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    平成29年度第2回羽村市まち・ひと・しごと創生計画推進懇談会 会議録

    • [2018年3月28日]
    • ID:10938

    平成29年度第2回羽村市まち・ひと・しごと創生計画推進懇談会 会議録

    日時

    平成30年2月26日(月曜日)午後7時~午後9時00分

    会場

    市役所西庁舎3階庁議室

    出席者

    【委員】松本祐一、小林貴純、佐藤元信、山本哲也、関根ハンナ(5人)
    【事務局】企画政策課長、企画政策担当主査、企画政策担当主査

    欠席者

    勝山真澄

    議題

    1. 開会
    2. 議事
      (1)羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画事業の進捗状況について
    3. 意見交換
      (1)羽村市の地方創生(若い世代の流入の増加・流出の抑制)について
    4. その他

    傍聴者

    なし

    配布資料

    • 資料1 羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画事業等進捗状況

    • 資料2 羽村市の現状


    会議の内容

    • 議事
      (1)羽村市長期人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生計画事業の進捗状況について

    [はむら笑顔プロジェクト3 はむらで働こうプロジェクト]
    事務局より資料1について説明

    (佐藤委員)
    誘致企業へのメリットは。また、平成28年度実績の1社とはどのような会社か。

    (事務局)
    企業誘致に関する助成については、対象となる地域や業種などの要件を設け、固定資産税・都市計画税相当額を3年間、キャッシュバックする助成制度として運用している。
    また、平成28年度誘致企業は、ウィッグ等の製造業者である。

    (小林副会長)
    企業誘致活動について、どのようなマッチングを行っているのか。

    (事務局)
    羽村市の特徴でもある企業活動支援員が、日々、企業訪問で得る情報などを元に、連絡・調整を図り、マッチングを行っている。

    (松本会長)
    誘致企業の規模等に制限はあるか。

    (事務局)
    対象地域や業種などの各種要件を設けている。

    (関根委員)
    他市で同様の制度はあるか。

    (事務局)
    市では、職住近接の街づくりを目指し、企業誘致等の産業支援策や、各種規制等を実施することに取り組んできた経緯があり、引き続き、産業振興策の充実を図りながら、まちの発展に寄与していきたいと考えているため、近隣自治体と比較しても、充実した内容になっているものと認識している。

    (山本委員)
    事業終期はないのか。また、市外への売り込みはどのように実施しているのか。

    (事務局)
    3年サンセットを基本に制度の見直しを図りながら運営している現状である。
    また、市外へのPRについては、市公式サイトをはじめ、産業支援機関や金融機関などの関係機関と連携した形での周知に努めるとともに、未利用地の管理を行いながら、企業活動支援員の訪問時等にもマッチング活動を実施している。

    (松本会長)
    羽村市は他市と比較しても製造業が多いことから、企業立地の面で適している地域であることがわかる。関連して、中小企業向けの支援策や企業承継策についての取組みはどうか。

    (事務局)
    中小企業向けには、『ものづくり中小企業等立地継続助成金』や『ICT販路開拓事業助成金』などの細かな企業支援を実施している。このような制度も日々活動している企業活動支援員が、紹介するなど、継続したサポート体制も充実している。

    (佐藤委員)
    平成30年に事業承継税制が改正されることから、企業規模に関わらず相談件数は多い。特に西多摩地域には、創業50年以上の企業が数多くあり、さまざまな形で事業承継がなされているので、他地域と比較して創業件数は低いかもしれないが、企業の継続性があることが強みである。

    (松本会長)
    なぜこのような地域特性なのか。このような特性をもっとPRしてはどうか。

    (佐藤委員)
    羽村市は昭和30年代後半から積極的な企業誘致を進めてきたことで、発展してきた街の歴史があり、このような歴史が事業承継につながっていると考えている。

    (事務局)
    企業が継続的に安定して操業できる環境の整備も重要な要素であると捉えているので、企業活動支援員や産業支援機関とも情報共有や連携を図りながら、住宅との共存も含めた産業振興の充実を図っていく考えである。

    (松本会長)
    このような市の特徴をPRしていくことが非常に大切であり、行政だけに限らず、関係団体なども巻き込んだ横の連携を図りながら、PRに努めていくべきである。一方、市の特産品や名産品についての取組みはどうか。

    (事務局)
    市の特産品・名産品については、『新しい物を創出する方法』と『今あるものを掘り起こす方法』や、『姉妹都市との交流から創出していく』ことなども考えられることから、多くの関係機関と連携しながら、さまざまな方法を模索するとともに、「認定制度」なども視野に入れながら、関係機関と話をしている段階であり、引き続き、継続して検討していく。

    (小林副会長)
    羽村の名産と言えば、『水』であるため、羽~杜プロジェクトを活用して、桃やブドウなどの味付きの水を販売してはどうか。水の消費がなくなることはなく、一定量の消費も見込めることから、市内販売を基軸にしながら、PRしていくことも有効である。

    (関根委員)
    現在、販売されている水はむらと他社の商品を比較して、水はむらの方が安価であれば、もっと売れると思う。
    また、市特産の土産品がないことも市外へのPR不足につながっているのではないか。

    (小林副会長)
    水はむらの価格は100円がボーダーラインであると記憶しており、小売店等の協力なくして安価にしていくことは難しい。

    (事務局)
    委員ご指摘のとおり、羽村市にとって『水』は大きな地域資源であると捉えているので、市の最上位計画である長期総合計画においても、プロジェクトの1つに掲げ、注力して取り組んでいく事項としている。

    (小林副会長)
    『水』単体をPRすることは難しい。源流や天然水といった名称を聞けば、ブランドイメージも非常に強いため、味付きやキャッチコピーなどの特徴を持たせるような、差別化を図ったPRが必要である。

    (松本会長)
    委員もご存じのとおり、独自水道事業は、羽村市、昭島市、武蔵野市の3市と非常に特徴的な事業であり、羽村市をPRしていく上で『水』は欠かせないため、この『水』をどのように生かしていくのか、ストーリーや繋がりを大切にしてPRの強化に努めていく必要がある。
    また、市内のみで特産品を作るのではなく、姉妹都市と繋がりを持ちながら、名産品を作ることも特徴的な取組みになるので、いろいろな手法をさまざまな角度から検討していくことは、大変有意義である。


    [はむら笑顔プロジェクト4 はむらの魅力発信・知名度向上プロジェクト]
    事務局より資料1について説明

    (小林副会長)
    目標指標に掲げた地域ブランド調査順位をどのように捉えているのか。

    (事務局)
    地域ブランド調査は全国1000の自治体に対する調査であり、行政の認知度等を計る指標として活用している。このような指標に関連する具体的な事業としては、シティプロモーションの推進があり鋭意取り組んでいるが、市としても試行錯誤しながら、前に進めている段階にある。

    (松本会長)
    日経BP総研が運営するウェブサイト「新・公民連携最前線」において、全国の市および東京23区を対象に「子育てのしやすさ」について評価した「ヒト・モノ・カネで見る『自治体子育てランキング』」において、羽村市が総合2位になっている。このような成果とシティプロモーションの関わりを多く設けていくことは更なるPRになる。

    (事務局)
    このランキングは、「ヒト」(住民の評価)、「モノ」(幼稚園や保育所のキャパシティ面)、「カネ」(子ども1人当たりの子育て関連予算)の3つの観点で子育てのしやすさを評価し、それを合わせて総合ランキングを作成したもので、羽村市は総合2位、「モノ」軸では1位となっているので、ご指摘のとおり、このような結果についても、市を売り込む1つとして、活用していきたい。

    (小林副会長)
    子育てに関するランキングにおいて、福生市が上位に位置づけされていたと聞いたことがあるが、今回の結果は、子育てしやすい羽村市をPRできる良いチャンスである。

    (事務局)
    これまでにも、行政をランキング形式で調査結果を発表されているケースはさまざまなものがあり、羽村市については、評価や調査結果を広く周知するなどのPRツールとして活用するより、市政運営を他者が評価していただいているものとして、受け身の形での対応であったと思う。しかしながら、委員ご指摘のように、これから自治体が生き延びていくためには、このような調査結果なども有効的かつ効果的に活用していくことが必要であると捉えており、この度の結果についても市公式サイトに掲載するなどPRの一つとしている。

    (小林副会長)
    ランキング上位のものを集めていく手法や、ブービー賞のように下位のものを自虐的にPRする手法もあるので、羽村市の認知度を上げるためにも、今までにないような一皮むけたような新たなPR活動が必要である。

    (山本委員)
    青梅市では、地元商店街が土台となって取り組んでいる『アートフェスティバル』において刺激的な企画を実施することや、福生市は赤線や基地が持つイメージをヒップホップなどの手法を用いてPRしている。このように、多少『尖った』『ダーク』『グレー』のような事項が、人々をひきつけるように思う。そのような中で、羽村市においては、『にぎわい音楽祭』や『マミーショッピングセンターでのイベント』なども街のにぎわいの一助となっているので、市民・事業所・学生などの多様な方々と連携しながら、このような催事を大切に育てていく必要がある。

    (松本会長)
    街の持つ魅力は、良いところだけでなく、わい雑な部分もまた魅力となるものであり、街の認知度を上げる要素の一つでもある。現在、羽村市においては、子育てしやすいといった『暖かい』イメージを使ったシティプロモーションに取り組んでいるところではあるが、相対するような刺激的な部分をPRしていくことは、新たな手法であり、興味深い。

    (小林副会長)
    確かに、市のインスタグラムを見ても『暖かい』イメージを抱くが、インスタグラムが持つような刺激的なPRとは至っていない。商工会青年部を中心に実施している『激辛フェス』などは、地元農家との連携を視野に検討を行っているところであるが、飲食店で激辛メニューを出すなど、街に対する効果的な事業となっている。『激辛』といった一見、羽村市には関係のないような大きなワードではあるが、そのような観点を大切にして、刺激的なPR活動を行っていくべきである。特に近隣との差別化を図ることが必要であり、『自然』や『観光』などの一般的なものでなく、近隣自治体と比較対象にならないものを新たに創出していくべきである。

    (関根委員)
    SNSを活用した行政PRでは、市の良いイメージを広くPRしていることは理解できるが、刺激的な部分やダークな部分を露呈していくことも重要であるので、『裏アカウント』のようなSNSを立ち上げ、自由に意見やツイートができたり、フォトコンテストを実施するなどしていくと、別の角度からのPR効果が創出できる。

    (松本会長)
    何でも言っちゃうといったような『裏の顔』を持つ2面性をPR活動に取り入れていく手法は他に例がなく、裏アカウントや裏ツイッターなど、新たな広報手段になるのではないか。そのような市のわい雑とした一面にある魅力を活用していくことは、非常に興味深い提案であり、こうした手法は、表に『水』のような自信があるセールスポイントがないといけない訳で、シティプロモーションの新たな可能性を感じる。また、街のイメージの基本は『幸福』といった部分にあると思うが、羽村市においては、地域特性を活かした事業者をクローズアップする手法もある。街の顔を作りあげていく面からも、事業者との連携した取組みは、地域を双方向から発展に寄与できるように感じる。

    (小林副会長)
    会長の指摘のとおり、職住近接のまちづくりを基軸に発展してきた羽村市において、現在、商工会活動も活発で、その中でも表彰されているようなケースも出ているので、地域企業が連携・協力した広報活動が進むことは良い。

    (佐藤委員)
    『玉川兄弟』や『羽村堰』といった文化遺産も重要な要素である。

    (事務局)
    羽村市から切り離せないものは『水』であり、水をテーマに、宣言や応援団、水はむらなどの事業をプロジェクトとして展開していくことを計画しているので、市としても、最も重要なファクターであると捉えており、『玉川兄弟』や『羽村堰』などの文化遺産も『水』との関連があり重要な要素である。

    (松本会長)
    『水』単体でのPRとなると比較対象も多くなるので、『水』をキーワードとした観光・シティプロモーションへのつながりや、文化遺産や名産品などとのストーリーを大切にしたPRに努めていく一方で、裏アカウントなどの相対する事項を元に広報活動の充実を図ることは、非常に面白い企画である。現在の取組みは、日経BPなどの評価結果にもあるように、一定の評価もあることから、刺激的な広報活動への脱却もポイントとなる。そのようなことから、現在までの取組みは一定の評価に値とともに、別の角度からの更なる広報活動の充実が必要であることから、さまざまな方との連携・対話を図りながら、その手法の創出や既存事業のブラッシュアップに努めていくべきである。


     ・意見交換 
     (1)羽村市の地方創生(若い世代の流入の増加・流出の抑制)について

    (松本会長)
    資料2『羽村市の現状』にもあるように、市の地域経済循環分析図や宿泊者数を見ると、羽村市は製造業の街であり企業活動が盛んであることがわかるため、市の発展に大きく寄与してきた産業振興を大事にしていく必要がある。それでは、これまでの会議を踏まえ、委員からご意見やご感想等をいただきたい。

    (関根委員)
    本懇談会やはむら若者輝会議など、市政に参画する機会をいただき、若者世代の声を直に聞いていただけることは、個人的にも貴重な経験となった。羽村が更に良くなるためにも、真面目で優等生な意見のみに捉われず、さまざまな人が関わり、多少、ラフ感なども出しながら、情報発信していくと、羽村市がもっと輝く自治体になると思う。今回、委員の方々との意見交換や市の現状など多くの事を学べたことに感謝している。

    (佐藤委員)
    知名度が低いけれども、『住み続けたいと思う方が8割いる』とのアンケート結果もあったが、そういった部分に自信を持って、さまざまな事に取り組んでほしい。自虐的なPRができるのは、逆に自負できる部分があるからこそできるものだと話に出ていたが、その通りだと思うので、羽村市のアピールポイントに自信を持って、人口減少社会の克服に立ち向かってほしい。

    (山本委員)
    水、若者、インスタ映え、工業などの特徴的な部分を活かして、シンボリックなものが作れればいい。例えば、市内企業がはむりんのロボットを作って水を販売することや、駅前に未来の湧水などがあったら面白い。各自治体は特徴を活かした取組みがなされているので、市の特徴を前面に出したユニークな取組みに期待したい。

    (小林副会長)
    数値から『はむら』を見るということはあまりなかったが、特徴的に使えそうな数値を積極的にPRしていくような、もっと攻めて行く姿勢でのPRができればよい。羽村市の持つイメージに『暖かい』ものがあることは承知をしており、これまで刺激的なPRは控えていた分、伸びシロはいっぱいあると思うので、多少の反発等もあるかもしれないが、チャレンジしていくことが重要であり、必要である。この会議も何のために行っているのかという意味をしっかり捉えて、裏アカウントなど簡単に経費をかけなくてもできることもあると思うので、積極的に取り組んでいただきたい。チャレンジする事を大切に斬新な『羽村市』を見出していって欲しい。

    (松本会長)
    創生計画の推進と言うことをテーマとすると、通常は計画の推進に関わる部分が主になることが多くなるにも関わらず、今後の取り組みとしてやっていくべき事などのアイディアがたくさん出た良き会議となった。この計画は策定から早2年以上が過ぎ、さまざまな取組みが推進されているが、その一つであるシティプロモーションとしては、市の魅力を発信していく基礎となる『守りの施策』はある程度実施されてきているように感じているので、ここからは少し『攻めていくべき時代』に突入してきているのではないか。また、そういう中に『はむら若者輝会議』などの若者が関わっていく事業が展開できていることにより、攻めていくための土壌を今後作っていくことができれば、市としての応援策としても相乗効果があって良い。今後も、この計画の推進をしっかりと見届けていきたい。


     ・その他

    特になし

    (午後9時00分終了)