羽村市役所3階301・302会議室
委員長 浜田弘明、副委員長 島田哲一郎、委員 深澤靖幸、白井哲哉、白井正明、菊池健策、白井裕泰、宮川修、増田一仁、伊藤保久
顧問 櫻沢一昭
(1)平成26年度 事業の進捗状況について
(2)『羽村市史』の構成と内容について
(3)『羽村市史』刊行スケジュールについて
(4)平成27年度活動計画について
(5)その他
0人
委員会で配布した資料のダウンロード
委員長からあいさつ
(委員長) では、議事次第に従って議事を進めていきたいと思います。まず事務局に伺いますが、本日の傍聴希望者はいらっしゃるのでしょうか。
(事務局) 現在、傍聴希望者はいません。
(委員長) わかりました。傍聴者なしということで、このまま進めていきます。では、議題に入る前に、前回の会議で白井哲哉委員が欠席されました。併せて前回紹介が間に合わなかった市史編さん専門調査員も紹介したいと思います。
なお、白井哲哉委員には、第2部会の部会長を兼ねていただくことになっていますので、よろしくお願いします。
「白井哲哉委員あいさつ」
「専門調査員あいさつ」
(委員長) ありがとうございました。市史編さん専門調査員については、業務のためここで退席させていただきます。
それでは、次第に沿って議事を進めていきたいと思います。
(1)平成26年度 事業の進捗状況について
(事務局) 平成26年度事業の進捗状況について説明【資料1】
・本日の委員会の後、市長を本部長とする市内部の組織「市史編さん本部」の第5回を2月25日(水曜日)に開催(予定)。
・委員会で協議⇒本部で決定⇒市議会全員協議会(3月19日(木曜日)開催)への報告
・各部会では、部会長の推薦により副部会長・部会員が決定。
・第1・3・4部会は、10月以降本格的な活動開始済。第2・5部会は、平成27年度当初より活動開始予定。
・「伸びゆくはむら」創刊準備号発行(事務局)。町内会等の回覧のほか主要な公共施設で配布。
・4月以降、創刊号発行。以降年4回程度発行予定。
(委員長) 事務局からの説明が終わりました。まず先に、各部会長から補足はありますでしょうか。
特になし
(委員長) 特にございませんでしょうか。私から補足があるのですが、作業を進めていく部会員のメンバーですが、なるべく地元に近い方をお願いしたいと考えまして、第3部会では青梅市在住の方や、出身が羽村市などの方にお願いしました。大学名はバラバラですが、これまで長く他の調査などでお付き合いのあるメンバーで構成していますので、その点ご理解いただければと思います。
(委員長) この件について、何かご意見・ご質問ございますか。
(委員) 事務局の方で、町内会に回覧板をまわして、という話がありましたが、その辺を具体的にご説明いただければと思います。
(事務局) お手元に「伸びゆくはむら」を配布させていただいています。本日配布させていただいた資料の最後に付けさせていただいております。準備号ということで、内容的には、昨年10月の第1回市史編さん委員会までに決まった内容、後は予定を書かせていただいています。
今日ご協議いただく内容については、本部会議で決定を受け、3月に議会に報告した後、4月以降創刊号として発行したいと思います。市民の皆さんにも市史編さん事業の状況をお伝えする必要があるということで、まずは準備号ということで配布をさせていただいたということです。
(委員長) 今は、デジタルの時代ではありますが、こういったアナログ情報も大事だと思います。私も14年前相模原の市史編さん室を立ち上げた時に市史編さんだよりを発行して、市民の方に読んでもらっていました。意外と紙媒体は読んでもらえる方が多いです。市史について知ってもらうには良いので、ぜひ継続して刊行してもらいたいと思います。そのほかに、何かご意見・ご質問ございますか。
(事務局) 広報の件の補足ですが、今日もこのようにカメラが入っています。広報広聴課で制作しているテレビ番組「テレビはむら」になります。この映像についてはニュースでお知らせするほかに、編さんの過程をこれから市内の調査などで許される範囲で取材をさせていただいて、結果として市史編さんの過程を映像として記録で残すということも、広報で考えています。そういうことを通じて、市史編さん事業をひろく発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
(委員長) 市史編さんは本としては残りますが、編集の過程を記録にするというのは今までないと思います。おもしろい試みだと思いますので、ぜひ継続していただければと思います。そのほかに、何かご意見・ご質問ございますか。
(委員) 今後調査の過程などで、そのことについて詳しく知る市民の方に聞くことやその呼びかけなどはあるのでしょうか。
(事務局) 今後、市内にお住いの調査・研究をされてきた方と懇談が必要かと思います。また市民の方にも資料の提供のお願いや話を伺う必要があります。今事務局ではそういった方の整理をしています。
また、一般的広く行う資料の収集などについても行っていきますので、その際には関係団体の皆さんにはご協力をいただければと思います。
(委員長) 各部会と事務局で調整しながら進めていきたいと思います。そのほかに、何かご意見・ご質問ございますか。
特になし
(委員長) それでは、議題の二つ目、『羽村市史』の構成と内容について事務局からご説明をお願いいたします。
(2)『羽村市史』の構成と内容について
(事務局) 『羽村市史』の構成と内容について説明【資料2】
・呼称については「通史編」にした場合、自然・民俗分野からすると違和感があることから「本編」に統一する。
【本編】
・2巻構成。
・1冊目は、その土地に住む人々が生活する基礎的な条件である自然分野から始まり、原始~近世とする。
・社会制度が大きく変わる「近世」(江戸時代まで)と「近代」(明治時代から)を1冊目と2冊目の境にする。
・「民俗」は近現代の歴史と大きく関わるため、2冊目に入れる。
・体裁は、自治体史として一般的なA5判・縦書き・モノクロ・上製本・箱入り。
【資料編】
・8巻構成。
・古文書・写真・民具・気象データ・地質など市史を編さんする上で重要な資料を基に本編の記述を行う。どういう資料を基に市史を編さんしたかまとめていく。
・近現代の写真・チラシなどの図版を図録としてまとめて刊行することで、今回の市史編さんの柱を示すことができる。(第3部会)
・原始・古代…考古学的な手法、中世…文字資料中心となる。縦書き横書き混在しないように2冊に分ける。(第1部会)
・社寺・文化財は時間軸で見ないで、広い視野で見ていく。
・人物は、村誌・町史など過去の例を参考に他の資料編から取り出した。
・体裁は、A4判・各部会の事情に応じて縦書き横書き・カラー・並製本。
【ダイジェスト版】
・本編をわかりやすく要約。
・教育委員会と調整し、学習指導要領にマッチさせ授業で活用できる内容。
(委員長) ただいまの説明については、今回の市史編さんの骨格になる大事な部分だと思います。何かご質問・ご意見ございますか。
(委員) 今見本で持ってきていただいた相模原の資料編A4判と小平のA5判をもう一度見せていただけますか。
(事務局) -見本を見せる-
(委員) ありがとうございます。
(委員長) 私が今編さん中の相模原市史では、A5判とA4判で体裁が違うのですが、デザインを統一して並べた時同じように配慮しました。
(委員) 資料編(8)の「社寺・文化財・人物編」について、文化財や人物をこのような形で扱うことはしばしばあると思います。ここに寺社を入れた場合、寺社編は、今あるお寺や神社、過去にあったものなど、どの程度のものをお考えですか。おそらく残っているお寺というのは、近世半ば以降にできているものが少なくないので、近世の資料編との関係がおそらく出るだろうと思います。
(事務局) イメージとしては、新編武蔵風土記稿というのがベースになるかと思います。それぞれの寺伝を拝見すると創建が中世という所もありますので、その辺のバランスをとってどう記述していくかというのはこれからになるかと思います。
(委員) そうすると個別のお寺や神社が持っているさまざまな資料があれば、それは各部会で取り上げていくことになるかもしれないということですね。わかりました。ありがとうございます。
(委員長) そのほかにご意見・ご質問ありますか。
(委員) A4・A5についてですが、先ほど大きさが違うという話がありましたが、私の立場からすると、資料編A4はゆずれない所でして、では、本編の方はA4縦書き2段という選択肢はあるのでしょうか。
(事務局) 本編のA4につきましては、前回の委員会会議録をお届けする際に、補足資料を付けさせていただきました。近隣の自治体史の様子をまとめさせていただいた中で、事務局としてはA5としてご提案させていただきましたが、ご意見をいただければと思います。
(委員長) 資料編の中では、A4ということについて気にされるのは近世かと思いますが、その辺いかがでしょうか。
(委員) A4の場合、縦書き2段というのは十分ありえる選択だと思います。1段というのは、資料の形を崩してしまうので、それはできませんけれども、かえって2段書きであれば、1枚の古文書に書かれている分量をある程度反映させながら、資料編の編さんはよくやっていることです。その辺は違和感がありませんので、事務局のご提案でよろしいかと思います。
(委員長) 事務局のご提案で問題ないとの意見が出ましたが、その他、ご意見・ご質問ありますでしょうか。
(委員) 二点あるのですが、まず判の大きさですが、私としてはA4に統一した方が良いと思います。書棚に並べた時に同じ大きさで揃っているというのと、今A4判は、わりと一般的な大きさになっています。それと文字の大きさもA4にすれば多少大きくなるかと思いますので、メリットがあると思いますので、ご議論いただけるといいかなぁと思います。
もう一点は、資料編についてですが、今これは仮の番号ですよね。当然本編との関係があるので、順番は考えていただければと思います。それと、資料編の中世編と近世編が別巻になっているのですが、中世編は、一冊分にまとめるだけの資料があるのか、中世・近世編で良いのではないか。という気がします。
(事務局) 事務局としては、中世と近世で部会が違うので、違う部会で一冊のものを作るのは難しいかと思い、分けたのですが、実際に担当される第1・2部会で調整がつけば一冊ということも可能かと思います。
(委員) 第1部会の方では、原始・古代・中世と非常に長いスパンを扱いますので、縦書きと横書きが混在するということで分冊を考えました。ご指摘のように、中世の資料は非常に少ないので、どうやって中世編を1冊作っていくか問題は抱えていると思います。近世がどのくらいのボリュームになるのかという所を見ながら、調整できるのであれば合冊ということも考えていいのかと思います。
具体的に漠然と考えているのは、中世編としては板碑、その他石塔です。かつて資料集として刊行されていますが、もう少し細かくやっていけば、薄い分冊はできるかと思い、とりあえずこういう形にさせていただきました。今のご意見いただいて、第2部会と調整させていただければと思います。
(委員長) 仕様・組み合わせについては、編集の段階で詰めることになると思いますが、この場ではこの分類で作業を進めていっていいかどうかの確認がとれればいいかと思います。また、第○巻上・下という形で出すという方法もあります。それはこれからの事務的な処理でできるかと思います。
(委員) 資料編の社寺・文化財・人物編ですが、当然本編・資料編の中で、これらは取り上げられるかと思うのですが、特別に分けて出した理由を説明していただきたいのですが。
(事務局) 社寺・文化財・人物編はガイドブック的なイメージが強くなってきます。これが必要かどうかということも議論の余地があるかと思いますが、ただ例えば、神社ですと祭神が誰なのかですとか、そういう所まで本編で触れられてくるのか、ということがあると、他にガイドブック的なものも必要なのかなというイメージで取り出しさせていただいた所です。本編・資料編の記述で十分だということであれば、作らないという選択肢もあるかと思います。
(委員) いや、作る、作らないということではなく、どのような考えをもってという話を聞かせていただければと思いまして。これは、そうすると複数の部会が一緒になってやっていくということですよね。例えば、第1部会だけでということではないですよね。どういう形で編さんしていくのでしょうか。
(事務局) 確かに1つの部会ではできませんので、先ほど紹介した専門調査員が部会の潤滑油となって横断的に調整していきます。また文化財保護審議会や郷土博物館の協力を得ながら、進めていければと思います。
(委員) これだけ、どこが担当ということが入っていないので、これは明確にしておいた方が良いかと思います。
(事務局) 社寺・文化財・人物編ですが、当然資料編の中で出てくるもの、また本編の中で記述されるということではありますが、個々に見た場合に、例えばその神社がそれぞれの時代でその都度でてくるわけですが、まとまった形で見えてこないということがありますので、そのもの自体がわかるような形で記述をした方がわかりやすいのではないか、ということで取り出しをさせていただきました。
また、それぞれの時代でまとまった形では出てきませんので、どこの部会が担当するのかということも、明確に区分けしにくい形にもなりますので、先ほどもお話させていただきましたが、文化財保護審議会の皆さんにご協力いただいて、専門調査員、部会の方とも調整しながら、事務局が音頭を取りながら作っていくイメージで考えています。
(委員長) 私から補足させていただきますと、市史編さんは通史的に進めていきます。そうすると、どうしても通史からこぼれてしまう大事な事象がでてきてしまうんですね。そういう落ちこぼれがないように文化遺産編というテーマでまとめてやっていく手法が多くとられています。文化財には、指定文化財以外にも大事な文化財があります。
また、近代の文化遺産もどこかで拾わなければいけないと思います。それをなかなか通史では拾いきれないということもありまして、こういった組み方でいかがかと思います。
(委員) A5かA4かという話がありましたが、できるだけ字が大きい方がいいし、本を開いた時に厚くなると読みづらくなります。
また、できるだけページを減らしてもらった方がいいので、読みやすく字も大きくできるなら、A4に統一した方がいいと思いました。
(委員長) ただいまの件について、他の委員または事務局から何かありますか。
(委員) 第8巻の社寺・文化財・人物編ですが、委員長から指定文化財だけではなくて、未指定のものも入れる対象だという話がありましたけれども、今市内に市・都・国指定文化財はどのくらいあるのでしょうか。
(事務局) 国指定に関しては、重要有形民俗文化財が1件、史跡が1件、動物公園に飼育されているタンチョウヅル、日本鶏が11種ほど、登録として宮川家住宅と納屋というのがあります。都指定に関しては、民俗文化財が博物館収蔵の養蚕関係用具、天然記念物が羽村橋のケヤキと阿蘇神社のシイの木、あと史跡がまいまいず井戸ですね。市指定に関しては、23件ほどであったかと思います。主に有形文化財です。
(委員) 今の補足しますが、都の有形文化財で阿蘇神社の本殿があります。
(委員) わかりました。どのくらいあるのか、それによってページ数がかなり考えなければならないと思いました。未指定のものも文化財として入れていくとなると、取捨選択をどこでするのかなと、先ほどの担当どうするのという話と絡むかなと思いました。
(委員) 担当の話ですが、文化財保護審議会が担当するということはできないのですかね。
(事務局) まず未指定文化財の取捨選択につきましては、事務局の案といたしましては、市内に53か所ほど教育委員会がたてた文化財説明板というものがあります。それが一つの基準になるのかなと思います。文化財保護審議会が編さんに加わるという点ですが、部会としてということになるとまた皆さんのご意見が必要ですが、実質的に担当していただくということは、事務局としては大歓迎です。
(委員) 社寺・文化財・人物編は、文化財だけの話ではないですよね。そうすると、文化財保護審議会では一部を担当して、他はまた別がやるということになるのでしょうか。
(委員) 1巻としてまとめるときに、全体を統括できるような担当ということです。
(委員) それは、書くのは各部会がやりますけれども、例えば表現の統一について事務局が責任をもってとかそういうレベルの話ではないのでしょうか。
(委員) 各部会はそれぞれ方針をもってまとめますよね。それと同じように方針を含めて、文化財保護審議会がまとめたらどうかということです。
(委員) それに文化財保護審議会が一番適役ということですか。
(委員) 社寺・文化財、人物についてよくご存じの方もおられるので。
(委員) 実はですね、8巻目の資料編はガイドブック的だという話がありましたよね。そうすると、自然編で入れたい写真もあるのですが、素晴らしい写真、例えば羽村神社からの景観などの写真、そういったのはガイドブック的な位置づけであれば、資料編の8巻目に少し、選りすぐりの写真を提供するという考えもあるんじゃないかと思いました。
そういうこともあったので、今の担当の話に口を挟ませていただきました。
(委員) 今の話は文化財的な視点で言うと、景観文化財みたいなことになると思います。自然をどういう形で評価していくか、ということもあるので、当然取り込まれてくると思います。例えば、近世文書で、我々も把握していますが、歴史的にみてかなり価値が高いということであれば、文化財保護審議会に提案していただいて、市史が発刊されるまでに指定するということもあると思います。そういうキャッチボールをする必要は当然あると思います。
ただ、誰が担当するのかわからないということであれば、文化財保護審議会の担当ということでもいいのかなと思いました。
(委員長) ありがとうございます。今、心強い提案が出されまして、私もできるだけそういう方向で進められればいいのかなと思います。その他の各編につきましても、部会単独というのはなかなか難しいので、お互い情報交換し、資料のやりとりをしながら編集していくということになると思います。
今の自然景観の写真につきましても、もしかすると、第3部会の写真図録編の対象になるかもしれません。それはこれから編さんの過程でお互い相談しながら進めていけばいいのかなと思います。
また、判型につきましては、具体的な作業に入った段階で再検討ができるかと思いますが、今、A4の意見も多数出てきました。その辺事務局にお預けして、もう少し練った上で最終的に3月の会議に持っていけたらという風に思っております。委員長あるいは各部会長と事務局の協議で最終的に詰めていくというような持っていき方でよろしいでしょうか。
(委員) けっこうですけれども、私も仕様についてちょっといいですか。A5判は昔からのイメージが強いです。A4で、2段で少し字も大きくした方がお年寄りの方も読みやすいと思います。また一緒に並べる時に段差がない方が、本来はいいのかと思います。
今までいろんな所で作られた市史のほとんどがA5判で作られているから、A5判の方が良いのではないかと考えられているのではないかと思います。私はやはりできればA4判の方がいいと思います。今に合っている気がします。
(委員長) ありがとうございます。ただいまさまざまなご意見がでました。私も含めまして、事務局と再検討しながら修正できる点については修正していきたいと思います。
(事務局) 今、委員長の方でまとめていただいたことで、よろしいかと思いますが、もし先生方の方で、事務局で提案した本編A5判の仕様につきまして、各部会で本編を構成していくにあたって、何かご意見があればお聞かせいただければと思います。
(委員) 原始・古代・中世ということで、古代の資料が入ってくることを考えると、判が大きい方が使いやすいというのがあります。ただ、私も今他の自治体の市史を担当していて、そこは昔ながらのA5判でやっています。今校正をしているのですが、文字が小さいなと感じるようになってきています。
どちらかというとこれは市民の方々の目線で考えた方が、良いのかなと思いますので、皆さん今A4判ということで強く推していただいていますので、私はその方向の方がいいのかなと感じています。
(委員) 私は自分の経験を含めて、A4判の方を推したいと思います。実際作ってみて、使ってみてそう思います。前近代の歴史資料の方での図鑑というものはだいぶ増えてきています。絵図資料を使う時にも、折り込みにするよりは、1ページで出た方が見やすいというのがあります。
ついでに申し上げると、だいぶ議論になった8巻目の資料編ですが、「市史をやります。それについて、市にはこれだけの資料があります」というアピールの意味合いもあるのかなと思います。事務局の編集で各部会横断的な議論をするとなると、市史編さん委員会全体の責任編集になるのかなというイメージを持ちました。
(委員) 私は資料編がA4判ということが確保できれば、どちらでもよかったのですが、確かにA5判は分厚いですね。先ほどからの意見を伺うと、A4判の方が扱いやすいのかなと思います。どちらかといえばA4と言わせていただきます。
(委員) 基本的にはA4で良いと思っています。本編と資料編で大きさが違うというのは、保管するとき、使おうとするとき非常に使いづらいんですね。仕事上でも、A4とB4どうしようとなった時に、変えてしまうと置き場所がバラバラになるということで、同じ大きさを通したことがあります。
市史を作るのであれば、同じ判型の方がいいのだろうと。そうすると、取捨選択で本編をA4にするのか、資料編をA5にするかの問題ですが、資料編がA5ですと、文字が小さく、図も折り込みになり、表も入れづらいということもありますから、本編をA4にした方がいいのかなと思います。
(委員長) ありがとうございました。いずれにしても市史は重いか大きいかというイメージはつきまとうと思います。そこが問題かと思います。本編は、読むにはたぶん小さい方が持ちやすいと思います。実際B5サイズの市史はかなり出ています。これまで伝統的にはA5サイズが市史の定番であったのですが、大きくなりつつあるのは確かです。
A4が本編だと大きいかなと個人的には思うのですが、ただ資料編と合わせるということであれば、それも一つの方法として、これからの市史のあり方を示すことにもなるのかと思います。
(委員) 皆さんと同じで、取扱い上の問題を考えるとやはりA4の方がよかろうという認識であります。おそらく図書館等でも所蔵することになるかと思いますが、その時棚に納められた姿を思い浮かべると、本編・資料編が同じサイズで揃っていた方がいいと思いました。
それから、適正な行間ということも考慮していただけると非常に読みやすいものになる気がしました。
(委員長) ありがとうございました。これで一通り、皆さんから意見がありました。これを踏まえて、事務局でも修正案をご検討いただければと思います。
(委員長) 後ですね、ダイジェスト版についてご意見ありますか。
(委員) 今回このダイジェスト版は、学校での活用ということがイメージされていますよね。今回私たちがまとめたものが使われるわけですし、場合によっては、出張授業とかそういうものをしながら、副読本を活用する手もあるのかもしれないと思いました。
(委員長) 子どもへの普及という面では良いご提案かと思いますので、ご協力できればしていきたいと思います。その他いかがでしょうか。
(委員) 普通ダイジェスト版というと、一般市民対象に分厚い市史のまさにダイジェストというイメージがあるのですが、それと副読本は基本的に違うのですが、ここでおっしゃっているのは先ほど出てきた『わたしたちの羽村市』のリニューアルを行うというイメージでよろしいのでしょうか。
(事務局) この『わたしたちの羽村市』というのは、歴史だけではなくて、産業ですとか安全ですとかそういう所まで出ています。市史は「史」ということで歴史的なイメージが強いです。これは一つの案ですが、この『わたしたちの羽村市』には歴史のページもありますので、そこの部分を補完できるようなダイジェスト版。ただそれだけだとボリューム的にも少ないという懸念があるので、それを補完しつつ今まであるダイジェスト版の機能も果たせるようなものができたらというイメージで考えています。
(委員) そうしますと、学校の副読本として児童・生徒に配るというのではなく、小学校3年・6年、あるいは中学校1・2年あたりで、歴史の話、あるいは郷土の話をする時に、中学だったら調べ学習で使えるかもしれない、小学校だったら先生たちの指導書参考になるような、そういうものとして作るという、そんなイメージでしょうか。当然一般に向けてもですが。
(事務局) 実は、羽村には羽村学というカリキュラムがありまして、小中一貫で9年間のカリキュラムをやっている中で、羽村学というのを小学校1年生から中学校3年生までやっているのですが、そういう所で活用ができればいいなというイメージではあります。ですので、今おっしゃられたようにある時には子どもたちが直接資料として使うものでもあり、ある時には先生が指導のために使うものでもあり、もっと言えば、一般の方が羽村の歴史や文化に興味を持ってもらうために読むものでもあり、そういうのが全部まとまればいいダイジェスト版になるのかなという考えを今したところです。
(委員) いろいろと考えなければならないことが多くあると思いますが、イメージはわかりました。
(委員長) 全編刊行後の最後の仕事になるかと思いますので、まだ詰める時間はあるかと思います。その他、ご意見ありますでしょうか。
(委員) 歴史の問題ですからね、先生方がご自分独自の考えで、羽村市の歴史を作っていかれると、一般市民として極端なことを書かれると、それは少し違うと思うところもでてくるかと思うのですが、その辺の基準的なものというか、羽村市の編さん委員の方で先生方にお願いしているわけですから、そんな極端は人がいるとは考えてないんですが、その場合の歯止めはあるんでしょうか。
(委員長) ここにいらっしゃる委員の皆さんは、他の市町村史で、たくさん経験のある方です。皆さんはそれを踏まえて仕事をされている方々ですので、私個人的には心配はないと思いますが、当然市の方から意見が付くこともあります。
もし万が一、極端なことがあれば我々は聞く耳を持って進めたいと思います。
(委員) 場合によって、これはちょっとという話が出てきた場合に、最終的にそういう意見を述べる場は設けていただけるのでしょうか。
(委員) おそらく資料編というのは、現在ある資料を紹介していきます。おそらくご懸念・ご心配があるとすれば、本編でどういうことが書かれるかだと思います。内容的には大きな国際問題になるようなことから、その地元での評価・伝承などまでをどう書くかということだと思います。どちらかというと後者のミクロの話の方が難しい場合があります。地元の調査をやって、ある方に聞いてある話が出たけれども、隣の人は違うことを言っているとかということがあります。
実は市町村史をやっていると、そういう問題の方が起きることがあります。そういうことは、おそらく、原稿を全部チェックするのは部会長の仕事であり、ナーバスな問題については、この委員会であり、またそれを事前にチェックするのは、地元のことを良くわかっている事務局の問題でもあるので、何か部会のレベルではどうしても収まらない時は、おそらくこの委員会が一つの検討の場になるのではないかと思います。
(委員長) 私もそのように認識しております。そういうことでご理解いただけるでしょうか。
(委員) はい。
(委員) 事務局に質問なのですが、羽村市の市史編さん本部なのですが、構成はどのようになっているのでしょうか。市長がトップですよね。
(事務局) 第1回の編さん委員会の資料で、お示しをさせていただいているのですが、トップが市長でございます。
構成メンバーは、副市長・教育長でございまして、その下に、部長が全員、一部事務組合などに派遣されている部長以外の全部長がメンバーになっています。
(委員) この本部でも、今の話のチェックは入ってくると思いますが。
(事務局) そうです。
(委員長) その他に何かありますでしょうか。
特になし
(委員長) それでは次の議題にうつります。『羽村市史』の刊行スケジュールについて事務局から説明をお願いします。
(3)『羽村市史』刊行スケジュールについて
(事務局) 『羽村市史』刊行スケジュールについて説明【資料3】
・平成33年(市制30周年)が最終年度で区切り。ここから逆算してスケジュールを組んでいる。
・予算の凹凸がないように計画的に刊行。
・平成32年度に本編1巻目を刊行。そこから逆算して計画。
・平成33年度に本編2巻目で今回のメインとなる「近現代・民俗」を刊行。
(委員長) ありがとうございました。市史は、基本的に数年間の調査を踏まえた上で、原稿をまとめて書きます。その後に、部会長が中心になって編集作業、あるいは一部項目の組み替えや書き直し作業も「刊行」と書いてある中で進めなければなりません。それを前半部で行いまして、後半半年くらいかけて印刷・製本、その間に少なくとも3回は校正が必要になりますので、そういう意味での刊行1年間、ということでご理解いただければと思います。
私が担当の第3部会は、隔年で刊行しなければならないので、だいぶハードなスケジュールであります。各部会もこれに合わせて進めていただければと思います。
この刊行スケジュールについて、何かご意見・ご質問がありましたら伺いたいと思いますがいかがでしょうか。
特になし
(委員長) 特によろしいでしょうか。それでは、先に進めていきたいと思います。続いて4つ目の項目平成27年度活動計画について事務局より説明をお願いします。
(4)平成27年度活動計画について
(事務局) 平成27年度活動計画について説明【資料1】
・具体的な活動内容については、今後各部会で協議。
・内容が決定次第、資料を作成し委員へ配布。
(委員長) ありがとうございました。およそこの表に示された内容で現在進行中ということで、来年・再来年あたりまでは継続することになるかと思います。各部会から補足があればお願いします。
(委員) 第4部会の平成27年度の予定で、市内各所の巡見、気象データ等の確認・整理、簡易地質調査とありますが、これだと動植物などの生態系の調査がないようなのですが、12月にお願いした動植物系の先生には、すでに市内の下見などは始めてもらっていますので、最後の簡易地質調査の「簡易」と「地質」という文字をとって「調査」とした方が実態としてはよろしいかと思いますので、よろしくお願いします。
(委員) 第2部会ですけれども、平成27年度の計画としては、まさにここで調査され確認された資料の調査ということで、ご理解いただきたいと思います。来年度当初に部会員が委嘱されますので、できるだけ早い時期に部会の会議を行い、全体方針を決めた後、ただちに、今年度中に確認された資料の具体的に調査に入るということでないと時間が足りないので、まさにここにあがっている資料の調査を行うということでご理解いただきたいと思います。
(委員長) 第3部会ですが、部会員4名で動いていますが、そのほかに院生・学部生合わせて8名の調査員を委嘱し、11月から調査を進めています。短期間でやらなければいけないので、かなりの人海戦術となります。現在具体的には、最初に刊行する予定の図録編の写真の収集とそのデータ化をスタートしている所です。
写真は、すでに市役所に数千点ありますので、それをすべて記録をとり、デジタル化するということをまずやっています。
それから、近現代では公文書が重要な資料になるわけですが、それだけで不十分な点は、地元の新聞等からの情報収集が大事になってきます。そのために地元紙を中心とした新聞記事目録をつくる作業に着手しています。これは膨大な量なために、なかなか1年、2年で終わる作業ではないのですが、そこら辺から進めていますので、なんとか本編・資料編刊行までには間に合わせていきたいと考えています。
他はよろしいでしょうか。ご意見・ご質問、あるいは提案があればと思いますが。
特になし
(5)その他
(委員長) よろしいでしょうか。それでは最後になりますが、その他ということで、一つ、私から提案があるのですが、市史編さん事業が始動して10月から4か月が経過しました。各部会も、メンバーがほぼ固まってきて、実際動きだすということになりました。
私としては、できましたら、地元の方々の協力を得ながらこの編さん事業を進めていきたいと思っています。そういう点で、もし今後可能であれば、時間を見計らって地元の皆さんと顔合わせ、あるいはお話を伺う場というのを持っていきたいと思っています。そういった場合、こちらにいらっしゃる委員の皆さんにご協力いただき、お口添え等お願いしたいと思っています。よろしくお願いします。
その他事務局からありますでしょうか。
(事務局) 今の委員長からのご提案の補足なんですが、事務局としては、なるべく同じ方に複数回お伺いするようなご負担をかけたくないと考えていますので、その辺も含めて調整をさせていただいて、ご相談をさせていただきたいと考えています。聞く内容については、それぞれの部会で違いますが、聞く方についてはそれがなるべく1回2回で済むような、個別に行って「それはこの間話したよ」というようなことがないように調整をさせていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。
(委員長) その他、事務局から何かありますか。
(事務局) 次回の会議の日程について説明
(委員長) ただいま事務局から、次回会議の日程につきまして、10月ということで提案がありました。詳しくは今後、近くなってから調整させていただきたいと思いますが、そういうことでよろしいでしょうか。
異議なし
(委員長) では、事務局はそのように調整をお願いします。その他に何か委員の皆さんからありますか。
特になし
(委員長) よろしいでしょうか。年数回の会議でございますが、引き続きその他の場面でも皆さん顔合わせて作業を進めることになるかと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、これで第2回羽村市史編さん委員会を終了いたします。ありがとうございました。
羽村市総務部市史編さん室
電話: 042-555-1111 (市史編さん担当)内線365
ファクス: 042-554-2921
電話番号のかけ間違いにご注意ください!