日野自動車(株)羽村工場の廃熱を活用する実証実験がスタート!
[2019年8月1日]
[2019年8月1日]
▲ 日野自動車(株)羽村工場
▲ 羽村市スイミングセンター
工場などから出る100℃程度の廃熱は、これまで大部分が未利用のまま放出されていたことから、その有効活用が求められてきました。また、電気と熱を同時に供給するコージェネレーションシステム(CGS)は省エネルギー技術として期待されていますが、熱利用の需要が少なく余剰の熱エネルギーが発生していると言われています。
この蓄熱システムでは、これらの100℃程度の廃熱やCGS設備からの熱を活用することができます。
▲ 蓄熱材(ハスクレイ)
空気中の水分を凝縮して熱を発生させる性質があります。
第8回羽村市環境フェスティバルにも出展しました。
ここがスゴイ1:熱エネルギーを直接供給できるので、温水プールなどボイラーの燃料費が削減できます。
ここがスゴイ2:スイミングセンターの除湿にも活用できます!
ここがスゴイ3:これまで利用が難しかった、工場から出る100℃程度の廃熱が利用できます。
この蓄熱システムは、ハスクレイの詰まった「蓄熱槽」を乾燥状態で維持すれば熱のロスが発生しないことと、熱源から利用先まで、蓄熱媒体をトレーラーなどでオフライン輸送することで、パイプラインをつなぐ方法よりも設備コストが安く、地下埋設物などの制限を受けないなどの利点があります。
また、熱エネルギーを受け取る側のスイミングセンターとしても、温水プールのボイラーなどに使う燃料費が削減されます。加えて、センター内の除湿にも活用できるなど大きなメリットがあります。この実証試験は季節ごとのデータを取得しながら令和2年2月まで実施する予定です。
蓄熱システムは今後、地方自治体の汚泥・ごみ焼却場廃熱、工場廃熱などの広域熱利用システムとしての活用が期待できます。加えて、工場などで発生する低温未利用廃熱を、除湿・暖房・乾燥工程などに適用するシステムとしても展開が期待できます。
開庁時間:午前8時30分から午後5時15分(祝日および年末年始を除く、土・日曜日は一部窓口のみ)