令和5年3月28日(火曜日)午前9時から10時
羽村市役所4階特別会議室
【座長】森谷 誠 【副座長】新谷太郎 【委員】田村義明、新島二三彦、川端秀明(敬称略)
【関係者】生涯学習総務課長、教育支援課長、生涯学習推進課長、スポーツ推進課長
【事務局】生涯学習部参事、学校教育課長、統括指導主事、学校教育課指導係長
【オブザーバー】羽村第二中学校校長
【委員】市野 明(敬称略)
1人
(事務局)
ただいまから、令和4年度 第3回羽村市立学校における部活動の地域移行に関する懇談会を開催する。ここからの進行は、座長にお願いする。1 挨拶
(座長)今年度最後の懇談会となる。御協力をお願いしたい。
2 令和4年度のまとめと令和5年度に向けて
(座長)事務局から説明をお願いする。⇒事務局から「令和4年度のまとめ(今後の部活動地域連携に向けて)」について説明
(座長)羽村市の部活動の様子を説明した。本日は、オブザーバーとして羽村第二中学校の清水校長に来ていただいた。中学校の様子を伺いたい。
(副座長)サッカー部については、羽村第一中学校と羽村第三中学校と合同で練習しているが、今後、合同で大会に出るように顧問は動いている。生徒数が減り、教員数が減る中で、別のところで地域移行という話があり、地域移行に向けた準備をしている教員もいる。羽村市としての考えを、教員にどのように示していくかが校長としての次の仕事である。
(オブザーバー)部活動は勤務時間外となり、教員のボランティア精神で成り立っている。部活動の専門性がなくても生徒たちのため部活動指導をしてくれる教員がほとんどであるが、家庭等の都合でできない教員や、時間外のため希望しない教員もおり、指導者の確保が難しい現状である。生徒たちのために、どのようなことができるのか考えていかないといけない。
(座長)委員から、意見をいただきたい。
(委員)体育協会で実施しているジュニア育成は、中学生も対象としている。部活動としての受入は難しいが、ジュニア育成という中では中学生も参加している。中学校の部活動で、専門性がない顧問の先生がいるということについて、子供の良いところを伸ばし、悪いところを指導するなど、子供自らが考えてできるように指導していただければ、専門性がなくてもよいのではないか。人、物、財政、場所がクリアできないと、地域移行の実現は難しいのではないか。例えば、クラブチームとして、週3日指導したとき、指導者3人で年間約150万円の指導料がかかる。
(副座長)今実際は、クラブチームが中体連の大会に出られるようになる動きがある。地域に部活動を実施してほしいというのではなく、地域にあるクラブチームで、中学生を受け入れてくれませんかということである。現在、クラブチームに入っている子供たちは、クラブチームにお金を払っている。地域移行後は、そのように受益者負担になると考えているが、そこに市の財政支援が入るのかどうかだと考える。市からの支援がなければ自分たちで負担していくこととなるだろう。
(委員)ソフトテニスで、2年前から3つの中学校の生徒が参加しており、一部負担してもらっているが、その他、連盟でも一部負担している。兼業兼職で先生が活動するのであれば、地域に移行する意味はあるのか。
(委員)資料のはむすぽ謝金は安価と記載しているが、とり方によっては安価でないものもあり、意見が分かれるところである。部活動の受入ではないということは非常に重要な視点である。ジャズやフラのダンス系のものは、中学生が希望すれば時間帯によっては参加できると考える。はむすぽとしては、会員になっていただき、地域で活動してもらうことは十分に考えられるが、土曜日・日曜日の活動はしていないので、場所の確保と、長期的な講師の確保が課題になる。総合型地域スポーツクラブの東京都の支援窓口が令和5年度から都体育協会が担うこととなった。体育協会とスポーツ型クラブの窓口が一本化してくることとなる。総合型地域スポーツクラブには、登録認証制度があり、はむすぽも登録しているが、登録されたクラブのうち、何について認証していくのか、国としても決まっていないので、部活動の地域移行なども含まれるのかわからない部分である。
(座長)現在でも、はむすぽは多くのメニューがあるが、メニューを増やしていくことも将来的には考えられるか。
(委員)指導者がいるか、活動の時間・場所をどうするのかなどの課題がクリアできれば、活動の幅を広げていくことに関しては問題ないと考えている。
(委員)各中学校の運動系部活動の人数が少ない。運動系の部活動は大会に出ることが目標で、人数をそろえていくことが子供たちにとっては大切なのではないか。大会に出るまでのプロセスに教育的効果がある。どこの中学校でもぎりぎりの人数で実施しているので、運動部はなるべく合同で実施していき、大勢の人数で実施することで、大会にも出られるようになるのではないか。合同で部活動を実施することで、顧問や指導者に余裕ができ、何かあった時のバックアップにもなる。合同で部活動を実施するという方向を出してしまってもよいくらいである。その際、場所や指導者の問題が出てくるだろうが、どこかの学校に負担が偏らないように、方針を出した方がよい。学校で実施する部活動は、活動することに意味があり、地域移行をする中で、専門的なチームで活動したい場合は、外部のクラブチームや団体を活用したほうが良い。そして、学校でやるものはお金はあまりかからないようにする。専門的なチームに参加したい場合は、保護者負担で参加していくこととなる。2極化が進めば、選択肢が増えるのではないか。
(座長)クラブチームなどに参加する場合は、費用が出てくるという意見もあるが、保護者の立場としてはどうか。
(委員)専門的なところに行くのはお金がかかるものであり、参加する、しないは家庭の判断になるのではないか。
(副座長)中学校は待ったなしで進んでいる。教員は異動もあり、教員自身のキャリアプランを考え、地域移行に向けたホームグラウンドの検討を含め、考え始めている教員もいる。特に、活動場所の確保は課題である。学校開放ができるのか、音楽関係では、ゆとろぎの開放ができるのか、費用は必要となるのかなど、現場レベルではそのような話が出ている。レクリエーション中心の活動なのか、大会で勝ちたいのかなどの部活動の価値は、中学生や保護者が考えていくものである。部活動が学校教育から離れていくので、生涯スポーツの幸せを考えてクラブの在り方を考えていくようなことである。現在は、学校教育の部署で所管しているが、生涯学習やスポーツ推進の部署で所管するようになるのではないか。来年度学校現場として教員に方向性が示せるようにしたい。
3 その他
(座長)これまでの懇談会を踏まえ、意見があればお願いしたい。
(委員)ソフトテニスの活動では、友達と楽しくやりたい子供たちと、練習をもっとやりたい子供達がおり、二極化している。そのような子供たちに同じ練習をする苦労もある。子供たちの様子や指導方法も変わってきた。ソフトテニスが苦手な子のレベルを中心に指導している。
(委員)来年度から、体操について、楽しむレベルと、大会出場を目指すレベルを分けて実施できるように動き出している。求めるレベルに合わせて受入側も工夫していくことが大切である。多世代やさまざまなレベルに合わせたものが備わっているものが総合型地域スポーツクラブといわれていた。全体がそのような方向に動くとよい。
(副座長)子供がいるからどうにかしようという時代から、自分たちはこのような目標があるチームなので、賛同する人はどうぞというスタイルに変わってくるのではないか。さまざまなコースがあり、さまざまな目標があると、子供達の選択肢が増える。いろいろ作っていただけるとありがたい。
(委員)副座長の話を聞いて、子供達の選択肢を増やすということと、生涯スポーツとしてどうとらえていくかを考えていかないとうまくいかないと感じた。今までの日本の部活動制度ではなく、ヨーロッパのクラブの方向に向かっていくのかと感じた。本日の学校現場の意見を受け、受入の仕方を考えていきたい。
(事務局)今年度の委員については、任期が今年度いっぱいになる。来年度も懇談会を開催するが、再度委員の推薦等をお願いすることとなる。
(座長)今年度予定していた懇談会は終了となる。懇談会を開催し、学校や各団体、保護者からさまざまな意見をいただいた。このような中、人材、予算、場所の確保などさまざまな課題があるが、子供達が活動できる場を新しい形で作っていきたい。引き続き協力をお願いしたい。
(事務局)活発な意見交換をしていただき感謝する。
羽村市教育委員会 生涯学習部学校教育課
電話: 042-555-1111 (教職員係)内線374 (指導係)内線376
ファクス: 042-578-0131
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