標記の件について、防衛省北関東防衛局から下記のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
なお、横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会では、在日米軍横田基地第374空輸航空団司令官、北関東防衛局長及び横田防衛事務所長に対し、口頭要請を行いましたので、合わせてお知らせいたします。
北関東防衛局からの情報提供(1月3日)
横田基地第374空輸航空団は、 12月19日に発生した東富士演習場外パラシュート誤落下について、 原因等を調査していたところ、事故の原因は人的ミスによるものとの連絡がありました。
発生原因の具体的な内容及び本件の再発防止、安全対策は以下のとおりです。
- 訓練に参加していたロードマスター(航空機の機体から貨物を押し出す係員)が、空中投下の位置を誤ってコンピューターに入力したため、パラシュートが展開した後も貨物が機体内にロックされ、空中投下に至りませんでした。
- このため、展開したパラシュートが航空機機体に影響を与え、航空機事故に繋がりかねず危険なため、緊急時の手順に従い、直ちにパラシュートを切り離したものです。
- なお、空中投下訓練及びパラシュートの切り離しは演習場内上空で行われたが、パラシュートが展開していたことから、風の影響により演習場外に落下しました。
- ミスを犯したロードマスターは、12月19日の訓練後、当該任務の資格を剥奪され、 同任務を遂行するに足りると判断されるまで、同様の任務に従事させない措置をとりました。
- 第374空輸航空団の隷下にある、C-130の運用に関係する全ての部隊員に対し、調査の結果を伝え、注意喚起を行いました。
北関東防衛局からの情報提供(12月25日)
- 12月19日(水曜日)午後4時頃、発見場所近隣の事業所の方から板妻駐屯地に対し、パラシュートが落下したとの連絡がありました。
- パラシュートが発見された場所は、東富士演習場西側の裾野市内富士裾野工業団地付近です。(具体的な場所は別図をご覧ください。)
- この連絡を受け、同日午後4時半頃、板妻駐屯地が事業所に出向き、パラシュートを回収・保管しました。
- 12月21日(金曜日)、午後4時過ぎ、米軍が板妻駐屯地に出向き、パラシュートが落下したものであることを確認し、回収しました。
- パラシュートの発見場所において、人的・物的被害がないことを確認しました。
- パラシュートの概要
【長さ】15フィート(約4.57メートル)
なお、長さはパラシュートの直径であるのか縦の長さであるのかは不明
【色】緑
【材質】軽量のナイロン生地
北関東防衛局からの情報提供(12月21日 その2)
- 陸上自衛隊の部隊に保管されていたパラシュートは、米軍のものと確認されました
- 米軍は、21日午後4時過ぎにパラシュートを引き取りました。
北関東防衛局からの情報提供(12月21日)
- 落下したパラシュートと思われるものが、12月19日(事案発生当日)中に、東富士演習場近隣の施設区域外で発見され、現在、近隣の陸上自衛隊の部隊において保管されています。
- 現在、米軍が当該パラシュートが現物であるかを確認中です。
北関東防衛局からの情報提供(12月20日)
事案概要
平成30年12月19日(水曜日)午後4時頃、東富士演習場近隣の施設区域外(静岡県裾野市内の富士裾野工業団地付近)に、投下訓練中(パラシュートによる物資投下訓練)の横田飛行場所属のC-130輸送機からパラシュートが落下しました。
投下物資は当該機内に残っており、パラシュートのみが落下しました。
落下したパラシュートはまだ発見されておらず、米軍が捜索予定です。
被害等
防衛省の対応
横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会による口頭要請(12月21日)
平成30年12月19日、東富士演習場において、横田基地所属のC‐130輸送機による物資投下訓練中にパラシュートが演習場の施設区域外に落下した。
横田基地では、本年4月にも、人員降下訓練中にパラシュートの一部が近隣の中学校に落下する事故が発生しており、パラシュート訓練に起因する事故が、短期間のうちに再び起きたことは遺憾である。
施設区域外へのパラシュート落下は、重大な事故につながりかねず、基地周辺住民に多大な不安を与えるものである。
このため、次のとおり要請する。
要請内容
- 今回のパラシュート落下について速やかに原因究明を行うとともに、再発防止策を講ずるまでは、同様の訓練は行わないこと。
- 訓練を再開する場合は、安全確保の更なる徹底を図ること。
- 以上に関する情報を関係自治体に速やかに提供すること。