創作を通じて自信を育てる!?子どもたちの個性に寄り添う 「こども絵画教室ポッケ」 ~My startup in はむら④~
- [2025年3月21日]
- ID:19482
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こちらは令和7年3月に掲載した記事です。教室について詳しく知りたい方は、最新の情報をご確認ください。

伊藤 大(市民記者:だいさん)
「こども絵画教室ポッケ」の川島さん
みなさん、子どもの習いごとというと何を思い浮かべるでしょうか?
サッカーや水泳などのスポーツ。ダンスや楽器などの芸術。英会話や学習塾といった、学びなどさまざまなものを思い浮かべることでしょう。
習いごとを通じて、子どもに豊かな人生のための気づきを得てもらいたい、そう考える親御さんも多いのではないでしょうか。
今回紹介するのは、「こども絵画教室ポッケ」を営む川島さん。
子どもたちにどんな体験をしてもらいたいのか?その思いをうかがいました。

「こども絵画教室ポッケ」ってどんなところ?
川島さん 毎月最初の週は工作をやってもらっています。あとの3回は私が設定したテーマで絵画を描いてもらっています。
だい どんな画材を使いことが多いですか?
川島さん 基本的には水彩ですが、鉛筆デッサンや木版画、アクリルでキャンバスに描くなんてこともやってもらっています。他に最近は絵画・工作教室とは別にデジタルアートの教室もやっています。
だい いろいろな画材の使い方を学ぶことができそうですね!デジタルアートを選ぶのはどんな生徒さんですか?
川島さん 一般的な画材を苦手に感じていて、それが表現することのハードルになっているような子には向いていますね。それでいろいろな表現を学んだ子が刺繍とか別の表現に興味を持って移っていくこともありますよ。
だい 特定の手段にこだわらずに、その子がのびのびと表現できる手段で教えているのですね!テーマは先生が決めるのでしょうか?
川島さん はい。ただ、公募展の相談や特定のテーマで描きたいというリクエストがあれば、それで描いてもらって指導します。あと、夏休みには子どもが自分で作りたいものを決めて作品を制作することもあります。たとえばバッグやぬいぐるみなどですね。
だい 生徒さんの中には、なかなか自分でテーマを決められない子もいるのではないですか?
川島さん そういうお子さんには、その子の好きなことをヒントにしてテーマを考えてもらっています。たとえばドラゴンが好きな男の子には、「そういう生き物が住んでいるのはどんな場所かな」とか、そういった投げかけをきっかけに考えてもらうようにしています。
だい その子の「好き」がテーマを決める手がかりになるんですね!
川島さん 私が描き方を決めるのではなく、本当に自由にやってもらっています。
発想のヒントになる本がいっぱい!

教室をはじめたきっかけは?
だい 絵画教室をはじめたきっかけはどんなものだったのでしょうか?
川島さん 7年くらい前から子育ての合間を見て、イベントを中心にワークショップの活動をしていました。そのうちに、「ご自宅でもワークショップやっていないんですか?」というお声をいただくようになり、今の形で教室をはじめました。
だい 最初はイベントでの活動だったのですね。ワークショップをやろうと思ったのはどうしてですか?
川島さん 実は、私は絵が好きで油絵科で学んだということもあって、うちの子に絵を描く環境がほしいと思ったのがきっかけです(笑)うちの子と1対1で教えるよりは、他の子たちと一緒に描ける環境のほうがいいなと考え、ワークショップをはじめました。
だい なるほど!お子さんは今も絵を描いているんですか?
川島さん 学校でデザインを学びながら、絵を続けてます。依頼をもらって描くこともあるみたいですよ。

子どもたちへの思い
だい 絵画教室で子どもたちにどんな経験をしてもらいたいと考えていますか?
川島さん やっぱり、やりきることやそれを通じて得られる達成感を学び取ってほしいですね。あと、「こういうことができるようになった」という体験ですね。それが自信につながっていくんだと思います。
だい 確かに!その自信が子どもたちの人生の支えになっていくかもしれませんね。子どもたちにやりきる達成感を味わってもらうために工夫していることはありますか?
川島さん たとえば、自画像を他の子と比較してうまく描けてないと思って自信をなくしちゃってるお子さんの場合は、「右目だけ頑張って描いてみようか」というふうに、一部だけ頑張って描いてもらう。そうすると上手に描けるようになるんですよ。そうしたら「今度は左目だけ頑張ってみよう」って、少しずつ積み上げてやってもらったりします。
だい 小さな成功体験を積み上げてもらうような指導が、やりきることや自信を得ることにつながるんですね。
川島さん そうなんです。そうやって、子どもたちに1つでも多く「得意」を見つけてもらって自信を持ってもらえるといいなと思っています。
だい 絵画・工作コースは小学6年生までが対象とのことですが、ここを「卒業」した子たちとの関わりはありますか?
川島さん 自分が描いた作品のアドバイスをもらいに来る子もいますし、ただ、ふらっと遊びに来る子もいますよ。その子たちにとってのサードプレイスのように感じてもらっているのかもしれませんね。
だい それは素晴らしい!ポッケさんが絵画教室の枠を超えてこの地域の交流の場になっているのかもしれませんね。そういった子どもたちが、これからも地域を愛し、お互いに支え合いながら過ごしていけるとよいですね。
子どもたちの作品が飾られていました

「習いごと」から得られる経験
今回お話をうかがって感じたのは、子どもたちがいろいろな「得意」を身につけ、それによって得た自信を人生の支えにしてほしいという、川島さんの思いでした。
習いごとというと、特に子どもの歳が上がるほど、実利的なものを指向してしまうかもしれません。
もちろん、それもよいのですが、一見役に立たない習いごとでも、それを通じて心が豊かになったり、自己表現できたり、何より「得意」が増えてそれが自信につながるならば、それはその子の人生をしあわせにするでしょう。そしてまた、大人である私たちにも、同じことがいえるのかもしれません。
みなさんも、まだ見ぬ「得意」を探しに行きませんか?

こども絵画教室ポッケ 基本情報


所在地
羽村市神明台2-5-66

レッスン開講時間
絵画工作コース:毎週月曜から金曜
幼稚園クラス 午後2時30分から4時
小学生クラス 午後4時から5時30分
デジタルアートクラス:月金 午後6時から7時/土 午前10時から11時

ホームページ
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連絡先
042-578-0907

川島さんの羽村市おすすめポイント

S&Dスポーツパーク富士見(富士見公園)
季節によって変化する景色が楽しめるのでおすすめです。
休日はテニスの練習をしている方を見て活力をいただいてます!
インフォメーション

伊藤 大(だいさん) 1971年生まれ。ランニングとロードバイクを愛する1児の父。普段会えない人に会いたくて市民記者に応募しました。いつか、スポーツや趣味を通じて市民同士がつながるきっかけとなる記事を書いていけたらと思っています。