日時
平成22年11月19日(金) 午後1時00分~午後2時10分
会場
羽村市生涯学習センターゆとろぎ 特別会議室
出席者
委員 白井裕泰、坂上洋之、和田哲、持田友宏、坂詰智美、金子淳
事務局 教育部生涯学習課長 石田武尚 同生涯学習係長 宮沢賢臣
欠席者
櫻沢一昭
議題
傍聴者
なし
配布資料
会議の内容
開会
(事務局) これより、平成22年度第3回羽村市文化財保護審議会を始めます。最初に、生涯学習課長からあいさつを申し上げます。
あいさつ
(生涯学習課長) 本日は、お忙しいところご参集いただきまして、大変ありがとうございました。ゆとろぎでは、文化祭が終了し、先週は青少年・子どもフェスティバルが実施されて、一段落ついたところです。
会議終了後には、日の出町の管外視察も予定されており、長い時間になりますが、よろしくお願いいたします。
(事務局) 続いて、会長からごあいさつをお願いします。
(会長) 今日は、日の出町の視察を控えて、効率よく会議を進めていきたい。日の出町の取り組みを、是非羽村市でも参考にしたいと思う。よろしくお願いします。
(事務局) それでは、本日の会議の進行について会長にお願いします。
1.平成22年度第2回羽村市文化財保護審議会会議要旨の確認について
(会長) それでは、次第に基づき、会議を進めさせていただきます。最初に、平成22年度第2回羽村市文化財保護審議会会議要旨について、事務局よりお願いします。
(事務局) 会議開催通知ともにお送りしていますが、何かありましたら事務局までお願いします。
(会長) 何か気がついた点などはありますか。
(委員) 特にありません。
(会長) 訂正無しでよろしいでしょうか。
(各委員) 了解。
(会長) では、前回の会議要旨の確認については、訂正無しということでお願いします。
2.史跡「玉川上水」の軽微な現状変更について
(会長) 次に「史跡「玉川上水」の軽微な現状変更について」を議題とします。事務局からお願いします。
(事務局) -資料に基づき説明-
(会長) 何か質問はありますか。
(委員) 他の3本の横断管の色は何色か。
(事務局) 従前と同系色の茶色である。
(委員) 許可に条件をつけて構わないのか。
(事務局) 実際の許可の際に参考とさせていただく。
(委員) 現状の色は何色か。
(事務局) 水道局所管の横断管はシルバー系である。
(委員) やはり、同系色か茶系がいいと思う。
(会長) では、文化財保護審議会の、要望に近い条件として、茶系で塗り替えていただきたいという意見をつけさせていただきたい。
(事務局) 審議会の意見を尊重して、許可の条件をつけたい。
3.文化財説明板の改修について
(会長) 次に「文化財説明板の改修について」を議題とします。事務局からの説明をお願いします。
(事務局) -原稿案を朗読-
(会長) 最初に「伝三田雅楽之助平将定等の墓」から検討したいと思いますが、何かご意見はありますか。
(委員) これまでの意見が集約されており、これでいいのではないかと思う。
(会長) 石造物がご専門の持田委員はどうか。
(委員) 特に事実関係に齟齬はない。この程度の表現で仕方ないと思う。
(委員) 言い伝えとしての「伝」についても、それとなく触れられており、これでよろしいのではないか。
(会長) では、この件については、これで完成とします。つぎに、「こうや地蔵」について何かありますか。
(委員) ルビについて、何か基準はあるのか。
(委員) 特に基準はないと思うが、一般の人が読みにくいなと思われる漢字には付けている。
(委員) では、「造立(ぞうりゅう)」「安穏(あんのん)」「癸丑(みずのとうし)」「邑(むら)」などは必要だと思う。
(委員) 確かに十干十二支は難しい。年を表すことだとわからない人もいるだろう。
(事務局) 「天保十二」に西暦を付けるのを失念した。
(委員) 天保12年は西暦1841年だ。
(委員) 最後の行の「石造物」とは、何を指しているのか。
(事務局) 何かの碑か手水鉢のようなものだったと思う。
(委員) 「石造物」ではなく、ちゃんと名称を入れたほうがいい。
(会長) では、後ほど現地で確認しましょう。その他に何かありますか。
(委員) 屋号の「紺屋」はもともと「こうや」の表記だから、「こうや(紺屋)」のほうがいいのではないか。民俗では屋号は仮名で表記するようだ。
(委員) 確かに、逆の方が理解しやすい。
(事務局) 屋号は話し言葉だから、文字にするとこうですよという意味では漢字の方が後に( )の方がわかりやすいと思う。
(会長) では、屋号の表記を入れ替えて、ルビを追加して、最後の「石造物」は後で確認するということでよろしいでしょうか。
(各委員) -了承-
(後刻、「こうや地蔵」の現地を確認した結果、原稿最後の一段落は、「こうや地蔵」本体を説明したものではなく、付近の石造物の来歴も不明なため、全文削除することとなった)
4.その他
(会長) 次にその他ですが、事務局から何かありますか。
(事務局) 先般、平成22年度地域文化功労者表彰の表彰がありました。羽村市から、羽村の祭ばやし保存連合会顧問の羽村康次郎氏が授賞されました。11月9日に文部科学省にて授賞式があり、課長が随行してまいりました。東京都からは羽村氏を含めて3名の授賞がありました。うち一人は、坂詰委員のご尊父、坂詰秀一先生(元立正大学学長)で、東京都文化財保護審議会委員などを務められ、羽村市でも、区画整理事業での環境影響評価書案の作成の折には大変お世話になった先生です。もうお一方は、八王子市の芸術関係の方でした。羽村市では、文化財関係では平成5年度の平岡昌一会長以来二人目になります。祝賀会の予定もありますので、委員の皆さんにもご案内状を送付させていただきます。
(会長) 羽村にとって大変喜ばしいことです。この件は報告ということでよろしいでしょうか。
では次にありますか。
(事務局) 前回の会議以降、周知の埋蔵文化財包蔵地内での開発事業に伴う立会調査を2件実施しました。1件は、天王台遺跡の周知範囲で、交番の向かい側付近です。建売住宅2棟の建設ということで、基礎工事時に立会いをしましたが、掘削は30cm程度で、縄文時代の包含層までは達していませんでしたので、特に問題はないと判断させていただきました。もう1件は、No.11遺跡周知範囲内で、新奥多摩街道沿いの場所です。こちらも建売1棟の建築で、掘削面は包含層まで及ばなかったので、問題なしとしました。以上です。
(会長) 2件の立会調査の報告でしたが、何かご質問はありますか。
(委員) 今は、基礎もあまり深く掘ることはなく、立会調査で遺構や遺物が確認されることは少なくなってきている。下水管埋設などの方が深く掘って、そのときの方が立会いが必要ではないかと思う。
(事務局) 担当としては、円滑化通知に基づいて粛々と対応している。
(会長) それでは、この件もこれでよろしいか。
では、私から1件。今、事務局に羽村市内の指定文化財一覧表を配布していただいたが、ここ数年は市指定文化財の指定がない。事務局として、今後の予定などはどうなっているのか。
(事務局) 現在、すぐに指定の手続きに入れるような文化財はありません。ただ、小作の宝篋印塔は、詳細な実測を予定しており、その結果により指定候補の筆頭であると考えています。その他、所有者・管理者の意向が前提となりますが、指定候補として考えている物件はあります。さしあたっては、宝篋印塔の指定準備を進めていきたいと考えています。
(会長) 来年度には指定できるように準備を進めてください。
他に何かありますか。なければ次回の日程について決めたい。
(事務局) 年間の会議開催予定は4回で、今回が第3回となりますので、今年度はあと1回の会議を予定しています。例年ですと、3月議会が終了したあたりで開催しており、今年度もそのようなスケジュールを考えています。
(会長) 3月ということですが、委員の皆さんはいかがでしょうか。
-各委員日程調整-
(会長) では、現在のところ3月25日(金)午後2時からとしたい。皆さんのご予定をお願いします。
他になければ、このあと日の出町に伺う予定なので、本日の会議はこれで終了としたい。
-「こうや地蔵」の石造物を確認後、日の出町へ出発-