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    平成27年度第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録

    • [2016年5月27日]
    • ID:8173

    平成27年度第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録

    日時

    平成27年9月14日(月曜日) 午後7時00分~午後9時00分

    会場

    羽村市役所3階 庁議室

    出席者

    若松 仁座長、中土 善雄副座長、佐藤 美知子委員、中根 透委員、鶴我 佳子委員、堀口 和美委員、雨倉 千恵子委員、寺嶋 孝委員、羽村 滋彦委員、木下 智実委員、山﨑 信子委員、堀内 政樹委員、細渕 陽右委員

    欠席者

    山口 順一委員、藤井 孝洋委員

    議題

    • 第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会の会議録について
    • テーマ:生涯学習の推進を図るうえでライフステージ別に求められる取組は何か?

    ・ライフステージ青年後期 (23~39歳)

    ・ライフステージ壮年期(40~64歳)

    ・ライフステージ 高齢期(65歳~)

    傍聴者

    なし

    資料

    • 羽村市生涯学習基本計画
    • 羽村市生涯学習基本計画実施計画(平成27年度版)
    • (テーマ)生涯学習の推進を図るうえでライフステージ別に求められる取組みは何か?

    会議の内容

    • 開会

    (事務局)定刻となったので、只今から、第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会を開会する。

    本日は、お忙しいところ、ご出席をいだだき、ありがとうございます。

    早速だが、次第に沿って、会議を進める。

    本日の傍聴者について報告する。

    【傍聴者なし】

    (事務局)では、若松座長に議事進行をお願いする。

    (座長)それでは、議事に入る前に、第1、2回懇談会に欠席された

    委員から自己紹介を兼ねて挨拶をしていただく。

    (委員)自己紹介

    (座長)では、議事に入る。

    まず始めに、会議に先立ち、お願いがある。

    円滑に会議の議事を進行するため、発言のある場合は、挙手をお願いしたい。私から委員を指名するので、その後、発言をしていただく。

    それでは、初めに、議事の1項目め、「第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について」を議題とする。

    第2回懇談会の会議録について、主に自分の発言の部分で何か訂正等あるか。

    【委員から訂正する旨の発言があり、了承された。】

    (座長)他に訂正はないか。

    (各委員)特になし

    (座長)会議録については、訂正の上、窓口での閲覧と羽村市公式サイトへ掲載をする。

    続いて、議事の2項目、「羽村市生涯学習基本計画の推進に関することについて」を議題とする。

    事務局から説明をお願いしたい。

    (事務局)それでは、事務局から説明する。

    前回の懇談会に引き続き、初回の懇談会で配布した資料のうち、資料6に基づいて議論をしていただきたい。

    本日の懇談会では、16ページから19ページに記載の「ライフステージ:青年後期(23~39歳)」と、20ページから24ページに記載の「ライフステージ:壮年期(40~64歳)」、及び25ページから29ページに記載の「ライフステージ:高齢期(64歳~)」について自由な意見を出していただきたい。

    また、本日机上に配布した「羽村市生涯学習基本計画推進懇談会の委員意見のまとめ」は、前回の乳幼児期から青年前期について、委員の皆さんからいただいた主な意見をまとめたものである。今回の青年後期・壮年期・高齢期についても同様にまとめたものを作成するので、第4回の議題「ライフステージを通して、参加して感じたこと」の際に参考にしていただきたい。

    以上で、説明を終わる。

    (座長)本日、議論とするテーマは、ただ今の説明のとおり、「ライフステージ:青年後期」、「ライフステージ:壮年期」、及び「ライフステージ:高齢期」を予定している。

     ステージごとにボリュームが異なることから、資料のページ数から案分し、一応の目安となる時間を決めておきたい。

    青年後期は30分、壮年期は40分、高齢期は40分とし、概ね20時50分を目途に終了するよう議論していきたい。

     まず、青年後期の議論をする。

    (委員)「生涯学習基本計画」の92ページに、学びに取り組まなかった理由のグラフがあり、「時間的なゆとりがなかったから」が一番多いが、これは当然の結果である。働き始めて3年くらいは休みが取れないくらい忙しく、遊べる時間がない時期である。

    3年以降になると、少しずつ自分の時間が取れるようになり、同世代の友人もはむら夏まつりなどで模擬店を毎年出店するなど、時間にゆとりができてきた。

    仕事が落ち着いてくると、地元に戻りたいという気持ちが起こる。また、生涯学習基本計画の中で青年後期は健康に関する事業も多い。

    そういった点で、練馬や池袋で取り組まれている「子ども食堂」の大人版のような店が羽村駅西口にあったら良いと思う。仕事帰りに栄養バランスの良い食事を安価に提供してくれる店に気軽に寄れたら良い。

    (座長)この年代は一番地域を離れている時期であり、生まれたところに戻りたいというに気持ちが起こる時期ではないか。

    (委員)私にはこの世代の子どもがいる。娘は、子育てなどで忙しく過ごしているが、子どもが幼稚園に行きはじめ、少し自分の時間がとれるようになり、何か始めようかと思っても、なかなかその時間に通えるものがない。

    息子は羽村を出ているので、全て自分でやらなくてはならなくなり、仕事もあるので時間が取れない。

    ゆとろぎの講座を見ても、この年代の参加は少ない。この年代向けの夜の講座もあまりない。一人暮らしを始めた人もいると思うので、例えば料理教室や人間関係で悩む人たちに向けた、人との付き合い方や笑顔の作り方の講座があったら良い。

    (委員) 息子もこの世代で、家庭を持っている。共働きで毎日忙しいが、1日だけ早く帰れる日を作り、子どもをはむすぽの体操教室に通わせている。その時間は母親たちも先生のサポートをしている。そこで母親同士もコミュニケーションがとれて良い感じであった。しかし、この年代は仕事を早く帰れる日を決めて時間を作らないと、なかなか地域につながりが持てないのかとも思った。

     (委員) 若い時は仕事が忙しく余裕がない。しかし、羽村市はその取組みはしていると思う。具体的な事業で言えば、「はむら未来カフェ」は若者が自由な発想で真の自主で楽しそうに活動していて良い事業だと思う。人は楽しそうだと思えば、自然に集まってくるものである。

    (委員) 私には高校生の息子がいるが、部活もあるので、一週間の中で家でゆっくりする日がなく、休みができると、中学時代の友人とバスケットボールをしている。しかし、残念ながら市内では、いつでもバスケットボールができる場所がないので、福生市の体育館へ行く。そこは予約を取れば、行ってすぐバスケットボールができるので、高校生だけでなく、中学生も利用しているようだ。

    スポーツセンターもそういう利用ができれば良いが、予約が多く難しいようである。

    (委員)この世代の町内会との関わりは少ない。消防団の加入も親や友人同士で勧めてもらうよう協力をお願いしている。町内会の行事は日曜日になることが多く、来月の体育祭のリレー選手を決めるのも苦労している。

    (座長)リレーの選手は小学生から高齢者まで揃えなくてはいけないので、どこの町内会も苦労しているようだ。

    (委員)私にもこの世代の息子がいるが、子育てが忙しく、何も参加できていない。

    (委員)この世代ではないが、娘は今もブラスバンドを続けている。

    (委員)子どもと一緒に参加できるものがたくさんあったら良いと思う。私も親子で体操クラブに参加したことがあったが、親同士で交流できたり、自分も運動ができたりして良かった。

    (委員)資料6の18ページに「障害がある若者に向けた学習支援の充実」があり、その中に「障害者就労支援センター『エール』の利用促進」がある。

    仕事を求める若い障害を持つ人が来ているが、生涯学習の文化活動やスポーツ活動の機会をなかなか持てない。余暇の楽しみもあっての就労ができると良いが、就労に特化してしまって、生涯学習などの楽しみに参加するのが難しい現状がある。しかし、人によっては、手相などを皆とやっている人もいて、趣味があると良いと感じている。

    「ハッピーウィング」は、たまり場のようなところで、情報共有したり、皆で楽しく過ごし、学ぶチャンスを得ている。

    青年学級は、長く続いている非常に良い活動である。更に広まれば良いと思う。

    (委員)町内会は堅いイメージがある。青年後期はトラブルを避けたい世代なので、頑固な人と関わりたくないと感じていることもあるのではないか。

     例えば、フェイスブックなどで町内会の活動内容を公開し、若者を歓迎するような発信ができると、イメージが変わり、良いのではないか。

    (座長)町内会のうち、ホームページを開設しているのは、双葉富士見町内会だったと思うが、他にあるか。

    (委員)町内会のホームページは、市の地域振興課で作成したものもある。

    (座長)青少年対策地区委員会にもフェイスブックやラインをやった方が良いと強く勧めている。しかし、やっているところは少ない。こんな取組みをやっているという情報を積極的に出した方が良い。

    (委員)羽村市文化協会の10周年パーティーに出席した時は、高齢の方ばかりだったがとても歓迎された。皆さんも若者と交流することが嬉しそうだった。

    町内会も堅いイメージが取れれば、参加しやすくなり、発展するのではないか。

    (座長)町内会に若い方が参加することは、とても歓迎されることであり、大事にされると思う。

    (副座長)先日、町内会で草取りがあり、若い人たちにも参加してもらったが、若い人を大事にする気持ちを持ちながら、終了後に皆で楽しく反省会をした。

    (委員)町内会側で若い世代が参加すると大事にするということだが、実際問題としては、PTAの動員はひどいものである。私が支部長に立候補した時のことだが、行事の動員が多いので「削減しよう」と提案したが、町内会育成部からクレームがつき、支部長を辞めさせられた。

     私の地区だけに限らず、羽村市全体で共通した問題である。若い人を大事にするということであるならば、動員の多さについて考えていただきたい。

    (委員)地域社会への参加率が低迷している原因は、若い人は町内会やPTAに対して抵抗があることが挙げられるのではないか。しかし、なぜそうなってしまうかと考えたときに、それは孤独感からではないかと思っている。本当はその中に参加したいという気持ちはあるのではないか。しかし、なかなかうまく入れずに孤独感を味わい、排他的になってしまう傾向があるのではないか。

     フェイスブックを活用したり、若い人が入りやすい雰囲気作りをするなど、勇気を出さなくても気軽に入れるようなシステムがあると良い。

    また、合意形成がないところが大きいのではないか。今までやってきたやり方があるというところに、若い人は新しい展開を望んでいるかもしれない。合意形成ができるシステムがあると良いと思う。

    年配の方にとっては思い切りが必要になるが、若い人に任せる、若い人が自由に考えられる環境もあったら、もっと参加しやすくなるのではないか。

    今までのやり方を否定するわけではないが、合意形成のズレが生じることによって、若い人が本来は町内の皆で形成するはずだったコミュニティを別のところで形成してしまう傾向があるのではないかと思う。

    (委員)そのコミュニティを形成できないという部分がこの動員の件にあたるが、そのことについてどのように考えているか。

    若者世代が孤独を感じるから外に出るという部分で、今まで通りこの動員を黙認して今後も続けていくべきだということか。

    (委員)そうではない。合意形成がなされていないからそのように感じるのであって、合意形成をどのようにしていくかということが大事である。

    (委員)合意形成をするべく努めてきたが、町内会側は排除の傾向になり、現に支部長を辞めさせられた。支部役員の中には、支部長は間違っていない、悪くないと言ってくれる方もいた。

     こういったことがあり、合意形成がうまくいくのか疑問である。

    (座長)この会は討論会ではなく、皆さんからいろいろな意見を出し合う場であることを忘れないでほしい。

    (委員)負担が多いと母親たちは嘆いている。その代表で私はここに参加している。

    (座長)行事をなくせば良いということか。

    (委員)動員をやめてほしい。行事は求めている人たちでやれば良い。

    (座長)PTAや町内会はやりたい人がやれば良いということか。

    (委員)そうである。それが自主自発である。

    (座長)それでは、力が半減してしまい、活動が成り立たなくなるのではないか。

    (委員)成り立っている学校はたくさんある。入退会のコンプライアンスを守った上で、改善改革をして成り立っている学校はたくさんある。

     羽村市は行事やイベントが多い。母親たちは疲弊して、そのフラストレーションはどこにいくかというと、やらない母親にいく。それがいじめにつながり、コミュニティにマイナスに働いている。

    (座長)少なくとも地区委員会の行事では、各地区に人数を割り振って動員を求めていないはずである。

    (副座長)他の町内会のことはわからないが、私は文化部長をやっている。シニアクラブの会長もやっている。昨年の4月まで町内会の副会長もやっていたが、シニアクラブと町内会の両方は大変だということで、町内会の副会長は降りた。

    先日の定例会では、小学校PTA・中学校PTAの役員も出席して、同じ立場で意見を出し合った。翌日の草取りにも自主的に参加していた。

    先ほどの動員の話であるが、納涼祭や餅つき大会などの子どもと一緒に行う行事については父親や母親にも参加してほしいと思う。

    子どもも大人も青年も高齢者も一体となって地域を盛り上げていくのが理想ではないか。

    (委員)昭和の時代は、専業主婦が町内会やPTAの運営に協力していたと思われる。しかし今は格差社会である。子どもを塾に通わせるのが普通になっている時代で、子どもが私立の高校や大学、専門学校に行くことになると、300万~500万円が必要になるので夫婦で身を削って働かなければならない。そういった中に動員を振られると、「私も大変だったのに」と母親同士のあつれきになる。

    地域の行事やイベントをするのは良いが、それぞれの身の丈に合った、町内会の人員内でまかなうよう調整するべきである。

    (座長)この話は、青年後期の議題とは違うように思われる。

    PTAの中でこの話の活動を広めていただき、今は生涯学習基本計画の懇談会にのっとった形で話を進めていきたい。

    (委員)この会に提案がある。「はむら未来カフェ」のように、テーブルクロスをかけたテーブルにお茶菓子を囲んで和気あいあいと話し合うのも良いのではないか。緊張せず、柔らかい雰囲気でやれたら良いのではないか。

    (座長)事務局、どうか。

    (事務局)参考にさせていただきたい。

    (委員)青年後期の世代の娘や息子は、現在、子育てに没頭している。今の国の政策の中心にあるのは子育て支援である。0~5歳の大切な子どもたちを預かり、今後どう政策を進めていくかが課題である。羽村市では、今年4月から子ども子育て支援新制度が始まった。

     羽村市は、人口が5万人くらいであるが、大手企業など工業や産業で潤っていた時代から何年もあまり変化がない。

    今は世の中全体が子どもを育てる環境を考え、待機児童問題では未だ、23区で保育園を増やして子育て支援をしてもらいたいとの声がある。

    羽村市は、ある程度子どもの数も安定してきていて、待機児童も少ない。

    これからは、どうしたら皆が住みよいまちになるか、人口も増えて子どもを育てやすい環境になるかを考えていかなければならない。子育てがしやすいまちがキーワードになっている。ただ保育をするのではなく、どうしたら社会的な支援ができるかと模索している段階である。

    また、昔は近所の方などが自然に子育てを援助してくれたり、話ができたりしたが、今は一人で子育てをして孤立してしまう人もいるので、そういった人たちをどうやって支援するかが課題となっている。

    今後、市ではどういう取組みをするのか、どういう子育て支援ができるのか、良い意見が出ればと思う。

    (座長)それでは時間になったので、壮年期に入る。40~64歳の年代である。

    (委員)この年代になると、生活に余裕が出てくる。体育祭への参加が多いのもこの年代である。また、健康に配慮し始める時期であり、運動を始める人も多く、夜、スポーツセンターのジムやスタジオプログラムを利用している人も多い。健康に対して目覚める時期だと思う。

     しかし、対応できるスポーツ施設はあまり充実していない。テニスコートや卓球場が少ない。空いている土地や施設を利用して対応できたら良い。

    (座長)壮年期では、親が高齢になって世話をしなくてはいけない状況もでてくるなど悩み事もあるのではないか。

    (委員)義母と同居しているが、同居する前に義母の調子が悪くなり、医者に相談したところ「施設に入るか、同居するか」と言われ、同居を選んだ。良くて杖、または車いすだろうと言われた義母が、同居するようになって元気になった。

    義母は、定年退職後、高齢になっても自分で運転をし、水泳をして体を鍛えていた。今も短歌教室に通っている。

    何かに参加して継続していくことがその基礎になっているのではないかと思う。

    (委員)私が入っていた団体で「羽村体操サークル」というのがあり、若い方から年配の方まで一緒に参加していた。年代が違うので会話が合わないかと思ったが、会話が弾み、皆で仲良く活動することができて楽しかった。ずっと続けていきたかったが、仕事を始めることになり、辞めなくてはいけなくなった。

     羽村市の生涯学習の団体は、多種多様にあるので、町内会や青少年対策地区委員会に関わらなくても良いと考えている。

    (委員)この年代の方は、責任感の強い方が多いのではないかと感じている。一生懸命親の世話をしようとして、逆に自分がつらくなってしまい、病気になってしまう人もいるのではないか。

    1つは、精神的にもう少し気楽になってくださいということをどうやって伝えるか。2つ目は物理的なものをどう満たしていくかである。

     介護施設へ預けることも一つの方法であるが、経済的な問題もある。介護にお金がかかれば、若い人に使えるお金がなくなる。バランス良く考えなければならず、難しい問題である。

     若い人と地域の知識豊富な年配の人とうまく関わりを持って、お金をかけずにいい案が出していければ良いと思う。

    (委員)この世代は充実した世代であると考える。

    先日、高齢者レクリエーションのつどいがあった。スポーツを通して、保育園児とはむりんの交流もあった。参加者は「小さい子どもと一緒にいると楽しい。」と話していた。今は、保育園の安全性の面で、セキュリティが徹底しているので、保育園の様子を外から見ることはできても、気軽にコミュニケーションをとることができない。

    核家族の中で育つ子どもたちが、いろいろな経験をしてきた高齢者と交流を持てる場を、イベントなどの用意された場ではなく、普段の生活の中で持てる方法がないかと思う。

    (座長)秋津小学校は校門がいつも空いていて、地域の人たちが普段から自由に出入りできる環境を作っている。

    (委員)千葉県の秋津コミュニティのことではないか。

    (座長)秋津コミュニティは、2階から上は学校だが、1階部分は誰でも利用できる。昔は多かった児童数が、今はかなり少なくなっている状況のようであり、敷地内には田んぼや水車もあり、いろいろな人が集まり学校を利用している。放課後、子どもを預かってくれる場も校内にある。

     そういった場ができれば、PTA・町内会・地区委員会も関係なく、そこに集ったみんなが子どもたちを見守る姿勢が自然にできるのではないか。

     しかし、秋津コミュニティのようにするまでが大変である。強力なリーダーが引っ張っていかないとできない。今までの殻を破っていくのは難しく、安全面での問題もある。

    (委員)秋津小学校でも始めるときに安全面のことを心配する声もあったようだ。しかし、実際にやってみたら、逆に不審者などが減ったと聞いたことがある。オープンにすることでみんなが見ている環境にあるので、不審者が現れなくなったと言われている。

    空き教室を公民館化して、自由に使えたりするのも良いのではないか。

    (座長)例えば、羽村の中でもそういったものが広まると良い。秋津コミュニティでは、図書館で子どもが寝転がって本が読めるように、地域の人たちが材料を持ち込んで場所を作ったこともあるようだ。とても面白いことだと思った。

    (委員)東小の「はむらっこ広場」の手伝いをしている。そこでは、地域の人たちが宿題をする子どもたちを見たり、一緒に遊んだりする時間を持っている。初めは参加する地域の人たちは多かったが、だんだん少なくなっている。そういった問題はあるが、子どもたちとのふれあいは大事だと思う。始めてから5年経ち、最初にいた子は5年生になった。外で会っても顔を知っているので声をかけやすく、話ができる。地域の目で子どもたちを見るのは良いことだと思っている。

     しかし、地域の方の協力が減っているのが問題である。東小は子どもが少ないので成り立っているが、子どもが多い小学校はもっとボランティアが増えると良いと思う。

    (副座長)羽村市のパトロールの表示を付けて自転車に乗っていると、ランドセルを背負った子どもが自分から挨拶をしてくれた。普段は歩いている時に子どもたちに挨拶しても返してくれなかったが、パトロールの表示を付けていることで安心してくれたのだろうか。

     先ほど安全面の話が出たが、最近は知らない人に挨拶しないよう、誰かに言われているのだろうか。

    (委員)学校でそういった指導はないと思う。

    (副座長)田舎では誰にでも挨拶をするが、羽村市では、顔を知っている子は挨拶してくれるが、知らない子は挨拶してくれない。少し寂しい気持ちである。

    (座長)大人側が線引きをしている場合もある。自分が笑顔で挨拶したら不審がられるのではないかと思うケースもあるのではないか。

    地区委員会をやって楽しかったことは、小学生や中学生の子どもたちが私のところに集まってきて一緒にどろんこになって遊べたことである。この年代になるとこんなに嬉しいことはない。悪く言うと他人の子どもで遊ばせてもらっている。それがとても楽しく、ずっと地区委員を続けてきた。

     そういったことから、子どもと接する場を作って、壮年期の方を巻き込んでいくと、自然と地域というものの意識が芽生えてくるのではないか。

    (委員)学校側のボランティアに対する門戸は広く、私は中学校へ読み聞かせボランティアとして週2回行っている。読み聞かせは中学生にはなじまないかと思ったが、図書室を利用する子どもたちはとても多く、校長先生の読み聞かせや大型絵本を使った読み聞かせは、中学生も楽しそうに聞いている。

    そういった自主自発のボランティアをすることも生き生きするのではないかと思う。富士見小学校のボランティアのおやじの会も楽しそうである。

    (座長)このあたりで、次の65歳からの高齢期へ移る。

    (委員)先ほど、スポーツの施設が少ないという話が出た。定年退職すると平日の時間の利用も可能になるので、そういった時間も利用できる。

    「羽村市生涯学習基本計画」の126ページに「農業に関する体験学習機会の充実」がある。私は友人の紹介で畑を始め、そのあと2年ごとに抽選で借りられる市民農園を知って応募した。しかし、畑が狭いし、数が少ない。抽選に外れるとできないこともある。やりたい方も多いようなので、もっと場所を増やし、近隣自治体の使っていない畑も借りられれば良いのではないか。

    (委員)私の職場でもボランティアの力を借りている。ボランティアの方も「自分はボランティア活動をして毎日を過ごしていることがとても嬉しい。」と話していて、子どもたちや障害者に関わることを生きがいにしているようだった。今までひたすら働いてきた人が定年退職後に時間ができて、何かに貢献したいという気持ちをもっている人は、多いのではないか。

    しかし、若い時は仕事が忙しく趣味がもてなかった人が初めて行動を起こそうとしても、どういうふうにしたら良いのかが分からない。

    やる気はあるし体も丈夫な人たちを活かさない手はないと思う。

    羽村市の生涯学習の内容はたくさんあるが、それらを「第2の人生をいきいきと輝きませんか」といったことを上手にアピールしていけば、地域は活性化できて、定年退職した人が生きがいをもち、健康で長く幸せにいられるという、お互いに良い状況ができるのではないか。

    (委員)やりたいけどどこでやったら良いかわからないということはあると思う。生涯学習基本計画実施計画の183ページに「生涯学習コーディネーター養成講座」の実施とあるが、ぜひやってほしい。

     ゆとろぎにもボランティアがいるが減ってきている。八王子市ではコーディネーターの養成講座を毎年実施して、参加した人の中から何人かが残って、企画やコーディネートを実際にやっているという話を聞いた。羽村市でもできたら良いと思う。

    (委員)学童クラブの指導員の募集を見ると、教員や保育士などの資格がないとできない。羽村市で養成講座をして、資格がなくても講座を受ければボランティアができるというシステムがあると、定年退職した人たちなどが参加しやすいのではないか。

    (副座長)羽村市老人クラブ連合会は今年で50周年になる。31団体、約3,500人である。先ほど話題に出た高齢者レクリエーションのつどいがスポーツセンターであり、昨年から保育園の2団体が一緒に参加しているので、子どもたちと一緒にできるものを考えていこうと思っている。

    高齢者が一番考えているのは、健康であり、老人クラブに入っているような人は皆元気である。

    羽村市は幸せだと思うのは、いこいの里でたくさんの人が勉強していることである。陶芸、水墨画、習字、囲碁とさまざまなものがあり、楽しんでいる。私もそこで陶芸と水墨画をやっていた。

    いこいの里は1年がサイクルで3月に登録、4月からスタート、3月に発表会がある。皆が一斉に勉強した成果を発表する場である。水墨画をしている人たちは1年に1回では物足りず、お金を出しても発表の場を作ろうと、ゆとろぎで9月に発表会をするなど活発な高齢者である。

    しかし、その一方で問題なのは、老人クラブまたはそういった場に出てこない一人暮らしの高齢者である。

    友愛訪問員制度もあるが、できれば老人クラブなどの外の組織に入れば、必ず誰かが見守ってくれる。民生委員だけではなく、老人クラブの役員も回っている。近所に一人でいる高齢者がいたら、声をかけてもらいたい。 人と話すことや趣味をもつことで高齢者は元気になる。

    (委員)私はニットの講師をしているが、その中には80歳以上の方たちも多くいる。中には認知症気味の方もいるが、他人と話すことが大事だと感じている。  

    何かをやろうという気持ちが大切だが、できれば65歳前に始めた方が、長続きするように思う。文化協会にもいろいろなジャンルの団体を紹介する冊子があるので、そういったものを見て、早く行動を起こしてほしい。

    また、コールせせらぎに入っているが、平均年齢は73歳である。市への方に要望だが、ピアノを弾ける場が少なく、傷んでいるものもある。

    (委員)幅広い年代の人たちが交流できるのが年に1回の総合防災訓練である。毎年、第一日曜日に行うが、以前土曜日の夜間に行ったこともあった。

    毎年同じ開催日時なので、どうしても参加する人が同じになってしまう。私は毎年この日は別の予定が入っているので参加できず、土曜の夜に防災訓練があった年だけ参加することができた。

    地域との貴重な交流の場なので、できれば参加したいと思っている。第一日曜日だけでなく、平日に防災訓練をしてはどうか。参加者はだいぶ減ってしまうと思うが、実践に近いものになるのではないか。

    (委員)高齢者というと、残りの人生、ネガティブに捉えてしまっていたが、これからは第2の輝き、退職して時間に余裕ができ、何かにチャレンジしたいという人生だと思う。しかし、老人クラブというネーミングは少しイメージが良くないので、シルバーの上のプラチナにしてはどうか。他の市は、シルバーだが、羽村市の高齢者はプラチナと言えば、イメージが上がると思う。

    (副座長)羽村市老人クラブ連合会でも老人というネーミングについてアンケートを取ったことがある。いろいろな意見が出たが、名前を変えて、「これはどういった活動のクラブか」と聞かれたときに結局「老人のクラブだ」と答えなくてはいけないので、老人クラブのままで良いだろうという結論になった。ただ、各地区の31団体それぞれにはいろいろな名称をつけており、「長寿会」「万年会」「シニアクラブ」などがある。

    (委員)「はむら人ネット」は良いシステムだと思うが、どれくらい活用されているのか。

    例えば子育て世代の私が思うことは、身近な方で気軽に子どもを預かってもらえるところがあったら良い。子どもにとっても良い経験になると思う。子どもには色んな人と関わって、親の価値観、他人の価値観などいろいろな価値観に触れてほしい。

    親が教えることもあれば、預かってくれた方にしか教えられないこともあると思う。預かってくれる側も「私にとっても嬉しいことだ」と思ってくれるとそれはまた素晴らしいことである。

    核家族が多く、自分の親が遠くに住んでいるケースも多い。地域の方とのつながりの中で、血はつながっていなくても地域3世代のようなものが形成できたら良い。今やろうと言うと抵抗感があるが、抵抗感がなくなるような社会になると良い。

    (座長)2階建ての一戸建てに住む高齢者の家で2階はほとんど使っていないという人もいる。そういった家である程度の決まりを作って、子どもが遊びに行ったり、預かってもらったりするのも面白いかもしれない。

    (委員)私の家も子どもの友達が遊びに来ることがある。私が子どもの友達を叱ることもあるし、それは大事な経験だと思う。

    (委員)羽村市は地域の子育てはできている方だと思う。

    私の仕事は午前中だけで午後はいるので、子どもが友達を家に連れてくると、学童クラブのようになる。

    家では約束事があり、「違う年代だから遊ばないということはしない。」と決めており、皆でとても仲良く遊んでいる。

    また、子どもが1年生の時に一人で帰れないと泣いたので、先生が送ってくれたが、地域の人が先生を不審者と間違えたことがあった。地域のつながりはできていると思う。

    しかし、制度化すると、縛りや閉塞感が出るのは嫌だと思う。

    また、防災訓練は毎回同じ人が参加しているのは、羽村市の広報の方法にも問題があるのではないか。「町内会の指示に従ってください」では、町内会に入っていない人は日時や場所が分からない。防災訓練は自治体の責任なので、町内会に任せっぱなしではいけない。

    (座長)広報紙に日時場所などの詳しくは書いてあると思う。

    (委員)近所の方たちもわからないと言っている。列車のように連なっていくことにも意味があるのかわからない。

    広報・周知は自治体の義務としてきちんとすべきである。

    「災害の時に町内会に入っていないと困りますよ」と脅迫のようなことを言ってきた方もいた。

    (委員)羽村市のアプリがあったら良いのではないか。

    (座長)メール配信はある。登録すると、イベント情報や火災情報、市税などのお知らせが来る。

    (委員)今、初めてメール配信というシステムを知った人もいたようだった。みんながわかるシステムを作ることが大事だと思う。

    (委員)日頃、広報などの紙媒体のものはあまり見ていない。

    (委員)先ほどの意見の補足だが、保育ママのような話は、制度化されたものではなく、そういった関係を築ければ良いということである。

    (座長)先ほどのメール配信は、最初は大きく広がるが、その後が続かない。紙媒体よりネットの方での情報も流していかなくてはいけない。

    (委員)例えば、メール配信の登録をすると水はむらが1本もらえたり、図書館の貸し出し期間が延長できたりする特典があると良い。

    (座長)このあたりで時間だが、青年後期や壮年期、高齢期の中で意見がまだあるか。

    (委員)若者が自主的に行う勉強会をバックアップしていくシステムがあったら良い。私も職場以外の場で勉強会をしている。金銭的負担もあるが、皆は勉強したくて集まっている。負担感を少しでも軽減できるようにしてほしい。団体申請をすれば補助金が出るというものよりは、もっと手軽な感じで、例えば、ゆとろぎなどの会場の貸出しや、月千円バックアップする、飲み物などを出す、広報での周知など、羽村市では勉強会がやりやすいと感じるシステムがあったら良い。

    やりたいと手を挙げた人がすぐにできるような支援をするシステムがあったら良い。

    (座長)時間になったので、本日の議論は終了する。

     これで全てのステージの議論をしたので、次回はライフステージを通して、参加して感じたことを議題とする。今度の会議までに意見を整理して言い足りなかったこと、あるいは付け加えたいことがあれば、話していただきたい。

    次に、「その他」として、事務局から何かあるか。

    (事務局)次回、第4回懇談会は、9月28日(月曜日)午後7時から、この庁議室で予定しているので、よろしくお願いします。

    事務局からは、以上である。

    (座長)これで第3回の懇談会を閉会とさせていただく。

    皆さんのご協力ありがとうございました。

     

     

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