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平成24年度第2回羽村市文化財保護審議会会議録

[2013年8月14日]

平成24年度第2回羽村市文化財保護審議会会議録

日時

平成24年7月13日(金) 午後2時00分~午後4時10分

会場

羽村市生涯学習センターゆとろぎ 特別会議室

出席者

委 員 白井裕泰、坂上洋之、和田哲、坂詰智美、金子淳、島田秀男、畔上直樹

事務局 生涯学習部生涯学習総務課長 市川康浩、同課長補佐 宮沢賢臣、同生涯学習推進係主任 清水浩美

欠席者

なし

議題

  1. あいさつ
  2. 平成24年度第1回羽村市文化財保護審議会会議要旨の確認について
  3. 東京都近代化遺産(土木・建造物など)総合調査について
  4. 羽村市指定有形文化財「五ノ神社本殿」消防設備工事などの進捗状況について
  5. 平成25年度以降文化財保存事業計画について
  6. その他

傍聴者

なし

配布資料

  • 平成24年度第1回羽村市文化財保護審議会会議録
  • 「東京都近代化遺産(土木・建造物など)総合調査実施要綱」
  • 五ノ神社境内見取り図(自動火災報知機設置・配線図)
  • 阿蘇神社境内平面図
  • 羽村橋のケヤキ歩道新設参考図
  • 羽村市内の指定文化財一覧

会議の内容

(事務局) 開会に先立ち、4月の委嘱状交付式をご欠席された畔上委員に、委嘱状を交付させていただきたいと存じます。本来ならば教育長より交付するところですが、本日は、生涯学習総務課長より交付させていただきます。

  • 委嘱状交付
  • 畔上委員あいさつ

 

開会

(事務局) それではこれより、平成24年度第2回羽村市文化財保護審議会を始めます。生涯学習総務課長よりあいさつ申し上げます。

1.あいさつ

(生涯学習総務課長) だんだん暑くなってきました。お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。本日は、いろいろと議題が上がっています。よろしくご審議の上、ご意見をいただきますよう、よろしくお願いします。

(事務局) 会長、よろしくお願いいたします。

(会長) いろいろとお話ししたいこともあるが、大津の中学生自殺の件が大きく取り上げられている。いろいろな意味で、大きな意見交換が必要だと感じている。

 本日は、議題も多いようなので、早速会議に入りたいと思う。よろしくお願いします。

(事務局) それでは、本日の会議の進行について会長にお願いします。

 

2.平成24年度第1回羽村市文化財保護審議会会議要旨の確認について

(会長) それでは、最初に、平成24年度第1回羽村市文化財保護審議会会議要旨について、事前にお送りされているが、何か訂正などはあるか。

(各委員) 訂正なし。

(会長) では、前回の会議要旨の確認については、訂正無しということでお願いする。

 

3.東京都近代化遺産(土木・建造物など)総合調査について

(会長) 次に「東京都近代化遺産(土木・建造物など)総合調査について」を議題とする。事務局からお願いする。

(事務局) 5月に、東京都区市町村文化財主管課長会議があった。その折に、東京都近代化遺産(土木・建造物など)総合調査について説明があった。市への正式な通知はまだ来ていないが、平成24年度から実施するということなので、事前に文化財保護審議会のご意見をお聞きしたいと思う。

-東京都近代化遺産(土木・建造物など)総合調査実施要綱に基づき、調査概要を説明-

 事務局としては、「玉川上水取水堰」、「第1水門」「第3水門とその周辺の石垣などの構築物」のほかに、昭和36年2月に近代水道が敷設され、その際の深井戸が保存されているので、その井戸などをリストアップしようと考えている。その他に候補となるような近代化遺産があればご教示いただきたい。

 なお、蚕室については、既に近代和風建築の調査で報告済みであるので、今回の調査対象からは外して考えたい。

(会長) 以上の説明だが、何か質問・該当物件はあるか。

(委員) 小作の「懐古の井戸」は候補にならないか。青梅鉄道開通時に造られている。

(事務局) 候補として考えたい。

(委員) 堰については、当然だと思うが、陣屋門や水神社はどうなるのか。

(事務局) まだ個人的な考えではあるが、史跡の追加指定の際には、羽村取水所敷地内も範囲に含められればいいと考えている。今回は、遺構として現存している「近代的技術によって造られた」構築物が対象なので、直接の対象にはならないと考えている。

(委員) 追加指定は可能なのか。水道局の理解は得られるのか。

(事務局) 印象としては、以前より文化財保護に対して柔軟な考え方になっている。先日も、文化庁長官扱いの現状変更事案についても、こちらの説明により、設計変更により史跡に影響を及ぼす行為が回避された案件があった。

(委員) 蚕室や土蔵は、以前に所在の調査を行ったが、確実に今後なくなっていく。指定などの保存の措置を講じたほうがいい。市内に、純粋な形での蚕室はあったのか。住居兼用だったのか。

(事務局) ほとんどが住居兼用だったと理解している。蚕室のみの建物は、極わずかではなかったか。

(委員) 川崎辺りに残っていないのか。

(委員) 言われるような建造物はない。

(委員) 要項に例示されている「道路」とは、具体的にどのような遺構か。

(委員) 特にイメージしているのではないのではないか。

(事務局) 「隧道」とセットになるような道路のイメージだと思う。いわゆる「古道」というようなものではない。

(会長) では、羽村市でのリストアップは、「堰」、「水門」、「井戸」と、必要に応じて「蚕室」ということでよろしいか。

 

4.羽村市指定有形文化財「五ノ神社本殿」消防設備工事などの進捗状況について

(会長) 次に「羽村市指定有形文化財「五ノ神社本殿」消防設備工事などの進捗状況について」を議題とする。事務局からの説明をお願いする。

(事務局) 平成24年度の文化財補助金交付事業である五ノ神社本殿と稲荷神社本殿、八雲神社山車庫の自動火災報知機設置事業だが、五ノ神社の設置が完了し、実績報告書が提出され、補助金交付の手続きを行っているところである。消防署の検査も完了している。

 稲荷神社・八雲神社については、すでに交付決定通知を出しており、神社において工事着工の準備を進めているところである。

(委員) 感知器の種類は何か。

(事務局) 光電式スポットだと思う。

(委員) 神社などは、自らが出火することはほとんどない。周りからの延焼がほとんどである。その場合、スポット式より空気管のような感知器のほうが効果的だが。

(委員) 消防署などへの通報機能はあるのか。

(事務局) ベルが鳴るだけである。

(委員) 手動式でベルを鳴らせるのか。

(事務局) そのようである。

(委員) 稲荷神社はいつ頃の予定か。年度内に完了するのか。

(事務局) 現在、着工に向けての準備段階だと理解している。今年度中に完了する。

(委員) 山車庫に感知器がついていて、金比羅社にはついていない。金比羅社は小規模だということか。

(事務局) 詳しくは承知していない。

(会長) 他になければ、稲荷神社の方もしっかりと見ていただくということで、この件は終わりたい。

 

5.平成25年度以降文化財保存事業計画について

(会長) 次に、「平成25年度以降文化財保存事業計画について」を議題とする。事務局から説明をお願いする。

(事務局) まず、国指定文化財の保存事業計画だが、現在、郷土博物館より旧下田家住宅ポンプ小屋の屋根の修繕についての案件が出されている。現在の杉皮葺きの屋根が腐朽して、ブルーシートで養生している状況である。さらに、壁側の根太も腐ってしまっている。これらは、いずれも化粧の部材で、ポンプ小屋本体はブロック積みで影響は生じていない。修理については、補助金の活用も考えているが、修理の内容と金額により、補助対象となるかどうか不明である。

 屋根の葺き材についても、杉皮だと定期的に葺き替えが必要になるので、瓦葺は適当ではないものの、スレートのようなもので、周囲の景観に配慮して、杉皮よりはもつような材料でできないか考えている。

 旧下田家住宅自体は、前回の屋根の葺き替えから10年程度が経過し、裏側にコケが生じてきているが、早急に葺き替える必要はないと考えている。

 東京都指定文化財については、阿蘇神社から放水銃のポンプの交換について事業計画が上がってきており、東京都へ提出したところである。昭和61年度の修理工事に新設して以来、経年劣化により始動に支障が出ていることなどから、交換を計画しているとのことである。

 羽村市指定文化財については、今年度に五ノ神社と稲荷神社に自動火災報知機が設置され、未設置の指定文化財は禅福寺山門と松本神社本殿だけになった。禅福寺については、昨年度に意向を伺ったところ、山門自体に電気を通すことを避けたいという住職の意向で、計画は考えていなく、日ごろからの管理により対応していくとのことだった。松本神社については、先ごろ、別件で宮司と話をした際に話題なり、宮司としては設置の意向があるということだった。設置のタイミングとしては、他の補助事業との関連もあるので、平成25年度になるか、平成26年度になるかは今後の調整として、実施に向けて準備を進めることになった。

(委員) 旧下田家ポンプ小屋は、瓦葺は論外で、スレートよりは銅板で葺いた方がよいのではないか。

(委員) 杉皮がいいかどうかはわからないが、いずれにしても周囲の景観を損ねない、あの場所にふさわしい素材がいい。あまり変わってしまうと良くない。

(委員) 通常ならばより目立たないところに設置するが、移築復元のときの経緯もあり、あの場所になった。できるならばもとの素材(杉皮)で葺き直していただきたい。

(委員) 補助金が難しいという話があったが。

(事務局) 今回の修理が、指定文化財本体ではなく、しかも保存には直接影響しない化粧部分の修繕であり、事業費も安価で収まる可能性が高く、補助対象となるかわからない。事業費については、少なくとも200万円(補助金額100万円)以上が目安となっている。もう少し調べたい。

(委員) 一般に、旧下田家などの茅葺の屋根は20年程度もつということだが。

(委員) 通常は20年程度はもつ。もっと手入れをするなら、10年ぐらい毎に挿し茅を行いながらまわしていく。挿し茅ならば大規模な工事にはならない。そろそろ考えてもいい時期ではある。

 茅を押さえている竹が露出しているようならその時期だが。

(事務局) 前回は、平成11年度に全面葺き替えを行った。2年ほど前には全体のくん蒸作業を行った。現状を見ても全面葺き替えが必要とは思えない。竹はまだ露出していないようだが。大棟の竹が割れてしまっているようだ。

(委員) 30年で全面葺き替えをやるのか、15年で挿し茅を行っていくのか。経費の問題もあるが、考えていかなければならない。大棟の竹は、屋根の葺き替えとは別に補修していかなければならない。

(委員) 旧下田家の修繕の件は、郷土博物館が所管しているのか、生涯学習総務課なのか。

(事務局) 基本的には郷土博物館の管理である。今回は、このような話を郷土博物館から聞いて、文化財保護審議会のご意見を伺いたいということである。

(委員) 阿蘇神社のポンプは、機械だけを交換するのか。

(事務局) その予定である。

(会長) この議題については、文化財保護審議会として承知しておくということでよろしいか。

 他になければ、次の議題に移る。

 

6.その他

(1) 精進バケ遺跡試掘調査結果について

(会長) 「精進バケ遺跡試掘調査結果」について、事務局より説明を。

(事務局) 5月に、精進バケ遺跡周知範囲内の試掘調査を行った。開発事業に対しての試掘調査ではなく、開発を前提としながらも、その開発への影響を調べるための試掘調査である。人力での掘削を行ったため、調査面積は1m×2m程度の小規模なものである。砕石下はプライマリーな包含層が残っていると考えていたが、旧店舗を解体した後にガラ土と入れ替えられてしまったためか、礫層まで撹乱されていた。当然、遺構、遺物は確認されなかった。

(委員) 具体的な場所はどこか。

(事務局) 第1次調査地点から、奥多摩街道を挟んだ反対側。集落の展開について、貴重な資料が得られると考えていたが、残念であった。

(委員) 周知範囲との関係は。

(事務局) 開発対象範囲の真ん中あたりを横切っている。

(委員) いずれは開発の対象となってしまうのか。

(事務局) 土地所有者の考えはそうである。

 

(2) 東京都指定天然記念物「羽村橋のケヤキ」歩道設置工事に伴う根系調査について

(会長) 次に、「東京都指定天然記念物「羽村橋のケヤキ」歩道設置工事に伴う根系調査について」をお願いする。

(事務局) 図面については、確定ではないので取扱注意でお願いしたい。ケヤキの前の奥多摩街道に、学童の通学安全のために歩道を設置する計画がある。ケヤキについては、直接の影響があるわけではないが、保存に影響を及ぼす行為にあたるということで、施工者である西多摩建設事務所と羽村市、東京都教育委員会で協議、調整を続けてきた。

 その結果、工事が地下の根に影響がないかを証明することが必要となったため、試掘調査を実施することになった。調査は、神庭樹木医の会社に委託するそうだ。案件は、土地の掘削を伴うものであるため、東京都教育委員会の許可権限となり、すでに現状変更許可申請の書類は提出済みである。

 羽村市教育委員会としては、学童の安全と文化財保護の両方を考えなければならない立場であるが、ご理解いただきたくお願いしたい。

(委員) 他に信号を付けるとかはできないのか。

(事務局) その方法も含め、いろいろと検討した結果である。

(委員) 工事自体で、池を壊すようなことはないのか。

(事務局) 既存のよう壁の場所を掘削して、庇状の歩道を設置する。

 

(3) 東京都水道局羽村取水所建て替え工事に伴う要望について

(会長) 次に、「東京都水道局羽村取水所建て替え工事に伴う要望について」をお願いする。

(事務局) 今般、東京都水道局羽村取水所の建て替えが計画されている。その際、教育委員会として次の3つの要望をお願いした。

  1. 堰見学時の大型バスの駐車について
  2. 陣屋門などの適切な保存について(移設を含めて)
  3. 建て替え工事時の職員の立会いについて

 水道局からの回答を待っている状況である。

(委員) 是非、要望が通るようにお願いしたい。

(委員) 駐車場の確保は、できれば一番いい。

 

(4) 羽村市指定文化財の新規指定について

(会長) 次に、「羽村市指定文化財の新規指定」をお願いする。

(事務局) 第1回の会議において、会長より「年1件の指定を考えていきたい」旨の発言があった。事務局しても、前向きに考えていきたいが、現状では具体的な指定候補はない。今年度の会議スケジュールからも、速めに進める必要があるが、委員の意見をお聞きしたい。

 現状の指定状況は資料のとおりである。

(委員) 資料を見ると、考古資料の指定が少ない。新たに指定できるような資料はないのか。

(事務局) 市内の遺跡から出土した考古資料では、さしあたって指定となるような遺物はない。

(委員) 確かに、現状ではないと思う。以前は、完形の土器を単品で指定していた例もあるが、現在では一括資料が主体となっている。

(委員) 完形の単品では指定できないのか。

(委員) 指定できなくはないが、土器自体の価値を付けるとなると難しい。

(事務局) 形式の指標となるような土器ならばともかく、市内出土の土器類は、他の市町村と比較して、そこまでの価値性がないと思う。

(委員) 羽村市にとって重要で、貴重ならば構わないのではないか。

(委員) 現状では、考古資料の新規指定は難しいと思う。

(委員) 古文書の指定が必要ではないか。どんどんなくなってしまう。郷土博物館での解読などが進んでいる文書がある。

(委員) これからの指定は、古文書にシフトしていく必要がある。

(委員) 指定の形態はどうなるのか。

(委員) 地方文書のような家文書は、一括で指定することになる。

(事務局) これまでの文書の指定物件は、私信などは含まれず、行政文書が中心だったが。

(委員) 考え方である。私信でも、十分貴重な資料となりえる。例えば、成進社や青梅鉄道の重要な事項も、私信からわかるものもある。

(事務局) 前回では、介山資料の指定も視野にというような内容だったが。

(委員) 十分に検討する必要がある。指定しなければならないと思う。

(委員) 現在、郷土博物館で整理が進行中で、全容が明らかではない。

(委員) 指定できるものから指定して、後から追加すればいい。例えば、自筆ものなどから指定できないか。

(委員) 介山は、周囲の人に代筆させている。そのようなものをどう考えるのか。

(事務局) 介山の口述筆記で、文面は介山の意思を表しているが、文字は介山の文字ではない。そういった書簡類が相当数ある。

 事務局としても、指定に難色を示しているわけではない。指定の過程での手続き上の課題を、どうクリアできるか考えている。古文書の指定については、事務局でもう少し整理させていただき、指定できるような状況を見極めたい。

(会長) では、新規指定については、事務局でもう少し整理して、原案を示していただきたい。

 

(5) 平成24年度管外視察について

(会長) では、次の管外視察について、事務局からお願いする。

(事務局) 昨年度は実施しなかった管外視察について、今年度はいかがするか、意見を伺う。

(会長) 昨年度は、やむなく実施しなかったが、今年度は適当な視察を実施したい。

(委員) 昨年度指定した狛犬について、他の遺例との比較のため、もう少し他の作例が見られたらと考えている。

-視察内容と視察先について各委員が意見交換-

(会長) では、福生市熊川神社、府中市谷保天満宮、大国魂神社、東大和市豊鹿島神社の狛犬の見学について、事務局に調整をお願いしたい。

 

(6) 次回日程について

(会長) 事務局より、次回日程案についてお願いする。

(事務局) 予定だと11月下旬になる。金曜日で言うと、11月30日でどうか。

(各委員) 特に異議なし

(事務局) では、視察の件もありますので、時間については追って連絡する。視察後、ここで会議を行う。よろしくお願いしたい。

(会長) 他にないようでしたら、これをもって会議を終了します。本日は大変お疲れ様でした。

お問い合わせ

教育委員会 生涯学習部郷土博物館

電話: 042-558-2561

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