認知症でも障害があっても住み慣れた地域で楽しく暮らしていきたい。 まちがえてもmaruカフェ
- 初版公開日:[2025年09月01日]
- ID:19990
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こちらは令和7年8月に掲載した記事です。実施内容について詳しく知りたい方は、最新の情報をご確認ください。

瀧島 麻耶(市民記者:まーちゃん)
みなさんは認知症についてどのくらい知っていますか。
レストランやカフェで、注文したものと違うものが配膳されたらどう思われますか。でも、それが当たり前。間違いは笑って受け入れる。そんなおおらかな場を提供するのが、今回紹介する「まちがえてもmaruカフェ」です。認知症の方が目を輝かせて仕事をする、この素敵なカフェについて、運営されているハシモトさんにお話を伺いました。

まちがえてもmaruカフェのイベントってどんなことをしているの?
まー 「注文を間違える料理店」という、とても変わった名前なのですが、どんなお店なのですか?
ハシモト 注文と配膳を行うスタッフがみんな認知症の方という、イベント型のレストランです。注文した料理が本当に届くかは誰にもわからないのですが、「まちがえちゃったけどまあいいか」というコンセプトで、スタッフもお客様も、ともに間違いを受け入れて、むしろいっしょに笑いあおうよ、というレストランと考えていただければ良いと思います。
まー とても刺激的というか、おおらかというか、楽しいコンセプトですね。どのようなことがきっかけで、このイベントに取り組むことになったのですか?
ハシモト 以前勤めていた施設では利用者様が外に出ることが少なかったのですが、現在勤めている施設に来てからは、よく利用者様といっしょに外に出るようになりました。そのときに周りの目が冷たく感じてしまうこともあって、認知症の方に対して「怖い」などネガティブなイメージを持たれている方が多くいらっしゃるんだな、ということがわかりました。
そんな時に、和田行男さんが代表を務める「注文を間違える料理店」について知るきっかけがあり、この活動を自分たちの地域にも広めていきたいと思い、取り組み始めました。
まー なるほど。そういう経験があって、このイベントにつながっているのですね。ところで、働く前と後で、スタッフのみなさんに何か変化はありましたか?
ハシモト みんな笑顔になりますね。前回やったことをちゃんと覚えている方もいますし、ここにきて「何をするんだっけ?」と忘れてしまっている方もいるのですが、お仕事をしていると、みんな笑顔になります。ニコニコしながらお客様に昔の話をしたりしている方もいます。働く前は不安に感じていた方も、ここで1時間半働いていると、笑顔になっていることが多いです。
まー 笑顔になるなんて素敵なことですね。私も皆さんを見ていて、本当に一生懸命なのが伝わってきました。ご家族の方の反応はいかがですか?
ハシモト できるか不安だったご家族の方も、働いているのを見ると、足もちゃんと動いているし、しっかり配膳している姿にびっくりしているご家族の方も多いです。
まー それはびっくりしますよね。私は今回を含めて2回、お客さん側として参加させていただきました。スタッフのみなさんが、配膳などの仕事もお客様との会話も、ほんとうに楽しそうにしているのが印象に残っています。話をしていると認知症だとわからないですね。
ハシモト 話をすると本当にみんないい意味で普通なので、認知症と聞いて閉じ込めたりせずに、今までと同じ環境を作っていくことが大事だと思っています。

まー 本当にそうですね。これまでにどのくらい開催していますか?(取材日は2024年10月20日)
ハシモト 今回で4回目です。青梅で3回 羽村で1回開催しました。
まー これからも回を重ねられることを期待します。今後の活動について展望などがあれば教えてください。
ハシモト 西多摩で広げていきたいと考えています。最終的には、これをイベントで開催しなくても、社会全体が受け入れてくれて、認知症の方にも住みやすいおおらかな社会、地域になっていってくれるのがうれしいです。
まー たしかに、このようなイベントが必要ない社会になっていくのがよいですね。まだまだ認知症についてよく知らなくて、漠然と不安を持っている方も多いと思います。そんな方が、このイベントに参加したいと思ったときはどうすればよいですか?
ハシモト イベントは4月・10月で定期開催をしています。SNSで連絡いただく方や、大阪から毎回参加される方など、さまざまです。お客さん側として参加したい場合はインスタグラム(後述)から開催日やお店の情報を確認して予約してください。また、スタッフとしての参加については、プロジェクト事務局(後述)まで問い合わせてください。あわせて、ボランティアスタッフも募集しております。
まー ボランティアスタッフも募集しているんですね。今回はいろいろとお話を聞かせていただきありがとうございました。

目を輝かせている姿が見られる場所
遠くに住んでいることもあってなかなか会えなかった祖母が、ひ孫を連れて行くと笑顔になったことを思い出しました。祖母の近くでもこんな活動があれば、もっと笑顔になれたかも。このような活動がいろいろな場所で広がってほしいと思います。当日、スタッフの方にもお話を伺いましたが、以前のお仕事のお話を、目を輝かせて話してくださいました。
ご家族の方にとっても、このように仕事をして目を輝かせている姿が見られる場所があると、また良い刺激になるのかなと感じました。

INFOMATION

住所
西多摩地域各所で開催、開催場所・日時等は後述のカフェの公式SNSをご確認ください

営業時間
未定

定休日
不定期開催

フェイスブック(Facebook)
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インスタグラム(Instagram)
インスタグラムへのリンクはこちら(別ウインドウで開く)から

参加について
- お客さん側として参加したい場合:インスタグラム(上記)から開催日やお店の情報を確認して予約
- スタッフとして参加したい場合:プロジェクト事務局へ問い合わせ
- 電話:080-1619-6582
- LINE:以下の二次元コードからお問い合わせができます。


ハシモトさんの羽村市おすすめスポット

阿蘇神社
〒205-0016
東京都羽村市羽加美4丁目6-7
夜の阿蘇神社がおすすめです。
ライトが光ってとてもきれいです。
インフォメーション

瀧島 麻耶(まーちゃん) 2010年に羽村市に転居。現在は2児の母と滝島商店美容事業部として美容室で働いています。文章を書くことが苦手なため、文章構成や書き方など勉強したいと思い羽村市魅力発信市民記者に応募しました。記者のみんなと楽しみながら活動し自分の気になることを記事にしていろんな方に読んでいただけたら幸いです。
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電話: 042-555-1111 (秘書係)内線306(広報・シティプロモーション係)内線336 (市民相談係)内線540
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