令和 5 年度の水道事業会計予算については、水道の使用水量が減少する中、地震などの自然災害や
老朽化への対策に伴う施設整備に対応する厳しい経営環境のもと、「第二次羽村市水道ビジョン」において予定した水道管路の耐震化および水道施設の改修などを計画的かつ効率的に実施し、将来にわたって良質で安全な水道水の安定供給をしていくための予算編成としました。

収益的収支(事業の管理・運営に関する収入・支出)
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収益的収入は、前年度と比較して 1,075万円(1.0%)増の 11億921万円を計上しました。
- 営業収益のうち、主な収入である給水収益は、使用水量が全体的に減少傾向ではありますが、大口径の使用水量は若干の伸びがあり、令和4年度の決算見込みのもと、前年度と比較して 188万円(0.2%)増の 10億21万円を計上しました。
- 収益的支出は、前年度と比較して 4,265万円(4.7%)増の 9億4,174万円を計上しました。
- 営業費用のうち、原水及び浄水費と配水及び給水費については、電気などの動力費などの増加により、原水及び浄水費は、4,933万円(26.5%)増の 2億3,515万円、配水及び給水費は、624万円(2.7%)増の 2億3,815万円をそれぞれ計上しました。
- 総係費は、ガス、電気などの光熱水費、インボイス制度の開始に伴うシステム改修などにより、534万円(3.9%)増の 1億4,119万円を計上しました。
- 令和5年度における収益的収支の結果、純利益は 1億2,249万円を見込んでいます。

用語の説明
- 人件費・・・職員の給料など
- 受水費・・・東京都から臨時に水の供給を受けるための経費
- 動力費・・・水源から水を汲み上げるための電気代など
- 修繕費・・・水道管などの修理費
- 委託費・・・水道料金等徴収業務包括的第三者委託、水道施設等運転管理業務委託などの委託料
- 支払利息・・・企業債(借金)の利息
- 減価償却費・・・固定資産価値減耗にかかる費用

資本的収支(施設の建設・改良などに関する収入・支出)
- 資本的収入は、前年度と比較して 4,462万円(11.3%)減の 3億5,045万円を計上しました。
- 資本的収入の内訳は、羽村駅西口土地区画整理事業に伴う配水管布設替工事などに係る負担金および水道管路の耐震化工事の財源とするための企業債となっています。
- 資本的支出は、前年度と比較して 6,278万円(7.5%)減の 7億7,502万円を計上しました。
- 建設改良費のうち配水管布設費は、4億2,186万円を計上し、硬質塩化ビニール管からダクタイル鋳鉄管への耐震化工事や羽村駅西口土地区画整理事業に伴う配水管布設替工事などを実施するものです。
- 企業債償還金は、前年度と比較して 4,281万円(13.7%)減の 2億6,923万円を計上しました。
- 資本的収支における財源不足額 4億2,457万円は、損益勘定留保資金などで補てんすることと
しています。

用語の説明
- 企業債・・・建設改良事業に要する長期借入債
- 建設改良費・・・水道施設の改良に要する経費
- 企業債償還金・・・企業債の元金償還金
- 損益勘定留保資金・・・収益的収支予算のうち現金の支出を伴わない減価償却費などの費用で、水道事業内に留保される資金