平成24年度は、「第五次羽村市長期総合計画」の初年度であり、今後10か年のまちづくりの最初の一歩を踏む出す重要な年となることから、計画に掲げた事業を確実に行うために、引き続き「財源の確保」や「経常的経費の抑制」などの行財政改革に取り組み、適切かつ効果的・効率的な予算の執行に努めました。その結果、予算に定めた事業を順調に執行することができました。
平成24年度の一般会計および特別会計の決算は、いずれの会計ともに黒字で締めくくることができました。
一般会計については、前年度決算額と比較して、歳入は主要財源である市税が減額となるとともに、臨時財政対策債の借入を抑制したことなどにより、2億558万円(1.0%)の減となりました。また、歳出は障害福祉サービス費や生活保護費等の扶助費が増となるとともに、財政調整基金等を積み増しした一方で、西多摩衛生組合負担金や下水道事業会計繰出金、人件費の減少などにより、3億470万円(1.5%)の減となりました。
特別会計では、国民健康保険事業会計は、保険給付費及び後期高齢者支援金等の増により、歳入・歳出ともに前年度を上回る決算となりました。
後期高齢者医療会計については、被保険者数の増加に伴い、歳入・歳出ともに前年度を上回る決算となりました。
介護保険事業会計は、保険給付費が増となったことなどから、歳入・歳出ともに前年度を上回る決算となりました。
羽村駅西口土地区画整理事業会計は、土地区画整理事業委託費の減少などにより、前年度を下回る決算となりました。
下水道事業会計は、下水道事業債の元利償還金が減少したことなどにより、歳入・歳出ともに前年度を下回る決算となりました。
なお、厳しい財政状況のなかで、安定的で健全な財政運営が図られるよう「行財政改革基本計画」に基づき、管理職及び動員職員による市税等滞納整理特別対策を実施するとともに、市有地の売却など自主財源の確保に努め、財政基盤の強化に全庁を挙げて取り組みました。
区分 | 歳入決算額 | 歳出決算額 | 歳入歳出差引 (形式収支) | 翌年度繰越財源 | 実質収支 |
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一般会計 | 20,434,348 | 19,905,026 | 529,322 | 11,536 | 517,786 |
国民健康保険 事業会計 | 6,959,671 | 6,514,840 | 444,831 | 0 | 444,831 |
後期高齢者 医療会計 | 829,599 | 824,142 | 5,457 | 0 | 5,457 |
介護保険事業会計 | 2,640,283 | 2,574,899 | 65,384 | 0 | 65,384 |
羽村駅西口土地区画整理事業会計 | 429,996 | 417,954 | 12,042 | 0 | 12,042 |
下水道事業会計 | 1,247,935 | 1,233,742 | 14,193 | 0 | 14,193 |
計 | 32,541,832 | 31,470,603 | 1,071,229 | 11,536 | 1,059,693 |
総務費 | ・庁舎耐震改修等工事設計 |
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・市民パトロールセンターはむら運営費補助事業 など | |
民生費 | ・市立保育園移管事業者合同保育事業 |
・障害者ヘルプカード作成事業 | |
・生活保護費 など | |
衛生費 | ・富士見霊園拡張等整備工事設計 |
・高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種費用助成事業 | |
・環境フェスティバルの開催 など | |
労働・農林・商工費 | ・都市農業経営パワーアップ事業 |
・羽村にぎわい商品券発行事業 | |
・市外企業に対する企業誘致意向調査事業 など | |
土木費 | ・双葉町公園整備工事 |
・羽村堰下橋外2橋の耐震診断 など | |
消防費 | ・防災行政無線改修増設等工事 |
・防災マップはむら(災害ハザードマップ)の作成・配布 | |
・特定緊急輸送道路沿道建築物耐震診断等補助事業 など | |
教育費 | ・スポーツセンター耐震改修等工事 |
・栄小学校防音機能復旧(機器取替)工事設計 | |
・伝統文化交流事業inゆとろぎの開催 など |
市では、「決算から見た羽村市の財政状況」や「財務諸表から見た羽村市の財政分析」などをまとめた「財政白書」を発行しています。詳しくは、「財政白書・バランスシート」のページをご覧ください。