1.会長挨拶 お忙しい中ありがとうございます。今日は台風一過で真夏日になったということで、本当に暑い一日でした。今からこんなに暑い日が出てくると心配になるのですが、私も仕事柄、高齢者を担当しておりますので、熱中症対策ということでいろいろと大変です。熱中症対策ということでそれぞれの自治体でも行われていますが、それ以上に地域の中でお互いが見守り、支えあっていくことが昨年の震災以降言われております。そういうことを念頭に入れながら、今日以降の会議で皆様とお話し出来ればいいと思います。今日も宜しくお願いいたします。
2.審議 (1)第三次羽村市地域福祉計画の総括について (事務局)第三次羽村市地域福祉計画の総括について説明
(会長)資料1については前回報告していただいたものを訂正したものであり、資料2については平成20年度からの推移の中でどういった成果が挙げられたのか時系列でわかるような資料になっております。ご報告いただきましたが、皆様の方からご質問なりご意見なりございましたらどうぞ。
(委員)進行状況が5段階でABCDEとございます。「完了」という表現ですが、「完了」を調べてみたところ、「全てが終わること。完全に終わること。文法上は動作、作業がその時点において既に終了していること。動作、作業の終了した結果が存在していることを完了」ということになっているのです。 事業の中で「9 民生委員・児童委員体制の拡充」、「10 友愛訪問員活動の推進」、「11 シルバーボランティア・子育てボランティアなどの育成と活用」の3つは「完了」だとは思いますが、完了の本来の意味からすると、完全に終わるということになります。民生委員協議会が2つになった時には、主任児童委員が1人増え、民生委員が増員になります。それから、友愛訪問員も2人増えて39人で完了ということですが、実施内容を見ると、「次年度以降も活動内容の充実を引き続き図っていく」ということになっています。これから一人暮らし高齢者も増えていきますので、友愛訪問員も羽村独自の制度として人数を増やしていかざるをえないと思います。 それから、「11 シルバーボランティア・子育てボランティアなどの育成と活用」については介護予防運動は広めていかなくてはならないということで「完了」にしてしまっていいのかと思いました。Dは「未達成」で、その反対語は「達成」です。確かに「完了」と表現できる事業はありますが、殆んどのソフト事業は「達成」にしたほうがいい。引き続きやっていく事業を「完了」としてしまってもいいのですか。例えばボランティアセンターはむらを開設するという目標に対して開設することは「完了」ですが、ソフト事業の殆んどで友愛訪問員活動の推進などは「達成」にした方がいいのではないかと思います。 それから、「14 公共を担う多様な組織との連携」で「地域の力プロジェクト」による意識啓発事業の実施とあるのですが、実は町内会連合会では7月7日と11月17日に地域の底力再生事業の助成を受けて研修会を行うことが決まっているのです。「完了」にしてしまっていいのかと思いますし、「17 整備補助制度の有効活用」で高齢福祉介護課の部分は補助金の活用ですから、今後も国や都の補助金を活用していただいた方がいいのではないでしょうか。目標の達成は「達成」でいいのですが、引き続き行う場合は「完了」よりも「達成」にして引き続き行うという表現にした方がよろしいかと思います。 「20 ケアマネジャーや地域包括支援センターなどによる支援」で障害福祉課の事業も「相談支援事業の充実」ということで、相談支援事業の充実は終わりがないと思います。「地域活動支援センター1型事業を開始したことにより完了」というのは一つの進歩ではあるのですが、「完了」にしてしまっていいのか。第三者評価も同様で、目標数を上回ったことで「完了」にしているのです。 「24 相談・支援センターの充実」で障害福祉課の事業で地域活動支援センター1型事業への移行が具体的な成果目標として書かれていますが、計画を見るとそうではないのです。地域活動支援センターの充実が成果目標に書かれているのです。これは「完了」ではなくて「継続」ではないのでしょうか。 一番最後の「31 災害時のためのボランティア協力体制の整備」ですが、先ほど事務局から説明がございましたが、活動支援センターを市に返還いたしました。災害ボランティアセンターは市が立ち上げることになりました。ここでは「社会福祉協議会と協力連携して、総合防災訓練を実施した」とあります。確かに応援協定に基づいてボランティアの派遣要請がございましたので、市に派遣をいたしました。その防災訓練を一緒に実施したということですが、実は社協のほうで独自の自主防災訓練をやっておりますので、少し事実が違うのではないでしょうか。あまり「完了」にしてしまうと、次の計画を作るときに「やらないのか」という話になります。これからも高齢者や障害者は増えてきますから、目標は達成したけれども、これからもやっていくという表現の方がいいのではないでしょうか。以上でございます。
(事務局)ありがとうございました。
(会長)確かに「完了」という意味合いと「達成」という意味合いでは若干ニュアンスが違うと思います。一般的には制度のしくみを作るとか、箱物を作る場合には「完了」のほうが馴染むと思います。ソフトなことで言えば「達成」にして、さらに上の目標へということになると思います。 補助金の活用ですが、継続的に補助金がもらえる事業であれば、確かに「達成」というイメージになるかもしれません。ただ、数年度で限られる補助金だと、独自の考え方もあると思いますので、そういった言葉の意味あいを事務局の方で少し整理していただければと思います。
(事務局)推進委員会において進捗状況の項目について検討・評価をした経緯がございます。違う表現を考え直していくことも必要なことと思いますので、今回の意見を参考に、次期計画の進捗状況では検討いたします。 第三次計画の実施状況と進捗状況については、既に年度ごとに開催される推進委員会での検討結果を踏まえたものです。ご意見を反映させる努力はいたしますが、できるところと出来ないところがあることをご承知いただければと思います。「完了」と評価した事業について、次の計画ではやらなくていいと捉えられてられてしまうという指摘はごもっともでございます。「継続」性がある事業がほとんどであると考えておりますので、表現については今後検討させていただきたいと思います。
(会長)他にご意見ご質問はございますでしょうか。
(委員)以前にもご説明があったかと思いますが、今の実施状況で「継続」、「推進」、「拡充」ですが、私などが一般的に考えると、「継続」というのはこのまま同じように続けていくこと。「拡充」はより広げていき、「推進」は力を入れていくという感じだと思うのです。これらはそれぞれの部署から出てきた言葉を引用しているということですが、言葉についてはこういう理解でいいのか。継続であれば第四次の時に目標は広げずに今の内容でやっていくのか。もっと広げていくのか。そのあたりをもう一回確認してください。 もう一点、実施内容を見ていると、同じ項目が何か所かあります。これが分かれている理由が分からないのでご説明いただければと思います。
(事務局)言葉の違いにつきましては、第三次計画における言葉の使い分けの定義はありません。確かに「継続」はそのまま、「充実」、「推進」は幅を広げるというイメージを持つ言葉だと思います。これらの言葉の定義については、第三次計画の中では載せておりませんので、次期計画策定の時にはその部分もきちんと定義したうえで、分かりやすい表現、統一された表現に努めて参りたいと思います。 同じ項目の事業があるということにつきましては、経緯など確認する必要がありますので確認して後日お知らせいたします。
(会長)他にございますか。(特になし) それでは、次に第四次羽村市地域福祉計画策定における課題の検討について事務局から資料3のご説明をお願いします。
(2)第四次羽村市地域福祉計画における課題の検討について (事務局)第四次羽村市地域福祉計画における課題の検討について説明
(会長)ありがとうございました。第三次計画の項目立てと異なる内容となっている部分があります。時間がありますので皆様とゆっくり議論していきたいと思います。大きな四角の1、2、3がありますので、一つ一つ見ていきたいと思います。 「1 人口・世帯の推移からみた現状と課題」で皆様からご意見を頂きたいと思います。
(委員)4ページのグラフの説明の部分で要支援・要介護認定者の推移のところで、前期高齢者と後期高齢者の矢印の位置がずれていますので修正してください。
(会長)他にはいかがでしょうか。
(委員)3ページの世帯構成の変化で単身世帯が徐々に増えているという記述がありますが、他のところでは分析結果に基づいてどういうことが必要なのかが書かれています。単身世帯が徐々に増えてきているということで、課題としてどういうものが出てくるのかが必要だと思います。高齢者の単身世帯が増えていることと、ワンルームマンションでは若い人が増えているなど分析の仕方があると思います。いずれにしても単身世帯だと看てくれる家族がいないので、そういう意味では周りの見守りとかの問題が出てくると思います。いずれにしても、単身世帯が増えていることに課題があると思います。
(会長)高齢者に限らず、単身世帯が増えているということですが、そのあたりはいかがでしょうか。
(事務局)前回計画の11ページでも取り上げられていた項目です。この項目を入れた意味あいについては、やはり単身世帯の増加、核家族化の進行等、羽村市でも家族構成が変化しているということをお伝えしたいということでございます。どのような事業展開を図っていくのかということにつきましては、今後事業の洗い出しをして、うまく結び付けていければと思います。
(委員)高齢者のみ世帯の増加は報告書できれいにまとめていますが、住民基本台帳は必ずしも実態を表しているとは限りません。民生委員の実態調査でも200人以上の調査不能が出ています。消えた高齢者問題以降、行政の方でも追跡調査がおこなわれていると思います。取り組みとして、民生委員の実態調査結果から友愛訪問員の訪問活動につなげていくということや、行政でも安心情報や救急キットなどが行われています。これからも一人暮らしの要援護高齢者は増えてくると思います。民生委員もかなり困難な事例に直面し、友愛訪問員と協働して支え合いや情報共有をしていると思うので、そのあたりがこれからの課題であり対策にもなっていくと思います。民生委員の実態調査を通して見えてくる課題があったらぜひ発表していただきたいと思います。
(副会長)3ページ(4)高齢者のみ世帯の増加のグラフにあるように、平成17年度に比べると右肩上がりで、一人暮らし高齢者の世帯が増えています。民生委員3期の経験からお話ししますと、その間の変化として、高齢者の考え方も変わってきていると感じています。今から10年前の高齢者は比較的余裕があると思う方が多かったように思います。最近は生活に苦慮されている方が増えている様子で、そのあたりの相談や、一人で頑張るのにも限界があるということで、利用できるものは利用するという合理的な考えを持つ方が非常に多くなっています。権利主張ばかりが強くて、民生委員が悩んでしまうことも多くあります。 高齢者のみの世帯が増加し、「2人で頑張っています」ということですが、ご主人もしくは奥様が亡くなったことに対するショックで藁にもすがりたい状態になってしまったという方も非常に増えてきているように思います。行政の支援等が必要だと思います。心の準備がないまま一人暮らしを余儀なくされた方についての対応は慎重にすすめたほうが良いと思います。 また、昨年の東日本大震災を経験した影響でしょうか、一人住まいでショックを受けた方がいて、経済的な意味合いもあるとは思いますが、お子さんが同居を始めたという家庭も増えているようです。 一人暮らしや高齢者のみ世帯が増えていくことに対して、行政、包括支援センター、友愛訪問員、民生委員との関わりはこれからもますます大事になると思います。
(会長)ありがとうございました。核家族化のなかで、お子さんが戻ってきて同居する傾向が見られるというのは一つのキーポイントかと思います。お子さんが親を引き寄せますが、高齢世代は都会では友達もいないので寂しくなってうつ傾向になるという話をよく聞きます。その逆パターンであれば、高齢者もハリも出てくるかと思います。その辺りは行政で何かできるというわけではありませんが、地域福祉を考えていく上での一つのポイントかと思います。他にいかがでしょうか。
(委員)4ページ(6)の図表について説明をお願いします。
(会長)前期高齢者と後期高齢者は65歳以上ですので、その方たちが1号被保険者です。65歳未満の方が2号被保険者になります。一番上の少ない数字が2号被保険者の人数です。2号被保険者は40歳から64歳の方で、特定疾病で要介護認定を受けている方となります。
(委員)4ページ(7)障害者数の推移ですが、3障害とも増加傾向が続いているということで、確かに人口の増加に比して障害者の数が圧倒的に伸びています。この傾向の理由が分析されているのかというのが一つです。分析する・しないはともかく、実際に平成17年度と22年度を比較すると18%くらい伸びているのです。「今後も増加傾向が続くと予測され、相談支援やサービス基盤の円滑な整備が重要」とありますが、これだけ障害者数が伸びると「充実」という言葉も必要ではないかと思います。
(事務局)精神障害者につきましては法律が公布され、認知度も上がったことにより、手帳も受けやすくなったこともあって、以前より大きく伸びてきたのではないかと思います。知的障害については、昔は一定の割合で障害が出てくる傾向があるといわれていましたが、詳しく把握していません。身体障害につきましては高齢化に伴っていろいろな障害が出てくるということで伸びています。 また、サービス基盤の円滑な整備という表現については、整備だけでなく、充実という表現も考えております。
(会長)障害者施策も自立支援法の改変も含めて国の動きが流動的であると思います。他にご意見はいかがでしょうか。
(委員)3ページの高齢者のみ世帯の増加で、一人暮らし高齢者世帯、高齢者のみ世帯の数字が平成17年度から記載されていますが、後期高齢者と同居している世帯の数字はないのでしょうか。
(会長)統計的にそのような数字はありますか。民生委員の実態調査から出てくる数字もあると思いますが。
(副会長)70歳以上の方であれば、民生委員の実態調査で家族と同居している方について把握しています。
(委員)うちの町内でも何件かそのような家庭を見かけます。ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯については数字で挙がって、資料を見ればすぐに分かりますが、この表に表れてこない高齢者の方、必ずしも優雅な高齢者生活を送れていない方の数字がどこからか出てこないものかと思います。
(委員)先ほど、子ども達が戻ってきて同居するという事例もあるという説明がありました。親と新たに同居することによって、親と良好な関係が得られればいいのですが、そうでないところもあると思います。
(委員)(6)要支援・要介護認定者数の推移と(7)障害者数の推移で実績値と推計値が出ています。上が各年10月で23年度までが実績、下が各年3月現在で22年度までが実績となっており、それ以降が推計値になっていると思います。この伸び率というのは過去の伸びのパーセンテージから出した数値なのでしょうか。何か予測値を出すものがあるのでしょうか。
(事務局)資料の(6)要支援・要介護認定者数の推移と(7)障害者数の推移につきまして、出典は、羽村市高齢者福祉計画及び第五期介護保険事業計画、第三次羽村市障害福祉計画です。詳細については担当課で積み上げられた数値です。
(委員)高齢者の推移については介護保険事業計画のほうでも推計値をもとに計画を立てることになっています。羽村市はそれぞれの計画を作っておりますので、推計で出された数値がここに出されていると思います。
(委員)今の話に関係しますが、これまでは人口がわずかながらに右肩上がりに増えてきていますが、平成24年度で人口が減少に転じています。人口が減少したことで計算し直す必要はありませんか。
(事務局)第五次羽村市長期総合計画でも人口の減少が推計されているなど、それぞれの計画で将来人口の減少も加味されています。
(会長)次の「2 アンケート調査結果からみた現状と課題」でご意見を頂きたいと思います。アンケート調査からみた現状と課題ということで項目を出していただいております。その中で(4)市民意識の高揚と地域活動への参加の推進という項目も出ていますが、先ほどご説明いただいた中でのご質問でも結構です。ご意見をいただければと思います。
(委員)高齢者と知的障害者の方が公営住宅で死亡していたのが発見されて、特別委員会が設置されて、立川市も大変な思いをされているようです。羽村市でもそういうことが起きかねない事態があると思います。孤独・孤立の問題が顕在化しています。要するに町内会にも入らない、近所づきあいがないということで困っています。そういう孤立の問題をどうするかというのが課題として挙げられるのではないかと思います。家族がいても必ずしも良好な関係ではないということで、虐待までは行かなくても成年後見支援が必要であるにもかかわらずその利用の仕方が分からなかったりする方が随分いらっしゃるのです。要支援・要介護認定を受けながらサービスを使っていない方が随分いらっしゃるのです。そういう人にはケアマネジャーもホームヘルパーも関わっていませんから、町内会にも入らない、近所づきあいをしないとなると、そういう方が倒れてお亡くなりになっても孤独死で扱われてしまうのです。そういう方たちへのアプローチが課題として挙げられるのではないでしょうか。それが立川市でも問題になっているのですが、そういう方たちも含めた見守り支援というのもどうするのかという問題があると思います。 成年後見制度については、弁護士を頼むにしても必要以上に費用がかかるようですので、それをどう支援するのか、そういう課題も出てきたと思います。
(会長)皆さんは地域でいろいろな方と接し、高齢者の問題が見え隠れしていると思います。ご意見を頂いて、色んな課題を浮き彫りにさせていただいて、計画に盛り込んでいけたらと思います。
(委員)今年度の民生委員による実態調査が終了し、高齢者については生活実態がある程度把握できると思います。その谷間にある人達がわりと孤立しているのです。世の中は不景気であるため早々と退職してしまって、内にこもっている方を結構見かけます。小地域ネットワーク活動に参加していて思うのですが、そこに出ないだけでなく、町内会にも入っていない人達も結構いらっしゃるので心配です。
(副会長)民生委員で訪問活動をしても最近は断られる方が結構います。特にそういう方はマンションやアパートなどの集合住宅にいることが多いです。一年に一回の調査で断られてしまうため、非常に気になって洗濯物の様子を見る程度はしているのですが、どういう仕事をして、どういう暮らしぶりなのか分からない方が結構増えています。
(委員)羽村で民生委員の方が訪問を拒否されている家庭で、様子がおかしいと感じた時は、警察を呼ぶような動きはされるのですか。
(副会長)事態に変化があれば役所に連絡したり、警察と一緒に立ち入るということもあります。
(委員)千葉のほうでは、一人暮らし高齢者が役所や病院につながるようなシステムがあると聞いています。そういうものは羽村市では考えていないのですか。
(副会長)緊急連絡通報システムと救急キット。あとは緊急連絡員制度というのがあります。そういうことを全く拒否される方もいるのです。一切行政の世話になりたくない、近所の世話にはなりたくない、自分一人で暮らすからいいという方がいるのです。そういう方をどうするのかが一番難しいのです。
(委員)新聞がポストにたまっていたり、雨戸が何日間も開いていなかったりして様子がおかしいということで、関係機関に連絡するなど民生委員として対応することもあります。
(事務局)今の孤独死の関係について、羽村市では郵便局、新聞配達、生活協同組合と協議して「もし何か様子がおかしいと思うことがあったら、市の地域包括支援センターに連絡ください。」と周知しています。実際に助かった例もあります。今年度は牛乳配達の方にも協力の輪を広げたいと思っています。 また、国でも孤独死について動きがあります。今までは個人情報の関係で、電気を止められたり、水道料を払えずに水道を止められた方に対して市に通報することは出来ませんでした。国から電力会社、水道、ガス会社に対して、もし人の生命に関わることであれば、本人の同意を得ないで福祉の部門につなげるということを5月に通知しました。それを受けて私達のほうも電力会社、市の水道事務所、ガス会社と協議させていただきたいと思います。電気を止めるような場合であれば、孤独死とは少し違うかもしれませんが生活保護につなげるとか、生活が苦しくて亡くなることがあってはならないということで対策を進めております。
(委員)私も民生委員として実態調査していますが、これからの5年、10年を考えると、高齢者の問題が顕在化してくるのではないかという思います。古いマンションはいいのですが、オートロックのマンションは気配が分かりませんし、75歳以上の方で何かあってもお隣さんの電話番号が分かりません。ハード面は充実していても、お隣さんとのコミュニケーションが取れない状態で、ポストには部屋番号は書かれていても名前が分からない。一戸建ての場合では、お隣や近所の方と話をして、3日も顔を見なかったら何かあったのではないかと思うでしょうが、集合住宅などの場合は難しいこともあるかと思います。やはり、お隣さんと助けあうことが一番大切なことだと思います。
(会長)まさに経験を踏まえたの中でのお話しだと思います。前回、マンションを作る際に町内会に入会することを原則に入居していただくというお話も出ておりました。隣は本当に誰が住んでいるのか分からないマンションもあります。
(委員)私自身、マンションの管理組合に会費を納めて、当番制で役員をやったりもしているのですが、日常のお付き合いがほとんどありません。
(委員)先ほど事務局から説明を受けたときに第三次計画の○ページと説明していましたが、次回から資料に参照先を記入していただきたいです。
(事務局)はい。
(委員)6ページ(2)安心してサービスを利用できるしくみの充実の【課題3】多様な福祉・保健・医療ニーズへの対応ということでこの統計を見ていますと、サービスの充実が最も多くなっています。保健医療サービスの充実が大きな課題になっているのではないかと思います。福祉や保健に関する情報提供や案内の充実と合わせると保健が入っていますので、この地域福祉計画というのはどうしても福祉の計画になります。介護予防のシステムとかメタボリック健診で対応していけば寝たきりにならないとか、福祉に関係する部分が非常に多いのですが、何かしらの要望として挙がっている。また、前回と比べて6ポイントも上がっている保健医療サービスの充実との関係で、何か連携や具体的なものが考えられないでしょうか。
(事務局)第四次計画において、医療担当である健康課等に確認し具体的な事業に結びつけられるかどうか検討させていただきます。
(委員)7ページ(3)地域で暮らすための支援体制の充実ですが、図表の(5)民生・児童委員の認知度が上がっております。私は青少年活動を行っており、行事などにおいては民生・児童委員の方に参加してもらって地域をつなげる活動を行っております。資料では50人ということですが、人口比からしてももっと増やした方がいいと思います。 また、民生・児童委員や青少年育成団体、町内会など、横のつながりを更に進めたほうがいいと思います。 地域福祉=高齢者という印象がなきにしもあらずですが、子育ての親達もよく見ているので、その人達を大事にする活動が前面に出れば良いと思います。一番最初の団体へのデビューといったら小学校のPTAでしょうから、そこから先、地域で受け入れてくれる町内会であったり、それが充実すれば点ではなく面になっていくのではないかと思います。これからのポイントになるのではないかと思います。
(副会長)民生児童委員50人体制のうち、47人が地域を担当しており、あとの3人は主任児童委員です。民生委員には3つの町内会を担当している委員のもおり、大変な負担感などを軽減するために、増員するのも一つの考えだと思います。行政の予算とかいろいろな事情も考慮したうえで、少しずつ現実対応していきたいと考えております。
(会長)民生委員の活動についてのお話しありがとうございました。地域福祉計画でどうしても高齢者がメインで、子育てはどうしても少なくなりがちです。このあたりの考え方として、要するに地域という視点で考えても良いと思います。羽村市は介護保険事業計画あるいは障害者計画等色んな計画がある中で地域福祉計画を単独で作っていくということはある意味地域の福祉力を高めていく考え方が根付いていると思うのです。高齢者は一つの分野ではありますが、子育てや中高年層の課題などもこの中に盛り込んで対応していくことについてはこの5年間の中であるとは思いますが、それらを盛り込んだ方が次の計画に繋がっていくと思います。気づいたところは、どんどん意見をだしていただきたいと思います。
(事務局)計画に基づく事業の所管課については、高齢福祉介護課や障害福祉課など、福祉関連の事業が多くなりますが、子育てや教育といった分野ももちろん対象に含まれる計画です。各委員がそれぞれの切り口で地域福祉について議論していただきたいと思います。
3.その他 (1)次回日程調整 7月26日(木)午後7時 特別会議室 に決定した。
(2)その他 質問なし
4.副会長挨拶 (副会長)ご議論いただきありがとうございました。皆様それぞれの立場において、専門的なところ、経験豊かな方々がおり、疑問な点はお互い話し合って理解を深めながら良い計画を作っていけると思います。今後の審議会においても、忌憚のないご意見を出していただいきたいと思います。どうもありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。 |