日時
平成27年6月25日(木曜日)午後7時~午後9時15分
会場
市役所西庁舎3階庁議室・市役所東庁舎2階203・204会議室
出席者
【委員】松本祐一、大和田正樹、井手拓郎、中村勝司、岡あけみ、山本三喜、勝山真澄、池田文子、田嶋芳明、髙橋一朗、宇津木政弘、寺島昌弘、山本哲也、清水直子、折原伸司、羽村綾那、小林舞(17人)
【事務局】企画総務部長、企画政策課長、企画政策担当主査、企画政策担当主査
欠席者
【委員】伊藤祐三、渋谷清
議題
傍聴者
なし
配布資料
会議の内容
(松本会長)
人口という視点から羽村市が今後どうなるか、どうしていきたいかをビジョンとして描いている。目標としては人口5万人規模の維持を目指すが、事務局の説明を受けてどうだろうか。
(池田委員)
市の統計はほぼ示したとおりだと思う。やはり若い世代を増やす、若い世代が住みやすい、あるいは活躍しやすい雰囲気と子育てしやすい雰囲気をつくり、活気のある街づくりが大事ではないだろうか。
(松本会長)
資料6の「2 羽村市の人口の将来推計と分析」に何も対策をとらなければ約39,000人という人口推計が示されている。減少傾向に対して、戦略的に仕掛けて人口を減らさないようにしなければいけない。そのためにはどのような方向に進めばいいのかというところがポイントになる。羽村市は住めばいいところで子育てをしたくなる街だが、世の中の動きとして人口減少や高齢化の動きにはそれだけでは勝てない。将来推計よりも1万人強増やすことが今回の人口面での戦略を立てる上での課題であり、より子どもを育てやすい、市に入ってきてもらうためにどうしたらいいかということについて、ご議論いただきたい。
(松本会長)
グループ討議をする上で次の3つを意識してほしい。
4グループに分かれ、①事務局の説明の感想、②羽村市の目指す方向について、どの領域に絞って力を入れていけばよいか、それに対してどのようなことをすればよいか、グループディスカッション。ディスカッション後、各グループの話し合い内容を発表。
グループ①(大和田委員、岡委員、折原委員、小林委員)
グループ②(井手委員、山本(三)委員、池田委員、田嶋委員)
グループ③(勝山委員、髙橋委員、寺島委員、清水委員)
グループ④(中村委員、宇津木委員、山本(哲)委員、羽村委員)
グループ①
転出をなくすにはどうしたらいいかというテーマで話し合った。何かメリットがなければ、人は残らない。羽村市に30年、40年住んでいて建て替えが必要だが、居住者は高齢者のみという家が多い。建て替えの際の費用負担や羽村市にUターンしてきたら何かしらのメリットがあるような対策をして、親子3代で羽村市に残ってもらう。ある程度の年齢までは羽村市に残ってもらえるような、羽村市が好きである、羽村市で暮らし続けたいと思えるような街を築ければいいと思う。
グループ②
市の示す4つの施策の方向性について話し合った。人の流出だが、実際には昼間人口はほぼ同じだ。昼間に仕事や通学で羽村市を出ている人もいるが、逆に仕事や通学で羽村市に来ている人は約14,700人だ。市外から羽村市に来ている人が羽村市に定住できるような方法を考えることが大事だ。そのためには施策の方向性4にあるように、羽村の魅力をアピールし、羽村市にいたいと思ってもらえることが大事。また流出については、出る人を止めることは難しい。一度羽村市から出てもまた戻ってきたくなるような街にしていくことが大事。羽村市の良さは一度出てみないとわからない。
羽村の魅力づくりとその発信のためには羽村駅西口の区画整理が必要だ。魅力的な街にして買い物をしたくなるような商業施設などがあれば街はにぎわう。道路も整備が必要だ。やはり目に見えて改善していくことが居住者にとっては嬉しく活力につながる。
グループ③
この街にどう定住して、子育て環境を整え、企業経営ができるかということで、住むことをキーワードとして話し合った。そのためには子どもを対象とした病院の少なさ、商店街に活気がないという意見、青梅線の直通がなく不便であり改善したいという意見が出た。総体的には、活気ある産業があり、子育てをしながら収入を得られる街になるべき。
産業収益として大企業に頼っている危険性もあり、中小企業をどのように振興していくかも大事だ。そのためにはRESAS(※)を活用し、羽村市で外部から付加価値を得ている会社、羽村市内の企業から仕入れをしている会社を把握し、その企業を応援することで羽村市内の企業全体を向上していくことが必要である。有効な創生計画策定にとってRESASの活用が重要である。
※RESAS(リーサス):これまで経済産業省が開発を行ってきた「地域経済分析システム」、いわゆる「ビッグデータを活用した地域経済の見える化システム」を、経済分野に限らずさまざまなデータを搭載することで、地方自治体が「地方版総合戦略」の立案等をする際に役立てるシステム。具体的には「産業マップ」「観光マップ」「人口マップ」「自治体比較マップ」の4つで構成されている。
グループ④
3つの観点で話し合いをした。一つめは羽村市で働く人を増やす。二つめは羽村市に買い物や遊びに来る人を増やす。三つめは住んでいる人を増やす。その3点でクローズアップしないといけない。おそらく近隣の自治体も同じようなアプローチだろう。そこに色をつけていくことが有用だと思う。人口をクローズアップすると、羽村市での子育てを選択する際に「羽村にはこれがあるから」といった魅力が今はない。魅力はあると思うが子育て世代の人が流出することが、その事実を如実に表していると思う。子育て環境として、子どもの預け先がないのか、教育環境なのかわからないが、まだ施策として手を打っていないところで分かり易いカラーで魅力あるコンテンツを作り、その上で情報発信するプロセスが必要だと思う。コンテンツを作ること、情報発信という整理をして提案につなげられるといい。
(松本会長)
資料に示された人口推計などの傾向は羽村市だけの話ではない。地方はもっと大変な状況だ。ならば羽村市はどうするかだが、4グループとも、羽村市の特徴をPRし、他とは違うものを出し、そこに魅力を感じてもらうという意見で、非常によいディスカッションだった。委員の皆さんが普段の生活の中で感じていることがあると思う。それぞれの生活の中で羽村市のいいところ、伸ばしたいところというタネを次回以降の懇談会で持ち寄っていただき、情報交換することで、戦略の方向性を探すためのキーになるだろう。肌感覚で感じている希望のタネを議論していけば、よい戦略になっていくと思う。
(事務局)
本日の意見を参考にし、フィードバックする。また庁舎内の検討委員会にて、本日の意見を踏まえて検討していく。
(午後9時15分終了)
羽村市まち・ひと・しごと創生計画懇談会資料
グループディスカッション