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平成23年度第3回羽村市文化財保護審議会会議録

[2013年8月15日]

平成23年度第3回文化財保護審議会会議録

日時

平成23年11月18日(金) 午後3時10分~午後5時05分

会場

羽村市生涯学習センターゆとろぎ 特別会議室

出席者

委員 白井裕泰、坂上洋之、和田哲、坂詰智美、金子淳

事務局 教育部生涯学習課長 田中祐子、同生涯学習係長 宮沢賢臣

欠席者

櫻沢一昭、持田友宏

議題

  1. 平成23年度第2回羽村市文化財保護審議会会議要旨の確認について
  2. 東京都指定天然記念物「羽村橋のケヤキ」の軽微な現状変更について
  3. 羽村市指定文化財の指定について
  4. その他

傍聴者

なし

配布資料

  • 羽村市指定文化財候補一覧
  • 羽村市指定文化財指定説明書(案)
  • 答申書案

会議の内容

開会

(事務局) これより、平成23年度第3回羽村市文化財保護審議会を始めます。最初に、生涯学習課長からあいさつを申し上げます。

あいさつ

(生涯学習課長) 本日は、お忙しいところご参集いただきまして、大変ありがとうございました。本日の会議では、羽村市指定文化財の指定に関する答申についてお願いしています。よろしくお願いします。

(事務局) 続いて、会長からごあいさつをお願いします。

(会長) 前回の会議は「暑い日」だったが、今日は一転寒い日になった。景色が変わっていくのが早く感じる。今日は、久しぶりの指定案件の審議なる。慎重審議をお願いしたい。

 

(事務局) それでは、本日の会議の進行について会長にお願いします。

 

1.平成23年度第2回羽村市文化財保護審議会会議要旨の確認について

(会長) それでは、最初に、平成23年度第2回羽村市文化財保護審議会会議要旨について、事前にお送りされていると思うが、何か訂正等はありますか。

なければ、この通りでよろしいでしょうか。

(各委員) 了解。

(会長) では、前回の会議要旨の確認については、訂正無しということでお願いします。

 

2.東京都指定天然記念物「羽村橋のケヤキ」の軽微な現状変更について

(会長) 次に「東京都指定天然記念物「羽村橋のケヤキ」の軽微な現状変更について」を議題とします。事務局からお願いします。

(事務局) 前回の会議で、平成24年度の羽村橋のケヤキの樹形縮小事業について説明させていただいたが、9月の台風15号により中ほどの大枝が裂けるように折れてしまった。そこで、事業計画を前倒しして、今年度中に実施できないかとの意向が、所有者より示され、羽村市教育委員会としても早い措置が必要と考えたので、東京都教育委員会に相談したところ、何とか今年度中の実施が可能であるとの回答をいただいた。

ついては、補助事業実施に伴う現状変更について、事務局としては許可で進めたいが、文化財保護審議会のご意見を伺いたい。

(会長) 何か質問はあるか。

(委員) 現状変更の内容とは何か。「軽微な現状変更」と「現状変更」に区分されるのか。

(事務局) 「現状変更」の内容で区分される。許可する案件は「現状変更」である。

(委員) 特に意見はない。台風で折れてしまったということは止むを得ない。東京都が補助事業とするなら問題ない。

(委員) 剪定の規模はどの程度か。

(事務局) 全体の2年3月程度にする予定である。

(委員) イメージが変わってしまうのではないか。

(事務局) イメージは変わってしまうかもしれないが、年月をかけて元に戻って欲しいと思う。

(委員) 阿蘇神社のシイは被害はなかったのか。

(事務局) 11月15日に確認したが、特に被害はなかったと思う。昨年度に実施した支柱の付け替えも有効に機能しているようだ。

(会長) 他になければ、現状変更については、止むを得ないということで、事務局と同様に許可することでよろしいと思う。

 

3.羽村市指定文化財の指定について

(会長) 次に「羽村市指定文化財の指定について」を議題とします。事務局からの説明をお願いします。

(事務局) 平成23年9月16日付けを以って、教育委員会より羽村市指定文化財の指定について文化財保護審議会に諮問がありました。内容については事前に送付させていただいた資料の通りです。本日の会議で答申をいただきたいので、ご審議のほどよろしくお願いします。

(会長) では、個々に指定候補文化財を見ていきたい。

(事務局) 「阿蘇神社の木彫狛犬」について

  • 青山学院大学浅井教授(彫刻史専攻)に調査していただいた。
  • たてがみの巻毛の状況、腰部の立ち上がりの様子などから、鎌倉時代初め頃まで遡る可能性があるとの評価をいただいた。
  • 茨城県立歴史館大関主任研究員に写真を見ていただいたところ、鎌倉期まで遡る可能性があるとの所見をいただいている。
  • 中世期の貴重な木彫狛犬なので、羽村市指定有形文化財に指定して保存を図りたい。

(会長) 何か質問はあるか。

(委員) 木彫狛犬の作例について、他に例はあるのか。

(事務局) 府中市の大国魂神社と国立市の谷保天満宮にいずれも重要文化財の木彫狛犬が伝わっています。

(委員) 指定は文句なしでいい。博物館の展示にも中世資料が少ないので、展示してもいい。

(委員) 博物館の中世資料は原本は青梅市の資料だ。

(委員) レプリカの製作や、関連グッズを作って周知することもいい。

(事務局) レプリカ等の製作は、別の案件としたい。

(委員) 中世資料はどこでも少ないので、最終的にはどれでも指定したらいい。この狛犬は問題ない。

(委員) 風化がはなはだしい。どうしてそうなったか理由がわからない。価値にも影響してくるのではないか。

(事務局) 脚部の腐朽については、水濡れが原因である。狛犬の一般的な普及の過程で、社殿外の階上に置かれるようなこともあったようなので、この狛犬も、一時期露天で雨露に当たっていたのかもしれない。顔面の磨耗については、信仰上の理由から、参詣者に撫でられていたことも考えられる。

(委員) 保存措置が必要ではないか。

(委員) 現状では、今後腐朽が進むとは考えられない。

(会長) 答申文についてはどうか。

(委員) 年代観も初めて示された。

-答申文案について意見交換-

(会長) それでは、これで答申文とすることでよろしいか。

(委員) 了解

(会長) 次に「阿蘇神社出土の中世瓦」についてを。

(事務局) 「阿蘇神社出土の中世瓦」について

  • 中世瓦の概略について説明
  • 当該遺物は、府中市郷土の森博物館深澤学芸員、日野市教育委員会清野学芸員の調査により、14世紀前半から中ごろとの年代観が与えられている。
  • 西多摩地域で、中世瓦が出土しているのは、あきる野市二宮神社と青梅市御岳神社だけである。
  • 中世期の貴重な出土瓦なので、羽村市指定有形文化財に指定して保存を図りたい。

(会長) 何か質問は。

(委員) 14世紀前半から中ごろの年代観はなにを根拠にしているのか。

(事務局) 中世瓦の研究については、まだ広く進んでいないため、須恵器のような編年が確立されていない。ただ、軒平瓦の瓦当の作り出し方の方法によって技法の前後が確認されている。当該遺物は「瓦当貼付け」という技法で作り出されていることが確認されている。また、時代が下がると、瓦のズリ落ちを防ぐための突起が付けられるようになるが、当該遺物にはそれが見られない。また、「比企型」と呼ばれる「下向き剣頭文」の軒平瓦との関連性、焼成方法等によって、相対的に年代観が与えられており、当該遺物に関しては、14世紀前半から中ごろと判断している。

(委員) 中世瓦は編年の難しさがある。昭島市の拝島大日堂からも中世瓦が出土しているが、仁王門の金剛力士像内の墨書銘などを根拠に鎌倉時代末頃に比定した。

(委員) C14年代測定法などで判らないのか。

(事務局) C14年代測定法は、時間の誤差範囲があり、中世期ではあまり有効な測定方法ではないと理解している。

(委員) 日野市百草から、4,000点ほどの中世瓦が出土しているが、今年、日野市ではその中での代表的な遺物を文化財に指定した。羽村市の場合は、現在確認されているすべての中世瓦を指定しようとしている。全く問題ないと思う。

(会長) 答申文についてはどうか。

-答申文案について意見交換-

(会長) それでは、これで答申文とすることでよろしいか。

(委員) 了解

(会長) 次に「小作の宝篋印塔」についてを。

(事務局) 「小作の宝篋印塔」について

  • 管理について、墓地の使用者から了解が取れ、正式に教育委員会が行うことになった。
  • 所有者については、「不明」ということで、統一見解としたい。
  • 中世期の貴重な石造物なので、羽村市指定有形文化財に指定して保存を図りたい。

(会長) 事務局の説明に対して、何か質問は。

(委員) 応永年間というと、郷土博物館に資料が展示されている「宝林寺文書」の内容と関連が出てくるのではないか。

-「宝林寺文書」の内容について解説-

(事務局) いずれにしろ、三田氏との関わりは強いものと思われる。また、この時期には、幕府と鎌倉の争い、関東管領の争いなどにも三田氏が関わっていたと強く推認され、社会的に不安定な時期だったことも影響があると思う。

(委員) 「エリア」という認識が大切であると、今でも考えている。

(事務局) 今回は、「宝篋印塔」ということで、当該文化財を指定候補としているが、「至徳四年」銘の残欠も何らかの形で保存していきたいと考えている。

(委員) 板碑は指定しないのか。

(委員) 板碑に関しては、他にも遺物があり、全体の中で指定を考えていかないとバランスが取れなくなる。今回は宝篋印塔の指定のみが妥当だと思う。

(会長) 答申文についてはどうか。

-答申文案について意見交換-

(会長) それでは、これで答申文とすることでよろしいか。

(委員) 了解

(会長) 諮問のあった3件の文化財指定について、すべて指定して今後の保存と活用を図るという結論に至った。本日審議いただいた内容で、事務局において答申文を作成して教育委員会に提出していただくことになるが、皆さんにご了解をいただきたい。

(委員) 異議なし。

(事務局) 一つ確認です。指定基準について、それぞれ資料に示させていただいていますが、この基準で不都合はありませんか。

(委員) 異議なし。

(事務局) それでは、本日の審議結果を答申書にまとめて教育委員会に提出します。今後の予定としては、12月20日に指定の議案を教育委員会に提出し、議決後、直ちに公示し、所有者に通知して指定の効力が発生することになります。それまでに所有者の方から指定の同意書をいただきます。指定後は、指定書を交付します。

(会長) それでは、指定に関する審議を終了します。

 

4.その他

(会長) 次にその他ですが、事務局から何かありますか。

(事務局)

  • 「出土文化財の再分類・再整理作業」終了についての報告
  • 「東京文化財ウィーク2011」についての案内
  • 「第24回多摩郷土誌フェア」についての案内

(会長) 了解しました。では、次回の会議日程を決めたいと思います。

(事務局) 今年度はあと1回の会議を予定しています。例年ですと3月です。議案については、特に懸案の事項はありませんので、平成24年度の事業計画の説明程度になると思います。

(会長) 3月ということですが、委員の皆さんはいかがでしょうか。

-各委員日程調整-

(会長) では、3月29日(木)午後2時からとしたい。

 他になければ、本日の会議はこれで終了としたい。

お問い合わせ

教育委員会 生涯学習部郷土博物館

電話: 042-558-2561

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