8 会議の内容 | 1 開会 2 会長挨拶 3 議題
(1)第3回審議会会議録の確認について
会長 第3回羽村市廃棄物減量等推進審議会会議録については、事前にお配りしていたが、内容について何か意見があるか。 (意見なし)
(会長) 会議録について事務局案のとおりでよろしいか。
(異議なし)
(会長) では、第3回羽村市廃棄物減量等推進審議会会議録について、事務局案のとおりとする。
(2)ペットボトルの戸別収集について
(会長) 事務局より説明願いたい。
(事務局より説明)
(会長) いまの説明について、何か質問はあるか。
(委員) 青梅市の推移を見て、戸別収集の量が増えているのはわかるが、市場に出ているものに対する回収率はどうか。また、戸別回収の資料で戸別収集にした場合の費用が載っていないため比較ができないがどうか。
(事務局) 市場の量は把握できない。しかし回収率については、お配りした資料にもあるように60%というところである。戸別収集にした場合の費用は前回説明のとおり、すべての収集・運搬を含めた契約となっていることから、ペットボトルのみの費用は出せない。
(事務局) 戸別収集した場合との費用の比較ができないとの意見だが、ペットボトルの戸別収集を始める場合に、収集運搬委託料を上げる考えはない。集合住宅の缶・びん用のかご配付がなくなるため、契約金額を上げずに委託する考えである。
(委員) 戸別回収の資料は、収集・運搬経費で比較しているが、処理経費で比較するべきではないか。
(事務局) 「収集20円/キログラム+運搬30円/キログラムとあるが「収集・運搬20円/キログラム+処理50円/キログラム」の誤りなので訂正する。
(委員) 収集・運搬経費とは、ペットボトルの処理業者の経費か。
(事務局) 収集業者が各家庭から収集し、リサイクルセンターまで運搬する経費である。 (委員) 48トンを資源ごみとして回収し、273万6千円の無駄な経費をなくすためだけに、戸別収集をするのか。ほかにも理由があるか。
(事務局) 一番の理由は、ペットボトルの適正な処理を考えるからである。現在適正に処理されていない状況で、その原因は誤って排出されることである。どのようにしたらよいか審議いただいているが、是正できれば適正な処理のうえに、これだけの経費が削減できるということである。
(委員) あくまでも、3Rを推進していきたいという趣旨か。
(事務局) そのとおりである。
(委員) 市民の要望は出ているのか。
(事務局) 要望が出たため戸別収集について検証した結果、リサイクルが推進され、ごみ処理経費が下がることがわかり、今回提案したものである。
(事務局) 高齢化により一人暮らしのお年寄りなどから、ペットボトルを拠点回収ボックスまで持って行けないという声がある。ホームヘルパーのサービスは受けていて飲み物を買うことは依頼できるが、拠点回収ボックスまで出しに行くことは頼めないということである。今後高齢化や核家族化が進む中で、そのような意見も出ている。
(委員) ペットボトルの回収がほかのごみと一緒の日で、経費が増えないということであれば良いのではないか。いつでも出せる拠点回収ボックスも、是非残しておいてほしい。戸別収集については他市で実施しているのなら、羽村市でもやってみてはどうか。
(事務局) 戸別収集は燃やせないごみと同じ日を考えている。無料で出せることがわかり、燃やせないごみの袋に入れなくなる。従って回収は月2回。他市の状況も勘案し妥当と考える。
(委員) 町内で拠点回収ボックスへ行く人に、戸別収集をすることについて意見を聞いてみた。拠点回収は洗わずに出す人がいるが、戸別収集であればきちんと出すと思う。戸別収集も実施してほしいということであった。
(委員) 戸別収集に賛成である。老人会等で意見を聞いたところ、高齢で体の不自由な人は戸別収集を望んでいる。初めは賛成ではなかったがいろいろな話を聞くうちに、市民の要望があることや戸別収集をすることで、適正に処理されなかったペットボトルが適正に処理できるようになるということがわかってきた。
(委員) ボランティア連絡協議会で意見を聞いてみた。戸別収集になれば、責任をもって出すようになるのではないか。拠点回収に加え、ぜひ戸別収集をしてほしいという意見がほとんどであった。
(委員) 消費生活センターで活動している皆に意見を聞いた。現在の拠点回収のみでよいという声が多かった。年配の人にも私自身にも便利かもしれないが、排出抑制にならない。ペットボトルを買うことに拍車がかかるのではないか。見直さなければならないのは、生活様式ではないか。48トンのペットボトルが適正に処理されていないのは問題だが、48トンをなくなる方向へ持っていけないものか。もし戸別収集にするなら、ごみ処理にはお金がかかることを認識してもらうために、有料袋で出すというのはどうか。
(事務局) 排出抑制をとのことだが、市民はペットボトルを買っているのではなく、飲み物を買っているという意識である。飲み物を買うことを抑制してしまう購買抑制になる施策は市としてはできない。有料袋でという意見については、現在資源ごみが分別されているのは、手を掛けて洗って分ければ無料で出せるからである。これを有料にするとごみも資源ごみもどちらでもよいという感覚になり、資源ごみが分別されないことが予想される。価格差をつけて有料という方法もあるが、現状では資源ごみまで有料にしなくてもよいのではないかという考えである。
(事務局) 拠点回収も併用であるため、拠点なら無料、戸別なら有料という格差ができてしまうということもある。
(委員) いろいろな意見があるが、まずやってみることも、私は大事だと思う。実行し様子を見てから、また検討するという方法もあるのではないかと思う。
(委員) ごみ有料化の際もかなり反対があったと思うが、やってみてよかったと思っている。ペットボトルの戸別収集についてもやってみるのはいいかと思う。ただ「出ているものを片付けさえすればいいということではない」という方向で審議できればと思い、いろいろ発言させていただいた。
(委員) 戸別収集に安易に持っていくのはどうかと考えている。「第4期 羽村市分別収集計画」の14ページと17ページに「市民の消費生活スタイルの改革」がうたわれている。もっと市民が、自分の出しているごみに責任を持たなくてはいけないと思う。先ほど話が出たペットボトルの戸別収集に対する有料化はよいと思う。いまのごみ袋代は安すぎるが、ドイツあたりではごみ袋の値段がとても高いそうである。ここでペットボトルの収集を有料化できれば、市民から苦情があった際には、厳しい現状を伝えるいいチャンスである。17ページの「市民の消費生活スタイルの改革」があっての戸別収集であると思うので、戸別収集であれば有料化ということも審議会として考えていただきたい。
(委員長) いまの件について、今後も審議会として関心をもって審議することにするので、皆さんにもよろしくお願いしたい。
(委員) 戸別収集を心配する意見が出ていたが、ほかにも「なぜペットボトルだけ拠点回収と戸別収集で出しやすくするのか」という方もいるのではないか。資料にあるグラフを見てもわかるが、拠点回収の収集量は最終的にはかなり低くなると思われる。店から出たごみは、本来店が回収するものなので、ある程度たてば市による拠点回収はやめてしまう。そのために拠点に加え戸別収集をやるのだという所見も審議会としてあるのではないか。 最終的にはペットボトルの拠点は事業者の負担で片付け、他のものと同じ扱いにする。つまり拠点回収は事業者の責任で戸別収集は市の責任でという形に最終的にはもっていくのがよいのではないか、ということである。
(委員) 拠点回収ボックスは店以外にも設置し、出しやすくすることで資源にまわそうという話をしていたが、その拠点をやめてしまうという話はよく理解できないが、どういうことか。
(事務局) 先ほどの委員の発言を補足すると、現在は店に設置している拠点回収も、市の負担で市が回収している。しかし、拡大生産者責任の考えから、最終的には事業者の責任で自ら回収と処理をさせるべきで、いずれそうなっていくという話をされたのではないかと思う。
(委員) そのとおりである。
(会長) では、これについては今後審議会のなかで議論していくこととし、ペットボトルの戸別収集については実施するということで、何かあれば審議会のなかで審議していくこととするがよろしいか。
(委員) 先ほど、戸別収集について有料化にしてはどうかと提案したが、それはいかがか。
(事務局) 今までお聞きした排出抑制などの意見は、とてもいい意見である。しかし、次に「羽村市一般廃棄物処理基本計画の策定について」という議題があり、このなかにそのような意見を取り入れていきたいがいかがか。
(委員) しかし、仮にここで有料化ということになれば、どのように啓発していくかということが基本計画の審議内容となるのではないか。
(委員) とりあえず戸別収集をやってみてはどうか。やってみなければ減量になるのか、逆に経費がかかるだけなのかはわからない。いまの意見は次の議題でじっくり審議してはどうか。
(委員) あまりいろいろなことを一緒にやろうとすると、遅れてしまうのではないか。
(委員) では、戸別収集の目的について、再度確認しておきたい。
(事務局) まず、市民の要望があった。それを受け検証した結果、分別されないことにより無駄になっていたペットボトルがあったことがわかったため、戸別収集でより分別を図りたいというもの。一方、分別されていなかったペットボトルの焼却や埋立にはお金が掛かっていたが、分別して指定ごみ袋の原材料として売却できればお金が入り、ごみ処理経費の一部に充てられるということである。ごみについては、短期的対策と長期的対策の二つをやらなければならない。先ほどから発言のある「ごみを出さない」啓発事業は大切であり、必ずやらなければならないことである。先の分別収集計画にもあり、次に審議する基本計画でも柱となる内容である。これを戸別収集による分別と同時に進めていくことで、是非クリアしていきたいと考えている。
(会長) では、ペットボトルの戸別収集について、賛成の方は拍手を願いたい。
(拍手) 拍手多数でペットボトルの戸別収集については実施するものとする。
(3)羽村市一般廃棄物処理基本計画について
(会長) 事務局より説明願いたい。
(事務局より説明)
(事務局) この計画の策定について、構成はこれでよいか、追加する項目はないかなど意見を聞きたい。目次をはじめに作り、順に内容を審議してほしい。
(会長) では、計画の策定について意見はあるか。
(委員) 14ページにある基本理念の「循環型社会の形成」部分について、啓発が大事であるから内容をもっと濃くした方がよい。「事業者」という言葉があいまいでわかりにくい。わかりやすい言葉にした方がよい。15ページからの「羽村市の課題」の中に事業者の役割がうたわれているが、重要なことなので、独立させ基本理念の後半に入れてはどうか。市の施策・考え方として具体的に載せてはどうか。
(委員) 3ページの「法体系」および5ページからの「ごみ処理の現状」は資料編に入れてよいのではないか。基本理念の方をもっと前に持ってきたほうがよい。
(会長) いままでの意見についていかがか。
(賛成)
(事務局) 「廃棄物」について、「ごみ」と「し尿」を合わせて「廃棄物」というが今までのものは「し尿」が抜けていると東京都から指摘を受けていた。今回は入れるため、その位置も意見を伺いたい。
(委員) し尿汲取りの地区が、まだ市内にあるのか。
(事務局) 清流地区は公共下水道が完備されておらず汲取りが行なわれている。また、建築現場の仮説トイレの汲取りもあるため、汲取りがなくなることはない。
(事務局) 15ページの廃棄物行政の課題、また22ページの実施計画に入ると思うが、この2箇所にし尿を盛り込むということでよろしいか。次回、素案を示すのでそれに意見があれば伺い、答申に入れたいがいかがか。
(会長) 事務局の提案どおりでよいか。
(賛成)
(委員) し尿の資料があれば入れるとよいと思う。
(事務局) 汲取量等の数値はある。資料編に入れることとしたい。
(委員) 22ページの実施計画の初めには、33ページのごみ減量とリサイクル意識の項目を持ってきたほうがよい。なかでも活動拠点の整備に、学校教育の中での啓発活動について触れておくのがよいと考える。
(会長) 9.廃棄物行政の課題をだしているところであるが、その前にある6から7についても意見を出すこととしたい。
6.基本計画の目的と意義について何かあるか。(なし) 7.は計画の期間であるため、8.基本理念について意見があるか。
(委員) 基本理念は計画の大もとであり、崇高なものである。もう少し格調高く考えるほうがよい。
(会長) では、9.廃棄物行政の課題に戻るが、さらに意見はあるか。
(委員) ごみになるものを買わない、今ある物を大事に使うリデュースの推進が大切と考える。ごみ処理費の増大の項目は、資源ごみを分けたことによりどのくらいの歳入になるか数字で表し、市民の努力で負担が減ることを目で見てわかるようにするのはどうか。
(事務局) 数値はあるので載せることはできる。
(委員) 西多摩衛生組合に集まるごみが、市によって分別が異なると聞いたが、統一しないのか。
(事務局) 統一する方向で協議している。課題として入れたい。
(事務局) 課題については、今回頂いた意見を事務局でシート分けし、基本目標についてはチェック項目を作りお届けする。そのうえで次回さらに意見を伺うという形はいかがか。
(賛成)
(会長) では、日ごろ廃棄物に対し感じていることなど、意見があるか。
(委員) 循環型社会の一環として、生ごみの資源化について入れてはどうか。
(委員) 家電製品の修理センターの設置を考えてはどうか。
(委員) 不要なレジ袋はもらわないという内容を盛り込めないか。
(会長) ほかになければ(3)羽村市一般廃棄物処理基本計画策定についての議題を終了する。事務局から届く資料をよく検討いただきたい。 (4)その他
(会長) 事務局から何かあるか。
(事務局) 前回質問があり、広域処分組合に問い合わせておくことになっていた内容について回答する。広域処分組合への搬入配分量設定方法において「焼却残さの組織団体共通原単位はエコセメント化施設能力と直近搬入実績のどちらか小さい方によって定める」とはどういう意味かとの質問であった。広域処分組合のエコセメント化の能力が1日300トン、月変動余裕分1.1、稼動日数311日とすると年間102,300トンの処理能力しかなく、これを超える量の処理はできないことから、構成市のごみ量とエコセメント化できる能力の上限のうちどちらか小さい方を取るという意味である。
(委員) これで、本日の審議会を終了する。
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