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あしあと

    第4回羽村市まち・ひと・しごと創生計画懇談会 会議録

    • [2016年3月22日]
    • ID:8155

    第4回羽村市まち・ひと・しごと創生計画懇談会 会議録

    日時

    平成27年8月21日(金曜日) 午後7時~9時30分

    場所

    羽村市役所東庁舎2階201・202会議室

    出席者

    松本祐一会長、大和田正樹副会長、岡あけみ委員、井手拓郎委員、山本三喜委員、勝山真澄委員、池田文子委員、田嶋芳明委員、髙橋一朗委員、宇津木政弘委員、寺島昌弘委員、伊藤祐三委員、清水直子委員、折原伸司委員、渋谷清委員、羽村綾那委員、小林舞委員(17人)

    欠席者

    中村勝司委員、山本哲也委員(2人)

    傍聴人

    0人

    議題

    1 会長あいさつ
    2 議事
    (1)羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画について
    3 その他

    配布資料
    次第
    資料12 羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画(案)
    はむらスタイル イメージ図

    1 会長あいさつ

     松本会長より開会のあいさつ

    2 議事

     (1)羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画事業について

    事務局より資料確認

    (松本会長)

    第3回の懇談会では計画の全体像と戦略的プロジェクトが出てきた。計画を進めるにあたり、ターゲットを市内在住の20代・30代の未婚女性、市外勤務の女性、市内在住のファミリー層にするとの事務局からの説明に少し違和感があり、「今住んでいる人を大切にしたほうがいい」という議論があった。本日は「はむらスタイル」について議論していただきたいが、羽村市でしか体験できないライフスタイル、ワークスタイルの内容はまだ曖昧な状態だ。どのように「はむらスタイル」を外にアピールするといいだろうか。「はむらスタイル」のイメージが不明確で、なぜそれを市外の若い女性にアピールするのか、事務局の真意が伝わっていなかった。今回の「羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画(案)」は庁内会議等を踏まえ修正が加わっている。事務局からの説明後、皆さんからのご意見をいただきたい。

    (事務局)

    資料12 羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画(案) 説明

    (松本会長)

    地方創生の戦略作りの出発点は、人口減少にどう立ち向かっていくかということだ。第1回の懇談会では、人口減少により持続可能な街でなくなるという問題意識がある中で、羽村市は若い女性をつなぎとめる、または増やし、子どもを産んでもらうことが必要だと話題になった。「はむらスタイル」イメージ図のターゲット1~3はこの議論から出てきたものだ。
    例えば、この懇談会である委員が羽村市を気に入り、近い将来住むこともあるだろうし、また別の委員が羽村市に戻ってくることも大きな流れとしてある。例に挙げた委員二人に羽村市に住んでもらうという施策を作っているイメージを持ってほしい。資料に掲載したターゲットは、市としてはチャレンジだが、若い層だけを大事にするのではなく、全体の福祉を考えながら、このターゲットに絞って計画を進めていく。
    第2回、第3回の懇談会で「はむらスタイル」イメージ図の「住んでよし 市民が感じる羽村市の魅力!」として、「はむらスタイル」を若い人に理解してもらい魅力的に思ってもらうことが必要という議論があった。一方で「羽村のよさ」、「羽村らしさは何か」をずっと議論してきた。在住者からは「住みやすい」「ちょうどいい」などの意見が多く、アンケート結果にあるように住んでみると良さがわかる。
    しかし、具体的な言葉で明確に可視化はあまりできていない。羽村市の認知度はあまり知られていないという結果だ。市外の人からすればイメージがわかないので、居住意向も減るだろうし、「不便」という印象で、何となく田舎なのではないかと思われているだけであるが、実際に住んでみると違う。今、住んでいる人が普段感じている羽村市の中心的価値を言葉にして表現しないと市外の人には理解してもらえない。
    「はむらスタイル」として、「子育てしやすい」ことが羽村市の中心的価値になる。しかし、単に育てやすさだけでなく、その理由を具体化した。例えば、街並みがきれい、歴史・文化・自然がある、子ども達がつながりの中で安心して暮らしていける、そういう環境がコンパクトにセットされていることが羽村のよさだ、ということだ。「はむらスタイル」の検討において、「田舎的なよさが残っている」という議論からこのような言葉にしている。市外の人に伝える中心的価値が明確になれば、その価値を具体的施策に味付けしていけばいい。それが地方創生の方針だ。
    大きな方針として3つあり、「(1)選択と集中」として、この計画では若い女性、若い家族に絞り込む。「(2)既存事業のスクラップ&ビルド」として、今まで市でやってきた事業を見直し、新しく味付けしていく。「(3)広報力の強化」として、羽村市の魅力を市外にもっと知ってもらうことを掲げている。3つのエッセンスを踏まえた形で、4つのプロジェクトが活かされていく。懇談会では羽村らしさをどう振りかけるか、「はむらスタイル」の中心的価値の議論もあった。4つのプロジェクトをターゲットにアピールしていくことで、羽村市を知り、感じてもらい、来てもらい、住んでもらうという循環を作ることが、計画の大きな構造だと理解していただきたい。
    まずは全体像を議論してほしい。

    ■全体像

    ●グループ① 池田委員、田嶋委員、寺島委員、伊藤委員

    柱がなくイメージがわきにくい。キャッチフレーズがないとそれに対して評価してもらえないので、キャッチフレーズがあった方がいいのではないか。キャッチフレーズは考え出せていない。「ちょうどいい」を伸ばせるような、具体的な言葉にしていければいいと思う。

    ●グループ② 井手委員、宇津木委員、渋谷委員、小林委員

    きれいにまとまっているが、印象に残るだろうか。イメージ図に求心力がない。羽村市にはいいこと(もの)は多いが、全国と比べ日本一なものが見当たらない。「はむらスタイル」が現状維持になってしまうのはよろしくないと思う。「地方創生の方針」に具体性がないと広報にならないのではないか。

    ●グループ③ 岡委員、髙橋委員、折原委員、羽村委員

    「はむらスタイル」までは分かりやすいが、「地方創生の方針」には、日常生活では使わない言葉があり分かりづらい。文章を見ると、市役所がやるように思える。この計画は市民が当事者になるので、「当事者を育てていく」といった言葉が入るといい。
    また、減っていく若い世代は十分ターゲットではあるが、増えていくシルバー層は倍になる。シルバー層が街にどう貢献していくか、活かしていくかという視点を入れておいた方がいい。そういう方々こそが保育の担い手や高齢者宅の剪定などを手助けする人になるかもしれない。勤労人口の半分は市外勤務なので、家があっても近隣との縁がない。そういう人が高齢者になってから羽村市に帰ってくると居場所がない。総体として暮らしやすい街を20代の女性にアピールできるように、ソーシャルコミュニティビジネスのようなもので働いていただく内容があった方がいい。

    ●グループ④ 大和田副会長、山本(三)委員、勝山委員、清水委員

    インパクトが弱いと感じた。ターゲット層にインパクトのある言葉、文章にしたほうがいいのではないか。
    「はむらスタイル」という言葉は何の魅力を指しているのか。20代・30代を呼び込むには、市は何を充実させるのか。特典はあるのだろうか。子育て世代に手当や紙おむつ補助など呼び込める特典が各プロジェクトにつけばいいという話になった。

    (松本会長)

    「はむらスタイル」をずっと議論しているが中身が不明確のままだ。中身を考えていくことが施策への味付けの基盤になる。商店街にカフェづくりは多いが、羽村らしさを出すために、カフェに子どもを受け入れる環境(おむつ交換台や親子で過ごせる椅子の有無など)が整っているというエッセンスを振りかけ、羽村市は子育てしやすい街という仮説があれば、他自治体のカフェというプロジェクトに比べて違いが出てくる。「中心的な価値」として、「ちょうどいい」、「コンパクト」は羽村市の特徴を反映した言葉になっているが、まだ曖昧だ。市民である委員のみなさんが日頃感じている価値を言葉にして育て、強調し、深めることで初めてインパクトある羽村らしい言葉になってくる。お祭りも手作り、みんなで声を掛け合いながら暮らしているという雰囲気を若い世代に伝え、「羽村市に住んでもいいかも、羽村市で結婚してもいいかも、子どもを産んでもいいかも」と思ってもらえる表現にしなければならない。シニアも子育てにつなぐ施策にすれば、子育ては楽に、楽しくなり、子どもは温かいつながりの中でお祭りも緑も楽しめて買い物も不便ではないというイメージだろうか。
    「はむらスタイル」について、議論いただきたい。「はむらスタイル」がしっくりくれば、地方創生の方針などが定まってくると思う。「はむらスタイル」の言葉を、住んでいる体験の中から一番の価値を考えていただきたい。

    ■「はむらスタイル」について

    ●グループ④ 大和田副会長、山本(三)委員、勝山委員、清水委員

    「はむらスタイル」の具体化について、どうあるべきかを議論した。「子どもたちが住みやすい」ことを目標にすることで、母親も子育てしやすくなる。また市外から人を取り入れるためには違うものが必要だが、それは何かを議論した。まずは「住めばわかる」というキャッチフレーズはどうだろうか。観光部門に力を入れるなどし、羽村市に足を運んでもらう。羽村市はいいなと肌で感じてもらい、住んでもらえるような施策があればいいと思う。

    (勝山委員)

    1年住めばいいところと思ってくれるというアンケート結果もあるが、まずは羽村市に住まないとわからない。住めばいいところだとわかるので、理由はどうあれ「来て」という呼び込みが必要だ。

    (松本会長)

    「子どもが育ちやすい」ということを軸にアピールすれば、母親たちが「子育てしたくなる」というメッセージとなる。また、住んでもらうことを前提に考えると、観光でも遊びでもいいのでまずは来てもらうという戦略がある。具体的な言葉があるわけではないので、とりあえず来てもらえるような観光的な施策で感じてもらうという意見だった。

    ●グループ② 井手委員、宇津木委員、渋谷委員、小林委員

    見たときにインパクトに残るものがないので、例えば「おせっかいな街」というような二度見する言葉を入れる。女性に来てほしいのに、女性が活躍できるものが大きく出ていない。母親も女性としての自覚を持って、いい意味での二重生活(家庭、仕事、趣味活動など)を可能にできればという議論になった。資料には女性が活躍できるキーワードが入っていない。そこをアピールしないと人は来ないのではないだろうか。

    (松本会長)

    母親としてだけでなく、一個人の女性として自己実現ということも入れた方がいいという意見だ。「はむらスタイル」という言葉がスマートすぎる。もっと泥臭いもの、おせっかいという言葉でもいいのではという意見だった。

    ●グループ③ 岡委員、髙橋委員、折原委員、羽村委員

    たくさんのキーワードが出た。他市に比べて町内会の活動があるほうだが、加入率は100%ではない。加入率を上げていくと女性の安心を高めることができるのではないだろうか。
    また、市外在住の方が羽村市に帰ってきた時に「羽村市はほっとする」ということを「風が動いている」という表現で話してくださった。羽村市には大きなビルがないことから、風が動いていると感じたようだ。
    結婚しても子どもを1人しか出産しないのであれば、人口増には貢献できない。子どもが多い家庭には人口増に貢献したということで補助を出してはどうか。
    羽村市動物公園は市営で他市にはない珍しいものだ。羽村市動物公園を拡張し、園内に家を建てるというアイディアが出た。
    その他にキーワードとして、次のようなものも出た。
    子どもの体力測定だが、羽村市の子どもは都内で一番だ。それをアピールするには「ハムライザー」といった戦隊ヒーローもののような言葉はどうだろうか。
    羽村市民は羽村市が大好きなので、子どもにターゲットを当てるという意味で、「羽村市民みんなの背中には羽が生えている」というキーワードを置いてはどうか。羽村市をアピールするには、羽やエンジェルという言葉を使ったほうがいいと思う。公式キャラクターのはむりんに羽をつけた「はむりんエンジェル」はいいと思う。

    (松本会長)

    子どもを中心に考え、どうやって支えていくかという視点での意見だった。自治会というコミュニティ、「風が動いている」という自然環境、面倒見がいいというキーワードが出てきた。エンジェルという言葉は子どもを表現するにはいいキーワードだ。

    ●グループ① 池田委員、田嶋委員、寺島委員、伊藤委員

    4つのキーワードを考えた。キーワードを強く入れた文章にし、わかりやすくアピールしたほうがいいと感じている。
    まず、職・住(職場・住居)の近接として、「働く場所が近くにあり、住みやすく、(会社と家が近いので)時間を有効に活用できるところに住める」というイメージの文章を作る。
    2つめとして、はむらスタイル イメージ図にある「区画整理された街並みに、適度な自然環境が調和した、暮らしやすさがある」、「近所に、子どもと過ごすことができる公園がたくさんある」という2つから「適度な自然」と「子どもが暮らす」ということを強くアピールし、「子どもが安心して遊べ、休日にどこにも行かなくても羽村市で暮らせる」というイメージの文章を作ってはどうか。
    3つめとして、教育をもっとアピールすべきではないか。小中一貫ということと市内には素晴らしい幼稚園、小学校、中学校、高校があるので、それらをアピールした文章を入れてはどうか。
    4つめとして、羽村市の農業の素晴らしさを一行入れてはどうか。新たに「食もいい」ということをアピールしてはどうか。

    (松本会長)

    1つは職住近接、2つめは子どもの遊びということ、3つめは教育、4つめは農・食という側面で、それぞれの分野に具体的なキーワードを入れていってはどうかという意見だ。施策に落とし込んでいくときもわかりやすい。
    4グループすべてに意見が出たが、他グループの話を聴いて感想、意見はあるだろうか。

    (池田委員)

    市の意向はターゲットを若い人に絞りたいということだが、ターゲットをものや事業に絞るならば、羽村市動物公園を素晴らしい動物公園にするための予算を獲得する。予算をいただけるのであれば、投資し持続していくことにウェイトを置いた方がいいと思う。現在20代の方も将来30代、40代になるので、若い人にこだわるよりも、ものや事業にこだわったほうがいいのではないか。いいものができれば、人は寄ってくると思う。羽村市にあるいいもので実現性のあるものとして、動物公園はいい場所だ。隣接のスイミングセンターもあるので合体したプロジェクトでもいい。動物公園にもうひとつ、みんなが行きたくなるものをつくったらどうか。
    もうひとつは、農業(食)ということ。羽村市の土地は広くないが、将来に向かって市民や近隣の人は十分賄えるような、質のいい農業を展開できないだろうか。農業を将来に向かって夢のあるプロジェクトを作れないか。
    個人的な希望だが教育の質をあげたい。小中一貫のメリット、デメリットもあると思う。デメリットを排除して質のいい教育を実現できたらと思う。事業としては難しいかもしれないが、教育特区を作り、そこでいいものが作れるようになるといい。
    全体としては、いくつか実現可能なプロジェクトにタ-ゲットを絞った方がイメージしやすい。20代の女性と言われても、どうしたらつなぎとめられるか分からない。

    (松本会長)

    若い女性が楽しめることを目的とはしておらず、最終的には住んでもらうことだ。モデルとして、羽村市に住み、結婚し子どもを産んで、高齢者になるまでをイメージすると、必ずしも若い人向けの施策ばかりではないという認識だ。例えば20代の女性からみて、この街で子育てしたいと思えるような方針と施策をやっていかなければいけないという意味だ。あまりにも「若い女性を引っ張ってこなければ」と考えると、狭くなってしまう。
    今の意見だが、羽村市動物公園は特徴があり他にはないものだ。しかし、ここで大事なことは、羽村市動物公園をどう使うか、さらにいいものにするためはどのようなエッセンスを加えたらよくなるかということで、そこを我々は議論している。例えば教育に徹底的に力を入れていくとすれば、羽村市動物公園で動物のことを学べる講座が常に実施され、日本中から動物のことを学ぶ子どもが羽村市に来るというような、とがり方をすればよい。とがり方については、今後の事業の中で考えていくことであり、我々はとがり方を提案しようとしている。施設や事業の具体的な中身よりも、そこにどんなエッセンス、とがり方をさせれば、より羽村らしさが表現できるかを議論しているとイメージしてもらえばわかりやすいだろうか。
    再度お話しすると、いま大きく出ている意見では、中心的な羽村らしさを表現するために、焦点を子どもに絞るか、女性に絞るかで分かれている。エンジェルというキーワードにして、子どもが育ちやすい、楽しめることに力を込めていくのか。それとも、女性をターゲットにして、子どもの有無や未既婚などは関係なく、いきいきと暮らしていけるイメージを持った方がいいだろうか。どちらの方が羽村らしいだろうか。

    (折原委員)

    子どもにターゲットを絞った場合、「子どもを育てるには羽村がいい」と親は感じる。若い女性に絞っても、子どもが生まれて育つまでに時間がかかる。今の羽村市のよさは、町内会が小・中学校の支援にも力を入れており、その環境は整っていると思う。ただその前段階である子どもを作るまでに女性の考えが変わることがあるのではないか。今の羽村市を考えると、ターゲットは子どもがいいと思う。

    (松本会長)

    場合によってはその中で、若い女性にアピールすれば、今まで以上に加わることも出てくるのかもしれないが、今の羽村の価値でいうと「子ども」という意見だ。

    (渋谷委員)

    人口を増やすならば、「2人目、3人目を産める都市」までいかないと、普通の市になってしまう。2人目、3人目を産み育てるのであれば、いまの施策では物足りないと思う。何か具体的なことを示せると人口を増やせるのではないだろうか。

    (松本会長)

    2人目、3人目を産めるということは価値になる。現状は欲しいと思っても躊躇することはある。

    (伊藤委員)

    この街の小ささをもっと強調すれば、羽村市外の人間からすると、そういう街があると知る。10平方キロメートルですべて収まっている街は都内にはない。普通の暮らしの中で、すべて間に合うし、2時間、3時間歩けば市内全部見てまわれるくらいのコンパクトな街ということは、市外の人からは羽村市のとてもいいところだと思う。それは子育ての便利さ、暮らしやすさにつながる。人口5万人だとすれば、おそらく全員が直接的にも間接的にも顔見知りになれるほどのコミュニティができる街だと思う。都内にはそういう空間のある街はない。それがすべての生活の基盤としてある。小ささ、コンパクトさ、すべてが繋がるということが羽村市にあることをわかりやすい言葉で表すものが「はむらスタイル」だろう。やさしい言葉で「みんなと繋がれる」「みんなが顔見知りになれる」「すべて足と手で届く、小さいが濃密で暮らしやすいコミュニティがある」ということを2行~3行の言葉で凝縮できればいいと思う。今の案は市外の人間には、どの様な街なのか伝わって来ないので、申し上げたようなところを強調して作ったほうが街のイメージが伝わりやすい。そのイメージの元に4つのプロジェクトがその実現のためにぶら下がっているということがストーリーとしてあるべきだと思う。

    (松本会長)

    羽村市のコンパクトさは、人との繋がりや面倒見がいい、おせっかいなど、いい意味でのコミュニティの状況が表現されている。コンパクトな街で子育てができることは、心強さや安心感を伝える前提だ。そこを入れたほうがいいという意見だ。それは皆さんも賛同できる部分だろう。

    (髙橋委員)

    それぞれ思いが違うので、一言で羽村市を表現することは難しく、全員の合意はなかなか取りづらい。他の自治体では、この懇談会のように夜遅くまで集まって議論しているところは少ない。羽村市の懇談会は、参加型で自分たちが当事者でいくという宣言ができるような土壌がある。地方創生は、どちらかというと人口3,000人の村や1万人になった町をどうするかということが問題だ。都内の自治体はそんな危機的状況まではいかない。どのようにしていくか、どのような街にするかということを目標に掲げ、全員一致ではないとしても部分的にでも各委員の意見に同意できるようにすれば、他にはないものができると思う。

    (松本会長)

    全員が同意できる言葉を探すのは難しい。議論を重ね合意できる内容が芽生えてきていると思う。まさに当事者意識を持って作っていくことも羽村らしさのひとつではないだろうか。そういった言葉を入れた方がいいかもしれない。コンパクトであり、つながりを生み、自らが当事者になって手作りしていく街で、子どもを安心安全に育てられることを実現できたらすごいことだ。それらをイメージし、どこまで文章に押し込めることができるだろうか。皆さんのニュアンスを入れた文言にしていきたい。
    その他に入れてほしいものがあるだろうか。なければ今までの議論を踏まえて、文章を作ってきたい。

    (井手委員)

    はむらスタイルのイメージ図について、確認したい。「住んでよし 市民が感じる羽村の魅力!」は現状分析があり、「家族の笑顔が生まれるまち はむら」(地方創生の方針)は、現状分析を踏まえた今後の姿を掲載している。そして具体的なコンテンツとして、プロジェクト1~4があり、ターゲットは1~3という理解でいいか。そうであるならば、イメージ図のベクトルとして「これからこうなる」という姿にならないと現状報告にしかならない。「住んでよし 市民が感じる羽村の魅力!」に示された現状分析はいいが、「家族の笑顔が生まれるまち はむら」(地方創生の方針)は一体どうなるか不明だ。もちろん延長線上でもいいが、もう少し際立たせないと、このイメージを見る市民は街の将来像を前向きにイメージしづらいのではないだろうか。全体として、ベクトルを明確にお示し頂くのが大事ではないか。

    (事務局)

    「家族の笑顔が生まれるまち はむら」(地方創生の方針)には、施策の方向性(第2章「第6節 施策の方向性」)の4つを入れるべきだったと反省している。「家族の笑顔がうまれるまち はむら」という方針を掲げ、これから家族の笑顔がうまれるような施策という形でプロジェクト1~4に取り組むことが基本的なコンセプトだ。個々の施策の中身については、庁内で検討し、家族の笑顔を育むために取り組むことを精査したうえで、これから取り組んでいくものである。プロジェクト1~4に記入している各事業は、家族の笑顔を育んでいくという視点を盛り込みながら事業を進めていきたいということで入れている。今ご指摘いただいた「流れ」が分かりやすいように改めていきたい。

    (松本会長)

    「家族の笑顔が生まれるまち はむら」(地方創生の方針)に記載しているものは「やり方」だ。将来に向けたビジョンを「家族の笑顔がうまれるまち」と言葉だけで表現されているので、もう少し具体化して展開する必要があり、今後の施策で検討していかなければいけない。どこかに示したほうがいいだろう。大きな構造、流れがみえてきた。
    プロジェクトの中身について、もう少しお時間いただきたい。(了承)

    (事務局)

    資料12 羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画(案)
    ※計画案は8月中にまとめ、9月にパブリック・コメントを実施。

    (松本会長)

    プロジェクトの施策について、意見等をお願いしたい。

    ■プロジェクトの施策について

    ●グループ① 池田委員、田嶋委員、寺島委員、伊藤委員

     「プロジェクト2 2.子育て(2)病児保育の実施」について。子どもの立場や気持ちからすると、具合の悪い時に頼りにするのはやはり親だ。まず親が診られる環境設定をしてあげたい。具合の悪い時に知らない医師や看護師のところに連れて行かれるのは心理的に悲しく、寂しいことなので、個人的には病児保育を市の目玉にしてほしくない。必要な方の状況も理解できるが、もっと上手に助けられる方法がないだろうか。幼少期は病気も多く、仕事と子育ての綱渡り状態になる。子どもの具合が悪い時に、親が休める体制にしてあげたい。
    その他に賛成・反対はないが、羽村市の教育の質を上げるために、小中一貫にはどのようなメリット・デメリットがあるだろうかという意見も出た。

    ●グループ② 井手委員、宇津木委員、渋谷委員、小林委員

    「プロジェクト1 3.若者との協働(4)女性の活躍推進の視点に立った施策の展開」について。子育てや結婚などの施策に比べて、弱いように見受けられる。女性自己実現を考えたときにバランスを欠いていると思った。
    個人的意見だが、最終的にまとめる際に事務局でご検討いただきたい点として、結婚・出産の推奨もいいが、倫理的な面からすると言って良いのだろうか。微妙な部分であるが庁内で精査していただきたい。

    ●グループ④ 大和田副会長、山本(三)委員、勝山委員、清水委員

    「プロジェクト4 1.広報」について。広報は市が中心になって展開すると思うが、コミュニティ自らが羽村市の魅力を情報発信できるようなものを吸い上げてほしい。参画できる広報のあり方を考えてもらいたい。
    その他として、羽村市動物公園を活用し、補助が出るような仕掛けを考えてもらいたい。

    ●グループ③ 岡委員、髙橋委員、折原委員、羽村委員

    はむらスタイルのイメージ図だが、「家族の笑顔が生まれるまち はむら」(地方創生の方針)の内容は、施策の方向性(第2章「第6節 施策の方向性」)に置き換えると、ひも付けされてわかりやすい。国の基本方針の順番を羽村市では入れ替えていることを明確にしてもいいのではないか。また4つのプロジェクトの各事業で再掲項目を整理し、ひとつのプロジェクトに落とし込んだ方がいい。再掲ではない事業も関連するプロジェクトはある。そうなると関連がありすぎて、区別があいまいになってしまう。ひとつにできるものはひとつにし、コンパクトに整理すると見る人が混乱しないと思う。個別のことまで議論しきれなかったところは、事務局にメールなどで意見を送ってもいいのではないか。

    (松本会長)

    個別事業については、それぞれの立場での意見で構わないので、気付いた点があれば、メール等で事務局に連絡していただきたい。
    感想だが、「羽村らしさ」を考えるにあたり、当事者の参加意識がプロジェクトに反映されなければならない。市が全部音頭を取ってやるのではなく、市内から出てくる独自の取り組みを市が活用、応援するプロジェクトがあったほうがいい。
    「子育てしやすい」にはさまざまな意味があり、また時代や状況で変わる。病児保育の考え方もそうだし、結婚・出産がすべてではない。子どもを中心に考え、子どもが幸せに育つということは、母親はどうだったら幸せなのか。子どもは親の姿を見て幸せを感じる、それは「家族の笑顔が生まれる」という部分にも入っている。やはり女性の自立、働くという部分が入っていなければ、本当の意味での子育てしやすい街にはならない。理解した上で入れておかなければいけない。
    これほどまでに懇談会で盛り上がる市はない。計画案は庁内で調整されたものだが、これまでの懇談会の意見が多く反映されている。懇談会で一緒に作り上げた計画になるという印象だ。
    パブリック・コメントの実施までに追加意見等があれば事務局に出していただきたい。

    3 その他

    (事務局)

    長時間にわたり、貴重な議論をいただいた。懇談会でいただいた意見は施策を進めるうえでも取り込んでいくよう検討していく。その他に意見等があれば、来週頭までにいただければ計画に反映したい。計画をもとに国や都と調整しながら予算編成を進めていく。