1 開会 2 会長挨拶 3 議題
(1)第5回審議会会議録の確認について
(会長) 第5回羽村市廃棄物減量等推進審議会会議録については、事前にお配りしていたが、内容について何か意見があるか。
(意見なし)
(会長) 会議録について事務局案のとおりでよろしいか。
(異議なし)
(会長) では、第5回羽村市廃棄物減量等推進審議会会議録について、事務局案のとおりとする。
(2)羽村市一般廃棄物処理基本計画の答申案について
(会長) 前回11ページの基本目標までで終わっている。12ページ10「実施計画」の(1)「ごみ減量とリサイクル意識の高揚」から始める。意見はあるか。
(委員) ペットボトルの戸別収集について、どの程度実施してから成果を確認するのか。いつから導入するか。
(事務局) 分別種類の見直しについては、この計画の中で回収方法、回数、組み合わせ等の案をいただき、19年度から実施していきたいと考えている。
(委員) 以前の審議会で、硬質プラスチックを分別する話が出ていた。現在実施している市では、どのくらい経費が掛かっているか。
(事務局) 現在すでに、硬質プラスチックと金属の分別は行政として実施しているため、リサイクルルート等は確立されている。市民の皆さんに分別していただくことで、行政で分別している人件費が省けることになり、その分を収集経費に充てることができるので、経費は今と変わらない。
(委員) 硬質プラスチックについて、一般家庭で理解できるか疑問である。また、金属にもさまざまな種類がある。分別してもらうためには、品名を明確に示すことが必要である。
(委員) 市民に分別してもらうことに賛成である。 ごみの分別に限らず、暮らしやすい市にするためには、近くに住む人同士が助け合いながら生活していくという方向性を持っていた方がいい。容器包装プラスチック以外の燃やせないごみは、どうしたら減らせるかという関心は皆にあるので、市民に説明をすれば分別は進むと思う。
(委員) 賛成である。硬質プラスチックには少し大きめの物もあるので、それが分別できれば指定袋に入れるものが少なくなりよいと思う。排出する機会も多くはないので、負担も少ないと思う。
(委員) 各町内会にいる、廃棄物減量等推進員の機能をもっと生かしてはどうか。新たにプラスチック等を分けるのは大変かと思うが、ぜひ実施して、市民の減量する意識につなげてほしい。
(委員) 分別には賛成である。廃棄物減量等推進員だけに任せるのではなく、町内会ぐるみであたるのがよいと思う。
(委員) 分別のために近隣や町内会で取り組むというが、継続できるか疑問である。分別品目が増えれば収集車が回ってくる数が増えてしまう。 リサイクルセンターできちんと分別しリサイクルされているのであれば、その手間が行政から市民にいくだけのことで、資源化がより進むということでもない。現状のままでよいと思う。
(委員) 分別した分が無料になるのはよいが、分別できていない部分を見る者がいなくなるのは大丈夫なのか。結局その部分の分別を行政がするようになれば、費用がかかるのではないか。
(委員) このことについて、専門的な知識のある事務局の見解はどうか。
(事務局) 近隣の市では、羽村市の15分別に硬質プラスチックと金属を加えた17分別が主流になっている。平成12年度に15分別にしたのは全国的にみても進んだ分別であったが、現在は遅れを取っている状況である。
(委員) 現在遅れをとっているということでもあり、いずれやらなければならないのであれば、できるところからやっていけばよいと思う。費用については変わらないということでもあり、洗って分けるということではないのでできるのではないか。
(委員) 容器包装プラスチックは洗って分けるから無料だが、硬質プラスチックは洗わないので有料でよいのではないか。
(委員) ごみはもはや無料では処理できないので、私も有料でと考える。分けて集めることになると収集も置き場所も増え、経費は掛かるのではないか。
(委員) 有料にするのであれば、袋の色を変える必要があるか。
(事務局) 有料にした場合「なぜ、資源ごみのなかで硬質プラスチックと金属だけ有料なのか」理由を明確にする必要がある。また、袋の色を変えるということは、分別を細分化すればするほど袋を作る経費が掛かることとなる。
(委員) 硬質プラスチックにも金属にもいろいろな種類がある。どの程度の線引きを市では考えているか。例えばプラスチックと金属の複合体はどうか。
(事務局) 容器包装プラスチックのように、絵や写真入りのチラシを作りお知らせしたいと考えている。複合体については、破砕にかけても金属のように磁石や比重で分別することはできないので、燃やせないごみになる。
(委員) 名称は容器包装プラスチックに対し、品物プラスチックあるいは製品プラスチックなどとした方がわかりやすくないか。
(事務局) 他市では容器包装プラスチックでも、硬質プラスチックのものは硬質プラスチックとして集めている。
(委員) 複合体などの資源にできないプラスチックは他市では可燃ごみにしている。羽村市では燃やせないごみとして集めた後はどうするのか。
(事務局) 現在は埋め立てている。今後は、資源にできないプラスチックは燃やしてサーマルリサイクルと、焼却灰によるエコセメントでマテリアルリサイクルをと考えている。このことは西多摩衛生組合の近隣の市民の理解を、羽村市だけではなく福生、青梅、瑞穂も同様なので共同で得ていきながら取り組むことが一番いいと考えている。
(委員) なんでも資源化できればいいが、現実には資源化できない物はある。 そのような物は最後は埋め立てることになる。その前段階として焼却があるが、焼却することを悪とばかり考えるとそのまま埋めることになる。しかし、そのまま埋めたのでは最終処分場の延命化はできない。それでも焼却せずに埋め立てることを選択するのか。ここで焼却はやむを得ないというコンセンサスを取らなければ、「なぜ資源化するはずのプラスチックを燃やしているのか」という問いが常に市民からあがってくることになり、ごみ処理についてのさまざまな部分で時間を費やすことになる。できれば、そこまでの考えを含めて審議を進めるとよいと考える。
(事務局) 東京都の審議会の中間答申では、プラスチックは埋め立ててはいけない。できるだけマテリアルリサイクルをし、できないものについては燃やしてサーマルリサイクルをし、さらに多摩地区については、出た灰をエコセメントにというものである。最終の答申でもこのようになると思われるが、プラスチックはそのまま埋め立ててはいけないという方向である。
(会長) この件については次回、再審議するということでよろしいか。
(賛成)
(会長) では、(2)「戸別収集・一部有料化の徹底」に入る。意見はあるか。
(委員) 分別の徹底は大変難しい。特に集合住宅で管理人がいるところはよいが、いないようなところはどうすればよいのか。
(委員) ごみ分別指導員は、以前はいたのか。
(事務局) 平成15年度に東京都の緊急雇用対策という事業で雇用した。とても成果があったが、都の制度で実施したので半年間で終わってしまった。毎朝、市内の集合住宅をごみの収集が来る前に回り、分別ができていないごみに警告シールを張ってもらった。3人組2チームで回っていた。
(委員) シールが張られたごみは、本人が分別し直しているのか。
(事務局) やり直す方もいるが、出した人がわからないのでオーナーや管理会社がしているようである。
(委員) そのような指導員がまわっていることがわかれば、分別の意識を上げる効果がある。予算がなく続けられないというのであれば、その分の収集手数料を上げてはどうか。
(委員) 手数料を上げれば、ごみが減量されるのではない。現在もごみが無料で収集されている市はあるし、先ほどの硬質プラスチックは有料なごみに対して無料だから分別するのである。さらに収集手数料を上げるという考えには反対である。 集合住宅のごみについては、手数料を上げるのは反対だが分別指導員には賛成であるまた、ごみにゼッケンを付ける、あるいは家主に責任をもってもらう等を計画に載せればよいのではと思う。
(会長) 集合住宅については、いまの意見どおり計画に載せるということでよいか。
(賛成)
(会長) では、次に(3)「ごみの減量・ごみの分別のPRの実施」に入る。意見はあるか。
(委員) 硬質プラスチックと金属を追加して分別していくことへのPRだと思うが、町内会などの集まりなどでPRしてもらうのがよいと考える。 また、わかりやすいパンフレットを各家庭に配付してもらうことだと思う。
(委員) 広報や分別マニュアル、パンフレットなどは、市民の方はどのくらい見てくれているのか。
(事務局) 市の刊行物のベストセラーがごみ分別マニュアルである。2年間で3万部くらい出た。ごみ収集カレンダーも同様である。生活に必要なことなので同様に広報もよく読まれているようである。昨年市民の満足度の調査を行ったとき、ごみについては約77%、4人のうち3人以上の方には満足していただいているという数字が出た。 「ごみ分別マニュアル」は次回は「資源分別マニュアル」とし、意識改革のための冊子にしようと考えている。
(事務局) 「ごみ」という意識ではなく「リサイクルの手引書」のような方向で考えている。
(委員) PRについてだが、先日ごみについての市の「出前講座」を受け、ごみについて再確認できた。このような講座は、もっと実施して町内会にPRしていってはどうか。
(委員) 町内会・自治会に入っていないのが集合住宅の方である。市から全戸配付されるすべてのものにPRコーナーの部分を設け、お知らせが載るとよいが検討できないか。
(委員) 町内の回覧等にもPRコーナーを設け、PRしていくことには賛成。
(委員) 駅、ガソリンスタンド等でもPRできるとよい。
(委員) PRの標語の検討という項目があるが、とても重要かと思う。「便利、快適は不経済」というのもとてもよい。
(委員) ごみが目の前から消えてしまえば快適ではあるが、収集にいくら掛かっているか見えていない。ごみはタダだと思われがちであるが、実際には多くの費用が掛かっている。さらに、シンプルな暮らしそのものが環境に貢献している、という意味の標語があるとよいと思う。
(事務局) 13ページの意見の中で、「ごみの分別、資源化の言葉に惑わされ、ごみ減量の妨げになっていないか」とはどのような意味か。
(委員) ごみを分別して資源に出せば「いいことをしている」と錯覚してしまい、結局ごみが減らないということが気になるのだが。
(事務局) リサイクルセンターで容器包装プラスチックの分別の様子を見ていただいたが、まだまだ分別のできていない市民がいる。いま言われたことも同時にやっていかなければならないが、分別や資源化について理解していただかなければ、次へステップアップできない。
(委員) どうすればごみの発生が減るのか、ということを考えた意見であるが了解した。 PRについては、一般公募も検討してほしい。
(会長) ではPRについては、この後も検討していくこととする。 次に(4)「生ごみの排出抑制」に入る。意見はあるか。
(委員) 東小学校の給食の残渣処理はどうなっているか。
(事務局) 現在はやっていない。学校給食組合のほうで食品リサイクルをしている。残渣処理機は作った会社がなくなっているため、修理はできていない。平成16年度から小学校、平成17年度から中学校も食品リサイクルのルートで処理している。
(会長) この件については、生ごみの排出抑制に加えてリサイクルを、という意見があるようだがいかがか。
(委員) 食品リサイクル法の基調講演を聴いてきた。生ごみのリサイクルは非常に難しいそうである。給食センターのようなところの生ごみは有益な資源になるが、家庭の生ごみはいろいろなものがあり、使えないそうである。家庭の生ごみは水切りを徹底し、燃やすしかない。
(事務局) 生ごみには調理残渣と、塩分など調味料が入っている食べ残しの二種類がある。調理残渣は堆肥化できるが、食べ残しは堆肥化できない。家庭の生ごみをリサイクルするのであれば、調理前のものと食べ残しを分別してもらうことになる。
(委員) 食べ残さないことが大切である。婦人会やPTAで子育て中のお母さんにPRしていただきたい。
(委員) 家庭の生ごみにはティッシュやラップ、ビールのキャップが入ってくることもある。生ごみは水切りを徹底するということでよいと思う。
(委員) 数日前、エコチャレンジ環境ファミリーの会議があった。生ごみは重いので目方で手数料を取ってはどうか、という話題が出るほど関心があることなので水切りの徹底がよいと思う。
(会長) 次に(5)「枝葉の資源化の促進」に入る。意見はあるか。
(委員) 枝葉の資源化の促進の点からも、二つ目のチップ化してリサイクルすることは残したい。
(委員) 他の項目は、除いてもよいのではないか。
(会長) では、二つ目のリサイクルセンターでチップ化する、という部分のみ残すということでよろしいか。 (賛成) 次に(6)「資源回収事業実施団体の拡大」に入る。意見はあるか。
(委員) 資源回収はごみのリサイクルへの関心が高まるので、助成は継続したほうがよい。 (委員) 資源回収は、町内会・自治会のコミュニケーションの場にもなっている。コミュニケーションをとる中で、協力してリサイクルしていくことへの関心が生まれるので、助成は継続してほしい。
(会長) (6)についてはこれでよろしいか。
(賛成)
(会長) 次に(7)「中間処理施設の整備」に入る。意見はあるか。
(委員) 圧縮減容機の老朽化で「かさ比重」の基準を満たさなくなっているのか。
(事務局) かさ比重とは、容器包装プラスチックを圧縮して固めた時の一定の大きさに対する重さのことで、これが協会の示す基準を満たしていない状況である。1号機は平成13年度に設置されたもので、老朽化に伴い圧縮の性能が落ちてしまい、容器包装リサイクル協会からDランクの評価を受けてしまっている。
(委員) Dランクになるということは具体的にはどういうことか。Dランクのままにしておいたのは、行政の怠慢ではないか。
(事務局) 評価の内容はほかに「外観」「目視評価」「容器包装比率」という項目があり、これらについてはAランクだが、かさ比重だけがDランクであることから、「羽村市はDランク」という総評価になってしまう。
(委員) ごみの処理に必要な機器については、ぜひ予算要求をしてほしい。
(事務局) 了解した。
(会長) 次に(8)「ごみ減量のための体制作り」に入る。意見はあるか。
(事務局) 一つ目については、市が行う内容で、廃棄物減量に関する審議会と推進員の役割を明確化し、活動を活発にしたいということである。二つ目は市民の方に担っていただく部分のことである。三つ目は市内にある事業所のうち、延べ床面積3000平方メートル以上の事業所には、毎年、廃棄物の再利用計画書、再利用対象物保管場所設置届兼廃棄物保管場所設置届、廃棄物管理責任者選任届を出していただいているもので、市とこの事業所の廃棄物管理責任者の、連携を図るための場を検討したいということである。 市、市民、事業者の三者がそれぞれの役割を明確にして、活動を活発にしていくことが大事だと考える。
(委員) 廃棄物管理責任者と市の会議は、いまは実施しているのか。
(事務局) 実現できていない状況である。
(委員) 廃棄物の減量のため、ぜひ実現していただきたい。
(委員) 廃棄物減量等推進員の役割についてはいかがか。
(委員) 町内会により異なると思うが、美化活動をする環境部の役員が、一緒の役職に付いている場合が多いと思う。「美化」と「ごみの減量」は別なので、町内会のバックアップのもと、「ごみの減量」の推進員として活発に活動してもらいたい。
(会長) 本日はここまでとする。次回は(9)「店頭回収の充実」から始める。
(3)その他
(会長) 事務局から何かあるか。
(事務局) 全国市長会の立ち上げにより、「全国不法投棄監視ウィーク」が創設された。環境月間の6月に、不法投棄監視ウィークを各自治体で設定し、全国的に実施しようというもので、羽村市では5月28日に市内いっせい美化運動の日から1週間をそれに設定させていただいた。具体的には、市内を回っている収集車にビラを張ったり、28日には公用車で市内をパトロールする予定である。また、市民安全パトロールでも、不法投棄監視の強化をお願いした。以上である。
(会長) これで、本日の審議会を終了する。
|