日時 平成29年12月19日(火)午後3時00分~3時55分
場所 羽村市役所東庁舎4階特別会議室
出席者 教育長 桜沢 修、教育長職務代理者 江本裕子、委員 塩田真紀子、委員 永井英義
傍聴者 なし
議事日程
日程第1 会議録署名委員の指名について
日程第2 教育長報告
日程第3 教育委員会委員活動報告
会議経過
教育長 それでは、定刻になりましたので、始めさせていただきます。
ただいまの出席者は4名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから平成29年第13回羽村市教育委員会(定例会)を開会します。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりです。
日程第1
教育長 会議録署名委員の指名を行います。
会議録署名委員は、羽村市教育委員会会議規則第33条の規定によりまして、教育長において塩田真紀子委員を指名します。よろしくお願いします。
日程第2
教育長 教育長報告を行います。
それでは、お手元の教育長報告事項をご覧ください。
11月21日の第12回教育委員会定例会から約1カ月間の報告となります。
まず、11月22日午後4時半から、羽村市役所大会議室で、中学生「東京駅伝」大会羽村市結団式が行われました。羽村第一中学校、羽村第二中学校、羽村第三中学校から男子チーム21人、女子チーム21人の選手を選抜するための記録会を事前に行い、タイムにより代表に入れるかどうかを競い、選手団が結成されました。今回は羽村第三中学校の田村校長が総監督でございます。
結団式に際しまして、生徒たちに一言激励をというお話がありましたので、私から、駅伝ですので、自分1人で諦めてしまうような苦しさを感じても、次の仲間に少しでも早くたすきを渡そうという気持ちがずっとつながることによって、チームとしてのよい成績につながると、頑張ってくださいという話をさせていただきました。これから寒くなるけれども、自分のベストを出せるよう、体調管理に努めて、中学校3校から選出されたチームの仲間と一緒に団結して大会に臨めることを一つのいい機会にして、中学校生活のよい思い出になるように、みんなで協力しながら頑張ってくださいと激励をさせていただいたところです。
中学生「東京駅伝」大会は、来年2月4日日曜日に味の素スタジアムで行われます。
次に、11月23日と25日に各学校で、学芸会、学習発表会、また作品展が行われました。1校をゆっくりと見ることができませんでしたが、各学校を見させていただきました。
学芸会と作品展は隔年で実施していますので、学芸会を実施した学校は、今年は作品展の実施になるわけですが、特に学芸会については、子どもたちの演技、歌、せりふがすばらしく、声もよく出ていました。ここまで子どもたちを一つにまとめ指導してきた教員の皆さんのご苦労もあったと思うのですが、子どもたち自身も一つの演劇をなし遂げた達成感があったと思います。このような取組みがきっと子どもたちの成長につながるのだと思ったところです。本当にすばらしい演技を見せてくれました。
作品展は、松林小学校と羽村東小学校を見させていただきました。それぞれ作品展はテーマがあり、体育館が会場になって、その大きなテーマのもとに、1年生から6年生までの作品が創意工夫され、創造性豊かに、また表現力豊かに展示されていました。ふだん、学校訪問で見る教室に掲示された絵とまた違ったところもあり、子どもたちの表現力等を引き出してくれる教員の皆さんの熱心さも感じたところです。
会場では、校長はもとより担任の先生たちとも少しお話をさせていただいて、羽村東小学校では、担任がみずから子どもたちと同じ焼き物の作品をつくって並べていました。この先生の作品について子どもたちからの評価があったかを聞いたところ、案外、子どもたちからはいい点数がついたと言っていました。教員も子どもたちと一緒になって作品展に臨んでいる姿も見させていただいて、すごくいいなと感じたところです。
次に、11月28日火曜日の栄小学校学校訪問には、委員の皆さんにもご出席いただきまして、ありがとうございました。校長が毎週、「伝言板」という学校長だよりを教員向けに発行しているという話があり、さらに、翌週の週案を裏面に掲げて、学校だよりで保護者に情報提供しているとのことです。栄小学校のこの取組みは、校長の「凡事徹底」という自身のリーダーシップの中で、教員の皆さんに示し、そして、担任が伝えなければいけないことを児童と保護者に対し、また、校長みずから教員や保護者、地域の人たちに伝えていくという取組みが、ずっと継続していることがすばらしいと感じたところです。私からは校長がいる前でその話題に触れませんでしたけれども、後から読み返して、あれだけのことを毎週のように書いて出しているというのはすばらしいです。あのような積み重ねがきっと子どもや保護者、地域の方々からの信頼につながっているのではないかと感じたところです。
翌日の29日ですが、「東京2020パラリンピックを応援しよう!1000日前ウィーク㏌羽村」というイベントで、武蔵野小学校の体育館を会場に、シドニー・オリンピックの男子車椅子バスケットボール日本代表チームキャプテンだった根木慎二さんを講師に迎えて、子どもたちが競技用の車椅子に実際に乗って動く、走ることを体験し、また、車椅子に乗ってバスケットボールを行う体験をしました。武蔵野小学校4、5、6年生が対象でした。近隣の学校として羽村第三中学校のE組の生徒、福祉センターの通所者、また近隣の町内会の役員や、一般の観覧希望者などが武蔵野小学校の体育館に一堂に会しまして、車椅子バスケットボールの体験や講師である根木さんのトークショーを実施したところです。
これは、羽村市企画総務部東京オリンピック・パラリンピック準備室で対応した事業でしたが、学校の教員の皆さんも子どもたちと一緒に、また、市長や来賓であった市議会議長も車椅子に乗って対決するなどして、すごく楽しい催しでありました。根木さんがお話しされたトークショーの中で、ご自身がけがをして車椅子生活になる前の小学生の頃、跳び箱が全然飛べなかったというお話がありました。僕は何回やっても跳び箱が飛べなかったけれども、そのときにはみんなが一緒になって跳び箱の楽しさを教えてくれたのだと。できないことは恥ずかしいことではない、そこをみんなにも知ってもらいたい。人間それぞれできないことはたくさんあるけれども、できないことは恥ずかしいことではないということを、身をもって教えてくれたお話しでした。このメッセージは、子どもたちも胸に刻んで受けとめてくれたのではないかと感じたところです。
また午後には、羽村・瑞穂地区学校給食組合議会がありました。この議会で西川議員から一般質問があり、学校給食組合で、ふじみ野市の、なの花学校給食センターを視察して非常にすばらしく、ああいった近代的な給食センターで、いわゆるアレルギー対応食がラインを別にして提供できるような施設がつくられており、羽村・瑞穂地区学校給食センターでも必要ではないかということで、今の施設の改修または建てかえに関する今後の方針等はあるかという質問がありました。
それについて、アレルギー対応食、代替食も含めて、今実施している現状を説明させていただいた上で、施設の耐用年数、また、組合としての意思の決定等もまだまだ課題がたくさんある中で、今ここでは今後の研究課題とさせてもらうという答弁を管理者からさせていただきました。給食組合管理者から答弁した内容ですけれども、教育長報告につけ加えさせていただきます。
12月2日土曜日には、特別支援学級合同発表会と作品展がゆとろぎで行われました。この発表会は、栄小学校のくぬぎ学級、武蔵野小学校のむさしの学級、羽村西小学校のくすのき学級と羽村第一中学校の8組、羽村第三中学校のE組の各特別支援学級の皆さんが、演劇や楽器の演奏を発表しました。ゆとろぎの大ホールで行われ、むさしの学級やくすのき学級は、各学校のいわゆる学芸会、学習発表会と同じ出し物で、「もったいないじいさん」という劇や、「不思議の国のアリス~くすのきバージョン~」を披露してくれました。羽村第一中学校の8組は、琴を使った合奏で日本の民謡を紹介しました。すばらしい琴の演奏でした。羽村第三中学校のE組は、カップスという、いろいろな曲に合わせてカップを動かしてカチャカチャと音を立てて演奏するもので、みんなで1列に並んで、一糸乱れぬすばらしい演技を見させていただきました。
毎年、E組の皆さんが手づくりの版画カレンダーをつくって、各公共施設や委員の皆さんにもお配りしていますが、そのカレンダーを教育長室に届けに来てくれたときに、「みんな、合同発表会でカップスよくできていたね」と言いましたら、「あのくらいできるよ」と、当然な顔をされてしまいましたけれども、本当にすばらしい演奏でした。
12月9日土曜日には、小学生ドッジボール大会が開催されました。第35回ということで、長年続いている行事です。委員の皆さんにも、開会式でのカップの受け取りや、表彰式でのカップ授与を行っていただきました。町内会中心でチーム編成されているドッジボール大会ですけれども、地域のドッジボールやキックボール、ソフトボールなどのスポーツの指導を地域でしていただいているということは非常にありがたいと思いますし、子どもたちが小さいころからやっているということで、小・中学生の体力向上につながっていると思っています。東京都の体力調査の結果を見ると、ソフトボール投げやハンドボール投げは、羽村の子どもたちは都の平均を上回っています。このドッジボール大会でも地域の教育力はしっかりと受け継がれていると感じたところです。
12月15日金曜日には、学校リーダー研修閉講式がありました。この式には、学校長をはじめ副校長、主幹教諭、主任教諭が出席しました。今年5月に開講した学校リーダー研修会は、職層別に、いじめ問題への組織的な対応についての講演会や、メンタルヘルスの講習会、ミドルリーダーの役割についてテーマにした研究、学校課題を設定した研修、学習指導要領改訂の方向性に関する講演など、テーマを決めてこれまで何回か研修を重ねてきたわけですけれども、学校経営に必要な資質、能力の育成のための研修でありました。現管理職、また、これから管理職を目指す主幹教諭、主任教諭の皆さんが学校経営に関する研修を経て、閉講式が行われたものです。
各学校の代表が1人ずつ研修会に参加した研修結果報告をして、研修を通して、学校というチームという中で、教職員が一丸となって学校運営を行っていくことが大切だということ、また、そのリーダーの1人として努力したいという力強い報告を聞くことができました。こうした学びが学校経営やリーダーとして、ほかの教員も牽引する力になっていくのではないかと思います。この研修は大きな成果があったのではないかと感じたところです。
11月21日からの教育長報告ですが、いろいろなことがありました。市議会等もあったわけですけれども、羽村の学校ではいろいろな取組みをしていますし、またそれが自然と、地域とのつながりの中でできており、子どもたちとかかわりを持ちながら、各事業が1年間大過なく、しっかりと行われたということに、学校の教員はもちろん、体育協会や文化協会などさまざまな関係者へ1年間の取組みに対して感謝を申し上げまして、教育長の報告とさせていただきます。
私の報告の中で、何かご質問やご意見等がありましたらお願いします。
江本委員 教育長。
教育長 江本委員。
江本委員 12月11日に群馬県長野原町の教育委員会の方が視察研修で武蔵野小学校にお見えになっているようですけれども、これは具体的には、武蔵野小学校のどのような取組みについて視察されたのか、内容について、わかる範囲で教えていただければと思います。
教育長 群馬県長野原町の教育委員会の教育長はじめ、教育委員さんや学校長も来られて、小・中一貫教育と英語教育について視察されました。小・中一貫教育の講師としては、志村指導主事が対応させていただいたことと、外国語活動アドバイザーの秋田さんから小学校1年生から6年生、また中学校までの一貫した英語教育の中で、ALTを活用した具体的な取組みや羽村での英語教育について、DVDの映像を映しながら説明していただきました。
生涯学習部参事から何か補足がありますか。
仙北谷生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
仙北谷生涯学習部参事 当日は、授業を実際に見ていただき、学校から、また、秋田コーディネーターを含め、指導主事から、本市における外国語活動等の取組みの様子、状況などを説明しました。多くの自治体でALTを活用した授業を進めていますが、羽村市の1つの特徴として、派遣会社を通さずにALTを直接雇用していること、また、ALTを研修しているということもあり、円滑にALTの活用が図られているといった事例を紹介しました。また、小学校1年生から英語教育を進めているということでは、近年始めたものではなくて、何年も継続した取組みであるという説明をさせていただいたところです。長野原町の教育委員会からは、教育長をはじめ教育委員の皆さん、小学校や中学校の校長先生方も何人か見えまして、先ほど教育長から話がありました小・中一貫教育も含めて、いろいろと武蔵野小学校での教育活動を参観されて帰られました。
江本委員 教育長。
教育長 江本委員。
江本委員 どうもありがとうございます。また、お疲れさまでございました。羽村の英語教育というのは誇れるところだと思いますので、武蔵野小学校の取組みを見ていただけてよかったと思います。
教育長 余談ですけれども、この視察を受けて、生涯学習部参事と話をする中で、羽村市の教育委員会もどこか先進市の視察を計画していきたいと考えています。あまり予算のかからないところで、平成30年度に実施できればと考えております。
ほかに何かございますか。
(質疑なし)
教育長 以上で教育長報告を終了します。
日程第3
教育長 教育委員会委員活動報告を行います。
教育委員会委員の11月21日から12月18日までの活動については別紙に記載のとおりです。教育委員の皆さんからこの間の記載事項についての報告、また、ご意見等がございましたら、よろしくお願いします。
塩田委員 教育長。
教育長 塩田委員。
塩田委員 11月23日、24日、25日で、羽村西小学校の学芸会、武蔵野小学校学芸発表会、松林小学校作品展と羽村東小学校作品展、また、富士見小学校のフジミコンサートを見に行ってきました。その感想ですが、学芸会については、今まで、場面が変わるごとに演じる子どもが変わるというのは、どうも私は違和感があって、あまり好きではないやり方だと思っていたのですけれども、今年の武蔵野小学校と羽村西小学校の学芸会の様子を見たときに、どんな役でもその1人が欠けると劇が成立しないという責任感が生まれるということ、また、全員で成功させようという団結力や協調性を育むためには、このやり方がいいのだと感じました。それは多分、どの子もみんな一生懸命で伸び伸びと取り組んでいたから、そのように私が感じることができたのではないかと思い、何かとてもうれしく思いました。そのように指導なさっている先生方もすばらしいと思います。
また、松林小学校と羽村東小学校の作品展を続けて見たので、それぞれ学校によって展示の仕方が工夫されているところも、それぞれ学校のカラーが出ておもしろいという感想を持ちました。
富士見小学校のフジミコンサートは、今年の4月から金管バンドの指導に先生がいらしたということをお聞きして、その先生とも少しお話しさせていただいたのですが、金管バンドもすばらしかったのですけれども、確か4年生が、歌を歌っていてその歌声がすばらしくて、自信をもって、伸び伸びと歌っているというところに非常に感動しました。どうしても感想を先生にお伝えしたくなったので、アンケート用紙ではなく持っていたプログラムの裏に感想を書いて、校長先生に終わってからお渡ししたんですけれども、本当にすばらしいコンサートでした。
学校の体育館でコンサートをやるというよさもあるとは思いますが、体育館ではなくて、ゆとろぎの大ホールなど音響効果のいいところで聞いたら、もっとすばらしいのではということも思いました。
以上です。
教育長 ありがとうございます。ほかにいかがですか。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 私は、11月から12月までの活動で、栄小学校の学校訪問と、武蔵野小学校の学芸発表会、オータムフェスティバル、松林小学校の作品展等々に行かせていただきました。
その中で、先ほどの教育長報告にありましたお話と重複してしまうのですが、栄小学校の学校訪問の感想ですけれども、今年度の学校訪問は委員に就任してからなので全校に行っていませんが、栄小学校の授業を拝見しまして、これがいわゆる授業だなという感想です。とてもスタンダードな、子どもたち全員が普通に座って普通に先生の話を聞いている。栄小学校の前に何校か見た中では、少し変わった授業の仕方で子どもたちの興味を引くなど、工夫をされた授業もたくさんあったのですけれども、そうではなくて、座っている子どもたちに真っすぐ普通に授業をして、きちんと子どもたちが聞いてくれるという環境、これがいわゆる授業だなと、ほっとしました。
羽村委員が栄小学校のことをよくご存じだったので、いろいろお話を伺う中で、幼稚園から上がってきた段階で、比較的、きちんと座って授業を聞ける子どもたちが、栄小学校には多いのだというお話がありました。それが地域の方々の特性などもあるかもしれませんけれども、もしも本当に栄小学校の子どもたちだけが1年生から比較的落ちついて授業を受けられるということであれば、幼稚園や保育園とも連携し、教育委員会として、就学前にどのような教育を受けているか知っておくべきではないかと思います。
また、羽村第一中学校の部活動を視察させていただきました。愛甲校長にいろいろお話を伺いながら回らせていただきましたが、やはり吹奏楽部の指導が非常に厳しく、そして、子どもたちもまじめに先生の細かい話までメモをとりながら聞いている、トップを狙っていく学校というのは、やはりこういう活動なのだろうという、すごく厳しい面を見させていただきました。
吹奏楽部の楽器は、子どもたちの自前の楽器が大体50%ぐらいと伺いました。当然、人数も多いので、公費ではそろわないという部分もあるのでしょうけれども、中学に入ってから買った人も結構多いらしく、個人所有が50%ということになると、多少、家庭に経済的余裕がないと、やりたいこともできないということもあるのかと少し心配になった部分があります。学校にある楽器もうまく活用しているのだと思うのですけれども、予算のかかることなので、簡単に、支援したいなどという発言はできませんけれども、どこかから安価で譲り受けるなど、そういうことができないものかと思います。それ以外に、保護者は毎月部費を払って、結構お金がかかるようなので、何かできないかという漠然とした感想です。
また、校庭にテニスコートが何面かありますが、1面だけ外れたところにあるテニスコートが、近隣への騒音の問題などで使えなくなっているという話を伺いました。これまでにいろいろ対応してきたけれども、改善されないまま放置されているのであれば、ほかの用途にするなど、もしくはそれなりに時間がたっているのであれば、もう一度、近隣へお願いして、テニスコートとして使わせてもらうことも考えてみたらどうだろうと思いました。学校としてはコートが足りないわけではないようですので、何らか別の使い道があるのではないかと感じました。
以上です。
教育長 ありがとうございました。
栄小学校の子どもたちが、小学校1年生からしっかりと授業に向かえるように座っていられるというお話を、羽村委員から永井委員が聞いたということです。栄小学校の授業の内容が、グループでの授業よりも、いわゆる教室型の非常に落ちついた環境であるという印象だということですけれども、学校訪問の当日の午後には、研究授業もあったと思います。指導主事または生涯学習部参事から何かコメントはありますか。
仙北谷生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
仙北谷生涯学習部参事 永井委員のお話にありました幼稚園や保育園との連携については、幼保小の連携といいまして、栄小学校に限らず、市内の幼稚園や保育園と小学校では、連携していろいろな顔合わせのもと、幼稚園、保育園という就学前の教育と、実際の小学校に入った義務教育との円滑な接続について話し合う機会を年間何回か設けています。
小1問題や小1プロブレムという言い方もありますけれども、幼稚園や保育園での基本的な生活から、小学校に入りますと、比較的集団が大きくなり、例えば、時間でいろいろな行動をしなくてはいけなくなり、何でも1人で自立して、着がえたりトイレに行ったり、幼稚園や保育園のときと1年違うだけで、自立したところを求められますので、幼稚園だけでなく、保育園も、いわゆる学校生活に向けた基本的な生活習慣、あるいは生活能力を定着させる取組みをしているのが現状です。
栄小学校の子どもたちは特にそれがすぐれているといいますか、定着度合いが高いということは、正直申し上げまして、そのような傾向があるということは認識していないところですけれども、現実として、もしそのような状況があるとすれば、そこに、委員がおっしゃるように、今後、ほかの学校に対しても何かヒントになるものがあるのかもしれません。そういう面では、教育委員会としても、学校の実態などを、交流または連携する中で、今後、参考にできる部分があるのではないかということを検討していきたいと考えています。
また、部活動ですけれども、経済的な負担はどの部活動でもあります。例えば、楽器等の修繕費等も予算計上しておりまして、運動系の部活動の大会遠征費等も含め、教育委員会として何らかの支援をしているところです。部活動ごとの事情や状況がありますので、一概に広く何か支援をするというのはなかなか難しい部分もありますけれども、先ほどの委員の意見にありました自分の楽器なのか、それとも公的な楽器なのかというところも含めて、現状を改めて把握する中で、何か対策あるいは対応について考えていきたいと思っております。
江本委員 教育長。
教育長 江本委員。
江本委員 幼保小の連携について、私も保育園にいた経験から、保育園や幼稚園では、お預かりする園児が学校へ就学したときに少しでも困らないように、非常に長期間にわたって学校に向けての準備をどの園でも取り組んでいます。保育園の年長さんになったら、ほとんど1年間、お昼寝もやめて、そして、お昼寝の時間帯に、いわゆる学校で行う読み書きをするなどしておりますので、かなり、小学校へ上がってからのことを意識しての教育的な部分を取り組んでいると思います。ただ、1園1園見ていくと、目指す方向性のようなものに若干違いはあると思います。
例えば、平仮名が書けたり読めたり、計算ができたり都道府県名を覚えたりというところに特化している園もあれば、跳び箱やマット運動などに特化しているところもあるというふうに、結構、園それぞれの個性がありまして、結局、いろいろな園から集まってきた小学校1年生の様子を一人ひとり見ると、担任の先生としては、やれることに違いがあり、非常に指導がしにくいという実態があるのは事実だと思います。ですから、幼保小の連携については、学校としては最低限何を身につけさせてほしいということをきちんと伝え、保育園側、幼稚園側でも、そこは最低限できるようにさせて小学校に就学させるという、踏み込んだ連携が必要だということを以前から思っております。
事あるごとに、そういうお話をさせていただくのですが、どうも園の先生方は、できることを増やしておけば、この子たちは1年生になっても困らないと思っていらっしゃる節があります。でも、子どもたち側からしてみれば、もうそんなの全部わかっているのだ、全部できるのだという感じで学校へ上がってしまうと、何ら新鮮味がなく、興味関心が引かれることもなく、1年生の学習が過ぎていってしまうという場合もあるので、もう少し具体的に突き詰めて取り組んでいけば、子どもたちがより安定して学校生活のスタートが切れるのではないかと思っております。
小学校の先生も園の先生方も、どちらも就学前の教育について一生懸命に取り組んでくださっていますけれども、目指す方向をもう少し軌道修正していけば、学校によって差が出るなどということもなく、よりいいということを感じております。
それから、もう1点、10校の学校訪問を終えて感じたことです。前回も少しお話しさせていただいたのですが、年々、学校で非常に細かく準備していただくようになって、行くたびに恐縮してしまいます。これからの働き方改革等を考えていくと、例えば、指導案集も、当たり前のように、いつもどの学校でも用意をしていただいておりますが、現場の先生たちは随分前から計画的に作成し、教育委員会の指導主事に見ていただいて、修正をしてということなどその背景を考えますと、指導案集1冊とっても、先生方の労力は、かなりのものかと思います。また、それをまとめて準備される副校長や校長のご苦労もいかばかりかと思われます。例えばですが、1学級1枚でなく、単元名とねらいと、これは何時間扱いの第何時目であるくらいの、1行で済む資料で私は十分だと思っています。実際には1クラスを4、5分しか見て回れませんし、もっと極端なことをお話ししますと、週案の、その週の写しだけでも充分わかりますので、簡単な資料にしていただいて、学校もゆとりを持って私たちを迎えていただければと思います。
最後に、委員活動報告ではないのですが、青年海外協力隊派遣隊員の武蔵野小学校の中山先生からいただく「ガーナほけんしつだより」ですが、これが毎月とてもすばらしい内容で、ぜひどこかでお話ししようと思っておりました。これは本当に生きた国際理解の資料になりますし、身近な先生が実際に体験したことを書いてくださっていて、写真もとてもいいですし、きちんとルビも振ってあり、子どもも読めるようになっていますので、ぜひ羽村市内の学校に広めて、子どもたちの教材にしていただければと思っています。
以上です。
教育長 では、整理させていただきます。幼稚園、保育園と小学校の連携について、生涯学習部参事から話があり、江本委員からも話がありましたが、永井委員、いかがですか。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 いろいろと取り組まれていることが十分わかりました。栄小学校に関しては何か参考になることがあるのであれば、他校に役立てられるのではないかという感じがします。ありがとうございます。
教育長 参事から、幼保小連携の部会や協議会があるということで、そこでいろいろな情報交換がされているということです。発達支援関係に移行した連携協議会になってしまっているように感じている部分もありますけれども、教育支援課長から、幼保小連携のテーマとして、学校との結びつき、いわゆる通常の学級も含めて、特別支援教育について、今どのような状況で幼保小連携がされているか、何かありますか。
三品教育支援課長 教育長。
教育長 教育支援課長。
三品教育支援課長 これまでの幼保小連携部会の経緯を申し上げますと、平成24年度から平成26年度までカリキュラム連携という形で取り組んでおりまして、小学校の入門期を提示しながら、小学校の接続期にあたる5歳児にどのようなことをカリキュラムとして持っていることが望ましいかという協議、また、それに合わせたプログラム作成、これは東京都も推進しておりましたので、羽村市内でも幼保小連携協議会で、作業部会として作成してきた経緯がございます。
その後、幼保小の連携が、指導、保育の内容連携として支援の継続に移っていきました。
教育長のお話しの、今年度の協議内容も、やはり発達支援という視点があげられます。幼稚園、保育園でも研修会等で非常によく勉強されておりまして、はばたきファイル、就学支援シートといった観点で、早期発見、また、支援をつないでいくという話題に注目されており、話題の多くに市内の私立幼稚園協会からも、羽村市の特別支援教育について、研修の講師依頼を受け、説明をさせていただいているところもあります。ニーズとしては、幼稚園、保育園の連携は、近年、特別支援教育、特に発達障害、発達支援等についての関心が高いということが現状です。
教育長 幼稚園、保育園と小学校の情報交換や連携というのは、今実際にやっている中で、また、生涯学習部参事から発言があったように、栄小学校の環境のヒントになるものがあるのであれば、学校の状況も聞きながら、教育委員会内部でも研究をして対応していきたいと思います。
また、羽村第一中学校の部活動の視察を経て、自前の楽器の所有率が50%との話の中で、永井委員は具体的にどのように感じられましたか。
永井委員 教育長。
教育長 永井委員。
永井委員 吹奏楽部については、中学生が初めて吹奏楽を始めるのにオーボエを吹いているということにすごく驚いたのです。それは相当な経済的負担なのではないかと、もちろんほかの金管の楽器でも、物によっては数十万円するものを吹いている子もいたので、例えば、現実的ではないかもしれませんが、東京都内で廃校になっていく学校で楽器が余っていたら安く買い受けられないのか、市内の学校で所有している備品をバランスよく移動するなどできないものかと、何か多少手だてはないかということを感じたのです。特に全国トップを狙っていく学校なので、やりたい子がいれば、どんどんやらせてあげられればいいという思いがあります。
教育長 特に学校で保有している楽器が足りないので、自前で買いなさいという指導はしていないと思いますが。
江本委員 教育長。
教育長 江本委員。
江本委員 まずは学校の楽器を使わせてもらい、上手になればなるほど、自分のものがほしくなります。きっと子どもの希望に、親御さんが応えて購入しているのではないかと思います。
教育長 テニスコートの話はよろしいですか。
西尾生涯学習総務課長 教育長。
教育長 生涯学習総務課長。
西尾生涯学習総務課長 羽村第一中学校のテニスコートですが、今使っているのは、体育館側に3面あります。永井委員がおっしゃったのは、一中北通りに面したフェンスで囲われた1面程度の場所だと思います。あの部分は、現状は芝生化されており、一角は農園として使用されています。
芝生化については、平成25年に東京都の補助金を活用し、松林小学校の校庭が一部芝生化されていますけれども、羽村第一中学校も市内で2校目となります芝生化として、以前テニスコートとして使用していたあの場所を芝生化したという過去の経緯があります。そこに至るまでの詳細についてははっきりとわかりませんが、委員がおっしゃったような地域の方のいろいろなお声もあると聞いておりますので、今の有効活用としましては、部活動に限らず、生徒のストレッチや、準備体操などを芝生の上で行う、また、近くの幼稚園の園児にちょっとした広場として開放するときもあるというところで、現状では、羽村第一中学校のあの場所を芝生化し、子どもたちが活用する場と位置づけております。
現状のテニスコートは、学校でも工夫されて部活動の練習をしており、3面で足りていると認識しております。
教育長 ほかに何かございますか。
仙北谷生涯学習部参事 教育長。
教育長 生涯学習部参事。
仙北谷生涯学習部参事 先ほど教育長職務代理者から話がありました学校訪問における事前の準備について、ご提案といいますかご意見をいただきました。確かに、学校は、当日に向けて、1週間前、2週間前からいろいろな準備をしております。私も3月まで学校にいた関係もありますので、そういった準備状況をよく存じ上げているつもりです。学校としても、委員をお迎えするいわゆるおもてなしという部分もありますので、説明責任という部分で、学校の教育活動をよりいい状態で見てもらいたいという思いも当然あります。ですから、いろいろな部分を総合的に勘案して、今年度は10校の学校訪問が全て終わりましたので、来年度に向けて、事務局内において校長会等とも意見交流をした上で、今後の対応について検討していきたいと考えています。
つきましては、教育長職務代理者からご意見をいただきましたけれども、委員の皆さんにも、今後何かの折に、ご意見など、お考えをいただきまして、参考にさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
教育長 それでは、教育委員会委員活動報告を終了させていただきます。
これをもちまして平成29年第13回羽村市教育委員会定例会を閉会といたします。
どうもありがとうございました。