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    平成30年度第5回羽村市社会教育委員の会議会議録

    • [2018年12月7日]
    • ID:11970

    平成30年度第5回羽村市社会教育委員の会議会議録

    日時

    平成30年10月9日(火曜日) 午後7時00分~午後9時00分

    会場

    羽村市役所3階 庁議室

    出席者

    議長 川津紘順、副議長 市野明、委員 小山夏樹、本田文栄、石川千寿、中野菊枝、森康雄、江上真一、坂口昇平

    欠席者

    浦野雅文

    議題

    1. あいさつ

    2. 協議事項

    (1)平成30年度第4回羽村市社会教育委員の会議 会議録について

    (2)11月の社会教育関係事業について

    (3)平成30年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会第1ブロック研修会について

    (4)第49回関東甲信越静社会教育研究大会長野大会について

     ①日程について

     ②分科会について

    3. その他

    ※今後の会議等の日程について

    傍聴者

    なし

    配布資料

    ・平成30年度第5回羽村市社会教育委員の会議 次第

    ・平成30年度第4回羽村市社会教育委員の会議 会議録

    ・【資料1】11月 社会教育関係事業実施予定表

    ・【資料2】平成30年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会第1ブロック研修会の開催について(通知)

    ・【資料3】第49回関東甲信越静社会教育研究大会長野大会への参加について

    ・【資料4】第49回関東甲信越静社会教育研究大会長野大会分科会資料

     会議の内容

    1. あいさつ

    (生涯学習総務課長) 皆さんこんばんは。

     仕事でお疲れのところ、また、夜分にお集まりいただきありがとうございます。

     本日の会議では、11月の社会教育関係事業、東京都市町村社会教育委員連絡協議会第1ブロック研修会、関東甲信越静社会教育研究大会長野大会の分科会について協議していただくので、よろしくお願いする。

    (議長) 皆さんこんばんは。

     今年も10月になって文化祭が始まり、市民体育祭が開催された。委員の皆さんには、文化祭の開会式や市民体育祭に参加していただきありがとうございました。

     課長からのあいさつにもあったが、本日は東京都市町村社会教育委員連絡協議会第1ブロック研修会や関東甲信越静社会教育研究大会長野大会について協議するのでよろしくお願いする。

     

    2. 協議事項

    (1)平成30年度第4回羽村市社会教育委員の会議 会議録について

    (事務局) <事前配布資料により説明>

    (議長) 事前に配布されているが、ご自身の発言内容について訂正等はあるか。

    (各委員) 特になし。

    (議長) それでは、委員名を削除したうえで、市公式サイト等で公表する。

     

    (2)11月の社会教育関係事業について

    (事務局) <資料1により説明>

    (議長) 皆さんの関係する事業について、補足説明等はあるか。

    (委員) ゆとろぎの事業について補足説明させていただく。

     10月30日(火曜日)から11月11日(日曜日)までの日程で、「松尾貴史折り顔展2018」がゆとろぎ展示室で実施される。松尾氏は俳優やテレビのコメンテーターとして活躍されている方であるが、1枚の紙を折って人の顔を表現する「折り顔」を特技としており、今回はそれらの作品を借りて展示を行う。大人から子どもまで楽しめる展示内容となっているので、ぜひご覧いただけたらと思う。

     次に、「青少年健全育成の日事業 子どもフェスティバル」について、11月10日(土曜日)の「青少年健全育成の集い」では、青少年健全育成功労者と模範青少年等の表彰、及びポスターコンクール入賞者の表彰が行われる。また、ゆとろぎ前の道路では、子どもたちによる模擬店が行われるほか、シティプロモーション推進課の市民記者による「あつまれキッズ市民記者」では、情報発信を体験するコーナーを作り、写真撮影や記事の描き方を教える。いつも以上に面白い企画が実施されるので、足を運んでいただけたらと思う。

    (議長) ほかにご質問や補足説明等はあるか。

    (各委員) 特になし。

    (議長) 先ほど事務局から説明があったとおり、青少年健全育成の集いについては、委員の皆さんにも案内状が送られているので、ぜひ出席していただきたい。

     それでは、11月の社会教育関係事業については以上とする。

     

    (3)平成30年度東京都市町村社会教育委員連絡協議会第1ブロック研修会について

    (事務局) <資料2により説明>

    (議長) 事務局から説明があった。

     今回の研修会では、幹事である瑞穂町が事前に各市町へ行ったアンケートの発表がある。アンケートについては配布資料のとおり、事務局が回答を作成し瑞穂町に提出している。

     本日は、アンケートの回答内容について協議し、研修会での発表の際に補足したほうがよい内容があれば、皆さんから意見をいただきたいと思う。

     はじめに、私からの意見であるが、地域の特性を活かした社会教育事業の実績として回答した「田んぼ体験」のほかに、昨年、羽村市が幹事として開催した第1ブロック研修会の際の発表事例である「子どもフェスティバル」も追加した方がよいと思う。

    (委員)  羽村市の地域の特性として、公民館機能を持つ施設が生涯学習センターゆとろぎ1カ所のみであることから、文化祭を同じ会場で1カ月間にわたり開催していることが挙げられる。そのほか、市民体育祭に多くの市民が参加していることも地域の特性ではないか。

     また、議長から意見のあった「子どもフェスティバル」のほか、「地域教育シンポジウム」も地域の特性を活かした事業であると思う。

     アンケートの問3「地域の特性を今後どのように社会教育事業に活かしたいか」については、「市内の企業と連携して事業を実施する」と回答しているが、ゆとろぎ協働事業運営市民の会が年1回実施している「わが街羽村を知るシリーズ」の企業工場見学会を具体例として示せるのではないか。

    (議長) 地域の特性を活かした事業として、羽村市で50年以上続いている「少年少女球技大会」も挙げられる。当初は子どもたちの夏休みの生活指導という観点から生まれた事業である。

    (副議長) 行政圏を超えて連携できる事業として、先日ゆとろぎで行われた「子ども国際交流音楽祭 交流コンサート」を具体的な事例として発表してもよいと思う。

    (議長) ほかに何かご意見等はあるか。

    (各委員) 特になし。

    (議長) アンケートの回答内容について意見が出されたので、発表の際は補足して説明をお願いしたい。

    (事務局) 委員の皆さんからの意見を取り入れ、研修会当日の発表内容を調整させていただく。

    (議長) それでは、この件についての協議は以上とする。

     

    (4)第49回関東甲信越静社会教育研究大会長野大会について

    ①日程について

    (事務局) <資料3により説明>

    (議長) 事務局から説明があったが、何かご意見ご質問等はあるか。

    (各委員) 特になし。

    (議長) よろしければ、①「日程について」の協議は以上とし、②「分科会」の協議に進みたいと思う。

     

    ②分科会について

    (事務局) <資料4により説明>

    (議長) それでは、関東甲信越静社会教育研究大会長野大会の分科会のテーマごとに、皆さんが現在取り組んでいることやその中での課題などについて意見交換をしていきたいと思う。

     まず、第1分科会のテーマ「学校・家庭・地域の連携と社会教育」について、何かご意見はあるか。

    (委員) 先ほどの第1ブロック研修会についての協議の際にも話題に挙がった、「子どもフェスティバル」や「田んぼ体験事業」は、それぞれの学校と連携して事業を実施している。

    (委員) 委員の発言のとおり、先ほどの第1ブロック研修会についての協議の際に挙がった、「少年少女球技大会」などの取組みは、すべて該当すると思う。今年度はなくなってしまったが、羽村東小学校で行っていた「地域フェスティバル」も該当する取組みであると思う。

    (委員) 羽村東小学校では、地域の方の力を借りて、形を変えたフェスティバルを来年2月に実施すると聞いている。

    (委員) 羽村西小学校においても、青少年対策地区委員会と連携し「星空のコンサート」を毎年実施している。

    (議長) 武蔵野小学校の「オータムフェスティバル」や富士見小学校の「富士見っ子まつり」も該当すると思う。

     ほかに第1分科会についての意見はあるか。

    (委員) 先ほどの第1ブロック研修会の協議の際に、羽村市の特性として、コンパクトな街で住宅地と商業地のバランスが取れていることや自然が豊かであることを挙げていたが、ほかの自治体から見ると財政的に豊かなのではないかという印象を与えると思う。

     根本的な質問だが、ほかの自治体と比べて羽村市の予算規模はどのくらいであるのか。

    (事務局) 詳しい資料は持ち合わせていないが、面積や人口が羽村市に類似している隣の福生市と比べると、税収の面では羽村市の方が多くなっている。しかし、一般会計予算を比較すると福生市の予算額の方が多くなっているが、人口は福生市の方が多いので、市民1人当たりの予算額を比べると同じ程度であると思われる。

    (委員) 私の印象としては、羽村市には各小学校に金管バンドがあるなど学校時代からの文化的な支えが社会教育に大きく影響していると思う。

     市民の文化意識が高いことや、コンパクトな街だからこそ生涯学習センターゆとろぎ1カ所に市民が集まり文化的な活動ができるという地域の良さを感じている。

    (事務局) 羽村市では、昭和30年代から積極的に企業を誘致し、税収を増やしてきたという経緯があり、市内には企業などの法人が多く、法人市民税による収入が大きな割合を占めている。以前は小中学校の修学旅行費用を市が全額負担していた時期もあったことから、法人からの税収によりさまざまな面で恩恵が得られてきたのではないかと思う。

    (委員) 豊かであった財源を、小学校の金管バンドなどに使ったことは、すばらしいことであると思う。

    (議長) 第1分科会について、ほかにご意見ご質問等はあるか。

    (委員) 先週、函館市で開催された全国小学校長会研究協議会に出席し、子どもたちの健全育成や危機管理についての分科会に参加した。

     ある学校の事例では、地域と連携した活動により、子どもたちのいじめや問題行動を防止しているとの発表があったが、羽村市でも発表事例の取組み以上に地域と連携した活動を行っているという話をした。その際に、1年間で30日以上、土曜日・日曜日に出勤しているという話をしたら、ほかの参加者の方は驚いていた。

     子どもの健全育成という意味では、地域と連携した活動の成果が上がっていると思う一方で、教員の土曜日・日曜日の出勤が増えてしまうことが課題であると思う。

    (委員) 地域で子どもの健全育成活動に取り組むにあたっての課題として、これまで地域活動を支えていた50~60代の子育てを終えた世代の方々も仕事などが忙しくなり、担い手が減っていることが挙げられる。

     また、最近はPTA活動に参加することをためらう保護者が増えているので、そのような方にも活動に参加してもらえるよう活動の魅力を伝えていくことも課題である。

    (議長) 現在、地域の活動に参加している60~70代の方は、40代の頃から活動している方がほとんどである。そう考えると、仕事や生活が多様化してきたことにより、地域の活動に参加する方が減っているのではないかと思う。

    (委員) 地域の活動に参加する40代の方が少ないことは、私自身肌で感じている。どうすれば活動に参加してくれるのか、興味を引くことができるのかということを常に考えながら取り組んでいる。

     12月にPTA連合会の研修を実施するが、チラシを見た保護者が参加したいと思うような内容にしなければならないと思う。研修に参加してもらうことで、次の地域の活動へつなげてもらいたいと考えている。

    (議長) 少年サッカーや少年野球チームの指導者は、参加している子どもの保護者である場合が多い。保護者には、自分の子どもに関わることだけではなく、子どもが大きくなっても地域の活動に参加してほしいと思う。

    (委員) 私の子どもも少年野球チームに入っており、同学年の子どもは16人ほどいる。しかし、活動の際に参加している保護者は私を含め4人しかいないのが現状である。

    (委員) 先日発表された日本の教育の国際的な評価の中で、日本は女性の就労率は低いが、その伸び率が非常に高く女性の社会進出が進んできていると書かれていた。働いている方たちが、もっと地域や家庭に関われるような社会にしていくことなども大事である。

     学校・家庭・地域が連携するうえでの課題には、さまざまな問題が複合的に絡んでいるのではないかと感じている。

    (副議長) 今までの意見を聞いていると、課題を解決していくことは簡単なことではないと感じる。

     仕事の多忙化という意見もあったが、私が働いていた時代も仕事はとても忙しかった。その中でも、やる気のある方は地域で活動するし、興味のない方はしないのではないか。

     最近は、自分の子どもや家など、個人のことを大事にする人が増えていると思う。もちろん、そのような方がすべてではないが、私の町内会では加入率がものすごく低く、3割にも届いていないと思う。また、小中学生の保護者ですら地域活動に参加しないというような状況を見ていると、後継者を育てるということは簡単ではないと感じている。

    (議長) 皆さんからさまざまな意見が出たので、第1分科会についての意見交換はここまでとし、次に第2分科会のテーマ「公民館活動と社会教育」について意見交換したいと思う。

     何かご意見等はあるか。

    (委員) 大会要項に記載されている事例発表に関連して3つほど質問させていただく。

     1つ目は、なぜ羽村市では公民館という名称を使わず、生涯学習センターという名称にしたのかということである。ゆとろぎでは社会教育法で規定する公民館事業も行っていると思うが、なぜ地域になじんでいた公民館という名称を使わなかったのかについて教えていただきたい。

     2つ目は、ゆとろぎ協働事業運営市民の会についてである。ゆとろぎの事業は市民と行政が協働して実施しているが、ゆとろぎ市民の会の活動は委託事業なのか補助事業なのか、また、市からどのくらいの金額が支払われているのかを教えていただきたい。

     3つ目は、事例発表の概要にある人権教育について、羽村市の場合は公民館での人権教育は実施されているのかどうかである。

     以上の3点について、教えていただきたいと思う。

    (委員) 質問の1点目の名称について、公民館の建て替えの時は生涯学習という考え方が前面に出てきた時期であったことが生涯学習センターとした理由の1つである思う。

    (委員) 羽村市に生涯学習センターができた時は、公民館という名称ではなくなったので、社会教育ではなくなってしまったように感じた。

    (副議長) ゆとろぎは複合施設だと聞いている。一部では公民館の機能を持ち、一部はホールの貸し出しなどを行っている。複合施設なので、学習室などは公民館と同じような設備となっているが、受益者負担があるので使用料が必要となる。なお、教育委員会に登録されている社会教育関係団体は25%減免で利用することができる。

    (事務局) 質問の2点目であるが、ゆとろぎ市民の会には、共同事業を運営するための助成金として、市から年間約1,000万円を交付している。また、質問の3点目のゆとろぎでの人権教育の実施状況について、平成29年度にゆとろぎが実施した人権関係事業は1件で、市民講座「みんなで考えるスマホのモラル」を実施している。なお、人権教育などの事業を主に担当しているのは市長部局の総務課である。

    (委員) 総務課で行っている人権関係事業としては、人権ポスターコンクールや人権委員による学校での授業実施などがある。

     ゆとろぎでの事業については、市民の会の学習文化部会が年1回人権講座を企画し、実施している。

    (議長) ほかにご意見、ご質問等はあるか。

    (委員) 資料に記載されているゆとろぎの利用状況について、1カ月当たりの利用件数が1,000件を超えている月があるが、どのように算出したものなのか。

    (事務局) ホール等の利用を例にすると、ゆとろぎには大ホール、小ホール、レセプションホールのAとBなどがあり、それぞれ午前、午後、夜間の利用件数を述べ件数で示したものである。

    (委員) 先ほどの第1ブロック研修会についての協議の際に、羽村市には公民館機能を持つ施設がゆとろぎ1カ所であり、市民が集まりやすいことがメリットとして挙がっていたと思う。隣の福生市のように分館を持つ自治体もあるが、羽村市では生涯学習センターの分館を設置するというような構想はあるのか。

    (事務局) 現在、分館を設置するという構想はなく、市民からの要望としてもほとんど聞かれない。

    (副議長) 公民館活動の課題として、施設管理の縦割りという問題があると思う。市内にはゆとろぎのほかに市民活動を行っているコミュニティセンター、高齢者が活動するいこいの里、町内会の会館などがある。

     各施設でどのような活動を行っているのかを把握しているコーディネーターが必要なのではないかと感じている。市民は自分の住んでいる場所から一番近い施設を利用したいと思うので、町内会の会館などで講座をやっていると、高齢者などはそちらに参加してしまい、ゆとろぎの講座には参加してもらえない。

    (委員) 平成27年度の社会教育委員の会議の提言に盛り込んだコーディネーターの役割の一つは、副議長の発言のとおりであると思う。

    (議長) 福祉センターには、ボランティア団体が利用する場合は無料で利用できる制度がある。

    (委員) 議長の発言のとおり、福祉センターの会議室やホールは、社会福祉協議会に福祉団体として登録すると無料で利用できる。

    (議長) 市内の会館は町内会などの団体が使用する場合は無料であるが、個人やサークルなど自主的な活動で使用する場合は有料となっている。

    (委員) 公民館活動での課題の1つとして、団体が活動していく中でのコーディネーターがいないことがある。コーディネーターがいれば、ゆとろぎを中心として、各施設での活動や講師の方、グループなどをつなげていくことができるのではないか思う。

     前回の社会教育委員の会議の提言にもあったが、循環型の生涯学習を推進するためには、生涯学習センターゆとろぎにコーディネートの役割を担う人がいなければならないのではないか。

     先ほどの副議長の意見のように、自分の住んでいる地域の会館で講座を実施してほしいという意見も聞いたことがあるので、そのようなことが可能なのかも探っていく必要があると感じている。

    (副議長) 文化協会では、体験教室を通してサークルの紹介などのコーディネートを行う「生涯学習実践講演と文化サークル体験教室」という事業を実施しており、今年度は予定している4回のうち2回を実施したところである。

     将来的には、このような事業をさらに広めていきたいと考えている。

    (議長) 第2分科会について、ほかにご意見等はあるか。

    (各委員) 特になし。

    (議長) よろしければ、第3分科会のテーマ「福祉教育と社会教育」についての意見交換に進みたいと思う。

     何かご意見ご質問等はあるか。

    (委員) 第3分科会のサブテーマは「普段の暮らしの幸せをどのように地域で実現していけばいいのかについて考える」となっているが、大会要項に記載されている事例発表の概要とどのようにつながってくるのかが疑問である。

     暮らしの幸せをどのように実現するかというサブテーマをもとに考えるのであれば、もっと違う取組みがあるのではないかということを皆さんに伺いたい。

    (委員) 事例発表の概要を見ると、発表する2つの自治体とも社会福祉協議会での取組みについて書かれている。

     本日配布された羽村市の小中学校での取組みについての資料と分科会のテーマを合わせたときに、どのように考えていけばよいのかが難しいと思う。

    (議長) 福祉教育という観点では、栄小学校は福祉センターに近いこともあり、4年生が福祉センターに訪問し手話や点字、アイマスク体験などを行っている。 

    (委員) 羽村第一中学校においても、授業の中で車いすバスケットボールの体験などを行っていたと思う。

    (議長) 障害者スポーツの体験授業は、オリンピック・パラリンピック関係で実施しているものが多いのではないか。

     松林小学校や富士見小学校では、聴覚障害者の方と手話の指導者を招いて授業を行っているほか、羽村第三中学校では車いす体験を行っている。

     障害者理解の教育は各学校で行われていると思う。

    (委員) ここまでの意見交換から感じたことは、子どもに対する教育が中心となっているのではないかということである。福祉教育や地域の連携もそうだが、子ども目線も大事なことである一方で、少し目線を変えた取組みも必要なのではないかと考えている。

     ここまでの意見交換では、大人が子どもとどう関わるかという視点になっており、大人の視点での社会教育についての意見が少ないように感じる。

     分科会の発表事例もそうだが、どうしても子ども目線での福祉教育になってしまっていると感じるので、大人に対しての取組みがあるのかどうかを知りたいと思う。

    (議長) 大人に対しての取組みということであれば、「障害者スポーツ・レクリエーションのつどい」が挙げられる。市内の障害者と福祉ボランティアなどがスポーツセンターに集まり、スポーツやレクリエーションを通して交流を行っており、保育園や小学校の子どもたちも参加している。

     また、社会福祉協議会で実施している「ふれあい福祉まつり」にも年代を問わず多くの方が参加している。

    (委員) 社会福祉協議会では、昨年は手話講座、今年は傾聴講座など福祉に関わりたいという方のための講座を行っている。手話講座は特に人気で、2年連続して講座を設けている。

     講座で勉強した方は、実際にさまざまな場面で手話を実践し、人前で行うことも増えてきていると聞いている。これも一つの学びであり、社会教育である。

     手話の人気が高まっているということは手話作家からも聞いているが、それだけ需要があるということだと思う。オリンピック・パラリンピックの影響もあるが、手話を勉強したい、広くさまざまな方に手話を知ってもらいたいという人が増えているようである。

    (委員) 社会福祉協議会や学校関係以外の取組みを挙げると、ゆとろぎで実施している青年学級は、まさに福祉教育ではないか。

    (委員) 基本的なことになるが、福祉教育という言葉の定義があいまいなのではないか。

     ここまでの議論では、子ども向けと大人向けの福祉教育があるという話題になっていたが、分科会に参加するにあたり福祉教育の定義について共通認識を持っておいたほうが良いと思う。

    (委員) 事例発表の概要を見る限り、主に社会福祉協議会で行っている取組みを福祉教育に当てはめているのではないか。

    (委員) 確かにそのとおりであると思う。

    (委員) 小学校で福祉体験を行う場合、社会福祉協議会を通じてボランティア団体に協力依頼を行う。体験を行う際は、社会福祉協議会の職員とボランティアが学校を訪問して体験授業を手伝っており、私自身もアイマスク体験の授業に協力している。

     各学校での取組みとして、富士見小学校では、人権教育の一環として障害者理解を進めることをテーマにしている。そのため、アイマスク体験や視覚障害者の方と交流する機会を設け、障害者理解を進める取組みを行っている。また、羽村第三中学校では、中学校3年生を対象に車いす体験と高齢者疑似体験、アイマスク体験を実施し、障害者理解を深めていると聞いている。

    (議長) 最近は小学校の教科書でも点字などが取り上げられている。

    (委員) 東京都教育委員会では、人権教育を推進するための基本的な考え方を示しており、学校はそれに沿って取り組んでいると思う。

     学校での福祉体験は、ボランティア団体や福祉施設とのパイプがある社会福祉協議会などの組織と連携しなければ実施できないのか。

    (委員) 協力していただける方が地域にいるという情報があれば、学校は直接その方に依頼する場合もあるが、そのような場合でも社会福祉協議会に報告が行われている。

    (委員) 介護の講座や障害者理解の機会など、大人向けの取組みはどのようなことを実施しているのか。

    (委員) 介護をしている家族の方が集まって話をする場は設けられているようである。また、介護にもつながる取組みとして、傾聴ボランティアがさまざまな施設で求められており、今年度、傾聴ボランティアを育成する講座が実施された。

    (委員) それは社会福祉協議会が実施しているのか。

    (委員) そうである。

    (事務局) 市の事業としては、高齢福祉介護課で実施している「認知症サポーター養成講座」があり、中学生にも受講してもらっている。

    (議長) 武蔵野小学校では、定期的に老人ホームに訪問する活動を継続して行っている。

    (委員) 栄小学校においても、近くの老人ホームに子どもたちが訪問し、音楽の交流会などを毎年行っている。

    (委員) そのような交流をする際の窓口は社会福祉協議会なのか。

    (委員) 栄小学校では、老人ホームと直接連絡を取っている。

    (委員) 学校での福祉教育の窓口がすべて社会福祉協議会というわけではないということか。

    (委員) そのとおりである。

     事務局から紹介のあった「認知症サポーター養成講座」については、新任の教員も受講している。

    (委員) 第3分科会のテーマについての課題としては、ボランティア講座や手話講座などさまざまな活動に取り組んでいるので、市民体育祭や文化祭などの行事にも障害のある方や認知症の方も一緒に参加できることや、サークル活動の中にも認知症の方や障害のある方も少しずつ参加していくことにつながっていくような活動になっていくとより良いと思う。

     例えば、特別支援学校には軽度の障害の生徒もたくさんいる。その中には歌がとても上手な子どもいるが、一般のサークルなどの方は軽度であっても障害のある生徒を受け入れることに積極的ではない現状がある。そのような子どもたちも市民活動に参加できるようになったという報告が上がってくるとよいと感じている。

    (議長) 第3分科会についても多くの意見が出たので、以上で終わりにしたいと思う。

    (事務局) 事務局から提案させていただくが、第4分科会は事務局のみの参加となるので、よろしければ意見交換は省略していただきたいと思う。

    (議長) 事務局から提案があったが、ご異議等はあるか。

    (各委員) 異議なし。

    (議長) それでは、第4分科会については省略する。

     また、第5分科会についても、テーマが「未来の地域づくりと社会教育」なので、第1分科会から第3分科会の意見交換で挙げられた取組みなどを参考にすることとし、意見交換は省略したいがよろしいか。

    (各委員) 異議なし。

    (議長) それでは、協議事項(4)の②「分科会について」の協議は以上とする。

     

    3. その他

    ※今後の会議等の日程について

    (議長) 第6回の会議は前回決定したとおり11月30日(金曜日)、時間は午後7時からとし、会場は市役所3階の庁議室とする。

     委員の皆さんから何かご意見、ご質問等はあるか。

    (各委員) 特になし。

    (議長) よろしければ、以上で会議を終了する。

     それでは、最後に副議長からあいさつをお願いする。

    (副議長) 本日の会議もお疲れ様でした。

     ありがとうございました。


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