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    令和6年度第1回羽村市青少年問題協議会会議録

    • 初版公開日:[2022年01月31日]
    • 更新日:[2025年2月25日]
    • ID:19414

    令和6年度第1回羽村市青少年問題協議会会議録

    日時

    令和6年10月22日(火曜日)午後10時00分から11時30分


    会場

    市役所4階特別会議室


    出席者

    橋本弘山、小林宏子、儘田文雄、海東朝美、竹ノ内忍、井上一仁、鈴木香奈子

    鳥居夕子、三浦利信、中野修、鈴木誠、葛尾豊、清水貢、松山寛明、中野裕、石川千寿

    オブザーバー

    山本明子、森谷誠、吉川泰弘


    欠席者

    神谷画歩、荒井糸穂


    議題

    (1)羽村市青少年問題協議会副会長の選出について

    (2)羽村市における青少年の現状等について

    内容

    1 委嘱状交付

    2 会長挨拶(橋本会長)

    本日は大変お忙しい中、羽村市青少年問題協議会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日ごろから、市の行政運営につきまして、ご理解とご協力を賜り、厚く感謝申し上げます。

    「青少年問題協議会」は、青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的な施策について審議するとともに、関係機関相互の連絡調整を図ることを目的としております。コロナ禍を経て、子どもたちを取り巻く環境は、大きく変化する状況にあり、子どもや子育て家庭に寄り添った取組を進めていくためには、子供や子育て家庭の声に耳を傾けるとともに、その育成や支援に係わる関係機関をはじめとした皆様のお考えなどをお聞きし、行政運営に取り入れていくことが大切です。国におきましては、昨年4月にこども家庭庁の設置とこども基本法が施行され、児童手当の拡充を始めとした子供と子育て家庭に対する支援や少子化対策などのさまざまな取組が進められております。また、東京都においても、第二子保育料の無償化や小学校給食費の無償化、018サポートなど、国に先駆けて、子育て家庭の経済的負担の軽減を図る取組などを推進されています。市としましては、こうした国や東京都の取組を活用するとともに、ソフト・ハードの両面から、羽村市で暮らす子供や子育て家庭が安全・安心に暮らすことができるよう取り組んでいきたいと考えております。そして、次代を担う子供たちが健やかに成長し、将来、地域の担い手として活躍いただけるような人材の育成に取り組んでいきたいと考えております。子供や子育て家庭の暮らしを支え、子供たちの健やかな成長を育んでいく上では、本日ご出席の皆様のご協力が必要不可欠であります。各委員の皆様と、青少年を取り巻く現状などを共有し、意見を交わしていくことは非常に重要なことであると考えております。

    この後、委員の皆様からも、それぞれのお立場から、青少年の現状をご報告いただきますので、子供たちの置かれている状況を共有し、ご協議いただきますよう、お願いいたします。委員の皆様には、今後も引き続き、子供や子育て家庭に対する支援にご理解とご協力をお願いするとともに、本日の会議も活発なご意見をいただき、この会議が実りの多いものになりますことをお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。

    3 議題

    (1)羽村市青少年問題協議会副会長の選出について→海東教育委員に決定

    (2)テーマ「羽村市における青少年の現状等について」

    青少年育成委員会 石川会長

    青少年育成委員会では、パトロールを実施し、地域の子供達の見守りを行っています。その中の報告で増えていることは、西口のコンビニエンスストア周辺や奥多摩街道沿いコンビニエンスストア周辺付近に集まっている中高生の姿が見受けられるようになったと聞いています。時間帯は夕方以降に見かけることが多いとのことです。集まること自体に問題はありませんが、地域の人達が様子を見守り、危険に遭わないようにすることが大事なのではないかと話しております。私達ができることは些細なことです。ただし、周囲の人達が見守っていることを子供達に実感してもらえるようなパトロール・見守り活動を続けていきたいと思っています。

    教育委員会生涯学習部 吉川参事

    委員の皆様におかれましては、日頃より、羽村市の子供たちの健全育成にお力添え賜り、誠にありがとうございます。10月19日(土曜日)に、武蔵野小学校を除く6校の小学校で運動会を実施しました。前日の雨で心配しておりましたが、当日は暑いほどの晴天で、全学校で無事に運動会が行われました。松林小・栄小・富士見小の3校を参観しましたが、子供たちが元気いっぱいに声を出し、よい表情で参加していました。中には普段落ち着きがなく、生活指導で苦慮している学年・学級もあるわけでございますが、真剣かつ生き生きと参加していて、態度も大変立派でした。保護者の方や地域の方々も大勢御参観いただき、歓声を上げたり拍手をしたりしながら子供たちを見守ってくださっていました。友達・学校はいいなと多くの人が思った一日になったと思います。今後の学校生活や子供たちの成長につながっていくことを願っております。

    また、今年度から全校で、コミュニティ・スクールがスタートいたしました。校長先生、保護者の代表の方、地域の代表の方などのメンバーで構成しているコミュニティ・スクール委員会を中心に、子供たちの健やかな成長のために大人たちに何ができるか、それぞれの立場から考え、実践し、少しずつではありますが、成果を上げてきています。10月25日(金曜日)には、市内全校のコミュニティ・スクール委員の皆様にお集まりいただき、研修会を実施します。コミュニティ・スクールとして何ができるのか、意見交換なども交えながら、理解を深める機会にしたいと考えております。本委員会に委員の皆様にも、今後お力をお借りする機会があると思いますので、引き続き御協力のほど、よろしくお願いいたします。

    羽村市子ども家庭部 山本部長

    私からは、市の子供・子育て施策に関することや、支援が必要な子供・子育て家庭の状況などについてご報告させていただきます。市では現在、令和2年3月に策定した「第2期羽村市子ども・子育て支援事業計画」に基づき、おおむね18歳未満のすべての子供と、その家庭に対する支援に取り組んでいます。国では、令和5年4月に、こども家庭庁を設置するとともに、全てのこどもたちが、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指した取組を進めるため、こども基本法が施行されました。こども基本法では、市町村に対し、国が定めるこども大綱を勘案して、こども施策についての計画を定めるよう努めることが定義されておりますので、市では現在、今年度末を目途に「(仮称)羽村市こども計画」の策定に取り組んでいるところであります。こども基本法におけるこどもの定義は、「心身の発達の過程にある者」とされており、年齢でサービスが途切れないよう、こどもや若者がそれぞれの状況に応じて、社会で幸せに暮らしていけるように支えていくことを求めています。こうした点を踏まえ、(仮称)羽村市こども計画の策定に当たっては、市民意見聴取の取組として、昨年度から今年度にかけて、「おおむね15歳から22歳までのこども・若者を対象としたアンケート」や、「包括連携協定を締結している杏林大学の学生に対する意見聴取の取組」、「就学前児童・就学児童の保護者を対象とした子ども・子育て施策に関する調査」、「幼稚園・保育園を利用する保護者へのアンケート」、「市内の小学校・中学校に通う児童・生徒に対するアンケート」など、幅広い世代からのご意見を聞かせていただきました。市では、現在、これらの意見聴取の結果を踏まえつつ、市がこれまでも取り組んできた子供・子育て施策の取組に加えて、新たに「子供の居場所づくり」や「子供の社会参画・意見表明機会の充実」などの取組を加える形で計画の策定に取り組んでいるところであります。計画期間は令和7年度から11年度までの5年間とし、計画に定める事項の推進を図ることで、こどもまんなか社会の実現に向けた取組を進めていくこととしております。

    続いて、支援が必要な子供・若者に対する取組についてですが、市では現在、ひきこもりに対する支援や子供たちの居場所づくりに取り組む子供食堂を運営する団体との連携に取り組んでいます。ひきこもりに対する支援では、子育て支援課と社会福祉課の窓口で年間を通じてひきこもり当事者の方やそのご家族からの相談に対応しているほか、ひきこもり相談会とひきこもり講演会を実施しています。ひきこもりに関する相談では、当事者からの相談は少なく、ほとんどがその御家族からの相談となっています。ここ数年の状況では、窓口での相談とひきこもり相談会を合せて、年間2人から5人の範囲で相談が寄せられている状況であります。市では、相談者の意向をお聞きし、庁内の関係部署との連携や、東京都ひきこもりサポートネットなどの専門機関につなぐなどの支援に取り組んでいます。

    子供食堂については、現在市内では、2団体4事業者が子供食堂の運営に取り組んでいます。こうした団体・事業者間の情報共有・意見交換を図るべく、不定期で打合せの場を設定しております。団体・事業者からは、児童・生徒に対し、子供食堂のことを知ってもらい、利用してもらいたいと、特に、広報の面での協力を求める意見をいただいておりますので、現在、団体・事業者の運営状況をまとめたチラシを作成しています。そして、団体・事業者には、子供食堂を訪れた子供たちの中で、気になる子がいた場合には、市の子ども家庭支援センターに情報を寄せていただくようお願いしております。

    続いて、支援が必要な家庭に対する支援として、子ども家庭支援センターの取組をご説明します。子ども家庭支援センターは、子供家庭総合支援拠点として、関係機関との連携を図りながら、虐待の通報時の迅速な対応や、養育上の課題を持つ家庭への支援、要保護児童対策地域協議会の構成機関とのネットワークの構築に取り組んでいます。子ども家庭支援センターでは、子育て家庭の総合相談として、電話やメール、面接、訪問等を通じた相談を行っており、令和5年度は延べ17,812件の相談対応を行いました。主な内容としては、虐待などに関する養護相談が一番多く、次いで育児・しつけ等に係る育成相談となっています。支援が必要な家庭に対しては、児童相談所や小学校・中学校、幼稚園・保育園などの関係機関との連携を図りながら、さまざまな対応を行っています。子育て家庭に対しては、妊娠届出時から関わりをはじめ、支援が必要な家庭には、それぞれの家庭の状況を把握し、寄り添った支援に取り組むとともに、保育園や児童館で実施している子育てひろば事業や、ヘルパ-を派遣し家事・育児を援助する養育支援訪問事業、乳幼児を一時的に保育する乳幼児ショートステイ事業など、それぞれの子育て家庭の状況に応じた支援策を提供しています。また、最近では、保護者の養育力を高めていくことの必要性を感じており、日常生活で保護者が子供に適切に関わることや、仲間と悩みを共有し支え合うことができるよう、ペアレント・トレーニングなどの新たな取組も始めています。支援が必要な家庭や子供は近年増加する傾向にあり、相談対応などの件数も年を追うごとに増加している状況にあります。

    市としましては、子育て家庭が、身近な地域で安心して子育てができるよう、地域全体で支援していく体制の充実を図っていくことが重要であると考えております。本日、この会議にご参加いただいている皆様とさらに連携を深めていくことが大切であると考えておりますので、引き続き、皆様と情報共有・意見交換などを行いながら、子供・子育て家庭に対する支援に取り組んでまいります。私からの報告は以上となります。

    警視庁福生警察署 竹ノ内生活安全課長

    私からは少年事件の情勢についてお話をさせていただきます。本年9月末日までに羽村市内で発生した「少年が被疑者となるゲートウェイ犯罪」は、高校生の万引きが2件、自転車窃盗が4件と、数はさほど多くありませんでした。一方で、福生署管内では少年補導の件数が非常に多く、月延べ100人以上が補導されていて、その殆どは深夜徘徊と喫煙です。私が着任して以来、あきる野市内で複数少年を被疑者とする強盗が2件発生しているのですが、発生時間はいずれも午後11時台と午前2時台でした。また、羽村市内では、コンビニ駐車場で成人男性に因縁をつけ、大怪我ををさせた少年らを逮捕しています。この事案、発生は午後7時台だったのですが、少年らは、前段として、この駐車場にたむろし喫煙していた状況があります。このような状況に鑑み、補導を緩めると、凶悪犯罪が一層増えてしまう可能性があると感じています。その他全体的な傾向として、学校内で収められないトラブルが多くなってきている気がします。小学生同士の喧嘩でさえ、先生の手に負えない場合があると聞きます。そういった場合、「警察に連絡したらそれで終わり」ということではなく、以後の対応についても協力していただきたいと思います。

    また、先日行われた防犯イベントでは、羽村二中の吹奏楽部の皆さんが車両パレードに花を添えてくれまして、その御礼に感謝状をお届けに上がったのですが、課員からは、「皆元気に挨拶をしてくれてとても雰囲気がいい学校だった。」との報告を受けています。警察という立場上、どうしても事件にスポットが当たりがちですが、1つ好事例を紹介させていただきました。

    都立羽村特別支援学校 井上校長

    本校は、知的に障害のある小学生から高校生までが通っています。学区域は、本市以外に東大和市、武蔵村山市、青梅市、立川市の一部、福生市、奥多摩町、瑞穂町です。本市からは今年度、72名の児童・生徒が通っており、そのうち高等部生徒(高校生)は30名です。その他、学区域を定めず、入学者選考を実施している知的障害特別支援学校があります。先日、本市で実施されました、市民スポーツ祭や文化祭、福祉祭(社会福祉協議会)において、本校高等部の生徒が、受付業務や授業で製作した製品の出展、販売等に関わらせていただきました。校内の活動だけでなく地域への参加や体験は、自己肯定感や自己有用感を育む上で欠かせないものでもあるので、今後もそのような機会をいただければと思います。よろしくお願いいたします。

    一方で、生活指導面の対応としては、関係機関との緊密な連携をとる場合があります。SNSを通じて交友関係が広がっているケースもあり、未然防止を含めて手立てを構築しているところです。また、本校の役割として、地域(学区域)の幼・保育園、小・中・高等学校等に特別な支援を必要とする子供たちへの支援を行っています。支援が必要な場合は、特別支援教育の専門性をもった教員が本校にはおりますので、「誰ひとり取り残さない」をキーワードに役割を果たしてまいりたいと存じます。よろしくお願いいたします。

    立川児童相談所 鈴木所長

    立川児童相談所は立川市以西の11市町村を所管しています。人口的には東京都の中では、多くはないところになりますが、福生警察署の方からもお話があったとおり、非行の件数は人口と比較して多い状況です。家出や深夜徘徊、万引きなど、中学生あたりまでのお子さんの通告をいただいたりしている状況です。児童相談所はさまざまな事情で家庭で暮らすことができない子供を一時保護していますが、立川児童相談所の一時保護が、常時60人おり、非常に多くなっております。夏以降は、中学生の子供を家出や親子間の不調で保護しております。ただし、羽村市の状況を本日確認しましたところ、その中でも羽村市は非行で一時保護した子供は少なく、家出・保護も少ない状況です。立川管内でも落ち着いていない場所もありますが、その中で羽村市の子ども達は比較的落ち着いているのかなという印象があります。ただし、インターネットなどで地域を超えて繋がります。近隣の落ちついていない地域がありますので、引っ張られるというところはあるかなと思います。その際に、子供達が地域の居場所や学校で受け入れてもらえるということが重要になると感じます。地域の居場所づくり・子供達の居場所づくりについて、居ることができるところがあれば、子供達は過ごすことができますので、子ども家庭支援センターなどが行っていることが、効果が出ているのだと思います。

    また、11月は児童虐待防止月間になりますので、ご協力をお願いいたします。10月・11月は里親推進月間になります。先日、羽村市でも実際の里親の方の体験発表会を実施させていただきました。家庭で暮らすことができなくても地域の里親さんのところから学校に通うことができるであったり、一時的な期間だけでも里親の家で立て直すということができることであると考えています。地域の取組・支援が充実していくことを願っています。

    小学校長会 鳥居会長

    市内の小学校は、今年度からコミュニティースクールとなり、地域の力を借りながらさまざまな取組をしているところです。また、低学年の教室に「エデュケーションアシスタント」と呼ばれる担任のアシスタントとなる人材が全校に配置されました。これまで担任が一人で行っていた連絡帳の点検や家庭との調整、テストなどの採点、教室への作品等の掲示などを担ってくれています。授業中に一斉指導の中で、戸惑ってしまう児童へのサポートも行ってくれるため、きめ細かい指導や支援を行うことができています。また、各校では「校内別室登校支援員」の配置も進んでいます。不登校の児童や登校はできても教室に入れない児童を別室で支援してくれます。別室の名称や取組の内容については各校で違いがあるものの、支援員が配置されたことにより学校の中で、教室以外に子供たちの居場所ができました。

    一方、校長会で話題になるのは、家庭での子供の居場所についてです。学校で集団生活が困難だったり教科学習に落ち着いて取り組むことが難しい児童に家庭で安心できる居場所がないのではないかということです。小学校段階で身に付けておいてほしい基礎学力や社会性などは、学校と家庭が連携していくことが大切です。中学校ではそうした基礎が身に付いている前提で学校生活が始まるため、そこから必要な支援を講じるというのは、不登校等の子供たちの問題行動の増加につながる課題だと感じています。問題行動等の未然防止の観点から、小学校段階で、児童相談所や子ども家庭支援センタ-の皆様と手を組みながら、家庭の抱える問題にも目を向け、子供たちを守っていく姿勢を大切にしたいと考えています。

    中学校長会 三浦会長

    中学校の状況につきましては、中学校の体育大会がありました。雨の影響で順延した学校もありましたが、実施することができました。また市内の中学校でも職場体験が始まります。地域の事業所にお世話になっております。中学生に対し、ご協力をいただきまして重ねて感謝申し上げます。生活指導のお話も先ほどからあったと思います。心配に考える方もいると思いますが、基本的に学校の中が大変なことになっているということはございません。ただし、深夜徘徊・非行傾向・児童相談所案件なども学校ごとにございます。そういった中で、学校でも保護者の方とも話しながら対応しています。保護者の理解がないと問題の解決に進まないことが殆どです。さまざまな問題があっても話をしていて、ご理解を得ることができないと手を打つことができないのが現実です。その場合、警察の方にお願いしている学校もあると思います。何も対策等を実施していない学校はないと思っています。生活指導に関しては、中学校は1年から3年の横の繋がりはさまざまなことを実施するのでできますが、縦の繋がりをあまり作らないようにしています。深夜のコンビニなどでは、高校生などと繋がりますので、中学校3年間でなるべく縦に繋がらないように指導していますが、夜の徘徊などで繋がりを持ってしまう現状があります。その部分が中学校としても困っているところであります。卒業生になってしまうと名前は分かりますが指導はできません。中学校に来た時に注意はできますが、大きく踏み込むことができないところもございます。このような問題は学校だけでは難しいと思っています。

    先ほど鳥居校長からもありました不登校は中学校でも大きな問題になっていて、各校でさまざまな取組をしておりますが、マンパワーが足りていません。市や都でも政策を作って制度化しておりますが、当てはめることができる人材がおりません。学校は教員免許を持っていることなど、敷居が高かったりすると思いますが、免許などがなくても居場所として、一緒にその場に居ていただける方でも十分なので、地域にも発信をしていき、ご協力をいただかなければと思っています。

    西多摩地区保護司会羽村分区 中野分区長(冒頭 資料について説明)

    9月末時点での青少年の保護観察件数の現状について報告いたします。家裁の決定による保護観察件数は、6名でありました。2月の報告から3名増加しております。罪名としては窃盗が3名、交通が2名、傷害が1名でありました。少年院からの仮退院は1名で2月の報告からは1名増加となっております。西多摩の他市の数については家裁の決定による保護観察件数は、青梅市で17名、福生市で8名、あきる野市で11名となっております。罪名としては、青梅市で傷害が8件、交通が5件、窃盗が3件、その他が1件でありました。福生市では傷害が2件、窃盗・交通が各2件、詐欺幇助が1件、その他1件でありました。あきる野市では、窃盗が3件、傷害が2件、交通が3件でありました。その他は3件でした。以上になります。

    民生児童委員協議会 鈴木会長

    民生児童委員としては、10月3日に地区委員会連絡協議会・立川児相・子ども家庭支援センター・教育委員・民生児童委員で話し合いを実施しました。テーマは「子供の見守り」でした。5月から6月にかけて市内にある小中学校10校の学校訪問を実施いたしました。学校にも温かく迎え入れていただきました。学校ごとに話の内容は異なりますが、子供のひきこもりや不登校について話したと聞いています。私は羽村西小学校に伺いましたが、不登校・ひきこもりについて話し合いを行いました。地域の連絡協議会でも小学校ブロックごとの会議としたことから先生達の顔も分かり、子供の見守りについて、話し合いがスムーズにできました。ただし、民生委員としては立ち入ることのできない繋ぎでありますので、子供達とのさりげない関係を作るという話し合いが一番多くできました。子供の登校時に民生委員の服を着て、挨拶を実施いたしました。先生からは、下校時の方が素がでるので子供のことがよくわかるとご意見をいただきました。10月末日から12月末日まで、高齢者実態調査を実施します。その際は下校時間に合わせて子供達へのあいさつを実施したいと考えています。見守るということは抽象的なことですので難しい部分もございますが、服装・地域からの連絡などから紐解いて、各関係機関に繋げるように定例会でも話をしています。

    青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾委員

    青少年対策地区委員会連絡協議会では、それぞれの学校区ごとに地区委員会が設立されて活動しております。連絡協議会としては、以前は、少年少女球技大会、田んぼ体験などを実施しておりましたが、現在はなくなっております。現在は子どもフェスティバルを実施しています。子どもフェスティバルはコロナ禍に大きな影響があり、中止しておりましたので、経験者の子供達が卒業してしまいました。昨年度から再スタートさせていただきましたが、子供達の参加が得られないということで苦労している状況です。今年も11月9日(土曜日)に開催する予定です。松林地区は昨年1名の申込みがありまして、体調不良で申込者が参加できない状況になりましたが、子供達が当日に駆けつけてくれて無事に実施することができました。今年度は申込み人数が2名でした。ところが子供達が呼びかけをしてくれたおかげで、13人の子供達が参加希望をしてくれています。後日実行委員会を開催しますが、子供達を中心にして協議をしながら模擬店を開いていきたいと考えています。

    また、協議会の中で各地区の活動内容について情報共有をしています。活動の内容について各地区に持ち帰り、できることは各地区で実施しています。松林地区委員会では、体育館に1泊する校庭キャンプを実施しています。他に大きな行事としては、収穫祭を実施しています。学校の畑を利用して、サツマイモの栽培を行っており、苗から植えて手入れを行い、収穫する過程を子供達と一緒に観察して、焼き芋をします。他にもサツマイモの茎を使って、クリスマスリースを作るといったことも実施しています。大人が芋煮なども昨年度から行っています。このような形で子供達に体験の場所・機会を作っていくようにしています。子供達が体験の中から学んでもらい、自分の中で得るものがあれば良いと捉えています。羽村に生まれて良かったなと子供達が大人になった時に思ってもらえることが喜ばしいことであると思いながら接しています。

    少年指導委員 柑子木委員

    少年指導委員は、八王子少年センター主導の下、八王子、日野、青梅、福生、高尾、南大沢、町田、多摩中央、五日市9署の管内の居住者の方から警視庁より委嘱された補導員で構成されています。福生署に関しては、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町の3市1町の中より委嘱された10名で補導活動を行っています。昨年度までは1か月に一度福生駅周辺で補導活動を行っていましたが、センターの人員が東横問題で割かれており、2か月に一度の補導活動となっています。しかしながら8月9日(金)に福生署少年係の主導で羽村市の少年育成関連機関の方々と合同で、補導活動を行いました。当日は午後7時に五ノ神会館前に集合し、駅周辺のコンビニ等を周り、喫煙等の不良行為少年がいないかチェックしました。当該少年等を発見するにいたりませんでしたが、補導活動終了後も少年係の方が残り羽村駅周辺の補導活動を行うとの事でした。東横問題ではオーバードーズ等子供達が危険に遭う事が多いので少年センターも力を入れています。

    地域の補導活動がままならない状況ですが、少年センターだけでなく福生署とも連携し、子供達の見守りを行っていきたいと思います。

    本町第三町内会 清水会長

    町内会の立場として青少年の現状についてご報告をさせていただきます。重複する内容も含んでおりますので、私が実際に経験した内容について話をさせていただきます。私の町内会は羽村駅西口に隣接している町内会になりますが、最近居酒屋が新しくオープンしたり、コンビニができたりなど、様子が少し変化している場所になります。駅の目の前に交番がありますので、大きな騒ぎ等はありませんが、以前よりは若い子が集まっていたり、動画撮影をして踊っている子やバイクで来ている子もいます。私も見かけると声掛けをしたりしていますが、他市から来ている子供が多いです。話を聞くとSNSで繋がり知り合って、遊びに来ているという形で輪が広がっています。その輪が良いものであれば問題ありませんが、ニュースなどで報道しているSNS関係で闇バイトなどがあると思いますので、懸念されるなと感じました。若い子達に話しかけた時に、皆様から先ほどもご報告がありましたが、共通することは居場所がないということです。声をかけると素直で良い子が多いかなと印象はあります。大人が逆に壁を作ってしまっているという視点も感じます。私は町内会の行事やバーベキューを実施する時に来てみるように声をかけたりしていますが、子供に言われて衝撃を受けたのが「親も行かないのに行かないよ」と言われてしまい何も言い返すことができませんでした。今の子供達の親の世代から始まっていたことで、議論が遅かったのかなと感じています。子供達が一概に悪いのではなく、親世代にも声をかけたり、考え方を変えてもらうという試みというのが子供達のために今後必要になっていくのではないかなと感じたので報告させていただきます。以上になります。

    旭ヶ丘町内会 松山会長

    旭ヶ丘町内会では、秋の例大祭や納涼祭で大勢のお子さんに参加いただいて、コミュニケーションをとっていただく場として活用しています。ただし、都営住宅という地域柄で一人親の世帯が多かったり、海外から来られている家庭が多かったりなど、さまざまな事情がある家庭が多く、お子さんの顔はわかるが、親の顔が分からないといった苦労がある状況もございます。

    小作台西町内会 中野会長

    私の地域は、小作駅の西側という立地でございます。菅生高校の学生の利用する駅であります。他にも埼玉の高校のスクールバスも来てますので、非常に高校生が入り混じっている地域でございます。ただし、町内会といたしましては、先ほども委員から意見がございましたが、町内会に子ども会が作れない状況にあり、加入者が高齢化して、孫の世代になりますが、子供達は世帯分離し、他の所にいますので、町内会には加入しておりません。子供達を見守るとは、小学校から下校時刻表をいただいておりますので、見守り隊ができる限り下校時には通学路に立って見守りをしていただいています。また、図書館の分室もありますので、下校時刻表を渡して、下校時間前に来るようであれば、確認してもらうといった形をとっております。また、東京都の水道事務所にも 下校時刻表を渡して見守りのお願いをしているところであります。

    先ほど石川委員からも意見がありましたが、駅前には数件のコンビニがありますので、自転車でくる中学生もしくは高校生が集まっています。校長先生からもお話がございましたが、そこで縦の繋がりができているようです。高校生が中心となっているように見えますが、声掛けができない現状であります。東京都内で強盗事件が多くありますことから、防犯の見回りを実施する話も出ています。

    納涼祭をまつの木保育園の前の公園で実施していますので、保育園の保護者の方にも参加してくださいと周知しており、多くの方に参加をいただいています。子供がいるお祭りは、高齢の方々も賑わって喜んでいる方が多いです。このような形で地元の保育園などにも協力をいただいており、町内会としても球技大会がなくなりましたので、夏・冬の子供映画祭などを会館で実施しています。PTAにも呼びかけは行っておりますが、子供たちは来ません。土曜日・日曜日は習い事もあり、子供達の自由な時間が少ないのかなと感じているところでございます。以上になります。

    教育委員会 海東委員

    皆様からのご発言をいただき、さまざまな視点・立場から子供達を見ていただいていると感じました。その中でキーワードとして出てきた言葉が、子供の居場所づくり・途切れない支援・誰一人取り残さない社会を目指す・社会参加を子供達と共有していき、子供に社会と繋がる部分のパイプを作っていくという話がキーワードとして挙がってきたのではないかと思います。本日初めて青少年問題協議会に参加をしましたが、皆様と同じことを考えてきていました。

    2点お話をさせていただきますが、1つ目は、先日、教育長と教育委員が集まり講演を聞く教育委員会連合会がございました。「言葉の力」というテーマで、かける言葉で子供は変わるということでした。講演していただいた方は、犯罪というのを心理的に分析しながら各部署で仕事をされてきた方で、出口保行さんという方でした。お話の中で居場所のことや犯罪にならないための攻める防犯というお話がありました。私たちが、防犯に至るまでの心理的なものを十分に知ることが重要であるというお話でしたが、〇×クイズなども行いました。そのクイズの中に少年を狙った性犯罪は、午後5時台が最も起こりやすいかどうかといった問題がございました。ほとんどの保護者の方々は〇としていましたが、×であり、実際は午後3時台が多いとのことです。この認識の違いを理解して、指導や防犯に役立てていくなど、防犯を行う前に犯罪の裏側にあるものを分析していくことが大事であると学びました。その中で、犯罪を犯してしまう・インターネットの事件など境界を飛び超えてしまうなど言われていると思いますが、該当する人たちは特例とのことです。通常は、リスクとコストを考えるため、逮捕される・失うものが大きいと考えて判断を決断して、止めるという選択を取るのですが、現在の特殊犯罪については、理解不能ということをお話されていました。そして、言葉によることになりますが、街角にベストなどを着て子供達の見守り・挨拶をしてくださる方々が「これで役に立っているのか」とおっしゃる方もいます。しかしながら、挨拶をしたり、人が面と向かって言葉を交わしたり、見守る事だけでも防犯になるとのことです。人の役に立っているということを胸の中に入れて続けてくださいといったお話もありました。この場にいらっしゃっている方々は、直接活動をされている方々もいると思いますが、限界についても私も感じています。

    2つ目の話になりますが、見守るだけでは解決することが難しいのかな思います。学校現場から一歩外に出ておりますので、外から学校を眺めたり、学校という枠に囚われないで社会の一員として皆様と関わらせていただいたり、学校を終えた子供達のことがいろいろな場面で巡ってきます。その中で、先ほどもお話のありました、コンビニの前でたむらしている子供たちについても、その裏側には、子供の居場所がなくなっているのではないかと考えています。何十年も前になる暴走族の音が聞こえたり、昔に戻っているような嫌な予感が感じ取れます。子供達を受け入れる施設は、小学生などは児童館などがありますが、中高生の居場所はありません。調査中なので、具体的なことは申し上げられませんが、知人から文京区少年プラザb-labという施設を見てきて、東京都にこのような施設があったのかと驚いたという話を聞きました。ぜひ見たいと感じています。中高生の基地ということで、NPO法人カタリバが運営している場所になります。調べてみると東京都には、世田谷区・杉並区・調布市・府中市に中高生のユースセンターが作られています。コンビニでたむろをしている子供達がそこに行くとは限りませんが、子供は何かやりたいことがあるのに、場所がない、思っていても伝える場所がない、人と話したいのだけれども場所がないなどの子供達が活躍できる場を行政が支援していき、民間の業者が組み立てをしていくといった取組もあれば、他にもさまざまであります。市によっては、行政だけが運営しているものや公益財団法人のものもあります。羽村の中にも今後そのような施設を作っていく必要があるのではないかなと感じています。羽村の小中学校も縮小され、公民館や集会所についても修理等が必要であり、地域の中で空洞化していく部分も何とか活用できないか・新たに商業施設に集まることのできる場所を作ることで、救われる子供がいるのではないかなと考えていたところです。最後になりますが、デンマークという国や北欧の中も同じような悩みで、青少年の行き場がない状況があります。青少年を救うために、ユースセンターをさまざまな所に建てて、その場所が見守りの場所となっています。見学する機会があり、見てきましたが、保護者の方々が、自分たちの子供が小学校を卒業した際に居場所がなくなってしまったと考え、居場所を持ち寄りで作ったという施設もありました。中には持ち寄りになりますので、さまざまな家具や楽器(ドラムやギター)があったりなど、不要なものを持ち込んで、音楽を楽しんだり、雑誌を見ることができたり、ボランティアの方がカフェを開いていたりもします。地域の居間のような場所になり、いろいろな人たちの居場所となっているような事例もあります。日本にもこのような場所があると居場所づくりができるのではないかと考えたところです。調べている途中ではありますが、報告させていただきました。

    質疑応答

    本町第三町内会 清水会長

    小学校校長会鳥居会長、中学校校長会三浦会長に質問させていただきます。私の地区の小学校はPTAが活動休止の状態で、実質消滅しているという話を聞きました。子供達の居場所や親の世代の話の中で、このようにコミュニティをなくしてしまうということは大きなことであると思いますが、学校としてはどのような考えなのかということと、三浦会長の話の中で、縦のつながりを抑制するという話をされていたと思いますが、社会は縦の繋がりなのではないかなと感じています。縦の繋がりを正しく勉強していない子どもが社会に出たときに苦労していると思いますが、抑制させるだけになってしまうのではないかなと少し懸念を感じたのでお伺いさせていただきます。

    中学校長会 三浦会長

    二つ目の話の縦の繋がりの部分については、部活動や委員会活動などで、健全的な繋がりについては、作っています。しかしながら、非行的なところの縦の繋がりを作らないようにとしています。言葉が足らず申し訳ございません。PTAの話については、東小も一中の学区でありますので、大きな影響が予想されるということで、今のPTA会長とも何らかの形で話し合わなければいけないということは認知しています。ただし、過去に私自身もPTAの役員をしており、0パーセントか100パーセントで議論して決めるのではないように話をしています。継続するかなくすかではなく、どこの負担をなくすことによって継続することができるのか、必要な活動は何なのかなど、負担と必要の両方のバランスをとって、着地点を考えるという話をしています。校長会としてPTAをなくしていこうといった話もありません。それぞれの学校でさまざまな考えがあるかと思いますが、大切な組織であると思っています。

    青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾委員

    大きな問題だなと感じたことが二点ございまして、羽村の近郊のコンビニ等で非行少年がたむろをして、風紀を乱したり、非行行為をしているという問題が、さまざまな委員の方々から意見がありました。実際に私もパトロールする機会がございますが、羽村駅東口の方でも目にする機会もあります。現実に羽村の中でそういったことが起きているということについて、一つの組織が動いただけでは決して解決できる問題ではないと感じています。もう一つは居場所の問題についてです。居場所の問題についても一つの組織で解決できる問題ではありません。このような場でそれぞれの立場からご意見を伺っておりますので、有効的に結び付けて、対応していくということが必要なのではないかと感じました。

    小林副市長

    青少年の問題ということで、本日お集まりいただきましたが、市の子供・子育ての分野からも切れ目のない支援が必要という話がございました。市では妊娠時から支援をしています。保育園・幼稚園・小学校・中学校を卒業し青少年となっていきます。行政が個々のご家庭・子供達に長い時間寄り添っていく必要があるという時代になっています。闇バイトなどのさまざまな問題がありますが、市の取組が少しでも道を逸れないような子供に繋がって、社会で自立していけるような子供達になってほしいということで取り組んでいます。引き続き皆様のご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。

    儘田教育長

    小中学校の先生方の生活指導部会主任会というものがございます。警察の方からもご指導をいただいておりますが、近隣の自治体に比べて比較的落ち着いている状況にあります。何が良いのかと担当に聞いたことがございます。先生たちが子供に親身に寄り添って、時間をかけて指導していることがとても効果的なのではないかと伺いました。本日の話を聞いて、第一に思ったことは、青少年に家庭の居場所がないということです。非常に大きなことだと思います。もう一つは携帯電話の普及です。SNSの問題です。これは大きいと感じています。3つ目は叱られない子供達です。叱ると怒るは違います。以前私が教師時代に尊敬する先輩からこんなことを言われました。叱るということは、あなたのため、想って言うこと。怒るというのは自分のためである。私は青少年には、大人が壁になる必要があると思います。その壁の一つが叱るという行為であると思います。叱るという家庭がどのくらいあるのでしょうか。自転車の二人乗りをして、どのくらいの子どもが指導されているのかという問題があります。学校で叱られない子供達は、社会に出て上司の話も聞かないと思います。私は、叱られない子供達というのを問題視しています。この場で報告させていただきました。以上になります。