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    第8回羽村市立小中学校2学期制検証委員会会議録

    • [2017年12月7日]
    • ID:9139

    第8回羽村市立小中学校2学期制検証委員会会議録

    1 日時  平成28年3月28日(月曜日)午後7時30分から8時50分

    2 場所  羽村市役所4階 特別会議室

    3 出席者【委員長】掛田 俊之

    【副委員長】愛甲 慎二

    【委員】渡邉 慎吾、大坪 美帆、福田 由佳子、島田 真宏、 堤 大児、市川 康浩、山崎 尚史

    【事務局】学校教育課長、教育支援課長、指導主事、指導係長、指導係

    4 欠席者  なし

    5 議題 (1)最終報告書(案)について 

         (2)その他

    6 傍聴者  2名

    7 配布資料  別紙のとおり

    8 会議内容  下記のとおり

    開会

    【委員長】

     議事に入る前に、本日は傍聴の方がいる。傍聴人は遵守事項をお守りのうえ、傍聴されるようお願いする。また、議事を進めるにあたり、意見のある方は挙手をお願いしたい。

     1 議事

    (1)  最終報告書(案)について

    【委員長】

     会議次第の「(1)最終報告書(案)」について、事務局より説明をお願いしたい。

    【事務局】

     「(1)最終報告書(案)」の1.はじめにのページは委員長のあいさつを入れさせていただきたい。2ページ、3ページは、今後の学期制の在り方とし、2学期制の成果と課題を記載している。確認をいただきたい。これは中間報告の時に掲げたものに補足を加えている。4ページについては、今後の学期制の在り方について提言とし、「検証委員会の基本方針に基づき、検証委員会としての結論をまとめ、今後の学期制の在り方を以下のとおり提言する。」とした。

     2学期制の成果と課題を踏まえた提言「2学期制は、羽村市の教育を支える取組の土台として現在でも存在し活かされているが、同時にその良さを伝えることや教育環境に合わせ新しいものを創造していくことが常に求められているといえる。そのためには、自ら成果や課題の検証を行い、自ら見直しを行い変化していく必要があるといえる。」とした。

     「提言」は、小学校と中学校とで分けさせてもらった。まず、小学校は「小学校においては、2学期制を実施してきたことで成果を上げてきており、それをもとに現在の教育活動が安定して行われてきていると考えられる。ただし、小学校の教員の6割は2学期制を継続した方がよいと考えている一方、小学校保護者において肯定的評価は3割であることを踏まえ、夏休み前の評価の出し方や学期間の扱いや意識付けなどには、さらに検討する必要があることを指摘しておく。」とした。

     次に中学校は「2学期制を実施してきたことで成果を上げてきている。その良さを生かした上で、高校受験のことを視野に入れ考えると評価の時期が3回ある3学期制の方が合理的であるということは言える。また、生徒の主体的な学習を促す点から、3学期制として短い期間で評価をしていくことは中学生にとって自分の力が分かり、学習への意欲を高めることにつながることも考えられる。」とした。

     5ページは、学期制を検討するうえで考慮すべき事項として5つ掲げている。

    ①小中一貫教育の観点から、小学校と中学校が違った学期制となった場合、小中学校の教育課程などのつながりが問題ないかどうか考慮するべきと考える。

    ②小学校は学習指導要領の改訂があり、その内容によっては教育課程の変更が必要となる。そのことを考慮する必要があるため、継続して検討するべきと考える。

    ③実際に学期制を変更する場合、各校の教員の意見を参考にし、各校が主体的に子供たちにとって必要であるという目標を掲げ進んでいく必要があると考える。そのためには、教員による学期制検討部会などの設置を検討すべきと考える。

    ④検証委員会が行った2学期制検証委員会アンケート結果を尊重し参考とすること。

    ⑤学期制の制度が問題ではなく、小中学校の9年間のうち、各学年において最適な評価期間、方法、成績資料を提供することが大切である。

     以上のようにまとめさせていただいた。

     6ページは、おわりにとし、「平成27年7月から翌3月まで、計8回検証委員会を開催し、計6回までに成果と課題を検証し中間報告を行った。さらに、計2回で今後の学期制の在り方について議論を行い最終報告にまとめた。

     今後、市教育委員会において学期制について検討を行うことになるが、2学期制検証委員会の提言は、学期制を決定するものではなく、今後学期制を決定するうえで、その判断材料となることを目的としている。

      最後に、検証委員会の報告が、羽村の教育、子ども達のためになることを期待している。」という内容にしている。以上が事務局の案である。

    【委員長】

    各自目を通し、意見があったら出してほしい。

    【副委員長】

     羽村三中が2学期制を導入した時には、実技教科は短い期間だとなかなか評価しづらい、長いスパンで評価した方が良いという観点から、2学期制で評価をするという中身になったはずだ。その方が、評価がきちんとできるという観点がどこにも書かれていない。そこが抜けているのではないか。どこかに入れないと、いけないのではないか。

    【事務局】

     成果の②で「また授業時数が少ない教科においては、長い評価期間となるため精度の高い評価ができたといえる。」としている。

    【副委員長】

     「提言」の中には入っていない。それと、もうひとつ気になるのは、羽村二中が2学期制を入れた時には、授業時数の確保があった。今、東京ベーシックドリル等で小学校の復習を入れたり、定着度の確認でテストをするようになって来ている。ゆとりをもって授業を組み立てようとしているが、やらなくてはならない事は増えている。3学期制に戻した時に、時数の確保はどうやってするのか。そこも含めて、考慮すべき事項の中に入れなくては厳しい。それと、課題の方で、部活動による学校行事への影響は少なからず出ているとあるが、部活動と学校行事なのか、学習と部活動の弊害なのか。学校はどちらにしても何かと重なるわけで、例えば土曜日の学校公開を増やすことで、学校行事と部活動の弊害が出ているというのならわかるが、そういう中身ではない。

    【事務局】

     課題の②に入れたように、3学期制の他市の中に1市だけ2学期制であると、日程的に不利になる影響も出ることもあるということだ。

    【副委員長】

     2学期制と3学期制とでは日程的に不利になるなら、羽村が優勝できないはずだが、いろいろな所で優勝している。本当に不利になっているのか。全然優勝できなくなっているなら、影響が出てきていると言えるが、それなりに勝っている。7月の選手権大会は、定期考査に影響されないので、十分にできているはずだ。2学期制と3学期制の大会の流れというのは、以前一覧表にして委員の皆さんには配布している。

    【委員長】

     課題の②で副委員長が危惧されているのは、ここの表現方法だろう。部活動と学校行事はどうやって調整していくかだろう。それを影響という表現で書かれているからである。部活動そのものが、学校行事を邪魔していると捉られかねないが、そうではなく学校行事を設定するうえで隙間が少ないから設定にかなり制約を受けるという感覚だろう。表現を変えたらどうだろうか。それと、学習に不安があるということだが、それは実際にそういった声があるからそのまま書いたのだろう。不利だと断定している訳ではない。それは、決して不利ではないということは、委員会の中で再三出ている。実際は不利ではないということを、最終報告の中に入れた方が良い。

    ・・・事務局了承

    【委員長】

     最終報告の中身だけではなく、形式についてもご意見ないか。出た意見を集約し、できるだけ活かして最終報告を作成していただきたい。作成については、中間報告と同じように事務局に一任し、事後承諾することでよろしいか。

    ・・・(全員承認)

     1ページの委員長あいさつだが、検証委員会を代表して書くことになるので、必要かどうか皆さんの判断に委ねる。書くことになると、委員の方々には事後承諾になるがよろしいか。

    ・・・(全員承認)

    【副委員長】

     2学期制の成果のところで、見出しが「①小・中学校ともから」「②小学校ではから」「③小学校ではから」「④小・中学校ともから」となっている。小学校には2学期制はすごく良かったということが、あまりにもクローズアップされている。では、中学校ではどうだったのか。②の見出しは「小学校では、長い評価期間の中で、きめ細やかな指導と評価が行われている。」となっているのに、説明文の後半5行に何故「中学校ではから」が入っているのか。

    【委員】

     見出しに「小学校」とか「中学校」は、入れなくてよいのではないか。

    【委員長】

     中間報告で成果と課題を出している。中間報告で検証結果が出ているものである。

    【副委員長】

     この書き方だと、小学校はいいが中学校では行われていないという形にならないか。

    【委員】

     ここは前回出した中間報告を基にして作っている。より分かり易くしていこうという意図が、事務局にあるのではないか。その中で、副委員長の指摘にある成果の②は「小学校ではから」とあるが、「長い評価期間の中で、きめ細やかな指導と評価が行われている。」は、小学校でも中学校でも行われて来ているので、取ってよいのではないか。その方がより分かり易くなる。

    【委員長】

     副委員長の指摘の部分は、削除でいいか。

     ・・・(全員承認)

     他に意見はないか。

    【委員】

     3ページの2学期制の課題だが、タイトルが「課題」でいいのか。「課題として論じられている観点」等の方が、合っているのではないか。例えば「学期の区切りで、気持ちの切り替えができない児童・生徒がいる。」とある。確かにいるとは思うが、これが本当に課題なのかといった時に、意識や捉え方の問題だ。タイトルとしては、「課題の観点」となるだろう。③の高校入試等についても、不安が大きいのはその通りだ。ただ、成績については、2学期制の方が不利だという誤解があるというのは、何度もこの委員会で出てきた。でも、一般的にはそう捉えられていて、2学期制は中途半端な時期に、途中の評価として出されていると保護者や地域の方に捉えられている。ここが必ず話題になってくる観点だと、説明していけばよい。実際に2学期制、3学期制どっちの方がより合理的なのか。そのように整理していけば良いのではないか。

    【委員長】

     タイトルの件だが、課題の②などは、学期制で出てきた課題ではない。「中間報告で明らかになった課題」とか、2学期制と断定しないで、いつ明らかになったのかを入れた方がよい。タイトルの修正をしてほしい。

    【事務局】

     2ページの基本方針の3行目で「2学期制検証委員会の中間報告であきらかになった2学期制の成果」と示してはいるが、表現の仕方を考える。

    【委員】

     5ページの③は「子供たち」、6ページでは「子ども達」となっている。他のページは「児童・生徒」と標記しているが、統一した方がよいのではないか。

    【事務局】

     児童・生徒とする。

    【委員長】

     他にあるか。

    【委員】

     2ページの②の中に「需要」とあるが、「重要」の間違えではないか。

    【事務局】

     訂正する。

    【副委員長】

     要望だが、5ページ「学期制を検討するうえで考慮すべき事項」の中に、「授業時数の確保」と「長いスパンでの評価」の二つを入れてもらいたい。

    【委員長】

     5ページの「学期制を検討するうえで考慮すべき事項」は、「成果と課題」を踏まえての考慮すべき事項だ。一つ目は中間報告に示された2学期制の成果が生かせるような学期制を考える。二つ目は中間報告書で明らかになった課題に対応できるような学期制を考える。三つ目は考慮すべき事項から拾うのだが、特に別格で拾ってもらいたいのは小中一貫教育だ。これは、羽村市の大きな柱である小中一貫教育の充実を図ることを踏まえて学期制を考える。四つ目はアンケート結果を、今後の学期制を考えるうえで特に参考にする。「現在の2学期制を継続した方がよい」は、小中学校で評価が分かれている。その結果をどう踏まえて学期制を考えるか。小中一貫教育とアンケート結果は大きな柱として、学期制を考える観点としたらどうか。その他の考慮すべき部分として、副委員長の意見も含めて入れる。整理して載せていけば、教育委員会が学期制を判断する時の目安がはっきりするのではないか。事務局で考慮していただきたい。

     前回の検討委員会でたくさんの意見がでた。学力の捉え方の不安。定期考査の回数や通知表を出す時期。評価の回数により、教員の負担に関すること。中学校の特性に関すること。通知表の内容や評定に対する小中学校教員の認識の違い。地域行事と土曜授業の時間確保や教員の負担。学習指導要領の改訂に伴う課題。小中一貫教育の現状。学期制と児童・生徒の気持ちの切り替え。部活動と長期休業中の活動の時間確保など10項目ほど意見が出た。意見が出たことを記入して、その意見も学期制を検討するうえで参考・課題にしていただきたい。そうでないと、前回の意見交換が生かされない。ただ、議事録を全部書く訳にはいかないので、議事録を添付資料として、提出するのはどうかと個人的には考えている。最後の「おわりに」の部分に、学期制を決めるだけでなく、課題の解消と改善を図るための何らかの行動ととってほしい。具体的に言うと、学校、児童・生徒それから保護者、地域の方たちがお互いに納得したうえで、羽村市の教育活動が実際に行われないと、何学期制であっても同じことのくり返しで充実は図れない。学期制を決めると同時に、その辺の手立てを組織的に行ってほしい。

    【副委員長】

     工夫をしてきて、それなりの成果が出ている。次に何を目指すのか。羽村の子供たちの教育を今後どうするのか。3学期制に戻したらもっと成果が上がるのか。小中一貫教育の発展、基礎学力の向上を図るためにどのような工夫ができるのか。2学期制においては中学校の方が、成果が上がっていないような捉え方をされている。成果は着実に上がっているのに、実態と表現のされ方が合っていない気がする。

    【委員】

     2学期制を導入した当時、目的意識はあったはずだ。それが10年経った今、当時の改革する意識とは違うだろう。当時の意味は今では日常化していて、それが成果である。それは脈々として受け継がれているが、その目立った形として2学期制がどう機能しているのかというところで、不安の面が特に中学校で目立って出てきている。それが現実的なところだろう。提言の中で中学校は3学期制の方が合理的ではないかということが出されているが、2学期制になり今まで中学校が取り組んで努力してきたことは、引き継がれていくことが前提であり、以前の3学期制に戻すものではない。今まで取り組んできたことの延長線上にあるということ。そこが一番大事なこと。成果として示されていることは、今後も継続していく。とはいえ、アンケートの結果の中で、中学校の先生達は肯定的評価が14パーセントであり、積極的に評価は0パーセントだった。今、中学校はいろいろなところで努力をして、学力や生活面、部活動と羽村の子供たちは力を発揮している。今までの取り組みは成功してきている。それを積み上げて行くことが重要だ。肯定的な評価をしていない先生達は、それを変えていくという熱い思いでぜひやっていただきたい。形だけを変えるのでは、その労力はどうなのかを考えてほしい。

    【委員長】

     中学校の先生達の2学期制の評価が低いのは、低くならざるを得ない中学校の特性がある。分かっているが現実的には学力の数値化の問題や教科担任制と学級担任制との違い、部活動と教育活動の兼ね合い等、厳しい特性がある。2学期制を継続して先生方の評価を上向きにするなら、特性をどのように乗り越えていくかだ。そのアイデアがないと、2学期制を継続しても、先生方は苦しむだろう。

    【委員】

     2学期制を検討するうえで考慮すべき事項の⑤に関連するが、「学期制の制度が問題ではなく」とあるが、委員の皆さんと話しをすればするほど、2学期制だからとか3学期制だからというのではないということが出てきた。それは実感としてある。それと「小中学校の9年間のうち、各学年において最適な評価期間、方法、成績資料を提供することが大切である。」としているが、実際に保護者のアンケートで小中学校ともに学校が適切な時期に評価をきちんと出しているという肯定的な評価は高かった。そこは分かってもらっている。その考え方の中で中学校が3学期制、小学校が2学期制を継続してみていった方がいいとなると、小中で違ってきてしまう。そこで、①の小中一貫の観点からどうなのかということになる。例えば、通年制みたいな形で評価の時期をそれぞれ考えていくというのもある。それが今後の羽村の教育の質を高めていく中で、小中一貫教育の観点と評価というようなところ、子供たちをどう見取ってあげて伸ばすのかという観点の中で考えるというのもあってもいいのかもしれない。

    【副委員長】

     例えば通知表を2回出すのと、3回出すのでは教員の負担がどのくらい違うのか。通知表を出すのに読み合わせや確認をする。その時間はどのくらい確保しなくてはいけないのかというと、4から5時間は必要だろう。その分をどこかで確保しなくてはならない。そういったことも含めて学期制を考えていかないと、ただ単に通知表を出せばいいという問題ではない。

    【委員】

     3学期制に戻した場合、質が落ちてしまうということか。

    【副委員長】

     そうではないが、時数を別のところで確保しないとならないということだ。

    【委員】

     小学校も通知表を作るのは、すごく時間がかかる。それが、2回から3回となると丁寧に所見を書くためには、時間を要する。子供たちの姿を、保護者にしっかり正確に伝えることが教員の仕事だ。

    【委員長】

     事務局でまとめて、最終報告を作成してほしい。本日が最後の検討委員会となる。昨年の7月に発足してから8回の検討委員会を開催した。その間委員の方々には、お忙しい中出席していただき敬服している。いただいた意見は、必ずや羽村の児童・生徒のための役に立つと確信している。そのことを念頭に入れて、意見を出してくれたと思っている。

    【事務局】 

     長いこと時間を割いていただき感謝している。尽力いただいたこと、慎重に審議していただいたこと、お礼を申し上げる。

     最終報告書は、先程出たいくつかの課題を整理し、後日お渡しする。

     以上をもって、検証委員会を閉会する。

    閉会

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