令和3年度の水道事業会計予算については、「水道ビジョン後期計画」において予定した水道管路の耐震化および水道施設の改修等を計画的かつ効率的に実施し、将来にわたって良質で安全な水道水の安定供給をしていくための予算編成としました。
収益的収支（事業の管理・運営に関する収入支出）
- 収益的収入は、前年度と比較して969万円（0.9％）減の11億1,878万円を計上しました。
- 主な収入である給水収益は、使用水量が減少傾向にあることから、令和2年度の決算見込みを基に、前年度と比較して1,044万円（1.0％）減の10億328万円を計上しました。
- 収益的支出は、前年度と比較して9,569万円（9.9％）減の8億6,731万円を計上しました。
- 営業費用うち、配水及び給水費は、機械及び装置修繕の減などに伴い減額とし、総係費は、水道料金等徴収業務包括的第三者委託の契約更新などに伴い増額としました。また、減価償却費は、平成15年度に整備した膜ろ過施設内の各設備の償却が完了することから、前年度と比較して5,914万円（19.6％）減の2億4,281万円を計上しました。
- 営業外費用のうち、支払利息及び企業債取扱諸費は、企業債残高の減少に伴い支払利息が減少することから、前年度と比較して852万円（15.4％）減の4,689万円を計上しました。
- 令和3年度における純利益は、1億9,759万円を見込んでいます。
用語の説明
人件費・・・職員の給料など受水費・・・東京都から臨時に水の供給を受ける経費動力費・・・水源から水を汲み上げるためなどの電気代修繕費・・・水道管等の修理費委託料・・・水道料金等徴収業務包括的第三者委託・水道施設等運転管理業務委託などの委託料支払利息・・・借金の利息 減価償却費・・・固定資産価値減耗にかかる費用
資本的収支（施設の建設・改良などに関する収入支出）
- 資本的収入は、前年度と比較して1億7,315万円（79.9％）増の3億8,978万円を計上しました。
- 資本的収入の内訳は、建設改良費の財源とするための企業債および羽村駅西口土地区画整理事業に伴う配水管布設替工事等に係る負担金となっています。このうち企業債については、水道管路の耐震化工事の財源とするほか、遠方監視制御システム更新工事の財源としても活用することから、前年度と比較して1億6,600万円（83.0％）増の3億6,600万円を計上しました。
- 資本的支出は、前年度と比較して2億3,064万円（33.3％）増の9億2,362万円を計上しました。
- 建設改良費のうち配水管布設費は、2億7,876万円を計上し、硬質塩化ビニール管からダクタイル鋳鉄管への管種替工事および羽村駅西口土地区画整理事業に伴う配水管布設替工事などを実施するものです。施設改良費は、2億9,020万円を計上し、安全で良質な水道水の安定供給のため、遠方監視制御システム更新工事、第1配水場配水電磁流量計更新工事、第2水源4号取水ポンプ更新工事などを実施するものです。このうち遠方監視制御システム更新工事については、債務負担行為により、令和3年度および4年度の2か年で総額3億8,500万円を設定し、令和3年度は2億6,999万円の支出を予定しています。
- 企業債償還金は、前年度と比較して1,193万円（3.6％）減の3億2,364万円を計上しました。
- 資本的収支における財源不足額5億3,384万円は、損益勘定留保資金、減債積立金、消費税資本的収支調整額で補てんすることとしています。
