令和2年度の水道事業会計予算については、「水道ビジョン後期計画」において予定した水道管路の耐震化および水道施設の改修等を計画的かつ効率的に実施し、将来にわたって良質で安全な水道水の安定供給をしていくための予算編成としました。
収益的収支（事業の管理・運営に関する収入支出）
- 収益的収入は、前年度と比較して905万円（0.8％）減の11億2,847万円を計上しました。主な収入である給水収益は、使用水量が減少傾向にあることから、令和元年度の決算見込みを基に、前年度と比較して756万円（0.7％）減の10億1,371万円を計上しました。
- 収益的支出は、前年度と比較して978万円（1.0％）増の9億6,299万円を計上しました。営業費用のうち、原水及び浄水費は、第2水源取水ポンプおよび浄水場送水ポンプの修繕実施などに伴い増額し、配水及び給水費は、第2配水場低区配水塔の耐震診断業務委託の実施などに伴い増額しました。
- 営業外費用のうち、支払利息及び企業債取扱諸費は、企業債残高の減少に伴い支払利息が減少することから、前年度と比較して820万円（12.9％）減の5,541万円を計上しました。
- 令和2年度における純利益は、1億3,366万円を見込んでいます。
用語の説明
人件費・・・職員の給料など受水費・・・東京都から臨時に水の供給を受ける経費動力費・・・水源から水を汲み上げるためなどの電気代修繕費・・・水道管等の修理費委託料・・・水道料金等徴収業務包括的第三者委託・水道施設等運転管理業務委託などの委託料支払利息・・・借金の利息 減価償却費・・・固定資産価値減耗にかかる費用
資本的収支（施設の建設・改良などに関する収入支出）
- 資本的収入は、前年度と比較して4,997万円（30.0％）増の2億1,663万円を計上しました。資本的収入の内訳は、水道管路の耐震化工事の財源とするための企業債および羽村駅西口土地区画整理事業に伴う配水管布設替工事に係る負担金となっています。
- 資本的支出は、前年度と比較して777万円（1.1％）増の6億9,298万円を計上しました。建設改良費のうち配水管布設費は、2億6,153万円を計上し、硬質塩化ビニール管からダクタイル鋳鉄管への管種替工事および羽村駅西口土地区画整理事業に伴う配水管布設替工事などを実施するものです。施設改良費は、7,911万円を計上し、安全で良質な水道水の安定供給のため、送水管路耐震化基本設計支援業務委託、遠方監視制御システム更新工事、浄水場電気室直流電源盤バッテリー取替工事を実施するものです。なお、遠方監視制御システム更新工事については、債務負担行為を設定し、令和2年度から4年度までの3か年で総額3億9,550万円を見込み、令和2年度は前払金7,000万円の支出を予定しています。
- 企業債償還金は、前年度と比較して2,733万円（7.5％）減の3億3,557万円を計上しました。
- 資本的収支における財源不足額4億7,635万円は、損益勘定留保資金、減債積立金、消費税資本的収支調整額で補てんすることとしています。
