PFASとは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称で、1万種類以上の物質があるとされています。
PFASのうち、PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)は、耐熱性や耐薬品性に優れ、撥水剤や泡消火剤として幅広く使用され、また、PFHxS(ピーエフヘキサエス)は、PFOS、PFOAの代替品として使用されていましたが、現在国内での使用・製造が原則禁止されています。
PFOS及びPFOAは、令和2年4月1日に「水質管理目標設定項目」として位置づけられ、暫定目標値は「PFOS及びPFOAの量の和として50ナノグラム/リットル(0.000050ミリグラム/リットル)以下」となっています。
暫定目標値の50ナノグラム/リットルは、人(平均体重50kg)が生涯にわたり、毎日2リットル飲用したとしても健康に影響がない値として設定されています。
PFHxSは、令和3年4月1日に「要検討項目」として位置づけられました。目標値は設定されていません。
PFOS及びPFOAは、令和2年5月28日に水質汚濁に係る環境基準に基づく「要監視項目」に設定されました。
暫定指針値は合算で50ナノグラム/リットル(0.000050ミリグラム/リットル)です。
PFHxSは、令和3年3月26日に「要調査項目」に位置づけられました。目標値は設定されていません。
地下水については、東京都がPFOS及びPFOAを水質汚濁防止法第16条で規定される地下水測定計画に位置づけ、都内を260ブロックに分けて概況調査(62地点/年)並びに継続監視調査(前年度の調査で指針値(暫定)を上回った地点)を実施しています。また、PFHxSについても、PFOS・PFOAと併せて調査を実施しています。
市内の概況調査の調査結果は以下のとおりです。以下の年度、市内に継続監視調査地点はありません。(単位:ナノグラム/リットル)
年度 | PFOS | PFOA | PFOS+PFOA | PFHxS |
---|---|---|---|---|
令和3年度 | 12 | 7.4 | 19 | 0.6 |
令和4年度 | 0.6 | 0.9 | 1.5 | 0.1 |
令和5年度 | 5.7 | 4.7 | 10 | 0.5 |
令和5年度 | 4.6 | 2.8 | 7.4 | 1.5 |
東京都が都内公共用水域におけるPFOS、PFOA及びPFHxSの測定を行っています。
市内の調査結果は以下のとおりです。(単位:ナノグラム/リットル)
採水日 | 地点名 | PFOS | PFOA | PFOS+PFOA | PFHxS |
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令和5年8月1日 | 多摩川・羽村堰 | <0.3 | 0.3 | 0.6 | <0.1 |
令和6年2月7日 | 多摩川・羽村堰 | <0.3 | 0.5 | 0.8 | 0.2 |
詳しくは以下からご覧ください。
東京都によるPFASに関する電話相談窓口が設置されています。
国内等で現在明らかになっているPFASに関する情報を得ることができます。