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    平成27年度第4回羽村市社会教育委員の会議会議録

    • [2016年5月27日]
    • ID:8309

    平成27年度第4回羽村市社会教育委員の会議会議録

    日時

    平成27年7月27日(月曜日) 午後7時00分~午後9時08分

    会場

    羽村市役所3階 301会議室

    出席者

    川津絋順議長、渡部清孝副議長、愛甲慎二、本田文栄、指田晃、折原伸司、鈴木君子、江上真一

    欠席者

    石川千寿、岡部武彦

    議題

    1. あいさつ

    2. 協議事項

     (1)平成27年度第3回羽村市社会教育委員の会議 会議録について

     (2)8~9月の社会教育関係事業について【資料1】

     (3)提言に向けて【資料2・3】

    3. その他

    ※ 今後の会議日程について

    傍聴者

    なし

    配布資料

    ・平成27年度 第4回羽村市社会教育委員の会議 次第

    ・【資料1】8~9月 社会教育関係事業実施予定表

    ・【資料2】平成27年度 社会教育委員の会議 スケジュール

    ・【資料3】提言に向けて

     

    会議の内容

     

    1.あいさつ

    (生涯学習総務課長)こんばんは。社会教育委員の会議も今回で折り返しである。提言に向けて事務局で資料を提示していくので、資料に基づいて議論していただきたい。よろしくお願いする。

     

    2.協議事項

    (1)平成27年度第3回羽村市社会教育委員の会議 会議録について

    (事務局)<事前配布資料により説明>

    (議長)事前に配布されているが、何かあるか。

    (各委員)特になし。

    (議長)市公式サイトで公表する。

     

    (2)8~9月の社会教育関係事業について

    (事務局)<資料1により説明>

    (議長)皆さんの関係する事業について、補足説明等あるか。

     私からだが、例えば郷土博物館で実施予定の体験学習会「まゆから糸をひこう」という事業は、郷土博物館ではなくゆとろぎで実施すれば参加者が増えるのではないか。

    (委員)ゆとろぎで話を聞くだけではなく郷土博物館で実物に触れるということも大切なので、例えば、図書館で当該事業に関する図書のコーナーを設置するなど施設間で連携して実施できれば良いのではないか。

    (議長)他に意見はあるか

    (各委員)特になし。

    (議長)よろしければ協議事項(2)8~9月の社会教育関係事業については以上とする。

     

    (3)提言に向けて

    (事務局)<資料2・3により説明>

    (議長)事務局より説明があった。まず資料3の提言の題名について意見はあるか。

    (委員)事務局から説明があったが、だいぶまとまってきているのではないか。

    (委員)今まで議論してきたものが1つの表現になってきたのではないか。

    (委員)前回会議でコーディネーターとオーガナイザーの役割が必要ではないかとの意見があったが、オーガナイザーの役割まで必要というのは少し違う気もする。コーディネーターを育て、団体やサークルで現在活動している人の次の世代の人に繋げる仕組みができれば良いのではないか。またコーディネーターはさまざまな分野において必要なので、その分野ごとにコーディネーターを配置すれば良いと思う。例えばゆとろぎにコーディネーターが配置されているが、コーディネートする分野はゆとろぎでの事業の実施についてのみである。大きな範囲で活動でき、ゆとろぎと個人や団体を繋ぐようなコーディネーターを配置した方が良いのではないか。

    (委員)ゆとろぎのコーディネーターについてだが、極端な話をすると伝統工芸に関する事業についてはしっかりコーディネートしてくれるが、市民の会が企画する1つ1つの事業についてのコーディネートには少し距離感があるように感じられる。

    (議長)コーディネーターは自分の役割を把握し、その分野を中心にコーディネートすればいいのである。

    (委員)ゆとろぎだけの話になっているが、ゆとろぎにコーディネーターが配置されていることは客観的にわかるのか。

    (議長)ゆとろぎセンター長の隣にコーディネーターの席が設けられており、客観的に見てわかる。

    (委員)その席は市民がゆとろぎに行った際に相談しやすい席なのか。

    (事務局)現在ゆとろぎに配置されているコーディネーターはゆとろぎ事業の実施に関してコーディネートする立場で、発言にあったような、例えばゆとろぎと市民を繋ぐコーディネーターではない。

    (委員)例えば団体やサークルに所属して学んだ人が、今度は自分が団体やサークルを立ち上げたいと思った時に気軽に相談できる場所が現在ない。相談窓口があり、そこにコーディネーターが居てサークルの立ち上げに関する助言や補助金制度の活用方法などを教えてくれる機会があればもう少し変わるのではないかと思う。ただ、このようなコーディネーターは突然現れるわけではないので、育てなければならない。

    (委員)市民の会が設立された当初に展示部会では市内の芸術家の作品の展示会の企画・運営に取り組んだ。その中でさまざまな芸術家の作品を見ることができたと共に、その芸術家と会話をすることで人間的な部分を見ることができた。そして私が市民の会で講座を企画する際には、先程のような形で人間的な部分を見た結果講師をお願いしても大丈夫であろうと判断した人に講師を依頼し、その結果、陶芸サークルや油絵サークルなど多くのサークルを結成するに至った。やはり講師の選択が重要であり、講師を決めてから講座の内容を決めて実施したため、講座実施後のサークル結成に繋がり上手くいったのではないかと思う。これまで多くのサークルの立ち上げに関与し、今でも活動が続いているサークルもあるが、中には途中で何らかの事情により解散してしまったサークルもある。また、サークル化を見据えてさまざまな講座を実施したが、失敗した例もある。講座を実施してサークルを結成するにはきちんとしたパイプ役、そして献身的にまとめていく人がいないと難しい。

    (議長)生涯学習には主体的に学ぼうという意思が必要である。無理やり学ばせようとしても続かない。

     提言の題名について他に意見がなければ、「市民や団体等が学んだ成果を地域社会に還元できる仕組みの構築について」で決定したいがいかがか。

    (事務局) 提言の内容が固まった段階でまた意見が出る場合もあると思うので、提言の題名については最後まで仮称のままで構わない。

    (議長)では提言の題名については、現段階では「市民や団体等が学んだ成果を地域社会に還元できる仕組みの構築について」に決定し、必要に応じて変更していくこととする。

    次に提言の目次についてだが、提言の大まかな流れとして資料3にあるような形でまとめていくとうことでご承知の程お願いする。

     では、提言の内容の1項目め、「はじめに」の部分について、何か意見はあるか。

    (委員)「はじめに」の第3段落「現在、市内の学校やPTA、あるいは地区委員会や町内会行事等においてさまざまな生涯学習活動が行われているが、一方でその活動の一端を担う団体・サークルの減少もしくは活動回数の減少、あるいは自分の知識や技術を次世代につなげるべく活動する人材の不足や人材の高齢化等の問題が深刻化し、循環型の生涯学習が実現されていない現状がある。」という表現は、長期総合計画等に記載のある表現を引用しているのか。

    (事務局)この表現は前回までの委員の皆さんのご意見をまとめたものである。

    (委員)長期総合計画や生涯学習基本計画では、循環型の生涯学習が実現されていない現状をどう表現しているのか。

    (事務局)各計画では循環型の生涯学習が実現されていない現状について具体的には触れていない。

    (委員)第3段落中の「活動する人材の不足や人材の高齢化等の問題が深刻化し、循環型の生涯学習が実現されていない」という表現について、市の計画等で既にこういった現状が言われているのであれば問題ないが、私達委員の意見にのみ基づいているのであればこの表現の裏付けが必要ではないか。また、サークル数の減少や活動回数の減少が原因で循環型の生涯学習が実現されていないということも、少し違うのではないか。

     次項の「現状と課題」の部分にも関係してくるが、サークル化を図ることは確かに重要であるがサークル化することが最終目的なのかという疑問はある。何かしらの目標があってサークル化を図っているのであって、その何かが無いとサークルが出来上がること自体が最終目標になってしまいがちである。いずれにしろサークル数の減少や活動回数の減少が循環型の生涯学習が実現できていない現状に繋がるというのは、私の中では理解できない。

    (議長)どういった表現であれば良いかについて意見はあるか。

    (委員)「はじめに」という部分であれば、国や市で分析している現状を引用した方が良いと思う。循環型が実現されていない現状を国や市はどう捉えているのかということを確認し、具体的な問題については次項の「現状と課題」で羽村独自のものを挙げていけば良いと思う。私が仕事でこういったものを作る時によく言われたことは、問題をどう分析したかということと根拠はどこにあるのかということで、その問題がオーソライズ(公認)されて国や市の計画の中に位置付けられるのである。このように公認された事実が「はじめに」の部分にあれば、その後の展開にズレは生じないと思う。市が長期総合計画で循環型の生涯学習を目指すと決めたのは、おそらくそうなっていないという現状を課題と認識したからではないか。

    (事務局)国の第三者機関である中央教育審議会から「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」という答申が出された年に長期総合計画を策定しているので、その審議会でその答申を出すに至った経緯等を掴み、「はじめに」の部分は裏付けされた現状を述べていく形に改める。

    (委員)市の計画には明記されていないが、私達が感じている生涯学習の実情は資料3の「はじめに」の部分に記載のあるとおりであると思っている。

    (議長)「はじめに」に記載のあることについては、羽村独自のものとして次項の「現状と課題」に入れていけばいいのではないか。知の循環型という考えは、それまでの生涯学習は自分のためだけの学習であったが、これからは学んできたことを地域や社会のために活かし、以て人づくり、街づくりをしていこうという考えによるものである。そのあたりの大きなことを「はじめに」として書けば良い。そして、委員の皆さんが感じる羽村市独自の問題は「現状と課題」の部分において記載すれば良い。

    (事務局)資料3「はじめに」の全体的な構成についてだが、まず市の計画に関する記述があり、その次に循環型の生涯学習が実現できていない現状があるため提言するという流れで記載しているが、最初に生涯学習の現状を述べ、それに対して市では計画を立てて取組んでいるが実現できていないため提言するという流れで記載するのも良いかと思うので、そのあたりについても検討していただきたい。

    (議長)細かい部分になるが、第3段落の最後に「循環型の生涯学習が実現されていない現状がある。」という表現があるが、このように言い切ってしまうと循環型生涯学習を全く実現していないように受け取れる。中にはいろいろ取り組んでいる方もいるので、改めて表現を考えていきたい。

    (事務局)「はじめに」については本日の意見を基に見直すこととする。

    (議長)他に意見がなければ只今事務局からあったようにまとめてもらうがよろしいか。

    (各委員)異議なし。

    (議長)では次項の「現状と課題」についてご意見あるか。

    (委員)コーディネーターの必要性はこれまでの会議で何度も意見が出ており必要であると思うが、生涯学習コーディネーターは何をする人なのかよくわからない。また。資料3の「現状と課題」の課題①に「サークル結成に関してのコーディネーターの設置・育成」とあり、課題②に「個人同士や個人と団体、団体と団体を繋ぐコーディネーター兼オーガナイザーの設置・育成」とあるが、どう違うのかわからない。課題②では「団体と団体を繋ぐコーディネーター」という言い方をしているが、どんな団体を何のために繋ぐのかわからない。また課題①のコーディネーターはサークル結成のためのものであるが、課題②の個人や団体を繋ぐコーディネーターとどう違うのかわからない。

    (委員)コーディネーターが知識や技術を持っている人と知識や技術を求めている人とを繋ぐと言っているが、どんな知識を求めている人がいるのか想定しているのか。例えば博物館において必要とされる知識や技術とゆとろぎにおいて必要とされる知識や技術は別である。コーディネーターが両方の知識や技術を持つことは不可能ではないか。

    (議長)コーディネーターは専門的な知識を備えている人ではなく、人材についての情報を持っている人であれば良いと思う。コーディネーターは知識や技術を求めている人に直接知識や技術を教えるのではなく、その人が求めている知識や技術を持っている人の情報を教えることで人と人を繋げるのである。

    (委員)今までの会議においても学校と家庭と地域の連携に関する発言が多々あったので、例えば学校教育あるいは家庭教育を支援するために地域の人達の知識や技術を繋ぐコーディネーターが必要であるというように、もう少し目的を明確にしてはどうか。今のままでは広すぎると思う。議長が学校支援地域本部コーディネーターをしているのは、学校が何を求めているかを理解し、且つその求めに応じた人を知っており繋ぐことができるからではないか。例えば私がそのコーディネーターになっても、学校が何を求め誰を繋げばいいかが漠然としており役目を果たすことができない。

    今回提言する「還元する仕組み」は、地域の知識や技術を誰に還元しようとしているのかを明確にした方が良い。そして明確にするにあたって、学校、家庭、地域と散々言われているので、地域の人達が学んだことを活かして学校教育あるいは家庭教育を支援するといった観点がないと、コーディネートするのは難しいのではないか。先程議長が発言したのは、例えば天文について知りたい人が相談に来た時に、天文のことを教えてくれる人の情報を相談者に教えて繋ぐということではないか。それは、そういった要望が来るのを待っている状態である。

    (議長)そうである。学習は押し付けるものではない。

    (委員)学校教育の支援と言った場合には学校が何を望んでいるかを探すので、待っている状態ではない。そして子ども達のために実施したい授業を考え、その分野を教えることができる地域の人の情報を提供して繋いでいるのではないか。

    (議長)そうであるが、繋ぐためには学校現場にも地域の方の知識や技術を活かして子ども達を成長させるという意識がないとうまくいかない。

    (委員)目的を持ってコーディネーターを配置しないと、要望がある人を待っているだけではコーディネーターは役に立たないのではないかと思う。そこで、学校教育あるいは家庭教育を支援するためにコーディネーターを配置するといったように目的を明確にしないといけないと思う。ただ、これでは絞りすぎなのではないかという疑問もある。

    (議長)最終的には人づくり、街づくりになってくるので、社会教育のみならずさまざまな分野に、例えば福祉の分野においてもコーディネーターを配置してはどうかということも目的に含めるのはどうか。

    (委員)そこまで入れると広すぎるのではないか。

    (議長)私達がどこまで範囲に入れて考えるのかは問題であるが、循環型の生涯学習の目的には人づくり、街づくりということも入っているのではないか。

    (委員)当然入っていると思うが、範囲を絞らなければならないと思う。そして私は子どもに絞るべきであると思う。

    (議長)そのように絞れば内容がはっきりしてくるのではないかと思う。発言にあったように学校関係に絞ることについて意見はあるか。

    (委員)生涯学習コーディネーターという名の資格もある。今調べたところによると、その役割は人と人、人と情報、人と資源を繋げると書いてある。このようなコーディネーターが適切に配置されるようになれば良いのではないか。

    (議長)そうである。コーディネーターは人や資源に関する情報を持っていないと相談が来た時にそれらを紹介することができない。例えば天文について学びたいという要望があれば、自分が天文の専門家でなくとも天文の専門家の情報や天文についての情報を提供してくれる施設の情報を持っていれば良いのである。それがコーディネーターである。

    (委員)そういう話はわかるが、そのコーディネーターをどうやって選出するのか。

    (議長)選出するのではなく、育成するのである。

    (委員)育成するにしてもその基となる人材はどこから選ぶのか。

     また羽村市は人材バンク制度に取り組んでいるが、私は当該制度への登録方法を知らず、そもそも活用はあるのか。例えば私にバレーをしたいがどうしたらいいかわからない人から連絡があり、それに対して私はその人がどの程度バレーができるのか、どういった人に教わりたいのか等を聞きその要望に見合ったコーチを紹介したことがあった。こういったことは本来人材バンク制度が担うものではないのか。

    (議長)そのように人と人を繋ぐのがコーディネートである。

    (委員)そうかもしれないが、私は自分がコーディネーターであるとは思っておらず、むしろ自分がコーディネーターのようなことをして良いのかと思っている。人材バンクの活用方法はもっとあるのではないかと思う。コーディネーターの基となる人材を人材バンクに登録のある人の中から探していくのも1つの手段である。

    (委員)学校やゆとろぎのように既存の施設にコーディネーターを配置すれば活動場所も明確であり活用されるだろうが、例えば資料3の課題②にあるように「個人同士や個人と団体、団体と団体を繋ぐコーディネーター」と言われると活動場所が不明確で、コーディネーターと市民はどこの窓口で接するのか。例えば市役所でコーディネーターを紹介するなどしてその存在を知ってもらわなければならないのではないか。

    (議長)それは大いにある。市役所にコーディネーターを配置するのであれば、例えば講演会の講師を探す際に市役所にいるコーディネーターに相談しに行き、そのコーディネーターが地域の人の中から講師を紹介して知識や技術の還元がなされれば良い。ただそのためにはコーディネーターが地域の人の情報を知っていることが必要である。

    (委員)PTAや町内会、地区委員会等で地域活動をある程度経験した人は、その団体に残っていかなければならないと思う。

    私もかつてそうであったが、PTAや町内会、地区委員会等の活動内容はその団体に入って一緒に活動してみないとわからない。PTAや町内会、地区委員会等である程度活動を経験した人はその団体に残り、今度はその団体でコーディネーターとして活動して新たな人が活動に参加するように繋いでいく必要があると思う。

    (委員)例えば定年後、これから何をしたいのか考える時期が来ると思う。活動できる場所はたくさんあるので、人と活動場所とを繋ぐコーディネーターは必要であると思う。またPTAの活動で人との繋がりを経験した人は、次は町内会等に参加してみたくなるとも思うので、そこを繋ぐコーディネーターも必要なのではないかと思う。地域について言えば、例えば中学校区単位で地域を分割し、各校区にその校区内の知識や技術を持っている人の情報を収集して要望に応じてその情報を提供してくれるコーディネーターを配置すれば良いのではないか。羽村第一中学校の場合、一中の先生が一中校区の知識や技術のある人の情報を知っており、それらの人の知識や技術の還元に向けて動いてくれている。

    (委員)発言にあった地域でのコーディネーターというのは、地区委員会等に参加してもらうためのコーディネーターなのか。

    (委員)地区委員会の活動は地域に根差しており、地域と町内会と学校は結びついている。そこに地区委員会への参加の有無は関係なく横断的に関与できるコーディネーターがいれば良いと思う。

    (委員)地区委員会には活動の蓄積があり、その蓄積の中での経験等を学校教育に活かすためにコーディネーターが必要であるということならば理解できる。

    (委員)その点に関しては既に学校との連携はとれているので、自然とコーディネートできている状態である。

    (委員)発言にあったように既にコーディネートできている地区もあるが、できていない地区もある。東地区委員会、西地区委員会には町内会の育成部も参加しており地域、町内会、学校の連携がとれている。だが栄地区の場合は、かつてはPTA会長経験者が地区委員会に入っていたが今はそういった流れはなく、PTAを経験したらそれで終わりである。私は栄地区委員会とPTA会長を兼務しており、栄地区については全て私がまとめるため連携が取れるようになったが、コーディネーターという位置付けにいる人材がいない地区もある。勧誘係ではないが、地域の人に参加してもらうようにコーディネートしながら地域の活動をやっていかないと若い人の参加は見込めない。説明しながら、参加してもらいながら広めていき、そこで循環型の流れを作らなければならないと思う。

    (委員)地区委員会の活動の目的は子ども達の健全育成とはっきりしており、子ども達を育てていくには地域だけではなく学校と一緒になってやっていかなければならないということが明確である。そのためコーディネートする目的も明確にすることができる。

    (委員)コーディネーターがいなくとも地区委員会の人が常に学校と情報交換しておりうまくいっている地区もあるが、これは地区によって温度差がある。

    (委員)うまくいっているところとそうでないところがあると言いながらも、子ども達の成長のために学校と一緒に取り組んで行こうという点ははっきりしている。しかし、資料3の課題②のように「団体と団体を繋ぐコーディネーター」と漠然と言われてしまうと、何と何とを、誰と誰とを繋ごうとしているのかが分かりづらいと思う。そういう面ではもう少し絞った方が良いと思う。そうしないと人材バンクでいいのではないかとなってしまう。

    (委員)私は地域活動や学校関連の活動から離れているので、先程から発言にあるような活動はしていない。そして私のような人は自分の好きなことをしたいと思うので、人材バンクを活用したりゆとろぎの講座を見てしたいことを探しながら活動していくしかない。この点にコーディネーターの需要についての差が出ているのではないか。例えばPTAと地区委員会とを繋げるコーディネーターが必要だということもあると思うが、それは子どもの健全育成に係る活動をする団体のためのコーディネーターで、大人が文化活動等をするためのコーディネーターとは違う。

    (委員)子どもを対象とした団体のコーディネーターと大人を対象とした団体のコーディネーターというように、細かく考えた方がいいのではないか。

    (議長)生涯学習コーディネーターの役割に、委員から発言のあったことは全て含まれている。学校のみであれば学校支援地域本部コーディネーターがいれば問題ないと思うが、人づくり、街づくりに繋げていくと考えると大人と大人の結びつきも大事である。例えば読み聞かせの学習をしてきた人から自分の知識を活かす場所はないかと相談されたことがあった。個人を団体やサークルに繋げるのも生涯学習コーディネーターの役割の1つである。人と人との繋がりが広がって羽村市の街づくりになっていけば良いと思う。そのためにはまず何人かのコーディネーターを育てて相談窓口を設置し活動してもらえば良いのではないか。また人選については地区委員会経験者等ある程度羽村のことを知っている人であれば良いのではないかと思う。あるいはそのための講座を実施しても良い。

    (事務局)生涯学習基本計画実施計画でも生涯学習コーディネーターの育成や生涯学習コーディネーターの登録制度という事業を掲げている。例えばコーディネートするという意志を持った人達が団体を結成して活動するようになれば良いと思う。そしてその団体が市内の団体やサークルを活性化させるために講座等の開催をするようになれば良い。そういった活動をしていけば他の団体にその存在が知れ渡って相談等が来るようになり、人と団体を繋ぐことができると思う。

    (委員)その団体の会員は、普段は自宅にいて依頼があったら活動する形になるのか。

    (事務局)活動場所等についてのご意見はいろいろあると思うが、今求められているのは議長の発言にあったような、オールマイティなコーディネーターである。そういった意味では課題②にあるような「個人同士や個人と団体、団体と団体を繋ぐコーディネーター」という表現でも良いと思う。実際に社会教育関係団体同士が連携して発表会を行っているので、団体同士で何かを実施するというところにもコーディネーターが絡むことができれば良いと思う。またこのコーディネーターの人選に関しては、例えば公的なコーディネーター養成講座の参加者や、社会教育関係団体の役員等をしている人の中から募集するのも1つである。そして育成に関しては他の自治体のコーディネーターに講師を依頼して学習し、そこから羽村に適したコーディネートの形ができれば良い。最初からすぐに完成するということはないが、学んだことを還元できる仕組みを作るには少なからずコーディネーター等の人材が必要であると感じており、そのため「現状と課題」の課題①、②にコーディネーターの設置・育成について挙げている。

    この他に3つの現状と課題を挙げているのでコーディネーター以外の課題についてもご議論いただきたい。

    (議長)コーディネーターの必要性を学校に絞って考えるか、大きく生涯学習について考えるかである。

    (委員)少し戻るが、「はじめに」の部分で「羽村市の長期総合計画には学習成果の積極的な活用として、「人材の養成や育成などの学習機会の充実を図り、その成果を地域社会に活かし、還元できる仕組みを構築するなど、循環型の生涯学習を進めます。」と掲げられており、それを実現するにあたって11の「主な事業」が挙げられている。」とあり、その11の事業の中にコーディネーターの育成も入っている。そこがうまく行っていないと感じてこの会議でコーディネーターについての話になったのではないか。

    (議長)コーディネーターの必要性は学んだことを還元する仕組みづくりの1つとして出てきた話である。

     ただ、課題②にあるようなオーガナイザーの役割については検討する必要があると思う。

    (委員)オーガナイザーについては不要であると思う。

    (事務局)いくつか課題についてのキーワードが挙がれば次回までに文章化していきたいと思うが、まずはコーディネーターについてのみではなく資料3で挙げている5つの課題について、その要不要も含めてご意見いただきたい。

    (議長)課題③「市民と協働の事業における課題の解決」について、ゆとろぎの市民の会は、設立当初は他の自治体から協働について評価されていたのでこの協働がより上手くいく方法はないのかと思う。

    (委員)市民の会が設立された当初の活動目的と現在の活動目的が変わってきているのではないか。

    (委員)市民の会の活動趣旨には変更はない。ただ人がいなくなっているだけである。

    (議長)私が考えるに、例えば市民の会の会員募集時に行政と市民との協働が謳われており市民は自分たちの思っていることが反映されるのではと思って参加するが、いざ活動してみると自分たちが思っていることがあまり反映されず、そのため思いが無くなって辞めていった人もいるのではないかと思う。

    (委員)初めは熱意があって参加し活動すると思うが、自分の意思が通らないことがあるとだんだん思いがなくなってくるのではないか。

    (委員)会員減少の理由には有償ボランティアと無償ボランティアの存在もあると思う。

    (事務局)協働という意味では当然行政との関わりも生じ、市民だけの考えで事業を企画・運営していくわけにはいかない。

    (議長)最初は思いがあって市民の会で活動すると思うが、それが実現できない現状がある。もっと協働で市のためにみんなでやっていこうとなればいいが、例えば個人的に強い考えを持っている人が参加するとその考えばかり主張されて1つの方向に行ってしまう。そしてその考えが会議で採用されないとその人は辞めてしまう。

    (委員)私が協働と聞いた時には凄い取組みであると思った。市民の会は完全に独立した団体ではなく行政をサポートする団体なのか。

    (委員)そうであるが、市民の会で事業の企画等もしている。

    (事務局)事業を企画してその講師を探し出し、場合によってはその講師の講演会に参加して確認したうえで企画書を作成している。ゆとろぎで実施されている事業のすべてを職員のみで企画等するとなった場合、今の職員だけでは到底できない。

    (委員)民間の教育団体に委託して事業を実施している自治体もある。その形態と市民の会は違うと思っている。完全に下請けにしているわけではなく、まさに市民との協働を実現しようとしている。そのことは大事である。そこがうまく行っていない理由に課題はあると思う。

    (委員)事業を企画・運営した成果を市民のみなさんに知ってもらう機会はあるのか。

    (委員)総会を年1回実施している。

    (委員)会員に対して目標を一定期間ごとに設定し、併せて評価をすれば会員のやる気の継続に繋がり、会員減少に歯止めがかかるのではないか。

    (委員)資料3の課題③については、表現をどうするかはさておきゆとろぎでの課題は何かしらあると思う。せっかく行政と市民が協働で取り組んでいるので、今後はもっと盛り上げていくべきである。

    (委員)図書館のボランティアも市民との協働に入ってくるのか。

    (議長)図書館のボランティアは無償でよくやってくれている。

    (委員)この課題③については、前々回の会議で各社会教育施設長から聞いた課題等を羅列していけばいいのか。

    (事務局)課題③は「市民と協働の事業における課題の解決」となっているがここに「社会教育施設との協働」であることを記入した方が良いと思うがいかがか。また、課題⑤に「社会教育施設のアクセス方法及び活用方法の明確化」とあるが、これも社会教育施設に関することである。学んだことを還元する仕組み作りにおいて施設の利用等についての課題があるならば課題③と課題⑤を合わせ、「社会教育施設」を1つの課題としその内容の中で市民との協働、ハード面での活用、アクセス情報等の個別の課題を述べてはどうか。

    (委員)アクセス面については提言してもどうしようもないことなので、課題から外してはどうか。

    (委員)前々回会議で郷土博物館長から、郷土博物館に1日に400人の見学者が訪れる日もあるとの説明があったが、これは地域の人が来ているわけではなく東京都の小学4年生が授業で訪れている人数である。市民の人が行き易いようにするということであれば、コミュニティバスはむらん等を活用する必要があるのではないか。時間帯や移動方法をいろいろと考えて、小学4年生以外の人たちにも来てもらえるようにした方が良いと思う。

    (委員)例えば毎年ゆとろぎで実施している「子どもフェスティバル」をたまには郷土博物館で実施しても良いのではないか。近年は夏まつりの際に羽村駅西口も会場としているので、イベント等を郷土博物館で実施するのも良いと思う。

    (委員)郷土博物館ではどんど焼きの時期に繭玉の展示をしているが、どんど焼きと結びついていない。これを上手く連携できれば良いと思う。

    (議長)そういったところにコーディネーターがいれば繋がるのではないか。

    (事務局)社会教育施設の活用というなかで、具体的な施策は行政が知恵を絞って実施していかなければならないと思うので、社会教育委員の皆さんには例えば市内の施設が協力して大きいイベント等を企画して施設をPRしてはどうかといったような意見もいただきたい。課題の表記については「社会教育施設と市民との協働事業における課題の解決」よりは、「社会教育施設」と題しておき、その中で協働という課題と活用方法に関する課題の2つに分けるか、もしくは協働だけでいいかというところである。

    (委員)社会教育施設同士の連携という観点も必要になってくるのではないか。以前、郷土博物館で玉川上水についての展示があった際、ゆとろぎで玉川上水に関する講演を行い、その資料を図書館が揃えて連携していた。現在は平和に関する事業でそういった連携をしていると思うが、今後も連携という観点は必要かと思う。また、そこに市民の方が加わる仕組みができればと思う。アクセス方法のことを言うよりは、社会教育施設同士の連携についてを課題に入れた方が良いと思う。

    (委員)今のはむらんの運行ルートだと活用できない人もいるのではないか。はむらんは市内を循環しているので、目的地に行くのに遠回りをしていく形になる。

    (委員)私が郷土博物館で講座等を実施するときははむらんを利用して郷土博物館に着く時間に合わせて開始し、また講座を終了する時間もはむらんに合わせるようにしている。

    (事務局)羽村駅から郷土博物館に歩いて行くと散策しながら玉川上水を見ることができ、郷土博物館で玉川上水について学び、また帰りに玉川上水を見ることができる。興味がある人にとっては楽しいコースとなっている。

    (委員)バスの連携はさておき、例えば国立市の図書館では同市の公民館が講座を開く際には関連の図書を置くコーナーを設け、且つ1つの図書を複数冊用意している。普通の図書館であれば1つの図書は1、2冊しか用意しないが、複数冊用意して講座の時に貸し出せるように連携している。このような工夫はたくさんできるのではないか。

    (委員)まずは興味を持たせることが重要ではないか。施設の活用についてのチラシはたくさん来るが、そのチラシを見た時に興味がないとそのままリサイクルに回してしまう。どうやったら興味を湧かせることができるか。これが一番問題である。興味が無い人に宣伝しても意味がない。

    (議長)何かを学習したいという思いがある人がどんどん学習しそれが地域等に活かされていけばいいが、今は学習しようとする人が少なくなった。ここが大きな問題である。そういう意味では、まずは学ぶということも大事であると思う。

     課題の話に戻ると、課題の①と②を統合、③と⑤を統合し、もう1つは市民の学習意欲を引き出すことに関しての課題が1つあればいいのではないか。

    (事務局)市民にとって質の高い事業の実施や、学習できる機会を充実させることも必要ではないかということを課題にするのはいかがか。

    (委員)学習の機会と言えば、大学との連携はあるのか。

    (事務局)ゆとろぎで杏林大学と連携した講座を実施している。

    (委員)学習機会の創出も大事なことである。自分もそうであるが、仕事をしている年代の人が羽村に帰ってくるのは夜中で、帰ってから講座を受けようと思ってもそれは無理である。羽村市と提携している杏林大学が三鷹にあるが、例えば三鷹で講座を開けば羽村まで来なくとも学習の機会ができるのではないか。また同時に大学の教授等から話が聞けるので、羽村市内での学習とまた違った学習ができるのではないか。

    (委員)モニターを使うのはどうか。今はサッカーでもなんでもモニターで見ることができる。モニターを見ることができる場を設けてあげればいいのではないか。

    (委員)モニターを見るだけの学習というのはサボってしまう傾向にあると思うが、そういったことも含めて学習の機会を提案できれば良い。

    (議長)これまでの発言から課題を3つにまとめてよろしいか。

    (各委員)異議なし。

    (議長)では「現状と課題」の1つ目はコーディネーターの設置・育成に関して、2つ目は社会教育施設に関して、そして3つ目は学習の機会に関してとする。各課題の表現については事務局(案)としてまとめてもらうこととする。

     他に意見がなければ協議事項(3)提言に向けては以上とする。

     

    3.その他

    (事務局)協議事項(3)、提言に向けてにおいて、資料3の「はじめに」及び「現状と課題」の部分のご意見をいただいた。「現状と課題」については大きく3つの柱をいただいた。「はじめに」も含めて委員の皆さんから参考文献や文章の提案、また新たな意見等があったら事務局まで提出いただきたい。

    (議長)只今事務局からあったとおり、委員の方で何か意見や提案等があったら事務局に連絡していただくようお願いする。

     

    ※今後の会議の日程について

    (議長)第5回社会教育委員の会議は平成27年9月29日(火曜日)午後7時、第6回社会教育委員の会議は平成27年10月26日(月曜日)午後7時とする。

    以上で終了とする。

    (副議長)お疲れ様でした。いろいろ議論されたが、残りの会議の回数も少ないので次回あたりでまとめに向けて議論できればと思う。ありがとうございました。

     

     

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