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    平成27年度第6回羽村市社会教育委員の会議会議録

    • [2016年5月27日]
    • ID:8788

    平成27年度第6回羽村市社会教育委員の会議会議録

    日時

    平成27年10月26日(月曜日) 午後7時00分~午後9時40分

    会場

    羽村市役所3階 301会議室

    出席者

    川津絋順議長、渡部清孝副議長、愛甲慎二、本田文栄、石川千寿、指田晃、折原伸司、鈴木君子、江上真一

    欠席者

    岡部武彦

    議題

    1. あいさつ

    2. 協議事項

     (1)平成27年度第5回羽村市社会教育委員の会議 会議録について

     (2)11~12月の社会教育関係事業について【資料1】

     (3)提言に向けて【資料2】

    3. その他

    ※ 今後の会議日程について

    傍聴者

    なし

    配布資料

    ・平成27年度 第6回羽村市社会教育委員の会議 次第

    ・【資料1】11~12月 社会教育関係事業実施予定表

    ・【資料2】提言(案)「市民や団体等が学んだ成果を地域社会に還元できる仕組みの構築について」

     

    会議の内容

     

    1.あいさつ

    (生涯学習総務課長)こんばんは。10月24日(土曜日)に開催された東京都市町村社会教育委員連絡協議会第1ブロック研修会にご出席いただいた委員についてはありがとうございました。

    本日の会議は年間8回開催予定のうちの6回目で、会議は本日を含めて残すところあと3回である。事前送付した提言(案)の修正版を机上配布させていただいているので後程説明させていただき、皆さまの意見をいただきながらより精度の高いものにしていきたいので、ご協力お願いする。

     

     

    2.協議事項

    (1)平成27年度第5回羽村市社会教育委員の会議 会議録について

    (事務局)<事前配布資料により説明>

    (議長)ご自分の発言について訂正等何かあるか。

    (各委員)特になし。

    (議長)市公式サイトで公表する。

     

     

    (2)11~12月の社会教育関係事業について

    (事務局)<資料1により説明>

    (議長)皆さんの関係する事業について、補足説明等あるか。

    (副議長) 第46回羽村市文化祭について、10月28日(水曜日)から11月3日(火・祝)まで第3期の展示ということで書道と写真の展示がなされる。また、今年はゆとろぎ開館10周年記念ということで特別企画がいくつか実施されており、その1つの文芸公演では「宮沢賢治作品朗読『セロ弾きのゴーシュ』」が実施された。ピアノとセロを弾きながらの朗読で、その中では宮沢賢治と中里介山の接点についても触れていた。また公演に合わせて図書館にある宮沢賢治や中里介山の著書が会場付近に展示されており、連携した事業の実施がなされていた。

    また例年実施されている文化講演は「操縦の神業を追って―世界屈指の操縦名人は生涯学習の実践者だった―」を東京大学名誉教授で工学博士の加藤寛一郎氏を迎えて実施された。うまくまとめられた講演で、好きでやり遂げることが良いことだというようなメッセージを与えられる講演であったのではないかと思う。

    今後は映画会として「RAIL WAYS」が10月31日(土曜日)18時から実施される予定である。また音楽公演として「合唱団指導者によるGaLaコンサート&みんなで歌おう」が11月3日(火・祝)13時から実施される予定で、この音楽公演は合唱団体の指導者がソロやデュエットで歌い、その後みんなで歌おうという企画となっているので、時間があればご出席いただきたい。ホールについては音楽団体や演劇団体の発表があるのでよろしくお願いする。

    (議長)時間があればゆとろぎに来ていただくようお願いする。

     他にご意見あるか。

    (委員)11月7日(土曜日)、8日(日曜日)に子どもフェスティバルが児童青少年課とゆとろぎの協働で実施される。7日の午後には青少年対策地区委員会が主体となって子ども達の模擬店を実施する予定である。ゆとろぎ館内でもさまざまな催しが実施される予定で、例えばお化け屋敷は小中学生が一体となって実施するので、面白いものとなっている。展示室では水上清一氏のバードカービング展と体験教室が実施される予定である。また羽村高校や福生高校、青梅総合高校のダンス部によるパフォーマンスの後、みんなではむりんダンスを踊るということも実施される。

    委員の皆さんには青少年健全育成功労者表彰式等の案内が届くと思うが、それだけでなくゆとろぎ館内でどのようなことが実施されているのか、また子ども達がどのような活動をしているのか見ていただきたい。

    (議長)お化け屋敷に五日市高校の生徒の参加はあるのか。

    (委員)以前は五日市高校のダンス部や演劇部の生徒がお化け屋敷を手伝っていたが、残念ながらその流れはなくなってしまった。現在は羽村の中学生や小学校の高学年が中心となってやっている。

    (議長)他にあるか。

     私からだが、青少年健全育成事業には保護司会が来賓として招待されるが、成人式は招待を受けていない。成人式の際に小学生や中学生の時に見ていた子ども達の成長を見ることができるので、成人式にも招待していただけないか。

    (事務局)検討させていただく。

    (議長)他にあるか。

    いろいろ行事はあるので、参加できるものには是非参加していただくようお願いする。

    協議事項(2)、11~12月の社会教育関係事業については以上とする。

     

     

    (3)提言に向けて

    (事務局)<事前配布資料により説明>

    (議長)事務局より説明があった。感想や全体的な流れについてご意見あるか。

    (委員)この提言は一般市民も読むのか。

    (議長)市公式サイト等で公表するが、一般市民にはあまり読まれないものと考えている。

    (委員)この提言自体が公表されるのか、それとも提言の内容を簡潔にまとめたものが公表されるのかを確認するために質問したのか。

    (委員)そうではなく、使われている文言が難しくこの提言を一般市民が読んでも分からないのではないかと思ったため質問した。

    (議長)他にご意見あるか。

    (委員)私は「還元」の捉え方が違うと思う。2ページ「③市の取組み」の5行目に「市民の学習の成果が、学校、地域などにおいて行う活動として活かされ、各個人の学習活動と地域活動との循環につながるような仕組み」が必要であると述べられているが、3ページ「1.コーディネーターの設置」の囲みの中では、学んで得た知識や技術を還元したい人と、その知識や技術の還元を求める人をつなぐコーディネーターがいれば還元がなされると述べられている。要するに、長期総合計画では学んだ成果が学校や地域にも活用されることが「還元」であるとしているのに対し、提言(案)では学んだ成果を学びたい人に活用されることが「還元」であるとしている。これは非常に一面的なので、「還元」をもう少し広く捉え、そのうえでコーディネーターの役割について考えなければならないのではないか。

     そしてここでいう「還元」とは、学んだ成果を学校や地域のニーズに合うように活用していくことで、その中に学んだ成果を学びたい人に教えるということも含まれるのだと思う。よってコーディネーターの役割は、学んだ成果を還元したい人の情報の把握をするとともに、学びたい人も含めた学んだ成果を受け入れる学校や地域のニーズを把握し、適切に情報を提供することによって両者をつなげることであると思う。

    コーディネーターの役割が、学んだ成果を還元したい人と学んだ成果の還元を求める人とをつなげるだけとしてしまうと、長期総合計画で求めていることに応えていないと思う。

    (委員)今の発言のように対個人への還元だけではなく、もっと広い範囲に自分の学んだ成果を還元できるような仕組みを構築する必要があると思うが、そのためにはさまざまなことについて情報を持っている人がその情報を整理してニーズに応じて提供していくということをやっていかなければならない。そうしないと誰がどこでどうやって学んだ成果を発揮すれば良いかわからず、地域にも対個人にもつながっていかない。この情報を整理するのがコーディネーターの役割であると思う。

    (委員)例えば囲碁クラブで囲碁ができる人が囲碁を学びたい人に教えるということはもちろん大事であるが、囲碁クラブで活動している人達が学校にいる子ども達に教えてあげたいと思った時に、そこをつなぐ役割が必要となってくる。

    学んだ成果を還元したい人と学びたい人をつなげるコーディネーターは必要であると思うが、それだけではなく、囲碁クラブの人達が学校の子ども達に自分たちの学んだ成果を還元できるようつなげいくということも必要で、これが長期総合計画でいう「各個人の学校活動と地域活動との循環」なのではないか。

    (委員)その考えで良いのではないか。

     もう1つは、コーディネーターが何人必要なのかということである。

    (委員)そうである。これまで発言にもあったように、コーディネーターは地域のことを良く知っている人が担うべきであるが、その人も地域のことの全てを知っているわけではない。先程例に挙げた囲碁クラブが実際に学校で囲碁を教えたい場合、それを実現するにはコーディネーターだけでは厳しいので、例えば学校の先生や行政の職員も加入する連絡会があれば柔軟にニーズを把握でき、またそれに対して充実した情報を提供できるのではないか。個人では厳しいと思う。

    (委員)学校支援地域本部があるが、学校だけではなく市全体を支援する本部があればいちいち学校を支援する必要がなくなるのではないか。

    (委員)そのためには学校の先生も行政の職員も入っているような連絡会が必要であると思う。

    提言(案)の「1.コーディネーターの設置」については、一連の文章にもう少し幅が広がるよう言葉を足していく必要があると思う。

    (議長)只今の発言のとおり「知識や技術を還元したい人とそれを求める人とをつなげるコーディネーター」というように限定された表現となっているので、それだけではなく「知識や技術を還元したい人と学校や地域のニーズとをつなげるコーディネーター」という表現にするということでよろしいか。

    (委員)需要に対して情報を提供するだけではなく、知識や技術を還元したい人を学校のどの活動に活かせるのか、また地域のどういう活動に活かせるかを考えて学校や地域に情報を提供していくのもコーディネーターの役割であると思う。

    (委員)そのような広がりを持たせるために提言の内容を足す必要がある。

    (委員)例えば今羽村第一中学校と羽村第三中学校は陸上部の顧問がいなくて困っているが、体育協会で人材を紹介してもらい、三中学校合同での練習設定ができれば良い取組みとなる。このように人材がいて、その人材を求めている人がいて、これらをどのようにして取組みにつなげていくかが大事である。

    (委員)その良い取組みにつなげられるのは、おそらく地域を良く知ったコーディネーターである。またその他人材についての情報や人材を求める人の情報を知っているのは学校の先生かもしれないし、行政かもしれない。そこがつながると、例えば囲碁が自分たちのためだけの活動ではなく、学校の子ども達にも提供できるようになるのではないか。

    (議長)羽村市は人口が5万6千人程度の市なので、取組みはじめれば全体が見えてくると思う。他の自治体に比べればやり易い、丁度良い行政範囲ではないかと思う。

     「1.コーディネーターの設置」に関しては、学んだ成果を還元したい人とその還元を求める人をつなげるだけではなく、学校や地域のニーズに応じてつなぐことのできるコーディネーターが必要であるというような表現とすることとする。

     他にご意見あるか。

    (委員)2ページ「②東京都の取組み」について、本日の案では「東京都教育ビジョン(第3次)」の内容が入っているが、これは子どもをどう支援していくのかといった子ども中心の計画である。この計画は学校地域支援本部のためにあるような計画なので、この部分については前回までの内容にした方が良いのではないか。

    前回の案は、生涯学習は成人や高齢者の自己充足・自己実現のための学びというイメージが付きまとっていたが、これからは自らを高めつつ社会参加を進める学びを継続していくことが必要であるという内容であった。東京都の取組みについては、子どもに絞られていない表現をした方がこの提言につながるのではないか。

    ただ、事務局が今回の表現を入れた意図があればお聞きしたい。

    (事務局)国の取組みについて平成25年に策定された計画を載せたことから、東京都の取組みについても比較的新しい計画を載せた方が良いのではないかと考え掲載した。またこの教育ビジョンの中には、只今いただいたご意見のような部分もあるが、循環型の生涯学習についても触れられていたので記載した。

    ただ、委員の皆さんの意向によっては前回案に戻すことも可能である。

    (委員)東京都教育ビジョンは学校支援地域本部と放課後子ども教室を念頭に置いた計画である。そのためこのような表現になっているので、今回の提言の内容と趣旨が違うのではないか。

    (委員)東京都の取組みについては前回の案の方がすっきりしている。今回の案が子どもに絞っているのであれば、前回の案の方が良いと思う。

    (議長)東京都の取組みについては前回の案に戻すということでよろしいか。

    (委員一同)異議なし。

    (議長)では国の取組みについてご意見はあるか。

     ご意見なければ東京都の取組みのみ前回会議時の案に変えることとする。

    (事務局)前回の案を洗練したものに変更させていただきたい。

    (議長)東京都の取組みについては、前回のものを煮詰めたうえで変更していただくこととする。

     他にご意見あるか。

    (委員)全体的な構成について、1ページ「1 提言にあたって」で国や都、羽村市の取組みについて述べた後は、すぐに「現状」を述べた方が良いのではないか。現在の構成では現状より先に主要項目が出てきているが、何故なのか。

    先程言葉が難しいとの意見があったがそれは構成のせいでもあるのではないか。

    (委員)現状と課題はどう書いていくべきなのか。「コーディネーターの設置」「市民と社会教育施設との協働」「学習の機会の提供」という主要項目が挙げられているため、それぞれの現状と課題を書くことができている。 

    例えば2ページ「③市の取組み」の11番目の「地域活動・市民活動に伴うコーディネート機能の充実」が具体的に取組まれていないためコーディネーターを主要項目にするとし、そこから現状と課題を述べるのも1つの手段である。要するに「地域活動・市民活動に伴うコーディネート機能の充実」に取組むべきであるが取組まれていないため主要項目であるとし、その現状と課題を述べれば良いのではないか。

    (委員)読んでいて分かりづらい理由としては、片仮名が多いということもあるのではないか。ニュアンスでわかるものもあるが、本当の意味は分からない。

    (委員)確かに分からなくて意味を調べた単語もあった。

    (議長)片仮名についてはもう少し日本語に変換するようお願いする。

    (事務局)片仮名については平仮名にしていくよう修正する。また現状と課題より先に3つの主要項目を挙げている点については、提言の流れとして、社会教育委員の会議において「学んだ成果を地域社会に還元できる仕組みの構築」について研究していく中で3つのものが求められているのではないかとの結論に至り、その3つを主要項目として挙げてそれぞれの「現状と課題」について述べていくという流れを採っているためである。

    前回の案では3つの主要項目の題目のみを挙げただけであったが、主要項目が唐突に挙げられているとの意見があったので、主要項目とした理由をそれぞれ説明しながら挙げ、その次に具体的に書いていく形としている。

    また、先程からの「1.コーディネーターの設置」の部分の文言の追加に関しては、ご意見を踏まえたうえで修正させていただく。

    (委員)コーディネーターの現状について、現在コーディネーターと名前の付いた人は何人いるのか。

    (副議長)学校には、学校支援地域本部コーディネーターが1人、学習コーディネーターが2人、英語コーディネーターが3人、図工・美術の学習コーディネーター2人、音楽の学習コーディネーターが1人、外国語活動アドバイザーが1人おり、全部で10人いる。

    (委員)コーディネート機能は、現在は学校中心に動いているだけである。よって市全体を網羅できるようなコーディネーター組織を作る必要がある。

    (副議長)いっそのことライフステージごとコーディネーターがいれば良いのではないか。

    (委員)生涯学習基本計画はライフステージごとになっているので、そのライフステージごとにコーディネーターがいればある程度全体を網羅したものができるのではないか。

    (委員)ライフステージ型に設置する方法と課題ごとに設置する方法があるが、いずれにしろ情報提供や相談窓口の一元化ということがどこかで謳われる必要はある。

    (事務局)主要項目の1つ目の「コーディネーターの設置」については活発に議論いただいているが、2つ目の「市民と社会教育施設との協働について」や3つ目の「学習の機会の提供」についてはあまりご意見をいただけていないので、議論していただきたい。よろしくお願いする。

    (委員)協働について、コーディネーターの役割がないからそれぞれの団体がそれぞれ活動するという形になっているのではないか。それぞれの団体の活動の情報を調べないとつながらない。例えばスポーツセンターにコーディネーターを設置し、はむら総合型スポーツクラブはむすぽや体育協会の活動情報をコーディネーターがつなげれば協働が活発にできるようになるのではないか。

    (事務局)只今のご意見だと結局はコーディネーターが必要であるということに帰着してしまう。そうならば今回は主要項目をコーディネーターのみにして述べていくのも1つの手段である。

    (委員)コーディネーターだけではなく、市全体を網羅するような組織にする必要があると発言しているのである。

    (事務局)今回の提言ではコーディネーターやその組織を1つの重要なものとして挙げており、その次に重要なものとして「市民と社会教育施設との協働」を挙げている。協働を充実していくためにはコーディネーターとの関わりが欠かせないのではないかという結論にはなるだろうが、今回は既に還元する仕組みとして機能していると考えられる市民と社会教育施設との協働の事業での課題をどう解決していくかということを述べている。そこでまたコーディネーターが必要であるという話になると、1つ目の主要項目の「コーディネーターの設置」に内容が重なってしまうのではないか。

    (議長)今回の提言で市民と社会教育施設との協働を取り上げたのは、市民の会とゆとろぎとの協働に課題を感じたからである。そこから市民と社会教育施設との協働に焦点を広げ、今回の形になっているのである。

     ただその一方で、長期総合計画で掲げている「地域活動・市民活動に伴うコーディネート機能の充実」がなされていないために市民と社会教育施設との協働もうまくいっていないのではと感じている部分もある。そういった意味では「コーディネーターの設置」が課題主要項目の1番目にあり、その付属として「市民と社会教育施設との協働」や「学習の機会の提供」を主要項目として挙げている面もあると認識している。

    (委員)市民と社会教育施設との協働となっているが、協働の仕方はさまざまである。例えば図書館や郷土博物館で市民が協働する際は事業の実施のみに市民が関わっているが、ゆとろぎやスポーツセンターで市民が協働する際は事業の企画から市民が関わっている。そして今回の提言で述べられている市民と社会教育施設との協働というのは市民が事業の企画から関わっているものを言っているのではないかと思う。そうすると限定したものになってしまうので、ここではコーディネーターを強調し、市民と社会教育施設との協働は小見出しの1つにした方が良いのではないか。

    (委員)複数の組織が一緒に事業を実施することが協働であるという位置付けで良いのではないか。例えば初心者向けの講習会がどこかで企画されていたとして、そこに学んだ成果を還元したい人を呼び込み講師をしてもらうということも1つの協働であると思う。

    (事務局)只今の発言のようにさまざまな取組みが協働に位置付けられるのは承知しているが、今回提言する協働というのは市民と社会教育施設との協働についてである。社会教育施設の事業を通した学んだ成果の還元が、事業に取組んだ当初は活発になされていたが最近はうまくなされていない。これをどう解決するかということを提言するのではないのか。

    (委員)市民の会や図書館ボランティア等はまさに学んだ成果を地域社会に還元する機会である。市民の会は自分の学んだことを事業の企画・運営を通じて多くの市民に還元しており、また図書館ボランティアは読み聞かせ等を通して自分の学んだことを子どもに還元している。市民と市民の会や図書館ボランティアとをつなぐようなコーディネーターは大事であるが、学んだ成果を社会教育施設の事業を通して地域社会につなげることも重要なテーマである。しかし現在社会教育施設の事業を通した学んだ成果の還元がうまくいっていないので、課題を見つけて解決できるよう提言する必要があるのではないか。その課題として今回提案されているのが協働の担い手の高齢化や「協働への思い」の薄れである。この「協働への思い」という言葉が正しいかどうかは別として、これは他のことにもつながっているのではないかと思う。

    また主要項目の3つ目の「学習の機会の提供」については、コーディネーターの部分と同様に学んだ成果を学びたい人に還元するという観点でしか現状が述べられていないので苦しいところもあるが、その後の展開として述べられている子育て中の人や経験した人が子育て世代向けに事業を企画するといった話は、広い意味での協働につながっていく考え方ではないかと思う。

    (委員)読み聞かせの実施が図書館や小学校に留まっているのが現状である。

    (事務局)1つの目的がそこで果たせているからではないか。

    (委員)例えば保育園や幼稚園での読み聞かせの実施があっても良いのではないか。それが実現されないのは、図書館や学校で読み聞かせ活動をしていることやその実績等を公表していないからではないか。このような活動情報をコーディネーターが広めれば活用され、課題の1つである協働の担い手の減少を改善することができるのではないか。

    (事務局)そのご意見はよくわかるが、それは1つ目の課題の「コーディネーターの設置」の部分で完結してもらいたい。「市民と社会教育施設との協働」の部分では、社会教育施設を通した学んだ成果の還元について考えていただきたい。

    (委員)協働についてその部分だけを取り上げるのは無理ではないか。

    (事務局)今回は既に取組まれている学んだ成果を還元する仕組みに課題を見つけ、その課題の解決に向けて述べているのである。

    (委員)社会教育施設の市民と協働の事業についてのみ課題を見つけ改善案を提案するのは厳しいのではないか。

    (事務局)それを今回、協働の担い手の減少を課題として提案している。そしてその原因を、協働して活動する中で、自分がやりたかったことができないため、また活動するにあたっての知識が不足しているため活動から退く人が多く、協働を担う市民が増えないのではないかと分析し、その解決策を提案している。その内容についてのご意見をいただきたい。

    (委員)確かにこれまでの議論の中で、協働に参加していた人が長い間に少しずつ減っていき、その一方で新たな人の参加がないという意見はあった。だが、組織に後から加入するというのは若干入り辛い部分もあり、それをどうやって入りやすくするのかと考えると、コーディネーターに戻ってしまうのではないか。

    (議長)コーディネーターは重要であり、コーディネーターについてのみ考えていくのも1つの方法だが、今回は「学んだことを還元できる仕組みを構築するうえで求められていること」を3つ主要項目に絞って考えている。そしてその主要項目の1つを「市民と社会教育施設との協働」にしたのは市民の会の会員数がさまざまな事由により減少しているためである。ただこれは他の社会教育施設にも当てはまると考えられるので主要項目の1つを「市民と社会教育施設との協働」にしたのである。

    (事務局)今回は協働の担い手の減少をどう歯止めすれば良いのかということを提案しているので、その内容についてご意見いただきたい。

    また「コーディネーターの設置」と「市民と社会教育施設との協働」は学んだ成果を地域社会に還元できる仕組みを構築するうえで求められているものであるが、最後の「学習の機会の提供」は還元できる仕組みを構築するためのものではない。これは、いくら還元できる仕組みを構築しても、還元する人間が先細るようでは仕組みが活用されなくなるのではないかという考えから挙げた課題である。還元する側がどれだけ資質を高めていけるか、またコーディネーターを活用する側が充実していかないと還元できないのではないかという視点で提案している。ここの内容についてもご意見をいただきたい。

    (委員)この3つの主要項目はお互いに関連性は出てくると思う。

    (事務局)もちろん最終的には横のつながりも必要であるというイメージでいる。最後にはコーディネーターが必要だというご意見もわかるので、そのように作っていくことも可能である。

    (委員)全部が全部コーディネーターにつながるという訳ではないのではないか。9ページ「①ターゲットを絞った学習の機会の提供」の部分にあるように、1つの形態として市民との協働で学習の機会を作ることも大事である。ここにある提案にはコーディネーターは関係なく、市民との協働ということが関係している提案であると思う。

     また、「市民と社会教育施設との協働」についての課題は、提案されているとおりで良いのではないか。私達の意見としてもこれしか出ていない。またこの課題は市民の会を想定しているとも考えられるが、図書館ボランティアや展示説明員にも当てはまる課題だと考えられるので良いと思う。

    (委員)只今の発言について確かにそうであるが、ただそういった情報を提供する人がいないと成立しない部分は否めない。

    例えば図書館の公式サイトを見ても、図書館ボランティアがどこで活動しているかについての情報はない。

    (委員)そうである。ボランティア紹介のページはあるが、活動紹介のページはない。

    (委員)5ページ「市民と社会教育施設との協働」の現状と課題では、協働について否定的な面ばかり述べられており、活動の成果が述べられていない。一定の成果があり、更に必要なものがあると述べた方が良いのではないか。

     また「協働への思い」が薄れて活動から退いているとあるが、そういう中でも協働の事業には取り組まれており、そこを踏まえて課題が出て来ているということなのではないか。

    (委員)「協働への思い」が薄れたために活動から退いた訳ではない人もいると思うので、具体的に書くのは控えた方が良いのではないか。

    (委員)施設名や団体名等を具体的に述べるのではなく、ここでは市民と社会教育施設との協働の事業に全般に当てはまることを述べれば良いのではないか。例えば協働の担い手の減少はどれにも当てはまるので、内容ではなく文言についての意見を残り回数は少ないが挙げていけば良いのではないか。

    (事務局)只今のご意見のように、まずは協働の成果を述べ、そのうえで現在は高齢化等で協働の担い手がいない現状があるという導入に変更する。

    また、提案として「協働への思い」の薄れが活動から退く理由の1つとしているが、協働している人の気持ちは事務局では把握しきれない部分もある。委員の皆さんのような、地域で活躍されている方の気持ちを盛り込んでいきたいので、意見をいただきたい。

    (委員)そもそも活動から退く理由として「協働への思い」が薄れたからというのは本当なのか。

    (議長)協働の事業に最初に参加した人達は、協働なのだから行政と同等の立場で事業を考えていけると思って参加したが、行政の力が強くお手伝いに過ぎない形になってしまい、思いが薄れたという話は聞いたことがある。

    (副議長)それに加え、人の減少によって残った人の負担が多くなったこともあると思う。

     また活動から退く原因としてはその拘束時間が挙げられるのではないか。現在は業務によっては多少の報酬が出るようになったが、ボランティアとしは拘束時間が長いのではないか。

    (委員)例えばPTAは子どもが学校を卒業すれば辞めなくてはならないので、PTAはいろいろな方法で人を集めるように動いている。

     青少年対策地区委員会については、昔はPTAを終えた人がそこに加入する流れがあったが、現在はそういった流れはないので募集活動を精力的に行った。

     協働についてそういった宣伝はしているのか。

    (副議長)募集はかけており、活動内容についての講習等も実施している。

    (委員)PTAを終えたら青少対に参加するといった流れのようなものが、協働の組織についてもかつてはあったのではないか。それがなくなってきているのではないかと思う。

    (委員)人が集まらない原因として、負担が大きいというのがあるのではないか。PTAや町内会の役員もそうだが、参加するとその負担は大きい。ただPTAの場合は自分の子どものための活動なので負担が大きくとも続けられるのではないか。だが市民の会の場合は負担だけがあり、それがどんどん大きくなって活動から退くのではないか。

    (議長)やはり「思い」である。PTAであっても勧誘しても「思い」が無ければ入ってこない。町内会も「思い」がなければ役員を押し付けられてしまうと辞めてしまう。

    (委員)そのような現状であれば、委託するのが良いのではないか。

    (事務局)委託するのは簡単だが、その一歩手前で踏ん張っているのである。

    (委員)この「協働への思い」という表現は抽象的ではないか。

    (委員)取組みに対して定期的に評価する機会がなければやる気は続かないのではないか。好きでやっていることでも評価がないと気持ちが薄れてくるのではないか。

    (副議長)年に1回は市長もいる場で事業の実施成果を発表する機会がある。

    (委員)一般市民に見えてきていないのではないか。公式サイト等で活動情報や活動成果の公表があった方が良いと思う。

    (委員)自分がしている活動を市民が知るということは、やる気にもつながると思う。

    (委員)だがホームページを作るのは大変である。

    (委員)市民の会の活動が一番見えるのは、ゆとろぎイベントガイドである。イベントガイドは市民の会の各部会長と情報発信部会が集まって作っている。

    またゆとろぎの事業の半分は市民の会の3部会で企画しており、その企画にあたっては講師の選定や交渉、またチラシの作成等も担当している。

    (議長)その部会のメンバーを増やすために、例えば事業の実施にあたって市民に呼びかけて一緒に取組んでいけば良いのではないか。メンバーだけで相談するのではなく、会員でない市民にも相談し、取込んでいけば増えるのではないか。

    (委員)企画を考えて実施するまで1年くらいかかり、また複数の企画を掛け持ちしているので、どう市民に関わってもらうか考えていく必要が出てきてしまう。

    (委員)そのように事業に集中して他が見えなくなるともっと大変になってしまうので、もっと手を広げてみるのも1つである。ゆとろぎの事業は市民の会が担っていると言えるくらいの勢いがあっても良いのではないかと思う。

    (委員)一般市民に声を掛けるのも良いが、関わるからには責任も持ってもらわないといけないという面もある。

    (委員)そういう人を育てるためにどうするかを考えていけば良いのではないか。

    (委員)そもそも事業を企画、実施するのが負担になっているのではないか。市が事業を実施するにあたり、職員だけで企画するよりは、市民の声を取り入れることも大事である。その点を担保し、例えば事業の実施自体は委託し、企画の過程で市民の意見を取り入れる機会を設けていくとしていった方が良いのではないか。

    (議長)本日も時間が押しているが、どうするのが良いか。また、場合によっては今後臨時で会議を開催するのも1つの方法である。

    (委員)「市民と社会教育施設との協働」と「学習の機会の提供」の文章をもう少し考え直す必要があると思う。

    (議長)では事務局には改めて本日の委員の意見をもとに文章を考えてもらい、次回、皆さんにご意見をいただくこととしたい。

     協議事項(3)提言に向けてについては以上とする。

     

     

    3.その他

    (事務局)交流大会が12月5日(土曜日)に予定されている。詳細が分かり次第出欠の確認も含めて改めてご連絡させていただく。

    (議長)12月5日(土曜日)の詳細の連絡が届き次第、出欠の連絡が来るとのことである。

     

     

    ※今後の会議の日程について

    (議長)第7回社会教育委員の会議は平成27年12月2日(水曜日)19時、第8回は平成27年2月1日(月曜日)18時とする。また、第8回会議後に懇親会を予定しているとのことである。

    以上で終了とする。

    (副議長)お疲れ様でした。まだ研究しなければならないことがあるので次回もよろしくお願いする。ありがとうございました。

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    羽村市教育委員会 生涯学習部プリモホールゆとろぎ(生涯学習センターゆとろぎ)

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