狂犬病ってどんな病気?


狂犬病は恐ろしい!

狂犬病とは、狂犬病ウイルス (Rabies virus 、ラブドウイルス科リッサウイルス属)により引き起こされる感染症で、人間を含めたすべての哺乳類に感染する恐ろしい病気です。狂犬病ウイルスの主な感染経路は、感染した哺乳類の唾液を経由して傷口などから侵入するものです。人から人への感染は、狂犬病患者の臓器移植による感染の報告がありますが、輸血感染は報告されていません。 狂犬病ウイルスが体内に入ると、エンドソームを経由して神経細胞の細胞質に入り込みその中で増殖し、細胞質にネグリ小体と呼ばれる特有の封入体が形成され、末梢神経を介して脳神経に達した後に狂犬病を発症します。脳神経から離れた部位に感染するほど、潜伏期間が長くなりますが、通常潜伏期間は犬で1週間から1年4カ月程、人で10日から数年(平均1〜3カ月程)です。

狂犬病を発症した場合、実験的処置法であるミルウォーキー・プロトコル以外の回復例はなく、ほぼ100%死亡します。(ミルウォーキー・プロトコルによる回復例も世界数例であり、ほとんどの患者は亡くなっています)

このため、発症前の狂犬病ワクチン投与が最も効果的な治療法です。

日本では昭和32年を最後に国内感染による狂犬病の発生はありませんが、世界的には現在も年間5万人以上が狂犬病により死亡しており、このうちアジア地域は年間3万人以上が亡くなっている、世界で最も狂犬病による死亡が多い地域です。

物流の発達している現在では、日本に狂犬病が持ち込まれ、国内発生してもおかしくない状況です。


人の症状
潜伏期間は10日から数年、通常は1か月〜3か月程度です。
発症すると、強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首(頚部)の筋肉がけいれんする恐水症、風でも同様にけいれんする恐風症、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんなどの神経症状が起こります。
その後、呼吸障害等の症状を示し、死亡します。


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