令和4年8月2日(火曜日)午後3時から4時30分
羽村市役所4階特別会議室
【委員】森谷 誠(座長)、新谷太郎(副座長)、田村義明、新島二三彦、市野 明、川端秀明(敬称略)
【関係者】生涯学習総務課長、教育支援課長、スポーツ推進課長
【事務局】生涯学習部参事、学校教育課長、統括指導主事、学校教育課指導係長
なし
0人
(事務局)ただいまから、令和4年度 第1回羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会を開催する。まずは、本懇談会の趣旨について確認する。
⇒「羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会設置要綱」について説明
羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会設置要綱第4条に基づき、本懇談会の座長は生涯学習部長にお願いする。ここからの進行は、座長にお願いする。
1 挨 拶
(座長)本懇談会の座長を務めさせていただく。日頃、当市の行政運営にさまざまなご協力をいただき感謝申し上げる。また、この懇談会の委員をお引き受けいただき重ねて感謝申し上げる。国は、令和2年9月に、学校で実施している部活動について、令和5年度から段階的に地域に移行していく方針を示し、運動部の地域移行は今年の6月に提言が示されたところである。羽村市でも、国からの情報を参考とし、また今後はこの懇談会を通じて、生涯学習活動を推進されている委員の皆さんのご意見を伺い、地域移行の実現に向けた課題を整理し、進めていきたい。
2 委員紹介
⇒委員から自己紹介
3 議題
(座長)議題に入る前に、羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会設置要綱の第4条をご覧いただきたい。第4条3項では、副座長について座長が指名することとしており、本懇談会の副座長は、羽村第一中学校校長にお願いする。
(1)羽村市審議会等の会議録の作成及び公表等に関する基準について
⇒事務局から配布資料「羽村市審議会等の会議録の作成及び公表等に関する基準」について説明
⇒「「記録方法」は要点筆記、「発言者氏名」は、個人名ではなく、(委員)(座長)(事務局)という表記とすることについて事務局から提案
(座長)記録方法は要点記録、委員の氏名の記載については、個人名を明記するのではなく、委員といった表記とする提案があった。
(委員)個人名は掲載されないということでよいか。
(座長)そのとおりである。事務局の提案どおりでよいか。
(各委員)異議なし。
(2)羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会の傍聴に関する定め(案)について
⇒事務局から配布資料「羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会の会議の傍聴に関する定め(案)」について説明
(座長)質問・意見等はあるか。
⇒質疑等なし
(座長)案のとおり承認することでよいか。
(各委員)異議なし。
(座長)羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会の会議の傍聴に関する定めは承認された。(案)を削除いただき、今後傍聴については、この定めのとおり運用していく。
(3)情報提供
・部活動の地域移行に関する、国や東京都の動向について
⇒事務局から、資料1及び資料2を説明
(事務局)部活動の地域移行に関しては、教員の働き方改革が先行しているように見えるが、本質的には、子どもたちにとってどうしていくことが良いのか羽村市として考えていきたい。極めたい、強くなりたいと思っている子どもだけでなく、楽しみたいという子どももおり、部活動に求める価値も多様化している。
・ソフトテニス部の活動状況について
(事務局) 羽村第二中学校のソフトテニス部では、数年前に指導者がおらず活動ができなくなりそうになったが、羽村市ソフトテニス連盟に部活動指導員を紹介いただき、ソフトテニス部の活動を継続することができている。また、部活動の地域移行についての話もあり、ソフトテニス連盟の提案で、試行的に、土曜日・日曜日(午後6時から午後9時)の指導を、羽村市中学生ソフトテニスクラブを立ち上げて、富士見公園のテニスコートで行っている。全校の中学生の参加を募っており、昨年度は羽村二中、羽村三中の生徒が在籍していた。
参加費用は1回200円である。ソフトテニスの裾野を広げたり、子たちの熱意を大切にしたりしたいというソフトテニス連盟のご厚意により、参加費用は謝金ではなく消耗品代のみでよいと話をいただいている。また、土曜日・日曜日に参加することで、大会中に自主的にスコアを付けるなど子どもたちに変化がみられるようになったそうである。
課題として、テニスコートが一面では少なく、夜のみの時間では練習時間が足りないということがあり、場所の確保も検討してほしいと意見をいただいている。また、地域移行するのであれば、ルール・規約の整備や、保護者会等の実施も必要であるとの意見をいただいている。
・部活動の地域移行に関する教員のアンケート結果について
⇒事務局から、資料4を説明
(事務局)今年度の1学期に、羽村市立中学校教職員対象の意識調査を行った。その調査の結果をまとめたものが資料4である。
(座長)部活動の地域移行に関する教員のアンケート結果について、副座長の意見を伺いたい。
(副座長)本日初めて結果を見たが、教員がどのような考えで部活動に関わっているのかがわかるデータである。地域の活動の指導者になりたいかどうかの問に対し、24.0%が積極的に関わると回答しているのは、多い印象である。実際に、地域移行に向けて動き出している教員もいる。このアンケート結果は貴重なデータであり、これをもとに地域の方と相談していきたい。
(座長)その他、情報提供の内容について、意見はあるか。
(委員)資料1の関係で、東京都はどのような考えなのか教えてほしい。
(事務局)東京都の考えは示されていない。国の提言を踏まえ、東京都としての考えを示せるよう検討しているようである。他市についても、今後検討を開始すると聞いているが、一部では、地域の企業と連携したり、既存の部活動ではなく、域内の合同部活動として新たな部活動を立ち上げたりしている自治体があると聞いている。
(委員)そのような情報は私も聞いている。ある区では、小学生の約6割が私立中学校に行ってしまうので、公立の中学校単位では部活動が成り立たなくなり、合同部活動として新たな部活動を立ち上げているそうである。
(委員)部活動ガイドラインを読むと、土曜日・日曜日のいずれか1日、平日1日休むようにとなっているが、そのルールが守られていないという話を聞いている。まずはその部分を是正してから地域移行に向けた取組みを行ったほうが良いのではないか。体育協会では、東京都の体育協会の事業として、ジュニア育成推進事業を行っている。その事業に加え、中学生の部活動を受け入れるとなると、現状難しい。また、教員が兼業兼職で地域の活動に参加するとなると、地域の部活動になるのか疑問である。
(事務局)ガイドラインの厳守のため、学校管理職が顧問に指導をしている。教育委員会としてもガイドライン厳守について話をしていく。
また、ジュニア育成推進事業などがあり、中学生の受入れは難しいという話であったが、どのような形や種目であれば受入れができるのか、今後聞かせてほしい。教員の兼業兼職は、教員という身分ではなく、地域から団体が立ち上がり、指導者として依頼された場合を想定していた。兼業兼職で地域の部活動に参加することに疑問を感じている教員もいる。
(委員)運動部と文化部で活動している生徒の率はどのくらいか。文化部はどのようなクラブがあるのか教えてほしい。
(事務局)部活動の数は、羽村一中は運動部13、文化部5、羽村二中は運動部11、文化部7、羽村三中は運動部9、文化部4となっている。加入率は、複数在籍している生徒もいるが、羽村一中は運動部51%、文化部24%、羽村二中は運動部55%、文化部31%、羽村三中は運動部52%、文化部34%となっている。文化部について、羽村一中は、吹奏楽部、手芸部、演劇部、ボランティア部、美術部、羽村二中は、吹奏楽部、合唱部、科学工作部、ホームメーキング部、アクアリウム部、手話部、美術部、羽村三中は、美術部、文芸部、吹奏楽部、ハンドマーク部がある。
(4)羽村市立学校における部活動の地域移行に向けた意見交換について
(座長)情報提供の内容を含め、部活動の地域移行に向けたご意見をいただきたい。
(委員)部活動の地域移行について、4つ問題点がある。一つ目に、場所、人材、財源の確保、二つ目に部活動ガイドラインが厳守されているのか、三つ目に学校長及び顧問の理解は得られているのか。働き方改革が発端のようであるが、実際に部活動を行う生徒を置き去りにしないで移行していかないといけない。献身的な顧問の先生がいるので羽村が全国的に有名になった事実もある。教育委員会表彰を見ると、部活動に熱心な生徒が在校中だけでなく、卒業後も頑張っている。四つ目は、楽しみたい生徒をどうするのか課題が残る。部活動は生徒主体であり、生徒を置き去りにしない改革をお願いしたい。
(委員)他地域の総合型クラブのメンバーと意見交換をする機会があった。参加したメンバーは地域移行に前向きであったが、指導者の確保が心配との意見が多くあった。国の提言を見ても総合型スポーツクラブが受け皿の一つとなっているが、有償の場合でも、継続的に指導者を確保し続けていくのかが課題であるという意見や、人材バンクを東京都全体で作るべきではないかという意見もあった。東京都全体で人材バンクを作った時に、多摩地域、西多摩まで継続的に来てくれる指導者がいるのか課題と感じた。費用なども課題であり、商工会なども巻き込んで、羽村の子どもたちは羽村の総力で育成していく仕組みを作らないと、体育協会や文化協会などの個別の団体では賄いきれない。また、全てを家庭負担というわけにもいかないのではないか。専門的な技術などをもった指導者の費用は低額では賄えない。まちぐるみで対応しないといけない。
(委員)文化部の生徒の加入率が運動部と比べると低く、中学校によって数の違いはあるが、少なかった。文化協会には指導者もいれば、生涯学習として学んでいる人もいる。指導者を呼び、学んでいる状況がある。指導者は5分の2程度であり、趣味を求めてきている人が多い。そのような現状において、協力できるのかが心配であり、生徒が求めるクラブと、地域から派遣できる指導者のミスマッチがあるかもしれない。
(副座長)全国すべての中学校が部活動の地域移行の方法を模索している。意識を変えていかないといけない。羽村一中は吹奏楽部が全国区であるが、羽村二中、羽村三中にも、全国大会を目指していきたいと考えている子どもたちがいるかもしれない。羽村市の吹奏楽クラブを立ち上げることにより、地域移行にマッチしていき、羽村市全体の子どもたちの意向にも沿っていける。中体連は、次の次の大会からクラブチームの出場を可としている。子どもの数が減り、学校や部活動のあり方が変わりつつある。例えば、全国を目指したい、腕を試したい子どもは、クラブチームに入っており、サッカー部が数人しかいない状況が複数の学校であれば、サッカーを楽しめるようなクラブチームがあるとみんなでチームができて、楽しくできるのではないか。そのような、いろいろなことが考えていけると、羽村市の子供たちにとって良い。教員も羽村のクラブチームで頑張りたいのか、自分の地域で指導者をやりたいのか、これから考えていくこととなる。ご意見をいただき、学校も一緒に考えていきたい。
(委員)平日と土曜日・日曜日の部活動のあり方の整理が必要である。剣道部は学校と地域の指導者で一緒に実施している。今後、地域移行に向けて、受け皿になるような指導者に平日も入っていただくとスムーズに連携ができるのではないか。また、今までは、3つの中学校それぞれに部活動があったが、羽村市全体で考えると、合同部活動としてもよいし、そうすることで選択肢が広がるのではないか。
中学校3年間のことなので、指導者が頻繁に変わるのは子供たちも戸惑う。しっかりと活動している団体に指導をお願いできるのかなど、既存の団体を中心に募集して、受け皿になってもらえる指導者を把握し、ルール作りなどを行っていくことが大切ではないか。地域移行により増えた指導者の負担をどのようにサポートするのか、金銭面もそうであるが、任せっぱなしではなく、地域で子供を育てるという意味でも、地域で指導者を育成することも必要であると考える。
(座長)委員から貴重なご意見をいただいた。何か意見はあるか。
(事務局)各委員からさまざまなヒントをいただいた。課題等を整理して次の機会に考えをお示ししたい。
(5)その他
(委員)今後の会議の予定はどうなっているか。
(事務局)第2回の懇談会は、国や東京都の新たな通知が出てきてから開催することを考えている。
(座長)本日さまざまな意見をいただき、感謝する。課題について教育委員会で整理し、ご意見をいただきながら、地域移行に向けて検討を進めていきたい。
(事務局)次回は、地域移行の内容について、方策の検討や近隣市の状況をお話しできればと考えているが、国や東京都の動向が明確でないため、明確となった段階で、日程調整等を行い開催させていただく。
羽村市教育委員会 生涯学習部学校教育課
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ファクス: 042-578-0131
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