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    令和元年度第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録

    • [2019年12月23日]
    • ID:12914

    令和元年度第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録

    日時

     令和元年9月30日(月曜日) 午後7時00分~午後9時00分

    会場

     市役所3階 庁議室

    出席者

     委員 若松 仁(座長)、堀 茂子(副座長)、西山豪一、中根 透、山口 脩、井上肇彦、武藤清美、長島富江、浦野雅文、渡辺祐治、荻原 稔、米屋恵里

    欠席者

     委員  岩崎浩示、鶴岡協子、白井孝裕、中田国雄、小暮桃子

    議題

      1.開会 

      2.議事

       (1)第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について

       (2)羽村市生涯学習基本計画推進懇談会・テーマについて

         「生涯学習を通したまちづくり~『“羽村だから”学べる』事業展開とは?~」

      3.その他

    傍聴者

     なし

    資料

     ・ 第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会 会議次第

     ・ <参考資料>第2回懇談会の意見より「羽村といえばコレ!」

    -以下、事前配布資料-

     ・ 令和元年度 第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会 会議録

     ・ 令和元年度 第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会 意見まとめ

     ・ 「令和元年度版羽村市生涯学習まちづくり出前講座」メニュー

    -以下、第1回懇談会配布資料-

     ・ 資料6    令和元年度 生涯学習基本計画推進懇談会 テーマ


    会議の内容

    1.開会 

    (事務局) 定刻となりましたので、只今から、令和元年度第3回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会を開会します。

     本日は、お忙しいところ、ご出席いただき誠にありがとうございます。

     早速ですが、次第に沿って会議を進めさせていただきます。

     本日の傍聴者について報告します。本日は、傍聴を希望する者はおりません。

     それでは、議事に入りますので、座長に議事進行をお願いします。



    2.議事

    (1) 第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について

    (座長) それでは、議事の1項目め、「第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会 会議録について」を議題とします。

     第2回懇談会の会議録の内容について、訂正やご意見等ございますか。

    【委員から訂正する旨の発言があり、了承された。】

    (座長) 他に訂正等はございますか。

    (各委員) 特になし。

    (座長) 他に訂正やご意見等ないようなので、会議録については、委員の氏名を削除し、「座長・委員・事務局」に表記を改めた上で、窓口での閲覧や羽村市公式サイトに掲載します。


    (2) 羽村市生涯学習基本計画推進懇談会テーマについて「生涯学習を通したまちづくり~『“羽村だから”学べる』事業展開とは?~」

    第3回懇談会テーマ「“循環型生涯学習”にむけて(第2回のご意見を踏まえて)」

    (座長) 続いて、議事の2項目め、「羽村市生涯学習基本計画推進懇談会テーマについて」を議題とします。

     事務局から説明をお願いします。

    (事務局) それでは、事務局からご説明させていただきます。

     第1回懇談会でお配りした資料6をご覧ください。

     令和元年度の懇談会で、委員の皆さんにご議論いただく内容は、「生涯学習を通したまちづくり~『“羽村だから”学べる』事業展開とは?~」をテーマとしています。

     近年の著しい社会情勢の変化に対応し、誰もが令和の時代をイキイキと豊かな人生を送るために、羽村市に求められる生涯学習とは何なのか。皆さんからご意見をいただきたいと思います。

     第2回の会議では、『“羽村らしい”もの(こと)とは何か?』をテーマに「1皆さんが日ごろ感じている『羽村といえばコレ!』について」と「2『羽村といえばコレ!』を活かしたもので、どのような事業が市民に求められているか。」について議論していただきました。

     本日、第3回の会議では、この第2回会議のご意見を踏まえて、「“循環型生涯学習”にむけて」をテーマに「3多彩な学習プログラムの提案と受講者がその成果を活かせる場について」と「4生涯学習まちづくり出前講座メニューの提案とその成果を活かせる場について」について、議論していただきます。

     資料の裏面は、市の施策として取り組んでいる「多彩な学習プログラムの提供」、「生涯学習まちづくり講座の充実」、「芸術・文化分野での特色あるテーマ」について記載しましたので、議論の参考にしてください。

     また、第2回の会議でお配りした、『令和元年度版羽村市生涯学習まちづくり出前講座』メニューの一覧は、議題4「生涯学習まちづくり出前講座メニューの提案とその成果を活かせる場について」の議論で参考にしてください。

     以上で、説明を終わります。

    (座長) 事務局からの説明が終わりました。

     只今の説明のとおり、本日は、第1回懇談会で配布された資料6「生涯学習を通したまちづくり~『“羽村だから”学べる』事業展開とは?~」のおもて面にある「3多彩な学習プログラムの提案と受講者がその成果を活かせる場について」と「4生涯学習まちづくり出前講座メニューの提案とその成果を活かせる場について」の2項目について、第2回会議のご意見を踏まえて「“循環型生涯学習”にむけて」をテーマに議論していただきます。


    議題3「多彩な学習プログラムの提案と受講者がその成果を活かせる場について

    (座長) それでは議論に入ります。

     開催通知に同封されていた、第2回の会議でいただいた皆さんの意見まとめを参考にしてご意見をいただければと思います。

     前回は「皆さんが日ごろ感じている『羽村といえばコレ!』について」のさまざまなご意見をいただきました。“音楽のあるまち”“田んぼ体験”“羽村の堰”“規模が小さい”“羽村市動物公園”“自然が豊か”“祭り”“多様なジャンルの企業がある”“人が優しい”“水”“玉川上水の歴史”“外国人が多い”“自動車教習所がある”“フレッシュランド西多摩”“特別支援学校がある”が出ておりますので、参考にしてご議論いただきたいです。

    (委員) 父親を対象に男性保育士が実施する講座があります。企画としては面白いと思っていますが、参加者がいつも同じ方になってしまうので、工夫が必要だと思っています。また、複数回参加してくれている方も、内容があまり変わらないため、だんだん参加しなくなっています。

    (座長) 保育園や幼稚園の保護者向けの講座でしょうか。

    (委員) 保育園に来ている保護者とは関係性ができているので、どちらかというと保育園や幼稚園に通っていない子どもとその父親に受講してほしいと思っています。子育て世代を対象にして市内の男性保育士が講師になって、子どもとの遊び方や子どもと父親との関わり方等を伝えています。さまざまな方法でPRしていますが、なかなか知ってもらえません。

    (委員) 羽村市文化祭等、ゆとろぎで発表することは大事だと思います。

     羽村市文化祭は、団体に所属していないと出品できないのでしょうか。

    (委員) 以前、羽村市文化祭実行委員会の役員でしたので、お答えします。

     個人参加も可能です。社会教育関係団体に登録している団体や羽村市文化協会に加盟している団体で出品等するのは約100団体ありますが、それ以外に、個人参加も今年度は2名います。

     羽村市文化祭は、羽村市文化協会やゆとろぎだけでやるものではなく、市民全体がエントリーできるものとして実施しています。

    (委員) 先ほどの父親向け講座についてですが、講座を受講した方は家族の中で話を共有できているのか、というのも大事だと思いました。

     他に、“玉川上水の歴史”のことです。“玉川上水の歴史”は羽村にとって大切な史跡です。歴史を学ぶだけでなく、実際にどうやって作っていたのかという課程が大事だと思います。例えば、“羽村の堰”から江戸城下町だったところまで徒歩で行くことができるルートの案内をする。まずは、小学生の遠足で実施してみて、羽村市内外の人にも体感してもらう。

     他に、「星空コンサート」は羽村第一中学校吹奏楽部の力のもとであるのと同時に、小学生が中学生の演奏を聴いて憧れる、という場だと思います。小学生と中学生では音の出し方が全然違っていて、小学生にとって中学生の演奏は、目標となり励みになっていると思います。そんな「星空コンサート」は来年、30周年を迎えます。

    (委員) “羽村の堰”には、東京都内各地から社会科教育で小中学生が見学に来ています。“羽村の堰”を見学して、郷土博物館で模型を見て、水源について勉強しているようです。このことからも、羽村にはいい教材があるのだと感じます。

     他に、「生涯学習」と言うのは、定年退職後の高齢者対象だと思っていましたが、最近はそうではなく、赤ちゃんから高齢者まで全ての年代が対象だと思い始めました。

     羽村市生涯学習センターゆとろぎ協働事業運営市民の会では、子育て世代の講座への参加を促すため、ゆとろぎでの講演会や演奏会では、保育枠を確保して、希望があった場合には有償ボランティアが保育サービスをする「さくらんぼ」を設置していますが、来年からなくなってしまいます。原因としては、保育士のメンバーで辞めたい人が多いこと、市の財政削減により運用が困難になったことがあります。ただし、保育サービスの利用者にも原因はあります。保育士は、保育サービスの申込者が出た時に呼び出しがあり保育するという流れだが、申し込みをドタキャンする人がいます。保育士は自分の仕事を休んで準備しているのに、「用事ができたから」とドタキャンされると非常に困っていました。これらの原因により、来年からは保育サービスをやめたいという話になっています。私は、状況的に仕方ないこともあるとは思いますが、安倍内閣の方針で明日から消費税が10%になる見返りに幼児教育を充実させようとしているので、利用者負担だけでなく国や市がやるべきだと思います。行政でも努力して何か対策してもらいたいと思います。

    (委員) 羽村市生涯学習センターゆとろぎ協働事業運営市民の会の保育サービス「さくらんぼ」の現状について補足します。

     講座や演奏会を実施する時に、「ゆとろぎでお子さん見ますので、その間に講座に参加したりコンサートを観たりしてください」として周知していますが、利用者数が少ないのが現状です。特に近年はかなり利用者数が減少しています。しかし保育士は、保育サービス枠を確保している講座や演奏会の開催日は「保育の申し込みがあるかもしれない」と、予定を開けて待機をしています。ところが申し込み期限を迎えてみると申し込みがなかった、ということが特に今年に入ってからは多かったです。最近は、羽村市内の子育て支援が整ってきて、子どもを預ける体制が出来てきたことや一時預かりをする保育園も増えてきていること等から、保護者も保育を依頼する選択の場が広がってきたということも要因の一つではないかと考えています。

     また、来年から「さくらんぼ」がなくなるということは、まだ決定したことではありません。まずは、今後事業を企画する時には、客層をよく予測して、高齢者が多い内容ではないか、本当にこの企画に保育サービスが必要なのか、よく検討するよう各部会員にお願いしています。

     現在登録している保育士が、一部変わってしまい残る人が少ないことは事実です。

    (委員) 保育士は無償ですか。それとも有償ですか。

    (委員) 「有償ボランティア」です。そのため、保育サービス有りの事業でも、保育サービスの申し込みがなかったり、申し込みをしても全員が当日にキャンセルしてしまった場合には、仕事がないので報酬は一切ないということになります。

     保育サービスの受付締め切りを1週間前に設定していますので、事業実施日の1週間前まで保育士は予定を開けて待っている状態です。これも検討課題になっています。

    (委員) 教育と障害に関することです。最近、特別支援学校高等部を卒業した人たちの“休日の居場所”が話題になっていて、保護者たちと一緒に調査等をしています。羽村市では「青い鳥」が設置されたり、学童に障害のある人も入れるようになった上6年生まで在籍できるようになったり、福祉サービス「放課後等デイサービス」が利用できるようになったりする等、学齢の障害のある人たちには、さまざまなシステムが整ってきました。成人の障害のある人たちも、仕事等をしていれば、平日は“居場所”がありますが、休日は、家に帰ると兄弟との関係が良くない等、“居場所”がない人がいます。そこで、他市にはこのような人のための制度があるのか、ある場合は羽村市のサービスで利用できるだろうか、ということを調査しています。

     障害のある人の“オフの時間の居場所”について考える必要があることを皆さんにお伝えします。

    (座長) 障害のある人の“居場所”について、計画や事業のような形で提案できることはありますか。

    (委員) 障害のある大人の性格は千差万別ですので、学校のように一つの施設を作ってそこに行けばいい、ということは難しいと保護者たちも思っています。静かにしていたい人たちの所とバタバタ動きたい人たちの所とタイプがいろいろ必要だと思うので、毎日ではなくても週1回でも月1回でもいいので、“居場所”があると良いと思います。

     20年程前ですが、葛飾区立石駅前に障害のある人だけが来る居酒屋がありました。人数が多ければ経営できるかもしれませんが、羽村では需要が見込めないので難しいかもしれません。

     最近注目されているのは、高齢者の“居場所”の空きの部分に障害のある人が入るということ。また、店を数人で経営する「シェアストア」と似た形での、ニーズの異なった複数のサービスを、日替わりで行う「シェアストア型デイサービス」という可能性もあるかと思います。

    (委員) 私が小学生の時に、ゆとろぎで小学生を対象としたいけ花の教室があったので、2年間参加し、すごく楽しかった思い出があります。しかし、講座というと高齢者を対象にしたものが多い印象があり、開催日時を見ても参加できるものが少ないと感じています。日本文化を学べる講座が若い世代向けにも実施されると良いと思います。

     さらに、第2回懇談会の意見を踏まえると、講師は定年退職した人たちが務めることで、活躍できる場になると良いと思います。

    (座長) ありがとうございました。

     “田んぼ”について。9月29日(日曜日)に稲刈りをしました。天気にも恵まれたため約500人が参加しました。チューリップ保育園園児や東京都立瑞穂農芸高校の1年生数名も参加してくれました。これほど大人数が参加する稲刈りは、とても珍しいと思います。

     私たちは、“田んぼ”を一年中有効的に活用できるようにするため、「田んぼ体験実行委員会」を発足したメンバーで、今年は2年目になります。羽村市の“田んぼ”は恐らく古墳時代から今と同じ場所にあったと考えられています。近くから土器等が発掘されていることから、非常に長い間、あの場所に生活の拠点があり、文化があると言えます。このことを、羽村の文化の発信起点に出来ないかと、「体験型インバウンド観光」を計画しています。外国人にも“田んぼ体験”をしてもらうツアーです。外国人とは、特にシンガポール人を対象にしたいと考えています。なぜなら、シンガポールは米が主食なのに、国土が狭いため100%輸入に頼っているという現状と「日本の米はおいしい」と人気が高まってきていると聞いたことからです。実際に、佐賀県武雄市が田んぼのオーナー制度を開設してシンガポール向けに募集すると、5名が田んぼのオーナーになって、10数名の人が現地で田植え体験をして喜んだそうです。羽村市は、高層ビル群の東京都心から公共交通機関でも1時間程度で来ることができる場所でありながら、山や川があり田んぼが広がっている。この羽村の景色は、インパクトがあると考えています。“田んぼ”で田植え体験してもらい、さらには、子ども達の国際交流にもしたいと考えています。

     “田んぼ体験”はこれまで市民、特に子どもを対象に実施してきましたが、外国人にも参加してもらうことで財政的に少し余裕が出たり、外国人が羽村の“田んぼ”の素晴らしさや羽村の魅力をSNSで発信することで、日本人も羽村を再認識することになるかもしれない、と思っています。

     このように、今までやってきた事業等も少し視点を変えてみてみると、違った効果を得られるのではないでしょうか。

     第2回懇談会で、『羽村といえばコレ!』の意見をたくさんいただきました。“音楽のあるまち”“田んぼ体験”“羽村の堰”“規模が小さい”“羽村市動物公園”“自然が豊か”“祭り”“多様なジャンルの企業がある”“人が優しい”“水”“玉川上水の歴史”“外国人が多い”“自動車教習所がある”“フレッシュランド西多摩”“特別支援学校がある”でした。

     学校での歴史の授業はデータのみについて教わることが多いです。しかしその裏には、苦しみや悲しみ、楽しみ等、人々のいろいろな想いが繰り返されています。そこに注目して歴史を見てみると、もっともっと身近なものに感じられるのではないかと思います。例えば、玉川兄弟は約10か月で玉川上水を造りました。その中で失敗したのは3回程度だったそうです。なぜその様なことが出来たのか、どの様なノウハウを持っていたのか等、結果の背景を調べるととても面白い。ただ単に「あれができましたよ」と教えても、子ども達はあまり興味が持てないかもしれません。しかし、失敗の少ないノウハウはどこで手に入れたのか、どんな計算方法だったのか等、歴史の背景を伝えることで、羽村の文化が表に出てきて、羽村に対する思いが変わっていけると思います。

     羽村ではいろいろなことをやっていて、さまざまな団体が素晴らしい活動をしています。しかし、東京都心の人からは「羽村ってどこ?」と言われてしまうのが現状だと思います。

     「羽村に住んでいるんだ、すごいね」と言われる羽村にするには何をしたら良いのか。生涯学習基本計画を推進していくためにも、皆さんの中に何かヒントがありましたら、ご意見いただきたいと思います。

    (委員) “田んぼ体験”について。外国人が棚田で田植え体験している様子をテレビでみたこともありますので、座長の「体験型インバウンド観光」は良いアイディアだと思います。

     他に、これからは団塊の世代が高齢者として、どんどん増えます。その高齢者がやりがいや生きがいを持って、輝ける活動をすることで、地域も変わっていく可能性があると思います。高齢者が活躍できるように、一つの道筋となるきっかけを作ってあげるための講座が必要だと思います。

     知識を得るための講座はたくさん開催されていますが、高齢者が活躍して羽村を変えられるための、きっかけ作りやヒントを得る交流会等を実施して地に足をつけてもらいたいと思います。

    (委員) 多彩な学習プログラムが今回懇談会のテーマです。「まちづくり出前講座」メニューをみてもわかりますが、羽村市では生涯学習に限らずいろいろな講座を開催していて、他市に負けないくらいの非常に多くの講座があると私は思っています。しかしそれが、市民に知られていない。例えば「まちづくり出前講座」メニューは羽村市福祉センターにも置いてありますが、ほとんど減っていません。知っている人は知っているかもしれませんが、もったいないと思います。

     先ほど意見がありましたが、「まちづくり出前講座」メニューには若い世代向けのものがありません。若い世代向けの内容をもっと考えていただきたいです。

     また、高齢者が輝いて活動し、若い人たちに刺激を与えるという場がないことも残念だと思っています。羽村は“規模が小さい”からこそいろいろなことが出来、つながりを持てるものだと思います。

     他に、羽村市内で開催されている講座にはリピーターがいないという話を聞きました。受講者が講座で学んだことを人に伝えるようとするほど、講座の内容に魅力がないからだと言われています。講座というのは、開く以上は受講者を感動させる、そして受講者が人に伝えていく、というものでないといけないと思います。実施した講座は、受講者を本当に感動させたのか、そして人に伝えるような内容だったのか、人をつないでいく魅力があったのか、というプロフェッショナルな講座でないといけないと私は思っています。そのためには高齢者に参加してもらいたいです。高齢者が体験をもとにした講師をすると「良かった!」というものになります。自ら体験したことを伝えるという、本来の学習の伝承方法を羽村として何とか実施してもらいたいと思います。

     私が所属する団体は、子どもに特化した事業を20年間実施してきました。子ども達はいろいろなことを知りたい、教えてもらいたいという気持ちがとても強いです。子ども達は、学校で勉強して塾に行ったり習い事をしたりする等、忙しいので本当に自分の好きな時間を持てていません。そのため、私たちの事業では子ども達が目の色を変えて楽しんでくれています。そして「もっとこんなことをやってほしい」、保護者の皆さんも「参加させて良かった」と、リピーターがたくさんいます。

     子ども達のために働いている子育て世代の方には、大変で出来ないと思いますから、こんなに多くいる高齢者が、子どもに対してもっと積極的に人間的な生涯学習の伝承をしてほしいと願っています。

    (座長) 団塊の世代は既に定年退職している方も多いと思いますが、地域行事に参加してもらうための手立てについて、ご提案はありますか。

    (委員) 伝承者となる高齢者本人が尊重される、本人の資質等を出してそれが喜びとなるという場である必要があります。ただ参加するだけの事業では、自分たちだけで楽しめること趣味をやっていたい、という方が多いです。高齢者が率先して出ていくためには、自らが持っている技量を発揮できる場というものを設けていただく必要があります。高齢者は、自分の技量を役立てたいとは思っていますが、その場が設けられていない。活躍するための場がないことが問題だと私は思います。

    (委員) “自動車教習所”について。羽村市には西多摩自動車学校と、羽村市という狭い面積の中で大きな敷地を持っている日野自動車株式会社があります。このことから、羽村は車のつながりが多いまちだと思いますが、車に関するイベントが少ないと感じています。

     例えば、“自動車教習所”を使った急ブレーキ体験をする事業。人が飛び出してきた時に瞬時に反応してブレーキを踏むという経験を1回でも持っていると普段の交通安全を考えるきっかけになると思います。1回限りの講座にはなりますが、『羽村ならでは』のものを活かせると思います。また、乗用車も作っている日野自動車に協力してもらい、「最新の自動ブレーキ技術を体験する」という事業で、身体を使って交通安全を考えてもらう。

     1回体験することでとても効果が得られるこの事業は『羽村だから』できることだと思います。

    (委員) 私は小学校長として、今回の議題について「小学校段階でどういうことを考えていくと良いのか」と考えています。

     小学校段階では子ども達にいろいろな体験をさせたいと考えており、現在もこの考えに基づいて学校運営をしています。東小学校は12町内会と関わりがありますので、“田んぼ体験”や地域のスポーツ大会等で地域の方々に小学生と関わっていただいています。

     特に今、東小学校では11月2日(土曜日)の第17回「地域フェスティバル」に取り組んでいます。第15回までは、「竹フェス」と呼ばれる、竹を使った地域イベントでした。竹を刈り、切って、削るという準備を学校と地域の方々とが協力しながら行い、「竹フェス」当日には小学生にいろいろな竹を使った工作等を体験してもらう、という地域イベントでした。第15回を終えた時、一つの区切りとして新しい企画にしてみようと実行委員会で議論され、第16回となる昨年度からは、学校の周りにいらっしゃる方でさまざまな体験講座を開いてくださる方々にお集まりいただき、子ども達が体験する、という内容で開催しました。東小学校の行事として進めていくにあたって、もっと地域の方々にも参加していただきたい、と思い「学校だより」等で募集したところ、「こんなことなら出来ます」と手を挙げてくださった方がいたことが、私はうれしかったです。地域の方の協力を得て子ども達が自分で希望していろいろな体験をするという事業として東小学校で取り組んでいる「地域フェスティバル」ですが、今はまだ小さい規模ですが、これからも続けながら東小学校地域の皆さんの中にも、この行事が浸透していき、学校に外部の方が来て子ども達にさまざまな体験をさせてくれる場になってほしいと思っています。

    (座長) 休日の学校開放で東小学校を利用しているスポーツ団体等や無線通信について教えてくださる方、マジックを教えてくださる方等、さまざまな分野の方々に来ていただいています。子ども達がそれらを体験するという事業です。

     議題3「多彩な学習プログラムの提案と受講者がその成果を活かせる場について」の議論は、ここで打ち切ります。


    議題4「生涯学習まちづくり出前講座メニューの提案とその成果を活かせる場について」

    (座長) 前回配布した資料に「令和元年度版羽村市生涯学習まちづくり出前講座」メニューがあります。この「まちづくり出前講座」の内容や成果を活かせる場について、皆さんの忌憚のないご意見をいただきたいと思います。市職員や官公署等の職員が講師を務めるものですが、皆さんの中から「こんな講座があるといいな」「こんなことをやってみたらどうか」というご意見も踏まえてご議論いただきたいです。

    (委員) 防災バスツアー「公共施設見学会防災関連施設編」の参加者募集について『広報はむら』平成31年2月1日号に掲載されていました。福生消防署羽村出張所や小作浄水場、多摩川洪水浸水想定区域、羽村市消防団第1分団車庫、地域や小学校に設置されている備蓄倉庫、ゆとろぎ等をバスで回って見学するというものです。

     私は、備蓄倉庫等の設置場所を知らなかったのでツアーに参加したかったけれど、日程が合いませんでした。そこで後日、保育園の園長会として市役所に相談したところ、「ツアーと全く同じことは出来ないけれど備蓄倉庫や浄水場を見学することは出来ます」ということでしたので、園長会向けに見学会を開催してもらいました。備蓄倉庫の設置場所や備品管理に関する仕組み等を知ることが出来ました。災害時に備蓄倉庫から備品をもらえるのは、その地域の町内会の担当者である、ということを初めて知りました。災害時には保育園ではどの様にしたら良いのか、考えるきっかけになりました。

     保育園では、園児分のみ3日分の食料を備蓄しています。しかし、災害が起こったときにもし近隣の方が避難してきたら「帰ってください」とは言えないですし、保育もしなければいけない。そのためには協定書等を作らないといけないかもしれない等、『広報はむら』に掲載されていた事業をきっかけにいろいろな課題が見えてきました。

     また、見学会に参加してみて、体験型講座はとても良いと感じました。

    (座長) 各町内会には必ず防災部があり、災害時にはその防災部が地域の学校等にある備蓄倉庫の備品を取りに行きます

    (委員) 備蓄倉庫は羽村市内に何か所もありますが、町内会ごとにどの倉庫を使うか決まっています。さらに、その倉庫には小中学校の児童や生徒達の3日分の食料も備蓄されています。

    (委員) 配布された「令和元年度版羽村市生涯学習まちづくり出前講座」メニューは、見ていてとても固いと思います。

     他に、先ほど提案のあった、高齢者が子どもに何かを教えることは素晴らしいと思います。例えば、おはぎや月見団子の作り方等、小豆の見方や丸め方でも、子どもにとっては遊びになると思います。体験型は楽しめます。子どもも大人も、楽しかったことは「また行きたい」と思いますし、教える高齢者も子どもが喜んでくれたら「今度はこういうのを教えてあげよう」等、持っているいろいろな知恵を活かせると思います。

     他に、最近は「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の影響で、ラグビーに興味がある人が多いと思います。日野自動車株式会社の「ドルフィンズ」というチームに協力してもらって、ラグビーボールを触ったり、キックを教わったりするイベントがあると良いなと思いました。

    (座長) 体験型講座について。以前、西小学校で市内の美容師に講師を務めてもらいました。女子児童に大変人気でした。小学5~6年生は髪の毛にとても興味があるようで、さまざまな悩みを抱えていて、大人の女性と変わらないような質問がたくさん出てきました。

    (委員) 最近は男子児童も髪の毛に興味を持つ子がいます。

    (委員) 公務員が講師となる「出前講座」は私も講師を務めたことがあります。小学4年生に下水処理等については説明をしていました。児童よりも先生が納得してくれるかどうか気になりながら準備していました。

     他に、先ほど提案のあった“自動車教習所”と日野自動車株式会社を活用して、自動ブレーキを体験する1回限りの講座はとても良いと思いました。

     防災に関する提案です。今年も各地でいろいろな災害があり、どれも想定外の被害でした。そこで、この場所ではどんな事故や事件が起こるか、とみんなで予想を出しあう講座があると良いと思います。例えば、この場所で工事をしているがどんな事故が起きそうか、この道ではどんな不審者が出そうか、どんな事件に巻き込まれそうか、というように、大人だけではなく、子ども達にも危険を予知する力をつけてもらいたいと思います。実際に現地に行って「ここは危ないよ」と言うだけではなく、みんなで考えてもらう。危険を避けるためにはどうしたらいいのか協議して、市民自身で危険を予知することも必要ではないかと思っています。

    (委員) 私は、羽村市生涯学習センターゆとろぎ協働事業運営市民の会の学習文化部会に所属していて、さまざまな講座を企画しています。例えば、9月14日(土曜日)にサイエンス講座「台風・集中豪雨はなぜ起こる…天気予報の最前線」で気象庁の職員に講演してもらいました。平成29年度にはサイエンス講座「iPS細胞と夢の医療~ヒトのからだの再生は可能か?~」を実施しました。また、昨年度は「大切な人権~知っておきたいインターネットの対策とは~」を実施し、一般社団法人インターネット協会の主幹研究員に講演してもらいました。

     このように講座を企画しても、なかなか市民に周知徹底されません。または、受講者が私たちの想定した客層でないこともあります。例えば、「大切な人権~知っておきたいインターネットの対策とは~」では、インターネットやSNSで事件や事故が多い、という内容なので、よく利用している中高生向けに企画し、土曜日に実施しました。しかし、当日参加したのは60~70代の高齢者だったので、「何を言っているかわからない」や「スマホやパソコンの使い方を教えてくれると思った」という感想でした。

     『ゆとろぎイベントガイド』等のさまざまなメディアに掲載したり、町内会の回覧板で宣伝したりしますが、きちんと情報が行き渡らないのが問題ではないかと思います。『広報はむら』や『はむらの教育』、『ゆとろぎイベントガイド』は発行日の翌週には紙ごみとして出されて資源回収されています。つまり、各戸配布しても市民は見ていません。私は気になった記事はコピーして保管しています。

     講座を実施することと、それを市民に周知徹底する、関心を持ってもらうためのPRが必要ではないかと思います。

    (座長) どんな様にしたらPRができるか、ご提案はありますか。

    (委員) ゆとろぎの事業は『ゆとろぎイベントガイド』を偶数月15日に発行しています。他には、『羽村市文化協会だより』や『広報はむら』、教育委員会で出している資料等。最近はTCNで羽村市のイベントを予告する番組が放送していることもあります。しかし、TCNは有料で契約した世帯のみが観られるものなので、全員が観られるわけではありません。いろいろな方法で宣伝しているけれど、市民はどこでどんな事業が行なわれているのか知らないということが往々にしてあります。

    (座長) 若い世代は、新聞を購読している世帯もすごく少なくなっていることもあり、紙ベースはあまり見ていないようです。TCNも若い世代はなかなか観ていないと思います。それでは、若い世代に訴えるにはどのようにしたら良いのでしょうか

    (委員) 一番関心があるのは、FacebookやTwitter等のSNSだと思います。しかしSNSでは、アクセスすれば情報が見られるけれど、アクセスしないと知り得ないので全員に宣伝することが出来ません。どうしたら若い世代と接点を持てるのか、ということを市全体で考えていかなければいけないと思います。

    (座長) 若い世代は情報を得る時には何を参考にしていますか。

    (委員) 私は『広報はむら』を見ていますが、他の媒体としては、やはりインターネットやSNSを通して情報を入手します。他には、病院等に貼ってあるポスターを私はよく読んでいます。

    (座長) 友人同士の話題で、市の情報とか話すことはありますか。

    (委員) あまりでないです。

    (委員) 質問です。例えば、いけ花や茶道を習いたいと思った場合、若い世代はどの様にして習いたい教室や師匠と出会いますか。どの様にして調べているのでしょうか。

    (委員) 大学生の時に、「もう一度いけ花を習いたい」と思った時には、インターネットで調べました。調べてもなかなか羽村市内では見つけられませんでしたが、その後は『広報はむら』を気にしながら見ていました。

    (委員) 「まちづくり出前講座」は行政として、メニューを増やしながら続けなければいけないものだと思います。

     他に、“多様なジャンルの企業がある”ことについて。第2回懇談会で、羽村市内にはたくさんの会社がありさまざまな得意技を持っているという意見がありました。その会社が持っているコンセプトのうち、市民に教えられる技術や自慢できる体験に関する情報を提供してもらい、「まちづくり出前講座」メニューのように一覧にしたら良いと思います。企業からの参加条件や人数制限、申し込み方法等も掲載されていると、便利だと思います。さらに個人の方でも、得意なことを教えてくれる人で「呼ばれれば教えます」「大人数は無理だけど10人くらいなら教えられます」等が掲載されたリストがあり、公開されていなくても、管理する部署に聞けば紹介してもらえると良いと思います。以前、特別支援学校で開催している成人を祝う会で「獅子舞を呼びたい」と言われました。その様な時に、リストがあると手早く適任者に出会えるのではないかと思います。

     他に、生涯学習と聞くと、不特定多数の人を対象にコーディネートするイメージがありますが、特定の少人数を対象にすることも必要だと思います。以前、ある特別支援学校で、「まもなく卒業して社会人になる知的障害のある生徒のために」というクローズなニーズに、企業が持っている技術を結びつける、というとても濃密で面白い行事がありました。いろいろな企業が協力してくれて、おしゃれ講座やカラーコーディネート講座等もありました。誰にでも宣伝するイベントだけではなく、クローズなコーディネートというのも生涯学習として重要だと思います。そこで、企業の技術や自慢話を聞けると良いと思います。

     他に、日野自動車株式会社。産業道路は真っ直ぐな道なので、自動運転の車に乗って走るイベントをやってもらえないかと思っています。

     「まちづくり出前講座」は引き続き継続して、市民も利用していくことが大事だと思います。ただし、配布された「令和元年度版羽村市生涯学習まちづくり出前講座」メニューには、タイトルとサブタイトルが掲載されていますが、例えば「こんな年齢層にはこんな話ができます」や「○○向け」「小学生向け」というキャッチも書かれていると良いと思います。

    (委員) 配布された「令和元年度版羽村市生涯学習まちづくり出前講座」メニューに、東京消防庁福生消防署(羽村出張所)の「いざというとき役立つ「応急手当」」がありますが、海や川で溺れたり山で遭難したりしてしまった時や自分の身に危険が迫った時の対処法が併せて学べると良いと思います。

    (委員) 先日、焼き肉店のバイト従業員がのどに肉を詰まらせた客を助けたというニュースを見ました。習ったばかりだったそうです。この様な講習を受けるのは大事だと思います。

    (委員) ここまでの皆さんの意見を聞いていて、学校を始めいろいろなところで地域の人の力が欲しいと思っていたり、つながりが欲しいと思っていたりする。また、地域の人も「私はこんなことができるから手助けしたい」と思っている人がいる。この両者をつなげることが出来たら良いと思いました。羽村には能力を持つのに埋もれている人、声をあげられない人がいるのではないかと思いました。

     ところで、「まちづくり出前講座」を私はよく利用していました。市職員は、メニューには載っていないことでも、やってほしい内容を伝えると、臨機応変に対応してくれました。メニューにないことも対応できることを知らずに、諦めている人がいるかもしれないと思います。また、メニューに受講した人の感想や講座の様子がわかる写真等も掲載されていると、市民も「利用してみようか」と思うのではないかと思います。

     「まちづくり出前講座」のメニュー数はすごく増えました。また、市の職員だけでなく、官公署等のつながりも出来ていて、その道のプロの方に話を聞けるのは良いと思います。私は今年度追加された東京都金融広報委員会の講座にすごく興味があります。

    (委員) 高齢者同士が助け合うような、専門の友愛委員が組織化されていないと思います。生涯教育の一つとして、他市では取り組んでいるようですが、羽村ではまだ取り組んでいないので、人材発掘して身近な助け合いができるようになってほしいと思います。講座を実施して勉強することも必要だと思いますが、介護等助けが必要な人同士をつなげるような事業も別の視点から考えて、生涯教育としていずれ取り組んでもらいたいと思います。

    (委員) 先ほど話のあった、東小学校で開催される「地域フェスティバル」に、私が所属する団体は第5回「竹フェス」の頃から参加しています。しかし、その当時から続けて参加している団体は、私たち以外にはいませんので、問題だと思います。高齢者は元気で、一昔前に比べたら人数が増えています。人口の割合の中でも高齢者は増えているのに、地域のイベントに参加する人が減ってきています。長寿会等もいろいろと活動はされていると思いますが、地域イベントに高齢者が少ないのを残念に思います。

     また、児童館での行事でも高齢者は減っています。今年、団体活動で参加していたのは私が所属する団体だけでした。子どもの学習・育成に関わる重要なプログラムに高齢者が関わらないのは残念で仕方がありません。

     「敬老のつどい」では芸能人を呼んでいますが、舞台で子ども達と一緒に何か披露したら良いのではないか、と提案したこともあります。

     高齢者が参加しない要因は何なのか、研究すべきだと思います。例えば、推薦されれば参加する、という人もいるようです。

     社会の根本として、子どもや若い人に対して必要なことを伝えていくことは高齢者の役目です。このことに気が付いてもらうにはどの様にしたら良いのか。高齢者が余生を楽しむのもいいけれど、将来を担う子ども達をどう育てるのかが大切だと思います。

     「まちづくり出前講座」は、行政の取り組みとして絶対に必要なことです。しかし、市民はメニューの内容やどれくらい利用されているか等のデータを持っていません。「まちづくり出前講座」やゆとろぎの事業は、どのくらい利用されたのかという後フォローをしているのでしょうか。ゆとろぎで実施された事業の結果を羽村市生涯学習センターゆとろぎ協働事業運営市民の会の内部では報告されているかもしれませんが、市民には伝わってきません。市民のニーズを探る行為は行われているのでしょうか。いや、やってほしいと思います。

     「どんな内容の講座をやれば良いのか」を考える前に「市民は何を望んでいるのか、どうしてほしいのか」ということを探ってほしいと思います。羽村市は“規模が小さい”ので、市民全体の意見を知ることもできると思います。市民のニーズをきちんと把握し、分析した上で、事業を計画するのが本来の流れではないかと思います。

     他に、来年は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されますので、外国人に対する日本語学習が必要だと思います。言葉が通じないから子どもの教育にも問題がある、ということが指摘されているようです。羽村市ボランティア連絡協議会に日本語を教える団体はありますが、ボランティアに頼らず、行政が対策した方が良いと思います。「まちづくり出前講座」のメニューに加えても良いと思います。日本語を教えるボランティア団体では講師が足りないと言っていますが、日本語を知っているから私たちが教える、というわけにはいかないもので、すごく勉強しないと教えることはできないと聞きました。

     他に、どの様にしたら事業をPRできるのか、についてです。私は紙ベースでは特に若い人に対しては難しいと思います。子ども達に紙でお知らせを配っても、保護者は見てない様子です。

     入間市のFM放送では細かい情報も伝えられていて、行政の一端を担っているようです。羽村でもラジオ放送をやれば、若い人の耳にも少しは入ると思います。高齢者は特にAM放送をよく聞いています。

     以前、NHKの番組放送内で、羽村の内容だけを放送することが出来ないか、インサートしてもらうことは出来ないか、羽村市内には羽村の情報だけを入れてもらう時間を作ることは出来ないか、とNHKに提案したことがありますが、「実現性はあまりないですが、意見は承りました」と回答がありました。

     紙ベース以外の情報発信を研究すべきだと私は思います。

    (委員) ご質問があった件について回答します。ゆとろぎで開催している講座は、企画書やチラシ、アンケート結果等の記録を必ず残しています。アンケートに基づくものですので参加者全員の意見ではありませんが、分析を行ない、意見をまとめています。過去の事業で見たい記録がありましたら、データを持っている事務局に聞いてみてください。

    (委員) スポーツについて。「まちづくり出前講座」のような事業で、「小・中学生走り方教室」を富士見公園で実施しています。現役で活躍しているアスリートを指導者に迎えて、走り方を教えてもらうという人気の講座です。そこで、来年には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、さまざまな競技をテレビ等で観ることになりますので、この事業の内容を陸上競技だけでなく、他の競技の選手も迎えることで、小中学生や若い世代を中心に、よりスポーツに親しんでもらえるきかっけになると思います。経験したことは、生涯スポーツという分野の中で大切なものになるので、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は良いチャンスだと思います。

    (委員) 配布された「令和元年度版羽村市生涯学習まちづくり出前講座」メニューは、読んだだけではわかりにくいので、すぐにイメージが持てるようなものであったり、紹介してくれる担当者がいたりすると良いと思います。

     他に、中学校で「小学校6年生の体験授業」を実施しています。小学6年生が中学校の授業を体験するのですが、実施日の前に羽村第一中学校では、何の授業をやるのか、小学生がイメージを持ちやすいように簡単な言葉でお知らせしてくれます。それを見て、小学生がどの授業を受けてみたいか選ぶことが出来ます。先ほどもご意見にありましたが、受講した人の感想や「こういう内容です」というのが見てすぐにわかる冊子だと、参加してみたいという気持ちにつながるのではないかと思います。

    (座長) 議題4「生涯学習まちづくり出前講座メニューの提案とその成果を活かせる場について」の議論は、ここで打ち切ります。



    7.その他

    (座長) 以上で、本日の議論は終了します。

     次回、第4回懇談会は『“羽村だから”学べるまちづくり』をテーマに、「まとめ ≪2020年以降の羽村市生涯学習について≫」と「議題1~5を通しての意見やこの懇談会に参加した感想」を議題としますので、よろしくお願いします。

     次に、「その他」といたしまして、事務局から連絡等はありますか。

    (事務局) 次回、第4回懇談会は、10月17日(木曜日)を予定していますので、よろしくお願いします。

     また、次回懇談会の開催にあたり、必要な資料等がございましたら、電話やメール等で事務局にお申し付けください。事前にご用意できるよう、対応いたします。

     事務局からは、以上です。

    (座長) 次回の会議は、10月17日(木曜日)午後7時からです。

     その他に、皆さんから質問等ございますか。

     特に無いようですので、これで第3回の懇談会を閉会とさせていただきます。皆さんのご協力ありがとうございました。

     それでは、事務局に戻します。

    (事務局) 本日は、若松座長におかれましては、議事進行、大変ありがとうございました。また、委員の皆さんにおかれましても、貴重なご意見をいただきありがとうございました。

     次回会議の開催通知を会議日の1週間前までに発送します。また、本日の会議録も併せて送付しますので、あらかじめご確認ください。

     本日は長時間に渡り大変ありがとうございました。


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    羽村市教育委員会 生涯学習部プリモホールゆとろぎ(生涯学習センターゆとろぎ)

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