令和7年2月21日(金曜日)午前9時から10時30分
市役所4階特別会議室
橋本弘山、小林宏子、儘田文雄、海東朝美、竹ノ内忍、鈴木香奈子、
鳥居夕子、中野修、葛尾豊、柑子木裕美、松山寛明、中野裕
オブザーバー
山本明子、吉川泰弘
神谷画歩、井上一仁、三浦利信、鈴木誠、荒井糸穂、清水貢、石川千寿
(1)会長挨拶
(2)羽村市における青少年の現状等について
1 会長挨拶(橋本会長)
本日は大変お忙しい中、羽村市青少年問題協議会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日ごろから、市の行政運営に対しまして、ご理解とご協力を賜り、厚く感謝申し上げます。
「青少年問題協議会」は、青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的な施策について審議するとともに、関係機関相互の連絡調整を図ることを目的としております。この会議では、委員の皆様にそれぞれのお立場から青少年の現状などについてお話しいただいております。スマートフォンの普及などにより、子供たちを取り巻く環境は大きく変化しており、青少年が抱える不安や悩みなども多様化しています。そうした不安や悩み、自身の想いや考えを言葉にして伝えることに難しさを感じている子供たちも多いと思います。それぞれの子供たちが抱える不安や悩みを払しょくするための解決策を導き出すことは、一朝一夕にできることではありません。それでも、子供たちの周りにいる大人が、それぞれにできる範囲の中で、子供たちに寄り添い、一緒に考えたり、必要な支援につなぐといったサポートを行っていくことが大切だと思います。こども基本法が施行され、全てのこども・若者が身体的・精神的・社会的に幸福な生活を送ることができる社会である「こどもまんなか社会」の実現に向けた取組が進められています。市としましても、今後、現在策定を進めている羽村市こども計画に基づき、市民・関係機関・関係団体の皆様のお力もお借りしながら、さまざまな取組を進めていく考えであります。
本日ご出席の委員の皆様には、今後も引き続き、市の青少年対策の取組に対するご理解とご協力をお願いするとともに、本日の会議が実りの多いものになりますことをお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
2 「羽村市における青少年の現状等について」
(教育委員会吉川生涯学習部参事)
日頃より羽村の子供たちのためにご尽力賜り誠にありがとうございます。羽村市における青少年の現状等について、不登校児童・生徒の情報を提供させていただければと思います。
全国的に不登校の児童・生徒数は、増加傾向が続いています。令和5年度の全校児童数・生徒数に対する児童の割合(出現率)につきましては、小学生が2.56%、東京都全体が2.21%になりますので、若干多い状況となります。また、中学生は8.73%、東京都全体が7.8%になりますので、中学生も多い状況でございます。令和7年1月末現在の不登校・不登校傾向の児童・生徒数は、小学生が101人、中学生が107人、合計208人になります。昨年度の同時期は合計178人でしたので、増加傾向が続いています。羽村市ではハーモニースクール・はむら(適応指導教室)で学校への復帰、社会的自立を目指すサポート、学習の支援、体験活動等を行っています。小・中学生が29人通っています。学校に行くことはできませんが、ハーモニースクール・はむらには行くことができる子供たちです。それから学校に登校することはできますが、自分の教室に入ることのできない子供もいます。該当児童には、校内の別室で学習の支援、学級復帰へのサポート、生活リズムの安定を目指す校内別室指導を行っています。現在約60人の子供が通っています。不登校・不登校傾向の子供たちに対しては、担任が定期的に家庭訪問・電話連絡を行い、スクールカウンセラー・教育相談員・スクールソーシャルワーカーなどのさまざまな大人が保護者や子供と面接を行い、孤立させない・切り離さない体制を整えて支援を行っています。
また今年度から羽村の全ての小・中学校が、コミュニティスクールを実施する体制になりました。保護者や地域の方に教育活動に関わっていただいて、教育環境を充実させていこうというものです。子供たちと地域の方々が協働でボランティア活動を行ったり、放課後や夏休みなどの長期休業中の補習教室に地域の方に参加していただいて、子供たちと触れ合っていただくという活動に取り組んでいます。不登校・不登校傾向の子供たち・保護者に対する対応についてもさまざまな力をお借りしたいということで取り組んでいます。先ほど申し上げた別室指導に地域の方に入っていただいて、子供たちと関わっていただいている実態もございます。学校の先生でも保護者でもない地域の方だからこそ、貸していただける力もあるのではないかと考えているところであります。
教育委員会として引き続き、各学校を支援し、誰一人取り残さない学校教育の実現に取り組んでまいりたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。
(山本子ども家庭部長)
私からは、支援が必要な子供・子育て家庭の状況などについてご報告させていただきます。
初めに、子ども家庭支援センターの今年度の取組を御説明します。子ども家庭支援センターは、子供家庭総合支援拠点として、関係機関との連携を図りながら、虐待通報時の迅速な対応や、養育上の課題を持つ家庭への支援、地域の子供を見守る役割である「要保護児童対策地域協議会」の構成機関とのネットワークの構築に取り組んでいます。子ども家庭支援センターに寄せられる相談内容は、多様化・複雑化する傾向があります。子供が所属する幼稚園・保育園等、学校や保護者自身からの相談が多くありますが、中には子供本人からの相談もあります。子供の身近で信頼できる大人を介して相談につながった事案がありました。漠然とした心配を、言葉にして、大人に伝えたその子供の気持ちを、大事にしなければならないと感じました。今後も関係機関との連携を強化しながら、必要に応じた情報共有や、家庭への支援を行ってまいります。また、ヤングケアラー支援についても教育相談室などと定期的な連絡会を実施し、支援を要する児童の情報共有や、支援の検討を行うことに加え、児童がSOSを発信できる体制整備についての検討を進めています。
続いて、ひきこもりに対する支援についてです。ひきこもりに対する支援では、子育て支援課と社会福祉課の窓口で、年間を通じてひきこもり当事者の方やその御家族からの相談に対応しているほか、ひきこもり相談会・ひきこもり講演会を実施しています。ひきこもりに関する相談では、当事者からの相談は少なく、ほとんどがその御家族からの相談となっています。今年度のここまでの状況では、子育て支援課窓口での相談が2件、先日、2月10日に開催したひきこもり相談会も2件の相談をいただきました。相談内容では、20代から40代でひきこもりの状況にあるお子さんについて、どのように対応していくのが良いかという相談が寄せられています。小学校・中学校時代に不登校の傾向があり、高校進学後もその傾向が続いて学校に上手くなじめず、その後社会に出たものの、働き続けることができず、現在ひきこもりの状況にあるという方が多いようです。ひきこもりの状況にある期間や御家族との関係性など、一人ひとりの状況が異なりますので、専門機関と連携し、その方の状況に応じた支援に取り組んでいます。市としましては、子育て家庭が、身近な地域で安心して子育てができるよう、地域全体で支援していく体制の充実を図っていくことが重要であると考えております。
本日、この会議にご参加いただいている皆様との連携をより強固なものにしていくことが大切であると考えておりますので、引き続き、皆様と情報共有・意見交換などを行いながら、子供・子育て家庭に対する支援に取り組んでまいります。私からの報告は以上となります。
(警視庁福生警察署 竹ノ内生活安全課長)
私からは少年事件の情勢についてお話をさせていただきます。
昨年羽村市内で発生した「少年が被疑者となる主なゲートウェイ犯罪」は、万引きが小学生3件、自転車窃盗が中学生で1件、高校生6件の計7件でした。周辺の自治体も同じような数字になります。福生署管内の特色の一つは、「補導」の多さにあります。昨年は延べ約1,000人が補導され、その殆どが「深夜徘徊」と「喫煙」でした。この数字は警視庁の中でも2番目に多く、最多が小松川警察(江戸川区)です。新宿署では約200件、渋谷署で約600件ですから、それよりもだいぶ多いということになります。逮捕しなければならないような凶悪な少年事件は、夜遅い時間に起きる傾向にあると思います。私が着任して1年が経ちますが、これまで少年による強盗事案が2件管内で発生し、6人の少年を被疑者として逮捕しています。いずれも発生時間は午後11時台と午前2時台でした。また、管内コンビニ駐車場で大人をリンチした案件があり、少年を5人逮捕しています。発生こそ午後7時と早い時間帯でしたが、少年らは、コンビニでたむろして喫煙をしていた状況がありましたので「深夜俳諧」と「喫煙」の補導を緩めてしまうと凶悪犯罪が増えてしまう可能性があると感じています。
その他、年末から原付バイクが盗まれてしまう案件が連続で発生しています。そのうちの数件は少年になります。羽村の被害は少ないですが、あきる野市と福生市で非常に多いです。どこの自治体にも言えることなのですが、補導される少年はごく一部の人です。その中でも案件ごとに同じ人物が当時者であるケースが多く、全体としては良い子どもの方が多いです。
羽村市は非行の子供の話はないわけではありませんが、他の自治体と比べると少ないと思います。特殊詐欺においても管内で唯一減少しているのが羽村になります。管内でも一番落ち着いている自治体であると感じています。
(立川児童相談所 鈴木所長)
皆様には日頃より児童相談所の運営にご理解・ご協力をいただきありがとうございます。立川児童相談所は、立川以西の11市町村を所管しています。傾向といたしましては、福生署の方がお話ししていただいておりますとおりになりますので、全体としてのお話をさせていただきます。
非行の数は増えています。今までは減少傾向にあったのですが、特に今年については、保護の人数も増えています。その中で羽村市は比較的落ち着いていると感じています。全体の傾向の話で聞いていただければと思いますが、今年度、一番数が多いことが中学生の家出・徘徊です。仲間同士のところで万引きをしたり、渡り歩いたりなどがあります。ただし、いずれも背景で言えば、家庭の中で上手くいっておらず、児童相談所も親子間の調整を図ろうとしているところですが、今までの積み重ねがあり、親御さんも頑なになって、親子間の話が上手くできていない、子供も親に何も言うことができなかったということがあります。子供は親から責められるということが頭にあるので、言うことが出来なくて帰れないといった事案もあります。
その他に小学校の低学年から中学生にかけて家の中や学校で暴れて手がつけられないといった相談が非常に増えています。かなり以前に中学生が校内暴力で窓ガラスを割ったりした時があったと思いますが、そのようなケースとは違って、何かのきっかけで怒って暴れるとパニックになってしまうということがあります。医療にかかるといっても恐らく入院をする程度ではなく、かと言って児童相談所も保護所に長くいても、子供を矯正する場所ではありませんので、周囲がその子を理解して、医療の力も借り、発達に合わせた対応をしていくしかないのかなと悩んでいます。
親御さんも非常に苦労して行動してきたと思いますが、全体として子どもに合わせたさまざまなやり方や居場所を用意していく必要があるのかなと考え、ぜひその部分を皆さんとどういった支援ができるのか考えていきたいと思います。
(小学校長会会長 鳥居校長)
前回もお話しさせていただきましたが、定期的に行われている小学校校長会では、配慮が必要な児童やその保護者への対応に苦慮しているという報告がされることがあります。具体的には、さまざまな要因で学習面や生活面に課題が見られ、本人が困っており、周囲との間にトラブルが生じているようなケースです。そのような場合に保護者と連携を図ってまいりたいのですが、子供を見る視点が違うことで共通理解が図れないことがあるのが実情です。学校としては丁寧に状況を保護者に説明するのですが、学校と家庭とでは子供の姿に違いがあったり、保護者がお忙しく、なかなか連絡が取れなかったりすると子供の状況の改善に時間がかかっています。そうしたケースであっても早期対応ができるよう、各校では、積極的に子ども家庭支援センター等の外部機関と連携し子供たちの健全育成に努めていきたいと考えています。
(西多摩地区保護司会羽村分区 中野分区長)
1月末時点での青少年の保護観察件数の現状について報告いたします。家庭裁判所の決定による保護観察件数は、3人でありました。9月の報告から3人減少しております。罪名としては窃盗が2人、傷害が1人でありました。少年院からの仮退院は2人で、9月の報告からは1人増加しています。罪名は強盗および詐欺でありました。西多摩の他市の数における家裁の決定による保護観察件数は、青梅市で15人、福生市で7人、あきる野市で10人と羽村より非常に多かったです。罪名としては、青梅市で傷害が6件、交通が4件、窃盗が4件、大麻が1件でありました。福生市では傷害が2件、窃盗が2件、交通が各2件、その他1件でありました。あきる野市では、窃盗が6件、傷害が4件、交通が1件、その他が2件でありました。また、少年院からの仮退院は青梅市で6件あり、窃盗が2件、詐欺が1件、障害が2件、交通が1件でありました。福生市は、0件であります。あきる野市では、大麻が1件でありました。以上になります。
(青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾委員)
青少年対策地区委員会連絡協議会の役割・組織につきましては、前回の会議の中で説明させていただいております。少しだけ触れますとそれぞれの学校区ごとに地区委員会が設立されて活動しております。地区ごとに事業を実施しております。
連絡協議会としては子どもフェスティバルを実施しました。ゆとろぎ前の道路封鎖を行い、子供達が企画した模擬店で、子供達が楽しみながら体験する事業であります。各地区の取組ですが、地区に合った事業を展開しています。私は松林地区の会長を務めておりますので、お手元に会報を配布させていただきました。各地区で会報を作成し、どのような活動に取り組んでいるのかについて、地区ごとに報告をしています。地域の住民の方や保護者の方に地区委員会はどのような行事をしているのか分からないということで、10年前から発行しています。私たちが事業を展開するときに良かったかどうかと判断する指標として、子供達の参加人数が多いのか少ないかというところを見ています。10年経ってようやく伝わってきた、理解されてきたのかなと感じています。徐々にですが参加人数が増えてきています。この場で私の地区を紹介させていただきましたが、地区ごとに同じように取り組んでいます。
(少年指導員 柑木子指導員)
2か月に1回の補導活動についてお話させていただきます。1月16日に八王子少年センターと福生署少年係と一緒に行いました。当日は昨年着任された八王子少年センターの署長も参加されました。午後6時に福生駅前に集合し、二手に分かれてゲームセンターとカラオケ、駅周辺の公園等を回り、不良行為少年等がいないかチェックしましたが、当該少年の発見には至りませんでした。現在、青少年をターゲットにした犯罪が増加しています。闇バイト等では、有名サイトが募集を出していたりしますので、子供達にも注意喚起をお願いしたいと思います。もし間違って応募等をした場合は速やかに最寄りの警察や少年センターに相談していただきたいです。やはり子供たちは自分がやってしまった事を隠してしまう行動をとると思いますので、常日頃、お子さんの動向を確認して少しでも不審な点や心配事があるようでしたら親御さんの方から声を掛けて相談にのることのできるような親子関係を作っていただけたらと思います。
(旭ヶ丘町内会 松山会長)
町内会では、コミュニティを広げる活動として、先日は焼き芋大会などを実施しました。その中で、子供のコミュニティは広がっているのですが、親世代は、コミュニティが広がっていきづらい課題がございます。減少している傾向がございます。全体的に子供の数に対して、大人の見る目が減っているという実感があり、中学生がタバコを吸っていたり、小学生がゴミをポイ捨てするなどの行動も見えています。町内会の近くにある公園も荒れてきている状況が見受けられます。そういった状況ですので、町内会活動で大人のコミュニティを広げていく活動にこれから力を入れていこうかなと思っています。
(小作台西町内会 中野会長)
今年度に私の地域は小学生を中心ターゲットとして、夏休みと冬休みにアニメとゲーム大会を町内会に入っている入っていない関係なく、小作台小に通っている子供だったら参加可能として実施しました。子供達だけで来て盛んでありましたが、親御さんはついてきませんでした。町内会に入る訳でもないので、減少傾向になります。30歳台や40歳台などの子育て世帯が入ることはほとんどありません。昔は球技大会があり、ユニホームの貸し出しや練習の参加は町内会への加入が条件でありました。そのために町内会に小学校6年間入っていた家庭もありました。そのあたりが町内会としては、子供達が全体的に実施するような市の事業がないので、町内会として、子供から親を引っ張り出すということが難しくなっております。
活動としては、登下校の見守りを町内会の有志の方でしていただいております。小学生の見守りに関しては、学童の通路などにも立っていてくださっているので、非常に安全だとは思っております。その他にも納涼祭ではPTAにブースを作っていただいて、協力をお願いしておりますが、PTAも小作台支部で支部長と副支部長の二人しかおりません。PTAも縮小されております。基本的には育成部・体育部で子供のためのものを考えております。できれば会館を利用して、土曜日に子ども食堂のような形で提供をしていきたいと話をしておりますが、子供達も何かしらの活動をしています。塾や習い事などがあり、小学生の忙しさを町内会として感じています。
(青少年問題協議会 海東副会長)
日頃より子供達のため、若者のためにご尽力をいただきまして、ありがとうございます。お話の中に羽村市が落ち着いているのではないかという話もいただきながら、近隣市の犯罪の多さなど課題は山積みだなと伺っておりました。市長からもありました羽村市子ども計画の策定が進んでいると思いますが、子供達がこれから自分達の考えを表明する機会・社会参画の機会の確保が施策の基本目標として掲げられております。是非、この場をお借りして、これからの子育ての中に理念を取り込んで皆さんと話が出来たらと考えております。
私からは3点お話をさせていただきます。1点目は、前回の青少年問題協議会でコンビニの前でのたむろ、商業施設の3階でのたまり場で青少年が集まっているということについてですが、最近の寒さにより、なかなか外で過ごすのには、厳しい状況であります。私が深夜に見ているわけではありませんので、ほとんど見かけることはありません。商業施設の3階についても期間限定の業者が入り、最近は見かけることがございません。したがってそこにいた子供達がどこで何をしているのか考えていかなくてはならないと思っているところです。先日、ゆとろぎで20歳のつどいに出席いたしましたが、20歳の誓いでは、代表の方がこれからの未来、自分の将来を語るとても素晴らしい発表がありました。併せて客席が実に厳粛で式典へも高い意識をもって参加している雰囲気が立派に感じました。その反面、若者の活力は静かになっていると感じましたが、第二部の恩師からのビデオメッセージの際に、若者らしい歓声があがり、笑顔もこぼれ、場を弁えて対応しているのではないかと同席した委員さんからも話を伺い、少し安心したところです。全体的に夕刻までのようすにはなりますが、羽村市の青少年が落ち着いていると感じたところです。
2点目になります。皆様もご承知のとおり、羽村市の3つのプロジェクトでポットラックというのをご存じでしょうか。土木課がリーダーシップをとって、富士見公園にいろいろな世代の居場所を作ろうというプロジェクトがあります。2月11日で8回目になります。そこで企画を担当したい方々が、呼びかけに応じて、提案し、広報で募集し、当日を迎えました。風の強い日でありましたが、青梅マラソンの直前でもあり、練習で走る人達も多く公園を利用していました。焚火を焚いて、焼きたいものを持ってきて焼くなどのリラックスするような居心地の良い場所を提供するようなところを作って、皆で持続可能な場所にしていこうとしています。改善等が必要なところもあるかと思います。次の開催が3月2日になりますが、富士見公園に倉庫があり、片づけを行い、青少年の居場所づくりに役立てようかという話もでております。中学生・高校生の子供達が倉庫の壁にペイントをする、話ができるスペースやコーヒーが飲めるブースを作るであったりなどを話し合っているところです。少し子供の居場所づくりまでには難しいかもしれませんが、子供だけが集まるよりも大人も入っていたりする方が安心であるとも感じます。
3点目になりますが、本日欠席されている羽村高校の取組を昨年の会議録を見させていただいて、良い取組をされているなと感じたところです。全校インターンシップを実施されていながら学力や勉強だけではなくて、人とのコミュニケーションをとっていくようなところにも力を入れているというところで、退学する生徒が減ったという効果もあるのだなと思いました。このような社会と繋がるような取組が高校の場合だけではなくて、幼児期・学童期・高校生あたりまでがいろいろな形で発達に応じて、あるべきだなと非常に感じます。自分と違う価値観に出会ったり、大人と関わり合うことで社会性を学んだり、学校にはなかったような世界を見る機会が青少年の育成の中で大きく子供達の生き方を変えるチャンスになると感じたところです。コミュニティの作り方、犯罪や道を外してしまうような子供を救う直接の手立てになるかどうかは分かりませんが、数値では評価されない心地よさや自信を持って社会と繋がっていくことで、前向きに物事を考えるきっかけになるのではないかと考えています。教員の働き方改革も進んできていると思いますが、その反面で地域との関わりの希薄さに繋がってもいます。
羽村の子供達を社会に一歩出して、探求する活動ができたらありがたいと考えているところです。話の中にありました不登校やいじめの減少にも子供は興味を示すのではないかなという思いもあります。以上になります。
欠席者代読
(都立羽村高等学校 神谷校長)
日頃よりお世話になっております。
本校3年生が卒業を控えている中、福生市内でバイクによる事故により、命を落としました。登校中はバイクは禁止されておりましたが、友人と2名で並走していた時、左折してきたバンに巻き込まれたとのことです。
心を痛めた生徒への心的ケアとして東京都相談センターより心理士の派遣を依頼しました。このような事故は二度と起こってほしくないため、生徒全員に注意喚起を行いました。
(都立羽村特別支援学校 井上校長)
日頃よりお世話になっております。青少年の現状等について報告させていただきます。不登校の児童・生徒が増加している現状がございます。家庭と関係機関と連携を図り、対応を行っているところです。
(中学校校長会 三浦校長)
日頃より、羽村市立中学校の生徒の健全育成にご尽力いただき感謝申し上げます。
市内中学校3校では、大きな健全育成上の課題はありませんが、全国同様に不登校生徒の数は多い現状が続いています。地域の皆様のご協力をいただきながら、学校内外の居場所作りを進めています。
(青少年育成委員会 石川会長)
日頃より、お世話になっております。報告事項としましては、現在青少年育成委員会広報紙「ひとこえ」を発行予定です。年間の行事活動報告などを掲載しておりますので、ご覧いただければと思います。
二点目に、課題となりますが、青少年育成委員会では、地域の子どもの見守り活動をしていますが、各町内会からの委員選出が難しくなっていることが課題であると言えます。報告は以上になります。
質疑応答
(青少年対策地区委員会 葛尾委員)
福生署生活安全課長の報告の中で、羽村は非常に落ち着いているような報告があったので、良い傾向であるなと感じました。海東副会長の話にもあったように、コンビニでたむろしていて心配された状況があったのですが、落ち着いている報告があったので、さまざまな取組の結果であるのかなと受け止めています。
ただし一つ気に掛けてほしいことが、育成委員をしているのですが、子供達と接するときには5年後・10年後にどのように育っていくのかという視点を関係機関は持ち続けなければいけないと感じます。現状の問題を解決することも大切ですが、変化の大きい社会に対して、その先を見据えて、大人としてどう対応していくかという視点で物事を見ていく必要があるかなと感じましたので報告させていただきます。ここにいらっしゃる方は考えてらっしゃると思っていますが、この場にいない役員や委員の方に対して呼びかけをしていく必要があると思います。
9年前の記事になりますが、東京都児童生徒体力運動能力生活運動等調査結果について、羽村について全国平均の2.3%上回っているとあり、年間を通じて学校と地域が連携して、体を動かす行事に取り組んでいる・地区対抗による少年少女球技大会、ドッジボール大会、桜づつみジュニア駅伝などに低学年から取り組んでいるという記載がありました。
当時取り組んできた内容は間違っていなかったのかなという受け止め方をしておりますが、このような行事が年々減ってきていると感じます。地域と一緒になって行う取組が年々減ってきていることに危惧することがありますが、社会の中で子供達を育てていくためには、行事の中で子供達と一緒になって実施することによって、体力の向上に繋がってみたり、社会の中で活躍する人たちが育っていくと感じます。大人は経済性や合理性を考えてしまいますが、子供の側面にポイントをおき、どのように影響を与えるのかを考え、見ていく必要があるのかなと思いましたので報告させていただきます。
(橋本会長)
子供達の大会がなくなっているということも、市長と市民のトークが8回程度あり、その中でも地域の方からご意見を伺っております。小作台西町内会の中野会長からもお話がありましたが、一つにまとまることの難しさもあるかと思います。羽村市が大会を開催することではなくて地域の皆様に作ってもらうことになります。私としても気にしているところであります。
(青少年対策地区委員会 葛尾委員)
振り返ってみると主体は町内会になります。町内会がいかに大事な組織なのかと改めて感じるところであります。その中でのコミュニティづくりは大事だなと思いました。社会環境の変化の中で、役員のなり手もいませんので、衰退してきた背景があると思いますが、やはり見直しは必要かなと思います。
(小作台西町内会 中野会長)
海東委員からお話のあったポットラックの完成した際の図面などはあるのでしょうか。
(小林副市長)
所管課が土木課になります。必要であればお出しすることは可能かと思います。具体的には遊具を変えたり、人工芝を設置し裸足でも遊べるような形にしようとしております。ぜひ町内会等でも利用いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
(小作台西町内会 中野会長)
子ども広場をキャンプや火を使えるような形にということですが、昔は町内会で火を使う際は児童遊園で非常に厳しい条件を課せられていたものですが、同じようなことをしてもよろしいと認識してもよいのでしょうか。
(小林副市長)
厳しいということに変わりはありませんが、手続きを踏まえていただければ活用できると思いますので、詳細につきましては土木課まで確認していただければと思います。
(青少年対策地区委員会 葛尾委員)
今回の出席者を見ると過半数は超えておりますが、欠席者が多いように感じます。青少年育成委員会でも同じような状況がございます。育成委員会を開いたときにも出席者が半分程度でした。青少年を議題とした組織の参加率が非常に低いということを危惧しています。さまざまな事情があって出席できないと思いますが、会議の中に出ていただくような会議にしていかなければいけないのかなと感じます。やはり具体的には、どのように取り組むのか、どうすれば地域の課題解決に繋がるのかといったようなところが見えると良かったと感じるので、そういった中身の会議にしていただければと思います。
(橋本会長)
本日欠席されている4名の方も報告をいただいておりますけれども事情があっての欠席になります。それぞれ思いは同じだと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
(青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾委員)
中学生のボランティアを昔は防災訓練や河原の清掃で来ていただいていましたが、最近はありません。以前はクラブの顧問の方が連れてきていただいていたと思いますが、今後外部委託になった時に外部委託の方がクラブ員をボランティアとして連れてきていただけると非常に町内会のいっせい美化や防災訓練でも活用することができると感じます。小学校の場合ですと小作台野球の指導者の方が清掃の時は連れてきてくれていました。そのように外部委託の指導者の方が指導の一環という形で連れてきていただけるとありがたいなと思います。
(橋本会長)
防災訓練の出席については、町内会の皆様からも話が出ていて、以前は中学生が安否確認を行ってくれておりました。親御さんも出てきてくれるので良い相乗効果もありました。そういった事がなくなってしまって、昨年の防災訓練のメイン会場を見ると若い人が少ない状況であります。そのような事も町内会の皆さんとの会話の中で話題になりました。授業の一環として取り組んで欲しいと教育長にもお願いをしています。今年は総合防災訓練は東京都と合同の大規模な訓練となりますので、各町内会での防災訓練はございません。したがって、再来年から中学生の参加もいただきながら実施していこうといった話になっています。
(教育委員会 儘田教育長)
途絶えてしまった原因はコロナ禍であります。一年先の防災訓練にはなりますが、ぜひ中学生を参加させたいと個人としても考えております。鳥居校長はご存じのことと思いますが、学校の授業について決定権があるのは、校長になります。これは法律で決まっています。私と教育委員会と校長会長で十分に連携を図りながら、双方に理解をしながら取り組んでいく問題であります。早速ですが中学校長会の三浦校長には話をとおしてあります。良い感触を受けています。学校と教育課程との良い関係は、そのような連携の中で生まれます。教育委員会には教育委員会にしかできないことがあり、学校には学校にしかできないことがあります。お互いにタッグを組んで実施していくことを常日頃言っております。
私は7年間同じ学校で校長を務めた経験がありますが、やって良かった取組がございます。子供達は生徒手帳を持っていますが、その中に地区での活動に参加した時に書き込んでもらって判子を押してもらうページがありました。地域の活動に参加した際は生徒手帳に判子を押してもらえるように話をしておりました。担任の先生に見せて、一定数貯まると学校として認めるといったことを実施していました。ボランティアはそういった目的ではないという意見もあるかと思いますが、小学校・中学校はボランティアの参加の基礎を作る段階であると思っています。ボランティアに参加し「気持ちが良いな」「自分が他者の役に立っている」と考えることは自尊感情の根底になります。健全育成上良いものとなります。このような取組についても校長会で紹介を次回したいなと思っています。取組が上手く回ると子供達は自ら進んで実施していくのかなと思います。大人も子供も褒めて育つと思います。成人式でも司会者が2人登壇しておりましたが、一切静かにしてくださいと言いませんでした。これは自律の精神が働いているということです。羽村が今落ちついているということは、まさに地区委員会の取組、町内会の取組であると感じます。学校だけでは子供は育たない、地域だけでも子供は育ちません。相互にできることを実施し、育てていくことが重要です。
私は他市の人間になりますが、羽村との違いがどこにあるかというと羽村は大人が良く見ていると感じます。他の自治体以上に声を掛けていると思います。今日皆様にお伝えしたいことがございます。問題行動や問題点がでましたが、全て小中学校で行っている授業の教科の中で取り扱うものばかりになります。道徳科になります。道徳で扱う内容項目は22項目ございます。遵法の精神・公徳心・節度節制・家庭生活の充実や相互理解などがございます。今回出ていることはこの内容項目に関わるものであります。資料を読んで、自分事として考えて、綺麗事ではなく、自分が主人公のようにできない場合どうすればよいのかと考える。考えた結果が分からなくても良いです。自分に振り返って考えれば良いのです。これを各学校で真剣に授業として実施しているかしていないかでは、根底が違います。羽村は遵守しています。ぜひ道徳授業地区公開講座がありますので覗いていただいて、授業に関するご意見を頂戴する機会もございますので、お願いしたいと思います。私が校長として取り組んでいたときに2年後に教科になり、評価をしなければいけないという時代でした。しかし德を評価するということは数字では付けることはできませんので、文章を書いておりました。これをどのようにしていくかということを学校として、市の指定を受けて実施しておりましたが、PTAにもオープンにしていました。説明を行い、PTA会長にも見ていただいたところ、次の会の時に「魅力的である」「内容項目もこのページについては皆さんに見ていただいた方が良いのでPTAで読む」とおっしゃっていただき読んでいただきました。在籍していた際の一つの誇りになります。PTA役員が主体的に読んで子供達の教育に生かしていこうという意欲を見させていただきました。
最後になりますが、立川児童相談所長からいただいたお話は非常に大きいと感じます。私が教員になった時は校内暴力が多い時代でした。その時から鉄則としてありますが、荒れさせないということがあります。その子供はどのような状況になったらどうなるのかということを共通認識を持って、荒れさせないということです。子供一人一人の理解が前提にあって、その理解を一人だけでなく、全員で理解していて、上手くリードしていく。子供達は自ら静まると、その中で反省をします。頭ごなしに言うのでは、さらに反発心を生みますが、上手い指導の中で自ら律することが出来れば一番の教育であると思います。以上になります。
(橋本会長)
さまざまな意見ありがとうございました。それぞれの課題はたくさんあると思います。その中でも学校の先生の大変さを特に感じました。子供達もやがては親になります。したがって子供の時が重要な環境になります。これから先の将来を見据えてさまざまなことに取り組んでいかなければいけないと非常に思いました。以上で終了とさせていただきます。ありがとうございました。