ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

羽村市

はむらってこんなまち

スマートフォン表示用の情報をスキップ

あしあと

    令和5年度第1回羽村市青少年問題協議会会議録

    • 初版公開日:[2022年01月31日]
    • 更新日:[2024年3月29日]
    • ID:18572

    令和5年度第1回羽村市青少年問題協議会会議録

    日時

    令和5年10月17日(火曜日)午後9時00分から10時30分


    会場

    市役所4階特別会議室


    出席者

    橋本弘山、小林宏子、儘田文雄、神谷画歩、菊地敏明(代理:生活安全課長)

    鳥居夕子、中野修、鈴木誠、葛尾豊、柑子木裕美、小山茂樹、石川千寿

    オブザーバー

    山本明子、田中茂雄、森谷誠、佐生秀之


    欠席者

    塩田真紀子、外山裕介、竹中雪与、三浦利信、清水雅俊、平辰男、清水好美


    議題

    (1)会長挨拶

    (2)羽村市における青少年の現状等について

    内容

    1 会長挨拶

    本日は大変お忙しい中、羽村市青少年問題協議会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、日ごろから、市の行政運営につきまして、ご理解とご協力を賜り、厚く感謝申し上げます。

    青少年問題協議会は、青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的な施策について審議するとともに、関係機関相互の連絡調整を図ることを目的としております。本年4月にはこども基本法が施行され、国においては新たな司令塔としてこども家庭庁が設置されました。今後はこども家庭庁を中心に子どもの視点で子どもを取り巻くあらゆる環境を視野に入れ、子どもの権利を保障し、子どもを誰一人取り残さず、健やかな成長を後押ししていく取組が進められていくこととなります。

    また、国では本年末を目途にこども大綱を閣議決定することとしており、大綱の中ですべての子ども・若者が身体的・精神的・社会的に幸福な生活を送ることができる社会である「こどもまんなか社会」の実現を目指すこととしております。羽村市におきましても国のこども大綱を勘案して令和6年度に「(仮称)羽村市こども計画」を策定する予定としており、現在、市民の皆様の意見聴取の取組など、計画の策定に向けた検討を進めているところであります。

    コロナ禍を経て、子ども達を取り巻く環境は今まで以上に大きく変化している状況にあり、子どもや子育て家庭に寄り添った取組を進めていく上では、子どもの意見や子育て家庭の声に耳を傾けるとともに、その育成や支援に係る関係機関をはじめとした皆様のお考えなどをお聞きし、行政運営に取り入れていくことが不可欠であると考えております。

    本日ご出席の皆様とも青少年を取り巻く現状などを共有し、意見を交わしていくことは重要なことであると考えております。後ほど委員の皆様からも、それぞれの立場から青少年の現状をご報告いただきますので、子どもたちの置かれている状況を共有し、対策などについてご協議いただきますようお願いいたします。委員の皆様には今後も引き続き、市の青少年対策の取組に対するご理解とご協力をお願いするとともに、活発なご意見をいただき、この会議が実りの多いものになりますことをお願い申し上げまして挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


    2 「青少年の現状等について」

    教育委員会佐生統括指導主事

    羽村市の子どもたちの実態について報告します。問題行動調査を毎年実施しています。子どもたちの「いじめ」の状況や「不登校」の状況を把握する調査です。令和4年度の調査結果について報告します。いじめの件数は、247件でした。令和3年度の202件から45件増加した形で報告されています。令和2年度は53件でした。件数の増加は、羽村市に限ったことではありません。全国的にいじめの認知件数は、非常に多く報告されるようになっています。いじめの認知件数が増えることに良い印象はありませんが、いじめを認知して対応していくことについての感度が上がったと捉えていただければと思います。

    いじめの定義についてですが、社会通念上のいじめと問題行動調査で報告のある法律上のいじめは異なります。この調査で把握するいじめは、他の児童・生徒が行う、心理的または物理的な影響を与える行為を指します。当該行為の対象となった児童・生徒が心身の苦痛を感じているものです。したがって周りがいじめに当たらないと判断をした場合も当人がいじめであると認識した場合は、いじめとして対応していくことになります。

    いじめの認知に関して、羽村市では、定期的なアンケートを実施し、把握に取り組んでいます。対応については、管理職が確認を行い、どのような対応をしたかということをいじめのアンケートに記入するなど、徹底的に加害被害の状況確認や被害者の心のケアを行っています。加害児童についてもさまざまな困難を抱えている場合もありますので、その後のフォローも対応しています。いじめはどこにでも起こるということを前提にして、学校では「いじめ見逃しゼロ」「いじめ未対応ゼロ」を徹底して取り組んでいるところです。

    羽村市では、4月にいじめ防止対策推進条例を制定しました。いじめ防止対策基本方針の改定及び各学校のいじめ防止基本方針を改定しました。各学校でもいじめ対策委員会を定期的に開催し、スクールカウンセラーなどの専門的な知見からも課題に対応するようにお願いしています。学校においては、いじめの早期発見・対応について、具体的な対策を行いながら進めています。一部ではありますが、生活指導において、近隣市を含めて生活指導の対応をしなければならない案件があります。ただし、学校は情報を把握した段階で、市教育委員会に報告を行い、子ども家庭支援センター等に協力いただいています。必要に応じて福生警察にもご協力をいただき対応しています。

    これからも子どもたちの健全育成に向けて努力していきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。


    警視庁福生警察署 木村生活安全課長

    少年による犯罪発生状況についてご報告します。まず、万引き犯について、当署管内で24件ありました。羽村市では5件、内訳は、小学生が3件・中学生が2件でした。

    次に自転車の窃盗ですが、当署管内では32件となっており、羽村市では11件、中学生が4件、高校生が7件でした。共通しているのは、どれも「目的地まで遠いから自転車を盗む。」「喉が渇いたからジュースを盗む。」といった非常に短絡的な動機であったということです。万引きについては、軽い気持ちで犯罪を犯してしまうと、安価なものから始まり、自転車、住居侵入など、事態がエスカレートしていく可能性がありますので、青少年に対しての早期対応が必要です。

    自転車については、盗難が増えており、約6割が無施錠となっています。侵入窃盗についても無施錠が多くみられます。また、羽村市に限りませんが、闇バイトに手を染めてしまう少年も見られました。当署管内でも、闇バイトに加担させられそうになった事案の相談がありました。SNSで「高収入・簡単バイト」の募集に応募し、個人情報を相手に伝えてしまったことで、最終的に脅されてしまい簡単にやめることができない状況に陥ってしまうわけですが、これは、先輩・後輩の関係においても成立します。

    過去には、福生警察署に相談に訪れ、その証言から、「闇バイト」に引きずり込んだ者を逮捕したという事案がありましたが、引き込んだ者自身も実はこの「闇バイト」を辞めたいと考えており、自分の代わりを探していたのです。少年といえど、誘惑に手を染めてしまう状況がありますので、学校を通じて危険性を伝えていきたいと考えています。

    「受け子」や「出し子」のようなケースもありますが、こんなケースもあります。それは、SNSにおいて「簡単に手間暇無しで高収入です。」といった書き込みを見て応募した少年のところに、犯罪組織が他人のクレジットカードを送り付け、指定した物品をこのクレジットカードで購入させたのち、指定の住所に物品を転送させるという手口です。この転送が成功すると報酬がもらえるというものでした。発覚の端緒は家族の通報です。購入した覚えのない物品が自宅に届くので、不審に思った親が、子ども(中学生)に問い質したところ、この事案が発覚したわけです。犯行組織から送られてきたカード情報を入力すれば、中学生でも買い物ができてしまうわけです。

    このような情報は、子どもだけでなく保護者の方や学校にも発信して、社会全体で対応することが必要だと考えます。

     

    東京都立羽村高等学校 神谷校長

    今年度より東京都立羽村高校に着任しました。工業高校からの着任となりますが、高校の認識では、高校生は社会と初めて繋がる部分を担っていると考えています。社会で自信をもって活躍できる力を身に着けさせることを考えています。しかしながら、昨年度の話になりますが、多くの生徒が卒業に至らず、年度途中・学年途中に転学や退学を強いられているような状況がありました。理由は学力、家庭環境、生活習慣が良くないなどの課題があり、退学することが多いです。可能な限り止めるということができないかと取り組んでいます。

    具体的には、課題を持つ生徒に対して、学年末などに卒業したいという意向や就学継続の意向を共有して、社会に送り出すように校内の環境を整えています。生徒の多くは、自分自身が社会で大人と一緒に働くという自信を持っているように見えません。社会で働く将来のイメージを植え付けるということで、地元企業の方を呼び込んで交流会を開いたり、来年度インターンシップを全員に経験してもらいます。

    その初めの取組として、生涯学習センターゆとろぎで企業と都立学校・地元の学生を交えてイベントを進めました。昨年度は、特別指導が120件を超えていましたが、今年度は半減しています。その大半はSNSによる問題行動をアップして指導対象となるケースであります。昨年度のような授業を害する指導拒否があり、校内の指導体制を整えるのに苦労した時期からは脱している状況ではありますが、身だしなみ指導や自転車の二人乗りなどの課題もあります。古い都立学校の指導方法になるかもしれませんが、校内を安定させるという指導を進めています。

    地域課題としては人材不足が大きくあるということを知りました。昨年度の都立の高校求人の倍率は8倍を超えたということもあり、高校生ということで就職をしたいという生徒も少ない状況でありますが、10年前は70名の生徒が羽村高校から就職していたというデータがあります。昔のような自信を取り戻すよう、校内の取組をしていきたいと思っておりますので、業界の方々や課題のある生徒を支援していただける方々と連携していきながら将来に渡って地元で活躍できる子どもたちを育成したいと思っております。今後もよろしくお願いいたします。

     

    小学校長会会長 鳥居校長

    各学校の状況について報告します。共通していることは、1年生のクラスを中心に学級が落ち着かない様子が見られます。校長会の中でも話題になりましたが、コロナ禍によって人々の交流が断たれたことによって、子供たちの社会性の伸びに影響が表れているのではないかと思います。本来であれば幼稚園・保育園等で経験する友達との物の譲り合いや小さな小競り合いに折り合いを付けるなどの経験ができていないことの影響ではないかと感じられます。

    したがってコロナ禍前の子ども達が当たり前に学んできた他者との関わりや、集団生活を通して、身に付けていくはずの社会性が未熟なまま年齢を重ね、学齢期に入っている可能性があるように思われます。

    また、学校教育だけでは解決困難な課題を抱えるお子さんが増えているように感じます。都立羽村高等学校の評議員もさせていただいていますが、評議委員会で学校の課題として報告のある内容は、基本的な生活習慣や規範意識等、多くが義務教育段階で解決を図っていかなければならない課題であることに気づかされます。

    羽村市内では、登校が安定しない子供や教室に入れない子供の居場所を作っている学校も複数ありますが、人材不足や環境整備の課題があります。

    学校は子供に親身に寄り添っていける大人、家庭と学校の橋渡しをするような外部人材を求めています。子供たちが抱えているさまざまな課題を先送りせずに、子供を取り巻く環境すべてにアプローチできたら良いと考えています。

     

    西多摩地区保護司会羽村分区 中野分区長

    西多摩地区保護司会は4市3町1村の8行政体で構成されている地区であり、東京保護観察所立川支部に所属しております。第六次羽村市地域福祉計画の策定に携わっています。保護司が対象としている犯罪を犯した人や非行をした人に対する地域福祉計画を今回初めて羽村で制定します。再犯を犯すことがないように地域福祉計画にも取り込んでいただくように動いております。

    全国の市町村は平成28年に施行された再犯の防止等の推進に関する法律によって再犯防止推進計画を策定しております。西多摩地区で見ますと青梅・羽村が今年度策定になっており、あきる野・奥多摩・檜原は予定している状態であります。福生・瑞穂・日の出は制定済となっております。

    羽村市の青少年の現状等について令和4年度の犯罪白書と保護観察所のデータを元に報告します。羽村市の刑法犯の継続件数は令和元年が4人、令和2年が1人、令和3年が2人、令和4年が1人でありました。令和5年は2人と非常に少ない人数であります。西多摩で一番件数が多いのは青梅であり、元年が13件、5年が17件でありました。羽村市の罪名内訳としては元年が窃盗・自動車過失致死、2年は窃盗、3年は傷害・詐欺、4年が道交法違反でありました。10年前の平成24年では、羽村の件数は11件あり、令和元年から4年度までの平均件数は2~3件でありますので、5分の1程の数となっております。

    全国的な動向としては、窃盗が多く、8,200人、障害が1,700人、暴行が1,200人となっております。以上を報告といたします。

     

    民生児童委員協議会 鈴木会長

    民生委員としては10月に地域連絡協議会(通称:4社協)のなかで、子どもの言動と見守りについて文化会で話しました。子どもの現状ですが、心理的な虐待が多いと発表がありました。子どもの前で激しい夫婦喧嘩をして警察沙汰になるような案件がありました。その光景を子どもが見ると脳に損傷を与えるということも報告にありました。しつけで食事を与えないということも聞いております。

    羽村にも子ども食堂はありますが、無料ではありません。安価な100円~200円の世界でも子どもが行けない現状も伺いました。そのような家庭では、欲しい物などを買ってもらえないことから万引きなどの犯罪に走ってしまうといった話も話題になり、他では元気の少ない子供が増えているといった意見もありました。

    挨拶ができない子も多く、民生委員が声をかけると不審者に見られて警察に電話されてしまうこともありました。これからの見守り対策としては、市民児童委員と連絡を取り合い、個人宅の様子の見守りやSSWとの繋がりなどもあります。見守りが必要な子どもは、子ども家庭支援センターから連絡があり、見守りを行いますが、直接訪問することはできないため、見守りの対象の子どもか分かりにくい現状もあります。見守りの中身が虐待なのかネグレクトなのかヤングケアラーなのかによって見守りの方法も変わってくるため、具体的な話を聞くことができるように話をしました。

    一番感じているのは、4年間コロナ禍の影響でさまざまな情報が入ってこなかったこともあり、今まで実施していた学校訪問の中で、学校ごとに情報内容については異なりますが、名前や住所、子どもの見守ってほしい内容を伺い、1人あたり2人~4人を見守り対象として、私自身も見守りをした経験があります。4社協の繋がりも今後できますので、密になることができればよいと捉えています。以上報告します。

     

    青少年対策地区委員会連絡協議会 葛尾委員

    青少年健全育成ということについてどのように繋がるか手探りで行いながら、地域の中で活動しています。連絡協議会は、昭和53年4月に立ち上げて今年で45年になります。さまざまな活動をしていますが、協議会として実施してきた活動はコロナ禍もあり、非常に負担になっている現状もあります。

    また、イベントを経験している子どもが少なくなっているため、経験している子どもが学校を卒業してしまい、参加率が減少している現状があります。この課題に悩んでいるところであります。

    青少年対策地区委員会連絡協議会としては、少年少女球技大会を実施していましたが、参加者が少なくなり、地区単位でしか実施できなくなっているのが現状です。田んぼ体験についても取り組んでおりましたが、学校教育のなかで取り組む形に変わりました。11月に子どもフェスティバルを実施いたします。食べ物を提供いたしますので、衛生的な心配もございますが、子ども達が楽しんできた事業です。実施の方向で取り組んでいます。

    しかしながら、3年間のブランクがあり、経験したことがある子どもが学校を卒業しておりますので、参加者が非常に少ない状況です。したがって、楽しさを伝えていくことが、地区委員会としては大きな課題であると感じています。

    私は、松林地区委員会の会長ですが、子どもが少ない地域でもあります。実施について考えることもありましたが、実施しなかった場合、将来的に実施することは一層難しくなるという意見もあり、何とか大人を中心に実施し、子どもに楽しさを伝えていくことが役目ということで取り組んでいます。

    以上のように連絡協議会として取り組む事業の実施が難しい状況を感じています。地区委員会は7つの小学校単位で設立されており、地域ごとに事業を実施しています。各地区の役員の方々が尽力していただき、学校と連携をとり実施することができています。

    松林地区委員会では、学校で寝泊まりを行う、校庭キャンプを実施しています。飯盒炊飯を使い、カレーづくり、キャンプファイヤー、肝試しを取り入れて、子ども達に経験させています。その他には収穫祭を実施しており、生ごみたい肥の土づくりから始まり、その土から野菜作り(サツマイモ)を行い、焼き芋を子ども達と一緒に作るなどについても行っています。体験を提供することによって、子ども達にその中で学び取ってもらいたいという考えがあります。体験をした子どもが大人になった時に、あの時に経験したことが役に立ったと考えてもらえることが根本となっております。

    地区委員会の活動としては、各地区で地区の内容に沿った形で運営していますが、連絡協議会としての取組が難しいものになってきていると感じるとともに、地区での活動に力を入れていくほうが望ましいのではないかと考えております。

    別件になりますが、羽村の祭りが多く中止になってきていると感じます。子どもたちが非常に楽しみにしており、祭りを体験して育ってきた子どもたちが大人になって、地域社会で活躍することが多いことから、祭りを中止したことが正しいことであったのかと思うことがあります。羽村として子どもたちが楽しんで参加できるような祭りがあった方が良いのではないかと感じました。

    活性化するためにぜひこのことを含めて、行政の方々にはご検討をいただければ幸いです。以上です。


    少年指導員 柑木子指導員

    活動として月に1回、福生警察署の少年係の方と八王子少年センターの方と一緒に地域のゲームセンター・公園・カラオケ等を見回り、非行少年がいないか確認し、必要に応じて補導等を実施しています。最近は福生駅周辺の補導活動に携わることが多く、羽村のケースについては少年係の方から情報を伺うことがメインになっています。

    10月に補導活動を行った際に羽村市の現状を伺ったところ、中学生の一部生徒におけるバイクに関する事案があり、バイク窃盗並びに転売行為がありました。該当中学の校長先生と対応しているとのことです。

    八王子少年センターからは、東横問題ということで、都内だけでなく他府県からも少年少女が集まっており、それに対して少年センターとしては、都内にある少年センターより数人を新宿センターに派遣し、人員を増員して、東横周辺の警戒にあたり、少年少女の相談に乗ることによって、他の犯罪に巻き込まれないように防いでいる状況です。


    東台町内会 小山会長

    コロナ禍のために年間行事を中止していましたが、4年目になり鱒つかみ取り大会などを改めて始めています。子どもたちは和気あいあいとした形で、親も参加し、楽しく実施しています。このようなことが防犯等にも影響を与えると考えています。

    また、8月には納涼祭なども実施し、子どもたちを中心にビンゴ大会や輪投げなど、コロナ禍の鬱憤を晴らすような盛況でありました。実施してよかったと感じています。ただし、先ほどのお話にもありましたが、羽村市のお祭りが少なくなっているので心配している部分もあります。以上になります。

     

    青少年育成委員会 石川会長

    青少年育成委員会は、7班に分かれ、担当の地区をパトロールする形をとっております。委員を各町内会から推薦していただいているのですが、委員のなり手が減っているのが現状です。また、コロナ禍もあり、パトロールの実施が難しかったという意見がありました。幸いパトロールを実施している班からは、青少年の行動について問題があったという報告は受けておりません。

    ただし、見落としている部分については心配な部分もあります。羽村駅周辺やコンビニにたむろしている子どもは見かけませんが、公園の目の届きにくい場所などはどうなのか気になる部分もあります。育成委員と情報交換していきたいと考えています。直接的に子どもたちと関わる機会は少ないですが、地区委員会と合同で、11月に青少年健全育成の日事業の子どもフェスティバルに参加しています。イベントで子どもとのつながりを持てる機会があれば良いと考えています。

    育成委員という立場だけでなく、学校の協議会などにも参加していますが、子どもの居場所について耳にしたことをお話しさせていただきます。先ほど校長先生からありましたが、教室に入ることができない子どもたちの別室支援の取組が進んでいると伺いました。中学校にも定着しており、小学校でも取組を始めていると伺っています。学校に行くこと・教室に入ることが困難な子どもが増えているのが現状であると伺っております。送り出す保護者の立場とすると学校に行ってほしいと思う反面、それだけがすべてではないと考える悩みをどのように支援していくのか学校も力を入れていることを感じます。

    放課後の子どもの居場所としては、はむらっ子広場があります。学童保育もありますが、4年生以上は入所できません。学童に通っている子から、はむらっ子広場は6年生までの学年の生徒がいて一緒に遊べるのが嬉しいという声も耳にします。イベントなども大切であると思いますが、日々の生活に子どもたちの居場所があるということが大切なのではないかと感じております。

    私たち委員も子どもたちの居心地の良い居場所を見つけられるような協力をしていきたいと思います。

          

    欠席の委員からの報告

    立川児童相談所竹中所長

    日頃より児童相談所業務へのご理解・ご協力のほど、心より感謝申し上げます。本日会議のため、欠席となりますことをお詫び申し上げます。

    立川児童相談所で受理した羽村市の子どもの状況は、虐待案件非行案件ともに増加傾向にあります。虐待相談案件は令和3年度113件から令和4年度126件、非行相談受理件数は令和3年度14件から令和4年度21件の数字となっております。立川児童相談所管内における市町村の直近の虐待内容は、心理的虐待・暴力目撃が多く、非行については粗暴・盗み・家出・性的非行が多い状況です。

    子供たちの命と安全安心、権利の擁護のために羽村市青少年問題協議会委員の皆様とともに力を尽くしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。


    中学校長会会長 三浦利信

    羽村市青少年問題協議会ですが公務と重なり欠席とさせていただきます。日頃より関係機関の皆様には羽村市の中学生の健全育成にご尽力いただき感謝申し上げます。

    羽村市の中学生は概ね落ち着いた学校生活を送ることができています。一方で郊外では生活指導上の問題や登下校時の交通マナー等でご迷惑をおかけしております。その中でも中学校で大きな課題となっているのが、不登校があると考えられます。不登校の要因も個々に異なり、各校ともハーモニースクールとも連携しております。

    家庭訪問・別室登校を行っていますが、解決に至っておらず課題となっております。


    小中学校PTA連合会会長 清水雅敏

    私が感じていることは小中学校におけるスマートフォンやタブレットなどの自宅における適切な利用と保護者による監視の必要性・重要性についてです。子どもに無制限で利用させている世帯も知人世帯には多く見受けられ、保護者が適宜監視や制限を指導している姿があまりないように感じます。

    その他、高学年以上の生徒や中学生の自転車での住宅地走行時のスピードが速すぎることや三人での並走なども気になることがあります。どちらも表面化している程の問題ではないかもしれませんが、ご意見として報告させていただきます。


    教育委員 塩田委員

    本日所用のため欠席となりますことお詫び申し上げます。

    私自身が昨今、気にしていることは、ヤングケアラーの内容について関心を持っております。羽村市ではどのようにヤングケアラーを把握して、支援しているのか出席したときに伺う予定でありました。

    引き続き今後も委員の皆様と共に力を尽くしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

     

    質疑応答

    民生児童委員協議会鈴木会長

    10月にコミュニティスクールの勉強会に参加いたします。羽村市の公式サイトを確認いたしましたが、具体的にどのように関わっていくのか、現状と地域との関わりについて教えていただきたい。

     

    教育委員会統括指導主事

    コニュニティスクールについてですが、明確な定義はありません。学校の関わり方において、運営等にご意見をいただく場として位置付けられていくと捉えていただければと思います。学校の活性化や地域との連携において、一体となった組織が誕生すると考えていただければと思います。地域でどのように取り組んでいくかなどを考えながら、一緒に運営していく制度であります。

     

    子ども家庭部子育て相談課 田中主幹

    ヤングケアラーについては法的な定義はありませんが、本来大人が担うと想定される家事や家庭の世話などを日常的に行っている子どもとされております。その責任により学業や友人関係などに影響が出てしまうということが問題となります。

    羽村市の状況についてですが、関係部署における庁内の連絡会を開催しており、職員が共通認識を持つという取組を実施しています。昨年度は元ヤングケアラーの方にお話をいただき、研修も実施いたしました。

    それから国においては今年3月にヤングケアラー支援マニュアルが発せられております。その中では、子ども自らがヤングケアラーと申し出ていることは稀であるというところで、大人が見つけ出し適切な支援に繋ぐということが大切であるとされています。

    市には、要保護児童対策地域協議会がございまして、該当案件につきましては、その中で支援の方向性を検討しながら個別に対応させていただいております。児童虐待という観点から通報・連絡があることが多いですが、その中でヤングケアラーと思われる家庭は9家庭あり、対応している現状があります。

     

    羽村高校神谷校長

    ヤングケアラーについては、東京都でも施策連絡会で最大課題として発見に努めて支援していくということになっています。本校の現状で申し上げますと、外国人の保護者の方で、国に帰る事となり、子どもだけ家に残されたケースがありました。そのため、自分で生活を行わなければならない状況になりますが、交友関係なども荒れていて、妹もいるが面倒をみれないという状況であり、親が面倒を見ないことによって虐待ともとれるような状況も生まれてしまっています。学校に対する就学意欲も見出せず、保護者が帰ってきたときには退学をしなければならない状況にあるということで、解決策を見出すことが難しいものが散見されています。

     

    小林副市長

    羽村の祭りに関していくつかご意見がございました。楽しみにしていた事業がなくなることは、子どもだけでなく大人にとっても残念であると思います。

    花と水のまつりを春に開催しています。新型コロナウイルスの状況が落ち着き、場所を移動して、4年ぶりに開催することができました。開催を待ち望んでいた市民に多くご参加いただきました。それから小作のふるさと祭りがありましたが、終了したということで、この事業は市民主体のイベントでありました。とても良いお祭りであり、市としても支援をさせていただいておりましたが、担い手の方達が、お祭りを継続することは難しいということで市長に報告がありました。前回の開催をもって終了するということで報告をいただいております。市としても非常に残念であると考えておりました。夏まつりについてですが、近年の酷暑の影響で、何人もの救急搬送もあり、事業の継続について検討を行い、現状の見直しを行ったところであります。

    スクラップアンドビルドが大切ではないかとご指摘いただきました。これまで11月に開催しておりました産業祭に夏まつりの要素も取り入れてできないかということで実行委員会の皆様に考えていただいて、「はむら市民と産業のまつり」として11月に開催いたします。ぜひご参加いただければと思います。

    もう一つのお祭りとしては市民体育祭がありましたが、町内会の負担が大きく、種目を変えて実施できないかということで、町内会の皆様にお集まりをいただき、見直しを検討していただきました。種目が減っていくのかと思っておりましたが、大事だと感じている種目が多くあり、それほど種目は減りませんでした。皆様に考えていただいた種目で今年度実施できるかと考えておりましたが、町内会連合会の中で、やはり町内会の負担であるという意見もあるということで、アンケートを取りまして39町内会の内で13町内会は参加できないという回答がありました。参加できるという町内会でも実際に選手を募集して集まらなかったら参加できない可能性があると伺っております。以上のことから町内会連合会の代表の方、体育協会の会長が市長のもとに来庁され、継続は難しいということで中止に至ったところでございます。

    これにつきましても町内会対抗というところが加入率の問題や高齢化で難しいのであれば、より広く、市民全体が参加できる体育祭・スポーツのお祭りができないかということで、来年度に向けて生涯学習部も地域の方々のご意見を聞きながら、多くの方が参加できるお祭りのようなイベントを検討しているところでございます。説明が上手く周知できていなかったと反省しております。どうぞよろしくお願いいたします。

     

    事務局

    本日は、委員の皆様より貴重なご意見をいただきありがとうございました。いじめや不登校の話題や青少年の犯罪、居場所についてなどの意見もいただきましたが、次回のテーマにつきましては整理をさせていただきまして、設定するかどうかを検討し、改めてお示しさせていただきたいと思います。

    冒頭市長からの挨拶にございましたように、国におきましても、こども大綱を策定している中で、こどもの居場所づくりに関する指針などを作成する動きがございます。こうした国の動向も捉えながら実施させていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。

     

    儘田教育長

    本日はありがとうございました。いくつかのキーワードを記入しております。今後校長会などで報告させていただければと思いますが、それがSNS・規範意識・人との関わり・家庭教育・体験活動・コミュニティスクールです。

    青少年の健全育成において幼児期は除外されると思いますが、教育は繋がっております。土台は家庭教育であると感じます。小中学生・高校生の子どもを持つ若い世代の意識や実態が変わっております。その部分をないがしろにして教育は語ることのできないものであります。

    先ほど校長先生からもお話がありましたが、学校単独で家庭教育の中に入ることは、なかなかできるものではありません。ただし、家庭教育は聖域ではありません。したがって本日お集まりの皆さんや行政が汗を絞り、家庭に対しても何らかのアプローチをしなければならない時代になっていると感じます。

    それがヤングケアラーの問題であったり、児童虐待の問題であったりします。それ以外にも一般の方が抱えている悩みは多くございます。

    統括指導主事からお話がありましたが、国の調査につきまして、注目するところは小学生の暴力行為が増えているというところです。全国的には10年前の7倍です。羽村市においていじめの様態として小学生の暴力行為が増えています。これを国はいじめに関する認知件数が高まったので、増加しているとしていますが、それだけではないと考えております。

    私の個人的な見解としては、子どもたちの人間関係を作る力が難しいのではないかと感じます。人間関係とは、言葉を用いて適切な関係を作っていくということです。言葉を用いて適切に行えないということは、手が出たり蹴ったりのようなことが起きます。関わりや体験のお話がありましたが、家庭を土台に学校も行政も一体となり地域にお願いしながら関わりや規範意識を作ることに取り組んでいかないといけないと考えております。