令和2年度の下水道事業会計予算については、今年度から地方公営企業法の適用により財務諸表などを整備し、地方公営企業法の規定に基づいた予算編成としました。
収益的収支(事業の管理・運営に関する収入支出)
- 収益的収入は、総額で10億8,846万円を計上しました。主な収入である下水道使用料は、排水量の推移などから6億4,183万円を計上しました。
- 収益的支出は、総額で11億6,581万円を計上しました。営業費用のうち、管渠費は、管渠の維持管理に要する費用として8,770万円を計上し、総係費は、事業活動全般に関連する費用として8,809万円を計上しました。また、流域下水道管理費は、流域下水道維持管理負担金として、汚水の共同処理費分2億9,473万円を計上しました。
- 営業外費用のうち、主な支出である支払利息及び企業債取扱諸費は、8,257万円を計上しました。
- 令和2年度における純損失は8,721万円を見込んでいます。
用語の説明
- 人件費・・・職員の給料など
- 修繕費・・・汚水管、雨水管等の修理費
- 委託料・・・下水道使用料徴収事務委託などの委託料
- 流域下水道管理費・・・流域下水道維持管理負担金として汚水共同処理にかかる費用
- 支払利息・・・借金の利息
- 減価償却費・・・固定資産価値減耗にかかる費用
資本的収支(施設の建設・改良などに関する収入支出)
- 資本的収入は、総額で3億1,892万円を計上しました。主な収入は、公共下水道事業債及び流域下水道事業債と、雨水管渠の整備費用や雨水に係る企業債元金の償還費用のための一般会計負担金となっています。
- 資本的支出は、総額で6億5,427万円を計上しました。建設改良費のうち管渠建設改良費は、マンホール蓋長寿命化更新工事や多摩川第6排水分区雨水管布設工事など、管渠の建設改良に要する費用として、1億8,838万円を計上し、流域下水道事業費は、流域下水道事業負担金として、東京都の終末処理場の施設の建設負担金9,728万円を計上しました。固定資産購入費は、台風などの豪雨時の対策として雨水排水用の可搬式排水用大型エンジンポンプなどを購入する費用として、459万円を計上しました。
- 企業債償還金は、公共下水道事業債及び流域下水道事業債を合わせて3億5,519万円を計上しました。
- 資本的収支における財源不足額3億3,535万円は、損益勘定留保資金、引継金、消費税資本的収支調整額で補てんすることとしています。
用語の説明
- 公共下水道事業債・・・汚水管や雨水管布設工事の財源となる企業債
- 流域下水道事業債・・・流域下水道事業負担金の財源となる企業債
- 他会計負担金・・・一般会計の負担金であり、雨水管渠の整備費用や雨水に係る企業債元金の償還費用