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    平成27年度第2回羽村市総合教育会議会議録

    • [2022年7月12日]
    • ID:8586

    平成27年度第2回羽村市総合教育会議会議録

    日時 平成28年1月21日(木)午後3時00分~3時53分

    場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室

    出席者の氏名

    市長 並木心、教育長 桜沢修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 島田哲一郎、委員 羽村章、委員 塩田真紀子

    会議に出席した職員の職、氏名

    副市長 北村健、企画総務部長 井上雅彦、財務部長 早川正、子ども家庭部長 小林宏子、生涯学習部長 市川康浩、生涯学習部参事 山崎尚史

    (事務局)生涯学習総務課長 西尾洋介、生涯学習総務課総務係長 岩田道也

      

    <会議経過>

    〔開会前〕

    市長 本日の傍聴希望者は1人です。

    本日の議題に非公開とする理由はありませんので、羽村市総合教育会議運営要綱第4条に基づき、傍聴者の入場を認めることとしたいと思いますが、ご異議はございますか。

     

    (異議なし)

     

    市長 それでは、傍聴人の入室を許可します。

     

    〈 傍聴人 入室 〉

     

    生涯学習総務課長 それでは、定刻になりましたので、第2回羽村市総合教育会議を始めさせていただきます。総合教育会議は、市長が招集し、会議の進行を行っていくこととなります。それでは、並木市長、どうぞよろしくお願いします。

     

    〔1 開会〕

    市長 皆さん、こんにちは。

    ただいまから、平成27年度第2回羽村市総合教育会議を開会いたします。

    本日は、お忙しい中、また雪でお足下の悪い中、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。第1回総合教育会議を10月に開催させていただき、この会議の運営に関することや、羽村の教育について、委員の皆さんと意見交換を行うことができました。第2回となります本日の会議は、お手元の次第にありますとおり進行していきますので、委員の皆さんの率直なご意見を賜りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

     

    〔2 羽村市の教育大綱について〕

    市長 それでは、次第に基づきまして、「羽村市の教育大綱について」を議題とさせていただきます。教育大綱の策定にあたりましては、この総合教育会議において、私と教育委員会の委員の皆さんが十分に協議・調整を尽すことが求められております。羽村市の教育大綱がより良いものとなるよう、本日以降のこの会議において、皆さんと議論を重ねていきたいと思います。

    それでは、生涯学習部長から説明をお願いします。

     

    生涯学習部長 市長。

     

    市長 生涯学習部長。

     

    生涯学習部長 それでは、「羽村市の教育大綱について」の説明をさせていただきます。

    前回の総合教育会議の議論を踏まえまして、事務局の考え方を説明させていただきます。前回の議論では、教育大綱については、羽村市の特徴をつかみながら、長期総合計画や生涯学習基本計画を基本に策定していく方向ということになっております。お手元に、第5次羽村市長期総合計画のダイジェスト版と生涯学習基本計画のダイジェスト版をお配りしてございます。第5次羽村市長期総合計画のダイジェスト版をお開きいただきますと、右側に基本目標が1から4まで掲げてございます。このうち、基本目標1が「子ども・生涯学習」の分野となりますことから、ここを基本に、もう一つの大きな計画であります生涯学習基本計画等との整合を図りながら進めることで事務局において検討をしました。

    皆さま方にもご説明させていただいておりますが、二つの計画につきましては、平成24年度を始期としておりますが、平成29年4月からの後期基本計画を策定するということで、準備を進めているところであります。既に、審議会等の設置に向けた準備も行い、本年の10月頃までには審議会からの答申をいただくというようなスケジュールになってございます。当然、この計画を策定していく中で、市の内部での議論、市民の皆さん等で構成される審議会での議論が行われていくこととなります。

    そこで、事務局において再度検討した結果、ここで現在の長期総合計画前期基本計画を基本に教育大綱を策定するのではなく、後期基本計画の策定に合わせ、これらの内容を踏まえた教育大綱としていくことが良いのではないかということになりました。先ほど説明をさせていただきましたとおり、長期総合計画や生涯学習基本計画の後期基本計画は、年内を目途に審議が行われ、その後、パブリックコメント等の手続きを経て策定されることになります。教育大綱についても、これらの状況をみながら改めてご検討いただき、策定していけたらと考えております。

    以上、事務局からの説明とさせていただきます。

        

    市長 事務局からの説明でございますけれども、羽村市では、現在、長期総合計画及び生涯学習基本計画の後期基本計画の策定に向けて取組んでおります。策定にあたりましては、庁内の検討委員会のほか、市民の皆さんなどで構成される審議会を立上げ、審議することになっております。来年度は、前期基本計画の最終年度となることからも、後期基本計画の策定に合わせた形で、羽村市の教育大綱を定めたいと考えております。

    委員の皆さんからのご意見、ご質問などありましたらお願いします。

     

    島田委員 市長。

     

    市長 島田委員。

     

    島田委員 教育大綱の策定については、国からはいつまでに策定しなければいけないという期限はあるのでしょうか。

     

    生涯学習部長 市長。

     

    市長 生涯学習部長。

     

    生涯学習部長 特段、明確に何時までという期限はありませんが、早い時期に策定するよう指示はございます。

     

    島田委員 市長。

     

    市長 島田委員。

     

    島田委員 今年度中ということであれば早期にという解釈の中で、長期総合計画並びに生涯学習基本計画の後期基本計画に合わせて教育大綱を策定していくことでよろしいかと思います。

     

    市長 長期総合計画及び生涯学習基本計画の後期基本計画が平成29年4月から始まることになるので、平成28年度には庁内での検討、又、市民の意見を聞きながら検討していくという作業となります。その中には生涯学習や教育に関係するところも出てきますので、教育大綱に盛り込めるところなどそれぞれの計画とキャッチボールしながら作っていくということで、平成29年4月からの長期総合計画、生涯学習基本計画に合わせた形で、教育大綱を策定してはいかがかということになります。

     

    島田委員 了解しました。

     

    羽村委員 市長。

     

    市長 羽村委員。

     

    羽村委員 長期総合計画の後期基本計画が平成29年度から始まるということが決まっているのであれば、急いで策定するよりも、後期基本計画と一緒に合わせていかないと齟齬が生じるのではないかと思います。我々の目標としては、長期総合計画後期基本計画に合わせて進めていけばよろしいかと思います。

     

    江本委員 市長。

     

    市長 江本委員。

     

    江本委員 この長期総合計画が作られた平成24年度から、4・5年経っている中で、非常に学校教育の中身も、例えば、特別支援教育だけをとっても非常に進歩しているというか、内容が進んだところもございます。合わせて幼児教育ですとか、保育園の在り方ですとかそういうところについても、1年毎に改善されている部分がたくさんあると思いますので、これを後期基本計画の中に反映させていくということであれば、それに合わせて、より新しい情報を織り込みながら教育大綱を作っていくという方が望ましいと思います。

     

    塩田委員 市長。

     

    市長 塩田委員。

     

    塩田委員 江本委員の発言を聞きまして、私も今の計画には特別支援教育という言葉が入っておりませんので、特別支援教育についても項目を入れていただきたいという思いがありますので、長期総合計画後期基本計画に合わせて進めていく考えには賛成です。

     

    教育長 市長。

     

    市長 教育長。

     

    教育長 昨年の11月に東京都が舛添知事の下で教育大綱を定めました。そこには、当然、市町村の教育に関わってくる大きなものがたくさん入っております。その中で、重点事項についても書かれていますが、子どもの基礎・基本になる学力の定着を図っていくというようなこと、また、科学的な思考を育成するとか、芸能文化関係の教育も進めていくということ、また、文部科学省からの今後の英語教育ということでの指導要領等への改定に向けての考え方等も踏んだ上で策定されております。

    当然東京都ですので、オリンピック・パラリンピックに向けた教育関係のこと、そして、2020年の東京オリンピックというものがある中で、オリンピック・パラリンピックを踏まえた上で、市民の皆さんにも生涯学習という分野でいけば、羽村市としても取組まなくてはならないものが出てくるのではないかと考えています。

    東京都の動き、それから、国も今、非常に教育関係では大きな動きを見せている中で、羽村市としてもそうした動きを当然今度の長期総合計画後期基本計画、また、生涯学習基本計画に取り込んでいかなければならないものもたくさんあると思います。そうなると、長期総合計画前期基本計画をもって教育大綱を策定するというのは、少し厳しいということもありまして、事務局としても今回のご提案とさせていただいたところです。

     

    市長 今、教育長からの説明がありました。羽村市は教育委員会と行政との関係は大変良好に進んでおりますので、そうした中で我々がこの会議の中で実のある協議をした内容が盛り込めるような、また、生涯学習基本計画や長期総合計画にも盛り込まれるような、そういうものを1年間かけて会議で話し合いながら、教育大綱の策定に関しては進めさせていただくということでご了承いただきたい。

    教育大綱以外で、この総合教育会議の役割はいくつか挙げられておりますので、それにつきましては、その都度その場で協議させていただくという形で進めていきたいと思っています。

    それでは、皆さま方のご意見をもう一度集約させていただくと、羽村市の教育大綱は長期総合計画及び生涯学習基本計画の後期基本計画の策定に合わせて策定することとしたいと思います。

    それでは、せっかくでございますので、お手元の資料や事務局のこれまでの説明、また、日ごろ委員として活動されている中で羽村市の教育に関して感じていることなど、どんなことでも結構ですので、委員の皆さんから、ご意見をいただきたいと思います。

     

    羽村委員 市長。

     

    市長 羽村委員。

     

    羽村委員 どうしても、こういう会議ですと何か問題を探して、それを改善するということの議論になりがちになると思いますが、羽村の良さをいつまでも残すというところの議論もぜひお願いしたいと思います。

    例えば、私ども学校訪問をしていますが、少なくとも私の知っている限りでは、すべての学校をすべての委員が訪問するということは、聞いたことがありません。実は私は勤め先が千代田区のものですから、ちょうど昨日千代田区の11大学の連携事業というのがありまして、その総会がありました。千代田区の教育長とも結構仲良くなりまして、学校訪問のお話をさせていただいた時に、非常に羨ましがられたということがありました。

    ぜひとも、今の良いところをできるだけ続けるためにどうしたらいいのか、ただ単に流されて続けるのではなくて、やはり認識をもって、きちんと評価をして続けるということも、私どもがしっかりこの場で論議していければと思います。

     

    教育長 市長。

     

    市長 教育長。

     

    教育長 各学校長との顔合わせで、定例の校長会というのを月1回やっておりますが、その中で、ひとつ今羽村委員がおっしゃったと同じようなこと、社会がいろいろ動く中で、あまりに変化も大きい中で、変えなければいけないということに頭を悩ませながら、変えてはいけないものまで一緒に変えてしまうということの危険性というのは大きなものがありますよ、だから、学校の中で伝統として培ってきている良いもの、それは残して欲しいし、更に時代の流れの中で、必要なものについては、果敢にチャレンジしていって欲しいといったことを申し上げさせていただきました。

    学校長の皆さま方が、そういったことに対して、自分の学校経営の中で、羽村市の特色、そして今まで築いてきた各学校の特色や歴史、伝統というものをきちんと踏まえながら、それから地域の皆さま方と学校との繋がりが、羽村市は非常に強いことがありますし、それによって学校も支えられていることもあります。そういったものを、今までの積み重ねてきた中で得られたものというのは大切にして、学校長だけでなく教員もしっかりとそのことを認識して、学校経営されれば、今の羽村の教育の中で、定着をしているものについては、非常に素晴らしいものがあるというふうに感じております。なお、それにプラスできるものを、何を取り入れていくのかということは、これからの課題であると思っています。

     

    羽村委員 市長。

     

    市長 羽村委員。

     

    羽村委員 多摩川で遊べるような環境を作れというような、私もそれは大事なことだと思います。せっかく近くに多摩川がありますけれども、子どもたちも市民の人たちもなかなか行かないという、そういうところを、教育の中で変えていけるのではないかと思います。

     

    教育長 市長。

     

    市長 教育長。

     

    教育長 今の社会、学校一つとっても、事故だとか怪我だとか、本当にナイーブな問題が出てきたりで、大変な状況にあると私は思っています。そういった中でも、羽村市にある多摩川という自然に触れることが、子どもたちにとって本当に良い体験だと思いますし、そういった中の一つとして稲作体験を全校でやっているということは、非常に良いことだと思っています。

    もし、多摩川を使うということであれば、地区委員会や地域の人たちとの協力の中で、安全はきちっと確保しながら、危険な遊びというとおかしいですが、そういったものにもチャレンジできて、多摩川の自然を体験できるそんなものも地域、学校、家庭が上手く連携する中で作られていくといいと思います。

    先ほど、変えるべきではないと思う羽村の特色、伝統というのに、学校訪問で全校回るということがありましたが、私は羽村市内に住んでいて、気にしなかったのですけれども、総出を上げて市民体育祭に全市民が出て対抗戦をやっている市はありませんという話をよく聞きました。こういう繋がりというのは、町内会だけじゃなくて、そこにお住いの皆さん方のコミュニティだとかそういったものも含めて、土壌になる部分であるし、ぜひ市民体育祭などはそろそろ70回になるということですが、さらに続けていきたいと思っています。

    そういうものを大切にしながら、でも、新しい考えのもとに新しい施策を展開するということも必要だと思いますが、市民体育祭だけでなくて、いろいろな行事の中で良いものがたくさんあるので、ぜひそれを変えるべきなのか、変えないべきなのかというところの議論のときには、しっかりと市長をはじめ、教育委員会も含めて皆で議論をしながら進めていきたいと思っています。

     

    羽村委員 市長。

     

    市長 羽村委員。

     

    羽村委員 市民体育祭のことを聞いて、なるほどと思ったのですが、先日の教育委員会でも、羽村の子どもたちの運動能力が東京都でも高いということで非常にうれしかったですが、その一つの理由が、おそらく身近に目標があったり、そこに参加する、また、そこで優勝できるということがあると思います。

    近いところに目標があるというのがすごく良いことだと思います。本当に身近に目標を置いて何かをするということは、なかなかやりにくい世の中といいますか、特に中学校高学年になってくるとなかなかそういうことが無い中で、きちんと市の中にあるというのが良いことなのだろうなということを、今ふと気が付いたといいますか、こういうことも体力の向上に繋がっているのだろうと、そうすると他のものも、身近のところに目標が置けるようなものがあると、また子どもたちの成長に繋がり、生涯学習がより充実していけるのかなと思いました。

     

    島田委員 市長。

     

    市長 島田委員。

     

    島田委員 ただ今の運動能力が羽村の小中学生は非常に長けているという話は、我々教育委員の中では共通の認識です。これが、学力となると少し違い、運動能力と学力とは紙一重であると思っておりますので、羽村学とか人間学を通じて何とか羽村の学力の向上ができるような施策をとっていけたらという思いです。

    また、地域のことに関して触れさせていただきますと、中学2年生が行っている職場体験、商工会理事それから会員事業所を中心に行っているわけですが、近頃福生市でも始めたということですけれども、やりたい市は非常にたくさんあるようなんですが、受入れ企業が少なくて、生徒を通わせきれないという状況の中で、羽村市は非常に良い形で進んでいると思いますので、企業との連携も上手に進めていただきたいと思います。中学2年生の生徒たちを私の会社でも受け入れておりますが、普段学校では発揮できない力を、職場体験で発揮している生徒もいるように思います。非常に良い笑顔で仕事に取組んでいてくれて、社員も励みになると思っています。

     

    江本委員 市長。

     

    市長 江本委員。

     

    江本委員 私は委員の中では学校現場で働かせていただいていた経験と、それからわずかな期間ではありますが、保育園でも勤めさせていただいて、今でも役員という形で幼児教育には関わらせていただいております。そういうところから関連して、子どもの体力、学力、それから情操ですとか、その子ども自身を育てる基礎になる力というものを育てるためにいかに家庭の教育力というものが必要かということは、身に染みて感じているところです。

    羽村らしさと言うことで良いところが一杯あるのですが、家庭の教育力ということに関しては、どこの自治体でも同じような課題があり、羽村にもあるのではないかと感じているところです。私も身内に子育て真っ最中の者がおりますが、今の若い保護者の方々はものすごく不安の中で子育てをしていて、表立ってはなかなか出てこないのですが、SNSなどを使って、ものすごい情報量が行き来していて、「こうした時はどうしたらいいのだろう」、「うちの子こんなになっちゃった、どうしよう」というような、私たちが目に見えないところで交錯していて、その不安の裏返しが、残念ながら虐待という形になったり、子どもとうまく関わりたいのだけれども、なかなかうまく関われないという実態となっているところがかなりあるように思います。

    私たち、子育ての終わった大人と言われる者たちが、どういうふうに子育てに悩んでいる人たちに手を差し伸べられるのか、また、そういう場を作ってあげられるのかというようなことを、真剣に考えていかないと、本当にお母さんたちは一人ひとり一生懸命に子どもを育てようとしているのだけれども、なかなか難しい現実があって、経済的にもそうですし、これだけ情報が飛び交う中で子育てをしていくということが、本当に苦労しているのを身に染みて感じております。それを支援し、また理解し、一緒になって共感しながら支えていけるような教育委員でありたいと常々思っているところです。

    学校についても、親の教育力がそのままの状況で子どもが入学してきますので、親学というものもありますが、親学ということだけでなく、本当の一人ひとりの保護者を理解し支えるためにはどうしていったらいいかというところも、皆で真剣に考えていきたいと思っています。そこが固まれば、子どもたちの学力というのが、しっかりと育っていくのではないかなと思っています。

     

    市長 学力に関する発言がありましたが、生涯学習部参事から何かありますか。

     

    生涯学習部参事 市長。

     

    市長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 羽村市の小学校、中学校の学力の状況でございますが、手元に資料がございませんが、中学校の数字は東京都の平均を超えております。小学校5年生の時の成績と今の中学校2年生になった時の東京都の学力調査を比較した場合に伸びています。これは、羽村市が小中一貫教育ということで、積み上げとか系統性を重視した学習に取組んでいること、それから小学校と中学校の先生方が接続の部分も含めて、学習内容についても繋がっていこうという意識が、ボトムアップのような形できているということが、非常に大きいと思っております。中学生になって力が発揮できるということは、やはり小学校時代にしっかりとした土台ができていることと捉えております。

    現状はまだまだ、いわゆるテスト慣れみたいな部分というのもありますが、小学校は残念ながらまだ東京都の平均には及んでいないところですが、中学校は全ての教科で平均を超えているところから、今のような分析をしております。

    また、課題であります算数・数学の部分、数学の方も非常に大きな伸びで、今回東京都の平均を初めて超えました。また、英語ですが、羽村市では小学校1年生から取組んでいるという成果かと思いますが、早い段階から東京都の平均を超えていまして、今年度につきましては、5ポイント東京都の平均より高いというようなことで、非常に良い成績を収めております。

     

    江本委員 市長。

     

    市長 江本委員。

     

    江本委員 今、学力向上のお話がありましたが、やはり学校訪問をさせていただくと、先生方が本当に一生懸命、非常にまじめに授業に取組んでくださっているということを痛感いたします。昔の話を出してはなんですが、私がまだ若い教師になりたての頃は、研究発表会の順番などが回ってくると、何とかそれを受けないようにしようというような時代もあったのですが、今は進んで研究発表等も授業改善のために一生懸命学校一丸となって先生たちが取組んでくださっている姿を見ますと、これが子どもたちに還元されて、子どもたちにとっても幸せなことだと思っています。

    先生たちの授業改善とともに、学校運営の透明化というのでしょうか、今、学校はこういうことを目指して、こういうふうにやっていますというようなことを、やはりこれも10年ほど前に比べれば、明らかに透明になってきています。学校評議員制度も定着しましたし、そういう意味では校長先生はじめ積極的に学校の中のことを課題も含めて表に出してくださっているというところは、ぜひこの状況で続けていかなくてはいけないことだと思っているところです。

     

    塩田委員 市長。

     

    市長 塩田委員。

     

    塩田委員 私は羽村第一中学校の部活動の外部講師という形で関わらせていただいているのですが、部活動で学校と関わっていく中で、部活動を指導している先生方がすごくがんばっているということを目にしております。授業を真面目に熱心に取組まれていることも学校訪問の時に見させていただいていますが、部活動でも先生方はすごくがんばっているということを感じています。

    昨年のことですけれども、部活動を指導している先生が、私が一生懸命生徒を指導すると、親から反発がくることがあると嘆いていたことがありまして、親からしてみたら子どもに対する愛情だということがあると思うのですが、顧問の先生の指導についても、やはり生徒に対する愛情があると思います。そこのところで何か歩み寄るものがないかと、反発というのは悲しいものがあるなと思いまして、家庭教育セミナーなどで、そういう歩み寄る部分を見つけることができたらいいなと思いました。

     

    生涯学習部参事 市長。

     

    市長 生涯学習部参事。

     

    生涯学習部参事 部活動のことですが、やはり熱心に子どもたちを育てていく、本当に一人ひとりの子どもたちを見て、育てていくということで、羽村の子どもたちは、いろいろな分野で活躍をしていますし、それを支える顧問の先生、それから外部指導員の皆さん、地域の方々というところで、しっかり今羽村市もできているかなと思っております。今、塩田委員からのご指摘の、顧問の先生の思いと保護者の思いというところのずれがあったりする部分というのは、これは教育の場面のいろいろなところで、担任の取組み等も含めて見られるところかなというふうには思っています。

    こういった部分は、やはりきちんと話をしていくというところが大切で、共に子どもたちを育てていくという観点で、ぜひ今後もそういったところ、話をすれば皆さん子どもを中心により良い取組みをということになっていくかと思いますので、良くない部分は変えていかなければいけないと思いますが、話し合いを進める中で、ぜひそういったところが少しでも少なくなって、教育を皆で作るというふうにしていけるように、学校への指導等もしていきたいと思っております。

     

    教育長 市長

     

    市長 教育長。

     

    教育長 今の中学生の学校生活の中で部活動というのは、非常に大きなウエイトを占めていると思います。その中で、今、全国的にも教員の多忙化の中で、部活動の引率などはやはり学校教員がやらなければならないのですが、それを外部の指導員にもできるような形のものにしていこうというようなことを、国で議論されているという記事が出ておりました。

    やはりそういった中で、校務改善というようなことも必要な分野かとは思いますが、そういった課題もあるというふうに捉えております。部活動を熱心にやってくださっている教員もたくさんいますし、それを支えているのは保護者ですので、それらを含めて、中学校の部活動というものを、学校と地域、家庭、保護者も一緒になって、どこかで議論したり考えたりする機会というのが必要なのかと思いますし、それが今後の教育大綱などにも盛り込まれていくと良いと思っています。

    それほど大きな課題になるのかどうかということはありますが、そういった面についても、充分この1年間皆で検討して、教育大綱に入れていかなければいけないのかなと感じたところです。特に部活動もそうですが、学校生活におけるいじめ、不登校の問題についても大きな社会的問題になっておりますので、そういったことについても一定の羽村市としての方針を作っていかなければいけませんので、教育大綱を見据えた中でぜひ教育委員会としても検討していきたいと思います。

     

    市長 教育大綱の策定にあたりましては、前回の会議の時に羽村委員から提案がありました「たたき台」がないと議論が進まないということで、「たたき台」を用意するという方向できておりましたが、今後の進め方として、長期総合計画のフレームに沿った「たたき台」というよりも、今ある問題、それから大綱に盛り込むべき性格のものとか、そういう机上で議論していただくものと、それから長期総合計画の策定も順次進みますので、あるいは生涯学習基本計画を策定する過程で出てきた大綱に馴染むようなテーマを上げさせていただいて、それらを個別に議論させていただくというような形で進めていくことでよろしいでしょうか。

     

    (全委員了承)

     

    市長 本日、長期総合計画の担当部長等も出席しておりますが、教育大綱の策定時期というのは、長期総合計画及び生涯学習基本計画に合わせた平成29年4月からという形でご了承いただきましたが、それに関して長期総合計画やその他の関連で、特に問題ないということでよろしいですか。

     

    企画総務部長 市長。

     

    市長 企画総務部長。

     

    企画総務部長 現在、長期総合計画の後期基本計画につきましては、この2月に審議会委員等を選考いたしまして、副市長以下の部長職で構成した検討委員会で素案を作っていくという形になるのですが、現時点では世論調査が終わって、市民の意向がある程度把握できたところです。

    また、今までの前期基本計画の施策単位の評価が終わったところです。それらを基に、これから、平成29年度からの5年間の計画策定を行っていくわけですが、その中で、本日委員の皆さま方からお話があったさまざまな教育的な部分の課題や変化が生じている部分につきましても、当然のごとく、検討委員会の中で、教育長はじめ教育関係の部長から、ご意見を聞きながら策定していく形になります。

    概ね11月ぐらいには、パブリックコメント等ができればと思っておりますので、そういった意味では、こちらの会議で検討策定していただきます教育大綱につきましても、同時併行的な形で進めていけるのではないかと思っております。この会議の中でいろいろご意見をいただいたものにつきましては、長期総合計画の策定にあたりましても、参考にさせていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

     

    市長 副市長、本件に関してご意見ございますか。

     

    副市長 いろいろお話を聞かせていただきまして、総合教育会議では教育に関する議論ということでございますが、今説明のあった長期総合計画を策定していく上でも、非常に貴重なご意見だと思っております。

    この教育大綱は、学校教育だけではなくて、教育全般にわたるということで、今ご説明申し上げた長期総合計画と生涯学習基本計画が関わってくるわけですが、まさにそういう面では、今議論されているような学校でのことだけではなくて、市民の生活のことについても、教育の面で関係が出てくることがあると思いますので、長期総合計画の内容等について、それをまた持ち帰っていただいて、いろいろと議論して良いものを作っていただきたいと考えております。

     

    市長 それでは、教育大綱に関する本日の確認事項等は以上とさせていただきます。それでは、今後の総合教育会議の開催等につきましての説明をお願いしたいと思います。

     

    生涯学習部長 市長。

     

    市長 生涯学習部長。

     

    生涯学習部長 それでは、今後の総合教育会議の予定でございますが、今、議論がございましたけれども、教育大綱につきましては、今後の長期総合計画等の策定等に合わせて開催させていただきます。

    また、ここで平成28年度を迎えることになりますので、次回の総合教育会議につきまして、平成28年度の年度当初に教育関係に関する施策につきまして、市長と教育委員の皆さんの共通認識を持つ機会として設定させていただきたいと考えてございます。詳細の日程等については、また改めて調整をさせていただきたいと思います。

     

    市長 それでは、今説明がありましたように、年度の早い時期と今後長期総合計画の策定時期に合わせて会議を開催することと決定させていただきます。具体的な日程については、改めて事務局から調整があると思いますのでよろしくお願いいたします。

    子ども家庭部長も出席されていますが教育大綱、長期総合計画に関連することで何か発言はありますか。

     

    子ども家庭部長 市長。

     

    市長 子ども家庭部長。

     

    子ども家庭部長 先ほど江本委員からご発言がありまして、大きく変わっている部分では、子ども子育て支援の関係は、新しい制度が昨年の4月からスタートしていますから、長期総合計画前期基本計画と後期基本計画では大きく変わってくると考えております。

    ただし、羽村の子どもたちを本当に健やかに育てていく、子育て家庭を支援していくという部分の大きなカテゴリーに変りはないと考えておりますが、長期総合計画の議論をする中で検討させていただいて、教育大綱にもそういった部分も載せていただければと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

     

    市長 教育大綱も全庁をあげて、皆さんのお知恵を絞った中で策定していこうということを確認させていただきたいと思います。それでは、平成27年度第2回羽村市総合教育会議を閉会させていただきます。どうもありがとうございました。

     

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    羽村市教育委員会 生涯学習部生涯学習総務課

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