広がる「おいしい」の輪!コーヒー豆専門店「豆香」が提供する幸せの時間
- 初版公開日:[2023年09月22日]
- ID:17829
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こちらは平成30年3月に掲載した記事です。店舗について詳しく知りたい方は、最新の情報をご確認ください。
伊藤 大(市民記者:だいさん)
皆さんコーヒーはお好きですか?今ではコンビニでも、その場でドリップしたものを販売していて気軽に楽しめるようになりましたね。一方で、本格的には豆の種類や焼き方、入れ方とかいろいろあって知識の無い人には、その奥深い世界は近寄りがたいもののように感じられるかもしれません。
でも、コーヒーってそんなに「難しい」ものなのかな?
そんな疑問を抱いたので、羽村市のコーヒー豆専門店「ローストハウス豆香」のオーナー藤巻小百合(ふじまきさゆり)さんにお話を聞いてきました。
大好きなコーヒーを仕事に
当時この辺りでは珍しかった自家焙煎コーヒー豆専門店として「ローストハウス豆香」が生まれたのは今から四半世紀前。開業のきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
だい(市民記者) 羽村市でお店を始めたきっかけを教えていただけますか?
藤巻さん 開業前は会社に勤めていましたが、2人目の子どもの出産を機に退職したんです。その後、再就職のために簿記の勉強をしていたんですが、主人に「好きなことを仕事にすればいいんじゃない」といわれて、大好きだったコーヒーを仕事にしようと思ったんです。
だい ご主人が背中を押してくれたんですね。好きとはいえ仕事にするとなると特別に勉強が必要になると思いますが、どのように焙煎の技術を習得したのですか?
藤巻さん 半年間は、専門学校で勉強しました。その後は、元々通っていた、とてもおいしいコーヒー豆を扱っている荻窪のお店に「コーヒー豆専門店を開業したいから」とお願いして弟子入りしました。
だい お客さんだった藤巻さんが弟子入りって、お店の方もビックリしたんじゃないですか?
藤巻さん 最初は本気だと思われてなかったかもしれませんね(笑)
実は、私も最初のころは「本当にお店を始められるのかな」と思ってた部分もあったんです。でも、ここでの経験は無駄にはならないという気持ちで2年間修業しているうちに開業のイメージが膨らんできました。タイミングも良くて、息子は中学校1年生で受験まで時間があったし、娘は小学校1年生になり手がかからなくなったので、今がチャンスということもあったんです。
だい ご自身の気持ちとご家族の状況がちょうどうまい具合に開業に向かわせてくれたんですね。
お客様の声に寄り添って
「好きなコトを仕事にしたい」という想いで「豆香」を始めた藤巻さん。一昨年前には改装し、カフェスペースができました。カウンターの隣にはロースターが置かれ、ガラス越しに藤巻さんが焙煎している様子を見ることができます。
店内にはいろいろな種類のコーヒー豆が生のまま並べられているのですが、初心者の僕には、好みに合うのがどれなのか見当がつきません。
だい コーヒー好きなんですが、専門的な知識がないんです。好みの豆を選ぶにはどうすればいいですか?
藤巻さん コーヒーはお酒やケーキと同じ嗜好品なんです。酸っぱい感じが好きな人もいれば、こってりした苦い感じが好きな人もいて、好みはいろいろあっていいんです。だから、初めての方には「『酸味』と『苦み』のどちらが好みですか?」と聞いて選んでいます。お客さんにとって一番おいしいところを探してあげたいって気持ちでやってるんです。
だい こういう味でなければダメということはないんですね。それに、一緒に選んでくれるなら安心です。でも、入れ方も難しいんですよね?学生時代の友達に教えてもらったんですけど自信がなくて。
藤巻さん ちょっとした基本さえ押さえておけば、簡単においしいコーヒーが入れられるんですよ。お店に来ていただければアドバイスしますし、コーヒー教室でも「この部分はあってたわ」なんて話してくれる方もいます。
だい コーヒー教室も開いてるんですね。このお店でやっているんですか?
藤巻さん 改装前からここでやってますし、カルチャースクールでも講師をやってます。他にもPTAや市のイベントで頼まれてコーヒー教室を開いたこともあります。
藤巻さん みんながそれぞれ「おいしいな」と思うコーヒーを飲んでもらいたいのでやっています。おいしい時ってみんなニコニコするでしょう?それをまた家族にふるまってもらっておいしさの輪が広がるといいなぁと思っています。
日常の中の幸福
今回、お話を聞く中で、他にもローストによる違いなどコーヒー豆に関するいろいろなことも教えていただきました。それを聞いていると藤巻さんの豊富な知識もさることながら、コーヒーに対する深い愛情を感じることができました。
一番印象に残ったのは「コーヒーは嗜好品だから好みの味は人それぞれ」
わからないことは教えてもらって、自分の味覚を信じて選べばいいんですね。
取材の時に買った豆でコーヒーを入れてみました。自分の好みの香りと味わいのコーヒーを飲みながら、家族と「実はこんな感じのコーヒーが好きだったんだね」なんて会話を楽しんでいます。もしかしたら、藤巻さんはこういった日常の中のちょっとした幸せを提供してくれているのかもしれませんね。
みなさんもお気に入りの一杯を見つけてみませんか?
INFORMATION
ローストハウス豆香
住所 羽村市富士見平3丁目1-8
営業時間 10時から午後6時30分
定休日 火曜・水曜
連絡先 042-579-5011
藤巻さんの羽村市おすすめポイント
羽村堰下橋付近
おすすめ理由
散歩でよくいきます。カワセミを見ることもできるんですよ。
関連情報
インフォメーション
伊藤 大(だいさん) 1971年生まれ。ランニングとロードバイクを愛する1児の父。普段会えない人に会いたくて市民記者に応募しました。いつか、スポーツや趣味を通じて市民同士がつながるきっかけとなる記事を書いていけたらと思っています。