1 日時
平成28年4月18日(月曜日) 午後7時~午後8時45分
2 場所
市役所4階特別会議室
3 出席者
(委員)会長 増田一仁、副会長 炭谷晃男、委員 宮川修、加瀬哲夫、寺嶋孝、田村義明、関美智子、山下忠義、橋本富明、和田清美、藤巻小百合、大和田正樹、鈴木晃郎、関塚孝司、関根ハンナ、成澤崇志、藤原直也、村木淳
(説明員)副市長、教育長、議会事務局長、企画総務部長、企画総務部参事、財務部長、市民生活部長、産業環境部長、福祉健康部長、子ども家庭部長、都市建設部長、区画整理部長、区画整理部参事、水道事務所長、会計管理者、生涯学習部長、生涯学習部参事
(事務局)企画政策課長、企画政策担当主査
4 欠席者 江本裕子、平辰男
5 議題
(1)行政評価及び市政世論調査の結果について
(2)第五次羽村市長期総合計画(後期基本計画)基礎調査報告書
(3)その他
6 傍聴者
なし
7 配布資料
8 会議の内容
1.行政評価及び市政世論調査の結果について
(会長) それでは、議事に移る。議事の1項目め、「行政評価及び市政世論調査の結果について」を議題とする。第1回の審議会で事務局より説明があったが、何かご意見、ご質問等はないか。
(企画政策課長) 第1回の審議会において、関委員より市政世論調査に関するご質問をいただいていた。調査実施時の未達数に関するご質問だったが、発送1200通に対して未達数は7通であり、それらは未回答として処理させていただいた。
(関委員) 資料9の39ページ、「希望する将来の市のまちづくり」に関して、「高齢者や障害者が住みなれた地域で安心して暮らせるまち」が45.8%、「安心して子育てができるまち」は27.8%となっている。6ページの回答者の属性を見ると、高齢者の回答者比率が高い(60歳以上の割合:46.2%)。一方、子育て世代のような若い年代層の回答比率は低くなっている(39歳以下の割合:19.0%)。そのため、高齢者の意見に偏る傾向があり、若い世代の意見が過小に見えてしまうのではないかと思う。加えて、資料9と資料12では、年齢区分の分け方が異なっているため、同条件での比較が難しく、正確な検討ができないと思う。年齢区分を合わせた資料を提示してほしい。
(企画政策課長) 39ページに関して、ご指摘の通り、若い世代の回答率が低いことから、別途、若者意識調査を実施し、若い世代の考えや意見を聞く取組を行っている。
(副会長) クロス集計については、資料9の41ページに、男女別・年齢別・地域別で示されている。これを見ると、40歳代以下では「安心して子育てができるまち」の割合が高くなっており、関委員のご指摘の通り、やはり若い世代では子育てに関するニーズが高いことがわかる。また、年齢別の構成をみる中で、資料12の11ページに人口ピラミッドが出ているが、羽村市は働き盛りの40代が最も多くなっている。40代と60代の割合が多いことが羽村市のひとつの特徴になっていると思う。
(会長) 本件について、他に質問、意見はあるか。
(全委員)特になし。
(会長) 特にないようなので、次の議事に移る。
2.第五次羽村市長期総合計画(後期基本計画)基礎調査報告書
(会長) 事務局より資料の説明をお願いする。
事務局より「資料12 第五次羽村市長期総合計画(後期基本計画)基礎調査報告書」(前半部分)について説明
(会長) 前半部分の説明に関して、質問、意見はあるか。
(田村委員) 人口推計に関して、大型商業施設が今後建設される予定だが、それは推計に加味されているのか。
(事務局) 現時点では反映されていない。
(宮川委員) 2ページの人口の将来展望における平成72年の人口50,940人と28ページの国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研とする)が行った推計の平成72年の人口39,883人では大きな開きがある。人口の将来展望における50,940人は、希望的な数値なのか、それとも具体的な根拠のもとに出された数値なのか。
(事務局) 28ページの社人研の推計値は、今後何の対策も行わないことを前提とした数値と捉えているが、2ページの人口の将来展望における50,940人の人口を維持したいという考えのもとに、出生数の増加とともに、転入の増加、転出の抑制等に取り組んでいくもので、全77の事業に取り組んでいく。厳しい目標設定となっているが、ぜひ取り組んでいきたいと考えている。
(宮川委員) 了解した。これをやればこれだけ人口が増えるという具体的な提示は確かに難しいと思う。20ページの「住みよさ」に関して、71.2%が住みよいと回答している。これだけ見ると、羽村市は非常に良いまちに思える。ただ、住んでいる人に聞けば、多くの人は住みよいと答えるようにも思える。他都市ではどうなのか。例えば、福生市や青梅市等のデータは示せないか。
(関塚委員) 立川に統計数理研究所というものがあり、そこでは多摩地域に関して意識調査を行ったデータがあるようである。(統計数理研究所ホームページ http://www.ism.ac.jp/)
(事務局) 福生市で実施されている世論調査では、住みやすいと考えている割合は53%、青梅市では67.5%という結果になっている。
(寺島委員) 以前、日経ジャーナルの調査で、子育てしやすいまちのランキングが示されていたが、羽村市では何位だったのか。データがあれば教えて頂きたい。
(事務局) 羽村市は本調査に参加していないため、順位は分からない状況である。
(橋本委員) 福生市は以前より待機児童がいないため、子育てしやすい環境になっている。本来であれば、子育てしやすい地域に人が集まると考えられるが、子どもが少ない地域の方が実は子育てしやすくなるという矛盾したところもある。ただ、子育てのしやすさに影響してくる要素はさまざまであり、一概に待機児童数だけで判断するのは難しい。
(和田委員) 若者意識調査の実施年度など、概要を教えていただきたい。
(事務局) 平成26年度に実施したもので、期間は8月26日~9月5日で行った。対象は18~39歳の若者であり、1,200人に調査票を送り、320件の回収(26.6%)があった。カテゴリを、①羽村市について、②暮らしについて、③地域との関わりについて、④まちづくりについての4つに分け、全36問で行った。
(会長) やはり若い世代は回答率が低い状況である。
(村木委員) 7ページの町丁目別の人口に関して、川崎、栄町三丁目は割合がゼロとなっているが、これは人が全く住んでいないということか。
(企画政策課長) 川崎は調整区域、栄町三丁目は工業専用地域となっているため、住民基本台帳上では人が住んでいないということになる。
(田村委員) 平成72年に人口5万人を維持する目標となっているが、これは平成72年までかけて取り組んでいくということか。
(事務局) 人口の目標設定としては平成72年に5万人を維持することとしているが、今回策定した羽村市のまち・ひと・しごと創生計画では、まずは5年後に向けて取り組むべきことを策定した。その後、社会情勢等の変化も考えられることから、それらを踏まえて適宜改善を図りながら継続して取り組んでいくことを考えている。
(田村委員) 今回の長期総合計画後期基本計画では、どの程度の自然増や社会増を見込んでいるのか。
(事務局) 自然増や社会増に関する詳細の数値設定は特にないが、長期総合計画の基本構想においては、平成33年度に57,000人の人口を設定しており、ここを目標として後期基本計画に取り組んでいくことを考えている。
(会長) 他に意見等無いようであれば、事務局より後半の説明をお願いする。
事務局より「資料12 第五次羽村市長期総合計画(後期基本計画)基礎調査報告書」(後半部分)について説明
(会長) 意見、質問等あればお願いする。
(宮川委員) 羽村市の現状に関する分析を踏まえて、人口を増やす、産業を活性化するといったことを言うのは簡単だが、これらを具体化していくための方法については書かれていない。その部分を説明していただかなければ議論ができないと思う。
(企画政策課長) これらは、今後の計画策定に向けて、具体的な施策等を検討していくための前提として整理した基礎的な資料となっている。これらのバックデータをもとに今後庁内で検討し、次回、具体的な計画内容や施策等をご提示したいと考えている。次回以降、お示しする具体的な内容を踏まえて、目標と合っているか等をご審議いただきたい。
(会長) 今回示された課題や方向性に対する具体的な対応策等が示されるという理解で良いか。
(企画政策課長) そうである。
(宮川委員) 住民同士の結束を高めるといった話は10年以上前から言われている。自治会の加入率が減り続けている中で、改善しなければいけないと言われてきたが一向に改善されていない。取り組むべきことを書きすぎると散漫になって、なかなか解決できないとも思える。
(会長) 仮に書かなければ、さらに自治会加入率が下がっていくことも懸念される。この計画策定の機会をチャンスととらえて、計画に盛り込んでいければと思う。
(山下委員) 行政評価の資料に関して、これまで5年間の進捗状況が書かれているが、おおむね計画通りに行われたと書かれている。しかし、この分厚い資料を全て読み込むのは大変であり、進捗状況を詳しく把握することは困難なことから、5年間進めてきた中での課題、今後の重点分野等を要約して分かりやすく整理してもらうなど、議論を円滑に進めるための資料の整理をお願いしたい。市民の満足度が低くなっている取組等も整理してもらえたらありがたい。
(企画政策課長) 今後、内部で部会を設けて、行政評価結果を踏まえて施策ごとの検討を詳細に進めていく予定である。次回の資料には、施策や取組ごとの課題や方向性等もご提示する予定であり、それらもご確認いただきながらご審議いただけたらと思う。また、重要度が高く満足度が低い施策等の視覚化については、ゾーニング分析を行っている部分が該当するかと思う。
(関委員) 58ページの生活保護世帯の保護率を見ると、羽村市では生活保護に関する問題はそれほど大きくないように思われるが、全国的にはひとり親世帯(特に母親と子どもの世帯)の子どもの困窮率が高く、問題となっている。羽村市では、ひとり親世帯数、年収の状況等を把握しているのか。生活保護を受けている子育て世帯、生活保護を受けるほどではないが非常に生活が厳しい子育て世帯等、生活が苦しい状況にある子どもが羽村市にどの程度いるのかがわかるデータがあればご提示いただきたい。
(会長) 子どもの貧困に関する問題であるが、全国では6人に1人が該当するという結果がある。事務局として対応可能か説明をお願いする。
(福祉保健部長) 今手元に資料はないが、年代別で生活保護世帯の構成等を把握しているため、次回ご提示したい。
(子ども家庭部長) ご指摘いただいたひとり親世帯に関して、羽村市では母子・父子ともにさまざまな支援に取り組んでいるところである。今手元に資料はないが、世帯数等については把握しているため、次回ご提示したい。
(会長) 次回のご提示をお願いしたい。
(寺嶋委員) 23ページの羽村市の魅力(若者意識調査)に関して、祭りに関する事がひとつも入っていないが、回答者の属性について、居住年数がわかる調査は行っているか。
(事務局) 1年未満6.3%、1~3年未満17.2%、3~5年未満8.8%、5~10年未満20.0%、10~20年未満3.1%、20~30年未満12.8%、30年以上9.7%となっており、5~10年未満の割合が最も高くなっている。
(寺嶋委員) 結果を見ると、昔から住んでいる若者世代が少ないため、祭りに関する回答が無いように感じた。
(宮川委員) 59ページの社会保険のグラフに関して、2007~2008年の間で急に落ち込んでいるが理由は把握しているか。理由が分かれば社会保険の加入者減少の対策が取れるのではないかと考える。
(市民生活部長) 後期高齢者医療制度の導入によって、国民健康保険から移行する市民が増加したことが大きな要因と考えている。
(副会長) 羽村に住む若者世代の考えや意見は非常に重要だと感じている。先ほどご意見のあった羽村市の魅力に関して、上位に挙がっているものはほとんどが自然に関するものとなっており、若者も羽村市の豊かな自然環境を魅力と感じていることがわかる。一方で、歴史や文化、商業関係といった要素が挙げられていないのも若者の認識として見られる。同ページの羽村市が嫌いな理由を見ると、「公害(騒音・振動・悪臭など)や災害などに悩まされる住環境が悪い」が14.3%と最も高く、羽村市の魅力として2位となっている「良好な住環境」と矛盾しているようにも見える。このような若者の意識に関して、審議会委員の方々はどのようにお考えかお聞きしたい。
(関根委員) ご指摘の矛盾に関しては、回答者の住んでいる場所にもよるのではないかと思う。例えば、小作駅の東口近辺に住む人は、周辺に夜の店舗も多く、住環境に不満を感じているかもしれない。一方、羽村駅の近くやスーパーの近く等、利便性の良い地域に住む人は、良好な環境だと感じていると思う。また、羽村市出身の若者層は、小中学校時代に自然に触れる機会が多いことも、自然環境に魅力を感じている要因のひとつだと思う。
(会長) もともと工業団地で、企業が撤退した跡地にマンションが建てられるケースが見られるが、そのようなマンションに住んだ新住民は、周辺の企業や工場等の騒音・振動等に悩まされるといったこともあるのではないかと思う。
(企画政策課長) 工場跡地等に建てられるマンションが近年増えているが、新たに羽村市に住み始めた若い世代は、そのようなマンションに住むようなケースも多かったのではないかと推察される。一方、昔から住んでいる若い世代にとっては、羽村堰や玉川上水、豊かな自然環境等を魅力に感じているとも考えられる。回答者の属性と対応させた正確なデータを基にしたものではないが、そのようなことも多少はあるのではないかと考える。
(会長) 他に意見がないようなので、これで議事を終了とする。
3.その他
(1)羽村市長期総合計画審議会 審議日程(案)
(会長) 事務局より資料の説明をお願いする。
事務局より「資料11 次回以降の審議日程について(更新版)」について説明
(会長) 事務局から説明があったように、資料11の通りのスケジュールで進めて良いか。
(全委員) 異議なし
(会長) 以上をもって、審議会を終了とする。