日時 平成30年10月19日(金曜日) 午後7時00分~午後9時00分
会場 市役所3階 庁議室
出席者 座長 若松 仁、副座長 堀 茂子、委員 中根 透、鶴岡 協子、山口 脩、白井 孝裕、平 辰男、
池田 文子、石川 千寿、大野 英子、鈴木 あすか、上野 芳枝
欠席者 委員 瀧島 麻耶、荻原 稔、向坂 正恵
議題
・ 開会
・ 議事
第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について
羽村市生涯学習基本計画推進懇談会・テーマについて
【テーマ】生涯学習を通したまちづくり ~学習活動を通して地域の課題を解決するには?~
・ その他
傍聴者 なし
資料
・ 第4回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会 会議次第
・ 第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会 会議録
・ 生涯学習基本計画推進懇談会(第2回)委員意見まとめ
・ 生涯学習基本計画推進懇談会(第3回)委員意見まとめ
-以下、第1回懇談会配布資料-
・ 資料6 「生涯学習を通したまちづくり~学習活動を通して地域の課題を解決するには?~」
会議の内容
開会
(事務局) ただ今から、第4回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会を開会する。
本日は、お忙しいところ、ご出席いただきありがとうございます。次第に沿い会議を進める。
なお、瀧島委員、荻原委員、向坂委員は、本日、所用により欠席である。
それでは、これから議事に入るが、本日の会議の傍聴希望者はいない。進行は座長にお願いする。
議事
(1)第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について
(座長) まず会議に先立ち、皆さんにお願いしたい。円滑に会議の議事を進行するため、発言のある場合は挙手をしていただき、私から指名された後、発言をしてほしい。
それでは、初めに議事の1項目め、「第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について」を議題とする。事務局から説明をお願いする。
(事務局) 議事の1項目め、「第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について」説明する。
開催通知とともに皆さんにお送りした会議録には、ご自身の発言を確認していただくために発言者氏名を記載してあるが、この後の議事の1で、会議録について修正の有無の確認後、「座長・副座長・委員・事務局」と表記を直し、公表する。
以上で、説明を終わる。
(座長) 会議録の内容について、訂正・ご意見等はあるか。
(各委員) 特になし。
(座長) 訂正・ご意見等ないようなので、会議録については、委員の氏名を削除した形で、羽村市公式サイト等へ掲載をする。
続いて、議事の2項目め、「羽村市生涯学習基本計画推進懇談会・テーマについて」を議題とする。事務局から説明をお願いする。
(事務局) それでは、事務局からご説明させていただく。
これまで、懇談会のテーマ「生涯学習を通したまちづくり ~学習活動を通して地域の課題を解決するには?~」についてさまざまなご意見をいただいたが、本日の会議では、その「まとめ」としてご意見をいただきたい。
前半に、「1~4を通しての意見」として、これまでの会議でご議論いただいたことを通しての意見、あるいは言い足りなかったことなどについてお話しいただきたい。
また、懇談会開催通知・会議録と併せて送付した「生涯学習基本計画推進懇談会意見まとめ」には、これまで皆さまからいただいた意見を集約し作成したので、今日の会議の参考にしていただきたい。
後半は、「この懇談会に参加した感想」をお一人ずつお話しいただきたい。
なお、この懇談会は、年4回開催することとしており、本日の懇談会が最後となるが、本日も活発なご議論をいただきたい。
以上で、説明を終わる。
(座長) 事務局からの説明が終わった。
本日は、ただ今の説明のとおり、テーマ「生涯学習を通したまちづくり ~学習活動を通して地域の課題を解決するには?~」の「まとめ」として、「1~4を通しての意見」と「この懇談会に参加した感想」の2項目について議論していただく。
議事(2)〔1〕「まとめ1~4を通しての意見」
(座長) それでは議論に入るが、意見のある方は挙手をしてほしい。
(委員) ボランティアについては、私の職場である保育園で受け入れたことも、私が行っているボランティア活動を受け入れてもらったこともあり、両方の立場での経験がある。
保育園で地域の高齢者や小・中学生のボランティアを受け入れたときは、活動を通した異世代間の交流が見られ、良い互恵性があるように感じた。
片や私のボランティア活動の方はこれまで1,200回ほど行ってきたが、訪れる先々で多くの人々とつながりを持つことができ、人生観が広がったように感じた。
ボランティアを通してこうした生涯学習を積んだことは、両手からこぼれるほどの財産であり、今後も継続したいし、皆さんにも経験していただきたいと思う。
(座長) 羽村市でも中学生が近隣の保育園に出向き、園児たちと交流することがあるが、少年期の貴重な生涯学習になっているようである。
(委員) 羽村市は面積で言うと小さなまちではあるが、その分、地域コミュニティを密にできるというメリットがあるのではないだろうか。
生涯学習の取組み方として、やりたいことがあったときに自分が中心になり興す人と、参加するだけに留める人の両者が存在するようである。
しかし、やりたいことを活動として興したいと思っても、どうしたら良いかわからないということも多々あるので、まず、そこを解決するための施策が必要ではないか。
また、何かに参加したいと考えている人が、羽村市にどんな活動があるのかわからないということがあるので、市内の活動をPRし、広く知らせる場も必要であると感じている。
面積の小さい羽村市だからこそ、市民のニーズを聞き、より良い生涯学習を展開できるのではと期待している。
(委員) 今まで挙げられた意見としてさまざまな課題があったが、その解決方法は各団体が考えていかなくてはならない。
町内会・自治会における課題としては、会員の高齢化や役員の人材不足、加入率の低迷などが挙げられる。
近年、各地で起きている災害により、地域のつながりが見直されているようではある。しかしながら積極的に地域活動に参加する人は増えていない。
課題が解決できない中、災害時における地域の役割が期待されていることも悩みである。
生涯学習については、自分から情報を求めて行動する人と全く無関心な人がいるが、無関心な人たちの気持ちを生涯学習へ向けるにはどうしたら良いかを考えていかなくてはならない。
(委員) 生涯学習コーディネーターという立場の人がいたら、生涯学習に関する情報を人と人、人と生涯学習につなげる役割となって、生涯学習活動が活性化すると思う。
(事務局) 現在、生涯学習を求める市民の皆さんへは、市の教育委員会生涯学習総務課において「サークルガイド」に掲載されている市民活動団体・社会教育関係団体、文化協会を紹介するなど相談に応じている。
今後は、市民の生涯学習をコーディネートする生涯学習コーディネーターの位置付けと組織化に向けて取り組んでいく。
(委員) 市の職員と聞けば、市民の信頼度は大幅に上がるので、生涯学習コーディネーターが市の運営であることを示すことが必要であると思う。
(委員) 市の広報紙「きずな」を見たという高齢者施設の方から演劇のボランティア出演依頼があり、快諾した。市で作成している広報紙を見ている人たちに活動を知ってもらえることで活動の幅が広がり、嬉しく感じた。
市では、興味を引く事業が多いので、是非、多くの人たちに参加してほしいと思うが、市民への周知の方法として、もう少し目立つように看板や駅前など人がよく行く場所に大きな表示をすると良いと思う。
(委員) 先日、市民体育祭が開催された。市全体で体育祭を行っている自治体は都内でも数少ないようで、小さなまちだからこそ全ての町内会が1つの会場に集まることができるのだと思う。
市民体育祭は、多くの市民が参加できるスポーツの生涯学習であり、今後も継続してほしい。
また、先日、私が参加した都民生涯スポーツ大会の陸上競技40歳以上競技では、年齢層が高くなるごとに参加者数も増えている。
その年代の人たちは、記録よりも競技に参加することを楽しんでいて、大会を毎年心待ちにしている人も多いようである。そういった様子を見ていると、スポーツに限らず、趣味を持って楽しみ、続けることが生きがいにつながるのだと感じた。
市内にもさまざまな団体があり、それぞれ魅力ある活動がたくさんあるので、市民の生涯学習につながるよう、広報紙やチラシ・ポスターなどやSNSなどを通じて活動の発信をしていただきたい。
(委員) 高校時代に、「生徒たちの興味が学校の行事より楽しいことの方へ向き、学校行事が盛り上がらない。3年間しかない学校生活なので行事にも力を入れてほしい」と先生に言われたことを思い出した。
日常の中に楽しいことはたくさんあるので、関心がないことに対して興味をもってもらうことが非常に困難である。情報が溢れているこの時代には、大手の広告代理店が優秀な人材や投資を以てしても、多くの人たちの関心を引くことは難しい。
そこで、直接相手と話をするなど、ダイレクトコミュニケーションで活動を広げていくことが有効ではないかと思うが、まず、周囲にどのような人たちがいて、どのようなニーズがあるかなどさまざまな情報が必要となる。
地域を企業などの組織に例えると、わからないことがあったときにトランザクティブメモリー(組織全体が同じ知識を記憶するのではなく、組織内の「誰が」「何を」知っているのかを把握すること)がダイレクトコミュニケーションの効果を上げる。
生涯学習についても、生涯学習コーディネーターの組織がトランザクティブメモリーの機能を有して、ダイレクトコミュニケーションができると、団体が活性化するのではないかと思う。
組織については市で構築し、運営は市民が行うことが望ましいのではないかと思う。
(委員) 市のメール配信サービスで、「四季のウォークに参加しませんか?」というお知らせが届いたときに、行ってみようかという気持ちになった。そういった個別に連絡が来るものは、気になるので効果があると思う。
また、市には「はむすぽ」があり、会員になると年間を通してさまざまなスポーツのプログラムに参加できるが、その文化版があると良いと思う。
何かしたいけど、どのようなものが良いかわからないという人には、選択肢が広がり、その中で一緒に活動する仲間ができれば楽しいのではないだろうか。
(委員) 「生涯学習を通したまちづくり ~学習活動を通して地域の課題を解決するには?~」がこの懇談会のテーマであるが、課題解決のためには、課題を把握・整理をして、解決に向けて調整していく役割を担う生涯学習コーディネーターが必要ではないかと思う。
生涯学習活動をしたい人が情報を求めても、市で発信している公式サイトの情報やサークルガイドなどの冊子にたどり着き、自分に合った生涯学習を見つけ出すことは難しい。ライフスタイルも人それぞれであり、仕事や子育てをしている人は自由に使える時間が限られている。
今後、生涯学習コーディネーターを通して、円滑に情報が得られれば、生涯学習の選択肢が広がり、人と人、人と生涯学習がつながると思う。
(委員) 地域課題の要因には、地域への関心が低下していることが挙げられると思う。市民が羽村市の良さを実感できる機会をもてると、主体的に地域活動に加われるのではないだろうか。
また、地域と学校のつながりがあると、子どもたちも地域への関心がもてるので、地域と学校の間を取り持つ役割の人がいると良いと思う。
議事(2)〔2〕「この懇談会に参加した感想」
(座長) 次の議題に入り、皆さんからこの懇談会に参加した感想を伺いたい。
(委員) 以前もこの懇談会に参加しているが、さまざまな立場の方が集まる会議なので、活動の参考になる情報を得ることができた。
各種団体の抱える共通の課題として、会員数不足や後継者不足が挙げられるが、幅広い世代の市民が多く集まる市民体育祭や夏祭りなどの機会に生涯学習を情報発信するブースを設置して活動を周知すれば、参加したいと思う人が出てくると思うので、効果が高いのではないかと思う。
(委員) 私は羽村市に在住でも在勤でもないが、活動の場としてはとても関わりが深い。
羽村市の他、在住在勤地でメール配信サービスを登録しているが、羽村市は一番情報発信が多いと感じている。受け取った人が興味を引き、市民の生涯学習の情報収集に活かされると良い。
また、団体が活性化するためには、さまざまな会場で発表の場を設けてもらえると活動の励みになると思う。
(委員) 現代の少子高齢化は問題視されているが、むしろ好機と捉え、多くの経験や知識をもつ高齢者と子どもたちが交流する機会を多くもつことで良いまちづくりができるのではないかと思う。
例えば、学校から地域へ、子どもたちのために手を貸してほしいことについて呼びかけをしてくれると、高齢者が応じてくれることもあるのではないか。
私の活動している団体は、おもちゃの修理や工作を通して子どもたちと交流している。先日、「きずな」に私が活動する団体を紹介する記事として、写真や文章から日頃の活動の様子を読み取れる内容で掲載された。記事を見て2人の新規会員が加わったこともあり、広報紙による周知は効果があったと感じた。
周知の方法としては「生涯学習週間」を決めて市民へ啓発することや市民が多く集まる催しの際に団体のブースを設置し、団体活動の楽しさを直に伝える場をつくることも効果的だと思う。
生涯学習をしたいと思っている人は潜在的に多く存在していると思うが、どういった生涯学習のニーズがあるかは把握できない。まず、市民アンケートを取って現状を知ることが必要なのではないかと思う。市民のニーズが明らかになっていないのに議論を重ね、提案しても、市民の生涯学習に結びつかないのではないだろうか。
(委員) ビートルズの曲に「人生はとても短く時間がない。」という歌詞がある。誰かがやってくれるのを待っていたら、時間がただ過ぎていくだけなので、自分から仲間を集めて行動していく意識を皆がもつことが大事なのではないかと思う。
市がやってくれるのを待つのではなく、自ら行動をし、それを市が支援してくれるという形がとれたら良いのではないか。
(委員) この懇談会では、委員の皆さんからさまざまな意見を聞くことができ、有意義だった。
今後の生涯学習としては、幅広い年代が参加できる場があると良い。
かつてソフトボールが盛んだった頃は、町内会や企業などが結成した多くのチームが活動していたが、近年ではチーム数が激減してしまった。
子どもから大人まで一緒に楽しめるスポーツなどが定期的にできるような場が市内で増えると良いと思う。
(委員) 「生涯学習」という言葉が一般的に馴染みのない言葉なので、市民にわかりづらいのではないか。また、周知の方法も模索しながらさまざまな方法を取り入れていったら良いと思う。
生涯学習に関する施設については、多くの市民が使用できるように時間貸しできるようにしてほしいと思う。
(委員) 仲間が数人集まったときにときに気軽に活動できるよう、地域の会館など自由に使える施設があったら良いと思う。
(委員) 初めて懇談会に参加したが、市民の立場に立って意見を出すことが大事だと思った。
羽村市には多くの魅力があるが、これからも魅力を発信していくことが必要だと思う。
私自身も幼いころから市の行事などに参加してきたが、今後も市に携わることがあったら良い。
(委員) 初めて懇談会に参加した。
私が活動している団体は、会員がなかなか増えていかないことが課題であるが、地域でも同様の課題があることが分かった。今後は私自身も地域のさまざまな活動に参加していこうと思った。
(委員) この懇談会を通して、私の団体でも事業の企画・情報発信をする際に市民のニーズに合わせて、間口を広く構えて進めなくてはいけないと思った。
また、地域活動に参加する人が減っていることについては、社会情勢の変化や価値観の違いなどさまざまな要因があるが、多方面から意見を取り入れ、今までのやり方に拘らず、より良い活動ができるように考えていきたい。
(座長) 生涯学習を実践している皆さんから貴重な意見が聞けた。
「何も活動もしていない人たちへどう発信したら良いか」、「団体の会員数が先細りになっている」などの話があったが、それでも活動を継続していくことが周囲への発信につながっているのではないかと思う。活動を見た人がやってみたいと思うかもしれない。
懇談会を通して感じたことは、情報発信している当事者は伝えているつもりでも、情報を受け取る側の人からの意見を聞くと、十分に伝わっていないことや思いもよらない指摘があるので、情報を受け取る側の人の意見は大切であると感じた。
また、まちを輝かせる人をつくるために人とまちをつなげるシステムづくりや団体と団体をつなげるネットワークづくりができると良い。
(座長) 羽村市では多くのイベントが開催されているが、産業祭と文化祭などを同会場で開催できないだろうか。
例えば、産業祭は多くの人が来場し、遠方から来る人もいるので、文化祭の展示作品や舞台公演も多くの人に見てもらうことで、自分もやってみたいと思う人がいるかもしれない。
また、イベントを同時開催あるいは会場間をはむらんで行き来できると、相乗効果でより多くの人たちに参加してもらえると思う。
3.その他
(座長) これで今日の議事は終了とする。
委員の皆さんには活発なご意見をいただき、ありがとうございました
事務局には、皆さんから頂いたご意見を今後の生涯学習の推進に少しでも役立てていただくようお願いしたい。
「その他」として事務局からは何かあるか。
(事務局) 本日の会議録は、事務局にて作成後、各委員へお送りするので、内容の確認していただきたい。
修正期限日については、会議録送付時にお知らせするので、修正箇所があれば、電話・ファクス・メールで承る。
また、本日の開催通知と共にお送りした「生涯学習基本計画推進懇談会に関するアンケート」は、会議終了後に事務局へ提出していただきたい。
(座長) これで、第4回の生涯学習基本計画推進懇談会を閉会する。皆さんのご協力をいただきありがとうございました。
それでは事務局に戻す。
(事務局) 座長におかれましては、議事進行ありがとうございました。
また、副座長・委員の皆さんにおかれましても、長時間に渡り、多くのご意見をいただきありがとうございました。
本日をもって、今年度最後の懇談会となるが、皆さんからいただいた貴重なご意見は、今後の生涯学習を推進していくうえでの参考とさせていただく。
また、委員の皆さんには、これからも羽村市の生涯学習推進にあたり、いろいろな場面で力になっていただきたい。
最後に生涯学習部長から一言、ご挨拶させていただく。
(事務局) 座長・副座長・委員の皆さんにおかれましては、4回に渡る懇談会で多くのご意見をいただきありがとうございました。
生涯学習基本計画の後期基本計画では、「循環型生涯学習の推進」「生涯学習を通したまちづくり」という大きな2つの柱があるが、今回の懇談会では「生涯学習を通したまちづくり」に関連したテーマを取り上げた。
皆さんの意見を聞いて「生涯学習を通したまちづくり」の根底にあるのは、人と人とのつながりであると感じた。それを推進するには情報発信がカギになってくるが、市においてもあらゆる手段を駆使して情報発信していても、情報がほしい方まで届いてない実態があることが分かった。
今後、生涯学習を推進していく上で、既成の概念では成り立たない部分も多々あると思うが、懇談会での意見を参考にしながら、検討し、進めていきたい。
(事務局) これをもって、第4回の生涯学習基本計画推進懇談会を閉会する。皆さんのご協力をいただきありがとうございました。