令和6年12月21日、北関東防衛局から、米軍オスプレイの一時運用停止に関し、「今般、米側が行った分析の結果、一定の飛行時間に満たないPRGB(プロップローター・ギアボックス)において、不具合が発生する潜在的な可能性が示唆されたため、安全性を更に向上させる観点から、措置を講ずるよう指示が出された」、「米軍各軍種においては、必要に応じ、今般の指示に基づく追加的な措置を講じた上で、順次飛行を再開する」との情報提供がありました。
本件は、昨年11月の墜落事故の際に不具合が発生したPRGBに関するものであり、基地周辺住民のオスプレイの安全性に対する不安を更に募らせることも懸念されます。
ついては、貴職においては、このような状況を十分認識し、以下のとおり対応するよう要請します。
1 飛行再開にあたっては、安全対策・再発防止策の徹底と事故防止に万全の措置を講ずるよう米軍に要請すること。
2 国の責任において、安全性が十分確保されていることなどについて、具体的かつ、丁寧な説明を行うこと。
防衛大臣、北関東防衛局長
CV-22オスプレイの飛行再開について、次のとおり米軍から情報を得たのでお知らせします。
(米軍からの情報)
陸自V-22オスプレイについては、米海軍航空コマンドから全軍種に対し、オスプレイの飛行の一時的な見合せを推奨した旨の米側の説明を踏まえ、安全確保を優先する観点から、12月10日(火曜日)から、任務飛行を除き、その飛行を見合せておりました。
今般、米側が行った分析の結果、安全性を更に向上させる観点から、12月20日(米国時間)、米海軍航空コマンドによって、「一定の飛行時間に満たないプロップ・ローター・ギアボックスを搭載したオスプレイについては、リスクを更に緩和する追加的な措置がとられる」などを内容とする新たな指示が出された旨、米側から説明を受けたところです。
このことを踏まえ、陸自V-22オスプレイについては、12月27日(金曜日)以降、準備が整ったものから、今般の追加的な措置を講じた上で、順次運用を再開してまいります。
オスプレイに対する追加的な措置について
〇米軍オスプレイについては、本年11月20日に米国ニューメキシコ州で発生した米軍CV-22オスプレイの予防着陸を受け、米海軍航空コマンドから全軍種に対し、飛行の一時的な見合わせを推奨した旨の説明を米側から受けているところです。
〇また、当該措置については、一律に運用停止を指示するようなものではなく、各軍種において、引き続き安全の確保に努めながら、それぞれ対応を行うものである旨の説明を受けています。
〇その上で、各軍の運用について申し上げれば、
・米海兵隊MV-22は、12月6日から96時間、運用上必要不可欠ではない飛行を一時的に見合わせた上で、機体の徹底的な点検を行い、飛行を再開している。
・米空軍のCV-22は、12月6日より訓練飛行を一時的に見合わせている。
・米海軍のCMV-22は、12月9日より一時的に全ての飛行を見合わせている。
との説明を受けています。
〇こうした説明のほか、技術情報等も含め、米側とは引き続き詳細なやりとりを行っているところであり、米側が実施している飛行の安全確保の内容等についても確認作業を進めているところです。
本日(12月11日)、普天間飛行場において、米軍MV-22オスプレイ×1機の離陸を確認したので、お知らせいたします。
・陸上自衛隊V-22オスプレイについては、安全確保を優先する観点から、任務飛行を除き、本日 (12月10日)から一時的にその飛行を見合わせているところです。
・いずれにしても、オスプレイの日本国内における飛行運用に際しては、飛行の安全確保が最優先です。米側から、しっかりと情報提供を受け、飛行の安全確保について確認作業を行ってまいります。
米軍オスプレイの一時運用停止に係る報道について、以下のとおり情報提供いたします。
本日報道が出た内容については米側に確認中ですが、米側から得られた情報を踏まえ、自衛隊のオスプレイも適切に対応していく旨を大臣から発表しています。
今後、追加の情報があれば情報提供させていただきます。