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あしあと

    実は先進的だった羽村の教育!小学1年生から始める英語教育

    • 初版公開日:[2023年09月22日]
    • ID:17832

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    こちらは平成30年3月に掲載した記事です。

    小暮 祐子(市民記者:こぐれちゃん)

    6年2組の英語の授業の様子

    羽村市の英語教育が、独自的で先進的なものであることをご存知でしょうか?
    なんでも茨城県笠間市など他県からの視察や、NHK首都圏ネットワーク、読売新聞など、メディアの取材も多数受けているのだとか!暮らしの中で意外と知られていない地域の教育事情。羽村市と他の自治体の違いはどんなところか?英語教育の先進的な特徴についてご紹介します!

    全ての小学校で1年生から英語の授業

    羽村市には小学校が7校あって、同じカリキュラムで英語教育を進めています。

    小中一貫教育のため中学生までの9年間に三つの段階を位置づけ、小学校1から4年生を「前期」、小学校5年生から中学校1年生を「中期」、中学校2・3年生を「後期」とし、子どもたちは継続して英語を学んでいきます。

    外国語活動は、全国的に小学校5年生からで、平成32年(2020年)には3年生からとなりますが、羽村市では1年生で既に年間12時間の授業に取り組んでおり、このような変化にも柔軟に対応していける基礎が築き上げられています。

    ALT(Assistant Language Teacher)の直接雇用

    英語教育の現場では、授業をサポートする外国語指導助手、ALT(Assistant Language Teacher)の存在も、とても大切です。

    羽村市では、横田基地などに住んでいるネイティブの外国人を、しっかり面接し、直接雇用しているので、打ち合わせの時間の確保や教員とのやりとりが、比較的柔軟にできます。さらに、英語コーディネーターが羽村市の教育について研修を行い、理解を高めたうえで歌やダンスの練習をするため、子どもたちに合わせた授業ができています。

    実際にALTが授業を行う様子を見学してきました。

    ALT授業の様子
    子どもとALT

    みなさん、英語の発音がゆっくり・はっきりしていて、子どもたちもきちんと聞き取れていました。リアクションも大きく、表情豊か、微笑みかけながら子どもたちの発言を待っている様子なども見られました。ALTの質の良さがうかがえました。

    実は、ALTを直接雇用しているのは珍しく、他の自治体は業務委託をしているケースがほとんどで、どんな人が来るのかわからないそうなんです。

    羽村市の英語教育といえばこの人!

    そしてキーマンとなるのが英語コーディネーターです。

    小学校では、担任教員がしっかり授業をすることに価値を置いています。そのため、英語コーディネーターが教員とALTに研修を行い、カリキュラムや教材を整えたり、指導力向上のための相談役を担ったりしています。

    羽村市の英語教育を創り上げるために欠かせない存在といえます。

    この英語コーディネーターの中心的な存在が、羽村市外国語活動アドバイザーである秋田裕子さんです。

    秋田裕子さん

    秋田さんは平成14年から、羽村市栄小学校で子どもたちに英語を教え始めました。
    当時、栄小学校のPTAだった秋田さんに英語の得意な一市民として声がかかり、体育館に1・2年生を集めて、音楽が得意な先生と一緒にギター弾きながら歌たったりしたことが最初とか。

    平成19年には初代「英語コーディネーター」となり、今日まで支えています。

    羽村市の英語教育の推しは、やはり「ALTの直接雇用」と言う秋田さん。

    「ALTの直接雇用の、何がいいって羽村の教育を理解してやってくれることももちろんなんですが、市の行事にも顔を出してくれることですね。『子どもフェスティバル』には必ずブースを出して、ゲームとかで楽しませてくれて、ご両親や市民の方に『あぁ羽村のALTってこういう人達なんだ』ってわかってもらえる機会になるのはいいことですね。それと、『ALTとの交流会』には、1つのクラスに5・6人のALTが来ます。『自分は、英語が得意じゃない』って思っている子も、実際に英語を使ってみて通じるというその嬉しさとか実感を得ることで、前向きになって『僕にもできた!』っていう肯定感につながるんです」

    生涯学習としての英語、コミュニケーション能力、グローバル社会へ

    「羽村の英語教育では、自分の頭で考えて、英語を使って表現することや、英語で表現できないのであれば、体を使って表現する力を求めています。表面的な英語力ではなく、伝え合う喜びを感じて、自分の意見を相手に伝える力を育てたいわけですよね。学問として勉強した力だけでは、これからのグローバル社会では羽ばたいていかれない。その基礎となるところの、人と接するコミュニケーション能力を育てること、それが結局は生涯学習の英語にも繋がるといいな、と思いますね」と秋田さんは言います。

    授業で使用してい教材の一例

    小中学校の教員、ALT、英語コーディネーター、教育委員会が連携をとりカリキュラムや教材の整備を繰り返し行うことで、英語教育の体制を整え前進してきた羽村市。そのため、中学校にあがった子どもたちは、英語の授業に対し意欲的でコミュニケーションがうまく取れていると現場教員は言います。


    グローバル化・多様化していく社会の中で、羽村市の子どもたちの活躍が期待されます。

    INFORMATION

    羽村市の英語教育の様子は、動画として「羽村市公式PRサイト『特色ある学校教育』」に掲載しています!
    ぜひチェックしてみてください。

    1年生から取り組む英語教育「特集 羽村の英語教育(テレビはむら)」

    秋田さんの羽村市おすすめポイント

    La Bettola 1965(イタリアンレストラン)

    ローストビーフ

    住所 羽村市栄町1-2-14ビルゆず105
    営業時間 11時30分から午後2時30分、午後5時30分ら午後10時30分
    定休日 火曜日
    連絡先 042-511-6951

    La Bettola 1965のウェブサイト(別ウインドウで開く)


    おすすめ理由
    のんびりランチを楽しみたい方は、前菜付きサラダのプレート、デザート、コーヒー紅茶のついてくるランチセットをぜひ。ローストビーフがおすすめです。おいしい食事と読書を楽しむもよし、マスターと軽いおしゃべりを楽しむもよし。

    関連情報

    インフォメーション

    こぐれちゃんイメージ画像

    小暮 祐子(こぐれちゃん) 1995年生まれのはむらぐらし歴15年。 楽しいときも苦しいときも地元羽村で一緒に、これまでもこれからも。 記者という活動に興味を持ち、市民記者となりました。保育・教育分野に興味を持っています。

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