日時
平成27年9月28日(月曜日) 午後7時00分~午後9時00分
会場
羽村市役所3階 庁議室
出席者
若松 仁座長、中土 善雄副座長、佐藤 美知子委員、中根 透委員、鶴我 佳子委員、堀口 和美委員、雨倉 千恵子委員、寺嶋 孝委員、山口 順一委員、藤井 孝洋委員、羽村 滋彦委員、木下 智実委員、山﨑 信子委員、細渕 陽右委員
欠席者
堀内 政樹委員
議題
傍聴者
なし
資料
会議の内容
(事務局)定刻となったので、只今から、第4回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会を開会する。
本日は、お忙しいところ、ご出席をいだだき、ありがとうございます。
早速だが、次第に沿って、会議を進める。
本日の傍聴者について報告する。
【傍聴者なし】
(事務局)では、若松座長に議事進行をお願いする。
(座長)今日でこの懇談会は最後になる。活発な意見をお願いしたい。それでは、議事に入るが円滑に会議の議事を進行するため、発言のある場合は、挙手をお願いしたい。私から委員を指名するので、その後、発言をしていただく。
初めに、議事の1項目、「第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について」を議題とする。
第3回懇談会の会議録について、主に自分の発言の部分で何か訂正等あるか。
【委員から訂正する旨の発言があり、了承された。】
(座長)他に訂正はないか。
(各委員)特になし
(座長)会議録については、訂正の上、窓口での閲覧と羽村市公式サイトへ掲載をする。
続いて、議事の2項目、「羽村市生涯学習基本計画の推進に関すること」についてを議題とする。
事務局から説明をお願いしたい。
(事務局)それでは、事務局から説明する。
今回は、第2回、第3回の懇談会で議論したライフステージ乳幼児期から高齢期を通して感じたこと、またこの懇談会に参加して感じたことについてお話しいただきたい。
また、開催通知と併せて送付した「羽村市生涯学習基本計画推進懇談会の委員意見のまとめ(第3回分)」と前回配布した第2回分の委員意見まとめは、今回の議題の際の参考にしていただきたい。
なお、この懇談会は、年4回開催することとしており、本日の懇談会が最後となるが、引き続き、活発な議論をお願いしたい。
以上で、説明を終わる。
(座長)本日、議論とするテーマは、ただ今の説明のとおり、「ライフステージを通して感じたこと」、「懇談会に参加して感じたこと」である。
前半の1時間は「ライフステージを通して感じたこと」、後半40分で「懇談会に参加して感じたこと」について1人ずつ2分程度で話してほしい。
まず、「ライフステージを通して感じたこと」の議論をする。
(委員)「生涯学習基本計画」に自分が携わっている部分は、小学生と中学生の子どもがいるので少年期・青年前期、PTAの活動で携わる青年後期・壮年期である。
生涯学習基本計画を推進する事業が年間を通して組まれている中で、参加していくことの難しさや、地域によってそれぞれの事業に協力できるウェイトの置き方の違いを感じた。
一人ひとりができることをする、また情報の発信についてはテレビはむらなどのメディアを使った方法もあるが、団体として協力することもできるかと思う。
(委員)ライフステージ全体の話では、1回目の会議でも意見として出したが、ステージの区分の見直しをした方が良いと思う。
例えば青年前期の16~22歳はこれからの時代に合っているかと気になる。選挙権も18歳から持つことになるので、18歳未満が前期の区切りになるのではないか。
また、高齢期は65歳以上のひとくくりで良いのか。活発に活動している65歳以上の方はたくさんいる。
情報発信ではSNSが発達しているので、私もよく見ているが、他の市町村を参考にしてはどうか。羽村市のメール配信は登録するといろいろと情報が得られて良いが、もっと活用できるのではないか。羽村市のホームページはあまり特色がなく、工夫をしている市町村を参考にしたら良いと思う。
(委員)羽村市の小中学校のメール配信にはPTAの経費が使われているが、その予算は教育委員会が各学校に配当するべきである。PTA予算の中で広報が占める割合は大きい。ホームページを活用すれば、その部分にかかる経費も削減できるので、PTA退会者に向ける差別・偏見もなくなると思う。学校の情報発信については教育委員会が責任を持ってするべきである。
このシステムは、私が本部役員をしていた時に導入した。しかしこれは学校経費にあたるので問題である。また、PTA退会者がこのシステムを利用するのは給食費未納と同じだという差別・偏見につながるので、学校側でメール配信システムを設置するべきであり、PTAの経費を使うべきでないと言う意見を出したが、多くの学校がPTA経費で行っている現状がある。
学校のメール配信システムは教育委員会で整備するべきである。
(委員) 羽村市の学校のホームページは、担当の教員たちに任せている状況である。
(委員) ホームページは立ち上げた後が大変である。常に新しい情報に更新しないと閲覧されなくなってしまう。いかに技術を持った人を割り当てるかということも大事である。
(委員) 先生は忙しいので、学校に任せきりにするのは問題である。教育委員会が考えるべきである。メール配信システムも、PTAは自主独立団体というのであるならば、きちんと分けて整備すべきである。
(委員) ホームページは学校側で作った方が親しみ感のあるものが作れると思う。
(委員)学校のホームページを更新できないのは、2つ原因がある。
1つは教員が忙しく手が回らないことである。ホームページに専念できる担当者がいれば良いが、担任教員も管理職教員もそれぞれの業務が多いなど人員の余裕がない。
2つ目は管理体制である。担当者が作ったものがそのままアップされるのではなく、管理職などの目をいくつか通っていく段階で、固い表現になるなど、無難で面白くない印象に変わってしまうこともある。
突き抜けた印象のホームページを作っていくためには、人材を配置することや、固いイメージではない表現や文章を意識できるかどうかが大事である。
ステージを通して感じたことであるが、羽村市は生涯学習について積極的ではあるが、人員が足りていないのではないかと感じる。
例えば、「羽村を変えようプロジェクトチーム」のようなものを庁内に設置して情報収集や提案をしていくものがあったらどうか。その仕事に専念できる人を配置できれば、収集する情報の質も上がり、提案できるものも増えると思う。この発想の原点は、東急ハンズの売り上げが落ちた時に作った実演販売のプロジェクトチームが売り上げの上昇に効果を上げたという話をテレビで見たことである。そのプロジェクトチームは他の仕事はなく、販売のための商品を集めたり情報収集に専念していた。そういったプロジェクトチームのようなものが市役所の中にもあったらどうか。
乳幼児期については、屋内屋外の子どもの遊び場を確保することである。公園はあるが、面白い遊具をもっと導入していってはどうか。人は面白いところへはお金をかけても行く。市内には遊具のメーカーもあるので協働して面白いものを作れたら良い。
少年期については、以前の意見にも出たが、羽村市の音楽は素晴らしいということをもっといろいろな人たちに広くアピールし、音楽で盛り上げていくようなことをしてはどうか。プロの音楽家を招いて授業をしたり、バンドを作ったりするのも良いかと思う。
また、先生が自主的に勉強できる場を確保してほしいということも挙げたい。
子どもたちの総合的な学習を充実してほしいということもある。若い人の意思決定能力が不足していると感じているが、学校という学習の場に自己決定の場が少ないのではないか。ここ近年、羽村市の学校では学力を上げるために先生方は熱心に取組んでいるようである。それも大事なことではあるが、どちらかというと子どもたちにとって受動的なものではないか。私の息子の様子を見ても、受動的な学習が多いように感じている。
例えば長野のある小学校では「家を作ろう」という学習があり、大工に学んだり、材料の調達をしたり、お金を集める方法もみんなで考え、年間を通じて学習した。少年期に自己決定をする学習が展開できたら、若者の自己決定能力は上がるのではないか。
また、少年期の魅力的な事業をもっと増やしてほしい。「デジタルで子どもを変えよう」という石戸さんが主宰している「CANAVS」では企業とタイアップして面白い事業を提供しており、そこには人がたくさん集まっているようだ。企業とタイアップして魅力的な事業を計画したら良いのではないか。先ほど言った「羽村を変えようプロジェクトチーム」がそういった情報を集めて、事業を計画できたら良い。
青年前期については、帰属意識を高めるために高校生や大学生に市の事業を運営してもらってはどうか。特にお祭りはとても盛り上がるものであり、昔の文化を引き継いでいく意味でも良いと思う。
青年後期は、自分の仕事の幅を広げるような親睦と恩恵が受けられる勉強会をバックアップする体制があったら良い。この発想の着眼点はロータリークラブである。もともとは、親睦と恩恵を目的に集まったもので、そこから奉仕をしようという考えが出て活動している団体だと思う。
はむら未来カフェという良い事業があるが、その子育て世代版のものなど、もっと展開して考えるのも良いと思う。
高齢期については、子どもを預かってくれる場所を設置して、そこにいろいろな人が自由に行き来できるシステムがあったら良い。
(委員)イベントガイドでいろいろな事業を紹介しているが、どうしたらたくさんの人に来てもらえるか、PRの方法が少ないことが悩みである。広報はむらで講座の情報を掲載すると申し込みが多くなるが、市民の会で年6回出す行事の情報紙ではなかなか人が集まらない。たくさんの事業があるのに残念である。高齢者の方にもゆとろぎを利用してほしいと思っているが、どうやって情報を伝えるか考えているところである。近々行われる文化祭の各団体の展示場で、各教室の情報を紹介してはどうだろうかと提案したいと思っている。
(委員)今の家庭は共働きや乳幼児のいる子育て世帯、介護をしている世帯が多く、優雅な専業主婦はどれくらいいるのか疑問である。帰宅後の母親は流れ作業で家事をし、子どもの宿題を見ることもできないままPTAの活動に行かなくてはならない。PTA本部役員はネグレクトをしなければできない領域である。業務内容を整理し、キャパシティを考えなければならない。子どもの学力低下は、親が家庭にいる時間が少ないから起こっている問題ではないかと感じている。
行事を発想するのは良いが、PTAの末端委員は全て母親たちである。男女共同参画というが、実際に動いているのは母親たちである。母親は3足のわらじを履いている。仕事、家事、育児、その上さらにPTA活動が来る。手一杯の状況なので、もっとキャパシティを考えた行事内容を考えるべき時が来ているのではないか。伝統を継承していくのは結構なことだが、その協力をする母親たちが家庭にどんな影響を与えるかということを考えていただきたい。子どもの元気は母親の笑顔である。羽村市はイベントや行事だらけで、母親の笑顔を消すようなストレスや負担を与える。
ボランティア活動をしたくないのだろうというレッテル貼りがPTA問題の肝の部分であり、生活するだけで精一杯、少ない給料で必死に子どもを育てている家庭もある。
(委員)先ほどの話の補足だが、事業をPTAでするということではなくプロジェクトチームでもっとより良いものを作れたらということで、羽村市はハードの部分は充実していると思うので、ソフトの中身を吟味する時だということを大前提としている。
先ほど広報の仕方について意見が出たが、面白いものには人が集まるので、例えば人気のあったロボット展の後に同じくらい面白い事業があるというように継続的に面白いものが続いていけば、その情報紙も見てもらえるようになるのではないか。「面白いもの」という認識がついた時にみんなが見るようになるので、継続的な質が大事だと思う。
(委員)学校に長く勤め、生涯学習に関わっていたのだが、これまで「生涯学習」という視点で見ていたかなと思う。子どもたちが学校で学んだことを今も続けていることは生涯学習である。子どもの頃から生涯学習は始まっている。就学前や就学中の子どもたちは生涯学習の基礎づくりの時期であるということを教員自身が自覚したほうが良いことを学んだ。
また高齢期であるが、元気な人が今後も活躍するために羽村市では既にさまざまなことに取り組んでいるので、その情報をもっと発信していく必要があるかと思う。老後を静かに過ごしたい人の中でも、情報を発信したものの中で「面白そう」と興味を示し、参加するかもしれない。
この懇談会では若い人がいろいろな意見を出してくれるのが嬉しくて、羽村市も良いと感じた。そういった若者がいることが大事である。多様性についてのテレビ番組を見て思ったが、いろいろな考え方があって良い、それを認め合い否定しない。多様性の中で調和をとるためには皆が話し合うことが大事である。
まとめると、教員は視点を変え、学校現場は生涯学習に直結していることを意識した方が良い。私たちは将来に向けての子どもたちを育てている。生涯学習の根であり、次の羽村に結びついていくものだと感じた。
(委員)少年期・青年前期で行うスポーツや趣味などがその後の生涯学習に大きく影響しているので、1つのことだけでなく幅広く経験することが大事ではないかと思う。
市内小・中学校参加の水泳大会・陸上大会・ジュニア駅伝大会は、体を動かす基本のスポーツで、学校の授業の中にもある種目の大会なのでぜひ積極的に参加してほしい。子どもたちの体力向上にもつながり、成果が出ているものでもあるので教育委員会でも協力をお願いしたい。
生涯学習を行う上で大切なのは健康でいることである。誰もが簡単に始められるスポーツとしてウォーキングやランニングが挙げられる。しかし羽村市には陸上競技場がない。富士見公園は野球をメインに考えられた広場でトラックは1周200mである。水はけのために砂利敷きなので足に負担がかかる。また段上の広場はサッカーをする際にボールが出て行かないようネットを張ってほしいが、公園だという理由で張ることができないので、富士見公園を改修するなど、陸上競技場の設置を考えてほしい。
(座長)江東区では就学前の3人の子どもがいる場合、第3子以降の保育料は免除になるので、若い子育て世代が江東区に集まっているとテレビで見たことがある。羽村市にも若い子育て世代が集まってくるような施策についての意見はあるか。
(委員)江東区などもいかに子育てをしやすいまちにするかということに行政が力を入れているようだ。例えば親子で歩く歩道がとても広く、高層マンションの下の階は保育所になっている。
都心では待機児童問題がある一方で地方では保育所が経営難になっているところもある。羽村市は人口の変化があまりないので、そういった問題はないが、地方は子どもが少なく困っている。江東区はいかにして少子化を防ぐかということで、子どもと親に優しいまちづくりをしているので、子育て世代が自然に集まる。
地方では自治体の財政が困窮しているところもある中で、羽村市も少子化対策を考え、子育てしやすく住み良いまちづくりにすることが大事である。
乳幼児期・青年後期が子どもと子育て世代、壮年期・高齢期はこれらを地域で支援するという形がとれ、ここをうまく融合させるとワークライフバランス、仕事と生活の調和が実現したまちや社会ができ、子育てしやすい環境になるのではないか。行政も含めて皆が協力して取り組んでいけたら良い。「子育てしやすいまち」はこれからのキーワードではないかと思う。
(委員)羽村市は「男女共同参画」「ワークライフバランス」「イクボス」など活発にセミナーなどをしているが、実現に向けたシステムが整っていない。羽村市の学校で育児休暇を取っている男性教員は0に近い。セミナーなどをするのは良いが、システム構築が先である。
また、組織を見直し、PTA・青少年対策地区委員会・町内会を統合し、PTCAとして、地域と学校で生涯学習の事業を展開したら良いのではないか。
前回出た話の秋津コミュニティでは、学校を舞台に地域住民が自由な発想で活動している。秋津小学校の元PTA会長である秋津コミュニティ顧問は「PTAや地域のこととなると義務感から無理しがち。若い親は時間的にも精神的にも無理しがちである。」と言っている。無理をしたら楽しくないし続かない。秋津コミュニティの運営理念は「できるひとが、できるときに、無理なく、楽しく!」である。
私は加入していた団体のスネークジュニアで率先的に活動していた。会員を集めるためにチラシ配りをした時に、娘が自分から手伝うと自発的に申し出てくれた。PTAにその自主自発があるかというと、枠人数で委員を設定されているので自主自発ではない。子どもが楽しくなるには親の自主自発の担保が先であると思う。
(座長)この会議にはいろいろな立場の方が参加して、生涯学習基本計画に対して我々がどういうふうに提言していけるか、どんなことをこれからやっていけるかという意見を出す会議である。それぞれの団体の問題については、その団体の中で解決していただきたい。発言の内容を否定しないが、この会議は生涯学習がテーマだということは忘れないでいただきたいし、前向きな意見をいただきたい。
(委員)各町内会全てがうまくいかないと羽村市全体も良くならないと思う。今年になって、市史編さん事業のために各町内会へ参考になる資料を提供してほしいと協力依頼があった。歴代の町内会長に話を聞き、会館に残っている資料などを探している。私の町内会が設立したのは昭和47年頃である。昔は松林、雑木林が多くある地域で地方から出てきた人たちが多かった。現在の私の町内会は順調に運営しており、その要因の1つは町内会の行事を通して隣近所の親睦を図ってきたことである。
また、西多摩衛生組合の設立について、近隣町内会の会長を始め役員たちが、業者と環境問題を含めた諸問題の交渉をし、現在に至っていることについては、町内会の大変な功績であったと思う。
(委員)いろんな事業をしているのに知られていないことは残念である。情報発信については、まだ方法があるのではないか。若者はネットがメインであるが、高齢者向けに紙媒体の情報提供も引き続きしていかなくてはいけないと思う。
メール配信サービスも加入を増やしたいのであれば、加入した時のメリットとして水はむらをもらえたりするなど、加入してもらうためにはどうしたら良いかということをもっと考えた方が良い。
(委員)先ほどの意見に出たプロジェクトチームをつくることは良いと思う。
実際にいろいろなところで活動しているのは女性が多く、男性が活動に多く参加できるようになってくるのは60歳以降からであるので、その年代を対象としたリーダーシップをとることに関する研修があると良い。
また、おもしろいことを企画するプロジェクトチームをつくって、それがコーディネーターを養成することにつながったり、コーディネーターを養成してプロジェクトチームを作り、いろいろな団体などの橋渡しになって、企画を考えてくれたら良い。
(委員)楽しい場を作るのはとても大事である。はむすぽでもいろいろな教室を企画しているが、なかなか会員が集まらない。羽村市在住の方でも「『はむすぽ』って何。」という人がいるので、PRが重要だと感じた。
(副座長)先ほどの意見に出た高齢者の区切りについては同感である。高齢者が高齢者を助ける時代になっている。動ける高齢者を育てる生涯学習をするために分けた方が良い。
私は脳の若返り教室に通っている。料理・パソコン・旅行などに分かれていて、それぞれ自ら考え脳を活性化させる内容の講座である。来る人は高齢者の中でも若い人で、皆元気で意欲的である。
また、60代以降の方がこの先地域で活躍していくシステムも必要であると思う。
(座長)ここで「ライフステージを通して感じたこと」については終わらせていただき、「この懇談会に参加して感じたこと」を皆さんに1人2分以内でお話しいただきたい。
(委員)子どもの笑顔を作るために町内会活動をしているつもりである。PTAも同じだと思うが、今回は両者の歯車が合っていないかと感じた部分もあった。学校を活動の場にしてお互いが行き来できるようなことができれば良いと思った。
組織によって事情があるが、お互いに意見を聞いて自分に何ができるか考えるのが大事である。
(委員)この懇談会では皆さんがそれぞれの立場からの意見を自由に発言しているのを聞いて、自分の体験などを話せば良いのだと気付いて緊張が解けた。
年代の差があるので、若い人の意見も参考になった。もっと若い人が多いと良い。また、保育を付けて子育て中のお母さんに参加してもらうのも良いのではないか。それぞれの世代の意見を聴けたら参考になると思う。
(委員)この懇談会に参加して、私も生涯学習をしてきたのだと気付いた。青年後期の年代から始めたことを今も毎週1回続けていて、そこに行くことが生きがいで元気になる。今まで生涯学習だと意識していなかったが、生涯学習基本計画の基本的な視点の中に「生きがいと活力を育む」とあり、まさにそれだと思った。これからも新しいものにチャレンジしていこうと思う。
(委員)できたら町内会長にお願いしたいが、ゆとろぎやはむすぽを利用していない方がいらっしゃったら、是非誘っていただきたい。生涯学習は小さい頃から始めた方が良いと思う。
(委員)羽村市には行事や講演会などがあるが、その中の一大行事の1つである市民体育祭を10月11日に行う。今年は元オリンピック陸上選手が来て、午前中は一緒に活動する。是非、参加してほしい。
参加をしてほしいという一方で私はあまり行事に参加していない。PTA役員をしていた頃は行事に頻繁に参加していたが、役員を辞めた後は参加していなかったので、予定表を見たときに少し寂しいと思った。もう少し参加した方が良いと思うものの、参加していないので、どうして参加しないのかを今後考えてみたいと思う。
(委員)生涯学習を考える時には、市民一人一人のための大きな柱が1本あり、その中に各ステージがあると思う。この懇談会で学んだことを活かしていきたい。
(委員)親自身が子育てに自信を持ち、楽しんで子育てできるようになるためにどう支援できるのか。子育て経験豊かな方々の協力を求め、コーディネーターのような形で親支援・子育て支援してもらったり、そういった人たちと日々の中で関わりを持ち、地域で応援してもらえる状況が作れると良い。
「体験の風をおこそう」という運動がある。今の子どもたちは豊かではあるが、自然などの体験が少ない。羽村市は山や多摩川があるので、国が進めている運動を羽村市の中で取組むことは、地域から発信できることの1つであり、子育ても変わってくると思う。
(委員)私はスポーツクラブのチームに入っているが、結果的に参加者を奪い合ってしまっているかもしれないと感じた。世代違いはまだ良いが、同世代を対象とした事業は参加者の奪い合いになる。事業が多いのかもしれないがすぐ減らせばいいことでもない。
良かったと思ったことは、生涯学習基本計画の中の少年期・青年期に対して私がしていることがつながっているのだという嬉しさである。
(委員)この懇談会には昨年度と今年度の2期参加し、どちらかと言うと生涯学習の利用者の立場で考えた。
利用者側からすると、情報を自分から取りにいかないと得られない。先週、杏林・羽村コモンズ2015に参加した。この情報がわかりづらかった。自分で情報を取りに行くためのツールがあると良い。羽村市はいろいろなことをやっていると再確認しているので、うまくつないでほしい。
また、65歳以上の方が活動していることが継続していくよう、例えば健康づくりに活動が展開していくと良いと思う。
(委員)私も委員を2期務めた。今回が最後である。
羽村市は良いところだと思って居住を決め、実際、住んで良かったと思っている。みんなの意見を聞いてくれるこういった場があることについても懐が深いと思う。
生涯学習基本計画推進懇談会の中で「子ども」に関する意見が多く、「子どもの時に良い体験をさせてあげたい」という思いが伝わってきたので、教育者として自分の職責は重いと感じた。学力という言葉にもいろいろな捉え方があり、一般的には学んだ力、評価できる力。生涯学習の視点で言えば自分から学ぼうとする力、自分から情報を取りに行く力。仲間を作って学び合える力、管理された中でなく自主自発に行う力。こういった気持ちを育てていくことは大事だと思う。
学校の役割がコミュニティの中心になっていくことを考えると、先生はティーチャー(教える)という言葉よりファシリテーターやコーディネーターという言葉の方が合っているのかと、自分の考え方が少し変わった。
(委員)町内会の加入率が悪いようだが、若い母親たちの間では「加入するのは良いが、負担を回さないでほしい」という意見もある。例えば勧誘の時に「班長は強要しないから入ってほしい」と誘ってはどうか。資金面では加入が多い方が楽になると思う。
また、町内会に加入したら、町内会の年配の女性たちで会館を借りて子どもを見てくれる保育サポートシステムが利用できるメリットがあったら良い。
双葉富士見町内会では、習字などのサークル活動をして会員を集めているようだ。会員を集めるためにネットも活用することも大事である。
町内会の中にも思いやりのある声をかけてくれる人もいて、それは温かい部分だと思う。動員ばかりではなく、温かい部分を大切にしたらもっと町内会の加入率が上がると思う。
(委員)この懇談会に参加して、生涯学習についていろいろと意見や指摘できたら良いと思った。
羽村市で生まれ育ち、小・中学校で学び遊び、今も羽村市に住んでいる。羽村市が好きで一度も後悔したことがないので、自分が指摘できることは見つからなかった。
この懇談会に参加して感じたことが3つある。1つ目は、会議の回数を増やしてはどうか。2つ目は、せっかく良い会議をしているのに知られていない。3つ目は堅いイメージがあるので、和やかな雰囲気の会議になると良い。
(副座長)私も昨年に引き続き今回は2期目だったが、今期は個性ある会議だった。
春に咲く桜は桜、同じ時期に咲く梅は梅、桃は桃。皆個性がある。良い勉強になった。
(座長)他の委員からも意見があったが、私も以前からPTCAを推し進める必要があると思っていた。何故かというと、青少年対策地区委員会のメンバーも少なくなっている。本部役員はとても大変な思いをするが、事業の後は素晴らしい達成感がある。しかしそれをわかってもらうのはなかなか難しい。PTAもそうである。町内会も高齢化が進んでいる。子どもに対する青少年の育成という意味ではスタッフが足りなくなってくるので、これからはPTCAを推進していくべきではないかと感じている。
市の組織としては、教育委員会があり、地区委員会は児童青少年課、町内会は地域振興課とそれぞれの主管が違い、話し合いをするにもやりづらい。羽村市の子どもたちは全員私たちの宝であり、その子どもたちをこれからどうやって育成していくのかという意味では、そこに1つの組織を作ってほしい。教育委員会でも子ども家庭部でもない、組織立てがこれから問われてくるのではないか。
例えば、3町内会がバラバラに開催していたお祭りを合同にして動物園で行った。かかる労力は変わらないが、1か所に集まったことで非常に大きな効果が出た。同様に大変な行事はまとめていくのが良いのではないか。 産業祭と環境フェスティバルはジョイントベンチャーで一緒に行えば、どちらのイベントも行き来でき、人も集まるのではないか。効率良くいろいろな行事を運営していくことをこれから考えていかないといけない。
もう1つは私の夢だが、ゆとろぎのことは中学生くらいまでの子どもたちや高齢者は大半が知っているが、その間の世代の20代や30代40代の方たちに知られていないのではないか。
そういった人たちにも利用されるよう、以前の意見でも出したが、代官山の蔦屋のような施設で、近隣の産業福祉センターも含めて1つの組織運営として情報発信ができないか。ゆとろぎも頑張っているが、利用が少ない年代に対しては弱い部分がある。改革していくにはもっと自由な発想でゆとろぎを変えていく必要があると思う。
(委員)ゆとろぎ・図書館・産業福祉センターを一体化して運営していくのは非常に良いアイディアだと思う。更にコミュニティーセンターも窓口が一緒になれば便利だしいろいろなことができる。ハードがあればソフトもついてくる。いろいろな活用の仕方が出てくると思う。
(座長)予定より数分早いが、他に何かあるか。
(各委員)特になし。
(座長)特にないようなので、議論はこれで終了する。
委員の皆さんからこれまで多くのご意見をいただきありがとうございました。これまでの意見は、今後の羽村市の生涯学習の推進に少しでも役立てられるよう、事務局にはお願いしたい。
次に、「その他」として、事務局から何かあるか。
(事務局)本日の会議録は、事務局にて作成後、各委員へ送付するので、内容の確認をお願いしたい。
(座長)これで第4回の懇談会を閉会とさせていただく。
皆さんのご協力ありがとうございました。
(事務局)本日まで座長においては、議事進行をありがとうございました。また、委員の皆さんにおいても長時間に渡り、慎重な審議をいただきありがとうございました。
本日をもって、最後の懇談会となるが、委員の皆さんからの意見は、今後の生涯学習を推進していくうえでの貴重な意見として、参考とさせていただく。
また、委員の皆さんには、これからも生涯学習の推進にあたり、いろいろな場面で力になっていただきたいので、よろしくお願いしたい。