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令和元年度第2回羽村市青少年問題協議会会議録

[2020年3月18日]

令和元年度第2回羽村市青少年問題協議会会議録

日時

令和2年2月13日(木曜日)午後2時00分~3時40分

会場

市役所4階特別会議室

出席者

並木心、井上雅彦、桜沢修、塩田真紀子、奥山正樹(代理:生活安全課長)、小山夏樹、金子真吾、倉持恭子、藤井金苗、柑子木裕美、平辰男、清水好美、小山茂樹、石黒奈保美

オブザーバー

伊藤文隆、仙北谷仁策

欠席者

井戸康文、田口克己、鈴木香奈子、山下忠義、大坪美帆

議題

(1)テーマ:青少年の非行

福生警察署生活安全課長 奥山 正樹

 

質疑・意見交換

 

(2)羽村市における青少年の現状等について


発言者

①教育委員会 生涯学習部参事

②小学校長会 会長

③中学校長会 会長

④福生警察署 署長(代理:生活安全課長)

⑤西多摩地区保護司会羽村分区 分区長

⑥青少年育成委員会 会長

⑦少年指導委員


質疑・応答

 

(3)その他

配布資料

パワーポイント資料

内容

1 会長あいさつ

本日は大変お忙しい中、羽村市青少年問題協議会にご出席くださいまして、誠にありがとうございます。

本日の協議会のテーマであります、「青少年の非行」ですが、青少年の非行情勢については、人口比では成人と比べ高い水準にあり、次世代を担う青少年の健全な育成は、国民全体に課せられた責務であり、国、地方公共団体、関係団体等が、それぞれの役割及び責任を果たしつつ、相互に協力しながら、地域が一体となった青少年の非行・被害の防止のための取組みを進めていくことが必要です。

今回は、福生警察署生活安全課長の奥山様より、少年法改正の動きや非行被害、少年事件の課題等について、ご講演をいただき、その後、皆さまからの質疑や意見交換を通じて、改めて、「青少年の非行」への理解を深めていきたいと考えております。

 

2 議題

(1)テーマ:青少年の非行

     福生警察署生活安全課長 奥山 正樹

 

(委員)

少年係では、第1係(対策面)と第2係(事件捜査)と分けて担当している。

刑法犯検挙補導人員は全国的にも減少傾向にあるが、一方で再犯者率は高止まりしており、若干増加傾向にある。

罪種別に見ると、一般的に少年犯罪は増加しているが、凶悪犯は減少傾向にある。知能犯が増加傾向にある原因の一つである特殊詐欺は急激に増加している。特殊詐欺の手口は巧妙化しており、少年が加担するきっかけとして、地元の友人を通じて裏バイトやSNSのダイレクトメールなどのインターネット犯罪がある。

窃盗犯は刑法犯に占める割合が極めて多い。知能犯や凶悪犯に比べると圧倒的に窃盗犯のほうが多いが減少傾向にある。窃盗犯の中では、万引きが6割を占める。

特別法犯は増減を繰り返しながら若干減少傾向にあるが、薬物事犯は増加傾向にある。薬物事犯のうち大麻だけは急増している。大麻の増加が全体の数字を押し上げている状況である。インターネット上で大麻はタバコよりも害が少ない、アルコールより依存性が低いといった誤った情報に触れる機会が増えたことで、大麻は使用してもすぐに止められる、大麻を吸うのはかっこいいといった好奇心を掻き立て、興味本位で大麻に手を出すようになってしまっている。

少年犯罪については、昭和50年代は暴走族が多く、学校間の対立抗争や集団で校内を暴れる生徒が多くいた。昭和56年には警視庁管内の刑法犯少年の検挙・補導人員は34,188人だった。それが平成30年には4,129人に減ったので、約3万人減少したことになる。

平成10年は暴走族に比べると小規模の不良グループによる犯罪が目立っていた。少年の規範意識が低下し、ひったくりなどの路上犯罪が増加、おやじ狩りが増えたのもこの頃である。キレるという言葉が現れ、凶悪事件の増加も見られた。

近年は地元から離れた場所での犯行、検挙の事例が増えている。インターネットやスマホの普及から少年犯罪は新たな広がりを見せている。

ネットに関係する犯罪事例としては、SNSの交流サイトで、多額の広告収入を得ていた高校生が、運営サイトのアカウントを高額で買い取るという話を持ち掛けられ、直接会ってやりとりをした際に車に連れ込まれ、強引にアカウントを削除させられたという事例があった。加害者は被害者と同種のサイトを運営していたことから競合相手を排除するために犯行に及んだ事例だった。

また、特殊詐欺の受け子として、銀行員を装い、高齢者からキャッシュカードを騙し取っていた事例もある。高額バイトのSNS上の甘い誘い文句に乗ってしまい、特殊詐欺に加担してしまうケースである。SNSは不特定多数の人たちと時間や場所を選ばず交流することができる大変利便性の高いものだが、インターネット上のすべての人が善良とは限らないため、インターネットの危険性について知識の浅い少年に教え続ける必要がある。

非行歴のない中学生が安易に大麻に手を出して学校内に持ち込んでしまった驚愕の事例もあった。

大麻取締法違反で検挙した129人に関して調査によると、ほぼすべての少年が大麻の違法性を認識しているにもかかわらず、体にそれほど害がない、むしろ健康的であるといった誤った認識から興味本位で大麻に手を出している実態が明らかになった。大麻の価格が手頃であると答えた少年は全体の約半数であった。

インターネットやSNSは便利な一方、犯罪に導く甘い罠であることを認識していただきたい。まずは大人が、スマホの良い面、悪い面や薬物に対する知識をしっかり理解し、少年に伝えていくことが重要だと考える。

ある少年は売人に大麻を勧められ、やがて大麻以外の薬物も勧められ、手を出してしまった。大麻がさらに強い薬物への入口になることを物語っている。

少年による大麻事犯が増加している現状を鑑み、警察としては今後も関係機関と連携した対策を強化推進していく所存である。

これからも少年の健全育成という目的を胸に、少年に非行をさせない、繰り返させないため、日々非行少年と向き合っていきたい。

 

質疑・意見交換

 

(委員)

小学校では、薬物乱用防止教室を行っているが、社会全体で薬物使用が増えている中、今の指導だけでよいかという不安がある。

(委員)

子どもは、大人の教えよりもネットの情報を信じてしまう傾向がある。繰り返し根気強く指導していくしかない。

(委員)

先ほどの講話の中で大麻については、家庭に課題はないというお話があったが、詳しくお聞きしたい。

(委員)

課題が全くないわけではないが、薬物を本棚の裏などに隠してしまい、家族とは普通に会話をするため、家族でさえも薬物使用に気づかないケースが多い。

(委員)

薬物乱用連絡会に初めて参加した際に、薬物依存に苦しんでいる方の講話を受けた。そのとき、親の姿勢が大事だと思った。子ども向けの催しはよく聞くが、親の学ぶ機会は何かあるか。

(委員)

現状、あまりないと思われる。要請があれば福生警察署でも対応が可能である。

(委員)

薬物の資金調達はどうしているのか。

(委員)

おこづかいやアルバイト、振り込め詐欺に加担して得たお金で購入している。

(委員)

お金が必要になるため、反社会的勢力と関係をもっている者が多いと聞いている。

(委員)

暴力団組織と絡んでいる者が多い。弱みに付け込んで犯罪を強要されるケースが多い。

 

(2)羽村市における青少年の現状等について

 

①教育委員会 生涯学習部参事

1月に近隣市町の生活指導の担当者が集まり、子どもたちの現状を報告し合う機会があった。

市外の自治体については中学生の深夜徘徊や補導、大型商業施設での飲酒があったようである。当市においては万引きや喫煙等について特に数字としては挙がってきていないが、暗数と呼ばれる数字には表れない問題行動の数は実在し、実態が掴みづらいものである。小学生が万引きをした際に、お店から保護者に連絡をし、学校には連絡がこないケースがある。そういった場合は数字に表れない。

青少年の非行については、親がタバコを吸っている家庭であれば、親が留守中に興味本位で吸ってしまったり、お正月にお酒を勧められ飲んだり、日常の中で非行に起因する環境はあふれている。学校では風邪薬に関することから違法薬物のことなど、福生警察署にもご協力いただいて幅広く学ぶ機会を設けている。そういった機会を学校公開と抱き合わせで行うことで保護者への啓発にもつなげている。

地域と一体となった顔の見える関係が大切だと考えている。常に地域から見守られている関係性を築けるように、教育委員会では学校への支援をこれからも行っていく。

 

②小学校長会 会長 栄小学校 校長

全7校とも落ち着いている。

校内では遅刻の対応に苦労しており、養育困難な家庭が増えてきていて、連絡がなく、連絡してもつながらないケースがある。家に行っても居留守を使ったり、寝ていたりする。子どもと家庭の支援員に安否確認をしてもらったり、近所の方に聞き取りをしたりして対応している。

校外では万引きが各校数件発生している。再犯のケースが多い。稀に常習になって児童相談所に保護される児童もいる。喫煙についてはほぼない。LINE上でのトラブルも増えているが、親が全く把握していないケースが多い。その後保護者に指導をしているがなかなか浸透していかない。

近年はオンラインゲームによる課金等のトラブルを抱えている児童が何名かいる。ゲーム依存になってしまっている児童もいる。

カードゲームのトラブルは減ってきている。

 

③中学校長会 会長 羽村第二中学校 校長

小学校同様、非行と呼ぶような大きな問題はないが、不登校等の課題はある。子どもと家庭の支援員が家庭訪問をしたり、別室で学習を行ったりしている。子どもに対して、学校に行くことをあまり強く言わない親もいる。家にいておとなしくしていればそれでいいという感覚の家庭をどう解決するかに苦慮している。すべての生徒を必ず学校に来させるということはなかなか難しいため、不登校になったとしても、子ども家庭支援センターやハーモニースクール等につなげる環境づくりを心掛けている。

また、なかなか親の言うことを聞かずに、夜中までスマホゲームをやっていて、親がゲームを取り上げると子どもが家で暴れたというケースがあり、その後、保護者が警察に相談し、その子どもは警察署で気持ちを落ち着かせたという事例もある。

 

④福生警察署 署長(代理:生活安全課長代理)

福生警察署管内における平成31年中の少年の検挙件数は、110人おり、前年比で45人増となっている。罪種としては窃盗、暴行、傷害となっている。窃盗のうち自転車盗が大半を占めている。14歳未満の検挙件数は29人おり、前年比で25人増となっている。逮捕に至った件数は15人で、前年比で8人減となっている。罪種としては特殊詐欺、大麻、万引き、暴行となっている。

補導は384人おり、前年比で158人減となっている。深夜徘徊が多い。

羽村市の補導件数は104人おり、前年比で60人減となっている。深夜徘徊、喫煙、飲酒・家出が含まれている。

児童虐待通告件数は118件、前年比で73件減となっており、心理的虐待、身体的虐待、ネグレクトが含まれている。その他、要保護児童が5人いた。

父親と一緒にいたくない中学生や息子の暴力に耐えられず母親が育児放棄になって保護した中学生の息子もいる。虐待の疑いのある子どもを発見したら福生警察署に通報していただきたい。なんとかして虐待事案をなくしていきたいと考えている。


⑤西多摩地区保護司会羽村分区 分区長

羽村分区で抱えている直近の保護観察件数は9人で、そのうち少年が6人です。少年事件の内訳は、窃盗や傷害、過失運転致死傷、道路交通法無免許運転である。その他、入院や出所後の生活環境が9人いる。

観察所からの報告では、羽村市内の保護観察件数等は減少傾向にあるとのことである。

 

⑥青少年育成委員会 会長

青少年育成委員会では、羽村市全体のパトロール活動を中心に行っている。パトロールの際は福生警察署のご指導をいただきながら、情報交換もしている。コンビニエンスストアでは成人向け書籍の販売が廃止されている。

インターネットの普及で青少年問題が今までとは全く異なるかたちに変わり、相手の表情が見えない文字だけのやりとりが増え、結果としてコミュニケーション能力が失われていることを実感している。そういった中でも、保護者や地域の方たちが一緒に勉強して、まずは知ることや声かけ、あいさつを大切にし、子どもたちと交流を図って、見守り活動を続けていきたい。

昨年末に会館の倉庫に落書きをされたとの報告を受け、パトロールで現場を確認した。落書きがあった時の具体的な対策、あるいはアドバイスをいただきたい。

 

⑦少年指導委員

2か月に1度八王子少年センターの方たちと福生警察署管内を中心に補導活動を実施している。

昨年福生駅喫煙所において、喫煙をしていた19才有職女子と同行していた男子学生の親から話を聞いたところ、高校受験をし、入学して真面目に学校に行こうと思っても毎朝先輩たちに呼ばれて、制服姿のまま学校にいかない状態になっていた。親からすると、どこに相談すればいいのかわからない状況だった。

そういった場合は、八王子少年センターに連絡してもらえれば専門の担当者が親身になって相談に乗ってくれる。目立ったことをやっていない限り保護には至らないため、気になることがあれば早目に相談してほしい。

 

質疑・応答

 

(委員)

青少年育成委員会からのご質問に対して、落書きに関しては、先日1件検挙したところである。見過ごすとどんどん増えていく。早い段階で対処することが大切であるため、落書きがみつかれば福生警察署に通報をお願いしたい。

 

 

3 その他

 

(委員)

この会を続けていく中で、数値目標があるといいのでは。暗数の話が出たので、例えばアンケートなどを実施してはどうか。

(オブザーバー)

数値目標を掲げるということは現実的には難しい。学校の中においてはいじめ等の数字は掴んでいるが、いじめが起きてしまったときに、どう解消するかに重きをおいている。完全なひきこもりにならないように関係性を保つことが大切だと考えている。

(議長)

この会は情報共有の場であって、今後とも集まった情報を参考に対策を検討していく場として展開していきたい。

 

 

4 閉会あいさつ

(副会長)

問題を抱えた子どもにとっては、卒業や進級、進学を迎えるにあたり立ち直るきっかけになり得る子どももいると思うが、一方で押し付けとしてプレッシャーに感じる子どももいると思う。そんな子どもたちの心に寄り添っていくことが支援になると考える。

また、近年、薬物使用で有名人が逮捕され、数年後またメディアの前に出るという様子を目にする機会が増えているが、子どもにとっては危機意識を薄めてしまっているのではないかと心配である。立ち直るきっかけは必要ではあるが、ダメなものはダメと毅然とした態度で子どもたちに伝えることが大事だと感じている。

お問い合わせ

子ども家庭部児童青少年課

電話: 042-555-1111 (児童青少年係)内線262

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