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平成23年度第2回羽村市文化財保護審議会 会議録

[2011年12月15日]

平成23年度第2回羽村市文化財保護審議会 会議録

日時

平成23年7月15日(金) 午後2時00分~午後3時50分

会場

羽村市生涯学習センターゆとろぎ 特別会議室

出席者

委 員 白井裕泰、坂上洋之、和田哲、持田友宏、坂詰智美、金子淳

事務局 教育部生涯学習課長 田中祐子 同生涯学習係長 宮沢賢臣

欠席者

櫻沢一昭

議題

1.  平成23年度第1回羽村市文化財保護審議会会議要旨の確認について

2.  「小作の宝篋印塔」の保存に関する進捗状況について

3.  平成24年度以降の東京都指定文化財及び羽村市指定文化財の保存事業計画について

4.  平成23年度管外視察の実施について

5.  その他

傍聴者

なし

配布資料

  •  小作の宝篋印塔実測図
  •  平成24年度以降羽村市指定文化財事業計画書
  •  稲荷神社建物配置概観図

会議の内容

開会

(事務局) これより、平成23年度第2回羽村市文化財保護審議会を始めます。最初に、生涯学習課長からあいさつを申し上げます。

あいさつ

(生涯学習課長) 本日は、暑い中、またお忙しいところご参集いただきまして、大変ありがとうございました。宝篋印塔の実測を持田委員にお願いし、いろいろとお手数をおかけしました。ありがとうございました。本日も、さまざまな議題を審議いただく予定だが、よろしくお願いします。

(事務局) 続いて、会長からごあいさつをお願いします。

(会長) 今日も、暑い日になった。体調を崩してしまった。皆さんも体には気をつけて、暑さを乗り切っていただきたい。では、本日の会議もよろしくお願いします。

 

(事務局) それでは、本日の会議の進行について会長にお願いします。

 

1.平成22年度第4回羽村市文化財保護審議会会議要旨の確認について

(会長) それでは、最初に、平成23年度第1回羽村市文化財保護審議会会議要旨について、事前にお送りされていると思うが、何か訂正等はありますか。

なければ、この通りでよろしいでしょうか。

(各委員) 了解。

(会長) では、前回の会議要旨の確認については、訂正無しということでお願いします。

 

2.「小作の宝篋印塔」の保存に関する進捗状況について

(会長) 次に「「小作の宝篋印塔」の保存に関する進捗状況について」を議題とします。事務局からお願いします。

(事務局) 前回会議以降の進捗について報告させていただく。

  • 5月25日に実測した。
  • 「所有者」「管理者」の整理をさせていただき「管理者」として事務を進める予定である。
  • 現在、今後の方向性について市長決裁の最中である。
  • 前回の会議で指摘のあった、「明治初年の法律」について調べたが、明治22年の太政官布告「墓地及ヒ埋葬取締規則ヲ定ム」という法律ではないか。

(委員) 今の件で若干の補足をさせていただく。この宝篋印塔は砂岩の伊奈石製で、表面が風化して角が丸くなっている。

 伊奈石製の宝篋印塔は多摩地域に多く、形や規模はほぼ同じで、高さは80cm前後である。

 基礎部分に年代が書かれることが多いのだが、この宝篋印塔には見られない。「応永年間」という年代については推定だが、伊奈石製の宝篋印塔はほとんどこの時期であり、他の応永年間の宝篋印塔と比べて、形状もほぼ同じなので、そう推定した。

(会長) 何か質問はあるか。

(委員) 管理者の同意があれば、指定は可能である。その方向でよろしいと思う。

(委員) 「九輪」の上の「請花」や、「反花」が「蓮華座」というのは宝篋印塔独自の名称か。

(委員) 一般的には、そういう言い方をしている。「反花」は「かえりばな」と読む。

(委員) 基礎の紀年名は風化したのか。

(委員) もとからなかった。

(委員) 隅飾りは、単独で造作されるのか。

(委員) 上部段形と一体で造りだす。

(委員) 宝篋印塔の作られる時代は幅があると理解しているが、伊奈石製はほとんどが応永年間というのは、石工が関係しているか。

(委員) そう思う。

(委員) 伊奈石は脆いが、そんな石材でよかったのか。

(委員) 伊奈石は加工がしやすい。宝篋印塔は、もともとが供養等で、その供養が終われば用がなくなる。石を転用している例も見られる。

 伊奈石製の石造物は、茶臼としての石臼が多い。武家への茶の普及などという説も出ているが、この茶臼は硝石から火薬を製造するのに適している。火薬の製造のために多く使われたというのが理由だと考えられる。

(会長) では、進捗状況について今後も報告いただくこととして、今日のところはこの議題については終了させていただきます。

 

3.平成24年度以降の東京都指定文化財及び羽村市指定文化財の保存事業計画について

(会長) 次に「平成24年度以降の東京都指定文化財及び羽村市指定文化財の保存事業計画について」を議題とします。事務局からの説明をお願いします。

(事務局) 

  • 東京都指定文化財については、天然記念物「羽村橋のケヤキ」について、樹形を縮小する作業計画について、所有者の理解を得られたため、東京都へ書類を提出した。
  • 根元腐朽の進行により、倒木の危険があるため、強風による枝葉の影響を少なくするために実施するものである。
  • 本作業については、東京都教育委員会学芸員においても、その必要性を認識しているものである。
  • 東京都補助金については、東日本大震災による指定文化財の毀損、損壊に伴う復旧事業等により、どれだけ予算が回ってくるか不明確であるが、補助金獲得の際には、秋口以降の作業を予定している。
  • 羽村市の補助金についても、予算要求していく予定である。
  • 羽村市指定文化財については、稲荷神社より、消防署からの指導もあり、本殿覆屋と八雲神社山車庫の自動火災報知機設置及び消火栓設置の計画が提出された。(資料に基づき説明)
  • 事業経費については、現在2社に見積もり依頼中である。
  • 経費については、見積書が提出された時点で、適切に査定していく。

(会長) 事務局の説明に対して、何かご意見はありますか。

(委員) 羽村橋のケヤキについては、ぜひ実施できるように進めてほしい。

(委員) 稲荷神社のほうは、「自動消火設備」との記載があるが、どのようなものか。

(事務局) 神社役員との話しでは、具体的な内容には触れなかったが、消火栓の設置については強い希望があった。

(委員) どの程度のレベルまで考えているのか。自動火災報知機との連動を考えているのか。

(事務局) 消防法施行令別表1に、防火対象施設の一覧表がある。その(11)神社、寺院が、(17)に文化財保護法に指定された建造物が記載されている。教育委員会では、(17)を運用して、市指定文化財への消防設備の設置を考えている。神社側との話し合いになるが、スプリンクラーや放水銃などの消火設備の設置は想定していない。現在でも、水バケツや消火器などが設置されており、それで十分満たされていると判断している。

(委員) 建物内部に感知器をつけるのか、外側の周囲に感知器を巡らしてつけるのか。神社は火気のないところなので、本殿自体の火災は考えにくい。回りからの延焼を考える必要がある。

(事務局) そこまでの具体的な内容は話していない。これから見積書を見ながら、神社側と協議していくことになると思う。

(委員) 消防署の指導があるとのことだが、どういう指導なのか。

(事務局) 指導の内容自体は承知していない。消防署でも、別表(11)に基づくものなのか、(17)に基づくものなのか、理解しているかどうかはわからない。

(委員) 経費について、適切に査定してとのことだが、神社側との協議の内容と方法はどうするのか。

(事務局) 市内での状況を考えると、阿蘇神社の例がひとつの基準になると思う。東京都指定文化財である阿蘇神社本殿の様子を参考に、それ以上のことをする必要はないので、稲荷神社に関してもその範囲内での設置となると思う。

(委員) 阿蘇神社には放水銃も設置されているが、稲荷神社には、経費も多額になり、そこまでは必要ないように思う。消火栓についてもどうか。

(事務局) 消火栓については、境内裏側に設置されている。神社側は手水鉢付近に希望されているようだが、防災や水道課との協議も必要になってくる。水道管の口径も、現在は、多分13ミリメートル程度のものなので、現況では対応が難しい。

 消火栓の口径は75ミリメートルだったと思う。

(委員) 自動火災報知機の設置場所は、周りの人がよく聞こえる場所でないと意味がない。社務所などの建物の中では、聞こえない場合がある。ボタンでの手動発報などでは、普段閉まっている建物の中からはできない。メンテナンスはそれほどの金額にならないと聞いている。安価で実施する団体もあると聞いている。

(会長) では、この件については、神社側ともよく調整して進めてください。

 

4.平成23年度管外視察の実施について

(会長) 次に、「平成23年度管外視察の実施について」、事務局よりお願いします。

(事務局) 例年、11月の会議開催時に合わせて管外視察を実施しています。本年度については、特に懸案事項がありませんので、事務局案は特にありません。

(会長) 特に事務局案はないそうですが、適当な視察場所はありますか。

-視察場所について協議-

(会長) 先ほどからの議論をまとめると、今年度については、懸案事項も目新しいトピックもないようなので、実施しないということにしたいと思う。

 

5.その他

(会長) 次にその他ですが、事務局から何かありますか。

(事務局) 稲荷神社から、八雲神社の神輿について文化財に指定してもらえないかとの提案がありました。事務局としては、所有者からの申し出ですので、指定の方向で考えたいと思いますが、委員のご意見を伺いたい。

  • 神輿の作者は、墨書から小林藤馬の早い時期の作品と判明している。
  • 彫刻については、藤馬とは別の手によるものである。
  • 藤馬作品については、以前はすぐに指定だったが、「藤馬作品=指定」でいいのかという意見が、文化財保護審議会から出されたことがある。
  • 詳細な学術調査が実施されていない。

(委員) 藤馬作品を指定している理由のひとつは、「小林藤馬」という宮大工の名前で、その作品の質を保証しているということであると思う。指定には問題ないのではないか。

(委員) 以前の文化財保護審議会の意見については、承知していない。

(委員) 市内の藤馬作品はどのようなものがあるのか。

(事務局) 市指定文化財としては、一峰院鐘楼門、稲荷神社本殿、五ノ神社本殿、松本神社本殿、阿蘇神社神輿があります。未指定ですが、羽村水神社の本殿も藤馬の手によるものです。

(委員) 阿蘇神社の神輿と比べて、八雲神社の神輿はどうなのか。

(事務局) やや小ぶりで、彫刻は別の彫刻師のものです。

(委員) 藤馬は、羽村出身ではないものの、このあたりで活躍した宮大工なのだから、彼の作品ばかり指定するのはおかしいとの意見には与しない。若いころの作品ならば、それを指定することによって、彼の作品の変遷が明らかになる。

(委員) 水神社の本殿は調査されているのか。

(事務局) 調査は終了している。

(委員) 藤馬の作品だから、市内の全作品を指定するということもありだと思う。

(事務局) 作品は指定されているが、羽村の小林家に残っている木割帳などの文書類が指定されていない。本来ならば作品の指定時に、関連する文書資料も附などで指定する必要があった。今後は、これら文書類の指定も考えていかなければならないと考えている。

(委員) 文書類については、附というよりも、個別の文化財として一括で指定するほうがよい。

(委員) 郷土博物館で藤馬関係文書の企画展も考えられるのではないか。

(委員) 5月の人事異動により、現在のスタッフでは難しいのではないか。適切な人員配置を望みたい。

(事務局) 教育委員会事務局内部でも懸案事項であると認識している。生涯学習課の学芸員もサポートしているが、事務局としても懸案として認識していることだけはご理解願いたい。

(会長) 神輿の指定に関しては、正規の手続きを踏んで、きちんとした調査も実施して、指定の方向で進めていただければと思う。

 他に何かありますか。

(事務局) 出土文化財の再分類・再整理について報告させていただきます。前回の会議では、作業の概略を説明したが、その後の進捗としては、10月初旬から11月中旬までの期間で作業を実施できるよう、臨時職員を直接雇用するための手続きを進めている。

(会長) 何か質問はあるか。なければ、他にあるか。

(事務局) 阿蘇神社の木彫狛犬の調査については、青山学院大学の浅井先生に見ていただくことがほぼ決定した。現在、日程調整の最中である。調査時の見学については、宮司のお考えもあることなので、改めてご案内したい。

(会長) この件は、事務局からの報告ということでよろしいか。

 他に何かありますか。

(事務局) 欠席の櫻沢委員のことですが、ご本人も大変恐縮しており、皆様によろしくとのことでした。体調がいまひとつ戻らず、羽村までお越しいただくことが難しいということですが、事務局において、会議内容については一通り報告し、参考意見を求めているので、委員におかれても、何とぞご理解いただきたいと思います。

(会長) 了解しました。では、次回の会議日程を決めたいと思います。

(事務局) すでにご案内したとおり、次回は11月です。先ほどのご審議で、管外視察はなくなりましたので、会議のみの開催です。例年、懇親会も実施していますので、その辺も踏まえて調整いただきたい。

(会長) 11月ということですが、委員の皆さんはいかがでしょうか。

-各委員日程調整-

(会長) では、11月18日(金)午後3時からとしたい。

 他になければ、本日の会議はこれで終了としたい。

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教育委員会 生涯学習部郷土博物館

電話: 042-558-2561

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