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あしあと

    羽村で味わうロンドンの雰囲気 クラフトビールを楽しめる「たまり場」ASHFORD ~My startup in はむら①~

    • 初版公開日:[2023年09月22日]
    • ID:17739

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    こちらは令和3年2月に掲載した記事です。店舗について詳しく知りたい方は、最新の情報をご確認ください。

    伊藤 大(市民記者:だいさん)

    ASHFORD外観

    街でふと目にとまった見知らぬお店に入って、新しい発見をしたことはありませんか?
    ここ羽村市にも若い経営者がその個性を活かして作りあげたお店がたくさんあります。連載企画「My startup in はむら」では、そんな魅力的なお店を切り盛りしている方々に、お話を伺います。

    自分が好きなビールを飲んでもらいたい

    今回は羽村でクラフトビールの醸造を行いながら、JR青梅線小作駅近くでブリティッシュパブ「ASHFORD(アッシュフォード)」を営む森 慶太郎さんを紹介します。「羽村でクラフトビール」と聞いて、意外に思う方もいるかもしれませんね。実は森さん、羽村の水でクラフトビール(2021年2月現在)を醸造しているんです。

    ASHFORD店主森さん
    だい(市民記者) ASHFORDでは、森さんが造っているクラフトビールを出しているわけですが、どうして自分でビールを造ろうと思ったんですか?

    森さん 以前は、海外のクラフトビールを出していたんですけど、やっぱり自分が好きなビールをお客さんに飲んでもらいたいと思って。

    だい 好きなビールというのはどんなビールですか?

    森さん うーん。やっぱりIPA(注意1)みたいな苦いビールが好きですね(笑)
     注意1 IPA:「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」といい、ホップの香りや苦みが強いのが特徴のビール

    だい 以前森さんが造ったIPAをいただきましたが、苦味が心地よくとてもおいしかったです!

    森さん ありがとうございます。ホップの種類とかボイルするタイミングを調整して、香りと苦みが同じ系統になるように造っているんですよ。

    だい ビールづくりは奥が深そうですね。ビールの造り方はどうやって学んだのですか?

    森さん 都内にクラフトビールの醸造をやっているところがあって、そこの社長さんにお願いしてビールの醸造を学びました。ほかにも、友達のすすめでアメリカのポートランドに研修に行ったこともあります。そこは、「町中がビール屋さん」みたいな場所で、醸造だけでなく、お店作りみたいなものも学ぶことができました。

    だい すごい行動力!ビール造りの勉強は万事順調だったんですね。

    森さん いやいや、実は醸造の免許を取る期限が決まっていて、それに間に合わせるために大変だったんですよ。
    メニュー表

    ブリティッシュパブを羽村に

    だい ブリティッシュパブASHFORDは、どんな雰囲気のお店ですか?

    森さん クラフトビールと、フィッシュアンドチップのようなビールにあうおつまみを提供しています。店内のテレビでスポーツ中継を流しているので、それを見ながらビールを楽しんでいただけます。やはり、最大の特徴は羽村で醸造したクラフトビールが楽しめることですね。

    だい パブを始めようと思ったきっかけはなんですか?

    森さん 高校卒業後に入学した英語の専門学校在学中にイギリスに留学しました。そのときのパブの印象が強く残っています。週末になると大勢の人たちがパブに集まり、いろいろなスタイルのビールを楽しみながらサッカーを見ている、地元にもそんなお店があるといいなぁと思ったことがきっかけですね。

    だい その体験が今のASHFORDの原点になってるんですね。店を始める場所として、小作を選んだのはなぜですか?

    森さん 僕は青梅育ちですが、友達と会うというと青梅からも近い小作駅周辺が多かったんですよね。それで知り合いが多い小作に店を持つことにしました。おかげさまで、知り合いの方もたくさん来てくれました。徐々に、この近辺に勤める方も多くいらしてくれるようになったので、場所はよかったと思います。
    森さんのインタビューの様子
    だい このあたりでブリティッシュパブは珍しいですよね。

    森さん そうですね。やっぱりロンドンで見た、タップが並んでいるような、いろいろなスタイルのビールを楽しめるブリティッシュパブをやりたくて。実は最初のお店は雰囲気もちょっと違っていたのですが、狭かったこともあり、少し広い今の場所に移転しました。

    だい 僕もイギリスでパブに入った経験があるんですけど、ASHFORDは本当に本場の雰囲気が出てますよね。ところで、開業したときに何か苦労したことはありますか?

    森さん 開業当時はパブというのが何なのかわかってもらえず、それが悩みの種でした。

    だい 確かに、このあたりではブリティッシュパブと言ってもなじみが薄いですよね。

    森さん そうなんです。そこで、パブを理解してもらうために、「ビールを飲みながらお店のテレビでサッカーの応援をしよう」みたいなイベントをやったりして、ブリティッシュパブってこういうものだよと言うことを理解してもらえるようになってきました。
    店内写真

    あたらしいスタイルのビールを目指して

    だい この先、森さんがやっていきたいことがあれば教えていただけますか?

    森さん 今はビール以外のアルコールも出しているのですが、将来はクラフトビール専門店にしたいって考えているんですよ。

    だい そうすると、さらにビールの種類も増やすとか?

    森さん そうですね、酸味のあるサワーエール(注意2)やアルコール度数の高いバーレーワイン(注意3)を造ってみたいですね。
     注意2 サワーエール:発酵時に「乳酸菌」などを併用することで生まれる「酸味」が特徴のビール
     注意3 バーレーワイン:長期熟成によるフルーティな香りと熟成した香りが特徴のアルコール度数の高いビール

    だい 今よりももっと多くのおいしいビールが楽しめるのって嬉しくなっちゃいますね。楽しみです(笑)

    今回、森さんとお話をして、物静かな語り口からは想像できないクラフトビールとブリティッシュパブに対する熱い思いを感じることができました。もしかしたら、新たなことに挑戦する行動力が 、森さんに愛すべきクラフトビールの世界を教えてくれたのかもしれませんね。

    皆さんも思いきって何か新しいことをスタートしてみませんか?もしかしたら、想像もしなかった「好きなこと」が見つかるかもしれませんね。

    INFORMATION

    ASHFORD(アッシュフォード)

    ASHFORDの外観

    所在地

    羽村市小作台1−11−6

    連絡先

    042-579-1320

    ウェブサイト

    森さんの羽村市おすすめポイント

    マミーショッピングセンター

    「ハロウィーンフェスタ」の様子

    所在地

    羽村市富士見平 2-14

    おすすめ理由

    昭和感たっぷりの雰囲気がよい。

    インフォメーション

    だいさんイメージ画像

    伊藤 大(だいさん) 1971年生まれ。ランニングとロードバイクを愛する1児の父。普段会えない人に会いたくて市民記者に応募しました。いつか、スポーツや趣味を通じて市民同士がつながるきっかけとなる記事を書いていけたらと思っています。

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