1.議事
(会長)これより「第3回 羽村市特別職報酬等審議会」を開催いたします。 それではまず事務局に確認しますが、本日、傍聴の希望者はいますか。
(事務局)おりません。
(会長)それでは、会議次第に沿って審議を進めさせていただきますが、最初に、前回の審議会において、委員からの質疑に対する回答について、事務局より訂正の発言があります。
(事務局)前回の審議会において、年間議会の会期日数について、概ね70日程度と説明させていただきましたが、過去の実績を確認しましたところ、85日でしたので、訂正させていただきます。
(1) 追加資料等の説明
(会長)次に、会議次第「(1)追加資料の説明」ですが、事前に答申案とあわせて、配布させていただきました。こちらは、前回の審議終了後、委員よりご要望があったもので、その内容について事務局より説明をお願いします。
(事務局)資料No.1につきましては、前回の審議会にお配りしました資料中の職員数、市税、人件費などの数値を記載しております。また、退職手当引当金についてご質問がありましたので、それに相当する退職手当組合負担金の資料についてご用意させていただきました。 羽村市職員の退職手当については、東京都市町村職員退職手当組合から支払われており、その退職手当組合に拠出している負担金の金額を記載いたしました。 また、資料No.2ですが、職員の定年退職金の計算方法の資料提供のご依頼がありましたので、配布させていただきました。退職時の給料額に、勤続年数に対応する支給率を乗じて算出する基本額と、退職前240月の職歴に応じて付与される点数に1,000円を乗じて算出する調整額を合算したものが退職手当の金額となります。なお、この退職手当の算定方法については、昨年度、条例改正を行い、段階的に引き下げを行っております。
(会長)資料についての質問はありますか。
(委員)この資料を要求した理由を説明させていただきたい。各種数値の推移は理解できたのですが、民間では人件費に占める退職金の割合が高くなり、経営を圧迫していることが良く指摘されている。行政においても同様の可能性があると考えられることから、資料を要求させていただいた。答申の結論には合意しているが、人件費全体の現状を認識する必要があると考え、資料の提供を依頼した。
(2) 答申内容について
(会長)続きまして、会議次第「(2)答申内容について」に入ります。 皆様には、答申案を事前に配布させていただきましたので、一通りお目通しいただいていることと存じます。皆様のご協力により、前回までの審議で3つに区分しました諮問事項について、それぞれ「据え置きとすることが妥当」という結論を出していただきましたので、審議の中でいただいたご意見をもとに、答申案を職務代理の竹田委員とともに作成させていただきました。 答申案の構成についてですが、今回、諮問を受けた背景を「はじめに」ということでまとめております。 2番目に「審議経過」として、本日を含め3回の審議を行ってきたこと、審議内容を3つに区分して審議したこと、また、報酬等の適正額を判断するにあたっては、現在の社会経済情勢や、市の財政状況及びその推移、特別職の職責、報酬等の額を他の自治体と比較するなどして、総合的に判断したことを述べた上で、会議の中でいただいたご意見を、「特別職の給料」、「議員報酬」「政務活動費」の3つに分けてまとめさせていただきました。多様なご意見をいただきましたが、同趣旨のご意見については集約させていただき、文章にしております。また、答申でございますので、細かい数値などについては省略しておりますので、ご了承ください。また、結論と同様のご意見だけでなく、異なるご意見も表記した上で、意見集約させていただきました。 3番目に「結論」として、それぞれ、「現行額を据え置くことが適当である」と記入しております。 最後に「付帯意見」として、報酬等の水準を審議するにあたり「一定の判断基準を作成することを検討すべきではないか。」というご意見を複数の委員からいただきましたので、このことを付帯意見として表記させていただいております。 本日の審議としましては、この答申案の語句や言い回しなどについて、ご意見をいただきたいと思います。
(委員)確認ですが、答申書はホームページに掲載する予定でしょうか。
(事務局)答申書については、市長への答申を行った後にホームページに掲載いたします。
(委員)答申案2ページ目の6行目、特別職の給料の都内26市における比較の記載についてですが、「26市中21位と低い水準にあり、」と記載されていますが、特別職の給料については、「低い」という表現については検討すべきだと感じている。
(委員)私も、この表現については、検討した方が良いのではないかと考えます。
(委員)市民が読んだときの印象として、何を基準にして低いと判断したのかが分かりにくい。
(委員)特別職の給料については、26市中21番目だから、順位でみれば確かに低いのかもしれないが、違和感がある。
(会長)事務局いかがですか。
(事務局)「低い」という表記に違和感があるようであれば、「26市中21位」という事実の表記だけでも良いのではないかと思います。
(会長)それでは、「低い」という表現を削除するということでよろしいでしょうか。
(委員)異議なし。
(会長)その他はいかがでしょうか。
(委員)付帯意見の中に、本審議会が特別職の報酬等を審議するにあたり、職員の給与も含めた人件費の総額が、市全体の歳入・歳出の中でどのような状況にあるのか把握した上で、議論する必要があるということを付帯意見に表記してはどうか。
(会長)このことについて、事務局から意見はありますか。
(事務局)委員からは、第2回の審議会の際にも同様のご意見をいただいています。適正な人件費のあり方というのは、非常に難しい問題であり、今後、市としても研究していきたい。しかし、付帯意見に職員の給与まで含めた人件費のあり方についてまで言及してしまうと、諮問事項とのずれが生じてしまいますので、議事録の中でそのようなご意見があったことを残させていただきたい。
(会長)他にご意見ございますか。
(委員)もう一つ提言をしたいのは、人件費のうち、退職金についてです。退職金は財政を圧迫する一つの要素であることから、民間等の手法を研究して欲しい。
(委員)退職金に関する意見も職員人件費についての議論であり、諮問事項ではありません。羽村市の職員の給与水準については、人事院勧告や東京都の人事委員会の勧告を参考に改定していると認識しています。
(事務局)市独自で民間の給与水準を調査する機関は持っておりませんので、委員ご指摘の通り、職員の給与の水準については、国の人事院勧告、東京都人事委員会勧告を踏まえ改定することで官民較差を是正しております。 また、毎年ではありませんが、退職手当についても、国が定期的に水準を調査し、羽村市を含めた地方自治体は、その調査結果を踏まえた上で改定しており、羽村市職員の手当の水準も、平成25年4月から段階的に引き下げを行っております。
(委員)先ほどの2ページのところで、特別職の給料の水準について、「低い」という文言を削除しましたので、3ページの「特別職の給料同様、」という表記も削除すべきだと思います。
(会長)では、「特別職の給料同様、」は削除するということでよろしいでしょうか。
(委員)異議なし。
(会長)その他、いかがでしょうか。
(委員)確認ですが、市長と副市長の自主的な給料の削減措置について、その終了期限については、答申書に記載する必要はないのでしょうか。
(会長)答申案においては、現在削減措置を講じているという事実を記載しています。なお、現在の条例では平成26年3月末で終了することになっています。
(委員)前回の審議の中で、延長してはどうかという意見がありましたが、削減措置は任意の措置なので、延長について答申書に記載するのは難しいのではないかと感じます。
(会長)その他いかがでしょうか。
(委員)答申書中、「専業の議員が増加する中」とあり、実際その傾向があると感じています。個々の議員の声を聞くと、現在の報酬額だと赤字だという話も聞いているので、意見として述べさせていただく。
(会長)その他、ご意見ございますか。無いようでしたら、これまでの意見をまとめて、最終案を作っていきたいと思いますがよろしいでしょうか。
(委員)異議なし。 2.その他
(会長)その他ございますか。特になければ、会議次第「2 その他」ですが、事務局から何かございますか。
(事務局)第2回の審議会の議事録について各委員に確認していただきましたので、準備が整い次第、ホームページ上に公表させていただきます。本日の議事録につきましても、来週中には各委員のお手元に送付させていただきたいと考えております。皆様にご確認いただいた上で、12月中旬にホームページ上に公表させていただきたいと考えております。 また、本日の報酬につきましては、12月13日(金)に振込させていただきます。
(委員)市長には、いつ答申する予定ですか。
(事務局)答申日につきましては、会長、職務代理のご予定を調整させていただき、12月17日を予定しております。広報には1月15日号に掲載したいと考えております。
(委員)答申書の押印は、会長だけの押印でしょうか。全員の押印が必要でしょうか。
(事務局)答申書の押印は、代表で会長に押印していただく予定です。
(委員)修正された答申の最終案は各委員に送付されるのでしょうか。
(事務局)会長に修正していただいたものを各委員に最終案として送付させていただきます。ご確認いただいた上で、17日に答申させていただきたいと考えております。
(会長)他に事務局からございますか。
(事務局)事務局を代表して、一言ごあいさつ申し上げます。ご多忙の中、本当にご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。
(会長)私からもご挨拶させていただきます。 今回の諮問事項は、市長や議員の給料・報酬等の額が適正かどうか判断するという、極めて難しい内容でありましたが、委員の皆様のご協力と活発なご審議、また、的を射たご意見をいただき、スムーズに審議を進めることができましたことを御礼申し上げます。本日の修正を反映させたうえで、12月17日に私と職務代理で市長に答申させていただきます。大変、ありがとうございました。 それでは、職務代理からもご挨拶をいただければと思います。
(職務代理)長時間にわたりご審議いただきありがとうございました。活発なご意見、専門的なご意見を多くいただきまして、大変勉強になりました。市長及び副市長の給料、議員の報酬を私どもの考え方で決めるということは大変難しいことと感じました。もう少し時間が欲しかったという思いもいたします。貴重なご意見いただきまして、大変ありがとうございました。
<傍聴希望者 途中入室あり>
(委員)ではこれをもちまして、審議会を終了させていただきたいと思います。長時間にわたりありがとうございました。 (10時10分終了)
|