ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

羽村市

はむらってこんなまち

スマートフォン表示用の情報をスキップ

あしあと

    第7回羽村市立小中学校2学期制検証委員会会議録

    • [2017年12月7日]
    • ID:8695

    第7回羽村市立小中学校2学期制検証委員会会議録

    第7回 羽村市立小中学校2学期制検証委員会会議録

    1 日時  平成28年2月24日(水曜日)午後7時30分から9時50分

    2 場所  羽村市役所3階 庁議室

    3 出席者【委員長】掛田 俊之

    【副委員長】愛甲 慎二

    【委員】渡邉 慎吾、大坪 美帆、福田 由佳子、島田 真宏堤 大児、市川 康浩、山崎 尚史

    【事務局】学校教育課長、教育支援課長、指導主事、指導係長、指導係

    4 欠席者  なし

    5 議題  (1)今後の学期制の在り方について

          (2)その他

    6 傍聴者  1名

    7 配布資料  今後の学期制の在り方について (資料1)

    8 会議内容  下記のとおり

    開会

    【委員長】

      議事に入る前に、本日は傍聴の方がいる。傍聴人は遵守事項をお守りのうえ、傍聴されるようお願いする。また、議事を進めるにあたり、意見のある方は挙手をお願いしたい。

     1 議事

    (1)今後の学期制の在り方について

    【委員長】

     議事の1項目、「今後の学期制の在り方」を議題といたします。

     事務局から説明をお願いします。

    【事務局】

      初めに第6回の委員会で意見をいただき、事務局においてとりまとめた中間報告については、2月12日(金曜日)開催の教育委員会定例会において、提出したので報告する。その際に出た質問としては、アンケートの回収率やアンケート結果について、各学校間でバラつきがあったかどうかの質問がでたが、第6回委員会において説明したとおり、概ね傾向としては、バラつきはなかった旨を説明した。

    続いて、資料1について説明する。

    (1)2学期制の検証についてから中間報告から

     中間報告をまとめたものを記載した。

    (2)今後の学期制の在り方についてから基本方針から

      囲みの中の「児童・生徒が確かな学力を身に付け、自ら学び自ら考え判断する主体的な態度や能力といった『生きる力』を育む特色ある教育活動の推進を、より一層充実させるために、今後の学期制の在り方を考える。」ということが、基本の考え方であるということを確認させていただく。2学期制の成果を生かすために、検証の結果、成果とされている部分はそのまま活用して、今後充実させるという形をとりたい。次に新たに仮に3学期制を導入したとしても、従来どおり長期休業日を区切りとして捉えるのではなく、学期の途中として捉え、児童・生徒に夏休み等に学習の機会を与えて、学習の連続性を図り、確かな学力の確保を目指すということ。主体が児童・生徒であるということを、ここでは確認をしておきたいと考えている。

     2学期制の課題を解消するためには、学校と保護者の間で、学力の捉え方にずれ等があるため、新たな3学期制を導入したとしても、不安が解消されていないものとして、成績の評価、通知表の考え方とか、部活動の大会日程などがあるが、今後も小中学校と教育委員会とが連携して、保護者等に丁寧に説明し課題解消を図っていく必要があるということを、基本方針に考えている。

    (3)検討項目から提言に向けた検討から

     検討項目の案をあげさせてもらった。

    ・「現在の2学期制を継続した方が良い」アンケート結果について

     2学期制を継続した方が良いというアンケートを取っているが、これは参考にしてもらえればと思う。

    ・小中一貫教育との関連

     小中一貫教育との関連もあるかと思われるので、項目としてあげている。

    ・次期学習指導要領改定との関連

     数年後に学習指導要領が改定されると、その関連はどうなのか。

    ・児童・生徒の気持ちの切替えについて(長期休業日の捉え方や位置付け)

     気持ちを切り替えられるかということで、長期休業日の捉え方や位置付けがある。これらも議論していただきたい。

    ・学校行事・地域行事の精選について

     学校行事、地域行事を精選する必要はないのかということ。

    ・土曜授業について(小学校も)

     土曜日の授業も今後見込まれていくことがあると思うが、どのように影響が出てくるのか。

    【委員長】

     確認をしておきたいが、検証委員会の設置要綱に今後の学期制の在り方について、話し合うというのがある。それに則ってこの会が開かれている。第一回の委員会で教育長から、今の教育の流れを踏まえて、小中一貫教育も合わせて導入している羽村市の教育を今後どうしていくのかという話があった。小中一貫教育は羽村市のひとつのポイントになっている。その点についても、意見を出してほしい。今後の学期制の方向性を出す。どのような学期制にするのかは、教育委員会に決定権がある。ここでは、学期制を決めるのは不可能。教育委員会が判断する時のひとつの要素を、私達の方で提言という形で提案することになる。簡単にいうと、教育委員会が学期制を判断する時の、参考になるような意見を出すことである。事務局の方で、学期制のあり方を考える基本的な方針として、羽村市の教育目標を示された。これは、2学期制の導入時と現在も継続されている。さらにより一層充実させるためにということが、今後の学期制を考えるうえでの大きなポイントになる。検討する内容は、教育活動の一層の充実を図るには取組が必要となる。その取組が円滑に進むかだ。条件整備がうまくいっていないと、いくら取組が進んでもうまく実施できない可能性がある。条件整備の話が進んでもいいのではないかと思う。

     ここで、資料について何か意見はないか。

     最終報告書を作る際に、成果と課題を整理してほしい。加えて課題の方だが、2学期制を行ったうえでの課題と、これまでの検証委員会で出た課題もあると思う。それと今後予想される羽村市の抱える教育課題も出てくるのではないか。それも含めて課題の範囲を膨らませてはどうかと思う。そうすれば、学期制を考える要素が広がって、教育委員会も判断しやすくなるだろう。よろしいか。

    ・・・(全員承認)

    【委員長】

     (3)検討項目に入る。事務局でいくつか挙げてもらっているが、フリートーキングでお願いしたい。「現在の2学期制を継続した方が良い」アンケートの結果についてとあるが、2学期制がいいか3学期制がいいかの選択につながるものだと思う。教育委員会が学期制を判断する時の材料にした方が良いのではないかと思う。委員の皆さんはどうか。

    【委員】

     前回の中間報告の9-1を見ると、小学校の教員の6割は継続した方が良いと捉えている。逆に中学校の教員の8割は継続しない方が良いと捉えている。学校評議員の6割は、小中学校とも継続した方が良いと捉えている。保護者の小学校は3割ちょっと、中学校の2割ちょっとは継続した方が良いという傾向になっている。それぞれ、どういったことでこのような傾向になっているのかを、それぞれの立場で意見をいただけると、判断する時の参考になると思う。

    【委員長】

     ご意見ないか。

    【副委員長】

     2学期制と3学期制でどこが変わるのか。シミュレーションしてもほぼ変わらない。9月の中間に行っているテストが、もう少し後になる。現在の3学期制は、1学期に1回しかテストを行っていないのが大半。2学期に2回、3学期に1回で2学期制とほぼ変わらない。1学期に中間テストを行っていない。5月の連休や修学旅行などがあるので、6月の下旬にテストを1回行うというのが多くなっている。3学期制にした場合には、2学期の中間を10月の頭に行い、11月の中旬に期末をやらないと間に合わない。何が一番変わるのかというと、夏休みの前と冬休みの前に通知表が出るということ。通知表がどの時期に出るかが、学期制の大きな違いだ。1学期に中間と期末のテストをやっていると、面談が夏休みに入ってからやらざるを得ないだろう。

    【委員】

       小学校の場合は、今はいろいろな行事が上手く散りばめられていて、たとえば6年生の社会科見学は12月の20日過ぎ頃に入れている。それが、3学期制になるとその時期は成績処理をしなくてはならない。その分、行事も詰まってくる。7月の終わりも同じ事で、2学期制でも3学期制でもやる事は同じなので、成績をつけて夏休みに入り、サマーセカンドスクールや水泳指導を行うことになる。

    【副委員長】

       サマーセカンドスクールが出たが、今現在は全中学校とも夏休みの補習がかなり入っている。生徒の中で、学びの連続性というか、夏休みに頑張って結果を出そうと行っているが、成績が出た後ではどうなのかと思う。学びの連続性ということを考えると弱いのかなと思う。

    【委員】

     プラス面とマイナス面がある。そういったメリットもあるが、教員のアンケート結果では肯定的な意見の人は14パーセントであり、どういうところで、この数字なのかが分からない。知りたいと思う。

    【副委員長】

     中学校では成績は中間で1回、学年末で1回出せばいいということだったが、面接の時はある程度の評価を出さないと面接ができない。だから、実質的には面接の前、夏休みの前、学期の切り替え時、11月末の面談の前、そして、3年生は12月の前にもう1回。それと学年末で合計6回出している。これは、教員にとって負担感が大きい。ただし、丁寧な指導をするということでは、これをしないとならない。

    【委員】

     3学期制に戻すと、それは減るのか。

    【副委員長】

     中学校ではそれは減ることになる。学期の切り替えである10月に出さなくていいので、夏休み前の面談で出すのが1学期の成績。2学期の面談の前に出して、それが2学期の成績。あとは3月に出すのみ。その中間でやることが減る。

    【委員】

     小学校は増える。夏休み前に成績は出してはいる。ただ、所見はない。3学期制になると所見が増えることになる。

    【副委員長】

     3学期制に戻しても、負担感は変わらないだろう。

    【委員】

       小学校は面談で顔を見ながら、所見や成績を伝えている。

    【委員】

       2学期制ということだけではないので難しいが、羽村の教育を10年間くらいのスパンで見た時、子ども達の生活指導面や学習に向かう姿勢や規律は、どの学校も良く育っていると思う。都の学力調査の結果についても、中学校は先生方が本当に努力されていて、今までなかなか東京都の平均を超えなかったが、今年初めて国語・数学・社会・理科・英語すべての教科が平均を超えた。学年間の上下はあるが、同じ子の小学校5年生の時と、中学校2年生の時を比べると、大きく伸びている。小学校の方は、まだ平均には行かないが5年生から中学2年生までの間に、先生方や子ども達が努力し、成果が出ていると思っている。それは、細かく評価をしていき、見取って勉強させていくのは大変だと思うが、丁寧な指導が実施されているということ。また、それに応えている子ども達がいて、結びついているのだと思う。まだまだ登り調子でいくのだと捉えている。そういったところで、教員のアンケート結果は、肯定的な評価が低いというところで、これをどういう風に改善していきたいのか。何を改善すると、子ども達の成績やいろいろな事に向かう力が伸びていくのかというのが、この数字からでは分からない。そのあたりを知りたいと思う。先生方がどんな風に考えて、主体的に捉えているのかを知りたい。数字だけでは分からない部分というのが、一番大切だろうと思う。

    【委員長】

     先生方のやる気、自分達で変えようと主体的になった時が、学校が変わっていく時だ。子ども達と一緒にやる気を出していくかが一番大きい。その気持ちを削がないように変革を遂げていくかだ。
     中間報告の検証の中でもあげているが、中学校には小学校よりも厳しい特性がある。中学校の先生は分かってはいるが、厳しい特性が手枷足枷になっていて思うように行かない。それが厳しい評価となって表れているのではないか。中学校の特性が条件整備されれば、小学校の先生方の評価に近づくのではないかと思う。近づいてもらわないと、これからの羽村の教育は困ると思う。小中一貫教育をしている訳だから、中学校の先生は厳しくて、小学校の先生は思うようにいっているということだと、間に挟まった子ども達は一体どうなのか。子ども達が学ぶ条件も、小中が違っていては小中一貫にならない。中学校の特性について、何か解消する良い手立てはないのかを探る必要があるのではないか。先ほど通知表を出すタイミング、回数について意見が出たが、もうひとつ通知表の中身、評定について小中学校が同じ認識でやっているのか。評定については、学校の考えている学力と保護者や子ども達が考えている学力にズレがある。このズレにより、どういった事が生じたかはアンケート結果で把握できるが、小学校の方はあまり出ていない気がする。小学校の方は、学校と保護者や子ども達の認識が一致しているかと思うと、そんなことはないと思う。小学校も中学校と同じようにズレがあるのではないか。それが、小学校の方は出てこない。中学校になると出てくる。では、どうして中学校になると出てくるのか。それは、成績を数値化する問題が中学校にはある。小学校は到達度で通知表が出て、学級担任が付ける。中学校は教科担任の先生が数値化して付ける。その違いがある。それをどう解消するかは、やはり小中とも数値化する根拠を保護者や子ども達に明らかに示すことが必要ではないか。これはすごく難しいことだ。私の認識かもしれないが、2学期制を導入する時に、評価補助簿があった。評価補助簿はこれらと並行して、大きな手立てであったのではないか。学期制に関係なく、数値化の環境を明確にする手立てとして、評価補助簿だとか学習カルテを示して、特に中学校の先生方は共有し、親に見せる、子ども達に返す事をやっていくのもひとつの手立てであろう。今後考えていくのは、数値化する研究を組織化して進めていく。できるところから実践していき、精度を高めていくのが必要ではないかと私見だが思う。小中学校とも絶対評価だ。2学期制は前期で絶対評価し、後期で改めて評価している。3学期制になると、1学期で絶対評価をする。2学期で絶対評価をする。3学期は羽村市の場合はどうなのか。年間のトータルで絶対評価なのか。それを保護者は認識しているのか。

    【副委員長】

       3学期制は1学期、2学期、学年と出していた。それを前期、後期で後期は全部網羅して出している。

    【委員】

     小学校の場合は、保護者会でこういった観点で今回は付けていると文章にしている。ここまで出来たらA、ここまで出来たらB、ここまで出来たらCと丁寧に説明している。それを基にして評価をしている。

    【副委員長】

     中学校では3年の夏休みの前に仮の通知表を出していて対応はしているので、職員の中ではそれを負担に思っているのは歴然とある。それで、この結果になっていると想像はできる。

    【委員】

     保護者から見た成績の付け方で、小学校と中学校で付け方が違うというのは、中学校の成績は次の高校の受験にダイレクトに影響するので、中学校の保護者はどうしても成績のところをかなりシビアに見る。逆に小学校の成績は基本的には中学校に影響しないので、保護者の感じ方の大きな違いがあると思う。小学校の成績を得点化してきっちり付けると、親はしっかり見るかというとそうではないのではないか。ここまで聞いていると、2学期制でも3学期制でもどっちでもよくって、いかに羽村市として教育のレベルを更に上げるには、どういったシステム、いつのタイミングでテストをするとか、成績を親に出すのか等が問題なのかという感じはする。

    【委員長】

     小学校では学力の捉え方が表には出てこないが、中学校では出てくる。やっぱり入試という大きなところがポイントになっている。数値化は入試と関連する。もう一度確認だが、3学期制になった場合の3学期の評定は3学期のみの評定なのか、1,2学期の評定も加えたものなのか。羽村市の場合はどうなのか。

    【副委員長】

     3学期制で昔は「1,2,3学期」という通知表だったが、15年くらい前の通知表だと「1,2,学年」だったと思う。

    【委員長】

     もし3学期独自の評価をしないなら、いったい3学期の定期考査は何なのか。これからの学期制の在り方を考える場合、定期考査のことを考えておいた方がいいのではないか。

    【委員】

     3学期の定期考査は、前期、後期の総合的な問題なのか。3学期に学んだ事のテストなのか。

    【副委員長】

     12月、1月、2月に勉強したことを、2月末の定期考査でテストする。2学期制であろうと3学期制であろうとテストの考え方は同じだ。

    【委員】

     検証委員会に出席していて思ったのだが、小学校の成績に親がシビアになっていないのは、たぶん低学年、中学年と高学年では、小学校の中でもバラつきがあるのではないか。平均が結果として出ているのだろう。もしも3学期制に戻った場合、学校行事が詰まるという話があった。都内のように土曜日も実施しないと、時数の確保が難しくなるのではないか。土曜日も月に2回授業をすることになると、地域の行事や部活の大会等に影響が出ることになる。うかつにここで変えても、結局新しいところでひずみがでるのではないか。最終的な判断は教育委員会だが、3学期制に変わった2から3年はまたゴタゴタするのではないか。ゴタゴタした場合、どこに影響がでるのかというと、その時に通っている子ども達ではないのか。そこを考えると、実際はどうなのかというのが、自分としての結論だ。実際、どの程度の影響が出るのか、時間とかメンタル的なところとかで考えはあるか。

    【委員長】

     整理をする。「現在の2学期制を継続した方が良い」アンケート結果については、さまざまな議論がされた。先生方の成績処理の負担について、通知表の回数やタイミングについて、評価評定の在り方について出た。学校行事についても出た。一旦、アンケートの方は一区切りとして、「学校行事・地域行事の精選について」に当てはまるので、視点を移したいと思う。学期制が変わる事によって、学校行事や地域行事にマイナス面があるのではないかとのこと。その辺はどうなのか。学校行事はあらかた検証委員会で出ている。地域イベントに学校が参加される実態はあると思うが、実際にはどんな事があるのか。

    【副委員長】

     どんな形になっても、部活動とテストがかち合う事を避けることはできない。2月のテスト前の土曜日・日曜日に試合が入ってないわけではない。時期的にはオフはない。12月から1月がオフかなとも思うが、この時期にテストをやればクリアできるという時期はない。中学校は月に1回の割合で土曜授業をやっているが、地域の行事とかち合わないようにうまくやっているつもりだが、なかなか難しい。午前中に授業をやって、午後に地域シンポジウムとか、地域行事と共存するためにやりくりするのは難しい。

    【委員】

     小学校はもっと顕著だ。野球・サッカー等をやっている子は多いし、地域行事も多いので、土曜日に授業を入れるとブーイングが出るのは予想できる。

    【委員長】

     あくまでも学校の教育活動は、教育課程によって動いている。問題はその教育課程の中で、地域イベントとどう付き合っていくかだが、今現在、羽村では地域の方から学校が参加するのが当然であると、そういったところがないかどうか。教育課程は関係なく何か地域でイベントを組む場合、子ども達はもちろん、先生達も出てくるのが当然であるとなっていないか非常に危惧する。あくまでも教育課程外であるならば、子ども達はもちろん教員も自主参加であるべき。

    【副委員長】

     9月の防災訓練は、中学2年生が教育課程の中に入れて参加している。それ以外は、部活動もそうだが、保護者が認めたものだけ行かせて、認めてくれないものには参加させないというふうになっている。

    【委員長】

      それなら問題はないのだが。そうでなかった場合は、条件整備も考えてほしい。そうでないと、学校が柔軟な教育課程を組むのは、ますます難しくなっていくだろう。地域イベントが必要ならば、教育課程外なら自由参加だろう。教育課程に入れるなら、学校長と地域との協議、合意のうえに成り立つ。そして、はっきりと教育課程の中に入れるべきだろう。某市はコミュニティスクール化している。中学校校区ごとに住民協議会があり、校区の学校と地域の協議会を密着させている。地域イベントをする時は、住民協議会が間に入って、その下に青少年対策委員会だとかPTAだとか交通安全対策委員会等が一堂に会して、学校と年間の地域行事や協力について確認する。学校と地域や行政が納得したうえで、子ども達や先生方が参加している。そういったことを、研究して取り入れていかないと、授業時数のことや土曜授業だとかの問題が出てくるだろう。

    【委員】

      地域行事と学校の関係だが、教育課程の中には入ってはいないので、それぞれ地域の方が中心となってやっていくのが原則。ただ、羽村市の特性として小さい地域でもあるので、子ども達に参加してほしいとの要望はある。共存共栄は当然ある。地域行事については、教育課程を組む中で子ども達が自主的に参加できるように、学校行事を入れずに空けて組むようにしている。教育委員会としても教育課程を組む前に、配慮していきましょうというものを出している。今後、学習指導要領の改訂の情報が少しずつ出てきていて、実際小学校も時数が増える。コマ数としては厳しくなる事は予想される。地域とも検討していかなければならないだろう。

    【副委員長】

     中学校は都立学校や私立学校が土曜日に学校説明会をやるが、地域の行事に当たらないように各学校に働きかけるのは不可能だ。区部が土曜授業は月2回までと言っているので、都立学校がどういう風に反応するか分からないが、その流れも見ていきたい。

    【委員】

     羽村は小中一貫も含めてこの体制の中で、学校と地域の関係は、先生方に聞くと多いという声もあるが、その部分でのバランスは取られていると思う。それが組み替えられるとなると、これまで洗練されてきた部分がまた1からやり直すことが当然出てくるだろう。それがまた負担感となることや、ガタガタすることは考えられる。

    【委員長】

      学校と地域の主催者は、話し合いの場は問題なく行われてきたのか。

    【委員】

     一方的な部分もある。某市のように協議できるといいと思うが、学校が調整してくれているのだと思う。

    【委員長】

     アンケートの結果の中には、学校が大変苦労しているということが見てとれる部分がある。今後ますます学習指導要領の改訂に向けて、授業時数の確保が小学校も難しくなることが予想される。学校も苦労しているのではないか。

    【副委員長】

     二中や三中は町内会長と年に1回は必ず夏休み前に話し合いの場をもうけている。それは、町内会の数が少ないのでできるが、一中は22町会もあると、小学校区ごとの話に入って調整するのが精いっぱいだ。

    【委員】

     地域行事を減らせと言っているのではない。この先2学期制を継続しようと、3学期制に変わろうとも、お互いがないがしろにするのではなく、うまく軟着陸できるようにして、もし変わったとしても、そこに参加するのは児童、生徒であるので、みんながみんな落ち着くところに落ち着いてくれればいいと思う。学校からだけでなくて、行政側からもうまくやってもらうといい。

    【副委員長】

     2学期制を話し合う時に、4学期制という話もあった。議論の中で、それは負担感が大きいだろうと2学期制の形になり、長期休業の前に観点別、単元別の評価補助簿を出して、面接をやるということに落ち着いた。でも、いろいろな案があったのは確かだ。

    【委員長】

      学校行事と地域行事の精選については、最後委員からの意見がでたので、事務局の方で手立ての例を考えてもらいたい。次に「土曜授業について」だが、具体的に学校側の方からどんな課題があるのかを説明してほしい。

    【副委員長】

      月に1回くらいの土曜授業をやらないと、月・火・木・金曜日を6時間にして、水曜だけ5時間にして会議や委員会を入れたりすると、子ども達を活動させることが厳しくなる。土曜日を設定することによって、時間を作り出し、子ども達が話し合う時間や、市教研の会議等をそこに入れられるように工夫した。ただ、土曜日を入れると地域行事と重なるので、地域行事を午後にしてもらうようお願いしたりする。後半になってくると、3年生の保護者からは高校の説明会に行けなくて困る等の意見が出てくる。そうしないと、授業時間の確保が難しくなる。それしか方法がない。

    【委員】

     小学校はそこまで深刻ではなくて、土曜に授業をしなくても大丈夫だ。ただ、夏休みの日数を縮めたりしている。しかし、今後は視野に入れていくようだろう。

    【副委員長】

     中学校が小学校のように夏休みを短くできないのは、部活動の関係があるので出来ない。

    【委員】

      45分授業を40分授業にして、1日7時間授業にするのも考えられる。今後は工夫していくようになるだろう

    【委員長】

     いずれにしても、土曜授業を考えていかなければならない。学習指導要領改訂にともなう課題だと思う。授業時数の確保以外にその他の課題は考えられるか。

    【副委員長】

     総合の時間と、道徳の時間の評価が文章でないといけないということは、今までと違って手間がかかると思う。

    【委員】

     新しい学習指導要領が少しずつ中教審の答申の中で情報が出てきている。授業の在り方「アクティブラーニング」とか新しい言葉で、子ども達が主体的に学習に関わっていくような授業づくりを更に進めていくことが望まれているし、「特別の教科 道徳」ということで、しっかり道徳のこともやっていかなければならない。小学校では英語の教科も入ってくる。オリンピック・パラリンピック教育も推進していく。新たにやっていくわけではないが、今ある教科や領域の中で落とし込んでいくことだが、そういった新しい教育課題に対応していくことは必要。また、そういった学習指導要領になっていくのは、今の段階でもわかる。学校現場としては、大きい変革の時期を迎えていくのは確かだと言える。全面改訂は平成32年度から完全実施となるが、当然前倒しで準備をすることとなる。英語や道徳については、東京都は前倒しでやることが出てきている。その辺も視野に入れて制度を変えていくことを考えていかないと、やりづらさが出てくる可能性はある。そこはきちんと織り込んでいくことが必要だろうと思う。

    【委員長】

     授業数確保の他に、いくつかの課題があるようだ。このことは、教育委員会サイドに委ねたいがよろしいか。

    ・・・(全員承認)

    【委員長】

     次に「小中一貫教育との関連」ですが、学期制に関わるものと小中一貫教育の関連について、ぜひ教育委員会の方で外部の意見を把握したいということがあるか。

    【委員】

     羽村三中は最近学力が目覚ましく伸びているという話を聞いている。小中一貫が始まってから4から5年経っているが、そもそも小中一貫は隣接タイプが一番効果が出ると言われている。離れている一中・二中校区もその後小中一貫を進めた。1対1でやっている中学校の先生と、3対1で離れている学校に行かなくてはならない先生とでは、大きな違いがあると思う。先ほどの2学期制を負担に感じている先生の割合は、中学校によって違うのか。

    【副委員長】

     小学校に2回ずつ訪問する場合、三中は2回でいいが、一中・二中は6回行かないとならない。もうひとつはクラス数も多いから、負担感は高いはずだ。武蔵野小が三中に行くことも多いと思う。それも、一中・二中校区の小学校は、距離があり頻繁には難しいだろう。

    【委員】

     その辺りを勘案して、三中と一中・二中校区とでは、進め方が違うのか。それとも、同じような進め方はしているのか。

    【副委員長】

       武蔵野小と三中の方が、2年前倒しでやっているし、小学校から中学校に行くというのも、先に行った。

    【委員】

     隣接型の三中校区は子ども達にとっても、先生方にとっても行き来がしやすい。縦割り班活動が年間を通して組み込まれていたり、先生達が授業を見合ったり乗り入れしたりできるところは特徴としてある。一中校区・二中校区は分離型なので、そういったところを同じようにはできないので、効率的にやっていこうとしている。基本的には部活体験や基本カリキュラムの中で、羽村学や人間学のところで5年生と中学1年生の交流等は変わらない。やり方のアプローチのところは違うが、内容自体は大きくは変わらない。ただ、それぞれの特徴があるので、三中校区は密接にできる工夫がそれぞれの学校の実施計画の中でされている。一中校区・二中校区は小学校の数が多いので、小学校同士が考えて中学校に繋げるようなものをやっていこうという発想になって取り組みが進んでいるところはある。

    【委員】

     二中校区は、今年度初めて富士見小・栄小・松林小の4年生が集まって、羽村学で玉川上水の発表をした。3年生も何かやっている。まずは未来の同級生同士で集まって、ひとつのイベントをやった。5年生は同じ日程で清里に行ったようだ。一中校区はどうか。

    【委員】

     日光移動教室を3校一緒に行った。戦場ヶ原ハイキングを班に分かれて行った。子ども同士が仲良くなり、先生達も欲がでるので、来年度に向けて活動が広がると思う。先生達は、小中一貫教育について非常に良いと感じている。中学校の先生の顔も名前も知らなかったけれども、いろいろな活動の中で顔と名前が一致し、分かり合えたことが大きな成果だと思う。

    【委員長】

     小中一貫教育に関して、負担感のアンケート結果については、事務局の方で次回に出してほしい。よろしいか。

    【事務局】

     大きく違うのは、二中が当てはまらないという結果が多い。あとは、同じような結果だ。三中が突出しているかというとそうでもない。次回改めて出すようにする。

    【委員長】

     三中について、コメントはあるか。

    【委員】

     三中は子ども達の成績が上がって喜んでいる。小中一貫の課程で、先生方が子ども達の学力をアップさせたいということで努力してくれた。その成果だと感じる。先生達、保護者の意識の違いで、相乗効果でこういった結果になったと思っている。昔に比べて、環境も良くなり、先生のモチベーションも違うのだろう。2学期制、3学期制ではなく、相乗効果が表れるのが、子ども達だけではなく、親や地域の人にとっても一番いいのではないかと思う。もっと情報交換し合って、横の繋がりだけでなく、小学校と中学校や教育委員会とも話し合って、もっともっと羽村市を良くしていってもらいたい。

    【委員長】

     小中一貫教育なので教育課程のすり合わせは、今はどうなっているのか。

    【事務局】

     行事や前後期の出入りや長期休業など配慮は校区ごとに繋げたりしている。また、特徴的なもので例えば一中校区はここ数年言語活動等を中心に柱にして行こうということを織り込んでいる。それは、こちらがコントロールしているのではなく、校区で話し合ってカラーを決めている。それぞれのカラーが出てきているのは、結果的に教育課程のすり合わせということで付き合わせているのではない。前段階で話し合いをもたれて、共通化している部分と、特色を出せている部分が見えるのが現状。羽村市は小中一貫教育をスタートするにあたって、9年間を見通したカリキュラムを一、二、三中校区全部が同じような形で行う羽村学・人間学という共通項目が決まっているので、自由裁量の部分ももちろんあるが、きちんと系統立てているので差が見られないようにはなっている。良い面で差を見せない、必要なところで特色を出す、そういった形の教育課程が組まれるように学校の方が自然と定着してきている状況だ。

    【委員】

     例えばあいさつ運動とか部活体験等の期間は、各校が相談をして決めている。

    【委員長】

     9年間のカリキュラムというのが出たが、小中学校のカリキュラムの突合せをしたとしたら、指導内容の重複している部分や欠落している部分までチェックしているのか。

    【事務局】

     カリキュラム作成部会があって、一貫教育を導入する時点で系統表を作っていて、小学校でやったものが単独で終わってしまうわけではなくて、9年間を並べたブロック状のもので系統をつなげて確認はしている。学習指導要領の内容に沿った基本カリキュラムになっているので、そこに欠落する部分はないように作られてはいる。

    【委員長】

     授業時数の確保ですが、重複している部分は小中どちらでやるのか、確認したうえで授業時数を稼ぐことも手だろう。

    【副委員長】

     羽村の場合は、小中学校の教科書が変わる度に、小学校の先生と中学校の先生で教科の流れを確認している。それを全教科しているので、9年間のカリキュラムをきちんと見直しをすることによって、そういったことができるようになった。

    【委員長】

     小中一貫教育について、議論してもらったが、特に羽村の小中一貫教育については、羽村ならではの教育を進めるということを含めて、教育委員会の方で判断の材料にする。また、出た意見も参考にしてくれると思う。

     次に、「児童・生徒の気持ちの切替えについて(長期休業日のとらえ方や位置付け)」については、子ども達のアンケート結果は五分五分であった。長期休業日のとらえ方や位置付けに重点を置いて、意見をいただきたい。何か気が付いた点はないか。

    【副委員長】

     中学校の立場としてみれば、秋休みを入れたら1・2年は部活オンリーになると思う。今年度の切替えは、体育の日があったので3日間取った。夏休みはどうなるかと言うと、できなかったところをできるようにしようと補習と、すぐ部活になるので、中学は2学期制になっても秋休みを取ったことがなかった。

    【委員】

     前は秋休みとして振替を入れたりして、10日間位取っていた。今は秋休みを設けていないが、土曜日・日曜日だけでも問題なく、前期終業式、後期始業式をして、子ども達に丁寧に説明するので、違和感なく気持ちの切替えは進んでいる。

    【委員長】

     今の方法でもいいのではないかという話だった。長期休業日の方に話を移すが、アンケートの結果によると、長期休業日の取組については、小学校は教員、学校評議員、保護者ともにプラス評価が多いが、中学校は小学校と比べると低い評価になる。長期休業日主に夏季休業日の活用を意図した取組について、中学校では学校の取組と生徒の取組にかい離が見られる、そういった検証結果がある。かい離というのは、部活動との関係で思うように学校の取組に参加できないと。その辺についての解消の手立てについてはないのか。

    【副委員長】

     たしかに補習をやっても、部活動があると部活動に行ってしまう。

    【委員】

     2学期制を継続したほうがいいというところで、8割近くの中学校の先生が低い評価という結果が出ていて、その中のひとつとして、夏休みの切替えをうまくするのが難しいと感じているのかなと思う。8割の先生はそこに引っかかっているのではないか。もう一度、アンケートを取ってもらうことは不可能か。

    【副委員長】

     教員に調査をするなら可能。部活動だけになって気持ちの切替えができないのかを聞くのか。

    【委員】

     教員の目が届かない部分がある中で、長期休業が終ってすぐのテストなので、うまく生徒をコントロールできないのではないか。

    【委員長】

     気持ちの切替えについては外して、長期休業中のとらえ方だが、長期休業中ならではの体験活動を行うとか、長期休業中も学習の場と考えるということに視点を当てると、部活動がそれを実現するのに手枷足枷になっているのではないか。それを解消する手立てはないか。

    【委員】

     5年目の検証の中で、夏季休業日中の学習の子ども達の姿勢というのは、個人差が大きくなっているというのが指摘されていたと思う。そこが大きい課題ではないかというのがあった。ここの部分をどう改善していくのか、やる子はやるし、やらない子はやらない。部活に一所懸命な子は、部活をやる。それは当たり前のことだと思う。その中で、それが学習になかなか向かわないというようなジレンマはきっとある。アンケートの結果を見ても、中学校の先生は厳しく見ている。学習に向かわせたいけれど、なかなかそうはいかない部分も出てきている。小学校の方は、評価が高く出てくるし、中学校の方は低く出てくるのだと思う。保護者は5割くらいが夏休み前と後を繋げるところは半々くらいで、これをどう見るかはあると思うし私見になるが、5割の評価をしてもらっていると感じる。こういう部分は、差が出やすい部分だ。夏休みを学期の途中にしていくという考え方で、小学校も中学校もいろいろと手は打ってきている事を、認めてもらっている部分はあるのかなと思う。

    【委員】

     先程の部活に集中してしまう夏休みという観点からいうと、顧問の先生によって違いがある。部活だけではなく、勉強もやらなくてはいけないということで、合宿前に宿題を終わらせないと合宿には参加できない。子ども達は頑張って前半で終わらせてしまう。顧問も見てくれている。顧問の接し方であったり、周りの先生方の声掛けだったり、もちろん保護者の声掛けが必要だと思う。

    【委員長】 

     理想論だが、夏休みの学校の取組と部活動の関係に悩んできた。夏休みの活動を組む教育課程はないので、子ども達の自主参加は外せない。取組をするにも指導する側と、子ども達両者が必要。条件整備をするなら、夏休みを先生方にすべて頼るわけにはいかないが、外部指導者とかの手立ても考えられなくはない。もしかするとそちらで目途がつくかもしれない。参加する子ども達の方は、部活動があるからどうしても参加したくてもできないことがありうると思う。子ども達に取組を選択させる。子ども達が部活動のスケジュールに合わせて、合った講座を見つけてそこに参加する。もうひとつは、家庭でできることは何か。家庭学習する。地域の取組もそこに入れる。学習ばかりではなくて、体験活動もそうだ。子ども達や家庭の状況によって選ばせる。すべてが満たされるわけではないが、個々に応じたニーズに応えることしか手はないのではないか。子ども達に選ばせる要因としては、どういうことをしたいか、どういう勉強をしたいか、苦手なところを克服したいとかを自己申告させることが必要だと思う。同時に先生方からも声を掛けて苦手な部分を指摘してあげる。子ども達が納得したら、夏休み中に克服できるように講座を開くというのも、ひとつの方法だという気がする。

     今日はここまでで、閉めたいと思う。よろしいか。

    ・・・(全員承認)

    【事務局】

     次回で最終報告(案)を示すので、意見をいただきたい。修正があればその場で修正する。

     次回委員会は、3月28日(月曜日)午後7時30分からはどうか。

    【委員長】

     日程、時間はよろしいか。

    ・・・(全員承認)

      本日の委員会はこれで終了する。

    閉会

    お問い合わせ

    羽村市教育委員会 生涯学習部学校教育課

    電話: 042-555-1111 (教職員係)内線374 (指導係)内線376

    ファクス: 042-578-0131

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム