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    平成28年第8回羽村市教育委員会(定例会)会議録

    • [2022年7月12日]
    • ID:9432

    平成28年第8回羽村市教育委員会定例会会議録

    日時 平成28年8月16日(火)午後3時01分~5時10分

    場所 羽村市役所5階委員会室

    出席者 教育長 桜沢 修 教育長職務代理者 江本 裕子 委員 島田哲一郎 委員 羽村 章 委員 塩田真紀子

    傍聴人 3人

    議事

    日程第1 会議録署名委員の指名について

    日程第2 教育長報告

    日程第3 教育委員会委員活動報告

    日程第4 今後の学期制について

    日程第5 議案第21号 平成29年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について

    日程第6 議案第22号 平成28年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価について

    日程第7 議案第23号 平成28年度羽村市一般会計補正予算(第3号)のうち教育費に係る部分の意見聴取について

    日程第8 議案第24号 羽村市教育委員会会議規則の一部を改正する規則

    会議経過

    教育長 ただいまの出席委員は5名です。定足数に達しておりますので、ただいまから平成28年第8回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。

    本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。

    日程第1

    教育長 会議録署名委員の指名を行います。

    会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において島田哲一郎委員を指名します。よろしくお願いします。

    日程第2

    教育長 教育長報告を行います。

    それでは、お手元の教育長報告事項をご覧ください。

    教育長の報告事項につきましては、資料の中から幾つか報告をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

    7月19日の防災訓練打合せ会議が行われました。9月4日に行われる総合防災訓練について、全体の流れの説明、役割分担別の打ち合わせが行われました。

    今年度の総合防災訓練はメイン会場につきましては、富士見小学校になります。富士見小学校の児童については、避難訓練、また防災教育、煙体験コーナーなどの体験などに取り組むことになっています。

    中学生の防災訓練の参加については、例年のとおり2年生全員が授業の一環として参加し、居住地の自主防災組織とともに、各避難所で訓練を受けることになっています。

    参加生徒数については、羽村第一中学校が219人、羽村第二中学校が197人、羽村第三中学校が88人、合計504人との報告が打合せ会議でございました。

    次に、7月23日に行われたHAMURAメリーリボン演劇祭です。この演劇祭は、今回初めて開催されたもので、羽村第一中学校演劇部、また、劇団宙など5団体が出演したものです。私は、最後まで鑑賞させてもらいましたけれども、劇団員の台詞をはじめ演技がとても上手で、それまでの練習の成果があらわれていました。

    また、演劇祭としてまとめていただきましたスタッフの皆さんのご努力につきまして、敬意を表させていただきたいと思っております。この演劇祭が、今後大きく発展されることを願うとともに、羽村の新たな文化として、演劇というものを育てていけたらいいと感じたところです。

    音楽のあるまちづくりにつきましては、学校教育の一環としても充実してきている中で、演劇のあるまちづくりというのも、生涯学習として位置づけていくのもいいのかなと感じたところです。

    7月25日に特別支援教育の講演会がございました。この講演会ですけれども、早期発達支援の推進について、通常学級における特別支援教育と題しまして、コミュニティセンターで、講師に明星大学教育学部の星山麻木教授にお越しいただきまして、発達支援についての講演をいただいたところです。

    講演の内容は、発達支援は0歳から5歳の早期に行うことが重要であること、また、発達支援の現状について、特に自閉症だとか、ADHDなどの子どもたちへの対応について、ご講演をいただきました。

    今回の講演会につきましては、羽村の市民、また教員をはじめ、他市からも参加者が多く、会場は満席でございました。

    また、特別支援の講演会については、近隣とも連携を図る中で、学校、教育委員会が連携し、7月29日には瑞穂町、8月4日には羽村特別支援学校で開催され、8月22日には青梅市で開催される予定です。連携した形での特別支援教育を、この西多摩の中でも実施しているということでございます。

    同日、第5回羽村市生涯学習審議会を開催したところ、スポーツの分野、芸術文化の分野、読書活動の分野について、事務局案に関する審議を行っていただきました。次回8月22日の審議会で、分野別の審議についてはほぼ終了となります。これまで審議会で出されましたご意見を参考に、今後、内部で見直し、修正をしておりますけれども、全体的な内容について再度審議をいただく予定ですので、この過程で時期を見まして、教育委員会委員の皆さんにも計画原案をご説明させていただくとともに、今後は市長との総合教育会議においても、議論いただければと思っております。

    7月26日に、多摩地区の小学校管楽器演奏会が、立川市たましんRISURUホールで開催されました。私は、第3部から出席し、小作台小学校と羽村東小学校の演奏を聞かせていただきました。子どもたちの、しっかりと音を出して曲をまとめようという気持ちが伝わってくる演奏でした。

    6年生がメンバーから抜けて新たに加わったメンバーという、この時期の演奏ですので、両校とも迫力という点では、いま少しかなという物足りないところもありましたけれども、子どもたちの成長につきましては、きっと早いと思いますので、今度の8月27日の羽村西小学校で行われる星空のコンサートでは、迫力ある演奏が聞けるのではないかと期待しているところです。

    次に、7月27日から29日まで、2泊3日で羽村市の学校の教員の初任者等の宿泊研修が開催されました。1年次、2年次の教員が研修に励んだのですけれど、私は開講式と閉講式に出席させていただいて、教員として勉強すること、学ぶことがもちろん重要ですけれど、縁あって羽村で出会った教員同士ですから、この研修を通して相談できたり、また励まし合えるような仲間として、よい人間関係を築いていってくださいと、挨拶を申し上げました。

    事務局の研修担当者からは、3日間教員の皆さんが非常に真摯に研修に取り組み、また楽しく学び合い、充実した研修が実施されたと報告を受けています。

    同日、市内に工場があるジェイテクトが、本社は愛知県にありますけれども、バレーボールのプレミアリーグに加盟しているチームが社会貢献活動事業ということで、羽村市の子どもたちを対象にバレーボール教室を開催したいというお話があり、羽村市と羽村市教育委員会が主催で、ジェイテクトの協力を経て、バレーボール教室が開催されました。

    また、そのほか夏休みの行事として、はむら夏まつりや大島、八丈島への体験事業に子どもたちが参加しています。

    特に、この報告事項にはございませんけれども、8月1日に、文部科学省の諮問機関であります中央教育審議会の特別部会が、2020年度から小中学校で順次実施する次期の学習指導要領の中間報告が公表されたところです。

    これからの子どもたちには、社会の変化を受けとめて発展させる資質、能力が必要だということで、知識、技能、次に、思考力、判断力、表現力、そして学びに向かう力や、人間性の育成を3本の柱として掲げて、学び方という点ではアクティブラーニングを取り入れ、教師が一方的に話をする一斉授業からの転換を図るということが出されておりました。

    新聞紙上でも記事が載っていましたので、皆さん十分ご承知だと思いますけれども、特に小学校では5、6年生の英語を、外国語活動から教科として位置づけをする。これによりまして、授業時間につきましても週2時間、年間70時間に倍増するということになります。このことにより、35時間分が現在の時数にプラスされることになってきます。

    また、プログラミングに関する教育を必修化するということも言われております。文部科学省につきましては、年内に答申を受けて、年度内に告示をするスケジュールということでございますので、2020年の本格実施に向けまして、教育委員会としても大いに勉強して議論し、教育委員会の活性化と、また羽村市の教育の充実、発展につなげていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

    私からの報告は以上です。これから質疑を行います。

    何かご質問がございましたら、お願いします。

    7月23日のHAMURAメリーリボン演劇祭についてお話をさせていただきましたけれども、塩田委員から、何かコメントを一言いただければと思います。

    塩田委員 教育長

    教育長 塩田委員

    塩田委員 HAMURAメリーリボン演劇祭についてですが、まず、見に来ていただいて、どうもありがとうございました。

    最初から最後までですと、結構な時間になりましたので、お疲れになったのではないかと思いますけれども、中学校の演劇部はコンクールなどに出ていないので、ほかの団体、ほかの学校、ほかの劇団等の公演を見る機会がなかなかありません。今回とても中学生にとっては刺激があったようで、とてもいい機会をいただきました。どうもありがとうございました。

    教育長 ありがとうございました。

    ほかに何かございますか。

    質疑なし

    教育長 教育長報告は、以上で終了しました。

    日程第3

    教育長 教育委員会委員の活動報告を行います。

    教育委員会委員の7月19日から8月16日までの活動については、別紙に記載のとおりです。

    これから質疑を行います。何かご質問または、ご意見はございませんか。また、ご出席いただいた委員からご報告等がありましたら、お願いします。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 8月4日の特別支援教育の講演会に出席させていただきました。講師は毎日新聞論説委員の野沢和弘さんという方でした。障害者の差別解消法を受けて、誰にでも優しい社会へということで、合理的配慮というのは何か、またどのようにしていったらいいのかということについて、非常に大きな視野に立ったお話から、細かな、具体的な支援の仕方に至るまでのいろいろなお話をしていただきまして、非常に感銘を受けました。

    特に、印象的だったところは、社会全体がその利便性を追求するために、そのために不便になった人たちがたくさんいるということ。そういう不便になった人たちのための配慮というのが、合理的な配慮であるというようなことですとか、多数派になった人たちが、少数派の人たちへの都合悪さというものにどうしても気づかなくなってしまう。多数になればなるほど、少数派の人たちの都合悪さというものに目がいかなくなってしまう。そういうことを、常に戒めなければいけないということでした。

    そして、的確な配慮というのは、やはり、科学的なまなざしやセンスが必要なのだというようなお言葉が一つ一つ非常に心に残り、自分自身の考え方や行動などを振り返る良い機会になりました。

    特別支援教育を行う中で、インクルーシブ教育などもそういう考え方がもとになっているのですけれども、やはり、まだまだ一人一人、個人の先生方、特に相対する先生方や保護者の皆さん、支援者の皆さんの心構えというようなものをもっともっと磨いて、センスを研ぎ澄ませていかないと、本当の意味での障害者理解につながっていかないのだということを感じさせられた講演会でした。どうもありがとうございました。

    教育長 この講演会は、特別支援学校の主催で開催されたのですね。

    江本教育長職務代理者 はい、そうです。会場はゆとろぎでした。

    教育長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。特によろしいですか。

    質疑なし

    教育長 以上で質疑を終了します。

    教育委員会委員活動報告は、以上で終了しました。

    日程第4

    教育長 今後の学期制についてを議題とします。

    本件につきまして、4月の教育委員会定例会において、羽村市立小中学校2学期制検証委員会からの「今後の学期制の在り方について~最終報告~」について、説明させていただきました。

    その中で、考え方としては、学校からも意見をいただくという話もありましたことから、学校においても、この内容について検証してもらうことになっておりました。詳細について、生涯学習部参事から説明を求めます。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 それでは、各学校からの検討内容についてご説明をいたします。

    2学期制検証委員会の提言につきましては、最終報告をお配りしておりますが、提言におきましては、「小学校において2学期制を実施してきたことで成果を上げてきており、それをもとに、現在の教育活動が安定して行われてきていると考えられる。小学校の教員の6割は、2学期制を継続したほうがよいと考えているが、一方で、小学校保護者において、肯定的評価は3割である。このことを踏まえ、夏休み前の成績の出し方や、長期休業期間の位置づけや意識づけなどについては、さらに検討する必要があることを指摘しておく。」というものでございます。

    「中学校においては、2学期制を実施し、教育活動を進めていく中、学習指導、生活指導、進路指導、部活動など、着実に成果を上げている。一方、アンケート結果からは、生徒、保護者、教員から進学のことを視野に入れた、評価の時期が3回ある3学期制の要望が強い。長い期間をじっくり学び、評価していくことのよさもあるものの、短い期間で評価していくことは、中学生にとって自分の力がわかり、学習への意欲を高めることにつながることも考えられる。

    このことを踏まえ、以前の3学期制に戻すということではなく、2学期制で取り組んできたことの成果を活かした新たな3学期制としていくことがよいと考える。」というものでございました。

    このことを踏まえて、各学校で検討していただきました。小中一貫教育をはじめとする取組みを継続していくということを前提としまして、学校に検証委員会の提言について、検討していただいたところです。

    1点目は、提言どおり小学校は2学期制継続、中学校においては、新たな3学期制へ移行することでよいかどうか。2点目は、小学校2学期制、中学校で3学期制になった場合、小中一貫教育の面での支障はないかどうか。3点目は、実施時期についてどうかというところでございます。

    まず、1点目の提言どおりでよいかというところでございますけれども、小学校、中学校において、提言どおりでよいということでございます。

    2点目の小学校2学期制、中学校3学期制になった場合、小中一貫教育等の面で支障はないかどうかということでございます。

    こちらは小中学校とも、特に支障は考えられないということが大勢を占めております。一部学期制は違ってもよいけれども、小中学校間での日程調整等が必要になるというようなご意見がございました。これは、当然のことと考えております。

    3点目、実施時期についてですけれども、こちらは、平成30年度からという意見が大勢を占めています。小学校につきましては、継続していきながら改善を図っていくことになりますけれども、小学校からは、中学校と連携をしていく部分の小中一貫教育の中で、中学校との十分な検討期間が必要であるという意見もございました。その中では、平成32年度という意見もございます。このようなことが、小学校から意見として出てきているところです。

    中学校につきましては、平成30年度から実施という意見のほか平成29年度から実施といった意見もございましたが、全体を通して見ますと、中学校区との兼ね合いを考えて、平成30年度実施が一番多い意見でございました。

    以上で、2学期制検証委員会の提言についての各校からの意見について、報告させていただきます。

    教育長 生涯学習部参事から報告がありましたように、学期制につきましては、検証委員会で平成27年7月から計8回会議を開催していただき、2学期制の成果、また課題の検証、今後の学期制の在り方について、中間報告、そして最終報告をいただいたところです。

    4月の定例会では、委員の皆さんにお話をさせていただき、内容についても十分吟味していただいたと考えているところです。

    また各学校においても、「おおむね提言どおりでよい」、また「小中学校間での日程調整は必要であるが、支障は考えられない」という意見や、実施時期については平成30年度という報告がありました。

    これらの報告を受けた中で、教育委員会委員の皆さん方からご意見をいただきたいと考えており、本日の定例会で、正式に議論させていただきます。

    いろいろな視点があると思います。まず、2学期制、3学期制というところで、小中一貫教育との継続の関係もありますし、いろいろな検証の中での会議録等を見させていただきますと、夏季休業の捉え方や、また評価がどうなのかといった観点、保護者の受け止め方などもあると思います。

    いろいろな観点を含めて、ご意見を伺えればと思います。

    まず、小中一貫教育との継続という観点を、どのように考えたらいいかというところも、十分、検証委員会の中でも検討していただいておりますので、その辺りにつきまして、何か委員の皆さんからご意見があれば伺いたいと思います。どなたかございますか。

    島田委員 教育長

    教育長 島田委員

    島田委員 ただいまご説明があったように、私自身も羽村市における学校教育の柱というものは、小中一貫教育のもとに2学期制があるという認識でございます。そのような中で、小学校が2学期制継続、中学校については、新たな3学期制へ移行するという提言でございますけれども、具体的には、児童と生徒の交流の場、中学校の部活動への参加ですとか、中学校による小学校の授業補助等の乗り入れ授業、それから小中学校教員間の交流のほか、羽村学、人間学や英語教育をはじめとする羽村市独自の教育内容は、十分に充実しているものと認識しております。また、この点に関しては、保護者の皆さんからも好評を得ていると考えているところでございます。

    小中一貫教育については、羽村市の学校教育の柱であることから、学期制をここで変更することによって、今まででき上がってきたものが、今後、教育の柱の軸を曲げないような形で、継続していければよいという認識でございます。

    また、検証委員の皆さん方には、平成27年7月から長きにわたり議論を重ねていただいたことに感謝を申し上げまして、私の意見とします。

    以上です。

    教育長 ありがとうございます。島田委員から、小中一貫教育は羽村の教育の柱になるものであるということを前提に置いた上で、2学期制、3学期制については考えていくべきだという意見として、受け止めさせていただきます。

    そのほか小中一貫教育について、また学期制について、委員の皆さんからご意見ございますでしょうか。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 生涯学習部参事から、今回、学校の先生方に再度確認していただいたということで、本当にどうもありがとうございました。ぜひとも学校の先生方にも、学期制の在り方はどう変わったとしても、小中一貫の教育を羽村として推し進めるのだということ、また、十分な結果も私は出ていると思いますので、これが途切れることのないように、ぜひともお願いしていきたいと思います。

    教育長 ありがとうございました。2学期制、3学期制という形になったとしても、小中一貫教育については、継続また充実を図ってもらいたいというご意見だと受けとめさせていただきます。

    次に、この提言の中で、いろいろと議論をしていただいたのですけれども、議論の中で長期の夏季休業日等の捉え方について、2学期制と3学期制についてかなり議論されたところでございます。その辺について、何か各委員の皆さんからご意見があれば、いただきたいと思います。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 長期休業についてお話をする前に、まず、今後の学期制の在り方について、最終報告ということで報告書を上げていただきました、検証委員会の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。

    特に、初めにということで、掛田委員長から、文章が最初の1ページ目に述べられておりますけれども、特に後半に、10年前にこの2学期制を導入するに当たって、羽村市の子どもたち、また先生たちがどのような環境にあって、そして、どういう経過で、この2学期制や小中一貫教育が導入されるに至ったかということについても、若干触れられておりますし、最後には苦労を重ねて、真摯にさまざまな取り組みをされたということで、各学校の先生方にまで敬意を払っていただいていることに対して、そのように書いてくださったということに対して、私自身も非常に敬意と感謝を持ちました。

    この提言を本当に真摯に受けとめて、私もしっかりと考えて、意見を述べさせていただきたいと思っております。

    先ほどの長期休業、特に夏休みのことだと思うのですけれども、やはり2学期制を導入するに当たって、最も変わったのは、この夏季休業というものに対する意識と、それから評価のあり方、この2つが、私は一番大きく変わったと考えております。

    特に、この夏休みについては、7月に通知表をもらって、それで学習が途切れるのではなくて、前期、後期と2学期制にすることによって、夏休みも学習が継続しているのだという考えのもとで、各学校でいろいろ考えて、サマーセカンドスクールを実施したり、夏休みでないとできないような体験学習を組み込んだり、地域的な行事に、率先して学校からも声をかけて参加を呼びかけたり、夏休みの有効な使い方、子どもたちのかけがえのない夏季休業中の時間を、いかに効率よく、また、この時期でないとできないことをどのようにしていくかということを、教師も考え、保護者も考え、子どもたち自身も考えながら、学習を連続させていったというその1つ、そこの点については、非常に価値のある取組みだったと思います。

    ですから、今、子どもたちにとっての評価が、より細かい期間で、たくさん機会があったほうがいいということであったとしても、やはり、夏休み、冬休みも含めて、学習は常に連続しているのだという、その意識の中で子どもたちも、保護者も、先生も、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますし、これが2学期制の非常に大きな成果だったと、私は思っております。

    この成果のおかげで、いろいろな特色ある教育を、各学校がつくり出していったと言っても過言ではありませんし、その分、現場の先生たちにはいろいろご苦労をかけたかもしれませんけれども、やはり、その分がきちんと子どもたちに返っていっていると、私は考えております。

    以上です。

    教育長 どうもありがとうございました。

    夏季休業日と学習について、ほかにご意見等ございましたらお伺いします。

    塩田委員 教育長

    教育長 塩田委員

    塩田委員 内容的には、江本委員と同じ意見ですけれども、大人になってから学習についていろいろ考えたときに、例えば、学力の向上のために一番大事なことというのは何だろうと考えてみたときに、やはり学習の継続と繰り返しが一番大事ではないかと思いました。

    ですから、2学期制の課題として、気持ちの切りかえができないのではないかというところが、よく課題で言われますけれども、継続と繰り返しのためには、夏季休業の捉え方という点でも一番大事なところは、継続と繰り返しという点ではないかと思います。

    教育長 ありがとうございました。ほかにご意見ございますか。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 お二人のご意見については異議もありませんし、同意いたします。学習を継続するためには、休みというよりも、夏期の自習、学習期間と捉えるべきだと思うのです。これは2学期制でも、3学期制でも全く同じだと思うので、3学期制になれば7月に成績が出る。2学期制の場合には、7月には保護者面談、三者面談等があり、そういう点では、夏期に全く休めるという夏季休暇、長期休業であるわけですけれども、この休みであるという認識が、2学期制では、しっかりその間も継続して勉強していくんだというのは、これは皆さん意識が根づいてきたのではないかと、非常に感じているところであります。

    ですから、これは2学期制であろうが、3学期制であろうが、夏休みを全く自由時間で、何も学習を継続しないでということはあり得ないので、これはどちらの学期制であったとしても、同じ考え方をしていっていただきたいと思います。

    教育長 ありがとうございました。ほかにございますか。

    今、江本教育長職務代理者から評価というところでのお話しがありましたけれども、2学期制ですと、学期の中間に評価が出て、年度末に出るという形での評価と、3学期については、いわゆる、夏季休業前で一旦評価し、また年末、そして年度末というような形で3回となります。こういった形で評価することについて、小学生、中学生は、やはり、それなりの発達の段階の中で置かれている状況や、その年代に適したものがあるのだと思いますけれども、その辺について、江本教育長職務代理者は何かございますか。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 やはり、評価を考えるときには、その裏返しである指導というものについても考えなくてはいけませんし、評価を出すということ、評価するということは、結局評価する側が問われるというんでしょうか、評価というのは、評価者が常に問われるということを頭に入れておかなければいけないものだと思っております。もっと大きく言うと、学力とは何かとか、通知表は何かとか、結構大きな問題になってくると思うので、ここでそれを議論することはできないと思いますけれども、少なくとも、その評価の回数がふえるとか減るという議論になってくると、当然先生方も、この子の何を伸ばしたくて、何をどのようにして評価していくのかということを真摯に考えなくてはいけなくなってくると思います。

    そのときに、もし今回、中学校を3学期制に戻すのであれば、評価の回数が年間3回の通知表が出て、きちんとした評価が出るとしても、それだけ短いスパンで子どもたちに評価が手渡されるわけですから、これは子どもたちにとって目標設定がしやすいという利点はあると思います。

    子どもたちが、自分たちに今欠けているところ、課題は何かということを、きちんと具体的に説明してもらえば、子どもたちは、それに向けて一生懸命努力できるわけですから、その機会が多ければ多いほどいいということはあると思います。

    でも、そもそもこの2学期制の当初の考え方とすれば、長いスパンで、ゆっくりとその子の成長を見届けて評価しましょうということで、2学期制が導入されたわけで、この利点を生かしながら、それはやっぱり忘れてはいけないと思うのです。長いスパンで、その子の成長をしっかりゆとりを持って見届けて評価する。その根本的な考え方は変えずに、その子にとって、今の時点でどういう助言や評価が有効かということを考えながら、評価する側が的確な評価を与えていく。そのために、もしこのスパンが狭いほうが、この発達段階ではいいということであれば、そのようにしていってもいいのかなと思います。

    この評価というのが子どもたちのためにあるということを、常に念頭に置きながら評価を出していっていただきたいと思いますし、これが2学期制、3学期制の変化によってふらついてはいけないことだと思います。ぜひ子どもたちのための評価ということで、お願いしたいと思っております。

    教育長 ありがとうございました。江本教育長職務代理者から評価について、ご意見をいただきましたけれども、ほかの委員から何かございますか。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 きっと、江本教育長職務代理者は言いにくかったことだと思うのですけれども、2学期制であれば、2回の評価で済んだのが、今度は3回になるということですから、その3回の評価をするということを、きちんと中学校の先生方は肝に銘じてもらいたいと思います。3回のうち最後だけやればいいとか、そういうことではない。今までと同じように、1回ずつきちんと評価をして、子どもたちの成長をきちんと確認して、次にどうすればいいかということもきちんと伝えていく、それで成長を促すということになると思いますので、それを怠ってはいけないということなのかなと、江本教育長職務代理者のお話を聞いて感じましたけれども、私も全くそのとおりであります。

    短いスパンになったから、一つ一つの評価に付随するものも省いていいということはないですから、これはしっかりやってもらいたい。これは教育委員会委員として、学校の先生方は大変かもしれませんけれども、しっかり継続してやってもらいたいと感じております。

    教育長 3回の評価を考えたときに、評価というもののあり方について、ご意見をいただきました。

    この件について、ほかにございますか。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 先ほど、夏季休業の件で、学習の継続性というお話をいたしましたけれども、やはり夏季休業中については、家庭での学習というのは、非常に大きな位置を占めていくものだと思います。そのときに、ただ家庭に丸投げするのではなくて、学校は、夏季休業中、長期休業中も、この子にとってはどういう課題が必要で、どういう点を伸ばしていったらいいのかということを、きちんと伝えながら家庭学習を導いていく、そういう役割が学校にはあると思います。

    そういう点でも、評価というものは非常に大事だと思いますので、ぜひ長期休業の前での評価の提示というものも大切にしていただきたいと思います。

    教育長 ありがとうございました。家庭教育の大切さ、家庭学習の大切さも含めて、評価についてのご意見をいただいたところですす。

    中学校については、新たな3学期制という提言もいただいています。学校でも、教員の皆さんに、学校としていろいろ議論をいただいた上で、報告も受けたわけですけれども、その辺についての考え方で、何か学校の自発性といったところでは、委員の皆さんが考えるところ、ご意見等はございますか。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 先ほど、申し上げたことにかかわってきますけれども、中学校で、3学期制に移行するということになれば、2学期制で行ってきたことを省くということにはなりません。省いて3学期制にするということではないですから、今まで2学期制でやってこられたこと、例えば、しっかり文書化するとか、それから保護者に対しての説明をきちんとする。面談をして、課題を明らかにして、子どもたちを促すということを怠ってはいけません。

    中学校の先生方のほとんどは、3学期制に賛成したわけですから、そこで自分たちがどういうことをきちんとしなければいけないかということを、きちんと示してもらいたいと思います。

    与えられたからやるということではなくて、自分たちの提案が受け入れられたわけですから、そこはきちんと自主性を重んじてもらいたいと思います。

    教育長 ありがとうございました。学校での取り組みというのは、基本的には、学校での指導、そして評価といったものが、子どもたちがどう成長していくかというところにかかわっていく部分は大きなものがありますので、学校での取り組み等々について、2学期制の検証も含めて、何かご意見をいただければと思います。

    ほかに何かございますか。

    質疑なし

    教育長 1点、私から、学校の状況についてですけれども、1年間に各学校を、教育委員会の皆さんと一緒に訪問させていただいて、皆さんもお感じになっていると思いますけれども、今、中学生は非常に学習に対する意欲というか、授業態度といったものが、本当にいい形でできていると思います。

    東京都の学力調査を持ち出すのもどうかとは思いますけれども、状況としては非常にいい形で、中学生の学力も伸びています。また、学ぶ意欲を持った子どもたちがふえているし、今、そういう状況にあるのかなと感じます。

    そういった中で、先ほど、教育長報告の中でも言わせていただきましたけれども、子どもたちを育成する資質、能力というところで、やはり、みずからが課題を解決していくところを伸ばしていくための1つとして、アクティブラーニングが言われてきています。そうしますと中学生、それから今度、英語の関係も、一部の報道の中では、授業自体は、イングリッシュでの授業を行っていくように変わっていくということも、学習指導要領の改定の中で言われています。

    高校までに覚えなければならない単語数も5,000語だということまで言われている中で、グローバル化もそうですが、中学生に今度どのような授業を実施していくのか、子どもたちに非常に大きな影響があると思います。

    高校入試でも、当然英語は4技能ということも言われていますし、そして、小学校では、逆に英語教育では、5、6年生で教科化するという方向も出されている。そういった中で、これは学習指導要領がそのように改定されれば、当然各学校でも、羽村市でも、それを受けとめて、実施していかなければなりませんので、それに対する指導をどうしていくかというのは、大きな課題になってくると思います。

    忘れてならないのは、基礎基本の学力はきちんと定着させる。その上で、みずからが学び、そしてグループ討議やワークショップ等々を授業の中で取り入れながら、アクティブラーニングという形で授業実践できなければ、形だけのものになってしまい、その段階で、きちんとした学力、基礎基本はしっかりと押さえなきゃいけない。そういったところで、中学生は学習の進度も早くなりますし、小学校の段階で学んでいた内容が、中学校では、教科担任制となり、学ばなければならないことが大変多くなりますから当然進度も早くなる。半年たって、成績表、評価をいただいたときに、子どもたちにとって、ああ、ここはだめだったのか、何でだめだったのかなと。5月、6月にやっていた授業が、やはり、今になってみれば、あの時点で、しっかりともう1回復習なり理解しておけばよかったと反省したときに、中学生の段階では、基礎基本を定着させるのとあわせて、つまずきをしっかりと早い段階でしっかりと確認していくという意味では、短い期間での評価が必要であると、私は感じたところもあります。

    ただ、それが、今度は逆に、小学校から2学期制で中学校へ入学したときに、1年生の1学期に評価がついて、自分が置かれている学力が1学期の評価によって、中学校ではついていけない、中学校の授業は難しいなと思ってしまうことが、子どもたちの意欲を逆にそいでしまうと、非常に悲しい結果になってしまうというところもあります。

    ですから、3学期制になったときに、1学期の夏休み前に、どのように指導して評価をしていくのか。これは本当に実際問題として、今まで2学期制だった羽村市だからこそ、もう1回しっかりと教育委員会としても議論を重ねながら、学校としても、教員の皆さんが、子どもたちに対して、指導と評価をどうしていくのかというところを、よく考えていただきたいということを、両面あるというふうに、私はまだ受けとめている部分もあります。そこのところをしっかりとしていただくことによって、ぜひ3学期の1学期のところで、評価を受けた子どもたちが、夏休みがあけて、学校や勉強に対する意欲が逆に向かないよう対策していくにはどうしたらいいか。

    夏季休業はしっかりと継続して、次の学期につなげていく、その仕組みとか、指導とか、家庭での取り組みとか、総合的に検討する必要があると考えております。

    ですから、児童生徒の学力の定着と、アクティブラーニングという形で、これから変わっていく授業運営といったものと、次のステップとしてつなげていくにはどうしたらいいのか、十分議論しながら学校でも考えていただきたいと考えています。

    例えば、保護者も不安に思うところもあるのではないかと思いますし、また中学生は成績について、受験等を考えますと、保護者にとっては、いろいろな考えや不安もあると思います。そのような観点から、何か委員の皆さんからご意見をいただければと思います。

    いかがですか。

    塩田委員 教育長

    教育長 塩田委員

    塩田委員 先ほどの評価について、意見を言わせていただきますが、中学生にとっては、進学の不安や迷いに向き合うために、評価はすごく大事なことだと思います。自分の強みもわかるだろうし、弱みももちろんわかって、克服しなければならない課題ということも、きちんと見えてくると思います。

    小学生にとっても、保護者が客観的に我が子を見るために、重要な情報の1つになるものだと思うのです。学期制がどうであっても、やはりきめ細やかな指導とともに評価が行われるように、児童、生徒もみんなそうだと思うのですけれども、保護者は期待していると思います。

    また、学期が変わるということで、新しいシステムが始まるときというのは、人の気持ちとして、どうしても不安を感じます。3学期制に戻したほうがいいと考えていた保護者でも、やはり、今まで2学期制だったものが、また3学期制になりますとなった場合に、新たな不安を感じることになると思います。では、評価がどうなるのでしょうかということも、一番気になるところであると思うのです。やはり丁寧な説明が非常に大切になってくると思うし、必要になります。例えば、何か具体的な対応や、お考えになっていることがあるのでしたら、お聞かせいただきたいと思います。

    教育長 ありがとうございます。

    これから3学期制へ移行するということを踏まえた中で、教育委員会事務局での考えを生涯学習部参事から何かございますか。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 今回の教育委員会の議論を踏まえた上で、実際に、羽村市では、小中一貫教育に取り組んでおりますが、現状では、中学校区ごとに実施計画を策定し取り組んでいることと、教育課程のすり合わせも行っております。

    2学期制と、3学期制が混在する中で、新たな取り組みをしていくということ、それからまた評価のことは、やはり、今の議論の中でも、非常に大きなテーマだと感じるところでございます。こういったことについても、各学校の先生たちが主体的に取り組んでいくということが必要であると考えております。

    こういったことを踏まえますと、今後事務局で対応が必要だと考えることは、いわゆる、移行の準備のための委員会のようなもの、検討準備委員会のようなものを設置して、各学校の代表の方に来ていただきながら、教育委員会事務局とともに、どのように進めていくかということについて、検討ができる場を設けていきたいと考えているところでございます。

    教育長 移行準備の委員会を設置していきたいということですけれども、その件について、何かございますか。

    また、今後のスケジュール的なことも含めてですけれども、いかがですか。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 そういう段階を踏まえて、説明していただくというのは、大変ありがたいことだと思います。

    この検討委員会で、中間報告書に書かれておりましたが、保護者に対するアンケートなどの結果も見させていただいたわけですけれども、やはり、保護者の考える成績だとか、学力というようなものと、それから学校が考えている成績、学力というものに、若干ずれがあるのかもしれないということを、このアンケートの結果を見て思いました。

    つまり、テスト範囲が広くなるから、2学期制が、他市の子どもたちに比べて不利になるのではないかというようなご意見などもあったようですけれども、現実的に考えて、そういうご心配もすごくよくわかるのですが、ただ、そういう成績とか、学力という捉え方ではなくて、もっと本当のそのお子さんの学力、成績を伸ばすというのは一体どういうことなのかということについて、もう少し説明が必要だと思います。

    それを、きちんと家庭でわかっていただかなければ、これは2学期制になろうと、3学期制になろうと、同じような不安感があり、同じような議論が沸き起こってくるのではないかと思うのです。

    ですから、今回ここで準備委員会を設立し、移行のための説明会を保護者に向けてするのであれば、あわせて、ぜひ成績の捉え方、評価の仕方、学力の捉え方、特にこれからアクティブラーニングというものを、なぜ導入されるようになったのか、そういう背景も踏まえて、この子たちに、本当の意味での学力というのは、これから先生きていく中で、どういう力が必要なのかということを説明する機会ができれば、非常に羽村市の教育にとって、いいものができてくるのではないかと思います。

    教育長 ありがとうございました。先ほど生涯学習部参事からあった移行の準備の関係は、事務的な部分は学校の教務主任等々で話がされると思いますけれども、江本教育長職務代理者からの意見、これは大切な意見だと思いますので、保護者または当事者になる生徒に対して、または、今度その当事者になっていく小学生についても、やはり、しっかりと伝えていかなければいけないと思います。

    そういった面で情報の共有化、または情報提供、そして今、議論されているようなことが、学校の教員の皆さんにも、きちんと理解され、浸透して、そして、それが発信されて保護者にも伝わり、また、生徒も理解していくという中で、学校教育が動いていくというのがいいと思いますけれども、情報の共有化、考え方を整理していくと、周知を図っていく手だてや、または動きをどのようにしていくか、今の段階で、生涯学習部参事何かありますか。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 現状では、まだまだ準備段階というところがございますけれども、実際に、今後子どもたちの力をどう伸ばしていくのかというところや、学力向上についての取り組みについては、今も各学校等でもさまざまな取り組みをしていただいているところですけれども、このあたりのところを、きちんと保護者にもご理解していただき、また、家庭学習の話では、先ほど江本教育長職務代理者からもご意見をいただきましたけれども、一体となって子どもたちを育てていくという視点、広い視点で、成長を見ていくということが非常に大切だと考えているところでございます。学期制についてもあわせながら考えているところです。

    教育長 中学校における学期制の変更という動きで、新たな3学期制という形での検証委員会の提言を受けて、今、議論しているわけですけれども、いつからどのように導入し、実施していくのかということが、また1つ大きな議論になると思います。その件についてお考えがあれば、ご意見をいただければと思いますけれども、何かございますか。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 毎年各小中学校を訪問させていただいて、各学校の先生方が、本当に真摯に子どもたちと向き合って、忙しい中でも、一生懸命一人一人の子どもたちのことを思って努力してくださっている姿を目の当たりにし、本当にいつも頭が下がる思いでおります。

    今回、この2学期制、3学期制という枠が、中学校で変わるということであれば、やはり、小学校と中学校での調整もたくさん必要になってくるでしょうし、また、小学校同士の連携の調整もまた必要になってくるものと思われます。

    また、保護者に対する説明、それから、先ほど申し上げたように、学力や成績等というものについての理解を進めるための説明なども、これをいい機会に、ぜひやっていっていただきたいということであれば、やはり、ここはゆったりと時間をとったほうがいいのではないかと考えます。

    学習指導要領の先行実施が、平成30年度となっておりますけれども、少なくともそこよりも前にということは、時期尚早と思いますし、ぜひゆとりを持って、しっかり時間をとって調整し、また、説明を尽くして、少しでも不安感がないように、先生方にも、子どもたちにも、また保護者の皆さんにも不安感がないような期間をとっていければと思います。

    教育長 ありがとうございます。ほかに、この実施時期について、先ほど、次期学習指導要領の先行実施の平成30年度あたりからというところが、学校から意見として出ていると事務局から報告がありましたけれども、それに関して、江本教育長職務代理者からも、しっかりとそういった説明を尽くし、余裕を持った中で移行することが必要ではないかというご意見ですけれども、ほかに何かご意見はございますか。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 学習指導要領の先行実施時期が平成30年、再来年ということになりますけれども、私は少なくともその時期ぐらいまでに、きちんと説明をしなければいけないと思います。それから、移行の準備委員会に学校の先生方も入るならば、学校の先生でも主体的に、自発的に、特に中学校を3学期制にするということについて、主体的な活動というのは絶対に必要になってくると思いますので、そうなると、私も平成30年以前からの実施というのは考えにくいです。やはり平成30年、もしくは、学習指導要領の実施時期が平成32年になりますので、平成32年からということのほうがいいと思うのです。

    平成30年になりますと、今の中学1年生が3年生のときに変わりますので、それでいいのですかということも、論議として出てくると思います。やはり、説明すべきは、中学校に入る前の小学生の段階できちんと説明すべきだと思いますので、そうなると、平成30年から平成32年の間ということだと思います。

    教育長 今、羽村委員からのご意見で、現在中学校に在籍している子どもたち、生徒が中学校3年間の中で、どの学年で学期が変わりますというところも、非常に議論が必要なところと思います。

    平成32年の国の学習指導要領の改定も、中央教育審議会で議論してきながら、早目にそのように変わっていくということを、教育関係者に示しながら、進めているので、それぐらい丁寧にしていかないと、教育というのは、なかなか簡単に変えるのは難しいと思いますし、それらも含めて、小学校に在学している子どもたちに対しても、中学校では学期制が変わります、または、君たちが中学何年生のときに変わりますということまで説明をし、保護者も納得した上で、そこに向けて変わるというところは、心構えとして持っている中で、実施時期等についても考えていかなければならないと思います。

    簡単に来年、再来年ということではなく、やはり、しっかりと丁寧に説明をしながら進めていくというご意見ですので、それらも含めて、また学校で議論する中でも、もう一度、移行準備の委員会を設置していくということであれば、そこでまた十分に議論していただければありがたいと思います。

    この学期制について、提言を受けて、今回の定例会で議論させていただきました。委員の皆さん方から、いろいろな視点でお話を伺いました。検証委員会からの提言につきましても、当然学校関係者、そして保護者の代表の方も検証委員会に入っていただいた検証の結果ですので、今後については、しっかりと受けとめ、教育委員会としても十分しっかりと議論した上で、方向性を決めていきたいと思っております。

    さらなる詳細な検討も必要だと思いますし、小学校の先生たちは2学期制の継続ですけれども、やはり中学校で3学期制に変わるとなれば、小学校の子どもたちに対して、いろいろと話をしなければならない部分もあるでしょうし、そういった面で、さらに丁寧に実施時期等については、しっかりと見据えて検討していければいいと思います。

    教育委員会の大筋の方向性として、提言に出された中学校3学期制について、前向きに検討してくということでよろしいでしょうか。また細かい点や移行の実施時期については、さらに検討を重ねていただく中で、教育委員会の中でも、またいろいろとご意見等も議論を重ねる中で、決めていければありがたいと思います。

    今日のところは、検証委員会の結果、また学校での検討の報告を受け、教育委員会として、今のさまざまな課題について、ご意見をいただきましたので、これをもとにもう一度、中学校の新たな3学期制に向けての検討をしていくということで、示させていただきたいと思います。

    今後の予定につきましては、教育委員会事務局で、学校との調整もしっかり図る中で、移行の準備委員会の中で検討していただければと思います。よろしくお願いします。

    それでは、ここで休憩を入れさせていただきます。

    10分間休憩します。4時25分ぐらいから再開します。よろしくお願いします。


    午後4時14分 休憩

    午後4時22分 再開


    教育長 それでは、休憩前に引き続きまして、会議を再開します。

    日程第5

    教育長 議案第21号 平成29年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択についてを議題とします。

    提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長

    教育長 生涯学習部長

    生涯学習部長 議案第21号 平成29年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択についてご説明いたします。

    本議案につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条の規定に基づき、平成29年度から羽村市の小・中学校の特別支援学級で使用する教科用図書を、別紙のとおり採択しようとするものです。

    細部につきましては、生涯学習部参事よりご説明申し上げますので、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 議案第21号 平成29年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について、細部についてご説明いたします。

    採択に関しましては、平成29年度使用羽村市立小・中学校特別支援学級教科用図書選定協議会要綱に基づき、小学校、中学校、それぞれに特別支援学級使用教科用図書選定調査委員会を設置し、調査研究を実施いたしました。

    その結果が、去る平成28年7月25日の選定協議会に報告されました。

    選定協議会の審査の結果、妥当であると判断されましたので、その結果を本教育委員会に候補として説明し、審査をしていただくものです。

    特別支援学級で使用する教科用図書につきましては、一人一人の指導計画に基づいた指導となることから、文部科学省検定教科書、文部科学省著作教科書、また、これらが適当でないときは、学校教育法附則第9条による一般図書から、児童生徒に応じた教科用図書を選ぶことができることとなっております。

    一般図書からの選定に当たりましては、東京都教育委員会が作成した調査研究資料等をもとに、特別支援学級の担任の先生方が、児童生徒の実態を考慮しながら選定しております。

    それでは、配布資料、平成29年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書一覧表をごらんください。

    こちらは、市内の小中学校の特別支援学級からの教科用図書の候補一覧です。備考欄にございます「検」は文部科学省検定教科書、「文」は文部科学省著作教科書、「一般」は学校教育法附則第9条による一般図書を示しております。

    また、A4横の資料でございますけれども、平成29年度使用小学校及び中学校の特別支援学級教科用図書選定理由書です。こちらの資料には、使用する学校名及び選定理由が記載されております。

    選定理由につきましては、調査研究報告書のとおりでございますが、小中学校特別支援学級に在籍する児童生徒の障害の種別や程度、実態などに応じて、各学級担任等が選定しております。

    なお、文部科学省検定教科書は、羽村市で採択されているものと同様ですので、特に選定理由の記載はございません。

    簡単ではございますが、以上で説明を終わります。ご審議のほどお願いいたします。

    教育長 以上で説明が終わりました。

    本件に関しまして、まず、いろいろと変更があった部分もございます。従前見ていただいている教科書の中身と変わっているところ等もあると思いますので、一旦ここで委員の皆さんには、確認のために、実物を確認する時間を設けさせていただきます。その後、ご意見等をいただければと思いますので、一旦ここで休憩をさせていただきます。


    午後4時20分 休憩

    午後4時27分 再開


    教育長 それでは、会議を再開します。

    これから質疑を行います。先ほどの説明等につきまして、質疑はございますか。

    江本教育長職務代理者 教育長

    教育長 江本委員

    江本教育長職務代理者 子どもたちに最も身近なものであり、実態をよく知る先生方が選択していただいたものですので、基本的には反対はなく、このままぜひお願いしたいと思っておりますけれども、一つ一つの教科用図書を見させていただく中で、ぜひ、今後考えていただきたいと思うことがあります。

    特に一般図書と呼ばれているものの中には、果たして、年間を通して使用に耐えられるかというものでありますとか、それから、その教科の指導目標を達成するために、本当にこれは適当なものなのかどうかということを、いま一度よく見ていただければありがたいと思うものが若干ございましたので、保護者や市民から見たときに、教科用図書として、きちんと先生方が説明できるものをしっかり選んでいただければありがたいと思っております。

    教育長 ご意見に対して、事務局から回答をお願いします。

    生涯学習部参事 教育長

    教育長 生涯学習部参事

    生涯学習部参事 一般図書を採択する場合の注意事項ということで、特別支援教育教科書調査研究資料、先ほど申し上げました東京都教育委員会で出しているもので、一般的な注意事項の中に、1つ目としては、児童生徒の障害の種類、程度、能力、特性に最もふさわしい内容、文字、表現、挿絵、取り扱う題材等であることが、まず1点目でございます。

    それから、可能な限り系統的に編集されており、教科の目標に沿う内容を持つ図書が適切であり、特定の題材、または一部の分野しか取り扱っていない図書、参考書的図鑑類、問題集等は適切ではないというような記載もございます。

    そういった観点から、ここに該当するようなものも、今の段階では、教科用図書として上がってきているもの、候補として上がっているものがございます。子どもたちの実態に応じて、まず、これらが適切であるというふうに各学級で判断されていることと、また、このほかにも、先生方が、年間を通してプリント等も準備しながら、各学習に取り組んでいくところで活用されていると認識しておりますので、今後は、江本教育長職務代理者からご指摘のあった点についても、きちんと指導、伝達をしていきたいと考えております。

    以上でございます。

    教育長 ほかに、ご質問等はありませんか。

    それでは、お諮りします。

    議案第21号 平成29年度使用小・中学校特別支援学級教科用図書の採択については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    異議なしの声あり

    教育長 ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定しました。

     教科用図書採択の件は、審議を終了いたします。

    日程第6

    教育長 議案第22号 平成28年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価についてを議題とします。

    提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長

    教育長 生涯学習部長

    生涯学習部長 議案第22号 平成28年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価についてご説明いたします。

    本議案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条の規程に基づき実施する羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告書について、別紙のとおり作成しようとするものです。

    細部につきましては、生涯学習総務課長よりご説明申し上げますので、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    生涯学習総務課長 教育長

    教育長 生涯学習総務課長

    生涯学習総務課長 それでは、議案第22号 平成28年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価についてのご説明をさせていただきます。着座にて説明させていただきます。

    地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条の既定に基づきまして、毎年度教育委員会の権限に関する事務の管理、執行につきまして、点検及び評価を行います。その結果に関します報告書を作成し、この教育委員会の定例会を経まして、議会へ提出するとともに、公表することが義務づけられております。

    お手元の資料1ページをおめくりいただいて、「はじめに」というところですが、平成28年度の点検・評価につきましては、昨年度と同様で、生涯学習基本計画との整合を図った教育目標に基づきます4つの基本方針について行い、有識者2名の方に、2日間にわたりましてご説明し、ご質問を受けて、ご意見を聴取させていただき、報告書に反映させていただいたところでございます。

    それでは、報告書の内容について、ご説明を順次させていただきます。

    下のページ欄に1ページと振ってございます。1ページ目から3ページ目までが、既に教育委員会定例会でもお諮りさせていただいております、羽村市教育委員会の教育目標でございます。

    こちらは、平成27年度の事務事業について点検・評価することから、この教育目標につきましては、平成27年度の教育目標を1から3ページまでに掲載しているところでございます。

    次に、4ページをお開きください。

    4ページから17ページまで、こちらが基本方針に基づきます施策の方向、主要施策事務事業の一覧表となってございます。この表につきましては、教育委員会の基本目標に沿った分類を行いまして、縦の右の欄で、生涯学習基本計画のライフステージ別に区分した番号を、こちらの4ページで言うところの生涯学習基本計画という欄の少年期から順に、ライフステージ別に区分した番号を記載し、整理してございます。

    続きまして、18ページをごらんください。

    点検・評価の結果の記載内容について、この表、この報告書の見方について、改めてご説明させていただきます。

    18ページの中ほどですが、点検・評価のイメージとして例示したものがございます。この表の一番上に、まず、基本方針1と書いてあります。こちらが、基本方針1から4までを順に記させていただいております。

    次に、施策の方向をその下に、このページでいきますと、1、豊かな心が育つよう支援します。この欄が施策の方向を掲載してございます。

    また、括弧書きの「少-2」というのは、少年期の施策の2を示す各ライフステージを括弧書きで示しているものでございます。

    次に、主要施策を記載しまして、その隣の括弧書きには担当課を示してございます。それぞれ下に注釈として、各担当は「生」という字「生涯学習総務課」から順に、教育委員会の各課をここで示してございます。

    その右側には事業数といたしまして事務事業数を、そして評価につきましては、達成率を5段階0%の5から100%の1まで、評価(達成率)という形で5段階に設定し、記載してございます。

    これらの評価指標については、生涯学習基本計画の実施計画によりまして、毎年度評価をした基準に従って掲載してございます。

    その下段になりますが、それぞれの主な取り組み内容点検結果といたしまして、主要施策ごとに記載をしまして、達成率の低かったもの、達成率評価が3以下、3、4、5、の事業につきましては、その下段の課題、対応(対策)の欄に、基本的には掲載することとしてございます。

    それでは、19ページをお開きください。

    基本方針1でございます。「人権尊重の精神」と「社会貢献の精神」の育成、こちらは生涯学習基本計画で言うところの少年期の施策の方向2というところにいちづけてございます。

    4つの施策を11の事業数で評価を行っております。そのうち主要施策1、人権教育の推進とございます。こちら当初計画の中で、1、人権教育の推進の主要施策の事業数が3とございます。そのうちの評価1が2事業ございます。

    また、3となった評価が1事業ございます。主に、この3以下の事業につきまして、今後取り上げてご説明させていただきたいと思います。まず、評価が3となった1つの事業についてですが、人権教育推進委員会を年に7回開催すると年度当初で定めておりましたが、年5回の開催となりました。こちらは年7回が5回となったことから評価3となりました。東京都主催の会議の開催回数の見直しなどが原因となりまして、年間を通した開催が5回となったことから、評価を3とさせていただいたものです。

    なお、この委員会の目的の達成につきましては、7回が5回になったことによる影響はないものとなっております。

    次に、20ページをご覧ください。

    基本方針2でございます。基本方針2につきましては、20ページから24ページまでとなってございます。全体では、施策の方向が3つ、主要施策の数は17、事業数は74の事業数に取り組んでございます。

    初めに、施策の方向の1「確かな学力が身につくよう支援します」では、小中一貫教育をはじめ、9つの主要施策に取り組んでございます。主要施策の2、確かな学力の育成では、東京都学力ステップアップ事業の指定や授業改善への取り組み、学習サポーターの配置に取り組んでございます。

    また、主要施策4、読書活動の推進では、学校図書館システムを羽村東小学校に導入しまして、読書教育の推進を図りました。次に、22ページ、施策の方向2「健康な身体の成長を支援します」では、健康な体づくり等を推進してございます。

    この中で、主要施策2、食育の推進といたしまして、親学において食育をテーマとした設定をしていくこととして、年度当初に掲げておりましたが、課題と対応にも記載してあるとおり、テーマとしては、結果的には選択をしなかったという結果になりました。

    次に、23ページです。施策の方向3「多様なニーズに対応した教育を推進します」、こちらでは、主要施策1、特別支援教育の推進のうち、特別支援教育研修会の受講者数が、昨年度よりも多くの参加者がございましたが、年度当初に掲げました計画値に達しなかったことから、評価が3となったものでございます。

    今後も近隣市との連携や、研修内容の充実に努めるなど、より多くの教員の方に特別支援教育研修会の参加につなげていくとともに、資質向上を図っていくこととしてございます。

    次に、基本方針3です。24ページから27ページまでが基本方針3となってございます。全体では、施策の方向が2つ、主要施策は13、事業数は46となってございます。

    まず、施策の方向1「地域社会で学ぶ機会を充実し、学習の成果を活かせるよう支援します」でございます。ここでは、主要施策3の芸術文化活動の推進、この掲げている9つの事業数のうちの1つとなります絵本原画展の実施における来場者数、こちらを年度当初に掲げた目標値に達しなかったこと。

    また、主要施策の4、スポーツ活動の推進では、ドッジボール大会の参加チームを目標値と掲げております。こちらは、それぞれが当初の計画値に達しなかったことから、それぞれ評価を3としてございます。

    それぞれの事業につきましても、今後も市民への周知、関係機関との連携、協力に努めて取り組んでいくこととしております。

    次に、26ページです。施策の方向2「健やかな成長を支える環境を充実します」では、家庭教育セミナー参加者数、子どもたちの体験学習を推進する団体数が計画値に達しなかったことから、どちらも評価が低くなったものでございます。これらの2つの事業につきましては、近年計画値に達しないという現状もございます。引き続き、事業を充実させるとともに、計画値等、現状に見合った取り組みをしていく考えでございます。

    次、27ページの基本方針4、「生涯学習」の推進では、27ページから48ページまでが該当となります。

    ここでは、乳幼児期から高齢期までをライフステージごとに分類し、それぞれの点検・評価を行っております。なお、少年期につきましては、今までご説明させていただいた基本方針1から基本方針3と重複することから、こちらの少年期については割愛させていただきます。

    また、ライフステージで取り組んでおります施策、事務事業には、それぞれ今後、同様なものを多く掲載してございます。また、それに見合う評価指標も同様となっていることから、評価の低くなっているものを特に説明させていただき、重複する事務事業につきましては、ご説明を省略させていただきますので、ご了承ください。

    初めに、乳幼児期の生涯学習について、27ページからとなります。3つの施策の方向、主要施策の数が8つ、16の事業数で評価を出しております。

    施策の方向1、27ページ下段の主要施策1の全身運動の推進、こちら2事業のうちの1つの事業が、評価が5となっている事業が1つございます。こちらは、3歳児健診を受診した親子を対象としました親子体操を事業として掲げておりましたが、昨年度、事業は未実施となっております。こちらの親子体操は平成26年度、その前年度も未実施であった事業でございます。

    28ページの課題・対応にも記載してございますが、事業内容見直しも含めまして、今年度実施ができるように、事業内容など見直しも含めて検討していくこととしてございます。

    施策の方向2、主要施策2、育児負担の軽減に向けた支援の充実では、ゆとろぎ利用者の保育室の活用を、事務事業として上げております。ゆとろぎの保育室の利用団体数や利用者数が減少傾向にございます。よって、関係各課との連携を図り、より利用しやすい保育室の運営のあり方について、検討していくこととしております。

    30ページから32ページにつきましては、青年前期の生涯学習です。2つの施策の方向、主要施策数15、36の事業数を評価しております。

    施策の方向1、主要施策4、スポーツ活動の推進では、5つの事業のうち1つ評価3という事業がございます。こちらは駅伝大会を実施する事業でございます。当初計画していた参加チームが、その計画値に達しなかったことから評価が3となったものでございます。

    次に、施策の方向2、主要施策4、社会教育関係団体への登録支援と文化・体育団体への加盟促進の事業ですが、こちら32ページの中段に記載してあるとおり、文化系の団体の登録団体数が前年度よりも減少しております。引き続き登録支援を行うなど、会員減少団体のサポート、こちらは高齢化による団体の会員の皆さんの脱退等が近年問題となっておりますが、引き続き、登録団体数の増に向けたサポート支援に努めていきたいと考えております。

    32ページ下段から36ページが青年後期の生涯学習です。3つの施策の方向、主要施策の数15、58の事業数を評価しております。

    34ページの施策の方向3、主要施策2のうち、評価4とあります。こちらは34ページ、地域活動団体、市民活動団体の社会貢献活動に向けた支援、4事業のうちの評価4となった事業につきましては、生涯学習まちづくり出前講座の実施という事業でございまして、出前講座の利用件数が計画値を達成しなかったものでございます。

    こちらの事業は、市内のグループや団体の申請を受けまして、市の職員等が出向いて講座を行うもので、出前講座の内容につきましては、市役所で行っている事務事業のほかに、警察署や、消防署、保健所などの業務につきましても、講座の内容に加えるなど充実を図っております。結果的には、講座の件数が目標値に達しなかったものでございますが、今後も内容の充実に努めるとともに、PRをしていく考えでおります。

    36ページからは、壮年期の生涯学習です。2つの施策の方向、主要施策の数20、71の事業数を評価してございます。

    まず、38ページ、施策の方向2、主要施策8、人材情報バンクへの登録・活用の促進についてですが、こちらは人材バンク登録指導者の活用につきまして、計画値を達成できなかったものでございます。

    学んだ成果を地域社会へ還元する重要な制度と位置づけてございます。社会教育関係団体との連携を図るなど、引き続き人材バンク登録制度については、活用していけるよう取り組んでいきたいと考えております。

    続いて、40ページからは、高齢期の生涯学習になります。こちら高齢期の生涯学習は、3つの施策の方向、主要施策の数が20、65の事業数を評価しております。

    それぞれ施策の推進、充実を図っており、このライフステージの評価が低かったものについては、これまでに説明させていただいたほかのライフステージと共通のものとなってございます。

    次に、45ページをおめくりください。

    こちら45ページからは、生涯学習基本計画を推進していくための学習基盤と推進体制の充実についてです。2つの施策の方向、主要施策の数11、52の事業数について評価をいたしました。それぞれ施策を推進する上で、制度の活用や充実、支援等を行ってまいりました。

    その中で、45ページ中段ですが、施策の方向1、主要施策1、人材の育成と活用につきましては、先ほどの人材バンク制度でもご説明させていただきましたが、学んだ成果を市民や地域社会に還元する仕組みを構築する上では、コーディネーターの存在が重要であると認識してございます。

    今後は、コーディネーターの養成講座などを開催し、人材育成に取り組むとともに、その活用に向けて組織化することも検討していきたいと考えております。

    なお、各ライフステージを通じて、全体を通じてですが、評価できない事業につきましては、この評価の表の一番右端のハイフン、横棒のところで事業をカウントしております。これらの事業につきましては、当該年度に実施する計画がなかったことから、評価ができなかったものと位置づけた事業でございます。

    基本方針全体では、123の主要施策を429の事業数で評価を行ったこととなります。

    以上が点検・評価の内容となります。

    続いて、49ページからは、教育委員会の活動の状況といたしまして、1番では、教育委員会の審議事項等を掲載してございます。

    52ページからは、教育委員会委員の皆さんの主な活動報告を、4月から今年の3月までを掲載しております。

    56ページから59ページは、有識者のお二人の方からのご意見をこちらに上げております。

    まず、56ページの菊池先生からは、主要施策のうちご意見があるものについては、主に学校教育や子どもたちに視点を置いた意見を、それぞれいただいております。

    主なところでは、いじめ防止への取り組みで、教育相談室での相談業務への評価をしていただいており、今後も相談員やスクールカウンセラーと連携を図り、子どもたちの健やかな成長に期待するとの意見をいただいております。

    また、小中一貫教育へ期待する意見、健康な体づくりとして、さまざまな年齢層においてスポーツ活動に取り組んでいることにも評価をいただいたところでございます。

    次に、58ページでは、金子先生から、ご意見をいただいております。子どもたちの安全教育への取り組みに関すること、教員への普通救命講習の受講率向上への期待を込めた意見をいただいております。

    また、子どもたちに対する地域の役割として、子どもたちの健全な育成には、地域の子育て力の向上が不可欠であるというご意見もいただいております。

    最後に、金子先生からは、点検・評価に当たっての感想を述べられており、各事業に対するご意見とともに、点検・評価自体に対するご意見につきましては、今後も貴重なご意見として、次期の点検・評価に反映していきたいと考えているところでございます。

    61ページ以降につきましては、付属資料となってございます。

    最後になりますが、今後この報告書につきましては、議会へ報告するとともに、市の公式サイト等を通じまして、市民の皆さんへも公表してまいります。

    以上で、議案第22号、平成28年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価についての説明とさせていただきます。

    教育長 ありがとうございました。説明が終わりました。何かこの件に関して、質疑はございますか。

    羽村委員 教育長

    教育長 羽村委員

    羽村委員 お願いがあります。教育委員会委員の主な活動報告の中で、活動報告が月別に記載されていますが、羽村市の教育委員会の活動の中のとても大きな特徴として、小中学校の訪問を全ての学校で実施しているということがあります。これを別に取り出すことはできませんでしょうか。

    こういうことを指摘したとか、こういうことを話し合ったというのを、教育委員会の定例会と同じような形で取り出すことは可能でしょうか。もしもできるならば、これは報告書としては、私どもの教育委員会として非常にアピールできるところだと思います。ほかの活動の中に埋もれてしまうのはもったいないように思いますので、ご検討をよろしくお願い申し上げます。

    生涯学習総務課長 教育長

    教育長 生涯学習総務課長

    生涯学習総務課長 ご意見ありがとうございます。ご意見を反映していけるように、教育委員会学校訪問の実施を一覧として記載する形で検討させてください。

    教育長 ほかにございますか。

    質疑なし

    教育長 議案第22号 平成28年度羽村市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    異議なしの声あり

    教育長 ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定しました。

    日程第7

    教育長 議案第23号 平成28年度羽村市一般会計補正予算(第3号)のうち教育費に係る部分の意見聴取についてを議題とします。

    提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長

    教育長 生涯学習部長

    生涯学習部長 議案第23号 平成28年度羽村市一般会計補正予算(第3号)のうち教育費に係る部分の意見聴取についてご説明いたします。

    本議案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、平成28年度羽村市一般会計補正予算のうち教育費に係る部分について、教育委員会の意見を聴取する必要があるため、その内容を説明し意見を求めるものでございます。

    それでは、A4横の資料の平成28年度一般会計補正予算(第3号)概要説明書をごらんください。

    まず、歳入でございます。都支出金といたしまして39万1,000円の増額です。これは、東京都委託事業の学校と家庭の連携推進事業の採択を受け、予算措置をするものです。

    内容ですが、児童生徒のいじめ、不登校等の解決及び未然防止のため、学校に支援員を配置し、学校生活における課題のある児童生徒に直接かかわるとともに、その保護者からの相談に応じ助言していくというものでございます。この内容については、歳出で計上させていただくものでございます。

    次に、歳出、教育費です。補正額といたしましては1億463万3,000円の増額です。

    1番、教育振興基金積立金は1億213万3,000円の積み増しをいたすものでございます。

    2番、教育相談・学校適応指導教室に要する経費39万1,000円は、歳入で説明させていただきました事業で、支援員1名、スーパーバイザー2名の謝礼分でございます。

    3から7につきましては、防火設備定期検査委託料をそれぞれ計上させていただきました。これは、各施設を管理しております建築課での対応となりますが、建築基準法の改正により、特殊建築物について新たな点検として、防火設備定期点検が必要となったもので、法改正後、当初3年の時限措置が設定されており、平成30年度までの報告義務とされておりましたが、今般、特定行政庁である建築指導事務所からの指示により、市の公共建築物について、大半が今年度の報告義務が課せられたことにより措置させていただくものでございます。

    内容につきましては、煙感知器や熱感知器と連動して閉鎖または作動する防火設備の扉やシャッターなどでございますけれども、その作動状況等を検査し報告するということになります。

    以上で、議案第23号 平成28年度羽村市一般会計補正予算(第3号)のうち教育費に係る部分の説明とさせていただきます。

    教育長 以上で説明が終わりました。

    これから質疑を行います。何か質疑はございますか。

    質疑なし

    教育長 よろしいですか。以上で質疑を終了します。

    お諮りします。議案第23号 平成28年度羽村市一般会計補正予算(第3号)のうち教育費に係る部分の意見聴取については、原案のとおり承認することにご異議ありませんか。

    異議なしの声あり

    教育長 ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定しました。

    日程第8

    教育長 議案第24号 羽村市教育委員会会議規則の一部を改正する規則についてを議題とします。

    提案理由の説明を求めます。

    生涯学習部長 教育長

    教育長 生涯学習部長

    生涯学習部長 議案第24号 羽村市教育委員会会議規則の一部を改正する規則について、ご説明をいたします。

    本議案は、羽村市教育委員会に提出された請願の取り扱いの変更に伴い、羽村市教育委員会会議規則について、変更の必要が生じたため改正しようとするものです。

    細部につきましては、生涯学習総務課長よりご説明申し上げます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。

    生涯学習総務課長 教育長

    教育長 生涯学習総務課長

    生涯学習総務課長 議案第24号 羽村市教育委員会会議規則の一部を改正する規則についての細部を説明させていただきます。

    新旧対照表をご覧ください。今回の改正内容につきましては、今、ご説明のありましたとおり、教育委員会に提出されます請願書の取扱いについて、大きな変更点といたしましては、これまで委員の紹介を必要としておりましたが、今後委員の紹介を必要とせず、請願法に基づく請願の取り扱いと同様に、広く受け付けるように見直すものでございます。

    では、詳細につきまして、新旧対照表でご説明させていただきます。

    まず、第26条、右が旧、左が新になってございます。今、説明させていただきましたとおり、「委員の紹介により請願書を提出しなければならない」としていたものを「請願書を教育長に提出しなければならない」とさせていただきます。

    また、第27条の第1項と第2項につきましては、これまでは、それぞれ請願者の方の「署名押印」、法人の場合であっても「署名押印」としていたところを、「署名または記名押印」といたします。署名をした場合には押印は要らない。パソコン等で打った名前については、押印を求めるという見直しでございます。

    また、第3項といたしまして、これまで委員の方の紹介を必要としておりましたので、第3項では「前条の紹介委員は、署名押印しなければならない」という規定がございましたが、こちらは削除するものでございます。

    なお、第28条の2といたしまして、新たに1項と2項を追加させていただきます。第1項「教育長は、前条の規定にかかわらず、教育長に委任された事務及び既に委員会が決定した方針に基づく事項については、適宜これを処理することができる。緊急その他やむを得ない事情のあるときも、また同様とする」。第2項「教育長は、前項の規定により処理した事項は、その旨を次の会議に報告しなければならない」としてございます。

    こちらは、請願法に基づく請願を、基本的な主眼として置いておりますけれども、いろいろな請願の内容を想定してございます。その中で、別に教育長に対する事務委任規則という規則がございます。こちらでは、教育長に事務が委任されている事項を規定した規則でございますけれども、こちらに該当する事項につきましては、この第28条の2をもって、所管課のほうで対応させていただくことも想定し、その場合には、その次の定例会におきまして、その旨を報告するという規定を、ここで挙げさせていただいたところでございます。

    なお、この羽村市教育委員会会議規則の改正につきましては、公布の日から施行するとさせていただいております。

    以上で、議案第24号 羽村市教育委員会会議規則の一部を改正する規則の細部についての説明とさせていただきます。

    教育長 説明が終わりました。第28条の略している部分について、補足説明をお願いします。

    生涯学習総務課長 教育長

    教育長 生涯学習総務課長

    生涯学習総務課長 大変失礼いたしました。新旧対照表を改めてご覧いただきまして、まず、第28条では、略となっているところを読み上げさせていただきます。「教育長は、請願書を受け付けたときは会議に付さなければいけない」がございます。これをもって、請願書につきましては署名、押印されているものについては、委員の紹介がなくても会議に付さなければならないと規定します。

    しかし、教育長に委任されている事務につきましては、その請願書の内容により判断をさせていただきながら、こちらの第28条の2を適用することも想定させていただきたいと考えております。

    ただ、先ほども説明させていただきましたが、その際には、この教育委員会の会議の中で、後日その旨の報告をさせていただく、こういう改正となります。

    以上です。

    教育長 ありがとうございます。説明は以上です。

    何か質疑はございますか。

    質疑なし

    教育長 よろしいでしょうか。質疑なしと認めます。

    以上で、議案第24号 羽村市教育委員会会議規則の一部を改正する規則につきまして、原案のとおり承認することにご異議ございませんか。

    異議なしの声あり

    教育長 ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。

    これをもちまして平成28年第8回羽村市教育委員会(定例会)を閉会といたします。

    どうもありがとうございました。 


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    羽村市教育委員会 生涯学習部生涯学習総務課

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