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    平成27年第15回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • [2022年7月12日]
    • ID:8565

    平成27年第15回羽村市教育委員会定例会会議録

    日時

    平成27年12月15日(火)午後3時00分~50分

    場所

    羽村市役所東庁舎4階特別会議室

    出席者

    教育長 桜沢修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 島田哲一郎、委員 羽村章、委員 塩田真紀子

    議題

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会委員活動報告

    日程第4 報告事項 ①平成27年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果について

    ②羽村市立小中学校2学期制検証委員会の現状と今後のスケジュールについて

    ③羽村市図書館による2014(平成26)年度分図書館実績に対する評価への意見書について

    <会議経過>

    教育長 本日の出席者は5名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから平成27年第15回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。

    〔日程第1〕

    教育長 会議録署名委員の指名を行います。

    会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において羽村章委員を指名します。よろしくお願いします。

    〔日程第2〕

    教育長 教育長報告を行います。

    それでは、お手元の教育長報告事項をご覧ください。

    教育長報告事項についてはお手元の資料のとおりですが、その中から幾つか報告をさせていただきます。

    まず、11月20日に平成27年度羽村市教育研究会の事業の一つとして、小学校音楽会がゆとろぎ大ホールにおいて開催されました。全員合唱から始まりましたこの音楽会ですけれども、7校の各小学校の6年生が合唱や合奏を披露してくれました。どの発表も一生懸命に練習した成果があらわれていて、当日の指揮を担当されました音楽担当の先生たちには、日ごろの指導に対して感謝を申し上げるところでございます。

    22日のバドミントン事業は、東京都市長会の多摩・島しょスポーツ振興事業の補助を受けまして、羽村市と羽村市教育委員会が主催したものです。バルセロナ・オリンピックに出場しました陣内貴美子さんを講師に迎えて、小中学生に技術指導を行っていただいたところです。こうしたスポーツ事業を通じまして、子どもたちに競技に対する厳しさやスポーツの楽しさを体験してもらえればというふうに思っています。今後もオリンピック・パラリンピックに向けたスポーツ事業を招致するなど、そうした機会を有効に活用して、羽村のスポーツの振興発展と子どもたちの成長に寄与できればというふうに考えています。

    24日には英国ケンブリッジ大学の教育プロジェクトの皆さんが富士見小学校を視察に訪れました。これは、東京学芸大学数学科が英国ノッティンガム大学の准教授からの要請を受けて、ケンブリッジ大学数学教育プロジェクト代表らにより組織される調査団の受け入れを行う中、東京学芸大学の西村准教授が文部科学省研究指定校として富士見小学校とかかわりを持っていただいていることから選定されたということでございます。当日は、ノッティンガム大学数学教育の准教授、ケンブリッジ大学数学教育プロジェクト代表、南アフリカ、ステレンボッシュ大学の数学教育上級講師、イギリス、コンバートン・ビレッジ・カレッジ教諭の4名が富士見小学校の算数の授業を参観しました。教師と子どもの教室内でのやりとりについては、レシーバーを活用しまして、帯同しました通訳者が同時通訳をしておりました。この授業参観の後に会議室に戻りまして、私からは、羽村市の小学校を訪問していただいたことに対しまして大変名誉なことであると感じているというようなこと、それから羽村市では算数、数学のステップアップ授業に向けた教育活動に取り組んでいるということをお話しさせていただきました。

    それから11月27日、教育委員会学校訪問ですけれども、武蔵野小学校を見させてもらいました。課題解決学習の推進、また学年に応じたノート指導の充実だとか、東日本大震災等から学ぶということ、また外遊びの奨励、算数少人数指導と東京ベーシック・ドリルの活用、家庭学習の充実と基礎的な生活習慣の定着など、海東校長先生から武蔵野小学校についての紹介がいろいろありました。その中で、学力、体力向上の授業改善に向けた取り組みなども紹介されたところです。また、武蔵野小学校は学級数が多いこともありまして、駆け足での授業参観となりましたけれども、実際の授業の中で課題解決型の指導がなされている状況についても触れさせてもらったところです。学校長のリーダーシップのもとに全校全教員がこういった課題解決型等々の課題を共有しながら取り組むことができれば、武蔵野小学校の課題としていることも解消されて、大きく前進していくことと期待しているところです。

    それから、12月1日からですけれども、市議会の定例会が始まりました。教育関係の一般質問もありましたが、教育委員会としての考え方を答弁させていただいたところです。

    それから、5日に行われました特別支援学級の発表会は、演劇があったり、また琴の演奏や交流ゲームがあったりと、非常に楽しく、また子どもたちの演技のすばらしさに魅了されるひとときでありました。指導された先生方に感謝を申し上げるところです。

    それから、7日です。資料の一番下ですけれども、中学生東京駅伝の選手団による結団式がありました。私からは、選抜された選手に認定証を授与するとともに、この結団式の挨拶ということで、「自分のためだけだとくじけたりするかもしれないけれども、みんなのためだと思うと120%の力が出せるはずですよ。羽村市を代表する選手として精いっぱい頑張ってきてください。」と激励させていただきました。ちなみに今回の選手団ですけれども、羽村第一中学校の愛甲校長先生が総監督です。男女各21人、計42人の代表生徒が、来年2月7日、味の素スタジアムで行われる大会に出場します。

    裏面にいきまして12月10日です。学校リーダー研修会の閉講式が行われました。校長先生を始め、副校長、主幹教諭、主任教諭のリーダーとしての研修が5月から行われてきましたけれども、この日をもって終了ということでございます。各学校のリーダーとして学校経営に励んでいって欲しいということで、挨拶を申し上げたところです。

    それから、11日の教育委員会教育研究指定校研究発表会が羽村西小学校で行われました。羽村西小学校は、平成26、27年度の東京都教育委員会言語能力向上拠点校、また、平成26、27年度の羽村市教育委員会の教育研究指定校になっていて、今回の発表はこれまでの研究の集大成となるものです。研究主題は、「筋道を立てて考え、表現する子の育成~よりよい算数的活動を通して~」ということでございました。1年から6年まで算数の授業が一斉に行われまして、研究主題である筋道を立てて考える授業に教師と児童が取り組んでいました。また、その後には体育館で研究発表と、常葉大学の黒澤俊二教授による講演が行われたところです。

    黒澤教授の講演で心に残っているところといたしましては、教育においてこれからどんなことが大切になるかというお話の中で、「コンピテンシー」という言葉が紹介されたところです。難しい言葉だろうということで、どういう意味かというのは、皆さん家に帰って文部科学省のホームページを開いて検索してくださいというような話をしておりましたけれども、「『コンピテンシー(能力)』とは、単なる知識や技能だけではなく、技能や態度を含むさまざまな心理的・社会的なリソースを活用して、特定の文脈の中で複雑な要求(課題)に対応することができる力。」ということで、文部科学省では定義しているということで、私も調べさせていただきました。また、大変ユーモアのある先生で、これからの子どもたちの表現を育てる力として、まず一番に発する力、二番が向かう心・向上心、三番目にランゲージ、四番目が思考力と四つが大切であるということで、1、2、3、4と読んでいくと、発するの「は」、向かうの「む」、ランゲージの「ら」、思考力の「し」ということで、「はむらし」となるというようなことを、ユーモアを交えて話をされていました。非常に楽しく、また興味を引く講演会でございました。

    さて、最後です。12月12日(土曜日)、ゆとろぎの大ホールで多摩西人権啓発活動地域ネットワーク協議会と羽村市の主催、また羽村市教育委員会共催によります第12回「子どもからの人権メッセージ発表会」が開催されました。多摩地区の23の小学校の代表児童がそれぞれのメッセージを発表したところです。地元羽村ということで、羽村市の全小学校が参加しまして、富士見小学校の児童が司会進行と人権紙芝居を担当してくれました。「人権とはどういうことだ」とか、「いじめは人権を侵害するものだ」とか、また「逃げることは恥ずかしいことではないんだよ」ということなど、子どもたちが家庭や学校や地域で感じたり体験した人権についてのメッセージが読み上げられたところです。子どもなりに、今の社会、大人の社会についてもしっかりと見ているんだなというような感想を持ったところです。なお、羽村市の人権擁護委員でもある塩田教育委員がこの発表会の実行委員長を務めたということで、大変ご苦労さまでございました。ありがとうございました。

    以上で教育長報告といたします。

    一通り、この1か月間に行われたことについての報告をさせていただきましたけれども、何か委員の皆さんから質疑等ございますでしょうか。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 ちょっと「コンピテンシー」について興味があるのですけれども、常葉大学の黒澤先生は「コンピテンシー」についてどのようなことをおっしゃられていましたか。

     

    教育長 資質、能力の中に、やっぱり基礎的な知能、知識だけじゃなくて、例えば文化、宗教、国、そういったものが違う中でも、そういった人たちとうまくやっていける能力というような表現で言っていました。人間関係がうまくできる、そういう能力というのが今後必要だというような話をされていましたけれども、そのために、言語能力だとか自分の考えを整理して、筋道を立てて、考えながら人に説明もできる能力というのを、やはり育成していくことが必要なんじゃないかというようなことをおっしゃっていました。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 私どもが大学の講義で使うときには、職業人として成功しているモデルを「コンピテンシー」というような言い方をするので、小学校の教育で成功者というのは一体何だろうというのがあって、ちょっと私としては具体的なイメージが湧かなかったので、どうして「コンピテンシー」を使われたのかなというのがありました。小学生として小学校を卒業したときに得られるべきモデルとなる小学生というのは一体何なのかなというのが最初にこの言葉を聞いて、なおかつこの研究発表会の講演でお話しされたということなので、小学生としてあるべき姿をお話しされたのかなという感じがしたのですけれども、そういうことではなかったのですね。抽象的なお話でしたような感じになりますかね。

     

    教育長 そうですね。

     

    江本委員 教育長。

     

    教育長 江本委員。

     

    江本委員 ちょっと補足でよろしいですか。

    これから目指す方向としての能力として、この「コンピテンシー」能力というものが、これから平成30年とか40年というような時期には、こういう言葉が今の生きる力みたいな形で使われるようになりますよ、ですから若い先生方はよくこの言葉を覚えておいてくださいというような、そういう最初の黒澤先生のふりでした。

    当然、この能力を支えるものとして、コンテンツレベルの学力というものがあって、それを基盤の力、これを支える力というものがどういうものかというのは明確にしていかなくてはいけなくて、何を徹底的に教え込んでいかなくてはいけないのかということを、ここできちんと今の間に考えておかなくちゃいけないというようなお話もあって、そのあたりを私としては非常に聞きたかったのですが、限られた時間の講演でしたので、そこまではお話が行き着かなかったんです。ただ、これから目指す能力としては「コンピテンシー」能力というのは非常に重要なものになっていきますというふうに断言はされておられました。やはり、先ほど教育長がおっしゃったように、人間関係力だとか、それから筋道を立てて説明する力だとか、そういうものが全部含まれるというようなことはおっしゃっていました。

     

    羽村委員 わかりました。ありがとうございます。

     

    教育長 「アクティブ・ラーニング」だとか「コンピテンシー」というようなことが、やはり大学でのそういった取り組みというか人材の育成が社会で求められているというようなところから、そのためには高校でもそういったことを念頭に置いた学習をし、義務教育でもというふうに段々下りてきているのかなというようなふうに私はちょっと捉えるところもあるのですけれども、いろいろとこれからの社会を生きていくために必要な能力というのが、文部科学省の中で議論されていたり、こういった能力を育てていくことが必要だというようなことを文部科学省としては言っているのかなというふうには思います。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 いや、職業人としてというのが、私はどうしても大前提があるというふうに理解をしていたものですから、決して全てのところに当てはまる「コンピテンシー」というのはあり得ないというふうに思います。そうすると、小学校のときに広く将来の職業を選択するときに何が生かされるかなというところの教育というのか、それを私どもは考えればいいのかなというふうには受け取ったのですけれども。私が聞きに行けなかったので、ちょっと聞いてみたかったなというのはありました。どうもありがとうございます。

     

    教育長 ほかに何かございますか。

     

    (質疑なし)

     

    教育長 それでは、教育長報告は以上とさせていただきます。

    〔日程第3〕

    教育長 教育委員会委員の活動報告を行います。

    教育委員会委員の11月17日から12月15日までの活動については別紙に記載のとおりでございます。

    これから質疑を行います。ご質問、またご意見、ご感想でも結構ですので何かございますでしょうか。

     

    江本委員 教育長。

     

    教育長 江本委員。

     

    江本委員 2点あります。

    1点目は、参加させていただいた事業の中で、郷土博物館の開館30周年記念事業ということで連続講座がありまして、そのうちの2つに参加させていただきました。非常に熱心な受講生が集まった内容の濃い講座でして、小金井市や新宿区などからも受講生の方が見えていらっしゃいまして、始まる前の雑談の中でも非常にレベルの高いお話が行き交っておりまして、羽村市に何十年も住んでいる私でも、本当にこんなことまで知らなかった。私も小学校で4年生に羽村の堰のこともいろいろ教えたつもりだったのですが、本当にいろんな知識を持っていらっしゃって、郷土のことをいろいろ調べていらっしゃる方々がこれだけたくさんいらっしゃるのだということにまずは感心いたしました。生涯学習という言葉が本当にぴったりの方々だということを思ったことと、それから、羽村だけではなくて、玉川上水というのは四谷までずっと流れていて、やはりそれに関連するところで全て歴史が関わっていて、郷土史に興味のある方がみんないろいろと調べていらっしゃったり、学習していらっしゃるということがわかりました。こういう機会に羽村の方々が受講されて、いろいろと知識を深めていくということは、非常に意義のあることだなと、また記念事業としてもふさわしい講座だったなということを思いました。非常に有意義だったということで、1点、報告させていただきます。

    それから2点目ですが、先ほど教育長がおっしゃった羽村西小学校の研究発表会ですが、非常にいい授業を見せていただいて、その後、黒澤先生の楽しくてためになるご講演を拝聴し、またその後に羽村西小学校の校長室で黒澤先生を囲んで30分弱でしたが雑談ができましたが、それも非常に内容が濃いものがありました。その中でも私、非常に印象に残りましたのは、先ほどの「コンピテンシー」ももちろんですけれども、子どもたちに表現させるためには何が一番必要かというところで、「楽しさと良さに気づかせるんだ」ということを非常に強くおっしゃっておりまして、確かにそういう楽しさと良さに気づくという動機があれば、子どもは自然に表現するようになるし、自然に学習に向かうようになるというのは、これはもう算数だけではなくて全ての学習に通じることだなということを思いました。羽村市でも算数に課題があって、学力向上にいろいろ取り組んでいるわけですけれども、やはりこの楽しさと良さに気づかせるという、これが根本だろうなということを考えた次第です。

    もう1点は、日本の小学校の研究授業を軸とした研究体制と言うのでしょうか、研究や研修のすばらしさというのは世界に誇るものだという、そういうお話も黒澤先生から伺いまして、その延長上にきっと先ほどのケンブリッジ大学の視察もあったと思うのですけれども、研究授業という言葉がもう海外でも通じる日本語になっているという、そういうお話も伺って、非常に誇らしいことだなということを思いました。ぜひこれは学校現場の先生方にも、今先生方がされていることが実際に海外でも認められていることだということをお知らせしたいなということを思いました。羽村の場合は小中一貫教育で、小学校だけではなく中学校の先生方もこの研究授業を通して本当に研究を深めていらっしゃいますので、世界に誇れることを先生方が一生懸命毎日やっていらっしゃるということをぜひお伝えしたいなということを思いました。

    以上です。

     

    教育長 ありがとうございました。

    ほかにございますでしょうか。

    羽村市教育委員会も共催ということで開催された人権メッセージについて、塩田委員、何かございますか。発言があれば発言を許します。

     

    塩田委員 ありがとうございます。

    富士見小学校の児童に司会と紙芝居をお願いするということで、富士見小学校はすごく人権について力を入れてくださったようで、通常ですと、ほとんどの学校が6年生に人権の作文を書いていただいているようですけれども、富士見小学校の場合は1年生から6年生まで全員が人権の作文を書いたということをお聞きしました。発表するのは一応学校の代表ということなので、6年生でということで選ばれたようですけれども、全校で人権について本当に取り組んで、1年生は1年生の目線で1年生なりの人権についての考えを深めてもらえたのかなということで、非常にいい取り組みをしていただいて、ありがたいなと思っています。

     

    教育長 ありがとうございました。

    ほかにございますか。

     

    (質疑なし)

     

    教育長 無いようでしたら、以上で質疑を終了します。教育委員会委員活動報告は以上で終了しました。

    〔日程第4〕

    教育長 報告事項の①番に移らせていただきます。平成27年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果について、生涯学習部参事からの説明を求めます。

     

    生涯学習部参事 教育長。

     

    教育長 生涯学習参事。

     

    生涯学習部参事 それでは、お手元の「東京都学力調査 正答率における羽村市と東京都の差(平成25年~平成27年度の経年変化)」という資料をご覧ください。

    これは、「東京都学力向上を図るための調査」の結果をまとめさせていただいたものです。上の右側のグラフを見ていただけるとわかりやすいかなというふうに思います。青が東京都の平均です。それから黄色が羽村市の平均になります。一番上は小学校のものですけれども、残念ながら小学校におきましては国語、社会、算数、理科、この4つの教科とも東京都の平均を下回っております。特に国語はマイナス5ポイントというようなところで、大きく下がっています。ちなみに社会はマイナス4.4、算数はマイナス3.8、理科はマイナス3.0でございます。

    真ん中のグラフにつきましては、羽村市と東京都の中学校の差でございますが、こちらは全ての教科で東京都の平均正答率を上回る結果となりました。特に課題とされておりました数学における伸びというのが顕著に見られました。平均正答率の比較をすると、平成26年度はマイナス1.5ポイントだったのですが、これが今年度はプラス2.6ポイントと大きく上昇いたしました。国語、社会、理科、英語については東京都の平均を上回っておりましたので、数学のほうが上がりましたので大きく変わってきたかなというふうに、全部が東京都の平均を上回るというような結果となりました。特に一番右側にございます英語ですが、こちらは東京都の平均から5ポイントプラスということで、5以上高いというのはやはりかなり大きいというふうに、伸びがきちんと定着して結果にあらわれていると思っております。

    最後は一番下のところでございますが、これは現在中学校2年生が小学校5年生のときからどんなふうに変容したかというものでございます。平成24年度に5年生だった子が、今、中学2年生になっておりますので、そちらの比較になります。この変化を見てみますと、全ての教科で東京都の平均正答率に小学校のほうは達していなかったのですが、青が平成24年度です。そして黄色が平成27年度ということですが、同じ子どもたちですけれども、国語につきましては2.6上昇、社会につきましては4.5上昇、算数・数学については8.2上昇、理科については3.4上昇ということで、全ての教科でポイントが上昇していまして、小学校時代から中学校での確実な学習の積み上げということができていると思っております。特に、ここのところをどんなふうに捉えていくかというところでは、小学校がまだまだこういうところでは授業改善や学力向上という点での課題があるというふうにも捉えられますけれども、観点を変えますと、小学校時代さまざまな学習を積み上げてきたことが中学校での学習にはつながっているのだろうというふうにもとることができるかなとは考えております。いずれにしましても、こういったものは一つの指針ではあるのですが、このあたりも受けとめながら、さらに授業改善、子どもたちの学力向上に努めていきたいと考えております。

    以上でございます。

     

    教育長 生涯学習部参事からの説明が終わりました。

    これから質疑を行います。何かご質問ありますか。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 前回、前々回にもいろいろと資料をいただいて、このデータが出たときに一緒に持ってくれば良かったかなというふうに思ったのですけれども、特に最後の表で、現中学2年生が小学校5年のときから比べるとかなり成績が上がって、本当に大きく上がったと思いますけど、それは全体的に成績が良くなったのか、それとも下位者が少なくなったのか、それとも上位者が非常に増えたかというような分析等はされていますでしょうか。

     

    生涯学習部参事 教育長。

     

    教育長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 これは昨年度も同じような形で今の中学3年生と小学6年生という形になりますけれども同じように見たときがございます。やはり同じような傾向で、中学校になると上がるというところでございます。

    一人ひとりの子どもたちの分布があるのかというところですけれども、全体の傾向としては、下位層が多い状況が、それがスライドしてきているというふうには捉えています。細かい分布の中での検証というのは、まだこれからになると思っておりますけれども、着目点としては下位層の惜しいところの子どもたちが非常に多いというふうに捉えていますので、それを中心にというか、さらに定着するような形を伸ばすことで、結果としての平均というのが上がってくるというような捉え方でおります。

    以上でございます。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 ありがとうございます。一人ひとりの子どもたちの成績と違って、全体を表すときには全体に良くなっているというのが、第一だと思いますし、特に下位者が少ないというふうにしないと全体のレベルアップにならないと思いますので、そういう点でうまくいっているんだなということが今の説明でわかりました。ありがとうございます。

     

    生涯学習部参事 教育長。

     

    教育長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 今回のこのデータからはまだわからないところですけれども、子どもたちの、特に小学校のいわゆる下位層とか上位層とかと見ていったときには、羽村市の特徴としては下位層がやはり割合が多いというのがございます。小学校では特にそれが顕著でございますので、その部分に着目して、現在、学力ステップアップ事業等に取り組んでおりますけれども、ここが今一番大切なところかなとは考えています。その上で、先ほどお話等もございました羽村西小学校の研究発表等でもありました子どもたちの意欲や、それから友達同士で考えて発表していくというようなところ、こういったところもあわせてやっていきながら、全体の上昇、学力向上というところにつなげていきたいと考えております。

     

    羽村委員 どうもありがとうございます。

     

    教育長 ほかにご質問ありますか。

     

    (質疑なし)

     

    教育長 それでは、質疑を終了させていただきます。

    続きまして、報告事項の②番です。羽村市立小中学校2学期制検証委員会の現状と今後のスケジュールについて、生涯学習部参事からの説明をお願いします。

     

    生涯学習部参事 教育長。

     

    教育長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 それでは、報告事項②の資料、左上をとじてあるものをご覧ください。

    今年度、羽村市では平成16年度から導入しております2学期制につきまして検証委員会を設置して、こちらの成果と課題、それから今後のあり方について検証を進めております。

    1番の、今までの2学期制検証委員会の取り組みですけれども、第1回目から第5回目までが今終了しております。簡単に内容等を説明させていただきます。

    第1回の検証委員会は7月27日(月曜日)に行い、ここでは委員長及び副委員長の選出、検証委員会の設置要綱の説明や傍聴に関する定め等、2学期制の導入に関する説明等を行いました。第2回の検証委員会は8月28日(金曜日)、2学期制の検証方法についてどのようにしていくかということを委員からの意見聴取を中心に行いました。第3回の検証委員会は9月24日(木曜日)に、第2回で行ったところをもとにしながら、検証項目や検証方法について議論を行いました。第4回検証委員会は10月28日(水曜日)、アンケート調査の質問項目、アンケート調査のあり方等についての議論をいたしました。第5回検証委員会が11月25日(水曜日)で、アンケート調査についての議論、学期制を取り巻く状況に関する説明等を行いました。いずれの会におきましても、検証項目というか話し合った内容はあるのですが、その話をしながら2学期制の取り組みについての実情であったり疑問点であったり、これが課題ではないかというようなところも話しながら進んできたというふうに捉えております。

    2番、今後のスケジュールですが、アンケート調査につきましては、現在対象を、全教員、それから全保護者、学校評議員、小学校6年生、全中学生としまして、既に12月の上旬に配布をして、12月22日(火曜日)までに学校教育課に学校を通して提出していただくというようなスケジュールになっております。

    この後、そのアンケートの結果をもとに第6回検証委員会を、年が明けまして1月28日(木曜日)に開きまして、ここで中間答申案の意見聴取という形で、今までの2学期制の取り組みについての成果と課題についてまとめるというような予定でございます。その結果につきまして、教育委員会へ中間答申報告という形で2月12日(金曜日)の教育委員会で報告させていただきたいと思っております。

    1枚めくっていただきますと、このアンケートの内容についてです。頭書きの部分では平成16年から2学期制を導入したこと、これには、「「児童・生徒一人一人が確かな学力を身に付け、自ら学び自ら考え判断する主体的な態度や能力といった『生きる力』」をはぐくむ特色ある教育活動を推進するため」に導入したということ。それから、導入後、各学校の創意工夫のもと、さまざまな教育活動が行われましたけれども、平成22年3月に「2学期制の検証と充実について」という検証報告があり、その後、5年が経過したということで、今現在どのような状況にあるのかというところを検証するというような趣旨について説明をさせていただいております。

    今のところの裏側を見ていただきますと、アンケートの内容です。教員、保護者、学校評議員、こちらの内容については全て同じ内容になっております。

    例えば(2)のところですけれども、「羽村市の2学期制のねらいの中に、夏休みは学期の区切りではなく、学期の途中であるという、夏休みの過ごし方についての意識改革があります。そして、夏休みを「学習の課題に取組む期間、夏休みならではの体験活動を行う期間」として位置づけています。このことに関してお伺いします。」というようなことで、1から4項目まで、項目1では「学校は、夏休み前や夏休み中に個人面談や成績資料等を用いて、学習状況や夏休み中に取組んでほしいことなどを保護者や児童・生徒に伝えている。(伝わっている。)」ということで、「よくあてはまる」のか「ややあてはまる」のか「あまりあてはまらない」のか「まったくあてはまらない」のかというところで、マークシートの形式で回答していただくというようなことでございます。(3)では、「羽村市の2学期制のねらいの中に、長い時間をかけてきめ細やかな指導と評価を行うことがあります。このことに関してお伺いします。」というようなこと。(4)では、現在の2学期制を継続したほうが良いかどうかというような観点でご意見をいただくというような形になっています。

    次の、保護者の皆さんへは中学校の保護者の皆さん向け。教員、学校評議員、そして子どもたち、児童・生徒用ということで、一番最後のページのところにございます。こちらは夏休みの過ごし方や普段の学校生活についてお聞きしますというような形で、今まで課題として上がってきているようなことを項目として当てはめています。

    例えば、項目2のところで見ていただきますと、「夏休み前に通知表が出た方が、夏休み中に勉強する意欲が出る。」、これが子どもたちにとってどういうふうな感じになっているかとか、「夏休みの後に学期が前期から後期に入るので、学期の切り替えができない。」というところをどう思っているのか。それから、中学生はテストのこと、それから部活動のこと等を入れて、子どもたちの様子や、感覚というのを知りたいと、こちらの結果については、これをもとにしまして委員にお考えをまとめていただくところの参考にしていただくというようなことでございます。

    2学期制検証委員会の現状と今後のスケジュールについて説明させていただきました。以上でございます。

     

    教育長 生涯学習部参事からの説明が終わりました。

    これから質疑を行います。何かご質問ございますでしょうか。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 このアンケートの内容の中で、5年前の報告と重なる部分というのはございますでしょうか。何か比較ができる部分というのはございますか。

     

    生涯学習部参事 教育長。

     

    教育長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 直接文言等が同じというわけではないですけれども、こちらの項目については2学期制の前回の検証の中に上げられてきた成果と課題について取り込む形でつくっておりますので、直接比較はちょっと難しい部分がありますけれども、内容として比較することができるような形にはなっております。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 やはり今、参事がおっしゃったように、比較ができないとアンケートをとってもなかなか生かせないかなというようなことがありましたので、包括してあれば、それは良かったかなと思います。ありがとうございます。

     

    生涯学習部参事 教育長。

     

    教育長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 ただ、前回のときにはそういった数字的なものというのをとっておらず、また学校の教員の意見を中心に集約した形で出ておりましたので、今回、いろんな保護者の方、学校評議員に代表される地域の方、それから先生方のご意見というようなところも含めて見てまいりますので、より広いご意見であったり、そういうところはとることができるかなとは考えております。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 あともう1点。これは、このアンケートをとった方々の属性がわからないようにアンケート調査をされるのですか。例えば、羽村西小学校の人たちのこれはアンケートですよ、これは栄小学校の人たちのアンケートですよというような形で、委員の方々はわかるようになっているのでしょうか、それとも全く無作為にアンケート調査をされるんでしょうか。

     

    生涯学習部参事 教育長。

     

    教育長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 こちらのアンケートにつきましては、2学期制はそれぞれ学校での取り組みというものの違いもございますので、各学校でわかるようにということで、機械的な集計にまずなります。各学校でまとめていただくような形で教育委員会に報告していただき、それをまた教育委員会事務局でまとめるというようなことになっております。

     

    羽村委員 教育長。

     

    教育長 羽村委員。

     

    羽村委員 学校間のバイアスが随分かかるような感じがいたしますので、今、参事がおっしゃったような学校間でわかるような形がよろしいかなというふうに思いました。ありがとうございました。

     

    教育長 この件につきまして、ほかに何か質問ございますか。

     

    (質疑なし)

     

    教育長 それでは、次に移らせていただきます。

    報告事項の③、羽村市図書館による2014(平成26)年度分図書館実績に対する評価への意見書について、図書館長からの説明をお願いします。

     

    図書館長 教育長。

     

    教育長 図書館長。

     

    図書館長 それでは、羽村市図書館の2014(平成26)年度分としましての図書館実績に対する評価への意見書ということで、図書館協議会より意見書が提出されましたのでご報告いたします。

    毎年度この評価につきましては、日本図書館協会による図書館評価のためのチェックリストを用いまして、評価を実施していただいているところでございます。平成26年度につきましては、お手元、意見書と付随してついております「図書館評価のためのチェックリスト 改訂版」をご覧いただきたいのですが、ここでの変更点につきましては、まず、チェックリストの2ページ目下段、「⑦返却図書の配架作業は誰がしているか。」という問いにつきましては、昨年度までは利用者がしているということで、ここは「c」評価でしたが、平成26年度からは職員が行っているに改まりましたので、ここの評価を「a」とさせていただいたものでございます。これにつきましては、図書館の発足当初から、羽村市では利用者、借りた方が基本的に書棚に返すというような形で運営をしていたという経過がございます。そういった中で、やはり昨今、見直す必要もありました上に、評価も「c」の評価でしたので、その点を昨年度からカウンターの近くに返却棚を常備しまして、そこに戻していただくような措置をいたしましたことで、そこの評価を協議会では「a」ということで認定をされたものでございます。

    それから、次に7ページになります。項目7の「③専門職員の比率は何%か。」についての欄でございますが、昨年度は50%以上の「b」という評価でございましたが、平成26年度には1名司書資格を有する職員が増えましたので、「a」ということで評価が上がったものでございます。ただ、残念ながらこの評価につきましては、今年度4月の人事異動で司書資格を有する職員が異動しましたものですから、今年度はまた「b」という評価に逆戻りというようなことにはなってまいります。

    次に、総体的なこの意見書の内容でございますが、概ね開館時間、休館日等、ほか相互協力等は大変よいという評価をいただいているところではございますが、なかなか改善に結びつかない点もございまして、これについては厳しい評価もございます。ただ、図書館協議会の定例会の開催回数等も、予算の関係等もございまして、なかなか回数を増やすというようなこともできない上に、会議の必要性というものや、単に回数を増やすということではなく、有効な審議をするようにというようなこともございますので、その辺のことでご理解をいただきたいという部分もございます。

    それから、図書館のサービスという部分では、フロアーワークということを言われておりまして、要するに館内利用者に対して巡回しながら常時サービスを行えるような職員をフロアに置くというようなことが望まれるというようなことで、ご指摘もいただいているようなところでございます。今後につきましても、意見書を参考にしながら、改善できる部分は改善をしながら、よりよい図書館の運営に努めてまいりたいと考えております。

    以上でございます。

     

    教育長 以上で図書館長の説明が終わりました。

    何かこの件に関しまして、ご質問ございますでしょうか。

     

    江本委員 教育長。

     

    教育長 江本委員。

     

    江本委員 ご報告ありがとうございました。今、館長からいろいろ詳しいお話がございましたが、私はやはり最初の1ページ目の下のほうですけれども、子どもたちが読書から喜びを得るための手助けとなるような図書館であってほしいというところ、深く共感するところです。特に今、学習指導要領の国語科の目標としても、読書活動の推進、読書活動をとにかく活発にしてくださいということを強くうたわれております。そのためには、やはり学校図書館だけではなく、公立の図書館と学校図書館が常に連携をとりながら、子どもたちを読書の世界にいざなっていくということは非常に大切なところだというふうに思っておりますので、ぜひこのあたりをフロアーワークも含めて、また学校図書館への司書の配置も含めて、いろいろと対策を練っていただきたいというふうに思っております。

    以上です。

     

    図書館長 教育長。

     

    教育長 図書館長。

     

    図書館長 ありがとうございます。

    学校図書館との連携等につきましては、またシステムを羽村東小学校に試験的に導入ということでも今後非常に課題等もございます。そういった中で、図書館としましても、平成25年11月に読書手帳というものを都内では初めて導入いたしまして、学校現場にも活用をお願いしているところでございます。子どもたちの読書活動の推進という一つのツールを、今後よりよく、またシステムが導入された時点でそれをどういうふうに有効に活用していくかというようなことも考えてございます。今後の、いろいろな部分で子どもたちの読書活動の推進ということでは、来年度、第3次の読書活動推進計画というものを策定する予定でございます。その中にも捉えて、より良いものにしていきたいなというふうに考えております。

    以上でございます。

     

    教育長 この件につきまして、ほかに何かご質問ございますか。

     

    図書館長 教育長。

     

    教育長 図書館長。

     

    図書館長 ただ今申し漏れたのですが、読書手帳の関係ですが、新年、1月から読書手帳の表彰というものも行うというふうに考えております。読書手帳に読んだものをシールで張ったり、自分で書いて、それを今1冊で100冊記入ができるというようなことでございますので、それが500冊で表彰対象にするというようなことで、粗品ではありますが、表彰とあわせて、そういった形で、励みになるような形で表彰を考えてございます。

    以上です。

     

    教育長 図書館長からの追加の説明でございました。今の件も含めまして、何かご質問ございますか。

     

    (質疑なし)

     

    教育長 それでは、以上で質疑を終了いたします。

    これをもちまして平成27年第15回羽村市教育委員会(定例会)を閉会します。

    どうもありがとうございました。

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