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第7回羽村市史編さん委員会会議録

[2017年11月30日]

第7回羽村市史編さん委員会会議録

日時

平成29年9月29日(金曜日)午後2時~午後4時20分

会場

羽村市役所3階庁議室

出席者

委員長 浜田弘明、副委員長 島田哲一郎、委員 深澤靖幸、白井哲哉、白井正明、白井裕泰、清水亮一、和田豊

顧問 櫻沢一昭

欠席者

委員 菊池健策、増田一仁

議題

1.委員長あいさつ

2.議題

(1)平成29年度羽村市史編さん上半期事業実績について

(2)平成29年度羽村市史編さん下半期事業計画について

(3)平成30年度刊行予定『羽村市史』資料編について

(4)『羽村市史 資料編 中世』、『羽村市史 資料編 近現代図録』について

(5)その他

傍聴者

なし

配布資料

  • 第7回羽村市史編さん委員会次第
  • 席次表
  • 【資料1】平成29年度羽村市史編さん上半期事業実績及び下半期事業計画
  • 【資料2-1】平成30年度刊行予定『羽村市史資料編』体裁等案
  • 【資料2-2】『羽村市史 資料編 考古』(仮)構成案
  • 【資料2-3】『羽村市史 資料編 近世』構成案
  • 【資料2-4】『羽村市史 資料編 自然』構成案
  • 羽村市史編さんだより「伸びゆくはむら」第9号・第10号

内容

 1.委員長あいさつ

委員長からあいさつ

 2.議題

(委員長) それでは次第に沿って議事を進めてまいります。本日は、増田一仁委員、菊池健策委員から欠席のご連絡をいただいています。それでは、事務局に伺いますが、本日、傍聴希望者はいらっしゃるのでしょうか。


(事務局) 現在、傍聴希望者はいません。

 

(委員長) わかりました。傍聴者なしということで、それでは議題に入りたいと思いますが、議題に入る前に、市史編さん委員会委員の宮川修委員が去る7月19日付けで任期満了に伴い、農業委員会委員を退任されました。それに伴い、翌7月20日付けで新しく清水亮一委員が委嘱されましたので、ご紹介します。

 

「清水亮一委員あいさつ」

 

(委員長) ありがとうございました。それでは議題に入りたいと思います。議題の2の(1)「平成29年度羽村市史編さん上半期事業実績について」、(2)「平成29年度羽村市史編さん下半期事業計画について」、これらは関連性がありますので一括して事務局から説明をお願いします。

 

(1)平成29年度羽村市史編さん上半期事業実績について

(2)平成29年度羽村市史編さん下半期事業計画について

(事務局) 平成29年度羽村市史編さん上半期事業実績及び平成29年度羽村市史編さん下半期事業計画について説明【資料1】

【第1部会】

・縄文班は、羽ヶ田上遺跡、山根坂上遺跡の出土遺物のデータ整理、遺構の整理を実施。上半期についても引き続き土器の接合状況や数値のデータ入力、遺構のデジタルトレースを進めた。下半期も残りの作業を進めていくとともに、平成30年度の資料編刊行に向けて写真撮影、遺物のデジタルトレースも開始する予定。

・中世班は、上半期は、今年度資料編刊行に伴う最終的な補足調査、原稿執筆を行い、9月1日に入稿した。不十分な部分もあるので、引き続き原稿の補充と修正を行う。

【第2部会】

・上半期は、引き続き市内の家文書の調査、市外に所在する羽村市に関係する文書の調査を実施。また、平成30年度刊行予定の資料編構成について検討し、構成案を作成。

・郷土博物館資料の調査・閲覧について今後も事務局が鋭意調整を行っていく。(第1部会も同様)

【第3部会】

・上半期は、今年度末の図録編の刊行に向けて、写真の選定・原稿の作成を進め、9月1日に入稿した。不十分な部分もあるので、引き続き原稿の補充を行う。また、文字資料編の刊行に向けて、調査を進めている。

・下半期は、引き続き文字資料編の調査を進める。

【第4部会】

・地形地質班は、引き続きフィールドワークを中心に上総層群等の様子を記録。下半期もこの作業を進め、平成30年度刊行予定の資料編の準備に取りかかっていく。

・生態班は、引き続き、植生・鳥類・哺乳類調査を継続し、平成30年度の資料編執筆に向けて準備している。

・気候班は、ほぼフィールドワークは終了、下半期は分析も含めて平成30年度の資料編準備を進める。

【第5部会】

・昨年度末から今年度はじめは祭礼調査を重点的に行った。4月の祭礼当日のほか、事前調査、補充調査を行った。ただ、今年祭礼当日天気が悪かったことから、来年春の祭礼でも補充調査を行う予定。

・9月に聞き取り調査を行った。今後、補充調査を行う予定。

 

(委員長) ただ今事務局からの説明が一通り終わりました。各部会長から補足説明がありましたら、第1部会から順にお願いします。

 

(委員) 第1部会ですが、『羽村市史 資料編 中世』が入稿しているところですが、文献史料を編年で組み立てる所と、石塔の悉皆調査の成果を取り入れています。羽村町史と大きく異なるのは、編年史料を含めた中世資料編を初めて作る所です。また、手つかずであった宝篋印塔・五輪塔の悉皆調査ができましたので、第1部会としては大きな成果を得ることができました。まだ完全な原稿として仕上がっていないので、今後修正していくことと、原稿の校正を順次進めていきます。縄文班については、平成30年度刊行を目指して作業を進めていますが、データ整理に時間をとられている所が大きく、実際に目に見えるような形でお見せすることができないような状況です。順次、写真撮影や図面撮影を仕上げ、原稿のスタイルが提示できるようにしていきたいと思っています。郷土博物館での調査等について、事務局と博物館双方に調整をお願いしたいと思っています。

 

(委員) 第2部会は、資料編の刊行は平成30年度なので、今年度はそのための史料の収集と選定というのが中心になっています。第2部会が対象とするのは江戸時代ですが、その時代の羽村の行政単位は、羽村・五ノ神村・川崎村の3つになります。それぞれの村の中で、旧家に伝えられ残ってきた古文書・歴史資料を第一に考えて、それを資料編に入れていこうと思っています。それから、市外にあるもので、今まで市内の方に触れられてこなかったような重要な史料がありますので、それを収録していこうという方針でやっています。ただ、本の分量の関係で掲載できる史料が多くないので、これまで教育委員会などで出された資料集に掲載されているものについては、そちらをまず見ていただくということを基本方針にして、今まで掲載されてこなかったような史料を掲載しようと考えています。もちろん既存の資料集に掲載されているものでも、重要なものは掲載していきます。東京都水道局水道歴史館に、幕末に羽村堰の改修を行った図面と文書が残っています。また羽村陣屋の日記も残されているので、それを収録しようと考えています。あと重要視しているのは絵図・地図類です。これは、五ノ神・川崎・羽村の基本的な江戸時代の図面が残っています。羽村堰の図面も全国各地にいろんなものが残っているので重要なものを収録したいと考えています。ただ、これについては、精細な写真画像を撮影しなければいけないので、事務局に特段の配慮をお願いしている所です。一番大事なものは、郷土博物館で大きな絵図を持っているのですが、これを見る機会に恵まれていませんので、早急に進めたいと思っています。

 

(委員長) 第3部会は、現在近現代図録編の編集作業に入っている所ですが、これまで事務局でも精力的に写真を集めてくださり、全体の数はおよそ2~3万点となり、その中からセレクトするという形をとりました。この半年間、各担当者に写真を振り分け、数千点ずつチェックを行い、その中から近現代図録編に掲載するべき写真の選定作業を進めてきました。選定した700点ほどが掲載写真になるかと思います。いつ、どこで撮られたのかわかっている写真を基本に組んでいく作業を行ってきました。直近の課題としては、この図録編の刊行ですが、併せまして、再来年度は文字資料編の刊行が迫っていますので、古い時期の公文書や民間文書の調査も並行して進めてきています。また、文書で足りない情報は、聞き取り調査も行っています。私自身も、2月以降は3月、4月、8月と行政、議会、基地関係者からの聞き取りなどを行いました。以上です。

 

(委員) 第4部会は来年度資料編の刊行がありますので、各データをまとめつつ、新たに出てきた疑問等を少しでも解消しようと作業を進めています。各班ごとに紹介しますと、地形地質班では、上総層群の分布を調べています。300万年前の地層である上総層群は、多摩川沿いや羽村神社の下の崖のあたりに出ています。市内にある段丘は多摩川が数千年前に作った地形ですので、鳩胸坂などの礫層も当然その時の物だと思っていたのですが、ああいった高い崖の下には上総層群の礫層や青梅礫層が出ていました。そこで、現在市内の段丘の崖に出ている礫について、見直し作業を行っています。次に生態班ですが、半年ほど前、羽村神社へ登っていく登山道など数か所にセンサーカメラを設置した所、タヌキやウサギも出てきたのですが、夜間週1回ほどの頻度でイノシシが出てきました。昨年、イノシシが出没したというのがありましたが、どうやら彼らはたまたま来たというよりは、この近くに住んでいるのではないかという見通しを立てています。それから気候班の方ですが、7月と9月に観測を行いましたが、今年は天候不順で典型的な夏のデータは取れませんでした。それ以外には、羽村西小で昭和22~40年頃の西多摩小学校の時代に気象観測データがとられていまして、気象庁にそのデータが記録されていますのでそのデータや、地元の農業日誌や養蚕日誌などを使って、過去100年間の気候の復元に取り組んでいる最中です。あとは、部会全体として、第2部会と玉川上水や過去100~200年の天候などについて情報交換を行いました。以上です。

 

(委員長) ありがとうございました。第5部会の菊池部会長はご欠席ですので、第5部会は省略したいと思います。ただ今の事務局説明及び各部会長の補足説明に対して何かご質問・ご意見等はありますでしょうか。

 

特になし

 

(委員長) よろしいでしょうか。それでは議題の2の(3)「平成30年度刊行予定『羽村市史』資料編について」、事務局から説明をお願いします。

 

(3)平成30年度刊行予定『羽村市史』資料編について

(事務局) 平成30年度刊行予定『羽村市史』資料編について説明【資料2-1】~【資料2-4】

・来年度刊行を予定しているのは、原始・古代編、近世編、自然編の3冊。

・体裁に関しては、以前から意見のあった、A4判、内容によって縦書きと横書き、フルカラーか口絵のカラー。このベースを基に事務局案を作成。

【第1部会(原始・古代編)】

・タイトルは、阿蘇神社の中世瓦や五ノ神の鍛冶遺跡など、中世の部分が関わってくるので、古代まででくくれない状況のため、「考古」という名称とした。

・体裁は、考古では横書きが主流なので横書きとした。写真は、土器や遺跡の様子をビジュアル的に示したいので、カラーとした。物がモノクロしかない場合はモノクロ。

・製本・部数は、今年度刊行予定の2冊の資料編と同じ糸かがり綴じ並製本、小口折り表紙、函なし、1,000部。

・縄文時代は、東京都の遺跡地図に掲載されている天王台遺跡、山根坂上遺跡、羽ケ田上遺跡、精進バケ遺跡を紹介。そのほか、根搦前遺跡、鍛冶遺跡を紹介。

・東京都でも代表的な山根坂上遺跡、羽ケ田上遺跡のデータを使い、編年の再構築を試みる。

・第1~3章の構成。第4章は資料とする予定。

【第2部会(近世編)】

・タイトルは、『羽村市史 資料編 近世』。

・体裁は、近世の原史料が縦書きなので、縦書きとした。

・古文書目録は活用しやすいようにDVDで添付。高精細な地図の画像データも、本にすると縮小しなくてはいけないため、サイズがわかるようなものをDVDにして提供したい。

・印刷・製本・部数については、今年度刊行予定の資料編と同じ。

・第1~10章の構成。具体的なページのイメージは資料2-3を参照。

【第4部会(自然編)】

・タイトルは、『羽村市史 資料編 自然』。

・体裁は、自然科学系では横書きが主流なので、横書きとした。

・本編でも自然編はあるが、資料編では、調査成果やデータを十分に掲載していきたい。

・印刷・製本・部数については、今年度刊行予定の資料編と同じ。

・ページのイメージは資料2-4を参照。絵・地図・写真・表を盛り込んで羽村市の自然について解説していく。

 

(委員長) ただ今事務局から一通りの説明がありました。これは平成30年度刊行予定の資料編の説明でした。関係するのは第1、第2、第4部会になります。各部会長から補足説明がありましたらお願いします。

 

(委員) 事務局の説明の繰り返しになりますが、第1部会は原始・古代・中世を扱うことになっていますが、遺跡そのものは中世・近世含めてありますので、『羽村市史 資料編 考古』というタイトルに変更させていただきました。現況、目次案には出していませんが、まだ埋もれている遺跡もあるかもしれませんので、そういったものもできる限り調査をした上で掲載したいと思います。しっかりした発掘調査を継続して行った縄文時代の遺跡に関しても、現代の縄文時代研究の水準に照らしてもう一度見直して、調査成果を提示したいと思います。縄文土器が豊富に出土していますので、土器編年の再構築が可能だと思っているところです。そうしたものも提示できれば、羽村からの情報発信ができるだろうと考えています。

 

(委員) 第2部会ですが、資料に10章の主だった項目がありますが、これは1年ほど前に作ったもので、各章にこういう史料を掲載するつもりで調べましょうということで並んでいる項目です。従って、来年度末に刊行される予定の資料編にここにある項目がすべて掲載されるとは限らないということを先に申し上げておきます。1章に対してどれくらいの古文書の翻刻を掲載できるかと申しますと、おそらく15点ほどです。そうすると掲載できるものが極めて少ないということになります。私自身が担当する6章の「多摩川と玉川上水」というのがありますが、玉川上水のことを羽村で考えるならこれくらいのことは調べなければいけないというのが8つの項目としてありますが、これをすべて満たす史料はスペース的に掲載できません。なので、玉川兄弟関係は、1点か2点掲載できれば良い方だと思っています。幸い、羽村の教育委員会からすでにいろいろな形での古文書の報告が出されていますので、それを前提として、今まで紹介されてこなかったものや市外にあって落としてはいけないものを中心に収録していこうというのは、こういう理由です。また、7章の生業ですが、羽村の生業を考えるとこれくらいの項目が出てくるのですが、これをすべて満たす古文書というのは残念ながら揃ってきません。できるだけこれを満たしていくように努力はしている所です。資料の最後に「第九章 社会生活・事件」とありますが、これは表裏の2ページで、古文書としては長い方なのですが、このような形で収録していく予定です。そうすると1章立てで10数点入るということになります。後でお時間があれば見ていただきたいのですが、こういう所に村人の生活や当時の雰囲気が出てくると良いと思っています。

 

(委員) 第4部会ですが、読んでいる人がなるべく飽きずに読めるように、節またはこの節をまた区分した小節が4ページ程度で収まるようにしたいと思っています。先ほど事務局からもありましたが、本編に掲載しないものをいろいろ盛り込んでいて、例えば資料2-4にあるように、第2章の羽村市の景観では写真をたくさん掲載しています。また、生き物というのは、地形地質や気候の影響があり存在していますので、資料編では、地形地質・気候・生態の順に掲載します。総ページは300ページを超えそうです。以上です。

 

(委員長) ありがとうございました。各部会からの補足も一通り終わった所ですが、委員の皆さんからご意見がありましたらお願いします。

 

(委員) 近世編のDVDの目録というのは、先ほど掲載できる点数が限られているとのことでしたが、掲載できないものも含めて収録するということでしょうか。

 

(委員) DVDについては、まだ調整が十分ではないのですが、まずひとつは絵図面で畳1畳分になるものもあります。そういうものをA4仕立ての所に掲載しようとすると、とても小さい物になってしまいます。なので、DVDに収めてパソコンで見るようにすれば利用にも簡便だろうということになりました。多摩地域ではまだこういうことをあまりしたことがないはずなので、それはやりましょうということになりました。目録の内容については、事務局の方にお願いします。

 

(事務局) 目録については、まだ確定ではないので専門調査員に検討指示をしている所ですが、今回家文書に関しては、羽村・五ノ神村・川崎村それぞれの代表的なものを調査しました。五ノ神村について、すでにできている目録よりも点数が増えているのですが、その部分はまだ一般に公開されていないということがあったり、町史の時に作成した目録が今のスタンダードな分類からするとそぐわない部分もありますので、市史で調査した文書について今が目録を整えて公表をする機会ではないかと考えています。その体裁としては、翻刻したものをすべて掲載するのではなくタイトルアップしたもの、いわゆる文書目録の体裁で新たに発見された文書をひとまとめにする機会と考えています。

 

(委員) 確かにおっしゃるとおり、今では1点に対して1行の目録を作るのが当たり前ですが、羽村町史の目録は例えば年貢割付状50点一括などとなっていて、そうすると中身が結局わからないのでそれを作りかえる必要はあると思います。これでお答えになっているでしょうか。

 

(委員) DVDの容量がどのくらいかよくわからないですが、絵図面はすごい容量だと思いますが、写真とかそういうもので掲載しきれないものもDVDなら掲載できるのではと思ったのですが、その辺はこれからということでしょうか。

 

(委員) ご意見はよくわかりましたので、これから検討したいと思います。

 

(委員) 考古編の資料で、以前、ゾウやクジラかなんかの骨が発見されたその扱いはどうするのでしょうか。もう一点は中世編に板碑等の史料はここには入らないのでしょうか。

 

(委員) まず1点目のゾウの方は、考古学なので人類が誕生してからの話なので、自然部会の担当になると思います。2点目ですが、板碑・石塔は今年度刊行の『羽村市史 資料編 中世』の方に掲載します。

 

(委員長) 先ほど事務局からありましたが、従来の原始・古代編というのを考古編に変更したので、少し混乱があったかと思います。今年度は中世編、来年度は考古編を出すということです。

 

(委員) でも、構成案の中の第3章に中世瓦というのがありますよね。

 

(委員) そうですね。石塔は考古史料として扱うか微妙な所があります。発掘して出てくるものもありますが、多くは墓地に集められていたり、個人宅でお持ちだったりするものが多いです。ですので、今回はこれを切り分けて中世史料として文献史料と合わせて1冊にさせていただきました。阿蘇神社の中世瓦も、今年度刊行に掲載した方がよかったという思いもないわけではないですが、そこらへんを広げていきますと、吉祥寺跡の史料などその辺がまた絡んできて、少し枠が広がってきてしまいます。ということで、石塔というくくりは今年度の中世資料編に、そのほか地中から確実に出てきたものという意味で阿蘇神社の中世瓦は来年度の考古資料編に掲載するという区分けにさせていただいた次第です。

 

(委員) 発掘されたかどうかということですね。

 

(委員) 微妙な所ですが、そういうことです。

 

(委員) ゾウやクジラの化石ですが、上総層群という300万年前の地層から基本的に出てきます。結論から申しますと、郷土博物館で以前発見・展示していますし、資料編のページもすでに300ページを超えていますので、簡単な紹介程度になると思います。資料編の位置づけですが、我々は羽村市の隅から隅までいろいろ見ることができましたので、自分たちで調べたもの、もしくは既存の資料でも我々が見たもので新しい解釈ができそうなものを詳しく紹介しようと思っています。

 

(委員) 写真も入らないのですか。

 

(委員) 郷土博物館から提供が受けられれば、掲載したいと思います。羽村市の上総層群はほとんど礫層です。礫層の部分には基本的に化石はほとんどありません。泥の所が多摩川沿いにあってそこに運よく残っていたということで、非常にレアなケースだと思います。

 

(委員) 羽村にとっては非常に重要な遺物だと思いますので、ぜひ掲載をお願いしたいと思います。

 

(委員) わかりました。検討します。

 

(委員) あと、もうひとついいですか。近世編で、筏師・筏関係の史料は掲載されるのでしょうか。

 

(委員) 既存の資料集で『玉川上水資料』というのがあって、そこに加藤家の古文書があって、18世紀の前半に、3~4年、筏の大争論があったんですね。最初それも考えたのですが、あまりにも長文でこれで1章を使ってしまうくらいの量があるので、その史料自体は諦めました。その他に何があるのかというのは今探している所ですが、あっても1~2点採れたらいいなと思っています。羽村は、筏師というよりは奥多摩の方から筏を組んでやってきて江戸へ流していく、その境目あたりにあって、筏師のメッカではないんですね。筏が羽村にとって何が大事かというと、羽村堰との関係で、堰を壊すことになったのと、上水の水が取れるの取れないのということで、羽村を中心に筏の問題が起きているということがあるので、そこを勘案しながら、かつ筏の史料が数点しかないので、収録できるものがあれば考えようということは、担当の部会員と話をしている所です。もし十分できなければ、既存の資料集ですでに紹介されているものを含めて、本編で今の理解で羽村の筏の問題について紹介していこうと考えています。

 

(委員) ぜひ、入れていただけるといいと思います。どこかの郷土誌で、どれくらいの量の材木を筏にならしていくかという文献があったかと思うのですが、それはまとめられたものなので元の文献はわからないのですが、そういうものがあればいいと思います。

 

(委員) 多摩川が歴史的にどういう機能を果たしてきたかということは、まだこれから勉強が必要ですが、今のお話は、多摩川を流れた筏の資料などのデータ元に遡ると、羽村に関わるものがあるのではないかということだと思いますので、至急調べてみたいと思います。

 

(委員長) 目録をDVDで添付するということになると、近現代資料編の目録化も念頭におかなければと思いました。全体の書き方なのですが、見本組を拝見すると、9章の最初に4行だけ説明があって、あとは史料が並んでいる形になっていますが、近現代部会では章ごとの説明を、原稿用紙換算で20枚程度は書いて解読した上で、この資料がどういう構成なのか掲載していきたいと考えています。近世部会では、章立てについてどのようにお考えか確認できればと思います。

 

(委員) 目録については、そういうものがあればという話で止まっていることなので、今後の検討ということにさせてください。構成については、全体のページの制約があるということがひとつと、その中で多くの史料を掲載するために、これくらいの説明ならこれくらいの史料を掲載できるだろうとしました。これは素案なので、まだ考えていく必要があります。章ごとに半ページ~1ページのリード文があって、史料の解説を最後につけるというイメージでいます。市民の方に、これをどう訴えていくかということがあるのですが、本全体として、導入部分は長めに書かなければいけないと思っています。それは、本の冒頭に付けます。各章は、ここは何を載せるものですということをリード文でつけて、それぞれの史料の解説は最後に見本組くらいの分量で載せます。羽村で作られた資料集を念頭に置きながら、限られたスペースの中でできるだけ多くのものを掲載しようと考えています。

 

(委員長) わかりました。資料編は、市民に敬遠されがちな冊子になってしまうものですから、できるだけ読んでもらえるようにわかりやすく作っていきたいという思いがありますので、今後も細かい所を協議させていただければと思います。そのほか、ご意見いかがでしょうか。櫻沢顧問から何かありますか。

 

(顧問) 川崎の方で、『宗禅寺の歩み』を出されて、続いて川崎の歴史の調査研究をされているようです。その辺の関わりはどのように調整していくのかを伺いたいです。

 

(委員) 『宗禅寺の歩み』については、こちらにも情報提供をいただきました。構成でいうと、「信仰と文化活動」にどう反映していくかということになります。宗禅寺さんでこういうものをまとめられたのは大変貴重なことではありますが、宗禅寺の来歴に関する文書が出てきていれば、組み込んでいくということはありえますが、やはり全体のスペースの関係もありますので、調整していきます。神社関係では、所沢に北野天神がありますが、羽村の神社を統括していましたから、そこに羽村の話が出てくるので、それを今探しています。あるいは羽村に修験のお宅がおられましたので、かつて活躍していた修験の紹介をしたいと考えています。

 

(委員長) 他に何かありますか。

 

(委員) 教えていただきたいのですが、古代で根搦前遺跡とありますが、根搦前という言葉は、どこから出てきたのでしょうか。古代にこの表現があったのでしょうか。

 

以下、次の内容について意見交換

・「根搦前」は古代からの名称・地名ではない。

・遺跡名は、その土地の字名を付すことが一般的。

・「根搦前」という呼称は、地元では使用されていない。

・家号と字名を混同していた時期があった。

・『羽村町史』刊行の頃、あの一帯を「根搦」と認識し、使用したと思う。

・市史であの一帯を「根搦前」と記載してしまうと、それが既成事実となってしまい、過去が消されてしまう気がする。

・「根搦前遺跡」は『東京都遺跡地図』に記載されているので、簡単には変更できないが、遺跡ナンバーも併記されているので、その表記を使うことも一つの方法である。

・市史全体に関わることなので、よく検討・調整してほしい。

 

(委員) 「根搦前」を含む地名の使用については、市史全体に関わることなので、事務局に調整をお願いしたいです。

 

(委員長) この件については、いろいろとご意見をいただきました。やはり、今後事務局と調整を図って、誤認・誤解のないように進めていっていただきたいと思います。その他、何かご意見ありますでしょうか。また、資料2-1にある体裁等案について、何かご意見ありますでしょうか。

 

特になし

 

(委員長) よろしいでしょうか。それでは、ここにある体裁等案を委員会の意見とさせていただきます。ただいまいろいろなご立場からさまざまなご意見をいただきました。これらについては、事務局と各部会で調整しながら進めていきたいと思います。事務局におかれましては、これらの意見を編さん委員会の意見として市史編さん本部の方に諮っていただければと思います。

<タイトル>

『羽村市史 資料編 考古』・『羽村市史 資料編 近世』・『羽村市史 資料編 自然』

<体裁>

「考古」…A4判 横書き

「近世」…A4判 縦書き ※付録 DVD「目録等」

「自然」…A4判 横書き

<印刷>

表紙・口絵写真:カラー

本文内文字(キャプション含む):モノクロ

挿入写真・挿図等:掲載資料に応じてカラーorモノクロ

<製本>

糸かがり綴じ並製本 小口折り表紙 函(はこ)なし

<部数>

1,000部

 

では、次に議題の2の(4)『羽村市史 資料編 中世』、『羽村市史 資料編 近現代図録』について、事務局から説明をお願いします。

 

(4)『羽村市史 資料編 中世』、『羽村市史 資料編 近現代図録』について

(事務局) 『羽村市史 資料編 中世』、『羽村市史 資料編 近現代図録』について説明

【『羽村市史 資料編 中世』】

・編年史料については史料名を示して翻刻文、解説の順に構成。

・石塔については、中世資料編に掲載。凡例以降一覧表があり、拓本・銘文の翻刻を掲載。

・現在の所300ページ強で作業を進めている。

・写真については、口絵が8ページ分で16枚程度のカラー写真、本文中に55~56枚程度モノクロ写真を掲載予定。

【『羽村市史 資料編 近現代図録』】

・基本的に項ごとに見開き2ページ。

・章ごとに色分けをして、インデックスのようにする。

・見本組と原稿80ページがある。内容確認後、意見をいただく。

・原稿がない部分については、追ってお届けする。

・現代の終わりの区切りは、平成24年までとする。

 

(委員長) ただ今事務局から一通りの説明がありましたが、中世編担当の部会長から補足の説明がありましたらお願いします。

 

(委員) 資料編の作りとしてはオーソドックスなものです。中世は資料が少ないので、解説も多く書くことができます。また、事務局からもありましたが、杣保・三田関係の資料はほぼ悉皆的に集めることができたと思います。一般の方にはまだまだ難しいという意見もあるかと思いますが、私たちなりにわかりやすいものとして努力した結果とご理解ください。考古資料編は横書きですが、石塔は銘文があるので縦書きになるという制約もあり、縦書きは縦書きで1冊に統一しました。拓本が不鮮明なものがありますが、町史編さんやその後の調査では確認できたものが、現在は見つけ出すことができなくなってしまったものです。従って、前回の資料集から複写して掲載しているので見にくくなってしまいました。このような形で、中世編はほぼ入稿することができました。

 

(委員長) ありがとうございました。続きまして、近現代図録は、私の方から補足いたします。図録編と言いながら、原稿も相当量ありますので、お気づきの点は事務局にお声がけいただければと思います。節ごとに600字の解説を設けています。1項につき見開き2ページの仕立てになっており、項の最初に400字の解説があり、写真の内容を説明しています。それから、個々の写真にもキャプションを付けました。50字を上限として、何を意味している写真か解説しています。そういった所で、資料としての価値も確認できると思います。先ほど自然部会で、来年度刊行する資料編の見本の中で「羽村の景観」というものがありました。近現代図録編でも、似ている箇所が第1章の「羽村の地形と街並み」にありますが、こちらは人文的な要素を強く出していますので、自然編とはかなり違った見方になっていると思います。以上です。

 

(事務局) 補足があります。近現代図録ですが、平成の部分が若干少ない傾向にあります。これに関しては、第3部会と再度調整していますので、その辺をお含みの上ご確認をいただければと思います。

 

(委員長) たくさんの資料がありますので、次回の会議までに確認していただければと思います。もし、この場で気が付いた点、あるいはご意見・ご質問等ございましたら、お出しいただければと思いますが、いかがでしょうか。

 

(委員) まず、中世編の目録ですが、寛永まで入っているかと思いますが。

 

(委員) 寛永まで入っているのは位牌ですが、中世を語る上で、使える資料ということで掲載しています。また、例えば慶長17年の谷合日記というものがありますが、実際には近世に書かれた軍記物のような内容のものです。これもこの地域の中世を語る上で、近世に制作されたものではありますが、使える史料ということで掲載しました。

 

(事務局) 補足ですが、位牌に関しては、三田の当主が辛垣城から逃げて岩槻で没するのですが、その時生き残った家臣が改めて主君の位牌を作ったその年が江戸時代になっているということです。同じものを3つ作って金剛寺・天寧寺・海禅寺に奉納したのですが、海禅寺のものは火事で焼けてしまって残っているのは2つで、これは青梅市の指定文化財になっています。

 

(委員) そういう意味では、阿蘇神社の棟札も中世につながるのではないですか。

 

(委員) 阿蘇神社の棟札は、残念ながらまだ調査ができていません。できれば、来年度前半までに調査をさせていただき、考古資料編に掲載できればと思っています。もしそれが無理でも、本編には間に合わせ調査データ含めて掲載したいと思っています。また、編年史料の中で拾っておくべきという思いもありますので、それは最後もう一度考えたいと思っています。

 

(委員) 御岳の金井家文書で慶長年間の由来記があったような気がするのですが。

 

(委員) 金井家も調査させていただいているので、必要なものは拾ったつもりです。

 

(事務局) 阿蘇神社は、調査はまだできていませんが、すでに翻刻されたものを参考に天文5年の棟札は掲載する予定です。金井家文書については、昭和30年代の東京都の報告書も見てピックアップしてから調査させていただいたのですが、杣保というキーワードに引っかからなかったのだと思います。

 

(委員) 板碑を石塔の範疇に掲載していいのですか。

 

(委員) 中世の供養塔という範疇に入ります。石造供養塔という意味で縮めて石塔としています。ただ、石塔というと、五輪・宝篋印というイメージが強いかと思いますが、大枠としては石塔に分類されると思います。

 

(委員) 五輪塔や宝篋印塔も供養塔ですか。

 

(委員) そうです。供養塔です。

 

(委員) 一般的になっているのならいいのですが、すべて供養塔という意味ですよね。供養塔という言葉ではくくれるけれど、板碑と石塔というのが分類上同じというのは違和感があります。

 

(委員) そもそも板碑という名称が本来誤った名称です。碑ではなくて、あくまで塔婆、供養塔なんですね。それを江戸時代の研究者たちが板の碑のようだということで、板碑という名称を生み出し、それが明治以降定着してしまったのが大きな誤りなんですね。おっしゃるとおり違和感を感じる方もいらっしゃるかと思います。

 

(委員) 石塔という概念の中に板碑がまったく入っていませんでした。いつ頃からそうなったのですか。

 

(委員) いつからというのは難しいですが、現在、板碑と五輪塔と宝篋印塔を包括する名称としては、石塔、石造供養塔、石製供養塔の3つが使われています。

 

(委員) 供養塔という方がいい気がします。

 

(委員) 検討します。

 

(委員) それから、近現代図録ですが、章についている色には意味があるのですか。

 

(事務局) どこから章が変わったのかわかるように、インデックス的に目次に色を付けて、その色でその後の本文のページを見分けていただくという仕立てになっています。

 

(委員) このことによってカラーになりますよね。他の資料編ではこの色使いはやっていないですよね。統一した方がいい気がします。

 

(委員) 近現代図録は、基本的にオールページフルカラーで考えています。中世編に関しては、文書や拓本を扱いますのでモノクロで対応しますが、口絵はカラーで掲載する予定です。

 

(委員) わかりました。もう1点、近現代図録で「地域の文化と文化財」がありますが、今後文化財編を作る予定だと思いますが、それとの関係はどうなっているのでしょうか。

 

(事務局) しっかり関係をとらなければいけないと思っています。「地域の文化と文化財」の文化財部分は、後の文化財編に掲載するという意見もありますので、そこも踏まえてご意見をいただければと思います。

 

(委員) わかりました。

 

(委員長) その他、ご意見ありますでしょうか。

 

(委員) 近現代図録の目次部分ですが、色の上に黒字がくると見づらいです。色使いはもう少しソフトにした方が良いと思います。

 

(委員長) これから校正の中で対応したいと思います。その他、何かありますでしょうか。

 

(顧問) 余計なことかもしれませんが、カラー写真は校正のイメージと違う時もありますので、気をつけていただければと思います。

 

(事務局) カラー写真については、色校正の機会をとっていますので、しっかり確認しながら部会と調整して進めていきます。

 

(委員) 近現代図録の図録というのは何か理由があるのですか。

 

(委員長) 単なる写真集ではなくて、一点ごとに解説を入れているということもあり、文字の資料と同様に、写真も歴史的資料として扱うという基本的考え方がありましたので、あえて博物館で刊行する図録というものに合わせて、図録編というタイトルを使わせていただいています。

 

(委員) 近現代ではいけないのですか。

 

(委員長) 文字編もありますので、図録という言葉にしました。

 

(委員) わかりました。

 

(委員長) その他、何かありますでしょうか。

 

特になし

 

(委員長) それでは、長時間にわたり質疑いただきましてありがとうございました。ただいま出た意見につきましては、これから校正の中で生かしていきたいと思います。以上で本日予定していた議題については終了となりますが、議題の2の(5)「その他」に関して事務局から何かありますか。

 

(5)その他

(事務局) 次回の会議の日程について説明

 

(委員長) ただいま事務局から、次回の会議日程について、11月13日~17日の週という提案がありました。具体的な日程については、今後調整させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

異議なし

 

(委員長) では、事務局には日程調整をお願いいたします。委員のみなさんも、日程調整にご協力をお願いいたします。その他何かございますか。

 

特になし

 

(委員長) それでは、最後になりますが、島田副委員長が9月30日付で教育委員会委員を任期満了で退任されます。これに伴いまして、羽村市史編さん委員会委員も退任されます。島田副委員長から、一言いただければと思います。

 

「島田哲一郎副委員長あいさつ」

 

(委員長) ありがとうございました。引き続き市史編さんにもご支援をいただければと思います。それでは、これで第7回羽村市史編さん委員会を終了いたします。どうもありがとうございました。

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