日時
平成29年8月10日(木曜日) 午後7時00分~午後9時00分
会場
市役所3階 庁議室
出席者
座長 金子 秀夫、副座長 鶴岡 協子、委員 堀 茂子、平 辰男、羽村 紀代子、石川千寿、山口 脩、川端 秀明、岩崎 由美恵、上野 芳枝
欠席者
田中 奈穂美、中根 透、三浦 恵利子、荻原 稔、永川 みつ子
議題
開会
議事
第1回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について
羽村市生涯学習基本計画の推進に関すること
【テーマ】循環型生涯学習の推進 ~生涯学習コーディネート機能の構築~
「生涯学習コーディネーターの役割と養成」
その他
傍聴者
なし
資料
・ 第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会 会議次第
・ 「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」
・ 「はむら人ネットガイド」
・ 「他市の取組みについて」
-以下、前回配布資料-
・ 資料6 【テーマ】循環型生涯学習の推進 ~生涯学習コーディネート機能の構築~
・ 別冊 羽村市生涯学習基本計画後期基本計画
羽村市生涯学習基本計画後期基本計画 概要版
実施計画(平成29~31年度)
会議の内容
開会
(事務局) 定刻となったので、ただ今から、第2回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会を開会する。
本日は、お忙しいところ、ご出席いただきありがとうございます。
早速だが、次第に沿い会議を進める。
なお、田中委員、中根委員、三浦委員、荻原委員、永川委員は、本日、所用により欠席である。
また、会議録については、第1回の懇談会において公表の際に「発言者の氏名は記載しない」と決定している。
開催通知とともに皆さんに送付した会議録の中にはご自身の発言を確認するために発言者氏名を記載しているが、この後の議事(1)で会議録の訂正の有無を確認したうえで「座長」「副座長」「委員」「事務局」と表記を直し、市公式サイト等で公表するので、ご了承いただきたい。
次に、本日の会議の傍聴については、傍聴者なしである。
それではこれからの議事の進行を座長にお願いする。
議事
(1)第1回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について
(座長) まず会議に先立ち、皆さんにご協力をお願いする。円滑に会議の議事を進行するため、発言のある場合は、挙手をお願いする。私から委員を指名するので、その後、発言をしてほしい。
それでは、初めに、議事の1項目め、「第1回羽村市生涯学習基本計画推進懇談会会議録について」を議題とする。主にご自身の発言について、訂正等はあるか。
(各委員) 特になし。
(座長) 訂正等ないようなので、会議録については、委員の氏名を削除した形で、羽村市公式サイト等へ掲載をする。
続いて、議事の2項目め、「羽村市生涯学習基本計画の推進に関することについて」を議題とする。
事務局から説明をお願いする。
(事務局) 第1回目の懇談会において、事務局より約2時間にわたり説明したが、本日の議題の内容について、あらためて説明する。
生涯学習基本計画後期計画概要版と資料6を併せてご覧いただきたい。
概要版の3ページの上段には、羽村市の目指す生涯学習として、「循環型生涯学習の推進」と「生涯学習を通したまちづくり」の実現を掲げ、その方針や取組みについて記載してある。
この懇談会ではこのうちの1つ、「循環型生涯学習の推進」を議題として取り上げている。
更に3ページの中段「実現に向けた取組み」では、循環型生涯学習を推進するための3つの項目を挙げているが、その3項目めの「生涯学習コーディネート機能の構築」について、皆さんからご意見をいただきたい。
また、下段の図は、生涯学習コーディネーターを中心とした循環型生涯学習のイメージ図であり、中心に位置する生涯学習コーディネーターが、さまざまな場で活躍する重要な役割を担うことになる。
しかし、その具体的な活動内容は決まっていないので、この懇談会で生涯学習コーディネーターに求められることについて、どのようなことが考えられるかご意見いただきたい。
次に、資料6をご覧いただきたい。
本日の会議では、「生涯学習コーディネーターの役割と養成について」を議題とし、「役割」と「養成」の2つに分けて進行する。
1つ目の「生涯学習コーディネーターとしての具体的な活動・役割にはどのようなことが考えられるか?」について皆さんの立場から考えられることを議論していただく。
もう1つは「生涯学習コーディネーターという人材を養成するために必要なことは?」についてだが、例えば、民間の資格を活用したり、行政主体の講座を開催するなど、人材の養成に必要と思われることについて議論していただきたい。
最後に、本日、机上配布した「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」と「はむら人ネットガイド」については、直接、懇談会の内容と関わりがある資料ではないが、後ほどご覧いただきたい。
「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」は、何か活動を始めたいと思っている方に活用していただくために、羽村市で活動しているサークルや団体の詳細をまとめたものである。
「はむら人ネットガイド」は、人材バンクに登録している講師の情報を掲載して、学びたい人に活用してもらうためのガイドである。
教育委員会では、こうしたリーフレットを作成し、学びたい市民へ情報発信しているので、参考までに資料としてお配りした。
もう1つ、他市の取組みとして配布した資料では、実際に取組まれている市の生涯学習コーディネーター会の活動や実績などについて、直接、出向いて調査・聞き取りを行い、まとめたものである。ただ、羽村市で構築しようとしている生涯学習コーディネーターとは活動の内容が異なるようである。
今後も情報収集し、必要に応じて皆さんに提供していきたい。
以上で、説明を終わる。
(座長) 事務局からの説明が終わった。
事務局に確認であるが、この2つのリーフレットについては、どのくらい活用されているのか。
(事務局) これらのリーフレットについては、市公式サイトへの掲載、生涯学習関連施設や生涯学習総務課窓口などに設置し、周知・配布しているが、どのくらい活用されているかについては、把握ができない。担当課への電話の問合せは、年間10件に満たない。
(座長) 行政ではこういったリーフレットを作成・周知するなど、生涯学習のための取組みを行っているが、今後、さらに効果的に活用されるために生涯学習基本計画後期基本計画にも記載されているような生涯学習コーディネート機能の構築が必要と思われる。
それでは、1つ目の議題「生涯学習コーディネーターとしての具体的な活動・役割には、どのようなことが考えられるか?」について議論をしてほしい。
議題(1)-1「生涯学習コーディネーターとしての具体的な活動・役割には、どのようなことが考えられるか?」
(座長) それでは議論に入るが、意見のある方は挙手をしてほしい。
(委員) 先ほど、事務局に確認のあった「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」の件だが、私の活動している団体もそのリーフレットに掲載されており、年に5件程度はリーフレットを見た方からの問合せがある。
(座長) 他に意見はあるか。
(委員) 市民の会では、今年度「はむら人ネットガイド」に掲載されている講師に依頼し、子ども向けのダンスワークショップを5回行う予定であるが、ワークショップが終了したら終わりではなく、その後もサークルとして活動を続け、成果を発表できるような形になることが理想である。
生涯学習コーディネーターには、「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」や「はむら人ネットガイド」に掲載されている団体や人材を広く活用し、継続性のある生涯学習を考えてもらいたい。
(委員) 「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」や「はむら人ネットガイド」といった情報を必要とする人に、ただリーフレットを渡すだけでなく、人が介することが、生涯学習コーディネーターの役割だと思う。
こういったリーフレットの中には、活動内容や経費、活動日など必要な情報は詳細に記載されているが、例えば、合唱を習いたいと思って見る人にとっては、男声合唱なのか、女声合唱なのか、どんなジャンルの曲を歌っているのか、どれくらいのレベルなのかなどの更に細かい情報が欲しいと思う。また、団体側もリーフレットの記載項目にはない特化した活動をしているところもあるのではないか。
生涯学習の需要と供給のバランスを取っていくことが生涯学習コーディネーターの役割ではないかと思うので、リーフレットの内容を詳細に説明できるとともに、各団体の細かいジャンルやレベルなどを知識として持っていて、学びたい人に適した学習の場を振り分けられる力を持つことが必要ではないだろうか。
学びたい人が、実際に団体の活動に加わって、自分に合っていないと感じることが度重なると、学びたい気持ちが折れてしまうこともあるので、そういったことがないように生涯学習コーディネーターにフォローしてほしい。
(座長) この懇談会のテーマに大変意義のある意見である。私たちが充実した学習をするために、生涯学習コーディネーターがどうあるべきか、どうしてもらいたいかということを皆さんからも率直な意見を聞きたい。
(委員) 「生涯学習」というものがファジーなイメージであることに対し、羽村市は、生涯学習を支援する方向をしっかりと示し、計画でも生涯学習コーディネート機能の構築を謳っていることが良いと思う。
ただ、人と人、人と情報を結び付けるということは容易ではない。
学びたい人が「はむら人ネット」を見ても、実際には安心して問合せることができるだろうか。
生涯学習コーディネーターが実際に「はむら人ネット」の講師のところに出向き、日頃の活動や人柄などを見るなどしてリーフレットに書かれている以上の情報を持っていなければ、コーディネートすることは難しい。
私自身が「はむら人ネット」で講師を依頼したことがあるが、残念ながら期待通りとはいかなかった。
生涯学習コーディネーターがリーフレットに書かれている情報以上のことを把握し、利用したい人の理想に近づけることが求められると思う。
ニーズは人それぞれで、「コンサートを開きたいが、何から始めて良いかわからない」、「講座を企画し、講座が終わった後も活動が続けられるようにフォローもしてほしい」、「講師を紹介してくれるだけで良い」などのさまざまな要望があると思うが、それらに対応できる生涯学習コーディネーターがいると良い。
また、その生涯学習コーディネーターが多様な役割を担うためには、しっかりとした組織が必要になると思う。
(委員) 「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」を見て、多くの方が生涯学習活動をしているのだと思った。
こういった冊子を行政で作り、情報提供してもらえるのはとても良いと思うが、活字だけでは、団体の活動内容の詳細やメンバーについて見えてこないので、生涯学習コーディネーターが団体の具体的な情報を持ち、フォローしてほしいと思う。
私は、過去に仕事で生涯学習に関わっていたことがあり、生涯学習の活動団体が発表する場を設けるなどの支援を行っていたが、活動する団体からはさまざまな相談があった。
例えば、各団体の中で代表となるような人が、生涯学習コーディネーターとなれば、団体の詳細も良く知っていて、相談に乗る役割も担ってくれると思う。
(委員) 私自身は活用したことがなかったが、「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」や「はむら人ネット」を見て、とても良い資料があるので、これを見れば多くの情報が得られるではないかと思った。さらに、各団体の代表の方を集めて詳しいお話しを聞ける場があると良いと思う。
(委員) 私の活動する団体は、「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」にも掲載されているが、今までに問い合わせはない。
それは、なぜだろうと考えてみたが、先ほどのご意見にもあるように、活字だけでは伝わらないからではないか。
サークルに入りたい人は、「その団体は信頼できるものなのか」、「団体の人間関係はどうなのか」という活字では読み取れない部分を知りたいのではないかと思うので、生涯学習コーディネーターにそういった部分を伝えてもらいたい。
私自身も機会があれば、団体のPRをしているが、実際に相手と対面して言葉で伝えることは、とても重要なことだと思う。
私が誘って会員になった人が、周囲に団体の活動内容や信頼度、良好な人間関係を話して勧誘したら、ここ近年で会員数が増えてきた。
生涯学習コーディネーターには、団体・サークルと市民の間に入り、それぞれの良さを伝えてほしい。
(委員) 私もここ何年か「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」をもらって見ているが、たとえ良いなと思っても、既にできているサークルに自分1人で加入する勇気は出てこない。
「はむら人ネット」についても、自分が仲間を集めて講師を呼ぼうという思いにはならない。
周囲にも「何か始めたい」と言っている人はいるが、今のままでは始めるに至らないのではないか。
例えば、生涯学習コーディネーターが初心者向けの連続講座を企画してくれたら、参加する皆が同じスタートなので、参加しやすいと思う。
また、講座が終了してからも、生涯学習コーディネーターが「もう少し続けてみませんか」と導いてくれると、継続しやすくなるのではないだろうか。
既にある団体に個人が加入することは、敷居が高くて気後れしてしまうので、生涯学習コーディネーターに、多くの人たちが生涯学習に参加できるように講座などを企画し、きっかけづくりに努めてほしい。
また、循環型生涯学習についてだが、私がコーラスの団体で経験したときのことを考えると、音楽の分野は専門的な部分も多く、長く学んだ人でも指導者になることは難しいのではないかと感じた。
(委員) 循環型生涯学習については、学んだ人が講師となるのは難しく、できても入門講座のレベルになるのではないか。また、中には上級の質を求めている人も多いのではないかと思う。ただし、初心者が入りやすいように間口を広げるという意味では良いと思う。
(委員) 羽村市文化祭は、100近い団体の発表の場となっている。発表の場を見て、やってみたいと思う人もいるし、これほどすごい作品は自分にはできないと気後れしてしまう人もいる。
文化祭期間中は、文化協会の団体の中で学んだ人が講師として教える体験教室を行っていて、昨年度は私が活動する団体が体験教室を行い、私が講師をした。残念ながら体験教室に参加した人たちの中で私の団体に入って活動したいという人はいなかったが、別の初心者講座で私が講師をした時は、参加者の多くが活動を続けたいとサークルを作ることになった。
文化協会では、団体の中で学んだ人が講師として教えるという講座を実際に行っている。
(委員) あまり難しく考えるのではなく、学びたい人と教える人や情報などを結び付けることができる相談場所というものがしっかりできれば、おのずと循環型生涯学習になっていくのではないかと思う。
(座長) 今言われた意見のように、ごく身近なところから継続的にやっていけば、最終的にはこの計画に謳われているような機能にまで発展していく可能性もあるのではないか。
議題(1)-2「生涯学習コーディネーターという人材を養成するために必要なことは?」
(座長) 生涯学習コーディネーターの役割については、皆さんから意見をいただいたが、そのような人材をどう確保していけば良いかということに話を進めたいので、ここから「生涯学習コーディネーターという人材を養成するために必要なことは」について、議論を進めたい。どんな人材が求められるか、どのように養成していくのが望ましいかについて、お話しいただきたい。
(委員) 生涯学習コーディネーターの人材を選ぶには、市が探した人にお願いするというのも一つだし、先ほど出た意見のように、団体・サークルの代表をしている人も一つだと思う。しかし、生涯学習コーディネーターになりたいというやる気のある人を募り、生涯学習コーディネーターに必要な知識を得るための講習会を受けた人がなるのが良いのではないか。
また、資格については、民間の資格を活用するのも良いと思う。
(委員) 民間での生涯学習コーディネーターの資格は、(一財)社会通信教育協会で通信教育を受けて、取得することができる。地域と生涯学習をつなげる方法など、専門的なことを学ぶことができて良いと思うが、受講期間や受講料がかかってしまう。
その地域に合った生涯学習の知識を得ることも大事だと思うので、他市で取組んでいるように、生涯学習コーディネーターを養成するための講座を主催するのも良いのではないか。
生涯学習コーディネーターという資格があれば、相談する側も心強いと思う。
(座長) 社会教育委員の会議の提言に関わった時に生涯学習コーディネーターはどうあるべきか、という意見はあったのか。
(委員) 「社会教育委員の会議の提言」の6~7ページに生涯学習コーディネーターの設置についての施策の方向性を示している。
生涯学習コーディネーターは、「日頃から地域の人材や学校、団体・サークル等とネットワークを構築していくとともに、そこから得た情報を整理し、発信していくこと、さらには、新たな展開につなげられるような助言ができる人材が望まれる。」
「コーディネーターとしての資質の向上にあたっては、実践活動を積み重ねていくことが重要であり、そのためには、多くの市民や団体等に知ってもらい、活用してもらうことが必要である。さらに、効率良く活動するためには組織化して活動することも1つの手段である。」と述べている。
具体的な施策としては、専門的な講師を招いた生涯学習コーディネーター研修を定期的に実施し、人材を育成すること。また、生涯学習コーディネーターを組織化し、多くのネットワークや情報を蓄えることが有効と提言している。
(座長) これまでの皆さんの意見から、希望すれば生涯学習コーディネーターになれるのではなく、専門的な知識や人間性という部分も含めた資質も大切であり、生涯学習を求める市民が満足するような生涯学習コーディネーターが必要であると思う。
(委員) 養成するためにはという話とは少しずれるが、生涯学習コーディネーターは有償であるべきだと思う。
責任をもって課題を見つけ、処理し、最後まで見届けることは、ボランティアでは難しいのではないか。状況が困難になった時に辞めてしまう人がいるかもしれないことを考えると、有償とすれば、生涯学習についてきちんと勉強し、サークルの活動を見て回るなど、その役割についての責任を全うしてもらえるのではないか。
1つ質問であるが、この生涯学習コーディネーターを市の職員が務めることはできるのか。
(事務局) かなり過去のことになるが、公民館には社会教育主事が配属されていて、生涯学習に関する専門分野についての相談は、社会教育主事が対応していた。
現在は、ゆとろぎにも生涯学習総務課にも社会教育主事は配属されていない。また、組織の人事異動もあるため、職員が同じ部署に固定して長く配属されることはない。
市民にとって、安定した生涯学習の機会を提供するためには、市の組織とは離れたところで、継続して一定の質をもった組織を構築することが有効であると考えている。
(委員) 職員の状況についてはわかった。ただ、責任を持って職務を全うしてくれる生涯学習コーディネーターを求めるのであれば、有償であった方が良いと思う。
(委員) 私も有償の方が良いと思う。また、募集する際には、一般募集だけでなく、市が推薦する人、サ-クル・団体から人選するなど、広く募集した方が、いろいろな考え方ができる生涯学習コーディネーターが集められるのではないか。
インターネットで生涯学習コーディネーターのことを調べると、資格を取得するために、民間の機関で4か月という時間と費用がかかることがわかった。しかし、他市では、生涯学習コーディネーターの会が開催する養成講座を受けた人が、生涯学習コーディネーターの会に加わり活動している。
組織として活動することで、お互いに情報交換できたり、行政との連携もとりやすいので、組織を作って活動することは良いと思う。
(委員) 生涯学習コーディネーターは、相談を受けるという受け身だけでなく、羽村市の特色ある活動のために発信をしていかなければならない。生涯学習コーディネーターが責任をもって仕事をしていくには、組織でないと難しいと思う。
人材については、生涯学習コーディネーターという仕事に意欲のある人が良いと思うが、先ほどの意見のようにさまざまな分野の方で構成するのも一つだと思う。
人材の養成については、他の自治体が独自に講座を行っているように、市で養成講座を行えると良いと思うが、基本的な範囲については、専門の講師に行ってほしいと思う。
(委員) 生涯学習コーディネーターは専門的なことを知らないと活動が難しいと思う。例えば、社会教育関係団体の団体・サークルに協力を得て活動の情報を聞くなど、羽村市らしい生涯学習コーディネーターを養成できたら良いと思う。
(委員) 生涯学習コーディネーターは市民活動の一つではないかと思うので、有償の仕事とするのは、そぐわないのではないかと思う。
また、生涯学習コーディネーターを募集する際には、先ほどの意見にもあったように、公募の他、団体・サークルからの推薦、市が推薦する人を集めたら良いと思う。
(委員) 生涯学習コーディネーターというと、広い知識をもって、その役割を果たせるかということに尽きるかと思うので、その職務のための資格は、市としてよく考える必要があると思う。
(座長) 生涯学習コーディネーターは、多くの市民と関わることになるので、誰でも良いということではなく、生涯学習に対して熱意のある人、相談者が納得できる対応ができる人、信頼のおける人に務めてほしいと思う。
(副座長) 多くの生涯学習があり、一人ひとりのニーズに応えることは簡単にできることではないので、生涯学習コーディネーターは、生涯学習の基礎知識をきちんと学ばなければならない。仕事の内容の難易度が高く、責任も大きいという意味では、有償が良いと思う。
(座長) 今日の議題全体を通してでも良いので、他に意見はあるか。
この会議は、結論を出すものではなく、行政が皆さんから聞いたさまざまな意見を参考に取組みを考えるという主旨なので、さまざまな観点からご意見いただきたい。
(委員) 1つ目の議題で、学んだ人が、講師となって教えるという「循環型生涯学習」の話があったが、必ずしも教える立場にならなくても、学びを楽しみ、その成果を地域に還元することも「循環型生涯学習」の形である。例えば、音楽を学ぶ人が施設などを訪問して披露することも「循環型生涯学習」と言えると思う。
教える側になるのは、専門的な知識が必要になるので、「循環型生涯学習」の敷居が高く思えるが、地域に還元する循環型生涯学習ならできることではないか。
図書館のおはなしボランティアが、ボランティア養成講座で学び、おはなし会で子どもたちに本を読み、子どもたちがその本をまた読みたいと借りていく。そのような事も、学んだ成果が子どもたちに還元される「循環型生涯学習」の例だと思う。
(委員) 何かを始めたいと思って「羽村市 市民活動団体ガイド 団体・サークルガイド」に掲載された団体などへ連絡できる人には生涯学習コーディネーターは必要ないと思うが、活動を始めるための一歩が踏み出せない市民を巻き込んでくれるような具体的な活動を考えないと、生涯学習コーディネーターが機能していかないのではないかと思う。
例えば、講座に行きたいが、ゆとろぎは自宅から遠方で行けないという人がいるかもしれないので、市内各所の会館や市の施設などを会場にするなど、より多くの人が生涯学習に参加する機会が作ることが、これからの生涯学習のテーマとなると思う。
(委員) 学びの場は、公的なもの以外にも企業が運営しているものなど数多くあり、結果を出したいと思っている人は月謝を払っても専門的なところに行くと思う。そういったところとどう差別化を図っていくかを生涯学習コーディネーターに考えていただきたい。
また、組織化は必要であり、市民の信頼を得られるように、活動の目的をしっかりと決め、その活動が多くの人の興味を引くような組織になれば良いと思う。
(座長) 組織化については、行政の意向が介入するものではなく、私たち市民が知恵を出し合って良い組織を作っていければ良いと思う。
(委員) 生涯学習コーディネーターは市民活動の一つとして務めてほしいと思う。
羽村市は、コンパクトなまちなので、日頃の暮らしの中で生涯学習のきっかけを与えてくれる人がいると、伝わりやすいのではないか。例えば、図書館や飲食店などの和やかな場で話ができると良いと思う。実際に飲食店の主人が私の団体の活動を紹介してくれたことで、会員が増えたことがあった。
(委員) 生涯学習コーディネーターは、団体・サークルの中でも積極的に参加している人が良いと思う。
(副座長) 団体・サークルの活動を見るため、実際に足を運んで見に行くなどの活動の大変さを考えると有償が良いと思う。
今日の会議の中で、他市に生涯学習コーディネーターの会があることを知った。私の住んでいる市にそういった活動があることを今まで知らなかったのは恥ずかしいが、羽村市の生涯学習コーディネーターが、市民に知らなかったと言われない存在にならなくてはいけないと思う。
(座長) 羽村市では、創りあげた生涯学習コーディネーターの会を市民に周知できるように、考えなければならない。
(委員) 生涯学習コーディネーターを考える上で、社会教育主事の存在が大きく関係するのではないかと思ったが、羽村市教育委員会に社会教育主事がいないという話を聞いてショックを受けた。職員は何年かで異動になっているのは承知しているが、今後、教育委員会にも社会教育主事の資格所持者を配属してほしいと思う。
(座長) これからは市民が主体になり、そういった機能を補完して生涯学習を充実させていくことになるかもしれない。
3.その他
(座長) これで今日の議事事項は終わった。次回も活発な意見を出してほしい。「その他」として事務局からは何かあるか。
(事務局) 次回は9月14日(木)午後7時からである。
次回は、「生涯学習コーディネーターの組織化と活動拠点」を議題として、生涯学習コーディネーターが活動していく上で、どうしたら市民から知られる存在となるか、についてご議論いただく。
本日の会議録については、次回の開催通知と一緒に送付するので、あらかじめ確認をお願いしたい。
また、何か必要な資料があれば用意させていただくので、ご連絡いただきたい。
(座長) これで、第2回の生涯学習基本計画推進懇談会を閉会する。皆さんのご協力をいただきありがとうございました。それでは事務局に戻す。
(事務局) 座長におかれましては、議事進行ありがとうございました。
委員の皆さんにおかれましても、長時間にわたりご審議いただきありがとうございました。