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内部機能障害のある方と出会ったら

[2011年12月6日]

内部障害には、心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害、膀胱・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害、肝臓機能障害(平成22年4月1日から身体障害者手帳の対象になりました)、の7つの障害があります。

内部障害者の共通の悩みとして、外見からは障害があることをわかってもらえない、いわゆる〔見えない障害〕という点があります。呼吸器機能障害者の方で酸素ボンベを携帯している場合もありますが、ほとんどの方が外見からはわかりません。そのため、周囲の理解が得られにくく、電車やバスの優先席に座っていても、マナーを守らない様に見られ、嫌な思いをすることがあります。

また、進行性の疾患を伴っていることも多く、症状の変化で不安を抱えていたり、継続的な医療ケアや介護が必要な方もいます。定期的な病院への通院、本人自身の自己管理、周囲の理解ある配慮等により生活のリズムを守り、体調を維持することが大切なことから、障害のある方が仕事をするためには、周囲の配慮が欠かせません。十分に休息がとれる場所の確保、長時間の通勤を必要とせず、時間外勤務などの少ない職場への配置等が必要です。

内部障害のある方と接する場合に適切な対応がとれるように、日頃から彼らの生活上のさまざまな不便さを理解しておくことが大切です。

心臓機能障害のある方への配慮

心臓機能障害とは、全身に必要な血液を送り出すポンプの役割をはたす心臓の機能が、いろいろな病気により低下してしまう状態の方です。

⑴ 対応者は、風邪をひいている時は、うつさないよう配慮しましょう。

体力低下のため感染しやすいので、対応に気をつける必要があります。

⑵ 椅子に座ってもらってから、話をはじめましょう。

全体的に、動悸、息切れ、疲れやすいなどの体力低下があるため、椅子を用意するなどの配慮が大切です。

⑶ 重い物を代わって持つなど、声をかけて手伝ってください。階段はなるべく避け、エレベーターやエスカレーターを勧めるなどのほか、本人に聞いて必要な介助をしてください。

ゆっくりした日常生活動作は支障がなくても、活発な動作になると身体的な不調や発作を誘発してしまいます。

携帯電話の電波の影響を考える

「車内での携帯電話のご使用はマナーモードに切りかえ、また優先席付近では電源をお切りください。」

皆さん、電車などに乗った際にこんなアナウンスを何度か耳にしたことがあると思います。

  • ペースメーカーとは、胸部に埋め込み、心臓に刺激を与えて脈拍を正常に調整する医療器具です。

  • ペースメーカーが電波の影響を受けて誤作動を生じさせる恐れがあるのは約22センチメートル以内に近づいたときとされています。電波の影響により脈が速くなったり、打たなくなったりする恐れがあります。

  • マナーモードやメールでも携帯電話は電波を発しています。携帯電話はアンテナとの位置確認のため3秒や5秒に1回ずつ電波を発信する仕組みになっています。

  • 「心臓を動かす機械が誤作動を起こす可能性がある」ということは、本人にとってとても不安なことです。人が接近・密着するような場面では、外見からはわからないペースメーカー等の使用者に配慮して電源を切りましょう。

22センチメートルの根拠とは

「電波の医用機器等への影響に関する調査結果」において、22センチメートルの指針は妥当であることが確認されました。(平成14年7月2日総務省)    

腎臓機能障害のある方への配慮

腎臓機能障害とは、いろいろな病気により、腎臓の働きが悪くなり、身体にとって有害な老廃物や水分を排泄できなくなり、不必要な物質や有害な物質が身体に蓄積する状態の方です。

そのため、人工透析を行ない、腕の血管(シャント)から血液を機械に通して老廃物や水分を取り除くことが必要です。

⑴ 対応者は、風邪をひいている時は、うつさないよう配慮しましょう。

発熱や下痢をして脱水状態になると、身体の水分が少なくなり腎臓の負担になります。このため、感染に注意をする必要があります。風邪をひくと腎臓病の悪化を招く場合があります。

⑵職場、友人等の周囲の方は、腎臓病の患者さんが人工透析のために、定期的な通院が必要なことをご理解ください。

患者さんは、体にたまった老廃物を排泄できないため、定期的に人工透析が大切な治療となります。

⑶ 文字を読んだり書いたりする場合には、視力に問題がないか、確認しましょう。

腎性網膜症・糖尿病性網膜症などにより、視力が低下している方がいます。

呼吸器機能障害のある方への配慮

呼吸器機能障害とは、いろいろな病気により、肺の機能が低下して、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかずに酸素が不足する状態の方をいいます。

呼吸器機能障害のある方の中には、酸素を吸わなければならない状態の方でも「ボンベが重い」「見た目が恥ずかしい」などの理由で、使用していない方もいます。息苦しさや不安な気持ちを少しでも理解し、応援してください。

⑴ 対応者は、風邪をひいている時は、うつさないよう配慮しましょう。

風邪などの感染がきっかけとなって、呼吸器の症状がさらに重くなり、気管支炎や肺炎をおこして入院になってしまうことがあります。このため、感染に注意をする必要があります。

⑵ 椅子を勧め、楽な姿勢でゆっくりと話をしてもらい、長時間にならないようにしましょう。

呼吸器機能障害のある方は慢性的な呼吸困難、息切れ、咳等の症状があり苦しい状態です。

ゆっくりとした日常生活動作には支障がなくても、それ以上の動作になると息苦しさがおこります。息切れが現れたら、呼吸を整えることが大切です。

呼吸器機能障害のある方

膀胱・直腸機能障害のある方への配慮

膀胱・直腸機能障害とは、尿をためる膀胱、便をためる直腸がいろいろな病気のために機能低下または機能を失ってしまった状態の方です。そのため、排泄物を体外に排泄するための人工肛門・人工膀胱を造設する方もいます。これらの方をオストメイトといいます。

⑴ プライバシーには十分配慮して、原因疾患など不要なことは聞かないようにしましょう。

排泄機能障害が主たる障害なので、恥ずかしい思いをせずに安心して話をすることができるように、同性の対応が望ましいでしょう。

⑵ ゆとりのある広めの洋式トイレに案内してください。設置してある場合はオストメイト対応トイレに案内しましょう。

オストメイトの方は便意や尿意を感じたり、我慢することができないため、便や尿を溜めておくための袋(パウチ)を腹部に装着しています。パウチに溜まった排泄物は、捨てる必要があります。

小腸機能障害のある方への配慮

小腸機能障害とは、いろいろな原因によって、小腸が広い範囲に切除された場合と、小腸の病気によって働きが不十分で消化吸収が妨げられ、通常の経口摂取では栄養維持が困難な状態の方をいいます。

  • 食事の制限があったり、全く食べられなかったりします。栄養の補給として鼻から胃や十二指腸までチューブを通したり、直接お腹から胃へチューブを通し、その管を使って栄養補給を行ったりします(経腸栄養)。または、鎖骨下静脈からカテーテルを入れて輸液ラインを確保し、このラインを通じて高カロリー輸液を行ったりします(中心静脈栄養法または高カロリー輸液療法)。

⑴ 対応者は、風邪をひいている時は、うつさないよう配慮しましょう。

病気のために栄養状態の低下、貧血になることがあります。また、治療のためにステロイドや免疫抑制剤を使っていることもあります。このため、感染に注意をする必要があります。

⑵ 栄養補給のために必要な時間に配慮してください。

経腸栄養などの方は、決まった時間に注入しなければなりません。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害のある方への配慮

HIVとはヒト免疫不全ウイルスという病原体です。このウイルスがヒトに感染し、発病すると、白血球の一種であるリンパ球を破壊し、免疫機能を低下させ、発熱、下痢、体重減少、全身倦怠感などが現れます。特定の病状が現れたとき、エイズの発症となります。免疫機能が低下すると通常では問題にならないような弱い病原体によってさまざまな感染症(日和見感染症)等が起こりやすくなります。対応者は、風邪をひいている時は、うつさないよう配慮しましょう。

HIV感染症は、適切な治療を行うことでエイズの発病を遅らせたり、症状を軽くすることができます。

⑴ 特別な対応は必要ありませんが、プライバシーには十分注意をしてください。とくに感染原因は、聞く必要はありません。個人情報が他にもれないよう個別的な対応をしてください。

HIV感染者・エイズ患者への差別や偏見はいまだ残っています。

⑵ HIV感染者・エイズ患者がけがをして出血した場合は、直接血液に触れないようにしましょう。

このウイルスは高温やアルコール消毒に弱いので皮膚についただけでは感染しませんが、血液には触れないように注意してください。血液に触れた時は十分に水洗いして、消毒してください。また、血液に触れるときは、手袋(使い捨ての手袋を使用するなど)を使用してください。お互いきちんと理解して注意をすることは大切なこです。

 

お問い合わせ

福祉健康部障害福祉課

電話: 042-555-1111 (障害福祉係)内線172 (障害者支援係)内線185

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